JPH0979076A - 内燃機関の電子制御装置 - Google Patents

内燃機関の電子制御装置

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JPH0979076A
JPH0979076A JP23119795A JP23119795A JPH0979076A JP H0979076 A JPH0979076 A JP H0979076A JP 23119795 A JP23119795 A JP 23119795A JP 23119795 A JP23119795 A JP 23119795A JP H0979076 A JPH0979076 A JP H0979076A
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JP
Japan
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transistor
internal combustion
combustion engine
electronic control
exciting coil
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JP23119795A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Morisada
和敏 森定
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射弁駆動用のトランジスタに対する熱
保護対策を簡素化する。 【解決手段】 燃料噴射弁の励磁コイルを駆動するトラ
ンジスタを、エンジンの回転に同期してオンすることで
燃料噴射を行い、エンジン回転数が所定の燃料カット回
転数NE(Fc)以上になるとトランジスタの駆動を止め
て燃料カットを行う装置において、エンジンの冷却水温
に応じて推定される励磁コイルの抵抗値とトランジスタ
のオンデューティとに対して、トランジスタの発熱が許
容値内に収まるエンジン回転数を求めたデータを用意し
ておくと共に、冷却水温及びオンデューティを常時検出
し(S310〜S330,S370,S380,S410)、該検出結果と上
記データを用いて燃料カット回転数NE(Fc)を設定す
る(S360,S400,S420)。この装置によれば、励磁コイ
ルの抵抗値が小さくオンデューティが大きい程、燃料カ
ット回転数が小さく設定され、トランジスタの発熱の最
大値を制限できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関を制御す
る電子制御装置に関し、特に、燃料噴射弁を内燃機関の
回転に同期して駆動するためのトランジスタを備えた電
子制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電子制御装置におい
ては、内燃機関の回転に同期して、燃料噴射弁の励磁コ
イルをトランジスタによりスイッチング駆動し、トラン
ジスタのオン時間に相当する時間だけ燃料噴射弁を開弁
させるようにしており、その開弁時間に応じた量の燃料
を内燃機関に供給するようにしている。
【0003】そして、このようにトランジスタによって
燃料噴射弁の励磁コイルをスイッチング駆動する場合に
は、トランジスタが、定常オン時及びオン/オフ状態の
切り替わり時の電力消費によって発熱するため、従来の
装置では、トランジスタを放熱フィン上を取り付けた
り、トランジスタ自身にヒートシンクを装着する等の放
熱対策を施すようにしている。
【0004】特に、通常この種の装置においては、NP
N形のパワートランジスタを用いた所謂オープンコレク
タの回路構成によって、燃料噴射弁の励磁コイルをスイ
ッチング駆動すると共に、そのトランジスタのベース−
コレクタ間に、励磁コイルへの通電を停止する際(トラ
ンジスタがオン状態からオフする時)に発生するフライ
バック電圧を消孤させるためのツェナーダイオードを設
けるようにしている。そして、この回路構成では、上記
フライバック電圧をトランジスタ自身によって吸収でき
るため、比較的耐圧の低いトランジスタを使用できるも
のの、トランジスタへは、フライバックエネルギによる
発熱が加わることとなるため、一層十分な放熱対策を施
さなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、一般的に、電
気負荷をスイッチング駆動するトランジスタに対して、
上述した放熱フィン等の放熱対策を施せば、そのトラン
ジスタはもとより、それを内蔵する電子制御装置の信頼
性を向上させることができる。
【0006】しかしながら、内燃機関の燃料噴射弁とい
う特殊な負荷をスイッチング駆動するという観点からす
れば、上記のような放熱対策が必ずしも得策であるとは
限らない。即ち、内燃機関の燃料噴射弁を駆動するトラ
ンジスタにとって、熱的に最も厳しい作動条件となるの
は、例えば、燃料噴射弁の励磁コイルの温度が低くて、
その抵抗値が小さくなっており、且つ、内燃機関が高回
転で運転されており、トランジスタのスイッチング頻度
が大きいとき(スイッチング周期が小さいとき)、とい
った具合いに極めて特殊な場合に限られる。尚、励磁コ
イルの温度が低くなれば、その抵抗値が小さくなるた
め、トランジスタの駆動電流が大きくなって消費電力が
大きくなり、また、内燃機関の回転速度が大きくなれ
ば、トランジスタが頻繁にスイッチングされるため、オ
ン/オフの切り替わり時(過渡時)に発生する消費電力
が大きくなる。
【0007】ところが、従来の技術では、上記の如く特
殊な最悪時にでもトランジスタを熱的に保護できるだけ
の十分な放熱対策を施さなければならず、その結果、装
置の小型化及び低価格化を実現することができなかっ
た。本発明は、このような問題に鑑みなされたものであ
り、燃料噴射弁駆動用のトランジスタに対する熱的保護
を、過剰な放熱対策を施さなくても的確に実現すること
のできる内燃機関の電子制御装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明
は、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
と、励磁コイルへの通電により開弁して前記内燃機関に
燃料を噴射する燃料噴射弁の前記励磁コイルをスイッチ
ング駆動するトランジスタと、前記運転状態検出手段の
検出結果に基づき、前記内燃機関への燃料噴射時間を算
出する噴射時間算出手段と、前記運転状態検出手段の検
出結果に基づき、前記内燃機関の回転に同期して、前記
トランジスタを前記算出された燃料噴射時間だけオンさ
せることにより、前記燃料噴射弁に燃料を噴射させる噴
射制御手段と、前記運転状態検出手段の検出結果に基づ
き、前記内燃機関の回転速度が所定の燃料カット判定値
以上であるか否かを判定し、前記回転速度が前記燃料カ
ット判定値以上であるときに、前記噴射制御手段による
前記トランジスタの駆動を停止させる燃料カット制御手
段と、を備えた内燃機関の電子制御装置において、前記
励磁コイルの抵抗値を監視すると共に、該抵抗値が小さ
い程、前記燃料カット判定値を小さく変更する判定値変
更手段を備えたこと、を特徴とする内燃機関の電子制御
装置を要旨としている。
【0009】このように構成された請求項1に記載の内
燃機関の電子制御装置においては、運転状態検出手段が
内燃機関の運転状態を検出し、噴射時間算出手段が、運
転状態検出手段の検出結果に基づき、内燃機関への燃料
噴射時間を算出する。そして、噴射制御手段が、運転状
態検出手段の検出結果に基づき、内燃機関の回転に同期
して、トランジスタを上記算出された燃料噴射時間だけ
オンさせる。すると、トランジスタがオンされた時間だ
け燃料噴射弁の励磁コイルに通電され、これにより、燃
料噴射弁が開弁して、内燃機関へ噴射時間算出手段によ
り算出された燃料噴射時間だけ燃料が噴射される。
【0010】また、燃料カット制御手段が、運転状態検
出手段の検出結果に基づき、内燃機関の回転速度が所定
の燃料カット判定値以上であるか否かを判定し、内燃機
関の回転速度が燃料カット判定値以上であるときに、噴
射制御手段によるトランジスタの駆動を停止させる。す
ると、内燃機関への燃料噴射が停止され、内燃機関の回
転速度が燃料カット判定値以上になることが防止され
る。
【0011】ここで、請求項1に記載の内燃機関の電子
制御装置において、上記のように燃料噴射のための制御
を行う際には、判定値変更手段が、燃料噴射弁の励磁コ
イルの抵抗値を監視すると共に、その抵抗値が小さい
程、燃料カット制御手段が用いる燃料カット判定値を小
さく変更する。
【0012】つまり、前述したように、燃料噴射弁の励
磁コイルをスイッチング駆動するトランジスタにとっ
て、熱的に最も厳しい作動条件となるのは、励磁コイル
の温度が低くて、その抵抗値が小さくなっており、且
つ、内燃機関が高回転で運転されており、トランジスタ
のスイッチング頻度が大きいとき(スイッチング周期が
小さいとき)、といった特殊な場合に限られる。
【0013】そこで、請求項1に記載の内燃機関の電子
制御装置では、燃料噴射弁の励磁コイルの抵抗値を監視
し、励磁コイルの抵抗値が小さい程、即ち、励磁コイル
の温度が低くてトランジスタに流れる駆動電流が大きい
程、燃料カット判定値を小さい値に変更するようにして
いる。
【0014】従って、請求項1に記載の内燃機関の電子
制御装置によれば、トランジスタの発熱(消費電力)の
最大値を制限することができるため、トランジスタに対
して前述したような過剰な放熱対策を施さなくても、ト
ランジスタに対する熱的保護を的確に実現することがで
きるようになり、延いては、装置の信頼性の維持と小型
化及び低価格化とを両立することができる。
【0015】次に、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載の内燃機関の電子制御装置において、前記判定
値変更手段は、前記内燃機関の冷却水温を検出し、該冷
却水温に基づき前記励磁コイルの抵抗値を推定するよう
に構成されていること、を特徴としている。
【0016】このように構成された請求項2に記載の内
燃機関の電子制御装置によれば、励磁コイルの抵抗値を
監視するための特別な検出センサを追加する必要なく、
前述した効果を達成することができる。即ち、通常、内
燃機関には、その冷却水温を検出するための水温センサ
が設けれており、しかも、燃料噴射弁は内燃機関の本体
(エンジンブロック)近傍に取り付けられるため、内燃
機関の冷却水温に基づいて燃料噴射弁の温度(延いては
励磁コイルの抵抗値)を把握することができる。よっ
て、請求項2に記載の電子制御装置のように、内燃機関
の冷却水温に基づき励磁コイルの抵抗値を推定すること
により、過剰な放熱対策を施すことなくトランジスタの
熱的保護を行えるという効果を、特別な検出センサを追
加することなく実現できるのである。
【0017】一方、請求項3に記載の本発明は、請求項
1に記載の内燃機関の電子制御装置において、前記判定
値変更手段は、前記トランジスタの前記励磁コイルに対
する出力電流を検出し、該検出電流に基づき前記励磁コ
イルの抵抗値を推定するように構成されていること、を
特徴としている。
【0018】このように構成された請求項3に記載の内
燃機関の電子制御装置によっても、励磁コイルの抵抗値
を監視するための特別な検出センサを追加する必要な
く、前述した効果を達成することができる。即ち、励磁
コイルの温度が低下してその抵抗値が小さくなると、ト
ランジスタの駆動電流、即ちトランジスタの励磁コイル
に対する出力電流が大きくなるため、その電流値に基づ
いて励磁コイルの抵抗値を把握することができる。尚、
トランジスタの出力電流とは、トランジスタとしてバイ
ポーラトランジスタを用いた場合には、そのコレクタ端
子とエミッタ端子との間に流れる電流(コレクタ−エミ
ッタ間電流)であり、トランジスタとして電界効果形ト
ランジスタ(FET)を用いた場合には、そのドレイン
端子とソース端子との間に流れる電流(ドレイン−ソー
ス間電流)である。
【0019】よって、請求項3に記載の電子制御装置の
ように、トランジスタの出力電流に基づき励磁コイルの
抵抗値を推定するように構成しても、過剰な放熱対策を
施すことなくトランジスタの熱的保護を行えるという効
果を、特別な検出センサを追加することなく実現できる
のである。
【0020】一方更に、請求項4に記載の本発明は、請
求項1に記載の内燃機関の電子制御装置において、前記
判定値変更手段は、前記トランジスタの前記励磁コイル
に対する出力端子間の電圧を検出し、該検出電圧に基づ
き前記励磁コイルの抵抗値を推定するように構成されて
いること、を特徴としている。
【0021】このように構成された請求項4に記載の内
燃機関の電子制御装置によっても、請求項3に記載の電
子制御装置と全く同様の効果を得ることができる。即
ち、前述したように励磁コイルの抵抗値が低下してトラ
ンジスタの励磁コイルに対する出力電流が大きくなる
と、トランジスタにおいては、励磁コイルに対する出力
端子間の電圧、即ちトランジスタの出力電圧も大きくな
るため、その電圧値に基づいて励磁コイルの抵抗値を把
握することができる。尚、トランジスタの出力電圧と
は、トランジスタとしてバイポーラトランジスタを用い
た場合には、そのコレクタ端子とエミッタ端子との間の
電圧(コレクタ−エミッタ間電圧)であり、トランジス
タとして電界効果形トランジスタ(FET)を用いた場
合には、そのドレイン端子とソース端子との間の電圧
(ドレイン−ソース間電圧)である。
【0022】よって、請求項4に記載の電子制御装置の
ように、トランジスタの出力電圧に基づき励磁コイルの
抵抗値を推定するように構成しても、過剰な放熱対策を
施すことなくトランジスタの熱的保護を行えるという効
果を、特別な検出センサを追加することなく実現できる
のである。
【0023】次に、請求項5に記載の本発明は、請求項
1ないし請求項4の何れかに記載の内燃機関の電子制御
装置において、前記判定値変更手段は、前記励磁コイル
の抵抗値が小さい程、且つ、前記噴射制御手段による前
記トランジスタの駆動周期に対するオン時間の割合が大
きい程、前記燃料カット判定値を小さく変更するように
構成されていること、を特徴としている。
【0024】つまり、請求項5に記載の内燃機関の電子
制御装置では、燃料カット判定値を、単に励磁コイルの
抵抗値に応じて変更するだけではなく、それに加えて、
トランジスタの駆動周期に対するオン時間の割合に応じ
て、その割合が大きい程、小さく変更するように構成さ
れている。そして、この構成によれば、燃料カット判定
値をより最適な値に設定することができる。
【0025】即ち、トランジスタの消費電力は、励磁コ
イルの抵抗値とエンジンの回転速度(延いてはトランジ
スタの駆動周期)が一定であれば、駆動周期に対するオ
ン時間の割合(以下、オンデューティという)が大きい
程、大きくなる。そこで、請求項5に記載の内燃機関の
電子制御装置では、燃料カット判定値を、励磁コイルの
抵抗値が小さい程、且つ、トランジスタのオンデューテ
ィが大きい程、小さく変更するようにしている。
【0026】従って、請求項5に記載の内燃機関の電子
制御装置によれば、燃料カット判定値をより最適な値に
設定することができ、この結果、トランジスタの熱的保
護をより一層確実に行うことができるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形
態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明
の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得ること
は言うまでもない。
【0028】まず、図1は、第1実施例のエンジン1を
制御するための制御系の構成を表すブロック図である。
図1に示すように、エンジン1は、そのシリンダ2とピ
ストン3、及びシリンダヘッド4によって燃焼室5が形
成されるようになっており、燃焼室5には点火プラグ6
が配設されている。
【0029】そして、エンジン1において、その吸気系
統には、上記燃焼室5に吸気バルブ7を介して連通する
吸気マニホールド8、その吸気マニホールド8に燃料を
噴射する電磁式の燃料噴射弁9、同吸気マニホールド8
に連通する吸気管10、吸入空気の脈動を吸収するサー
ジタンク11、吸入空気量を調節するためのスロットル
バルブ12、及びエアクリーナ13が備えられている。
【0030】また、エンジン1の排気系統には、上記燃
焼室5に排気バルブ14を介して連通する排気マニホー
ルド15が備えられている。また更に、エンジン1に
は、点火に必要な高電圧を出力するイグナイタ16と、
エンジン1のクランク軸(図示省略)に連動して、イグ
ナイタ16で発生した高電圧を各気筒の点火プラグ6に
分配供給するディストリビュータ17と、が設けられて
いる。
【0031】一方、エンジン1には、その運転状態を検
出するための検出器として、エンジン1のシリンダブロ
ックに設けられてエンジン1の冷却水温を検出する水温
センサ20と、エアクリーナ13に設けられてエンジン
1の吸入空気温度を検出する吸気温センサ21と、スロ
ットルバルブ12の開度を検出するスロットルポジショ
ンセンサ22と、吸気管10内の圧力を検出する吸気管
内圧力センサ23と、排気マニホールド15に設けられ
て排気ガス中の残存酸素濃度を検出する酸素濃度センサ
24とが設けられている。尚、上記各センサは、検出信
号としてアナログ信号を出力するものである。
【0032】更に、エンジン1には、ディストリビュー
タ17内に取り付けられて、ディストリビュータ17の
カムシャフトが1/24回転する毎、即ちエンジン1の
クランク軸が30度回転する毎に、回転角信号(パルス
信号)を出力する回転角センサ25と、同じくディスト
リビュータ17内に取り付けられて、ディストリビュー
タ17のカムシャフトが1回転する毎、即ちエンジン1
のクランク軸が2回転する毎に、気筒判別のための基準
信号(パルス信号)を出力する気筒判別センサ26と、
エンジン1が搭載された車両の車軸に設けられたシグナ
ルロータ(図示省略)を通じて、車輪の回転に応じたパ
ルス信号を出力する車速センサ27とが設けられてい
る。尚、回転角センサ25は、エンジン1の回転速度
(単位時間当りの回転数NE)を検出するための役割を
兼ねている。
【0033】そして、運転状態検出手段としての上記各
センサ20〜27から夫々出力される検出信号は、エン
ジン1を制御するための電子制御装置30に入力されて
いる。そこで、次に電子制御装置30の構成について、
図2に示すブロック図を用いて説明する。
【0034】図2に示すように、電子制御装置30は、
エンジン1を制御するための制御処理を実行するCPU
32,CPU32が実行する制御プログラム等を記憶す
るROM34,CPU32の演算結果等を一時記憶する
RAM36,電子制御装置30への電源供給が停止され
た際にもデータを記憶可能な不揮発性のバックアップR
AM38,上記各センサ20〜27からの検出信号を取
り込むための入力ポート40,CPU32によって生成
された燃料噴射弁9やイグナイタ16に対する駆動信号
を外部に出力するための出力ポート42,及びそれら各
部を論理的に接続するバス44を備えた周知のマイクロ
コンピュータ46を有している。
【0035】そして更に、電子制御装置30は、上述し
た水温センサ20,吸気温センサ21,スロットルポジ
ションセンサ22,吸気管内圧力センサ23,及び酸素
濃度センサ24からのアナログ検出信号をデジタル信号
に変換してマイクロコンピュータ46の入力ポート40
へ出力する入力回路48と、回転角センサ25,気筒判
別センサ26,及び車速センサ27からのパルス信号を
波形整形してマイクロコンピュータ46の入力ポート4
0へ出力する入力回路50と、燃料噴射弁9を駆動する
ためにマイクロコンピュータ46から出力される駆動信
号(燃料噴射量に対応した時間信号)に基づき、燃料噴
射弁9を開弁駆動する駆動回路52と、イグナイタ16
を駆動するためにマイクロコンピュータ46から出力さ
れる駆動信号(点火信号)に基づき、イグナイタ16へ
の通電を制御して点火プラグ6に点火を行わせる駆動回
路54とを備えている。
【0036】このように構成された電子制御装置30
は、上記各センサ20〜27からの検出信号に基づいて
エンジン1の運転状態を検出する。そして、エンジン1
の回転に同期して、燃料噴射弁9を駆動制御すると共に
イグナイタ16への通電を制御することで、エンジン1
の運転を制御する。また、電子制御装置30は、エンジ
ン1の運転を制御している際に、少なくともエンジン1
の所定時間当りの回転数(即ち回転速度)NEが所定の
燃料カット回転数NE(Fc)に達すると、燃料噴射弁9
の駆動を止めて燃料噴射を停止する、所謂高回転燃料カ
ットを行う。
【0037】尚、図2において、燃料噴射弁9及び駆動
回路52は1組しか示されていないが、それらはエンジ
ン1の気筒数に応じた数だけ設けられている。そして、
本実施例では、各気筒に夫々対応する燃料噴射弁9を、
エンジン1のクランク軸が2回転する毎の所定タイミン
グで開弁駆動することにより、各気筒毎に燃料噴射を行
う全気筒独立噴射方式を採用している。
【0038】ここで、本第1実施例の電子制御装置30
は、燃料噴射弁9を駆動して燃料噴射制御を行う際に、
水温センサ20からの検出信号に基づきエンジン1の冷
却水温を監視し、その温度に応じて、高回転燃料カット
を行うか否かを判定するための上記燃料カット回転数N
E(Fc)を変更するように構成されている。
【0039】そこで以下、エンジン1の燃料噴射制御に
関する部分について詳細に説明する。まず、図3は、電
子制御装置30に設けられた燃料噴射弁9駆動用の駆動
回路52を表す回路図である。尚、図3において、燃料
噴射弁9については、その励磁コイルLのみを示してい
る。そして、本実施例において、燃料噴射弁9の励磁コ
イルLは、その一端が電源電圧(バッテリ電圧)+Bに
接続されており、他端が駆動回路52に接続されてい
る。
【0040】図3に示すように、駆動回路52は、コレ
クタ端子が励磁コイルLに接続され、エミッタ端子が接
地されたNPN形のパワートランジスタ(以下、単にト
ランジスタという)T1と、エミッタ端子が電源電圧+
Bに接続された信号増幅用のPNP形トランジスタ(以
下、単にトランジスタという)T2と、トランジスタT
2のコレクタ端子とトランジスタT1のベース端子との
間に接続されて、トランジスタT1のベース電流を制限
する抵抗器R1と、トランジスタT1のベース端子を接
地してトランジスタT1の誤動作を防止する抵抗器R2
と、一端がトランジスタT2のベース端子に接続される
と共に他端がマイクロコンピュータ46の出力ポート4
2に接続されて、トランジスタT2のベース電流を制限
する抵抗器R3と、トランジスタT2のエミッタ端子と
ベース端子との間に接続されて、トランジスタT2の誤
動作を防止する抵抗器R4と、トランジスタT1のベー
ス端子にアノードが接続され、トランジスタT1のコレ
クタ端子にカソードが接続されたツェナーダイオードZ
Dと、から構成されている。
【0041】尚、ツェナーダイオードZDは、トランジ
スタT1がオフするときにインダクタンス負荷である励
磁コイルLによって発生する高電圧(フライバック電
圧)をトランジスタT1のコレクタ−エミッタ間の耐圧
以下にクランプするために設けられており、本実施例で
は、トランジスタT1に内蔵されたものを用いている。
【0042】次に、上記のように構成された駆動回路5
2の動作について、図4に示すタイムチャートを用いて
説明する。図4に示すように、マイクロコンピュータ4
6から出力される駆動信号がハイレベルのときには、ト
ランジスタT2がオフ状態となり、トランジスタT1も
オフ状態となる。そして、駆動信号がロウレベルに変化
すると、トランジスタT2がオンして、トランジスタT
1に抵抗器R1を介してベース電流が供給される。
【0043】すると、トランジスタT1は、ベース電流
が供給されることでオン状態となり、そのコレクタ−エ
ミッタ間電圧(以下、単にコレクタ電圧という)VCE
は、図4(b)に示されるように、飽和電圧VCEsa
tとなる。このとき、トランジスタT1のコレクタ−エ
ミッタ間には、図4(c)に示されるようなコレクタ−
エミッタ間電流(以下、単にコレクタ電流という)IC
が流れることとなり、これによって、燃料噴射弁9の励
磁コイルLが通電状態となる。そして、燃料噴射弁9が
開弁して、エンジン1の吸気マニホールド8に燃料が噴
射される。尚、図4(c)において、電流ICOは、コ
レクタ電流ICの飽和値を表している。
【0044】その後、駆動信号がロウレベルからハイレ
ベルに変化すると、トランジスタT2がオフして、トラ
ンジスタT2からトランジスタT1へのベース電流の供
給が遮断される。すると、トランジスタT1はオフ状態
になろうとするが、燃料噴射弁9の励磁コイルLはイン
ダクタンス成分を有しているために、トランジスタT1
のコレクタ端子には、上述したフライバック電圧が発生
する。そして、このフライバック電圧がツェナーダイオ
ードZDのツェナー電圧VZ(例えば60V程度)を超
えようとしている間、即ち図4(c)にて時間Tfbで
示される期間は、ツェナーダイオードZDを通過してト
ランジスタT1のベース端子に電流(ベース電流)が供
給されるようになる。
【0045】よって、その間は、図4(b),(c)に
示されるように、トランジスタT1はオン状態に維持さ
れ、そのコレクタ電圧VCEは、上記励磁コイルLのイ
ンダクタンス成分によるベース電流が0になるまで、上
記ツェナー電圧VZにクランプされるようになる。尚、
図4(c)に示される時間Tfbは、駆動信号がハイレ
ベルに変化してからトランジスタT1が実際にオフする
までの時間、つまり、上記フライバックエネルギの吸収
に要する時間である。
【0046】そして、駆動信号がハイレベルに変化して
から上記時間Tfbが経過すると、トランジスタT1が
オフ状態となって励磁コイルLへの通電が遮断され、こ
の結果、燃料噴射弁9が閉弁する。その後は、マイクロ
コンピュータ46からの駆動信号のレベル変化に応じ
て、上記動作が繰り返される。そして、トランジスタT
1がオン状態となって励磁コイルLに通電されている期
間だけ、燃料噴射弁9が開弁して燃料が噴射される。
【0047】ここで、このように燃料噴射弁9の励磁コ
イルLをスイッチング駆動するトランジスタT1の消費
電力について考察する。まず、図4に示されるように、
マイクロコンピュータ46からの駆動信号の周期、即ち
噴射周期をTO[s]とし、また、噴射周期TO内にお
けるトランジスタT1の通電時間(オン時間)をT
[s]とすると、噴射周期TOに対するオン時間Tの割
合であるオンデューティDonは、下記の式(1)によ
って表される。
【0048】
【数1】Don=T/TO …(1) 尚、前述したように、本実施例では各気筒に対してエン
ジン1のクランク軸が2回転する毎に1回の噴射を行う
ようにしているため、噴射周期TOとエンジン回転数N
E[rpm」との関係は、下記の式(2)となる。
【0049】
【数2】 TO=2×60/NE=120/NE …(2) よって、駆動信号がロウレベルでトランジスタT1が完
全にオン状態となっているときに、同トランジスタT1
が消費する電力Pon[W]は、下記の式(3)のよう
になる。尚、式(3)において、VCEsatとICO
は、夫々、図4に示したコレクタ電圧VCEとコレクタ
電流ICの各飽和値である。
【0050】
【数3】 Pon=VCEsat×ICO×Don …(3) 一方、駆動信号がロウレベルからハイレベルに変化し
て、トランジスタT1がオフしようとするときに、同ト
ランジスタT1が消費する電力Poff[W]は、下記
の式(4)のようになる。尚、式(4)において「∫_
(0)^(Tfb)ICdt」は、コレクタ電流ICを時間
「0」から上述した時間「Tfb」まで積分した値であ
り、VZはツェナーダイオードZDのツェナー電圧であ
る。
【0051】
【数4】 Poff=VZ×∫_(0)^(Tfb)ICdt/TO …(4) そして、上記式(2),(3),(4)から、燃料噴射
弁9の励磁コイルLをスイッチング駆動する際にトラン
ジスタT1が消費する電力Pは、下記の式(5)とな
る。
【0052】
【数5】 P=Pon+Poff =VCEsat×ICO×Don +VZ×∫_(0)^(Tfb)ICdt/TO =VCEsat×ICO×Don +VZ×∫_(0)^(Tfb)ICdt×NE/120 …(5) 従って、式(5)からも分かるように、トランジスタT
1の消費電力Pは、コレクタ電流ICが大きい程(即ち
励磁コイルLの温度が低くて、その抵抗値が小さい
程)、或いは、噴射周期TOが小さい程(即ちエンジン
回転数NEが大きい程)、或いは、オンデューティDo
nが大きい程、その値が大きくなる。
【0053】次に、マイクロコンピュータ46が燃料噴
射制御を行うために実行する噴射時間設定処理と燃料噴
射処理について、図5及び図6を用いて説明する。ま
ず、図5は噴射時間設定処理を表すフローチャートであ
る。尚、この処理は、所定時間毎に繰り返して実行され
ている。また、マイクロコンピュータ46は、当該噴射
時間設定処理を始め、後述する他の各処理と並行して、
上述した各センサ20〜27からの検出信号に基づき、
エンジン1の運転状態を所定時間毎に常時検出してお
り、その検出結果はRAM36に更新して格納されるよ
うになっている。
【0054】図5に示すように、噴射時間設定処理の実
行が開始されると、まず、ステップ(以下、単にSと記
す)110にて、各センサ20〜27からの検出信号に
基づき検出したエンジン1の運転状態をRAM36から
読み込む。そして、続くS120にて、エンジン1の吸
入空気量と回転数NEとから燃料の基本噴射時間を算出
し、続くS130にて、S120で算出した基本噴射時
間を、冷却水温や排気ガス中の酸素濃度等の他の運転状
態に基づいて補正する。
【0055】そして、続くS140にて、S130で補
正した噴射時間を、最終的な噴射時間(即ちトランジス
タT1のオン時間T)として設定し、その後、当該噴射
時間設定処理を一旦終了する。尚、本実施例では、S1
10〜S130の処理が、噴射時間算出手段としての処
理に相当している。
【0056】次に、図6は燃料噴射処理を表すフローチ
ャートである。尚、この燃料噴射処理は、エンジン1の
各気筒に対応する駆動回路52の夫々について、エンジ
ン1のクランク軸が2回転する毎に実行されている。図
6に示すように、燃料噴射処理の実行が開始されると、
まず、S210にて、エンジン回転数NEが、後述する
ように設定される燃料カット回転数NE(Fc)以上であ
るか否かを判定する。そして、エンジン回転数NEが燃
料カット回転数NE(Fc)以上ではないと判定した場合
には、続くS220にて、燃料噴射を実行し、その後、
当該燃料噴射処理を一旦終了する。
【0057】尚、S220の処理は、今回の処理実行に
対応する駆動回路52へ、噴射時間設定処理(図5)の
S140で設定された噴射時間だけロウレベルとなる駆
動信号を出力する、といった具合いに実行される。よっ
て、エンジン回転数NEが燃料カット回転数NE(Fc)
以上でない場合には、各駆動回路52のトランジスタT
1が、図4に示したように、エンジン1のクランク軸が
2回転する時間TO(=120/NE)毎に、上記S1
40で設定された噴射時間Tだけオンされ、これによっ
て、エンジン1に適切な量の燃料が噴射される。
【0058】一方、S210にて、エンジン回転数NE
が燃料カット回転数NE(Fc)以上であると判定した場
合には、S230に移行して、燃料の噴射を行わず(ト
ランジスタT1の駆動を停止して)、そのまま当該燃料
噴射処理を一旦終了する。尚、本実施例においては、S
220の処理が噴射制御手段としての処理に相当し、S
210,S230の処理が燃料カット制御手段としての
処理に相当している。
【0059】このように、本第1実施例の電子制御装置
30では、エンジン1の回転に同期して、駆動回路52
のトランジスタT1をスイッチング駆動することによ
り、エンジン1への燃料噴射を行うと共に、エンジン回
転数NEが所定の燃料カット回転数NE(Fc)以上にな
ると、燃料噴射を停止して、エンジン1の過回転を防止
するようにしているのであるが、マイクロコンピュータ
46は、図5及び図6の処理と並行して、図7に示す燃
料カット回転数設定処理を実行することにより、上記燃
料カット回転数NE(Fc)を適宜変更するようにしてい
る。
【0060】そこで、次に、本実施例の電子制御装置3
0において、燃料カット回転数NE(Fc)をどの様に変
更しているかについて説明する。まず、図8は、設定す
べき燃料カット回転数NE(Fc)と、エンジン1の冷却
水温及びトランジスタT1を駆動する際のオンデューテ
ィDonとの関係を表している。尚、図8において、一
点鎖線で示された条件1の線は、冷却水温が0℃以下で
ある時の、燃料カット回転数NE(Fc)とオンデューテ
ィDonとの関係を表し、二点鎖線で示された条件2の
線は、冷却水温が0℃よりも大きく且つ20℃以下であ
る時の、燃料カット回転数NE(Fc)とオンデューティ
Donとの関係を表し、実線で示された条件3の線は、
冷却水温が20℃よりも大きい時の、燃料カット回転数
NE(Fc)とオンデューティDonとの関係を表してい
る。
【0061】そして、本実施例の電子制御装置30で
は、図8に示す関係がROM34にデータマップとして
予め格納されており、水温センサ20からの検出信号に
基づき検出されるエンジン1の冷却水温と、図5及び図
6の処理実行によって決定されるトランジスタT1のオ
ンデューティDon(=T/TO)とから、図8のデー
タマップを用いて、燃料カット回転数NE(Fc)を設定
するようにしている。ところで、図8に示す関係は、以
下のように決定されている。
【0062】まず、駆動回路52のトランジスタT1が
燃料噴射弁9の励磁コイルLをスイッチング駆動する際
に、同トランジスタT1に発生する発熱△Tj[℃]
は、上述した式(5)から、下記の式(6)となる。
尚、式(6)において、RthはトランジスタT1の熱
抵抗[℃/W]である。
【0063】
【数6】 △Tj=Rth×P =Rth×(VCEsat×ICO×Don +VZ×∫_(0)^(Tfb)ICdt×NE/120) …(6) そして、VCEsat×ICO=A,VZ×∫_(0)^(Tf
b)ICdt=Bとして、式(6)を変形すると、下記の
式(7)を得る。
【0064】
【数7】 NE=120×(△Tj−Rth×A×Don)/(Rth×B) …(7) ここで、上記定数A,Bは、トランジスタT1の出力特
性と、励磁コイルLの直流抵抗値(以下、単に抵抗値と
いう)Rとから算出可能な値である。そして、励磁コイ
ルLの抵抗値Rは、励磁コイルLの温度が小さい程、小
さくなるのであるが、励磁コイルLの温度はエンジン1
の冷却水温によって概ね推定することができるため、励
磁コイルLの抵抗値Rも冷却水温によって推定すること
ができる。
【0065】そこで、本実施例では、まず、冷却水温が
0℃以下である時(条件1の時)には、励磁コイルLの
温度が−30℃であると推定している。そして、上記式
(7)の定数A,Bとして、励磁コイルLの温度が−3
0℃の時の抵抗値R{-30 ℃}に対応した値を代入する
と共に、上記式(7)の発熱△Tjとして、トランジス
タT1が許容できる値を代入することにより、条件1の
時において、トランジスタT1が熱的に耐え得るエンジ
ン回転数NEとオンデューティDonとの関係を算出す
るようにしている。そして、その算出結果が図8の一点
鎖線で示された条件1の線となっている。
【0066】また、冷却水温が0℃よりも大きく且つ2
0℃以下である時(条件2の時)には、励磁コイルLの
温度が0℃であると推定している。そして、上記式
(7)の定数A,Bとして、励磁コイルLの温度が0℃
の時の抵抗値R{0 ℃}に対応した値を代入すると共
に、上記式(7)の発熱△Tjとして、トランジスタT
1が許容できる値を代入することにより、条件2の時に
おいて、トランジスタT1が熱的に耐え得るエンジン回
転数NEとオンデューティDonとの関係を算出するよ
うにしている。そして、その算出結果が図8の二点鎖線
で示された条件2の線となっている。
【0067】また更に、冷却水温が20℃よりも大きい
時(条件3の時)には、励磁コイルLの温度が20℃で
あると推定している。そして、上記式(7)の定数A,
Bとして、励磁コイルLの温度が20℃の時の抵抗値R
{20℃}に対応した値を代入すると共に、上記式(7)
の発熱△Tjとして、トランジスタT1が許容できる値
を代入することにより、条件3の時において、トランジ
スタT1が熱的に耐え得るエンジン回転数NEとオンデ
ューティDonとの関係を算出するようにしている。そ
して、その算出結果が図8の実線で示された条件3の線
となっている。
【0068】つまり、図8に示す関係は、冷却水温に応
じて3通りに推定される励磁コイルLの抵抗値R{-30
℃},R{0 ℃},R{20℃}と、トランジスタT1の
オンデューティDonとに対して、トランジスタT1が
熱的に耐えることのできるエンジン回転数NEを求める
ことで決定されている。
【0069】そして、マイクロコンピュータ46は、図
7に示す燃料カット回転数設定処理を、所定時間毎に繰
り返して実行することにより、図8に示したデータマッ
プに基づき燃料カット回転数NE(Fc)を変更する。即
ち、図7に示すように、マイクロコンピュータ46が燃
料カット回転数設定処理の実行を開始すると、まず、S
310にて、水温センサ20からの検出信号に基づき検
出した冷却水温THWを読み込む。
【0070】そして、続くS320にて、冷却水温TH
Wが0℃以下であるか否かを判定し、0℃以下であると
判定した場合には、S330に進んで、その時のトラン
ジスタT1のオンデューティDonを読み込み、続くS
340にて、S330で読み込んだオンデューティDo
nが57%よりも大きいか否かを判定する。そして、5
7%よりも大きくないと判定した場合には、S350に
進んで、燃料カット回転数NE(Fc)として、エンジン
1の許容回転数として予め定められた固定値(本実施例
では8300[rpm])を設定し、その後、当該燃料
カット回転数設定処理を一旦終了する。
【0071】また、S340にて、オンデューティDo
nが57%よりも大きいと判定した場合には、S360
に移行する。そして、図8の一点鎖線で示された条件1
の関係に基づいて、S330で読み込んだオンデューテ
ィDonに対応する燃料カット回転数NE(Fc)を設定
し、その後、当該燃料カット回転数設定処理を一旦終了
する。
【0072】一方、S320にて、冷却水温THWが0
℃以下ではないと判定した場合には、S370に移行し
て、冷却水温THWが0℃よりも大きく且つ20℃以下
であるか否かを判定する。そして、冷却水温THWが0
℃よりも大きく且つ20℃以下であると判定した場合に
は、続くS380にて、S330の場合と同様に、その
時のトランジスタT1のオンデューティDonを読み込
む。そして、続くS390にて、S380で読み込んだ
オンデューティDonが76%よりも大きいか否かを判
定し、76%よりも大きくないと判定した場合には、上
述したS350に移行するが、76%よりも大きいと判
定した場合には、S400に進む。
【0073】そして、S400にて、図8の二点鎖線で
示された条件2の関係に基づいて、S380で読み込ん
だオンデューティDonに対応する燃料カット回転数N
E(Fc)を設定し、その後、当該燃料カット回転数設定
処理を一旦終了する。一方、S370で否定判定した場
合、即ち冷却水温THWが20℃よりも大きい場合に
は、S410に移行して、その時のトランジスタT1の
オンデューティDonを読み込み、続くS420にて、
図8の実線で示された条件3の関係に基づいて、S41
0で読み込んだオンデューティDonに対応する燃料カ
ット回転数NE(Fc)を設定し、その後、当該燃料カッ
ト回転数設定処理を一旦終了する。
【0074】そして、このような燃料カット回転数設定
処理が実行されることにより、燃料噴射処理(図6)の
S210にて燃料カット(噴射停止)を行うか否かの判
定に用いられる燃料カット回転数NE(Fc)は、エンジ
ン1の冷却水温に基づき推定される励磁コイルLの抵抗
値が小さい程、且つ、トランジスタT1のオンデューテ
ィDonが大きい程、小さい値に設定される。
【0075】尚、本実施例においては、燃料カット回転
数設定処理(S310〜S420)と図8のデータマッ
プとが判定値変更手段に相当している。以上詳述したよ
うに、第1実施例の電子制御装置30では、水温センサ
20からの検出信号によって検出されるエンジン1の冷
却水温に基づき、燃料噴射弁9の励磁コイルLの温度
(延いては励磁コイルLの抵抗値)を推定し、その推定
した抵抗値が小さい程、高回転燃料カットを行うか否か
を判定するための燃料カット回転数NE(Fc)を小さい
値に変更するようにしている。
【0076】従って、この電子制御装置30によれば、
トランジスタT1の発熱(消費電力)の最大値を制限す
ることができるため、トランジスタT1に対して放熱フ
ィン等による過剰な放熱対策を施さなくても、トランジ
スタT1に対する熱的保護を的確に実現することができ
るようになる。そして、この結果、装置の信頼性の維持
と小型化及び低価格化とを両立することができる。
【0077】また、第1実施例の電子制御装置30で
は、エンジン1の冷却水温に基づいて励磁コイルLの抵
抗値を推定するようにしているため、励磁コイルLの抵
抗値を監視するための特別な検出センサを追加して設け
る必要なく、上記効果を達成することができる。
【0078】そして更に、第1実施例の電子制御装置3
0では、トランジスタT1の消費電力(延いては発熱)
は、励磁コイルLの抵抗値とエンジン回転数NEとが一
定であれば、オンデューティDonが大きい程、大きく
なるという点に着目し、燃料カット回転数NE(Fc)
を、励磁コイルLの抵抗値に応じてだけではなく、励磁
コイルLの抵抗値が小さい程、且つ、トランジスタT1
のオンデューティDonが大きい程、小さく変更するよ
うにしている。
【0079】従って、第1実施例の電子制御装置30に
よれば、燃料カット回転数NE(Fc)をより最適な値に
設定することができ、この結果、トランジスタT1の熱
的保護をより一層確実に行うことができるようになる。
ここで、第1実施例の電子制御装置30は、燃料噴射弁
9の励磁コイルLの抵抗値を、エンジン1の冷却水温に
基づき推定するものであったが、励磁コイルLの抵抗値
は、他の情報によって推定するようにしてもよい。
【0080】そこで次に、第2実施例として、励磁コイ
ルLの抵抗値を、トランジスタT1のコレクタ電圧(コ
レクタ−エミッタ間電圧)VCEに基づいて推定するよ
うに構成された電子制御装置について説明する。まず、
図9に示すように、第2実施例の電子制御装置は、第1
実施例の電子制御装置30に対して、トランジスタT1
のコレクタ端子の電圧(即ちコレクタ電圧VCE)を検
出するためのA/D変換器56を追加して備えている。
尚、このA/D変換器56は、コレクタ電圧VCEの値
をデジタルデータに変換してマイクロコンピュータ46
の入力ポート40に出力するものである。
【0081】そして、第2実施例の電子制御装置では、
第1実施例の電子制御装置30と同様に、図5及び図6
に示した各処理を実行することにより、駆動回路52の
トランジスタT1をスイッチング駆動してエンジン1へ
の燃料噴射を行うと共に、エンジン回転数NEが燃料カ
ット回転数NE(Fc)以上になると燃料噴射を停止する
のであるが、図7に示した処理に代えて、図12に示す
燃料カット回転数設定処理を実行することにより、燃料
カット回転数NE(Fc)を適宜変更するようにしてい
る。尚、その他の構成については、第1実施例の場合と
同様である。
【0082】次に、第2実施例の電子制御装置におい
て、燃料カット回転数NE(Fc)をどの様に変更してい
るかについて説明する。まず、励磁コイルLの温度が低
下してその抵抗値が小さくなると、トランジスタT1の
駆動電流、即ちトランジスタT1のコレクタ電流ICが
大きくなる。そして、図10に一例を示すように、トラ
ンジスタT1のコレクタ電圧VCEの飽和値(以下、コ
レクタ飽和電圧という)VCEsatは、コレクタ電流
ICが大きくなるに伴って大きくなる。よって、トラン
ジスタT1のコレクタ飽和電圧VCEsatに基づいて
励磁コイルLの抵抗値を推定することができる。
【0083】そこで、第2実施例の電子制御装置では、
図11に示すように、トランジスタT1のコレクタ飽和
電圧VCEsatと、設定すべき燃料カット回転数NE
(Fc)との関係を表すデータマップを、ROM34に予
め格納している。つまり、図11に示す関係は、トラン
ジスタT1のコレクタ飽和電圧VCEsatに応じて推
定される励磁コイルLの抵抗値に対して、トランジスタ
T1が熱的に耐えることのできるエンジン回転数NEを
求め、その算出した回転数NEを燃料カット回転数NE
(Fc)としたものである。よって、図11から分かるよ
うに、燃料カット回転数NE(Fc)は、コレクタ飽和電
圧VCEsatが大きい程(即ち励磁コイルLの抵抗値
が小さい程)、小さい値に設定される。
【0084】そして、マイクロコンピュータ46は、図
12に示す燃料カット回転数設定処理を実行することに
より、A/D変換器56からのデジタル信号に基づい
て、駆動回路52への駆動信号が安定してロウレベルで
ある時(即ちトランジスタT1が完全にオン状態となっ
ている時)のコレクタ電圧VCEを、コレクタ飽和電圧
VCEsatとして検出し、その検出したコレクタ飽和
電圧VCEsatと、図11に示す関係とに基づいて、
燃料カット回転数NE(Fc)を設定するようにしてい
る。
【0085】そこで、以下、第2実施例の電子制御装置
で実行される燃料カット回転数設定処理について説明す
る。尚、この処理は、駆動回路52への駆動信号が、ロ
ウレベルで安定している間の所定タイミングで実行され
る。図12に示すように、燃料カット回転数設定処理の
実行が開始されると、まず、S510にて、A/D変換
器56からのデジタル信号に基づいて、トランジスタT
1のコレクタ電圧VCEを検出する。尚、当該処理は、
駆動回路52への駆動信号がロウレベルで安定している
時に実行されるため、S510で検出したコレクタ電圧
VCEは、コレクタ飽和電圧VCEsatとなる。
【0086】そして、続くS520にて、S510で検
出したコレクタ電圧VCEが、所定値(本実施例では、
約0.17V)Vr以下であるか否かを判定し、所定値
Vr以下であると判定した場合には、続くS530に
て、燃料カット回転数NE(Fc)として、エンジン1の
許容回転数として予め定められた固定値(本実施例では
8300[rpm])を設定し、その後、当該燃料カッ
ト回転数設定処理を一旦終了する。
【0087】一方、S520にて、S510で検出した
コレクタ電圧VCEが所定値Vr以下ではないと判定し
た場合には、S540に移行する。そして、このS54
0にて、図11のデータマップに基づき、S510で検
出したコレクタ電圧VCE(コレクタ飽和電圧VCEs
at)に対応する燃料カット回転数NE(Fc)を設定
し、その後、当該燃料カット回転数設定処理を一旦終了
する。
【0088】そして、第2実施例の電子制御装置では、
上記のような燃料カット回転数設定処理が実行されるこ
とにより、燃料カット回転数NE(Fc)が、トランジス
タT1のコレクタ飽和電圧VCEsatに基づき推定さ
れる励磁コイルLの抵抗値が小さい程、小さい値に設定
される。
【0089】従って、このような第2実施例の電子制御
装置によっても、トランジスタT1の発熱(消費電力)
の最大値を制限することができるため、トランジスタT
1に対して放熱フィン等による過剰な放熱対策を施さな
くても、トランジスタT1に対する熱的保護を的確に実
現することができる。しかも、励磁コイルLの抵抗値を
監視するための特別な検出センサを追加する必要なく、
上記効果を達成することができる。
【0090】尚、第2実施例の電子制御装置では、トラ
ンジスタT1のコレクタ飽和電圧VCEsatに基づい
て励磁コイルLの抵抗値を推定するように構成したもの
であったが、上述したように、励磁コイルLの温度が低
下してその抵抗値が小さくなると、トランジスタT1の
コレクタ電流ICが大きくなる。
【0091】よって、次に説明する第3実施例のよう
に、コレクタ電流ICに基づいて、励磁コイルLの抵抗
値を推定するように構成してもよい。即ち、図13に示
すように、第3実施例の電子制御装置では、第2実施例
の電子制御装置に対して、トランジスタT1のエミッタ
端子と接地電位との間に電流検出用の抵抗器R5が接続
されており、抵抗器R5とトランジスタT1のエミッタ
端子との接続点の電圧が、A/D変換器56に入力され
るように構成されている。そして、その他の構成につい
ては、第2実施例の場合と同様である。
【0092】このように構成された第3実施例の電子制
御装置においては、マイクロコンピュータ46が、A/
D変換器56からのデジタル信号に基づいて、駆動回路
52への駆動信号が安定してロウレベルである時(即ち
トランジスタT1が完全にオン状態となっている時)に
抵抗器R5に発生する電圧を検出し、その検出電圧に基
づきトランジスタT1のコレクタ電流ICを算出する。
つまり、検出電圧を抵抗器R5の抵抗値で割ることによ
り、コレクタ電流ICを算出する。
【0093】そして、第3実施例の電子制御装置におい
ては、図11に示したデータマップと同様に、コレクタ
電流ICと燃料カット回転数NE(Fc)との関係を表す
データマップがROM34に予め格納されており、マイ
クロコンピュータ46は、そのデータマップと、上記の
如く検出したコレクタ電流ICとに基づき、燃料カット
回転数NE(Fc)を設定するようにしている。尚、本第
3実施例のデータマップは、トランジスタT1のコレク
タ電流ICに応じて推定される励磁コイルLの抵抗値に
対して、トランジスタT1が熱的に耐えることのできる
エンジン回転数NEを求め、その算出した回転数NEを
燃料カット回転数NE(Fc)としたものである。
【0094】従って、このような第3実施例の電子制御
装置によっても、第2実施例の電子制御装置と全く同様
の効果を得ることができる。ところで、上記第2及び第
3実施例の電子制御装置では、トランジスタT1のコレ
クタ飽和電圧VCEsat或いはコレクタ電流ICに応
じてのみ、燃料カット回転数NE(Fc)を設定するよう
にしたが、第1実施例の電子制御装置30と同様に、ト
ランジスタT1のオンデューティDonを、燃料カット
回転数NE(Fc)を設定するためのパラメータとして加
えるようにしてもよい。
【0095】そして、このように構成すれば、第1実施
例の電子制御装置30と同様に、燃料カット回転数NE
(Fc)をより最適な値に設定することができるようにな
る。また、上記第2又は第3実施例の電子制御装置にお
いて、トランジスタのコレクタ飽和電圧VCEsat或
いはコレクタ電流ICが所定の基準値以上になったか否
かを判定し、その基準値以上になるとトランジスタT1
の駆動を停止する、といった制御を追加してもよい。
【0096】そして、このように構成すれば、何等かの
異常によってトランジスタT1に大電流が流れた場合に
は、トランジスタT1の駆動を瞬時に停止して、トラン
ジスタT1の異常発熱を防止することができるようにな
る。一方、上述した第1〜第3の各実施例では、燃料噴
射弁9の励磁コイルLをスイッチング駆動するトランジ
スタT1として、バイポーラトランジスタを用いたが、
トランジスタT1として電界効果形トランジスタ(FE
T)を用いた場合にも、上述した各実施例と同様の構成
を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のエンジンを制御する制御系の構
成を表すブロック図である。
【図2】 図1の電子制御装置の構成を表すブロック図
である。
【図3】 図2の電子制御装置に設けられた燃料噴射弁
駆動用の駆動回路を表す回路図である。
【図4】 図3の駆動回路の動作を表すタイムチャート
である。
【図5】 図2のマイクロコンピュータが実行する噴射
時間設定処理を表わすフローチャートである。
【図6】 図2のマイクロコンピュータが実行する燃料
噴射処理を表わすフローチャートである。
【図7】 図2のマイクロコンピュータが実行する燃料
カット回転数設定処理を表わすフローチャートである。
【図8】 図7の燃料カット回転数設定処理で用いられ
るデータマップを説明する説明図である。
【図9】 第2実施例の電子制御装置を説明する説明図
である。
【図10】 トランジスタのコレクタ飽和電圧VCEs
atとコレクタ電流ICとの関係を説明する説明図であ
る。
【図11】 第2実施例の電子制御装置において燃料カ
ット回転数を設定するために用いるデータマップを説明
する説明図である。
【図12】 第2実施例のマイクロコンピュータが実行
する燃料カット回転数設定処理を表わすフローチャート
である。
【図13】 第3実施例の電子制御装置を説明する説明
図である。
【符号の説明】
1…エンジン 8…吸気マニホールド 9…燃料噴
射弁 20…水温センサ 21…吸気温センサ 22…スロットルポジションセンサ 23…吸気管内
圧力センサ 24…酸素濃度センサ 25…回転角センサ 26
…気筒判別センサ 27…車速センサ 30…電子制御装置 46…マ
イクロコンピュータ 48,50…入力回路 52,54…駆動回路 L
…励磁コイル R1〜R5…抵抗器 T1,T2…トランジスタ ZD…ツェナーダイオード 56…A/D変換器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転状態を検出する運転状態
    検出手段と、 励磁コイルへの通電により開弁して前記内燃機関に燃料
    を噴射する燃料噴射弁の前記励磁コイルをスイッチング
    駆動するトランジスタと、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機
    関への燃料噴射時間を算出する噴射時間算出手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機
    関の回転に同期して、前記トランジスタを前記算出され
    た燃料噴射時間だけオンさせることにより、前記燃料噴
    射弁に燃料を噴射させる噴射制御手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記内燃機
    関の回転速度が所定の燃料カット判定値以上であるか否
    かを判定し、前記回転速度が前記燃料カット判定値以上
    であるときに、前記噴射制御手段による前記トランジス
    タの駆動を停止させる燃料カット制御手段と、 を備えた内燃機関の電子制御装置において、 前記励磁コイルの抵抗値を監視すると共に、該抵抗値が
    小さい程、前記燃料カット判定値を小さく変更する判定
    値変更手段を備えたこと、 を特徴とする内燃機関の電子制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の電子制御装
    置において、 前記判定値変更手段は、前記内燃機関の冷却水温を検出
    し、該冷却水温に基づき前記励磁コイルの抵抗値を推定
    するように構成されていること、 を特徴とする内燃機関の電子制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の内燃機関の電子制御装
    置において、 前記判定値変更手段は、前記トランジスタの前記励磁コ
    イルに対する出力電流を検出し、該検出電流に基づき前
    記励磁コイルの抵抗値を推定するように構成されている
    こと、 を特徴とする内燃機関の電子制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の内燃機関の電子制御装
    置において、 前記判定値変更手段は、前記トランジスタの前記励磁コ
    イルに対する出力端子間の電圧を検出し、該検出電圧に
    基づき前記励磁コイルの抵抗値を推定するように構成さ
    れていること、 を特徴とする内燃機関の電子制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の内燃機関の電子制御装置において、 前記判定値変更手段は、前記励磁コイルの抵抗値が小さ
    い程、且つ、前記噴射制御手段による前記トランジスタ
    の駆動周期に対するオン時間の割合が大きい程、前記燃
    料カット判定値を小さく変更するように構成されている
    こと、 を特徴とする内燃機関の電子制御装置。
JP23119795A 1995-09-08 1995-09-08 内燃機関の電子制御装置 Pending JPH0979076A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013108476A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Denso Corp 燃料噴射制御装置用電磁弁駆動装置
JP2014206144A (ja) * 2013-04-16 2014-10-30 株式会社デンソー 内燃機関の制御装置

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