JPH0978968A - 駐車管理装置 - Google Patents

駐車管理装置

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Publication number
JPH0978968A
JPH0978968A JP26066995A JP26066995A JPH0978968A JP H0978968 A JPH0978968 A JP H0978968A JP 26066995 A JP26066995 A JP 26066995A JP 26066995 A JP26066995 A JP 26066995A JP H0978968 A JPH0978968 A JP H0978968A
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JP
Japan
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lock plate
closing
opening
torque
speed
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26066995A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Mitsui
力 三井
Haruyoshi Miyako
春好 都
Hajime Hanagata
一 花形
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SAN NISUKA KK
Original Assignee
SAN NISUKA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック板がガムテープ等で開かなくなってし
まうのを防止し、またロック板が閉じるとき、足や手を
はさんでも大事故にならないようにする。さらに、ロッ
ク板の開き動作中に閉じ方向の力が加わり、閉じ方向に
ロック板が動いたときには、ロック板にすみやかにブレ
ーキをかける。また、ロック板の開閉動作の制御をきめ
細かく行えるようにする。 【解決手段】 モータ1の動力で開閉可能なロック板2
を動作させるロック板駆動機構を備えている。そして、
ロック板2の開き速度と開きトルクを開き当初(下限L
L付近)を速くかつ高トルクとし、開き終了付近(上限
UL付近)を遅くかつ低トルクとしている。また、ロッ
ク板2の閉じ速度と閉じトルクを、閉じ当初(上限UL
付近)を速くかつ高トルクとし、閉じ終了付近(下限L
L付近)を遅くかつ低トルクとしている。この切替を、
エンコーダを利用して、その中間点MPで行っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車場に設置され
る自動車等の駐車管理装置に関する。さらに詳しく述べ
ると、駐車する自動車等を機械的に拘束し、料金の支払
い等によりその拘束を解く駐車管理装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、駐車する自動車等を機械的に
拘束し、料金の支払い等によりその拘束を解く駐車管理
装置が知られている。このような駐車管理装置として
は、図11に示すような、駐車車両の退出を禁止する開
閉可能なロック板50等からなるロック板駆動機構51
と、地中内に埋設されるループセンサー等からなる車両
感知器52と、この車両感知器52の信号を受けてロッ
ク板駆動機構51を制御するコントロール部53等が組
み込まれた制御部54とから構成されるものが知られて
いる。
【0003】このような駐車管理装置に使用されるロッ
ク板駆動機構としては、例えば図12に示すような機構
が採用されている(特開昭60−19875号公報参
照)。このロック板駆動機構60は、モータ61に減速
機構62が接続され、この減速機構62には、かさ歯車
63が接続される。このかさ歯車63の回転は、歯車輪
列を介して平歯車64に伝達される。この平歯車64は
固定軸65に回転自在に取り付けられ、マキバネ66に
より回転フランジ67と連結されている。この回転フラ
ンジ67は、リンク機構を介して、ロック板68を固定
した軸69に連結している。なお、回転フランジ67に
は伝達ピン70が設けられ、平歯車64にはこの伝達ピ
ン70が係合する凸部71が設けられている。また、軸
69にはロック板68を起立方向、すなわち開方向に弾
性付勢するスプリング72が巻き付けられている。
【0004】そして、車両感知器が車両を感知するとモ
ータ61が回転する。このモータ61の回転の結果、回
転フランジ67が回転自由になり、スプリング72の弾
性力によりロック板68は起立していく。また料金支払
い等によりロック板68の倒伏動作指令が発生すると、
電磁ブレーキ73が消磁されると共にモータ61が上述
と反対方向に回転する。このモータ61の回転は、平歯
車64を経由して回転フランジ67に伝えられ、スプリ
ング72の弾性力に抗して、ロック板68を下降動作さ
せる。
【0005】また、この種の駐車管理装置に使用される
ロック板を収納する踏み台部としては、図13に示すよ
うな構造が取られている。この踏み台部80は、車両が
入庫する際、車輪がまず乗り上げる台部81と、入庫の
際は閉じており入庫後点線で示すように開くロック板8
2と、このロック板82と協同しなだらかな斜面を形成
する補助台部83とから構成されている。そして、この
踏み台部80では、ロック板82を動作させるモータの
動きを検知して、ロック板82が補助台部83に接触す
る位置で、そのモータを停止させる構造となっている。
なお、この例におけるロック板82は、図8で示すロッ
ク板68に相当する。また、台部81と補助台部83と
は、ロック板82を保持する固定部を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示す従来のロック板駆動機構は、ロック板68を起立
させる際、スプリング72の弾性力に基づき一定の速度
で行っているため図13に示すような補助台部83とロ
ック板82との間にガムテープ84が貼られると、ロッ
ク板68が起立できなくなる。また、料金が適正に払わ
れ、ロック板68を徐々に閉じさせる動作に入るとき
も、スプリング72の弾性力に抗する一定の速度をもつ
強い力でロック板68は駆動されるため、図13に示す
従来の踏み台80を使用すると、補助台部83との間に
隙間が生じないようにロック板82がぴったりと強い力
で閉じるように構成されることになる。このため、人が
足をはさんだり、遊んでいる子供が手をはさんだりした
場合、重傷となる大事故に直結する危険性を有してい
る。
【0007】また、図12に示す従来のロック板駆動機
構は、ロック板68の位置確認をモータ61と連動する
カムによって行っており、その確認位置もロック板68
の起立位置と倒伏位置の2ヶ所のみとなっている。この
ため、ロック板68が起立するとき、人がロック板68
を踏んだりしてロック板68が下げられても、その動き
を感知できず、ロック板68はずるずると下降してしま
う。そして、その下降した位置でロック板68が保持さ
れ、駐車車両は料金を支払わず、ロック板68から容易
に離脱可能となっている。
【0008】本発明は、ロック板がガムテープ等で開か
なくなってしまうのを防止できる駐車管理装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】また、本発明は、ロック板が閉じるとき、
足や手をはさんでも大事故にならないようにした駐車管
理装置を提供することを目的とする。
【0010】さらに、本発明は、ロック板の開き動作中
に閉じる方向の力が加わり、閉じ方向にロック板が動い
たときには、ロック板にブレーキをかけ、ロック板の閉
じ方向の動きを停止させるようにした駐車管理装置を提
供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、ロック板の開閉動作の制
御をきめ細かく行えるようにした駐車管理装置およびそ
の制御を簡易な構成のエンコーダで行えるようにした駐
車管理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明の駐車管理装置は、モータの動力で
開閉可能なロック板を動作させるロック板駆動機構を備
えてなる駐車管理装置において、ロック板の開き速度と
開きトルクを、開き当初を速くかつ高トルクとし、開き
終了付近を遅くかつ低トルクとしている。
【0013】また、請求項2の発明は、モータの動力で
開閉可能なロック板を動作させるロック板駆動機構を備
えてなる駐車管理装置において、ロック板の閉じ速度と
閉じトルクを、閉じ当初を速くかつ高トルクとし、閉じ
終了付近を遅くかつ低トルクとしている。
【0014】また、請求項3の発明は、請求項1記載の
駐車管理装置において、ロック板の閉じ速度と閉じトル
クを、閉じ当初を速くかつ高トルクとし、閉じ終了付近
で遅くかつ低トルクとしている。
【0015】さらに、請求項4の発明は、請求項1また
は3記載の駐車管理装置において、開き速度と開きトル
クを2段階に設定している。
【0016】また、請求項5の発明は、請求項2、3ま
たは4記載の駐車管理装置において、閉じ速度と閉じト
ルクを2段階に設定している。
【0017】さらに、請求項6の発明の駐車管理装置
は、モータの動力で開閉可能なロック板を動作させるロ
ック板駆動機構を備えてなる駐車管理装置において、ロ
ック板の開閉動作を感知するエンコーダを設け、このエ
ンコーダ によって、開閉速度と開閉トルクの切り替わ
り点および開閉方向をも検知するようにしている。
【0018】また、請求項7の発明は、請求項6記載の
駐車管理装置において、ロック板の開き速度と開きトル
クを、切り替わり点以前に比べ以後を遅くかつ低トルク
とし、ロック板の閉じ速度と閉じトルクを、切り替わり
点以前に比べ以後を遅くかつ低トルクとしている。
【0019】また、請求項8の発明の駐車管理装置は、
モータの動力で開閉可能なロック板を動作させるロック
板駆動機構を備えてなる駐車管理装置において、ロック
板の動きと連動して回転する回転板を有するエンコーダ
を設け、この回転板の円周部の一部を、ロック板の開閉
速度と開閉トルクの切り替わり点の検出に使用し、円周
部の他の部分をロック板の開閉動作有無の検出に使用し
ている。
【0020】さらに、請求項9の発明は、請求項6、7
または8記載の駐車管理装置において、エンコーダの分
解能をロック板の角度にして5度以内としている。
【0021】したがって、請求項1および3の駐車管理
装置では、モータからの動力は、歯車輪列等の手段を介
してロック板に伝えられ、ロック板が開き動作をする。
その際の開き速度と開きトルクは、開き動作の当初が速
くかつ高トルクとなっているので、開き当初は高トルク
でかつ速やかに開いていく。
【0022】また、請求項2および3の駐車管理装置で
は、モータからの動力は同様にして、ロック板に伝えら
れ、ロック板は閉じ動作をする。その際の閉じ速度と閉
じトルクは、閉じ動作の当初が速くかつ高トルクになっ
ているので、閉じ当初は高トルクでかつ速やかに閉じて
いく。
【0023】加えて、請求項4の発明では、開き動作時
の速度とトルクを2段階に設定しているので、開き当初
は速くしかも高トルクの一定速度でかつ一定のトルクを
もってロック板が開き、切り替わり点で低速度かつ低ト
ルクに切り替わり、その後その速度およびトルクで開い
ていく。
【0024】また、請求項5の発明では、同様に、閉じ
速度と閉じトルクを2段階に設定しているので、閉じ当
初は、一定の高速かつ高トルクでもってロック板が閉
じ、切り替わり点で低速かつ低トルクに切り替わり、そ
の後その速度およびトルクで閉じていく。
【0025】また、請求項6の駐車管理装置では、モー
タからの動力を受けてロック板が動作する際、その開閉
動作をエンコーダによって感知している。そして、ロッ
ク板の開閉動作の検知と共に、開閉速度の切り替わり点
および開閉方向もこのエンコーダによって検知し、ロッ
ク板の動作を制御している。
【0026】加えて、請求項7の発明では、ロック板の
開き速度と開きトルクを切り替わり点以前に比べ以後を
遅くかつ低トルクとし、ロック板の閉じ速度と閉じトル
クを切り替わり点以前に比べ以後を遅くかつ低トルクと
しているので、開き動作の当初と閉じ動作の当初は、共
に高トルクでかつ高速で動作する。
【0027】また、請求項8の駐車管理装置では、モー
タからの動力は、歯車輪列等を介してロック板に伝えら
れ、ロック板が動作する。そして、そのロック板の動作
と連動するエンコーダによって、ロック板の開閉速度と
開閉トルクの切り替わり点の検出とロック板の開閉動作
有無の検出をしている。すなわち、エンコーダの回転板
の円周部に各検出部分を設け、回転板の回転により、そ
の円周部の動きを検出している。
【0028】加えて、請求項9の発明では、エンコーダ
の分解能をロック板の角度にして5度以内としているの
で、ロック板が角度にして5度以上動くと、その動きを
検知できる。
【0029】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0030】図1から図10に本発明の駐車管理装置の
実施の形態の例を示す。この駐車管理装置は、図11及
び図12に示す従来のシステムと基本構成は同一であ
る。すなわち、モータ1の動力で開閉可能なロック板2
を動作させるロック板駆動機構を備えている駐車管理装
置である。具体的には、駐車車両の退出を禁止する開閉
可能なロック板2等からなるロック板駆動機構と、地中
内に埋設され鉄材を検知するループセンサー等からなる
車両感知器(図示省略)と、この車両感知器の信号を受
けてロック板駆動機構を制御するコントロール部等が組
み込まれた柱状の制御部(図示省略)とから構成されて
いる。
【0031】この駐車管理装置に使用されるロック板2
は、通常、図1に示す下限LLから中間点MP(切り替
わり点)までの動きと、中間点MPから上限ULまで
の動きとで開き動作が構成される。また、閉じ動作
は、上限ULから中間点MPまでの動きと、中間点M
Pから下限LLまでの動きとで構成される。そして、
この例では、下限LLから中間点MPまでの角度αは、
18.18度に設定され、中間点MPから上限ULまで
の角度βは71.82度に設定されている。なお、中間
点MP(切り替わり点)は、ロック板2が水平状態とな
る位置に設定されている。
【0032】このような開き角度および閉じ角度を有す
るロック板駆動機構の基本構成は、モータ1と、このモ
ータ1の動力をロック板2に伝える歯車輪列と、この歯
車輪列中に入れられ過負荷時に歯車輪列による力の伝達
を切断する両方向円錐クラッチとからなる。
【0033】ここで、モータ1には、モータ1への通電
がオフした時このモータ1の回転軸の回転を減速する減
速用ギアボックス3と、モータ1の回転軸の回転を阻止
する電磁ブレーキ4とが固定されている。
【0034】一方、歯車輪列は、モータ1の出力軸とな
る第一回転軸5の先端に固定された第一歯車6と、この
第一歯車6と噛み合い回転を減速する大径の第二歯車7
と、この第二歯車7を固定する第二回転軸8と、この第
二固定軸8の他端側に固定される小径の第三歯車9と、
この第三歯車9と噛み合い回転を減速する大径の第四歯
車10と、この第四歯車10を固定する第三回転軸11
と、この第三回転軸11に嵌合固定され雄部材となる円
錐状体11aと、この円錐状体11aのテーパー面12
に嵌合する雌部材となる第五歯車13と、この第五歯車
13と噛み合い回転を減速する第六歯車14と、この第
六歯車14及びロック板2を固定する主軸15とから構
成されている。なお、第六歯車14が、歯車輪列の最終
部となる最終歯車となる。
【0035】また、両方向円錐クラッチは、円錐状のテ
ーパー面12を外面に有する雄部材たる円錐状体11a
と、この円錐状体11aに嵌合し円錐状のテーパー面1
6を内面に有する雌部材となる第五歯車13と、両部材
11a,13に挟まれかつ円錐状体11aのテーパー面
12を覆う円錐状でかつ円筒形状をした銅製の薄板17
と、円錐状体11aのテーパー面12に円形状に形成し
た溝18と、円錐状体11aに形成される雄ねじ部19
と、第五歯車13の側面に当接する皿ばね20と、この
皿ばね20の側面に当接するドーナッツ状の金属板21
と、この金属板21の側面に当接するスラストベアリン
グ22と、このスラストベアリング22の側面に当接し
雄ねじ部19にねじ係合するナット23とから構成され
ている。なお、このナット23は、ロック機構もしくは
回り止め機能付きとなっている。また、皿ばね20と金
属板21とスラストベアリング22の三者は、共に中央
に孔があり、その孔に円錐状体11aの雄ねじ部19が
挿通しているが、ねじ係合はしていない。そして、その
三者20,21,22は、ナット23のねじ回転により
雌部材となる第五歯車13側に押圧されている。この押
圧により、薄板17は更に薄く両側に引き伸ばされ、第
五歯車13の端部からはみだす。このはみ出し部17
a,17aは、若干第五歯車13側へ曲がるため、図9
の矢示A方向への第五歯車13の大幅な動きを阻止する
ことになる。一方、薄板17の中央部の一部は、溝18
に入り、薄板17をテーパー面12に係止している。
【0036】なお、モータ1と輪列歯車は、土地に固定
される箱状の箱部24に入れられている。そして、第二
回転軸8は、箱部24に固定された支持板25,25に
ボールベアリング26,26を介して支持されている。
また、第三回転軸11の一端側は、支持板25,25に
固定される摺動軸受27,27に支持され、両方向円錐
クラッチが設置される他端側は、箱部24に固定される
軸受箱28内に入れられたボールベアリング29に支持
されている。また、主軸15も軸受箱28内に入れられ
たボールベアリング30に支持されている。さらに、第
三回転軸11と主軸15のたわみを防止するため、たわ
み防止板31が両軸11,15に掛けられている。
【0037】ここで、第六歯車14には、図5に示すエ
ンコーダ32の歯車部33が直接または間接的に係合
し、主軸15の回転を回転軸34を介して回転板35に
伝えている。なお、このエンコーダ32は、台部36
と、その台部36の中央を貫通し一端に歯車部33を有
する回転軸34と、この回転軸34を回転可能に保持す
る軸受け体37と、回転軸34と一体回転する回転板3
5と、中間点検出センサ38と、ロック板開閉動作検出
センサ39と、中間点検出センサ38への電源供給とセ
ンサ信号をモータ制御回路(図示省略)に伝える等の機
能を有する第1回路基板38aと、ロック板開閉動作検
出センサ39への電源供給とセンサ信号をモータ制御回
路に伝える等の機能を有する第2回路基板39aと、回
転板35等を覆う覆い板36aとから構成されている。
【0038】そして、回転板35は、図6に示すよう
に、エンコーダ部35aと切り欠き部35bとを有して
いる。エンコーダ部35aには、多数の長孔35cが半
ピッチ(=1/2P)の幅及び間隔で設けられている。
このエンコーダ部35aを検知するロック板開閉動作検
出センサ39には、2つの検知部S1,S2が設けられ
ている。なお、第六歯車14から歯車部33への回転伝
達は、1.3倍の増速がなされる関係となっている。こ
のため、エンコーダ部35aと切り欠き部35bを、回
転板35の円周部に重複せずかつ広い範囲で形成させる
ことができた。すなわち、切り欠き部35bの切り欠き
開始部35dからθ1の角度、この例では約24度離れ
た位置が下限LLの位置に相当し、反対方向にθ2の角
度、この例では約94度離れた位置が上限ULの位置に
相当するようになっている。
【0039】また、この駐車管理装置に使用されるロッ
ク板2を収納する踏み台部としては、図1および図8に
示す構造が取られている。この踏み台部40は、車両が
入庫する際、車輪がまず乗り上げる台部41と、この台
部41を支える台支持42と、入庫の際は閉じており入
庫後開くロック板2と、このロック板2を通過する車両
の重量にこのロック板2が耐えるように形成された複数
の三角状の支持部2aと、ロック板2が開いた時のスト
ッパーとなる複数のストッパー部43と、主軸15の一
方の先端を支持する軸受部44と、以上の各部分を支持
し土地に固定される固定支持部45とから構成されてい
る。この構造の踏み台部40は、図13に示される補助
台部がないので、全体重量が軽くなる。加えて、従来、
ロック板と補助台部にまたがるようにテープが貼られロ
ック板の動作を阻止し無料駐車が行われることがあった
が、この踏み台部40ではテープをコンクリート等の地
面に貼ることとなり、強固に貼れなくなる。このため、
従来のようなテープを貼ることによる無料駐車はできに
くくなる。
【0040】次に、このように構成された駐車管理装置
の動作を説明する。
【0041】車両が駐車場に入庫すると、ループセンサ
ーからなる車両感知器が車両を感知する。その感知によ
り時間計測が開始される。そして、約4秒たつと、柱状
の制御部に設けられる車両認識ランプがその後約15秒
間点滅した後、消える。一方、最初の車両検知から約3
0秒後に再度検知回路が作動し、車両の有無を検知す
る。このように、ループセンサーからなる車両感知器
は、約30秒間隔で常時車両を検知しており、連続2回
の車両検知により、車両の入庫を確認している。そし
て、2回連続して車両を検知すると、制御部からの信号
によりモータ1が動作し、ロック板2を開方向に駆動さ
せる。その動作と同時に、柱状の制御部に設けられる料
金表示窓に基本料金を表示する。なお、車両が駐車場に
入庫した際、この駐車管理装置にサービス時間が設定さ
れていると、車両認識ランプは約15秒間点滅した後、
点灯状態になる。また、車両感知器は、約30秒間隔で
常時車両を検知しており、連続2回の車両検知信号が発
生すると、ロック板駆動機構は、ロック板2が上限UL
の位置に行くまで何度もロック板2を開方向に駆動させ
ようとする。一方、連続2回の車両検知信号が発生しな
い限り、ロック板駆動機構は、ロック板2が下限LLの
位置に行くまで所定回数ロック板2を閉方向に駆動させ
ようとする。
【0042】車両の入庫が確認され、モータ1が動作し
始めると、モータ1の動力は、ロック板駆動機構の歯車
輪列を介して減速されながら主軸15に伝えられ、ロッ
ク板2を開方向に駆動する。その際、下限LLから中間
点MPまでの動きは、高速かつ高トルクにて動作す
る。すなわち、この例では、フルパワーにて動作する。
これにより、図13に示すように、ガムテープ等が仮に
貼られたとしても、ロック板2は、そのガムテープ等の
力に負けることなく開き動作を行う。このロック板の開
き動作と連動して、エンコーダ32の回転板35が回転
する。そして、回転板35が角度θ1分回転し、中間点
検出センサ38が切り欠き開始部35dを検出する(動
作開始からT1秒後)と、その検出信号がモータ1の制
御回路へ伝達され、第1の電流リミッタ(図示省略)を
動作させる。この結果、この中間点MPで、ロック板2
の速度およびトルクが低速かつ低トルクに切り替わる。
なお、この例では、中間点MPは、図1に示すように、
ロック板2が水平となる位置としている。また、この中
間点検出センサ38の信号により、エンコーダ32内の
位置カウンター(図示省略)は、一旦クリアされ、その
位置を原点として再認識させている。
【0043】この中間点MPから上限ULまでのロック
板2の動作は、上述したように低速かつ低トルクとな
る。これにより、駐車車両の底部にロック板2が強く当
たることはなくなり、車両が傷つくのを防止することが
できる。なお、この例では、動作開始からT2秒までの
時間を、4±1秒と設定している。また、上限ULの位
置は、中間点MPを原点とし、ロック板開閉動作検出セ
ンサ39により得られる信号をカウントすることにより
検出されている。
【0044】ここで、仮に、車高の低い部分にロック板
2が突き当たると、T2秒以前に、エンコーダ32の回
転板35の動きは、停止することになる。すると、この
エンコーダ32は、1秒間パルスを発生しないとモータ
1をオフする構成となっているため、モータ1がオフ
し、ロック板2は、電磁ブレーキ3により、その位置に
ロックされる。なお、その後、車両がわずかに移動し、
ロック板2との間にすき間が生ずることがあるが、この
装置では、ロック板2が上限ULの位置に到達するまで
は、開き方向の動作を5秒毎に行っているため、仮にす
き間が生じても、すぐにそのすき間はなくなる。このた
め、車両を駐車場所から離脱させようとする気持ちを、
駐車車両の運転者に生ぜじめることがなくなり、駐車管
理装置として十分機能するものとなる。
【0045】なお、電磁ブレーキ3は、モータ1と連動
し無通電状態でブレーキが作動するいわゆるオフブレー
キとなっている。このように、ロック板2を開状態とす
ることにより、入庫した車両の退出を阻止する。なお、
このときのロック板2の移動角度α+βは、約90度に
設定されている。
【0046】そして、基本時間が経過すると、追加料金
を加算した金額が料金表示窓に表示される。なお、基本
時間、基本料金、追加時間及び追加料金の各時間単位と
各料金単位は、目的に応じ自由に設定できる。柱状の制
御部に設けられる硬貨投入口に硬貨が投入されると、こ
の制御部内のコントロール部の検知機能により検知さ
れ、その硬貨金額を料金表示窓の金額から差し引く。そ
して、表示料金が零になると、制御部から信号を出し、
モータ1を動作させ、ロック板2を閉方向に駆動させ
る。
【0047】このとき、モータ1の動力は、ロック板駆
動機構の歯車輪列を介して減速されながら主軸15に伝
えられる。そして、ロック板2の上限ULから中間点M
Pまでの動作(T3からT4までの時間に相当)は、
高速かつ高トルクにて行われる。すなわち、この例で
は、フルパワーにて動作する。これにより、ロック板2
が駐車車両の底部と突き当たり、その底部と咬んでいた
としても、そのかみ合いを容易に外すことができる。
【0048】そして、中間点MP(切り替わり点)にく
ると、中間点検出センサ38が切り欠き開始部35dを
検出し、その検出信号がモータ1の制御回路へ伝達さ
れ、第2の電流リミッタ(図示省略)を動作させる。こ
の結果、この中間点MPで、ロック板2の速度およびト
ルクが低速かつ低トルクに切り替わる。また、この中間
点検出センサ38の信号により、エンコーダ32内の位
置カウンター(図示省略)は、一旦クリアされ、その位
置を原点として再認識させている。
【0049】この中間点MPから下限LLまでの動作
(T4からT5までの時間に相当)は、この切り替えら
れた速度とトルクでなされる。すなわち、低速かつ低ト
ルクにて動作する。これにより、子供などの手や足がロ
ック板2と固定支持部45との間に挟まれても、大けが
には至らない。なお、この例では、T4からT5までの
時間を、3±1秒に設定している。また、下限LL位置
は、中間点MPを原点とし、ロック板開閉動作検出セン
サ39により得られる信号をカウントすることにより検
出されている。
【0050】なお、この中間点MPから下限LLまでの
動作において、ロック板2が途中で止まり下限LLの
位置まで行かない場合は、その停止状態が1秒間続く
と、ロック板2は、一旦、中間点MPまで戻るようにさ
れている。そして、エンコーダ32内の位置カウンター
(図示省略)が、再度クリアされ、その後、再度閉じ動
作を開始する。このリトライは3回繰り返される。3回
繰り返しても、ロック板2が下限LLの位置に行かない
場合は、所定時間経過後、その突き当たり位置で、ロッ
ク板2がロックされる。
【0051】ロック板2が閉状態の下限LLにくると、
ロック板開閉動作検出センサ39により得られる信号に
より、モータ1をオフする。すると、電磁ブレーキ3が
作動し、ロック板2の閉動作の完了後の位置保持を行
う。なお、ロック板2の中間点MPの位置と踏み台部の
固定支持部45との間隔Lを約40mm程度とし、ひと
の足や手が入っても、その間隔分は低トルクとなるよう
にしているため、安全性は一層高められている。このよ
うに、ロック板2を閉状態とすることにより、入庫した
車両の退出を可能とする。
【0052】以上のような通常の入出庫以外に異常な入
出庫が行われることがある。例えば、入庫した車両が料
金を支払わずに出庫しようとする場合がある。この場
合、ロック板2は図1で示すx方向の力を受けるが、こ
のとき、ロック板駆動機構の両方向円錐クラッチが働
き、第五歯車13は円錐状体11aに対し空転し、図1
の2点鎖線で示す状態となる。この場合の上限ULから
の角度γは、この例では、18.05度としている。そ
して、さらにロック板2に力が加わると、ロック板2は
たわみ、その後、車両がロック板2を乗り越えると、ロ
ック板2にはそのたわみの反力と車両の荷重の両方が急
激に加わる。この力は過負荷となり、通常ならロック板
駆動機構の歯車輪列の歯車または軸を損傷させる。しか
し、このロック板駆動機構には、両方向円錐クラッチが
入っており、そのような閉じ方向の過負荷がかかると、
雌部材となる第五歯車13が皿ばね20の弾性力に抗し
て図9の矢示A方向にわずかにずれ、銅製の薄板17と
の間にわずかな隙間を生じさせる。このため、第五歯車
13は空転し、閉じ方向の過負荷の伝達は切断されるの
で、先の開き方向の過負荷の場合と同様に、ロック板駆
動機構は損傷しない。なお、この第五歯車13の空転に
よりロック板2は正常位置からその時の衝撃力に応じ閉
じ方向へずれるが、ロック板2の動きは、ロック板2が
固定された主軸15と連動して回転する回転板35の動
きを検知することにより制御されているので、動作不良
が生ずることはない。
【0053】また、ロック板2が開方向に動作し始めた
時、一旦入庫した車両が駐車を止めて急に出庫しようと
する場合がある。この場合、ロック板2に、加速した車
両がぶつかり極めて大きな力が加わる。この力は過負荷
となり、図12に示す従来のロック板駆動機構では、伝
達ピンや歯車輪列の歯車等が損傷してしまう。しかし、
このロック板駆動機構には、両方向円錐クラッチが入っ
ており、そのような開方向の過負荷がかかっても、閉じ
方向と同様に両方向円錐クラッチが働き、ロック板駆動
機構は損傷しない。
【0054】また、時には、ロック板2の開き動作時
に、人が足で踏む等によりロック板2が閉じ方向に移動
させられることがある。しかし、この装置では、そのよ
うな動きをすぐに感知し、ロック板2にブレーキをかけ
る構成となっている。すなわち、エンコーダ32は、検
知部S1からの信号SAと、検知部S2からの信号SB
を発生させており(図7参照)、動作では、信号S
Aが立ち上がった後に信号SBが立ち上がるのを検出
し、開き方向の動作であることを検知している。一方、
動作では、、信号SBが立ち上がった後に信号SA
が立ち上がるのを検出し、閉じ方向の動作であることを
検知している。このため、開き方向であるにもかかわら
ず、閉じ方向に移動していると、その立ち上がりパルス
の関係から、異常回転を検出し、モータ1をオフさせ、
電磁ブレーキ4を作動させている。なお、この検知とし
ては、最高でも2パルス(=2×P)分あれば可能とな
る。この例では、1ピッチをロック板2の角度にして約
3度としているので、最高でも約6度分、ロック板2が
閉じ方向に移動すると、電磁ブレーキ4が作動する。こ
のような状況で、電磁ブレーキ4が作動するときは、人
がロック板2に乗っている可能性が高く、すぐに開き動
作を再開させるのは危険となる。このため、このような
場合は、3分間はリトライを行わないようにしている。
3分間経過した後、再度開き動作を行うが、同じ現象が
生じれば、再度3分間はリトライを行わない。以後、同
様な動作を繰り返す。
【0055】なお、この実施の形態では、ロック板が開
状態にあるときや閉じ動作をしているとき等ロック板が
いかなる状態にあっても、過負荷が加わると両方向円錐
クラッチが動作し、その異常な力の伝達をこの両方向円
錐クラッチ部分で切断するので、過負荷によるロック板
駆動機構の損傷はなくなる。また、テーパー面をもつ雄
部材と雌部材の嵌合による両方向円錐クラッチを使用し
ているので、ロック板駆動機構が大型化せず、駐車場ス
ペースの効率的な利用を図ることができる。さらに、強
い締め付け力を持つ弾性部材を使用する必要がなくな
り、組立や故障時の取り替え作業が容易となり、コスト
も低減する。
【0056】また、両方向円錐クラッチのテーパー面に
挟み込まれた金属製の薄板が、両方向円錐クラッチの雄
部材と雌部材の当接面となるので、薄板が取り付けられ
るテーパー面をラッピング等により滑らかにする必要が
なくなる。また、この金属製の薄板が両方向円錐クラッ
チの雄部材と雌部材で押しつけられることにより、雄部
材と雌部材のいずれか一方に設けられた溝内に突出し、
その溝を持つ部材からはずれなくなるので、薄板の係止
が容易でしかも耐久性のある両方向円錐クラッチとな
る。
【0057】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の一例ではあるが、これに限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
変形実施可能である。例えば、上述の実施の形態では、
ロック板2の開き速度と開きトルクを2段階に設定して
いるが、徐々に変化する構成としたり、3段階以上の複
数としても良い。また、同様に、ロック板2の閉じ速度
と閉じトルクを徐々に変化する構成としたり、3段階以
上の複数としても良い。また、上述の実施例では、ロッ
ク板2の開閉速度と開閉トルクの両者を変更している
が、開き動作時、開き速度は一定とし、開きトルクのみ
を当初高くするようにしたり、閉じ動作時、閉じ速度は
一定とし、閉じトルクのみを当初高くするようにした
り、さらには、開き動作時及び閉じ動作時、各速度は一
定とし、各トルクのみを当初高くするようにしても良
い。
【0058】また、上述の実施の形態では、中間点MP
の位置以後のロック板2の閉じ速度と閉じトルクを一定
の値に設定しているが、中間点MPの位置以後のみを、
徐々に遅くかつ低トルクとする構成としたり、3段階以
上の複数としても良い。このようにすれば、安全性が極
めて高くなる。さらに、中間点MPとしては、ロック板
2の水平位置の他にたの適宜な位置とすることができ
る。
【0059】さらに、エンコーダ32としては、回転板
35の外周部全周にエンコーダ部35aを設け、その外
周または内周に切り欠き部35bや切り欠き開始部35
dを設けるようにしても良い。また、エンコーダ32の
分解能は、ロック板2の角度にして5度以内とすれば、
ロック板2が逆方向に移動されても10度以内でブレー
キがかかり、車両の底部とのすき間が大きくならず、運
転者の駐車場所からの離脱意思の発生を十分防止でき
る。
【0060】また、上述の実施の形態では、両方向円錐
クラッチの雄部材たる円錐状体11aと雌部材となる第
五歯車13との間に銅製の薄板17を介在させている
が、この薄板17を介在させないようにしても良い。そ
の場合、雄部材たる円錐状体11aのテーパー面12と
雌部材となる第五歯車13の円錐状のテーパー面16を
共に十分ラッピングすると共に溝18に滑り用の油を入
れておく必要がある。
【0061】また、溝18は、薄板17を介在させた場
合でも介在させない場合のいずれの場合においても、円
錐状体11aのテーパー面12ではなく、第五歯車13
のテーパー面16に設けるようにしても良い。また、皿
ばね20の代わりにコイルスプリング等他の弾性手段を
採用しても良い。さらに、薄板17としては銅製のもの
が摩擦性、耐久性及び両方向円錐クラッチの作動性の面
で好ましいが、滑らかな面を持つ他の金属製の薄板でも
良い。また、雄部材たる円錐状体11aと第三回転軸1
1とを別部品ではなく、一体形成し一部品としても良
い。
【0062】さらに、車両感知には、ループセンサ以外
に赤外線センサ等他の検知手段を採用したり、ループセ
ンサと赤外線センサを併用したりすることができる。ま
た、本発明は、従来のような、地中内に埋設されるルー
プセンサー等からなる車両感知器と、この車両感知器の
信号を受けてロック板駆動機構を制御するコントロール
部等が組み込まれた制御部を有する駐車管理装置に使用
するのが好適であるが、モータの動力で開閉可能なロッ
ク板を動作させるロック板駆動機構を最低限備えていれ
ば適用できるものである。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1および3の発明の駐車管理装置では、ロック板の開き
速度と開きトルクは、開き動作の当初が速くかつ高トル
クとなっているので、開き当初は高トルクでかつ速やか
に開いていく。このため、ロック板にガムテープ等が仮
に貼られたとしても、ロック板は、そのガムテープ等の
力に負けることなく開き動作を確実に行うことになる。
また、一方、開き動作の終了付近は、低速かつ低トルク
となるので、駐車車両の底部にロック板が強く当たるこ
とはなくなり、車両が傷つくのを防止することができ
る。
【0064】また、請求項2および3の駐車管理装置で
は、ロック板の閉じ速度と閉じトルクは、閉じ動作の当
初が速くかつ高トルクになっているので、閉じ当初は高
トルクでかつ速やかに閉じていく。このため、ロック板
が駐車車両の底部と突き当たり、その底部と咬んでいた
としても、そのかみ合いを容易に外すことができ、閉じ
動作を確実に行うことになる。また、一方、閉じ動作の
終了付近は、低速かつ低トルクとなるので、子供などの
手や足がロック板と固定支持部との間に挟まれても、大
けがには至らない。
【0065】加えて、請求項4の発明では、開き動作時
の速度とトルクを2段階に設定しているので、開き当初
は速くしかも高トルクの一定速度でかつ一定のトルクを
もってロック板が開き、切り替わり点で低速度かつ低ト
ルクに切り替わり、その後その速度およびトルクで開い
ていく。このため、回路構成を簡単化でき、容易に駐車
管理装置の安定動作化を達成することができる。
【0066】また、請求項5の発明では、同様に、閉じ
速度と閉じトルクを2段階に設定しているので、閉じ当
初は、一定の高速かつ高トルクでもってロック板が閉
じ、切り替わり点で低速かつ低トルクに切り替わり、そ
の後その速度およびトルクで閉じていく。このため、同
様に、回路構成を簡単化でき、容易に駐車管理装置の安
定動作化を達成することができる。
【0067】また、請求項6の駐車管理装置では、モー
タからの動力を受けてロック板が動作する際、その開閉
動作をエンコーダによって感知している。そして、ロッ
ク板の開閉動作の検知と共に、開閉速度の切り替わり点
および開閉方向もこのエンコーダによって検知し、ロッ
ク板の動作を制御しているので、ロック板に対し、各種
の制御を行え、駐車管理装置としての目的、機能を十分
果たすことができるものとなる。
【0068】加えて、請求項7の発明では、ロック板の
開き速度と開きトルクを切り替わり点以前に比べ以後を
遅くかつ低トルクとし、ロック板の閉じ速度と閉じトル
クを切り替わり点以前に比べ以後を遅くかつ低トルクと
しているので、開き動作の当初と閉じ動作の当初は、共
に高トルクでかつ高速で動作する。この結果、ロック板
にガムテープ等が仮に貼られたとしても、ロック板は、
そのガムテープ等の力に負けることなく開き動作を確実
に行うことになる。また、ロック板が駐車車両の底部と
突き当たり、その底部と咬んでいたとしても、そのかみ
合いを容易に外すことができ、閉じ動作を確実に行うこ
とになる。一方、開き動作の終了付近は、低速かつ低ト
ルクとなるので、駐車車両の底部にロック板が強く当た
ることはなくなり、車両が傷つくのを防止することがで
きる。また、閉じ動作の終了付近は、低速かつ低トルク
となるので、子供などの手や足がロック板と固定支持部
との間に挟まれても、大けがには至らない。
【0069】また、請求項8の駐車管理装置では、ロッ
ク板の動作と連動するエンコーダによって、ロック板の
開閉速度と開閉トルクの切り替わり点の検出とロック板
の開閉動作有無の検出をしている。すなわち、エンコー
ダの回転板の円周部に各検出部分を設け、回転板の回転
により、その円周部の動きを検出している。このため、
回転板の構成が簡易化され、また、回転板の全周を有効
活用でき、エンコーダの分解能を上げ得るものとなる。
【0070】加えて、請求項9の発明では、ロック板が
角度にして5度以上動くと、その動きを検知でき、ロッ
ク板が逆方向に移動されても10度以内でブレーキをか
けるように構成できる。この結果、ロック板が逆方向に
移動されても、車両の底部とのすき間が大きくならず、
駐車場所からの離脱しようとする運転者の意思の発生を
十分防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の踏み台部の断面図であり、かつロック
板の動作を説明するための図である。
【図2】本発明のロック板の動作を説明するためのグラ
フで、X軸が経過時間を、Y軸がロック板の位置をそれ
ぞれ示している。
【図3】本発明に使用されるロック板駆動機構の要部の
斜視図である。
【図4】本発明に使用されるロック板駆動機構の一部を
断面状態で示した平面図である。
【図5】本発明に使用されるエンコーダの断面図であ
る。
【図6】本発明に使用されるエンコーダの歯車部、回転
板、各センサの位置関係を説明するための要部平面図と
その一部拡大図である。
【図7】本発明に使用されるエンコーダから得られる信
号の一部である。
【図8】本発明に使用される踏み台部の要部斜視図であ
る。
【図9】本発明の使用される両方向円錐クラッチの要部
断面図である。
【図10】本発明に使用される両方向円錐クラッチの主
要部品の斜視図で、(A)は雄部材を、(B)は薄板
を、(C)は雌部材をそれぞれ示している。
【図11】従来の駐車管理装置の基本構成を説明するた
めの図である。
【図12】従来のロック板駆動機構を説明するための図
である。
【図13】従来の踏み台部の断面図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 ロック板 4 電磁ブレーキ 32 エンコーダ LL 下限 MP 中間点(切り替わり点) UL 上限

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの動力で開閉可能なロック板を動
    作させるロック板駆動機構を備えてなる駐車管理装置に
    おいて、前記ロック板の開き速度と開きトルクを開き当
    初を速くかつ高トルクとし、開き終了付近を遅くかつ低
    トルクとしたことを特徴とする駐車管理装置。
  2. 【請求項2】 モータの動力で開閉可能なロック板を動
    作させるロック板駆動機構を備えてなる駐車管理装置に
    おいて、前記ロック板の閉じ速度と閉じトルクを、閉じ
    当初を速くかつ高トルクとし、閉じ終了付近を遅くかつ
    低トルクとしたことを特徴とする駐車管理装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック板の閉じ速度と閉じトルク
    を、閉じ当初を速くかつ高トルクとし、閉じ終了付近を
    遅くかつ低トルクとしたことを特徴とする請求項1記載
    の駐車管理装置。
  4. 【請求項4】 前記ロック板の開き速度と開きトルクを
    2段階に設定したことを特徴とする請求項1または3記
    載の駐車管理装置。
  5. 【請求項5】 前記ロック板の閉じ速度と閉じトルクを
    2段階に設定したことを特徴とする請求項2、3または
    4記載の駐車管理装置。
  6. 【請求項6】 モータの動力で開閉可能なロック板を動
    作させるロック板駆動機構を備えてなる駐車管理装置に
    おいて、前記ロック板の開閉動作を感知するエンコーダ
    を設け、このエンコーダ によって、開閉速度と開閉ト
    ルクの切り替わり点および開閉方向をも検知するように
    したことを特徴とする駐車管理装置。
  7. 【請求項7】 前記ロック板の開き速度と開きトルク
    を、前記切り替わり点以前に比べ以後を遅くかつ低トル
    クとし、前記ロック板の閉じ速度と閉じトルクを、前記
    切り替わり点以前に比べ以後を遅くかつ低トルクとした
    ことを特徴とする請求項6記載の駐車管理装置。
  8. 【請求項8】 モータの動力で開閉可能なロック板を動
    作させるロック板駆動機構を備えてなる駐車管理装置に
    おいて、前記ロック板の動きと連動して回転する回転板
    を有するエンコーダを設け、この回転板の円周部の一部
    を、前記ロック板の開閉速度と開閉トルクの切り替わり
    点の検出に使用し、前記円周部の他の部分を前記ロック
    板の開閉動作有無の検出に使用したことを特徴とする駐
    車管理装置。
  9. 【請求項9】 前記エンコーダの分解能を前記ロック板
    の角度にして5度以内としたことを特徴とする請求項
    6、7または8記載の駐車管理装置。
JP26066995A 1995-09-13 1995-09-13 駐車管理装置 Withdrawn JPH0978968A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053633A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Kodama Kikai Seisakusho:Kk 無断駐車防止装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053633A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Kodama Kikai Seisakusho:Kk 無断駐車防止装置

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