JPH0978321A - セーラー服または布帛類の胸ポケット - Google Patents

セーラー服または布帛類の胸ポケット

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JPH0978321A
JPH0978321A JP23237995A JP23237995A JPH0978321A JP H0978321 A JPH0978321 A JP H0978321A JP 23237995 A JP23237995 A JP 23237995A JP 23237995 A JP23237995 A JP 23237995A JP H0978321 A JPH0978321 A JP H0978321A
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pocket
cloth
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Shinichiro Ozaki
眞一郎 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服の外観を一切変えずに、内容物が抜け落
ちることのないように収納しておけるセーラー服または
布帛類の胸ポケットを提供する。 【解決手段】 前身頃2と、上記前身頃2の表面にポケ
ット布13の両側縁および下縁部を縫い付けて形成され
た表ポケット11と、上記ポケット布13で覆われた部
分を横方向に切断した切れ目部14と、上部に出し入れ
口15を有する袋布からなり、この袋布を前記前身頃2
の裏側に縫い付けるとともに上記出し入れ口15を前記
前身頃2の切れ目部14の縁部に縫い付けて構成された
表ポケット11より深い裏ポケット12とを有する。 【作用】 生徒手帳や定期券を裏ポケットに収納すれ
ば、これらがポケットからはみ出すことがなく、また抜
け落ちることがなく、しかも裏ポケットの出し入れ口が
外部からは見えず、セーラー服や布帛類の外観が従来と
変わらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セーラー服または
布帛類の胸ポケットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、中学および高校の女子生徒が着
用するセーラー服や、生徒用または一般用のYシャツ、
ブラウス、オーバーブラウス、オープンシャツ等の胸ポ
ケットは、前身頃の表面にパッチと呼ばれるポケット布
の両側縁および下縁部を縫い付けて形成されている。
【0003】セーラー服の胸ポケットは主に、校則によ
り携帯が義務付けられている生徒手帳や、定期乗車券
(以下、定期券という)の収納に利用されている。ま
た、布帛類の胸ポケットは、夏季のような上着を着用し
ないときに、定期券などの収納に利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の胸ポ
ケットは、前身頃にポケット布の両側縁および下側縁を
縫い付けただけで上端が開放されている構造であり、特
にセーラー服や布帛類のうちの女性用のものは、デザイ
ンの面から比較的小さく作られているのが普通である。
このため、生徒手帳や定期券等の内容物の頭がポケット
からはみ出すことがあり、見栄えが悪く、さらに前かが
みの姿勢をとったときに、内容物が簡単に抜け落ちてし
まう。
【0005】また、布帛類のうちの男性用のものの胸ポ
ケットは、比較的深く作られているが、この場合も、前
かがみの姿勢をとったときに内容物が抜け落ちることが
ある。
【0006】なお、胸ポケットの深さを充分に大きくす
れば、内容物が隠れ、また前かがみの姿勢をとったとき
の内容物の抜け落ちをある程度は防止できるが、胸ポケ
ットを大きくすると衣服のデザインが損なわれる。ま
た、学校によっては、制服のデザインを胸ポケットの大
きさまで厳しく規定しているところがあり、その学校の
セーラー服や布帛類には、胸ポケットを深くすることは
採用できない。
【0007】また、スーツやブレザー等には胸ポケット
以外に腰ポケットや内ポケットがあるが、セーラー服や
布帛類のほとんどは、デザイン上胸ポケットしかなく、
したがって、セーラー服や布帛類では、生徒手帳や定期
券等を胸ポケットに収納せざるを得ない。
【0008】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、衣服の外観を一切変え
ずに、内容物を前かがみの姿勢をとったときでも抜け落
ちることのないように収納しておけるセーラー服または
布帛類の胸ポケットを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前身
頃と、上記前身頃の表面にポケット布の両側縁および下
縁部を縫い付けて形成された表ポケットと、上記前身頃
の上記ポケット布で覆われた部分を横方向に切断して設
けられた切れ目部と、上部に出し入れ口を有する袋布か
らなり、この袋布を前記前身頃の裏側に縫い付けるとと
もに上記出し入れ口を前記前身頃の切れ目部の縁部に縫
い付けて構成された裏ポケットとを有し、前記裏ポケッ
トの深さが表ポケットより深く形成されていることを特
徴とするセーラー服または布帛類の胸ポケットである。
【0010】請求項2の発明は、裏ポケットの出し入れ
口の上縁および下縁の少なくとも一方に玉縁が形成され
ていることを特徴とする請求項1記載のセーラー服また
は布帛類の胸ポケットである。
【0011】
【作用】本発明によれば、上記構成を採用した結果、次
のような作用が生じる。請求項1の発明によれば、生徒
手帳や定期券等の内容物を、表ポケットより深い裏ポケ
ットに収納できるため、内容物の頭がポケットからはみ
出してしまうことはない。
【0012】また裏ポケットの出し入れ口が前身頃を切
断して設けた切れ目部に縫い付けられて表ポケット内に
前向きに開口しており、さらにポケット布が前記出し入
れ口の蓋の役目をなすため、前かがみの姿勢をとったと
きでも、裏ポケットに収容した内容物が抜け落ちること
がない。
【0013】また、裏ポケットの出し入れ口が表ポケッ
トの内部に形成されているので、裏ポケットの出し入れ
口が表ポケットに隠されて外部からは見えず、したがっ
て衣服の外観は裏ポケットのないものと一切変わらな
い。
【0014】さらに裏ポケットに生徒手帳や定期券等を
収納すれば、空いた表ポケットにハンカチ等を入れるこ
とが可能となる。請求項2の発明によれば、裏ポケット
の出し入れ口の上下縁の少なくとも一方が玉縁となって
いるため、前かがみの姿勢をとったときに裏ポケットの
内容物が出し入れ口側にずれ動いても、その先端が玉縁
に引っ掛かり、内容物の抜け出しがより確実に防止され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明をセーラー服
に適用した実施例に係わるものであり、図1は裏ポケッ
トを設けたセーラー服を示す図、図2はポケットの断面
図である。セーラー服1は、前身頃2と図示しない後身
頃と袖3と襟4を有しており、前身頃2の胸部には胸ポ
ケット10が設けられている。胸ポケット部10は、前
身頃2の表面側に表ポケット11を設けてあるととも
に、裏面側に裏ポケット12を取り付けて構成されてい
る。
【0016】表ポケット11はポケット布13の両縁側
および下縁側を前身頃2に縫い付けて形成されており、
上縁側は縫着されずに開口されている。前記表ポケット
11内には、ポケット布13の上縁部よりも若干下方に
位置し、外側からは隠れて見えない部分の前身頃2に横
方向に切断して切れ目部14が設けられている。前身頃
2の裏面側には前身頃2を挟んで表ポケット11と反対
の位置に、裏ポケット12が縫い付けられている。
【0017】上記裏ポケット12は袋布状をなし、その
前布の上部にスリット状の出し入れ口15を有してい
る。この出し入れ口15は、裏ポケット12の上縁より
若干下がった位置に設けられている。この袋布状裏ポケ
ット12は、前身頃2の裏面に接している前布が上記ポ
ケット布13の両縁側および下縁側が縫い付けられた箇
所と対応する部分で前身頃2の裏面に縫い付けられてい
るとともに、その出し入れ口15を切れ目部14に合わ
せ、これら出し入れ口15と切れ目部14の開口縁を一
緒に縫い合わせることにより前身頃2に縫着されてい
る。さらに、前記切れ目部14と出し入れ口15との縫
い付け部には、出し入れ口15の開口縁全周にわたっ
て、別に縫製した玉縁布16が一緒に縫い付けられてお
り、この玉縁布16の縫い付けにより、出し入れ口15
の上縁および下縁に、他の部分より厚くなった玉縁17
が形成されている。
【0018】上記裏ポケット12は上記表ポケット11
よりも深く形成されており、生徒手帳や定期券等を収納
するのに十分な深さとなっている。このような構成のセ
ーラー服においては、表ポケット11の裏側に、表ポケ
ット11より深い裏ポケット12が設けられているた
め、生徒手帳や定期券等の内容物を裏ポケット12に収
納することができ、したがって、内容物の頭がはみ出し
て見えることがない。
【0019】また、裏ポケット12の出し入れ口15が
前身頃2を切断して設けた切れ目部14に縫い付けられ
て表ポケット11内に前向きに開口しており、さらに、
表ポケット11のポケット布13が出し入れ口15の蓋
の役目をなすので、裏ポケット12に収容された内容物
が抜け落ちることがない。
【0020】さらに裏ポケット12に生徒手帳や定期券
を収納すれば、表ポケット11にはハンカチ等を入れる
ことが可能であり、したがって便利に表裏のポケット1
1、12を利用できる。
【0021】そして上記出し入れ口15はポケット布1
3に覆われて外側からは見えないので、胸ポケット部1
0の外観が従来のものに比べて一切変更されない形状と
なり、よってセーラー服のデザインに厳しい規定のある
学校においても何ら問題なく着用可能である。
【0022】また、裏ポケット12の出し入れ口15の
上縁および下縁に玉縁17が形成されているため、前か
がみの姿勢をとったときに裏ポケット12内に入れてあ
る生徒手帳や定期券などが出し入れ口15側にずれ動い
ても、その先端が玉縁17に引っ掛かって、出し入れ口
15から抜け出すことがない。これは、脱衣または着衣
に際してセーラー服を逆さにしたときにもいえることで
ある。したがって裏ポケット12の内容物の抜け落ちが
より確実に防止されるため、安心して生徒手帳や定期券
などを入れておくことができる。
【0023】なお、上記玉縁17は出し入れ口15の上
下縁の両方にあるのが望ましいが、上縁だけ、または下
縁だけに玉縁を設けてもよい。また本発明は、セーラー
服に限らず、生徒用または一般用のYシャツ、ブラウ
ス、オーバーブラウス、オープンシャツ等の布帛類にも
適用できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1によれ
ば、衣服の外観を一切変えずに、内容物を前かがみの姿
勢をとったときでも抜け落ちることのないように収納し
ておけるセーラー服または布帛類の胸ポケットを提供す
ることができる。請求項2によれば、内容物の抜け落ち
をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】裏ポケットを設けたセーラー服を示す正面図。
【図2】胸ポケットの断面図。
【符号の説明】
1…セーラー服 2…前身頃 10…胸ポケット 11…表ポケット 12…裏ポケット 13…ポケット布 14…切れ目部 15…出し入れ口 16…玉縁布 17…玉縁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前身頃と、 上記前身頃の表面にポケット布の両側縁および下縁部を
    縫い付けて形成された表ポケットと、 上記前身頃の上記ポケット布で覆われた部分を横方向に
    切断して設けられた切れ目部と、 上部に出し入れ口を有する袋布からなり、この袋布を前
    記前身頃の裏側に縫い付けるとともに上記出し入れ口を
    前記前身頃の切れ目部の縁部に縫い付けて構成された裏
    ポケットと、 を有し、前記裏ポケットの深さが表ポケットより深く形
    成されていることを特徴とするセーラー服または布帛類
    の胸ポケット。
  2. 【請求項2】 裏ポケットの出し入れ口の上縁および下
    縁の少なくとも一方に玉縁が形成されていることを特徴
    とする請求項1記載のセーラー服または布帛類の胸ポケ
    ット。
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