JP2015209604A - 複数の収納部を有する衣服用ポケット、及び当該衣服用ポケットを備えた衣服 - Google Patents

複数の収納部を有する衣服用ポケット、及び当該衣服用ポケットを備えた衣服 Download PDF

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Abstract

【課題】 特定の物を収納するのに特化した専用ポケットを備えながら、一般的に普及しているポケットの機能も損なわないようにし、更に長財布を脱落させることなく確実に収納でき、且つ財布を収納してもシルエットを害することなく、着座した時に収納した財布が臀部の下に来ることの無いようにし、そして小銭などの小物を収容した場合であっても、簡易に取り出すことのできるようにした複数の収納部を有する衣服用ポケット、及び当該衣服用ポケットを備えた衣服を提供すること。
【解決手段】衣服における表面及び裏面の少なくとも何れかに装着される衣服用ポケットであって、少なくとも、衣服の表面又は裏面に開口することになる第一開口部を備えた第一収納領域と、当該第一収納領域に開口する第二開口部を備えた第二収納領域とからなる、複数の収納部を有する衣服用ポケットと、此れを備えた衣服する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ズボン、スカート、ワンピース、ジャケット、和服など衣服に装着されるポケット、特に複数の収納部を有する衣服用ポケットと、当該ポケットを備える衣服に関し、特定物を収納するのに適した専用の収納空間を備える多段構造の衣服用ポケットと、当該ポケットを備える衣服に関する。
ズボン、スカート、ワンピース、ジャケット、和服など衣服には,財布やハンカチ、ボールペンなどの比較的小さな物を入れる為のポケットが設けられている。かかるポケットには、衣服の表面又は裏面に、小さな布帛を縫い付けて袋状にしたものや、衣服の表面又は裏面に切れ目を設けて、この切れ目を開口部とするように袋体を縫い付けたものが提供されている。
かかるポケットに関しては、従前においても特定の物を収納するのに適した形状に形成したものも種々提供されている。例えば、特許文献1(特開2006−283267号公報)では、使用者に携帯電話の存在を意識させずに安全確実な携行と使用を可能とし、シルエットにも悪影響を与えない携帯電話用隠しポケットが提案されている。即ち、前ダーツを有するボトムスにおいて、前ダーツを構成する襞に沿って出入口を有する携帯電話を収納可能な隠しポケットを形成した携帯電話用隠しポケットを有するボトムスが提案されている。
また、特許文献2(実開平5−51906号公報)では、特に財布を収納するのに適したポケットであって、ズボンに取り付けて使用する財布専用ポケットが提案されている。即ち、ズボンと財布ポケットとの間に隔離布をとりつけ、隔離布で常時、財布ポケットを胯下の太股の定位置に押さえて、直接ズボンに接触させず、ズボンの体裁を損なわないように脚部の多様な動作に順応させ、また常に肌で、じかに財布の存在感を意識させることにより完全に財布を保管する財布専用ポケットが提案されている。
また、特許文献3(実開昭48−46811号公報)では、従前におけるズボンの横ポケットは、車の運転などの状態では、ポケット口よりの物品の収納・取り出しの機能は甚だしく低下することから、この欠点を除去する為に、各種ズボンにおける横ポケットを、当該ズボンの横身から後身に施すことが提案されている。
特開2006−283267号公報 実開平5−51906号公報 実開昭48−46811号公報
上記のとおり、従前においても、収納する物品に最適化したポケット(以下、「専用ポケット」とする)や、専用ポケットを備えたズボンなどの衣服も提案されている。しかしながら、これら従前において設けられる専用ポケットは、様々なものを収納する既存のポケットの代わりに設けられるものであって、当初予定している物品以外の収納には適さないものとなっていた。
そこで本発明は、特定の物を収納するのに特化した専用ポケットを備えながら、更に、一般的に普及しているポケットの機能も損なわないようにした複数の収納部を有する衣服用ポケット、及び当該衣服用ポケットを備えた衣服を提供することを第1の課題とする。
また、衣服の内、シャツや上着は気温の差によって脱いだり着たりすることも多い。よって、財布などの貴重品は、本来であれば常に着用しているズボンやスカートなどに収納する事が望ましい。しかしながら、特にズボンに形成されるポケットにおいては、長財布を収納するのに最適な形状・構造のポケットは未だ十分に開発されていないのが実情であった。即ち、仮に後ろポケットに収納したとしても、長財布の上方が露出してしまい、立ったり座ったりを繰り返すことにより、落としてしまうことがあった。一方で、十分に深いポケットとした場合には、着座位において臀部の下になり、座り心地を害するか、或いは財布内に収納したカードなどを破損してしまう恐れもあった。更に、横ポケットに収納した場合には、立った時におけるシルエットを害するばかりか、着座位においてはポケットの内部空間が下向きに開いてしまい、より一層落としやすいものとなっていた。
そこで本発明は、衣服の内、特にズボンにおいても長財布を脱落させることなく確実に収納でき、且つ財布を収納してもシルエットを害することなく、そして着座した時に収納した財布が臀部の下に来ることの無いようにした、複数の収納部を有する衣服用ポケット、及び当該衣服用ポケットを備えた衣服を提供することを第2の課題とする。
更に、衣服に設けられるポケットに、長財布等の様な長尺物を収納しようとする場合には、当該ポケットを深く形成すれば、長尺物であっても問題なく収容することができる。しかしながら、長尺物以外の物品、例えば小銭などが入り込んでしまった場合には、これを取り出すのが困難になってしまう。
そこで本発明は、財布等の様な長尺物を確実に収納することができるような深いポケットであると共に、小銭などの小物を収容した場合であっても、簡易に取り出すことのできるようにした複数の収納部を有する衣服用ポケット、及び当該衣服用ポケットを備えた衣服を提供することを第3の課題とする。
上記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本発明ではポケットの中に特定の物品を収容する為の専用の収納領域を形成した複数の収納部を有する衣服用ポケット、及び当該衣服用ポケットを備えた衣服を提供する。
即ち本発明では、衣服における表面及び裏面の少なくとも何れかに装着される衣服用ポケットであって、少なくとも、衣服の表面又は裏面に開口することになる第一開口部を備えた第一収納領域と、当該第一収納領域に開口する第二開口部を備えた第二収納領域とからなる、複数の収納部を有する衣服用ポケットを提供する。
また本発明では、衣服における表面及び裏面の少なくとも何れかに1つ以上のポケットを設けた衣服であって、当該ポケットの何れかは、少なくとも、着用時における衣服の表面又は裏面(又は内面)に開口する第一開口部を備えた第一収納領域と、当該第一収納領域に開口する第二開口部を備えた第二収納領域とからなる、複数の収納部を有するポケットとして形成されている、複数の収納部を有するポケットを備えた衣服を提供する。
上記衣服は、従前においてポケットが設けられているものであれば良く、ズボン、スカート、ワンピース、ジャケット、和服などであって良い。但し、財布などの貴重品を収納する為の衣服用ポケットとして形成する場合には、当該衣服用ポケットは、常に着用している衣服(気温の変化や屋内外で着脱しない衣服)であるズボンやスカートなどに装着するのに適したポケットであることが望ましい。
また、本発明にかかる衣服用ポケットは、衣服の表面に開口するように装着する他、内ポケットとして衣服の裏面(又は内面)に開口するように装着しても良い。更に当該衣服用ポケットを設ける衣服は、複数のポケットを備えていても良いが、少なくともその内の1つ以上は、上記複数の収納部を有する衣服用ポケットが装着される必要がある。
本発明にかかる衣服用ポケットは、少なくとも第一収納領域と、第二収納領域を備えて形成される。そして係る衣服用ポケットは、更に第一収納領域又は第二収納領域に開口する第三収納領域などその他の収納領域を伴っていても良い。
上記第一収納領域は、衣服の表面又は裏面に開口することになる第一の開口部を備えており、当該第一開口部から物を出し入れすることができるように形成される。かかる第一収納領域は、もともと衣服に設けられているような一般的なポケットであって良く、財布等の様な特定の物を収納する為の形状とする必要はない。これに対して第二収納領域は、財布やカードケース、或いは携帯電話などを収納する為に、収納対象物に合わせた形状に形成される。そしてこの第二収納領域は前記第一収納領域に開口する第二開口部を備えており、当該第二開口部から物の出し入れを行う。
この第二開口部は、第一収納領域を形成する袋体の壁面であって、且つ当該第一収納領域の底部から離れた位置に開口させる事が望ましい。例えば、第一収納領域の底部から1cm以上、特に4cm以上離れた位置に形成するのが望ましい。この様に形成すれば、第一収納領域に小銭やハンカチなどを収納したとしても、当該収納物が第二収納領域に入り込むのを極力阻止することができる。更に、第一収納領域に収納した物品が第二収納領域に入り込みことを阻止する為に、当該第二開口部には、常には当該第二開口部を覆って閉塞するカバーを設ける事が望ましい。かかるカバーはフラップ形状にして第二開口部を上方から覆うように形成する等、意図しなければ、第二収納領域に物が入り込まないような形状・位置に形成するのが望ましい。
また、第二開口部は第一収納領域の底部に開口させる事もできる。その際、当該第一収納領域の底部は直線状に形成する他、第二開口部に向かって窄むように傾斜させて形成する事もできる。
そして前記第二開口部の上端は、第一開口部の下端よりも上方に存在することが望ましい。第二開口部の上端が第一開口部の下端よりも上方に存在する事により、第一開口部から差し入れた収納物を、そのまま第二開口部に差し入れることができ、第一収納領域内で第二開口部を探さなければならないといった困難を解消することができる。また、第二開口部の上方が第一開口部の外側に出ている場合、当該第二開口部に対する物の出し入れは、より確実かつ容易に行う事ができる。
上記の様に第二開口部の上端が第一開口部の下端よりも上方にある結果、第一収納領域に収容する筈の物が第二収納領域に入り込んでしまう事も考えられる。そこで、本発明にかかる衣服用ポケットにおいては、第二収納領域が前記第一収納領域の後方に向かって拡がるように形成することが望ましい。この様に形成すれば、収納物を第二収納領域に入れる為には、第一開口部から前向きに差し入れた後に後ろ向きに差し込まなければならず、よって収容物を誤って第二収納領域に入れてしまう事態を回避することができる為である。
また、上記の衣服用ポケットが、ズボンに設けられるものである場合、前記第二収納領域は、ズボンの前身頃側から後身頃側にかけて拡がって存在するように形成且つ取り付けられることが望ましい。即ち、当該第二収納はサイドステッチを跨るように存在することが望ましい。この様に形成すれば、着座した姿勢において下方に存在する第二収納領域の側縁(下側の側縁)が、第二開口部、更には第一開口部よりも下方に存在することになる。そして第二収納領域内は、着座位におけるズボンの側面に存在し、第二開口部及び第一開口部は当該第二収納領域の上方に存在する事から、当該第二収納領域に収納した物の脱落を阻止することができる為である。
更に、上記の様にサイドステッチの前後方向に展開する第二収納領域は、当該第二収納領域を形成する袋体の衣服側の面(衣服に対向する側の面)が、当該衣服に対して接続されている事が望ましい。この時、当該第二収納領域を形成する袋体が縫合によって衣服に接続される場合には、当該縫合糸を目立たなくする為に、サイドステッチ部分に縫合する事が望ましい。第二収納領域を形成する袋体を衣服に接合する事により、当該当該第二収納領域の移動やズレを阻止することができ、着座位において第二収納領域内の収納物が臀部乃至は太腿の下に存在してしまいうといった不都合を解消することができる。
そして、上記のように形成された第二収納領域は、起立した姿勢において、第一収納領域よりも下方に延在する事から、当該第二収納領域の底部は、十分に深い位置に存在することになる。この為、仮に小銭その他の物品が当該第二収納領域に入り込んだ場合には、これを取り出すのが困難になってしまう。そこで本発明では、この第二収納領域の下方にも、当該第二収納領域内に収納された物品を取り出すための開口部、即ち、衣服の表面及び裏面の少なくとも何れかに開口する第三開口部を形成することが望ましい。但し、係る第三開口部はファスナーや面ファスナー、或いはボタンなどによって常には閉じており、当該第二収納領域内の物品を取り出す必要が生じた時にのみ開口できるように、開閉自在に形成されている事が望ましい。
上記本発明にかかる複数の収納部を有する衣服用ポケットと、此れを備えた衣服によれば、第一収納領域として既存のポケットを使用し、当該第一収納領域に開口する第二開口部を備えた第二収納領域を形成する事により、特定の物(長財布や携帯電話など)を収納するのに特化した専用ポケットを備えながら、更に、一般的に普及しているポケットの機能も損なわないようにした複数の収納部を有する衣服用ポケット、及び此れを備えた衣服が提供される。
また、上記の様に複数の収納部を有する衣服用ポケットと、此れを備えた衣服(特にズボン)においては、第二収納領域が前身頃から後身頃にかけて拡がっている事から、例えば従前においては収納が困難な長財布を収容したとしても、立った姿勢においてシルエットを害することはない。また着座した時に収納した財布が臀部の下に来ることも無くなり、着座時における違和感を無くすことができる。更に長財布等が収容される第二収納領域の開口部である第二開口は、第一収納領域内に開口しているのであるから、着座時において長財布が脱落してしまうといった問題も解消することができる。
そして本発明にかかる衣服用ポケットと、此れを備えた衣服において、長財布などの様に、ある程度の幅がある長尺物を収容する為の空間として第二収納領域を形成した場合、当該第二収納領域は深くなり、底側に収容した物品の取り出しが困難になってしまう。この点、第二収納領域の底側にも常には閉じており且つ開閉自在な取り出し口となる第三開口部を形成する事により、財布等の様な長尺物を確実に収納することができると共に、小銭などの小物を収容した場合であっても、簡易に取り出すことのできるようにした複数の収納部を有する衣服用ポケットと、此れを備えた衣服を提供することができる。
第一の実施の形態にかかる衣服を示す内部透視側面図 衣服用ポケット部分を拡大して示した内部透視斜視図 着座状態における内部透視側面図 他の実施の形態にかかる衣服用ポケットを示す、(A)内部透視図、(B)X−X矢視端面図 更に他の実施の形態にかかる衣服用ポケットを備えたズボンを示す内部透視側面図 衣服として上着、特にジャケットに衣服用ポケットを設けた実施の形態を示す内部透視斜視図 ポケット部に特徴を具備するズボンを示す、(A)正面図、(B)右側面図、(C)左側面図、(D)背面図、(E)平面図、(F)底面図 図7に示したズボンの内部を示す参考図
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる複数の収納部を有するポケットを備えた衣服10の幾つかの実施の形態を示す。
図1は第一の実施の形態にかかる衣服10を示す内部透視側面図である。この実施の形態にかかる衣服用ポケット20は、特に衣服10としてズボンに装着した実施の形態として具体化している。本実施の形態においては、ズボンが本来備えるポケット内を第一収納領域30とし、この第一収納領域30の内部空間に開口する第二開口部42から袋状の第二収納領域40を展開させ、衣服用ポケット20を形成している。またズボンのステッチに沿うようにして、第二収納領域40の底側に開口するように第三開口部52を形成し、当該第三開口部はファスナー54により開閉自在に形成されている。
本実施の形態において、第一収納領域30も袋体を用いて形成しており、衣服10の表面には第一開口部32だけが露出するように構成されている。したがって、例えばこの第一開口部32を、前身頃12と後身頃14を縫合しているサイドステッチ16に形成すれば、当該ポケットの出入り口を目立たなくさせる事もできる。また、この第一収納領域30の形成に際しては、ズボンの表面又は裏面に布地を縫合すると共に、一部を縫合しない事により第一開口部32を確保して形成する事もできる。何れの場合であっても、本実施の形態における第二開口部42は、当該第一収納領域30を区画している側面に開口するように形成される。
図2は当該ポケット部分を拡大して示した内部透視斜視図である。この図に示す様に、本実施の形態における衣服用ポケット20は、第一収納領域30を区画している袋体の内、ズボンの着用者に対向する側の側面に形成している。通常、ズボンの前ポケットに物品を収容する場合には、表側を膨らませる様にして収容物を第一収納空間内に差し入れる事から、その反対側の面、即ちズボンの着用者に対向する側の側面に当該第二開口部を形成することにより、意図せず、第二収納領域40の内に収納対象物を差し入れるといった事を回避することができる。但し、当該第二開口部42は、ズボンの着用者に対向する側とは反対側(外側に向く面)の側面に形成する事もできる。
また、本実施の形態において、第二開口部42の上端は第一開口部32の下端よりも上方に存在して開口している。その結果、第一開口部32から差し入れた物品を第二収納領域40に収容する場合であっても、第一収納領域30の内部空間内において、困難なく、第二開口部42から差し入れることができる。また、この第二開口部42の大きさは、第一開口部32よりも小さく、且つ第二収納領域40の幅と同じか同等の大きさに形成している。特に第二収納領域40が長財布を収容するものとして形成されている場合、当該第二開口部42は約14cm程度の大きさで開口している事が望ましい。その結果、第一開口部32の形状や形成位置次第では、当該第二開口部42は第一開口部32の外に存在して開口する事も考えられる。第二開口部42の上端を第一開口部32の外に存在させることにより、第二収納領域40に対する物の出し入れを容易にすることができる。特に第二開口部42の高さ位置を高くすることができるので、物の出し入れが一層容易になる。但し、この第二開口部42が存在する事を目立たせないようにする場合には、当該第二開口部42を第一収納領域30内に存在させることが有効であり、この場合には、当該第一開口部32は、ズボン側面のステッチに沿うように直線状に設ける事が望ましい。
更に、本実施の形態における第二開口部42は、第一収納領域30における下縁(底部)34から離れて存在するように形成されており、より具体的には、第一収納領域30の下縁(底部)34から約45mm離れた所に、第二開口部42が存在するように形成している。このように、第二開口部42を第一収納領域30における下縁(底部)から離れた場所に形成する事により、第一収納領域30に収納した物品が、意図せず第二収納領域40に入り込んでしまう事が無くなり、従前のポケットと同じようにして、チケットやハンカチ、或いは小物を収納する為に使用することができる。
本実施の形態において、衣服用ポケット20を構成する第二開口部42は、第一開口部32と同じか、此れよりも小さい開口径に形成されており、且つ当該第二収納領域40の幅と同じか、同等の大きさに形成される。特に本実施の形態にかかるズボンのポケット(特に第二収納領域40)は、長財布を収納するのに適した形状に形成されている。そして上記第一収納領域30は前身頃12側に存在する一方で、前記第二収納領域40は、前身頃12と後身頃14に跨って存在するように形成される。この為、図3の着座状態における内部透視図に示す様に、椅子などに着座した姿勢においても、長財布は第二収納領域40の内部空間内に存在し、当該第二収納領域40は着用者における太腿の側面に位置することができる。この時、当該第二収納領域40をズボン、特にサイドステッチ16を設けた部分に縫合する事により、当該第二収納領域40が太腿の後ろ側(座面との間)に入り込むことが無くなり、着座時における違和感を無くし、且つ財布内の収容物(カードなど)の破損など阻止することができる。
図4は他の実施の形態にかかる衣服用ポケット20を示す、(A)内部透視図、(B)X−X矢視端面図である。特にこの実施の形態に示す衣服用ポケット20は、第二開口部42を閉塞する為のフラップ部50を設けている。かかるフラップ部50は、第二開口部42の上方において第二収納領域40を形成乃至は区画している袋体44の内壁面46に縫合されており、第二開口部42に被さるようにして、これを塞いでいる。かかるフラップ部50を形成する事により、第一収納領域30に収容すべき物品を、意図せず第二収納領域40の内部に仕舞い込むといった事態を回避することができる。かかる衣服用ポケット20においては、第二収納領域40内に物品を差し入れる際には、当該フラップ部50を捲り上げて第二開口部42を露出させ、当該第二開口部42から差し入れることができる。
図5は更に他の実施の形態にかかる衣服用ポケット20を備えたズボンを示す内部透視側面図であり、特に第二収納領域40を第一収納領域30の下方に設けた点に特徴を有する。この実施の形態においては、第二収納領域40に開口する第二開口部42が、第一収納領域30の底部に設けられており、第一収納領域30の底部は、当該第一開口部32に向かって窄むように傾斜して形成されている。また、当該第一収納領域30に開口する第一開口部32は、サイドステッチ16に沿って縦に開口しており、その結果、当該第一開口部32を目立たせないように形成することができる。
このように第一開口部32を形成した結果、第一収納領域30は第一開口部32の前後方向、即ち前身頃12から後身頃14に跨って広がっており、これにより長財布などの収納や取り出しを容易にすることができる。また、この実施の形態においては、第一開口部32は、第一収納領域30における高さ方向の上端から下がった位置に形成されている。よって、仮に第二収納領域40に収納した長財布が第一収納領域30内に移動したとしても、簡易に第一開口部32から抜け落ちる事の無いように形成されている。かかる実施の形態においても第二収納領域40に開口する第三開口部を形成しても良い。
そして図6は、衣服10として上着、特にジャケットに衣服用ポケット20を設けた実施の形態を示す内部透視斜視図である。本実施の形態に示す様に、ジャケットにおいても、従来設けられている前ポケットを第一収納領域30とし、この第一収納領域30内に開口する第二開口部42から展開する第二収納領域40を、ジャケットの前身頃12から後身頃14まで展開させて設ける事もできる。また、ジャケットに衣服用ポケット20を設ける際には、必ずしも外側に開口するポケットだけではなく、内ポケットとして形成しても良い。何れの場合でも、前記した衣服用ポケット20を採用する事により、長財布を収容した時のシルエットに悪影響を及ぼすことなく、かつ脱落を抑えて確実に収容できる衣服が実現する。
また、図7及び8は特にポケット部に特徴を具備するズボンを示しており、特徴部分であるポケットの形状は実線で示している。なお鎖線で示したズボンの輪郭形状などは、流行等に応じて適宜変更することができる。
本実施の形態においても、財布などの長尺物を第二収納領域40に差し入れる事により、当該ジャケットの前方が垂れ下がってしまうようなシルエットを無くし、且つ確実に収納できるポケットが実現している。
なお、本発明にかかる複数の収納部を有する衣服用ポケット20と、此れを備えた衣服10は、上記の幾つかの実施の形態に示したものに限定されるものでは無く、既存技術を取り入れたうえで、種々の態様として実施することができる。
上記本発明にかかる複数の収納部を有するポケットを備えた衣服10は、ズボンのみならず、上着や和服等、様々な着衣において実施することができ、機能上のみならず、ファッション性も優れた衣服10を提供するものである。
10 衣服
12 前身頃
14 後身頃
16 サイドステッチ
20 衣服用ポケット
30 第一収納領域
32 第一開口部
40 第二収納領域
42 第二開口部
44 袋体
46 内壁面
50 フラップ部
52 第三開口部

Claims (6)

  1. 衣服における表面及び裏面の少なくとも何れかに装着される衣服用ポケットであって、
    少なくとも、衣服の表面又は裏面に開口することになる第一開口部を備えた第一収納領域と、当該第一収納領域に開口する第二開口部を備えた第二収納領域とからなることを特徴とする、複数の収納部を有する衣服用ポケット。
  2. 前記第二開口部は、第一収納領域を形成する袋体の壁面であって、当該第一収納領域の底部から離れた位置に開口している、請求項1に記載の衣服用ポケット。
  3. 前記第二開口部の上端は、前記第一開口部の下端よりも上方に存在し、当該第二収納領域は、第一収納領域の後方側に拡がって存在する、請求項1又は2に記載の衣服用ポケット。
  4. 前記第二収納領域の下方には、衣服の表面及び裏面の少なくとも何れかに開口することになる第三開口部が設けられており、当該第三開口部は開閉自在に形成されている、請求項1〜3の何れか一項に記載の衣服用ポケット。
  5. 衣服における表面及び裏面の少なくとも何れかに1つ以上のポケットを設けた衣服であって、
    当該ポケットの少なくとも何れかは、請求項1〜4の何れか一項に記載の衣服用ポケットとして形成されている、衣服。
  6. 前記衣服がズボンであって、前記第二収納領域は、ズボンの前身頃側から後身頃側にかけて拡がって存在し、サイドステッチに接続されている、請求項5に記載の衣服。
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