JPH097764A - El素子 - Google Patents
El素子Info
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- JPH097764A JPH097764A JP7154532A JP15453295A JPH097764A JP H097764 A JPH097764 A JP H097764A JP 7154532 A JP7154532 A JP 7154532A JP 15453295 A JP15453295 A JP 15453295A JP H097764 A JPH097764 A JP H097764A
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- transparent electrode
- electrode layer
- powder
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- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
する。 【構成】 背面に透明電極層1aが形成してある透明電
極フィルム1と、透明電極フィルム1の背面に形成され
た発光層2と、発光層2の背面に形成された絶縁層3
と、絶縁層3の背面に形成された背面電極層4とを有す
るEL素子において、EL素子の電極端子部Dの透明電
極層1aと背面電極層4を絶縁するように形成してある
電気絶縁性樹脂層5は、電気絶縁性樹脂に絶縁性の粉体
6を分散することによって構成されている。
Description
ある。
で、EL素子の両面を防湿フィルムで狭持して構成され
ているEL素子に対し、両面を防湿フィルムで狭持する
ことをなくすことによって薄型で小形化できるEL素子
が開発されている。
が形成してある透明電極フィルム51と透明電極フィル
ム51の背面に形成された発光層52と発光層52の背
面に形成された絶縁層53と絶縁層53の背面に形成さ
れた背面電極層54とからなり、EL素子の電極端子部
dの透明電極層51aと背面電極層54を絶縁するよう
に形成してある電気絶縁性樹脂層55が静電容量が増加
し、その結果として消費電流が増加することによるロス
を防ぐために上記絶縁層53より誘電率が低いもので形
成してあり、発光層52および絶縁層53さらには背面
電極層54がバインダとして撥水性の高いフッ素樹脂を
用いて形成され、防湿フィルムを使用することなく十分
な防湿効果を得ている。
子は、時計等の小型機器に装着されて、その際の小型機
器の給電端子7はコイルばね等で構成され、EL素子の
電極端子部dに弾接することによって電気的に接続され
ている(図3)。
合、その仕様として高温環境下での耐久信頼性が求めら
れる。上述の従来のEL素子は、高温環境下では電気絶
縁性樹脂層が軟化してしまい、小型機器の給電端子がE
L素子の電極端子部に所望の圧力で接続されている場合
に、電気絶縁性樹脂層が流動してしまって透明電極層と
背面電極層とが短絡してしまう(図3に短絡の状態を図
示)という問題点を有していた。実際には、例えば80
℃の高温環境下では、従来の構成のEL素子は透明電極
層と背面電極層とが24時間程度で短絡してしまうとい
うデータが得られており、上記高温環境下では実用に満
足するものではなかった。
の優れた電気絶縁性樹脂層を提供することにより、高温
下での耐久信頼性に優れたEL素子を提供することにあ
る。
に、本発明では、背面に透明電極層が形成してある透明
電極フィルムと、透明電極フィルムの背面に形成された
発光層と、発光層の背面に形成された絶縁層と、絶縁層
の背面に形成された背面電極層とを有するEL素子にお
いて、EL素子の電極端子部の透明電極層と背面電極層
を絶縁するように形成してある電気絶縁性樹脂層は、電
気絶縁性樹脂に絶縁性の粉体を分散することによって構
成されている。
な実施例にそって説明する。図1に示すように、透明電
極フィルム1は、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)のフィルム上に透明電極層1aを構成するITOを
蒸着し、透明導電フィルムとしたものによって構成され
ている。発光層2は、透明電極フィルム1の上面に発光
インクを印刷することにより形成される。発光インクを
構成する蛍光体としては、Cuをドープした硫化亜鉛
(ZnS)を用いる。この蛍光体60gとフッ素樹脂バ
インダとしてフッ化ビニリデンと六フッ化プロピレンの
共重合体10gをメチルエチルケトン25gに溶かした
バインダを用い、これらを混合して撹拌し、発光インク
を作る。この発光インクをスクリーン印刷等の方法によ
ってITO蒸着面上に印刷し、その後で加熱し乾燥させ
て発光層2を形成する。
同様の方法により絶縁層3を形成する。絶縁層3を形成
する絶縁インクは、一例としては、チタン酸バリウム
(BaTiO3 )からなる高誘電体物質60gと上記の
フッ素樹脂バインダ35gとを混合して撹拌することに
よって作られている。
ンクを印刷し、加熱し乾燥することによって形成され
る。背面電極層4は絶縁層3よりもひと周り小さく形成
してある。カーボンインクは、一例としては、カーボン
粉をポリエステルをバインダとして混合したものによっ
て構成される。この他、背面電極層4は、カーボン粉と
銀粉および銅粉とバインダであるポリエステルとによっ
て構成したものでも構わない。また、背面電極層4は、
さらに発光層2への水分の浸入に対する保護効果を図っ
て、高誘電体物質とフッ素樹脂とで構成してもよい。
は、透明電極層1と背面電極層4を絶縁するように形成
してある電気絶縁性樹脂層5を静電容量でのロスを防ぐ
ために上述の絶縁層3より誘電率の低いポリエステル、
塩化ビニル、ウレタン樹脂あるいはアクリルを採用して
形成しているが、本発明では、電気絶縁性樹脂層5に絶
縁性の粉体6を分散させて構成してある。粉体6は、メ
ラニン樹脂の粒、酸化チタン(TiO2 )、酸化ケイ素
(SiO2 )等であり、その粒径は1μm程度のもので
ある。本実施例では、電気絶縁性樹脂層5はポリエステ
ル樹脂に酸化チタンを添加して形成してある。
6を添加することによって耐熱性の効果が得られるため
電気絶縁性樹脂層5に粉体6を添加しているが、耐熱性
の効果が得るためには粉体6の添加量が20wt%以上
である。しかし、電気絶縁性樹脂層5はスクリーン印刷
により形成させるため、スクリーン印刷可能な粉体6の
添加量は80wt%以下である。したがって、粉体6の
添加量は20〜80wt%が適用範囲であるが、耐熱性
効果、印刷性等を考慮して最適値は40〜60wt%で
ある。
型機器(図示せず)に装着して、小型機器の給電端子7
がEL素子の電極端子部7に弾接して電気的に接続して
いる状態を示す。
加量と、電気絶縁性樹脂層5の軟化によってEL素子の
電極端子部Dが短絡してしまうまでの時間とを高温(8
0℃)環境下で加速テストを行なった結果を表1に示
す。
みの悪い無機材料と有機材料の両者と化学結合できる官
能基をもち無機と有機の材料界面を橋わたしするシラン
カップリング剤によって、電気絶縁性樹脂層5に分散さ
せる粉体6と電気絶縁性樹脂とを強く化学結合させあ
り、これにより本発明の効果をさらに上げてある。
従来までの構成のEL素子は、EL素子の電極端子部D
が短絡してしまうまでの時間が24hrである。これに
対して、粉体6を添加した本発明のEL素子は、例えば
具体的には、樹脂40wt%に対して粉体6を60wt
%の割合で分散させたものに溶剤を加えてペースト状に
し、これを100wt%として2wt%のシランカップ
リング剤を添加することよって形成したものは、EL素
子の電気絶縁性樹脂層5の電極端子部Dが短絡してしま
うまでの時間が1000hrまで延長されている。
べておく。シランカップリング剤を添加することによっ
て効果が得られるのは1wt%以上であるが、5wt%
以上になると、空気と反応して固まってしまったりして
印刷性が悪くなってしまう。したがって、シランカップ
リング剤の添加量の最適値は2〜3wt%である。
り、EL素子の高温下での耐久信頼性が向上する。
子が使用される場合に電気絶縁性樹脂層が軟化して電極
端子部が短絡してしまうという不具合の発生までの時間
が延長され、高温下での耐久信頼性に優れたEL素子を
得ることが可能となる。
り、(a)は平面図、(b)は断面図である。
型機器の給電端子がEL素子の電極端子部に弾接して電
気的に接続されている状態を示した断面図である。
機器の給電端子が圧着等の方法でEL素子の電極端子部
に電気的に接続されている状態を示した断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 背面に透明電極層が形成してある透明電
極フィルムと、上記透明電極フィルムの背面に形成され
た発光層と、上記発光層の背面に形成された絶縁層と、
上記絶縁層の背面に形成された背面電極層とを有するE
L素子において、 上記EL素子の電極端子部の上記透明電極層と上記背面
電極層を絶縁するように形成してある電気絶縁性樹脂層
は、電気絶縁性樹脂に絶縁性の粉体を分散することによ
って構成されていることを特徴とするEL素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7154532A JP2791354B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | El素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7154532A JP2791354B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | El素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH097764A true JPH097764A (ja) | 1997-01-10 |
JP2791354B2 JP2791354B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=15586323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7154532A Expired - Fee Related JP2791354B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | El素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2791354B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012174558A (ja) * | 2011-02-22 | 2012-09-10 | Panasonic Corp | 有機elデバイス |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6126296U (ja) * | 1984-07-24 | 1986-02-17 | スタンレー電気株式会社 | El素子 |
JPS6151796A (ja) * | 1984-08-21 | 1986-03-14 | 松下電器産業株式会社 | 分散型el素子 |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP7154532A patent/JP2791354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6126296U (ja) * | 1984-07-24 | 1986-02-17 | スタンレー電気株式会社 | El素子 |
JPS6151796A (ja) * | 1984-08-21 | 1986-03-14 | 松下電器産業株式会社 | 分散型el素子 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012174558A (ja) * | 2011-02-22 | 2012-09-10 | Panasonic Corp | 有機elデバイス |
US9054334B2 (en) | 2011-02-22 | 2015-06-09 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Organic EL device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2791354B2 (ja) | 1998-08-27 |
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