JPH0977410A - エレベータ - Google Patents

エレベータ

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Publication number
JPH0977410A
JPH0977410A JP23644895A JP23644895A JPH0977410A JP H0977410 A JPH0977410 A JP H0977410A JP 23644895 A JP23644895 A JP 23644895A JP 23644895 A JP23644895 A JP 23644895A JP H0977410 A JPH0977410 A JP H0977410A
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JP
Japan
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motor
car
drive
elevator
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP23644895A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Okuna
健二 奥名
Hidekazu Sasaki
英一 佐々木
Keiichi Kimura
圭一 木村
Atsushi Arakawa
淳 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP23644895A priority Critical patent/JPH0977410A/ja
Publication of JPH0977410A publication Critical patent/JPH0977410A/ja
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  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】通常時に基本的に小さなモータで駆動を行え、
停電時にかご内の閉じ込めを少ない消費電力でしかも簡
単な構成で防止する。 【構成】乗りかご3とカウンタウエイト4とを駆動する
第1の駆動手段としての交流モータ11を備えたエレベ
ータにおいて、交流モータ11の軸に結合された第2の
駆動手段としての直流モータ15,直流モータに電力を
供給するためのバッテリ51,乗りかごとカウンタウエ
イトの重量の大きさを判断し直流モータを任意の方向に
回転駆動可能な制御回路50を備える。停電時は交流モ
ータの軸に結合された直流モータ15にバッテリ51か
ら電力を供給して乗りかごとカウンタウエイトの重量の
大きさを判断する手段52によって駆動力の少ない回転
方向を判断し、直流モータ15を駆動して乗りかごを運
転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、個人住宅用のエレベータが一般家
庭にも普及し始めてきた。通常のエレベータが設置され
るビルでは、ビルの管理人やビルの住居者が周りにいる
ことが多い。しかし、個人住宅用のエレベータでは、一
般家庭で使用するので、家庭内に住居者が一人しかいな
いことが多く、使用時に停電になった場合に、エレベー
タが昇降路の途中で停止して、かご内に人が閉じ込めら
れたままになる安全上の問題が発生する可能性がある。
特に個人住宅用のエレベータでは、この停電時に発生す
る問題に対して、周りに人がいないことが多いので何ら
かの救出対策を緊急に行うことは、特に難しい問題とな
る。
【0003】従来より、この問題を解決するためにいろ
いろな工夫がなされている。例えば、特開昭56−65785
号公報に記載されているように、昇降ねじ軸と昇降ナッ
トのリード角を自然降下出来るように設定して、非常時
にはブレーキを解除することでかごを自然降下させて、
停電時にかご内の閉じ込めを解決する方法や、特開平4
−173677 号公報に記載されているように、かご内から
の通信手段によって外部に連絡して、異常時におけるか
ご内の乗客の救出を行う方法や、一般のエレベータの救
出手段で用いられているように大きなバッテリを備えて
おり停電時はバッテリの直流電源をインバータによって
交流に変換し、これによって交流モータを駆動してかご
をフロアまで運転して、かご内の閉じ込めを解決する方
法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のように、例
えば、特開昭56−65785 号公報に記載されている昇降ね
じ軸と昇降ナットを用いるホームエレベータや巻胴式エ
レベータは、基本的に降下方向に乗りかごの自重による
力が作用する。したがって乗りかごを上昇運転するとき
には、降下方向の力に坑して乗りかごの全重量を駆動し
なくてはいけないために駆動モータの出力は大きいもの
が必要であり、駆動モータの消費電力が大きくなる基本
的な問題が内在している。
【0005】特開平4−173677 号公報に記載されている
ように、かご内からの通信手段によって外部に連絡し
て、異常時におけるかご内の乗客の救出を行う方法で
は、保守員が外部から駆けつける必要があり、救出作業
に至るまでに多大の時間を要するといった問題がある。
【0006】一般のエレベータの救出手段で用いられて
いるように大きなバッテリを備えており停電時はバッテ
リの直流電源をインバータによって交流に変換し、これ
によって交流モータを駆動してかごをフロアまで運転し
て、かご内の閉じ込めを解決する方法は、電気回路の構
成が複雑であること、大きなバッテリを使用すること等
によって非常に高価なものになってしまい、ホームエレ
ベータには適当でないという問題があった。
【0007】本発明の目的は、通常時に基本的に小さな
モータで駆動を行え、しかも停電時にかご内の閉じ込め
を簡単な構成によって防止できる手段を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は乗りかご,前記乗りかごの重量を補償する
ためのカウンタウエイトと前記乗りかごとカウンタウエ
イトを駆動する第1の駆動手段としての交流モータを備
えたエレベータにおいて、前記交流モータの軸に結合さ
れた第2の駆動手段としての直流モータ,前記直流モー
タに電力を供給するためのバッテリ,乗りかごとカウン
タウエイトの重量の大きさから前記直流モータの回転方
向を決定する手段,前記直流モータを任意の方向に回転
駆動可能な電気回路を備えるように構成した。
【0009】
【作用】第1の手段は、乗りかご,乗りかごの重量を補
償するためのカウンタウエイトを備えているので通常時
に乗りかごとカウンタウエイトを駆動する第1の駆動手
段としての交流モータは小さい出力のモータで良い。停
電時は交流モータの軸に結合された第2の駆動手段とし
ての直流モータにバッテリから電力を供給して乗りかご
とカウンタウエイトの重量の大きさを判断する手段によ
って駆動力の少ない回転方向を判断して、任意の方向に
回転駆動可能な電気回路によって直流モータを駆動して
乗りかご駆動力の少ない回転方向に運転を行い、停電時
にかご内に乗客が閉じ込められる問題を防止する。
【0010】こように、第2駆動手段または直流モータ
は、直流であるバッテリから比較的簡単な駆動回路によ
って駆動できるので電気回路の装置全体の小形化を図る
こともできる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付の図面を
参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例であるホームエレ
ベータを示す側面図である。壁面26に囲まれている昇
降路1には、乗りかご3とカウンタウエイト4が備えら
れている。乗りかご3の上部には、シンブルロッドばね
21の端部が固定されており、シンブルロッドばね21
の他の一端は、メインロープ2と取付け板22に繋がっ
ている。変位計として24のポテンショメータを用い
る。この変位計は、作動トランスやレーザ測長器でも良
い。ポテンショメータ24は、乗りかご3の上部と取付
け板22に繋がっており、シンブルロッドばね21の変
位をポテンショメータ24の電気抵抗値の変化として測
定することによって乗りかご3の重量の変化を測定でき
るようになっている。乗りかご3とカウンタウエイト4
は、メインロープ2によってシンブルロッドばね21を
介して結ばれている。建物の頂部にはシーブ5が備えら
れておりメインロープ2がシーブ5に巻かれており、シ
ーブ5とメインロープ2の摩擦力によって乗りかご3を
駆動することができる。
【0013】シーブ5には、ウオームホイール17が同
軸上に設けられている。ウオームギヤ10は、第1の駆
動手段としての交流モータ11の駆動軸に設けられてい
て、ウオームホイール17に係合することによって、交
流モータ11の駆動をシーブ5に伝達し、これによって
乗りかご3を駆動することができる。交流モータ11の
他の一端には、同軸上に電磁ブレーキ12とモータの回
転数を検出するエンコーダ13が設けられている。電磁
ブレーキ12は電磁ブレーキ12に備えられたコイルに
電流を流すことによってブレーキが解放され、コイルに
電流を流さないとブレーキが作用される形式のものであ
る。第2の駆動手段として直流モータ15が電磁クラッ
チ14を介して交流モータ11に結合されている。これ
らの交流モータ11および直流モータはギヤケース16
内に固定されており、ギヤケース16は防振ゴム20に
よって梁23に支持されている。
【0014】フロア30,31の下部には、乗りかご3
が通過するタイミングを正確に測定するためのセンサ4
3,44が、設置されている。
【0015】非常救助用の制御回路50は、回転方向判
断手段52,電磁クラッチ14と直流モータ15と電磁
ブレーキ12とを駆動する駆動回路53から構成されて
いる。なお、本図面では通常時の制御回路は省略されて
いる。回転方向判断手段52はポテンショメータ24,
エンコーダ13、およびセンサ43,44からの信号
d,n,e,fに従って直流モータ15の回転するべき
方向を判断して、これを駆動回路53に速度と回転方向
を指示する信号gとして出力する機能を有している。駆
動回路53は、その指令に基づき直流モータ15,電磁
クラッチ14と電磁ブレーキ12にそれぞれk,m,p
で示される系統で駆動電流を流す。バッテリ51は、停
電時のための非常電源であり、制御回路50の中の回転
方向判断手段52と駆動回路53に系統h,jとによっ
て電力を供給する。
【0016】非停電時には、本図面では省略されている
通常時の制御回路によって交流モータと電磁クラッチ,
電磁ブレーキは制御されており、非停電時には電磁クラ
ッチ14は、交流モータ11の軸と直流モータ15の軸
を非結合状態になるように設定しておく。
【0017】停電時には、非常救助用の制御回路50に
よって図1の構成によってエレベータシステム全体の制
御が行われる。以下、図1の実施例の動作を図2から図
4を用いて説明する。
【0018】図2は第1の実施例における停電時の制御
のフローチャートを示す。以下、図2に示すフローチャ
ートに従って本実施例の説明をする。現在、エレベータ
は運転中であって、乗りかご3は、交流モータ11によ
って駆動され、電磁ブレーキ12は作用していない状
態、電磁クラッチ14は、オフ状態にある。ここで運転
時に停電が発生する(300)と、この停電を図示され
ていない通常時の制御回路から非常救助用の制御回路5
0に制御が移る。回転方向判断手段52は、電磁ブレー
キ12によって交流モータ11の回転を停止する(30
1)。回転方向判断手段52は、エンコーダ13の出力
信号nによって乗りかご3が停止をするのを確認し(3
02)、この状態で数秒待つ(303)。このとき同時
に方向判断手段52は、ポテンショメータ24からの信
号dによって乗客や荷物が積載された状態の乗りかご3
の重量W1を測定し、既知の値であるカウンタウエイト
4の重量W2と比べることによって、カンウタウエイト
4と乗りかご3のどちらが重いか判断をする(30
4)。カウンタウエイトの方が重い場合は、乗りかごを
上昇運転することに決定する(305)。乗りかごの方
が重い場合は、乗りかごを下降運転することに決定する
(306)。すなわち位置エネルギが減少するように直
流モータによって、制御しながら運転するように決定す
る。カウンタウエイトと乗りかごの重量が均衡しており
エレベータ機構に含まれる摩擦力によって判断不可能な
ときは、センサ43,44の信号e,fおよびエンコー
ダ信号nによって現在位置を確認して、その位置に最も
近いフロアに運転することに決定する(307)。すな
わち、(305),(306),(307)では、方向判
断手段52は、直流モータの回転方向を決定する。次に
方向判断手段52は、駆動回路53に電磁クラッチによ
って交流モータ11と直流モータ15の回転軸を結合さ
せる信号gを出し、駆動回路53は、電磁クラッチ14
に駆動信号mを出力することで電磁クラッチを繋ぐ(3
08)。次いで同様に方向判断手段52は、信号gとし
て駆動回路53にブレーキの解除信号および直流モータ
の駆動信号を出し、駆動回路53は、電磁ブレーキ12
に駆動電流p,直流モータ15に駆動電流kを出力して
(309)、直流モータの駆動力と乗りかごとカウンタ
ウエイトのアンバランス重量による位置エネルギによっ
て乗りかご3を所望のフロアまで運転する(310)。
【0019】この場合、カウンタウエイトの方が重い場
合(305)や、乗りかごの方が重い場合(306)
は、直流モータ15はブレーキ力として作用するように
動作をさせ、位置エネルギによって駆動するように乗り
かごを運転する。もし位置エネルギによって所定以上の
速度が出た場合は、電磁ブレーキ12を動作させ所定の
速度を保ちながら運転する。この場合に、直流モータ1
5はエネルギを供給されながら回転することになり、小
さな出力のモータで良い。また、カウンタウエイトと乗
りかごの重量が均衡しておりエレベータ機構に含まれる
摩擦力によって判断不可能なとき(307)は、直流モ
ータの駆動力が乗りかごを駆動する主たる力となる。こ
の場合は、乗りかごとカウンタウエイトのアンバランス
重量が小さいので直流モータは摩擦力に打ち勝つだけの
駆動力を発生すれば良いので、小さな出力のモータで良
い。
【0020】フロアに到着後に方向判断手段52の指令
によって直流モータ15の駆動電流kを停止し、電磁ブ
レーキ12によって直流モータ15の回転を停止させ、
電磁クラッチ14を解放する(311)。ここで乗りかご
のドアを開放し(312)、かごの中の乗客がフロアに出
ることができ、停電時の自動着床が終了する(313)。
【0021】本実施例によれば乗りかごが動きやすいほ
うに直流モータを回転させるので、交流モータ11に比
べて小さな出力の直流モータ15でエレベータを駆動す
ることができる。
【0022】例えば、乗りかご質量を200kg,カウン
タウエイト質量を300kg,積載質量を200kg,乗り
かご速度を12m/分,通常時に停止状態から運転し始
めるときの最大加速度αを0.15m/s2として、ギヤ
とモータの損失を無視してモータの出力を計算する。第
1の駆動手段である交流モータの出力は、アンバランス
な質量を重力場に逆らって一定速度で移動させるエネル
ギEuと質量全体を加速するためのエネルギEαの和と
して計算できる。
【0023】アンバランス質量を重力場に逆らって一定
速度で移動させるエネルギEuの最大値は、アンバラン
ス質量の最大値Wmaxが100kgであり、速度Vは、0.
2m/sであり、エネルギEuは、Wmax とVと重力加
速度の積となるので、Eu=100×0.2×9.8=1
96(W)となる。
【0024】質量全体を加速するためのエネルギEαの
最大値は、質量全体を加速するための力に単位時間当た
りの移動距離との積となるのでEα=700×0.15
×0.2=21(W)となり、第1の駆動手段である交流
モータ出力は両者の和となっておよそ0.217kW と
なる。
【0025】停電時に駆動を行う第2の駆動手段の直流
モータの出力は、アンバランス質量を重力場に逆らって
一定速度で移動させるエネルギEuは、本発明では回転
方向判断手段52によって重力場に従う方向に運転する
ように判断するのでEu=0となる。停電時に停止状態
から運転し始めるときの最大加速度αと速度Vをそれぞ
れ0.1m/s2,0.2m/s とすれば、質量全体を加
速するためのエネルギEαは、Eα=700×0.1×
0.2=14(W)となり、第2の駆動手段である直流
モータ出力は14Wと非常に小さなモータで良いことが
わかる。
【0026】しかも、停電時に駆動するモータが直流モ
ータなので、バッテリ51を電力源とする駆動回路3
は、インバータが不要であり、基本的に直流回路のみの
構成となるので全体の構成が非常に簡単になる長所があ
る。
【0027】さらに図3および図4のタイムチャートに
よってフローチャートの流れを実際の動作に照らし合わ
せて説明する。
【0028】図3は乗りかごに乗る乗客が少ない場合を
示している。時刻T0において乗りかごは(N+1)階
におり、ここでN階に向かって下降運転を始める。交流
モータを下降運転するように駆動し、ブレーキを解放す
る。時刻T1で停電になって交流商用電源の電圧が0に
なる(300)。ここでブレーキによって交流モータを
停止させ、時刻T2までしばらく停止する(301〜3
03)。この間にカウンタウエイトと乗りかごのどちら
が重いか判断をする(304)。この場合はカウンタウ
エイトの方が重いので上昇運転することに決定する(3
05)。電磁クラッチを繋ぎ、ブレーキを解除し、乗り
かごを上昇運転するように直流モータを駆動し(308
〜309)、時刻T3でフロア到着する(310)と、
電磁クラッチを解放し、ブレーキをかけ、直流モータを
停止し(311)、本発明の動作が完了する。
【0029】図4は乗りかごに乗る乗客が多い場合を示
している。時刻T0で乗りかごは(N+1)階におり、
ここでN階に向かって下降運転を始める。交流モータを
下降運転するように駆動し、ブレーキを解放する。時刻
T1で停電になって交流商用電源の電圧が0になる(3
00)。ここでブレーキによって交流モータを停止さ
せ、時刻T2までしばらく停止する(301〜30
3)。この間にカウンタウエイトと乗りかごのどちらが
重いか判断をする(304)。この場合は乗りかごの方
が重いので下降運転することに決定する(305)。電
磁クラッチを繋ぎ、ブレーキを解除し、下降運転するよ
うに直流モータを駆動し(308〜309)、時刻T3で
フロア到着する(310)と、電磁クラッチを解放し、
ブレーキをかけ、直流モータを停止し(311)、本発
明の動作が完了する。
【0030】図5は本発明の一実施例であるホームエレ
ベータを示す側面図である。昇降路1には、乗りかご3
とカウンタウエイト4が備えられている。
【0031】乗りかご3とカウンタウエイト4は、メイ
ンロープ2によって結ばれており、メインロープ2の両
端は、梁23に固定されている。より詳しくは、メイン
ロープ2の乗りかご3側の端部は、シンブルロッドばね
21を介して梁23に固定されている。シンブルロッド
ばね21の他の一端は、メインロープ2と取付け板22
に繋がっており、ポテンショメータ24は、乗りかご3
の上部と取付け板22に繋がっており、シンブルロッド
ばね21の変位を測定することによって乗りかご3の重
量を測定できるようになっている。メインロープ2は、
乗りかご側の固定端から乗りかご3の下部に設けられた
二つのプーリ18,梁23に設けられたプーリ18,シ
ーブ5、さらに梁23に設けられたプーリ18,カウン
タウエイト4に設けられたプーリ18を順に通過し、梁
23にメインロープの他の一端が固定される。
【0032】建物の底部27にはシーブ5が備えられて
おりメインロープ2がシーブ5に巻かれており、シーブ
5とメインロープ2の摩擦力によって乗りかご3を駆動
することができる。
【0033】シーブ5には、ウオームホイール17が同
軸上に設けられている。ウオームギヤ10は、第1の駆
動手段としての交流モータ11の駆動軸に設けられてい
て、ウオームホイール17に係合することによって、交
流モータ11の駆動をシーブ5に伝達し、これによって
乗りかご3を駆動することができる。交流モータ11の
他の一端には、同軸上に電磁ブレーキ12とモータの回
転数を検出するエンコーダ13が設けられている。電磁
ブレーキ12は電磁ブレーキ12に備えられたコイルに
電流を流すことによってブレーキが解放され、コイルに
電流を流さないとブレーキが作用される形式のものであ
る。第2の駆動手段として直流モータ15が電磁クラッ
チ14を介して交流モータ11に結合されている。これ
らの交流モータ11および直流モータはギヤケース16
内に固定されており、ギヤケース16は防振ゴム20に
よって梁23に支持されている。
【0034】フロア30,31の下部には、乗りかご3
が通過するタイミングを正確に測定するためのセンサ4
3,44が設置されている。
【0035】非常救助用の制御回路50は、回転方向判
断手段52,電磁クラッチ14と直流モータ15と駆動
する駆動回路53から構成されている。なお、本図面で
は通常時の制御回路は省略されている。回転方向判断手
段52はポテンショメータ24,エンコーダ13、およ
びセンサ43,44からの信号d,n,e,fにしたが
って直流モータ15の回転方向を判断して、これを駆動
回路53に速度と回転方向を指示する信号gとして出力
する機能を有している。直流モータ駆動回路53は、そ
の指令に基づき直流モータ15,電磁クラッチ14と電
磁ブレーキ12に駆動電流を流す。バッテリ51は、停
電時のための非常電源であり、制御回路50に電力を供
給する。
【0036】本実施例の実施シーケンスも先に示した実
施例と同様にすることが実施できる。
【0037】本実施例によっても、乗りかごが動きやす
いほうに直流モータを回転させるので、交流モータ11
に比べて小さな出力の直流モータ15でエレベータを駆
動することができる。しかも停電時に駆動するモータが
直流モータなので、バッテリ51を電力源とする駆動回
路3は、インバ−タが不要であり、基本的に直流回路の
みの構成となるので全体の構成が非常に簡単になる長所
がある。
【0038】図6は、本発明の他の実施例であるホーム
エレベータを示す側面図である。壁面26に囲まれてい
る昇降路1には、乗りかご3とカウンタウエイト4が備
えられている。乗りかご3は、ケージ36は、かご枠3
5の上にばね37を介して支持されている。ケージ36
の下部とかご枠にばね37と並列に変位計が備えられて
おり、変位計として24のポテンショメータが用いられ
ている。この変位計は、作動トランスやレーザ測長器で
も良い。ポテンショメータ24は、ばね37の変位をポ
テンショメータ24の電気抵抗値の変化として測定する
ことによって乗りかご3の重量の変化を測定できるよう
になっている。乗りかご3とカウンタウエイト4は、メ
インロープ2によって結ばれている。建物の頂部にはシ
ーブ5が備えられておりメインロープ2がシーブ5に巻
かれており、シーブ5とメインロープ2の摩擦力によっ
て乗りかご3を駆動することができる。
【0039】シーブ5には、ウオームホイール17が同
軸上に設けられている。ウオームギヤ10は、第1の駆
動手段としての交流モータ11の駆動軸に設けられてい
て、ウオームホイール17に係合することによって、交
流モータ11の駆動をシーブ5に伝達し、これによって
乗りかご3を駆動することができる。交流モータ11の
他の一端には、同軸上に電磁ブレーキ12とモータの回
転数を検出するエンコーダ13が設けられている。電磁
ブレーキ12は電磁ブレーキ12に備えられたコイルに
電流を流すことによってブレーキが解放され、コイルに
電流を流さないとブレーキが作用される形式のものであ
る。第2の駆動手段として直流モータ15が電磁クラッ
チ14を介して交流モータ11に結合されている。これ
らの交流モータ11および直流モータはギヤケース16
内に固定されており、ギヤケース16は防振ゴム20に
よって梁23に支持されている。
【0040】フロア30,31の下部には、乗りかご3
が通過するタイミングを正確に測定するためのセンサ4
3,44が設置されている。
【0041】非常救助用の制御回路50は、回転方向判
断手段52,電磁クラッチ14と直流モータ15と電磁
ブレーキ12とを駆動する駆動回路53から構成されて
いる。なお、本図面では通常時の制御回路は省略されて
いる。回転方向判断手段52はポテンショメータ24,
エンコーダ13、およびセンサ43,44からの信号
d,n,e,fに従って直流モータ15の回転するべき
方向を判断して、これを駆動回路53に速度と回転方向
を指示する信号gとして出力する機能を有している。駆
動回路53は、その指令に基づき直流モータ15,電磁
クラッチ14と電磁ブレーキ12にそれぞれk,m,p
で示される系統で駆動電流を流す。バッテリ51は、停
電時のための非常電源であり、制御回路50の中の回転
方向判断手段52と駆動回路53に系統h,jとによっ
て電力を供給する。
【0042】非停電時には、本図面では省略されている
通常時の制御回路によって交流モータと電磁クラッチ,
電磁ブレーキは制御されており、非停電時には電磁クラ
ッチ14は、交流モータ11の軸と直流モータ15の軸
を非結合状態になるように設定しておく。
【0043】停電時には、非常救助用の制御回路50に
よって図6の構成によってエレベータシステム全体の制
御が行われる。以下、図6に示した実施例の動作は、図
2から図4を用いて説明した場合と同様なので省略す
る。
【0044】本実施例では、ばね37と変位計であるポ
テンショメータ24でケージ37の下部で荷重検出を行
ったので、荷重検出装置が小さくなる利点がある。
【0045】なお、本実施例では、積載重量の荷重測定
をばね37の変位を計測して行っているが、ばね37の
代わりに、ロードセルを設けて荷重を直接的に計測して
も良い。
【0046】図7は本発明の他の実施例であるホームエ
レベータを示す側面図である。乗りかご3とカウンタウ
エイト4は、メインロープ2によって結ばれている。建
物の頂部にはシーブ5が備えられておりメインロープ2
がシーブ5に巻かれており、シーブ5とメインロープ2
の摩擦力によって乗りかご3を駆動することができる。
【0047】シーブ5には、ウオームホイール17が同
軸上に設けられている。ウオームギヤ10は、第1の駆
動手段としての交流モータ11の駆動軸に設けられてい
て、ウオームホイール17に係合することによって、交
流モータ11の駆動をシーブ5に伝達し、これによって
乗りかご3を駆動することができる。交流モータ11の
他の一端には、同軸上に電磁ブレーキ12とモータの回
転数を検出するエンコーダ13が設けられている。電磁
ブレーキ12は電磁ブレーキ12に備えられたコイルに
電流を流すことによってブレーキが解放され、コイルに
電流を流さないとブレーキが作用される形式のものであ
る。第2の駆動手段として直流モータ15が電磁クラッ
チ14を介して交流モータ11に結合されている。これ
らの交流モータ11および直流モータはギヤケース16
内に固定されており、ギヤケース16は防振ゴム20に
よって梁23に支持されている。直流モータ15の端部
とギヤケース16の側面を結ぶように変位計が備えられ
ており、変位計として24のポテンショメータが用いら
れている。この変位計は、直流モータ15の駆動軸のス
ラスト方向の変位を計測できるように設置されており、
ポテンショメータ24は、直流モータ15の駆動軸のス
ラスト方向の変位をポテンショメータ24の電気抵抗値
の変化として乗りかごが停止しているときに測定するこ
とによって乗りかご3とカウンタウエイト4のどちらが
重いか直接測定することができる。
【0048】例えば、乗りかごが停止しているときに、
乗りかご重量W1よりもカウンタウエイト4の重量W2
が重い場合は、直流モータ15の駆動軸は、矢印Bで示
すスラスト方向に変位する。乗りかご重量W1よりもカ
ウンタウエイト4の重量W2が軽い場合は、直流モータ
15の駆動軸は、矢印Aで示すスラスト方向に変位す
る。したがって直流モータ15の駆動軸のスラスト方向
の変位をポテンショメータ24で測定することによって
乗りかご3とカウンタウエイト4のどちらが重いか直接
測定することができる。この測定結果に従って停電時の
直流モータの回転方向を決定できる。
【0049】停電時には、非常救助用の制御回路50に
よって図6の構成によってエレベータシステム全体の制
御が行われる。以下、図7に示した実施例の動作は、図
2から図4を用いて説明した場合と同様なので省略す
る。
【0050】本実施例によっても、乗りかごが動きやす
いほうに直流モータを回転させるので、交流モータ11
に比べて小さな出力の直流モータ15でエレベータを駆
動することができる。しかも停電時に駆動するモータが
直流モータなので、バッテリ51を電力源とする駆動回
路3は、インバータが不要であり、基本的に直流回路の
みの構成となるので全体の構成が非常に簡単になる長所
がある。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成によって小
型エレベータの停電時のかご内に乗客が閉じ込められる
問題が防止できる。このように本発明によれば、大きな
効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるエレベータの側面図。
【図2】本発明の一実施例であるエレベータの制御のフ
ローチャート。
【図3】本発明の一実施例であるエレベータの制御の第
1のタイミングチャート。
【図4】本発明の一実施例であるエレベータの制御の第
2のタイミングチャート。
【図5】本発明の第2の実施例であるエレベータの側面
図。
【図6】本発明の第3の実施例であるエレベータの側面
図。
【図7】本発明の第4の実施例であるエレベータの側面
図。
【符号の説明】
2…メインロープ、3…乗りかご、4…カウンタウエイ
ト、5…シーブ、11…交流モータ、12…電磁ブレー
キ、14…電磁クラッチ、15…直流モータ、50…制
御回路、51…バッテリ、52…回転方向判断手段、5
3…直流モータ駆動回路。
フロントページの続き (72)発明者 荒川 淳 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降路内に配置された乗りかごを駆動する
    第1の駆動手段と第2の駆動手段を有しており、通常時
    は前記第1の駆動手段の駆動力によって前記乗りかごを
    運転し、異常時には前記第2の駆動手段の駆動力によっ
    て前記乗りかごを運転することを特徴とするエレベー
    タ。
  2. 【請求項2】乗りかご、前記乗りかごの重量を補償する
    ためのカウンタウエイトと前記乗りかごと前記カウンタ
    ウエイトを駆動する交流モータとを備えたエレベータに
    おいて、前記交流モータに結合された直流モータ,前記
    直流モータに電力を供給するためのバッテリ,前記乗り
    かごと前記カウンタウエイトの重量の大きさから前記直
    流モータの回転方向を決定する手段,前記直流モータを
    任意の方向に回転駆動可能な電気回路を備えたことを特
    徴とするエレベータ。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記第2の駆動手段は
    前記第1の駆動手段よりも出力が小さいエレベータ。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記第2の駆動手段を
    直流モータとしたエレベータ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002038480A1 (fr) * 2000-11-08 2002-05-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Detecteur du poids exerce dans une cage d'ascenseur
JP2009132471A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Mitsubishi Electric Corp エレベータの巻上機装置、及びエレベータ装置
CN104401830A (zh) * 2014-10-21 2015-03-11 广州日滨科技发展有限公司 有机房电梯电动救援盘车装置
JP2020040822A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 東芝エレベータ株式会社 巻上機駆動装置
WO2021130894A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 三菱電機株式会社 エレベータ制御装置及びエレベータ制御方法

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