JPH0977207A - 廃棄物の輸送方法およびその輸送に用いるコンテナの構造 - Google Patents

廃棄物の輸送方法およびその輸送に用いるコンテナの構造

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JPH0977207A
JPH0977207A JP22987095A JP22987095A JPH0977207A JP H0977207 A JPH0977207 A JP H0977207A JP 22987095 A JP22987095 A JP 22987095A JP 22987095 A JP22987095 A JP 22987095A JP H0977207 A JPH0977207 A JP H0977207A
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waste
container
tank
vehicle
transportation
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JP22987095A
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Kenichi Yairo
健一 八色
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】廃棄物の発生地と廃棄物処理場との間で廃棄物
収集車のコンテナ内の廃棄物を収容量の大きなコンテナ
内に直接移し替えできるようにする。 【解決手段】廃棄物の発生地A に配車した廃棄物収集車
1 の荷台2 上の第1コンテナ5 の廃棄物収容空間7bに、
投入口8 より投入した廃棄物を押込板6 により圧縮して
収容する廃棄物収容工程と、廃棄物収集車を廃棄物の発
生地から最寄りの中継地B まで輸送する第1の自動車輸
送工程と、この中継地において第1コンテナよりも収容
量の大きな第2コンテナ35を荷台32上に搭載した廃棄物
輸送車31を配車し、両コンテナの後壁5a,35a同士をドッ
キングさせてから、第1コンテナの廃棄物収容空間の廃
棄物を押込板により第2コンテナの内部空間51に圧縮し
つつ押し込んで移し替える廃棄物移し替え工程と、第2
コンテナを搭載した廃棄物輸送車を中継地から廃棄物処
理場C まで輸送する第2の自動車輸送工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物の輸送方法
およびその輸送に用いるコンテナの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、塵芥などの廃棄物は、その廃棄
物の発生地に配車した廃棄物収集車の荷台上に搭載され
ているコンテナの内部に、その発生地において廃棄物を
投入口より投入して回収するとともに、その回収した廃
棄物を上記コンテナ内の押込板により圧縮して収容した
後、上記廃棄物収集車により廃棄物処理場まで輸送する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
廃棄物の発生地への回収に使用される廃棄物収集車は、
狭い道路を通行できるようにコンテナ自体も収容量の小
さなものが搭載されており、大量の廃棄物を回収する上
で廃棄物収集車の台数が必然的に多くなるため、廃棄物
の発生地での回収条件および廃棄物処理場の立地条件な
どによっては、昨今の道路の渋滞事情なども影響して多
大な延べ輸送時間を要することになる。そのため、廃棄
物収集車のコンテナ内の廃棄物を収容量の大きな別のコ
ンテナに移し替えたいといった要求がある。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、廃棄物の延べ輸送時間の
短縮化を図る上で、廃棄物の発生地と廃棄物処理場との
間において廃棄物収集車のコンテナ内の廃棄物を収容量
の大きなコンテナに直接移し替えできるようにすること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、廃棄物の
輸送方法として、荷台上に投入口を有する第1コンテナ
を搭載する廃棄物収集車を廃棄物の発生地に配車し、そ
の発生地において上記第1コンテナ内に、廃棄物を投入
口より投入しかつその廃棄物を上記第1コンテナ内に設
けた押込板により圧縮して収容する廃棄物収容工程と、
上記廃棄物収容工程終了後、上記第1コンテナを廃棄物
収集車により廃棄物の発生地から最寄りの中継地まで輸
送する第1の自動車輸送工程と、上記中継地において、
上記廃棄物収集車の荷台上の第1コンテナと、この中継
地に配車した廃棄物輸送車の荷台上に搭載可能でかつ第
1コンテナよりも収容量の大きな第2コンテナとを、そ
れらの内部空間同士が上記押込板の押込方向に連通する
ようにドッキングさせた後、第1コンテナ内の廃棄物を
押込板により第2コンテナ内に圧縮しつつ押し込んで移
し替える廃棄物移し替え工程と、上記廃棄物移し替え工
程終了後、上記第2コンテナを廃棄物輸送車の荷台上に
搭載した状態で、該廃棄物輸送車を中継地から廃棄物処
理場まで輸送する第2の自動車輸送工程とからなるもの
にしている。
【0006】この方法により、請求項1記載の発明で
は、中継地において収容量の少ない第1コンテナ内の廃
棄物が、この第1コンテナ内の押込板でもって収容量の
大きい第2コンテナ内に直接移し替えられることにな
る。また、中継地において大量の廃棄物を収容した第2
コンテナを搭載する廃棄物輸送車によって廃棄物処理場
まで廃棄物が効率良く輸送される。
【0007】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の廃棄物の輸送方法に用いるコンテナの構
造として、第1および第2コンテナに、それぞれコンテ
ナ内を開放するテールゲートを設ける。そして、該両テ
ールゲートのうちの一方のテールゲートに第1係合具を
設ける一方、他方のテールゲートに、両コンテナのドッ
キング時に上記第1係合具に係合し、その一方のテール
ゲートの上方への開放に伴い他方のテールゲートを上方
に開放させる第2係合具を設ける構成としたものであ
る。
【0008】この構成により、請求項2記載の発明で
は、両コンテナのドッキング時に互いに係合する第1お
よび第2係合具により、一方のテールゲートを上方に開
放させる駆動源、例えば第1コンテナ内の押込板を駆動
させる駆動源などを利用して、他方のテールゲートを上
方に開放させることが可能となり、他方のテールゲート
の駆動源を不要にしてコストが低廉される上、他方のテ
ールゲートの構造が簡単なものとなる。
【0009】さらに、請求項3記載の発明が講じた解決
手段は、廃棄物の輸送方法として、荷台上に投入口およ
び排出口を有する第1タンクを搭載する廃棄物収集車を
廃棄物の発生地に配車し、その発生地において上記第1
タンク内に、廃棄物を投入口より投入しかつその廃棄物
を上記第1タンク内に収容する廃棄物収容工程と、上記
廃棄物収容工程終了後、上記第1タンクを廃棄物収集車
により廃棄物の発生地から最寄りの中継地まで輸送する
第1の自動車輸送工程と、上記中継地において、この中
継地に装備した輸送管および気体吸引管を有する真空輸
送装置に対し、上記廃棄物収集車の荷台上の第1タンク
の排出口と、この中継地に配車した廃棄物輸送車の荷台
上に搭載可能でかつ第1タンクよりも収容量の大きな第
2タンクに設けた供給口とを上記輸送管を介して接続す
るとともに、上記第2タンクに設けた気体排出口と上記
気体吸引管とを接続した後、その真空輸送装置の吸引に
より第1タンク内の廃棄物を第2タンク内に移し替える
廃棄物移し替え工程と、上記廃棄物移し替え工程終了
後、上記第2タンクを廃棄物輸送車の荷台上に搭載した
状態で、該廃棄物輸送車を中継地から廃棄物処理場まで
輸送する第2の自動車輸送工程とからなるものにしてい
る。
【0010】この方法により、請求項3記載の発明で
は、第1タンク内においてたとえば粉粒体などの流動化
する廃棄物であっても、真空輸送装置の吸引によって収
容量の大きい第2タンク内に直接移し替えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1および図3は本発明の第1の実施の形
態に係る廃棄物収集車1の構成を示し、2は運転席3の
後部に連設された廃棄物収集車1の荷台としての車台
枠、4は該車台枠2上に設けられた前後方向に延びる2
本のサブシャーシ(図では左側のみ示す)、5は該サブ
シャーシ4上に固設された前後方向に長い密閉箱形状の
第1コンテナである。上記廃棄物収集車1は、塵芥等の
廃棄物の発生地Aに配車され、第1コンテナ5の内部に
廃棄物が満杯状態に回収された時点で、最寄りの中継地
Bまで廃棄物を輸送するようにしている。
【0013】上記第1コンテナ5内には、図示しない油
圧源としての油圧装置からのオイルの給排により伸縮す
る油圧シリンダ(図示せず)によって前後方向にスライ
ド移動可能な押込板6が設けられている。また、上記第
1コンテナ5内は、上記押込板6によって前部の油圧シ
リンダ収容空間7aと、後部の廃棄物収容空間7bとに
仕切られている。そして、上記油圧シリンダが最収縮状
態となる押込板6の最前端位置直後方に対応する第1コ
ンテナ5の左右両側壁の前部位置には、上記廃棄物収容
空間7bに開口する廃棄物の投入口8(図では左側のみ
示す)が設けられ、該投入口8は、蓋体9によって開閉
可能とされている。この場合、投入口8より廃棄物収容
空間7bに投入された廃棄物は、押込板6の最前端位置
から後方へのスライド移動により廃棄物収容空間7bの
後部側に順次圧縮されて収容されるようになっている。
【0014】上記第1コンテナ5の後壁5aは、図4に
示すように、上部枢軸10により上端が枢支されて後方
へ下開き可能に構成されていて、上記廃棄物収容空間7
bを後壁5aを介して後方へ開放させるようにしてい
る。また、上記第1コンテナ5の後壁5aには、縁枠1
1により画成された排出口12が開口しており、該排出
口12はテールゲート13によって閉塞されるようにな
っている。上記縁枠11は、第1コンテナ5後面の左右
両側縁および上縁よりなり、この上縁には、上記テール
ゲート13の上方へのスライド移動を可能とするように
上方に貫通する貫通案内溝14が設けられている。一
方、左右両側縁には、テールゲート13の側部を案内支
持する案内溝15,15が設けられている。そして、上
記押込板6は、車体背面視で上記排出口12に略一致す
る大きさの矩形状を呈し、かつ押込板6の最後端位置に
おいて排出口12を介してさらに後方に突出するよう
に、側面視で上辺が前後方向に長い略逆三角形状を呈し
ている。
【0015】また、上記縁枠11の上下位置つまり左右
両側縁の上下位置には、その上下位置を左右方向に貫通
する貫通孔16,16が設けられているとともに、該各
貫通孔16に対応するテールゲート13の左右側部には
差込孔17,17が穿設されており、この各貫通孔16
と各差込孔17とには、上記排出口12に対してテール
ゲート13を閉塞状態に固縛する左右一対の閂止部材1
8の上下両閂止棒18a,18aが差し込まれて、第1
コンテナ5の排出口12にテールゲート13が閂止され
るようになっている。上記上下両閂止棒18aは、その
先端がテールゲート13の差込孔17,17より抜き出
したとき、テールゲート13の閂止が解除されて上方へ
のスライド移動が可能となる離脱状態に保持される。一
方、上下両閂止棒18aの先端をテールゲート13の差
込孔17,17に差し込んだとき、テールゲート13が
排出口12を閉塞する差込状態(固縛状態)に保持され
る。
【0016】さらに、上記第1コンテナ5の上面後部に
は、上記テールゲート13を上方にスライド移動させる
ゲート駆動装置21が設けられている。該ゲート駆動装
置21は、上記油圧装置を駆動源とし、かつ該油圧装置
からのオイルの給排により伸縮する伸縮シリンダ22
と、該油圧シリンダ22の先端に上下方向に延びる軸2
3aを介して回動自在に支持された第1シーブ23と、
該第1シーブ23の斜め左右両外側方後部側にそれぞれ
上下方向に延びる軸24aを介して回動自在に支持され
た第2シーブ24,24と、該各第2シーブ24の斜め
左右両外側方前部側つまり第1シーブ23の左右両外側
方にそれぞれ上下方向に延びる軸25aを介して回動自
在に支持された第3シーブ25,25と、該各第3シー
ブ25の後方つまりテールゲート13の左右両端部上方
にそれぞれ左右方向に延びる軸26aを介して回動自在
に支持された第4シーブ26,26と、両端が上記テー
ルゲート13の左右両端部下端位置に連結され、中途部
が上記各シーブ23〜26に掛け渡されたワイヤロープ
27とを備えている。そして、上記ゲート駆動装置21
は、伸縮シリンダ22の収縮時に各シーブ23〜26を
介してワイヤロープ27を引っ張ってテールゲート13
を上方にスライド移動(開放)させる一方、伸縮シリン
ダ22の伸長時に各シーブ23〜26を介してワイヤロ
ープ27を送り出してテールゲート13をその自重とも
相俟って下方にスライド移動(閉塞)させるようにして
いる。また、上記貫通案内溝14の左右両側縁および各
案内溝15には、上記ワイヤロープ27を挿通可能とす
る挿通孔28,28が設けられている。
【0017】一方、31は廃棄物輸送車であって、この
廃棄物輸送車31は、上記中継地Bに配車されている。
上記廃棄物輸送車31の運転席33の後部には廃棄物輸
送車31の荷台としての車台枠32が連設されていると
ともに、該車台枠32上には前後方向に延びる2本のサ
ブシャーシ34(図では左側のみ示す)が設けられ、該
サブシャーシ34上に前後方向に長い密閉箱形状の第2
コンテナ35が積み降し不能に搭載されている。該第2
コンテナ35は、上記第1コンテナ5よりも収容量が大
きくなるように、第1コンテナ5よりも上下左右方向へ
の寸法および前後方向への寸法の長い形状に形成されて
いる。また、上記サブシャーシ34上には、第2コンテ
ナ35をサブシャーシ34上で傾動させる傾動装置36
が設けられている。
【0018】該傾動装置36は、サブシャーシ34の後
端部において水平方向に延びる軸37aを介して傾動自
在に枢支された傾動フレーム37と、基端軸38aが該
傾動フレーム37の中央部付近に枢支され、先端がその
前方の車台枠32に枢支された1対のリフトシリンダ3
8とを備え、このリフトシリンダ38が伸長したときに
は、傾動フレーム37が後方へ回動して第2コンテナ3
5を傾動状態に、リフトシリンダ38が縮短したときに
は傾動フレーム37が前方へ回動して第2コンテナ35
を倒伏状態にするようになされている。また、上記第2
コンテナ35の後壁35aは、上部枢軸39により上端
が枢支されて後方へ下開き可能に構成されている。
【0019】また、図5に示すように、上記第2コンテ
ナ35の後壁35aには、縁枠41により画成された開
口42が設けられており、該開口42は、上記第1コン
テナ5の排出口12と同一形状に形成されていて、テー
ルゲート43によって閉塞されるようになっている。上
記廃棄物収集車1と廃棄物輸送車31とは、中継地Bに
おいて互いの排出口12および開口42同士が対応する
ように、段差面上で後壁5a,35a同士を向き合わせ
て停止させるようにしている。上記縁枠41は、第2コ
ンテナ35後面の左右両側縁および上下両縁よりなり、
この上縁には、上記テールゲート43の上方へのスライ
ド移動を可能とするように上方に貫通する貫通案内溝4
4が設けられている。一方、左右両側縁には、テールゲ
ート43の側部を案内支持する案内溝45,45が設け
られている。また、上記縁枠41の上下位置つまり左右
両側縁の上下位置には、その上下位置を左右方向に貫通
する貫通孔46,46が設けられているとともに、該各
貫通孔46に対応するテールゲート43の左右側部に
は、差込孔47,47が穿設されており、この各貫通孔
46と各差込孔47とには、上記開口42に対してテー
ルゲート43を閉塞状態に固縛する左右一対の閂止部材
48の上下両閂止棒48a,48aが差し込まれて、第
2コンテナ35の開口42にテールゲート43が閂止さ
れるようになっている。上記上下両閂止棒48aは、そ
の先端がテールゲート43の差込孔47,47より抜き
出したとき、テールゲート43の閂止が解除されて上方
へのスライド移動が可能となる離脱状態に保持される。
一方、上下両閂止棒48aの先端をテールゲート43の
差込孔47,47に差し込んだとき、テールゲート43
が開口42を閉塞する差込状態に保持される。
【0020】さらに、上記廃棄物収集車1の各サブシャ
ーシ4の後端と、上記廃棄物輸送車31の各サブシャー
シ34の後端との間には、互いのサブシャーシ4,34
の後端同士を対向させるように近接させた状態で、該廃
棄物収集車1の各サブシャーシ4上の第1コンテナ5の
廃棄物収容空間7bと、該廃棄物輸送車31の各サブシ
ャーシ34上の第2コンテナ35の内部空間51とを排
出口12および開口42を介して上記押込板6の押込方
向に連通するようにドッキングさせるドッキング装置5
2が設けられている。該ドッキング装置52は、廃棄物
収集車1の各サブシャーシ4の後端同士を連結するロッ
ド部材52aと、廃棄物輸送車31の各サブシャーシ3
4の後端に車幅方向に延びる軸線回りに回動自在に支持
され、一端に操作ハンドル52bを有するアーム部材5
2cと、該アーム部材52cに固設され、上記ロッド部
材52aの左右端部に係合可能な左右一対のフック部材
52d,52dとを備えている。
【0021】そして、上記第1コンテナ5のテールゲー
ト13と第2コンテナ35のテールゲート43との間に
は、上記ドッキング装置52による両コンテナ5,35
のドッキング時に、該両テールゲート13,43同士を
係合する係合機構50が設けられている。該係合機構5
0は、第1コンテナ5のテールゲート13の後面下端左
右位置より後方に突出する第1係合具としての左右一対
の突起部53,53と、該各突起部53に対応する第2
コンテナ35のテールゲート43の後面下端左右位置に
設けられ、各突起部53を挿通可能とする第2係合具と
しての左右一対の凹部54,54とからなる。上記第1
コンテナ5側の各突起部53は、上記ドッキング装置5
2による両コンテナ5,35のドッキング時に、上記第
2コンテナ35側の各凹部54に対して係合(挿通)さ
れるようになっており、上記ゲート駆動装置21による
第1コンテナ5のテールゲート13の上方へのスライド
移動つまり開放に伴い第2コンテナ35のテールゲート
43を上方に開放させるようにしている。この場合、廃
棄物輸送車31は、複数台の廃棄物収集車1の第1コン
テナ5からの廃棄物の移し替えによって第2コンテナ3
5の内部空間51に廃棄物が満杯状態となった時点で、
中継地Bから最終の廃棄物処理場Cまで廃棄物輸送を行
うようにしている。
【0022】ここで、廃棄物の発生地Aから廃棄物処理
場Cまでの廃棄物の輸送方法の一例を図1および図2に
基づいて説明する。
【0023】先ず、廃棄物収容工程として、第1コンテ
ナ5を車台枠2上に搭載する廃棄物収集車1を塵芥等の
廃棄物の発生地Aに配車し、その発生地Aにおいて上記
第1コンテナ5の内部(廃棄物収容空間7b)に、廃棄
物を投入口8より投入しかつその廃棄物を、押込板6の
最前端位置から後方へのスライド移動により廃棄物収容
空間7bの後部側に順次圧縮して収容する。
【0024】次いで、第1の自動車輸送工程として、廃
棄物収容工程終了後、上記第1コンテナ5を廃棄物収集
車1により廃棄物の発生地Aから最寄りの中継地Bまで
輸送する。
【0025】その後、廃棄物移し替え工程として、上記
中継地Bにおいて、上記廃棄物収集車1の車台枠2上の
第1コンテナ5と、この中継地Bに配車した廃棄物輸送
車31の車台枠32上に搭載されかつ第1コンテナ5よ
りも収容量の大きな第2コンテナ35とを、その後壁5
a,35a同士が向き合うように対向させる(図2のa
に示す状態)。この状態から廃棄物収集車1を後退させ
て、両コンテナ5,35の後壁5a,35a同士をそれ
らの廃棄物収容空間7bおよび内部空間61同士が押込
板6の押込方向に連通するようにドッキング装置52に
よりドッキングさせる(図2のbに示す状態)。次い
で、テールゲート13の差込孔17,17より上下両閂
止棒18aを抜き出して該テールゲート13の閂止を解
除するとともに、テールゲート43の差込孔47,47
より上下両閂止棒48aを抜き出して該テールゲート4
3の閂止を解除する。このとき、第1コンテナ5側の各
突起部53は、ドッキング装置52による両コンテナ
5,35のドッキング時に、第2コンテナ35側の各凹
部54に対して係合しており、ゲート駆動装置21によ
って第1コンテナ5のテールゲート13を上方にスライ
ド移動させることで、第2コンテナ35のテールゲート
43も上方にスライド移動し、排出口12および開口4
2を共に開放させる(図2のcに示す状態)。次いで、
押込板6を後方にスライド移動させて、第1コンテナ5
の廃棄物収容空間7b内の廃棄物を第2コンテナ35の
内部空間51内に圧縮しつつ押し込んで移し替える(図
2のdに示す状態)。その後、押込板6を前方にスライ
ド移動させてから、ゲート駆動装置21による第1コン
テナ5の下方へのスライド移動に伴い、第2コンテナ3
5も下方にスライド移動させて、排出口12および開口
42を共に閉塞させる(図2のeに示す状態)。そし
て、テールゲート13の差込孔17,17に上下両閂止
棒18aを差し込んで該テールゲート13を閂止すると
ともに、テールゲート43の差込孔47,47に上下両
閂止棒48aを差し込んで該テールゲート43を閂止す
る。それから、ドッキング装置52による両コンテナ
5,35の後壁5a,35a同士のドッキングを解除す
る(図2のfに示す状態)。この場合、廃棄物移し替え
工程は、複数台の廃棄物収集車1の第1コンテナ5から
の廃棄物の移し替えによって第2コンテナ35の内部空
間51に廃棄物が満杯状態となるまで行われる。
【0026】しかる後、第2の自動車輸送工程として、
上記廃棄物移し替え工程終了後、廃棄物輸送車31によ
りその車台枠32上の第2コンテナ35を中継地Bから
廃棄物処理場Cまで輸送する。この廃棄物処理場Cにお
いて、廃棄物は、リフトシリンダ38の伸長により傾動
フレーム37を後方へ回動させて第2コンテナ35を傾
動状態にすることで第2コンテナ35の後壁35aを上
部枢軸39回りに開放させて、ピットCaに排出するよ
うにしている。
【0027】このように、中継地Bにおいて収容量の少
ない第1コンテナ5の廃棄物収容空間7bの廃棄物を、
この第1コンテナ5内の押込板6でもって収容量の大き
い第2コンテナ35の内部空間51に直接移し替えるこ
とができる。特に、中継地Bからは大量の廃棄物を収容
する第2コンテナ35を搭載した廃棄物輸送車31によ
って廃棄物処理場Cまで廃棄物を効率良く輸送すること
ができ、廃棄物の延べ輸送時間の短縮化を図ることがで
きる。
【0028】しかも、ドッキング装置52による両コン
テナ5,35のドッキング時に、第2コンテナ35側の
各凹部54に対して第1コンテナ5側の各突起部53が
係合されて、ゲート駆動装置21による第1コンテナ5
のテールゲート13の上方へのスライド移動に伴い第2
コンテナ35のテールゲート43を上方に開放させるよ
うにしているので、第1コンテナ5のテールゲート13
を上方に開放させるゲート駆動装置21、つまり第1コ
ンテナ5内の押込板6を駆動させる油圧装置を駆動源と
する該油圧装置からのオイルの給排を利用して伸縮する
伸縮シリンダ22の伸縮動作でもって、第2コンテナ3
5のテールゲート43を上方に開放させることが可能と
なり、この第2コンテナ35のテールゲート43の駆動
源を不要にしてコストの低廉化を図ることができるとと
もに、第2コンテナ35のテールゲート43の構造の簡
単化を図ることができる。
【0029】次に、上記実施の変形形態を図6ないし図
8に基づいて説明する。
【0030】この変形形態では、第2コンテナを廃棄物
輸送車のサブシャーシ上に積み降し可能に搭載してい
る。
【0031】すなわち、本変形形態では、図8に示すよ
うに、廃棄物輸送車31のサブシャーシ34上に、第2
コンテナ35をサブシャーシ34上と地上との間で積み
降しする積み降し装置61が設けられている。
【0032】該積降し装置61は、サブシャーシ34の
後端部において水平方向に延びる軸62aを介して傾動
自在に枢支された傾動フレーム62と、該傾動フレーム
62の前部において起伏可能に連結された略L字状の起
伏フレーム63とを備えている。該起伏フレーム63
は、上記傾動フレーム62に連結される基端(後端)か
ら水平方向前方に延びる筒状の案内部材64と、該案内
部材64内に摺動自在に嵌装された略L字形の摺動部材
65と、上記案内部材64および摺動部材65の間に連
携された伸縮自在な伸縮シリンダ66とからなり、該伸
縮シリンダ66の伸縮動作により、案内部材64に対し
て摺動部材65が摺動するようになっている。上記起伏
フレーム63の先端(摺動部材65の先端)には、第2
コンテナ35の前面上端に設けられた係合ピン35bに
対して係脱自在な第2コンテナ運搬用フック63aが設
けられている。また、上記起伏フレーム63の水平部の
後端に近い部位には、基端軸67aが枢支され、またそ
の前方には上記サブシャーシ34に固定された1対のリ
フトシリンダ67の先端が連結されていて、さらにこの
先端部で水平軸回りに回動自在に支承されている。すな
わち、このリフトシリンダ67が伸長したときには、起
伏フレーム63が後方へ回動して起立状態に、リフトシ
リンダ67が縮短したときには起伏フレーム63が前方
へ回動して倒伏状態になるようになされている。
【0033】また、68は第2コンテナ35の主桁、6
9はサブシャーシ34に設けられた第2コンテナ移動用
の案内ローラである。さらに、上記主桁68の後端に
は、ドッキング装置52のアーム部材52cが設けら
れ、このアーム部材52cの各フック部材52dを操作
ハンドル52bにより操作して廃棄物収集車1のロッド
部材52aに係合させることで、ドッキング装置52に
よる両コンテナ5,35の後壁5a,35a同士のドッ
キングを行うようにしている。
【0034】次に、廃棄物輸送車31による,第2コン
テナ35を車台枠32上(サブシャーシ34上)と地上
との間で積み降す作動手順、および車台枠32上の第2
コンテナ35を傾動させる傾倒手順について述べる。
【0035】先ず、図6のeにおいて右側の二点鎖線で
示す搭載状態から第2コンテナ35を地上に卸す場合に
は、伸縮シリンダ66を収縮させて第2コンテナ35を
後方へ移動(図6のeにおいて左側の二点鎖線で示す位
置)させ、その後部を車台枠32より後方へ大きく移動
させる。次に、リフトシリンダ67を徐々に伸長させる
と傾動フレーム62の起伏フレーム63だけが屈曲して
第2コンテナ35をその自重によって案内ローラ69上
で滑動(図6のeにおいて一点鎖線で示す位置)させ、
図6のeにおいて実線で示すように地上に降すようにな
される。また、車台枠32上に搭載するには上記操作と
逆の操作を行うことによりなされる。一方、第2コンテ
ナ35を傾倒させる場合には、伸縮シリンダ66を収縮
作動させることなく、そのままリフトシリンダ67を伸
長作動させると、傾動フレーム62全体が軸62a回り
に後方へ傾動し、第2コンテナ35を傾倒するようにな
される。尚、積み降し装置を除くその他の構成は上記実
施の形態の場合と同じであり、同一の部分については同
一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0036】ここで、廃棄物の発生地Aから廃棄物処理
場Cまでの廃棄物の輸送方法を、上記実施の形態との差
異部分についてのみ説明する。図6および図7に示すよ
うに、第1の自動車輸送工程終了後の廃棄物移し替え工
程として、中継地Bにおいて、廃棄物収集車1の車台枠
2上の第1コンテナ5の後壁5aを、この中継地Bに配
車した廃棄物輸送車31の車台枠32上から地上に降さ
れている第2コンテナ35の後壁35aに対向させ(図
6のaに示す状態)、この両コンテナ5,35の後壁5
a,35a同士を、その互いの廃棄物収容空間7bおよ
び内部空間61同士が上記押込板6の押込方向に連通す
るように、ドッキング装置52によりドッキングさせる
(図6のbに示す状態)。それから、両コンテナ5,3
5のテールゲート13,43の閂止をそれぞれ解除する
とともに、第1コンテナ5側の各突起部53を第2コン
テナ35側の各凹部54に係合させる。そして、ゲート
駆動装置21による第1コンテナ5のテールゲート13
の上方へのスライド移動に伴い第2コンテナ35のテー
ルゲート43も上方にスライド移動させて排出口12お
よび開口42を共に開放させ(図6のcに示す状態)、
次いで、押込板6により第1コンテナ5の廃棄物収容空
間7b内の廃棄物を第2コンテナ35の内部空間51に
圧縮しつつ押し込んで移し替える。この第1コンテナ5
の廃棄物収容空間7b内の廃棄物の押し込みは、第2コ
ンテナ35の内部空間51が満杯状態となるまで複数の
第1コンテナ5により繰り返し行われる。そして、内部
空間51に廃棄物が満杯状態となった時点で、第2コン
テナ35のテールゲート43を、ゲート駆動装置21に
よる第1コンテナ5のテールゲート13の下方へのスラ
イド移動に伴い下方にスライド移動させて、排出口12
および開口42を共に閉塞させ(図6のdに示す状
態)、両コンテナ5,35のテールゲート13,43を
閂止するとともに、ドッキング装置52による両コンテ
ナ5,35の後壁5a,35a同士のドッキングを解除
し、上記第2コンテナ35を積み降し装置61により廃
棄物輸送車31のサブシャーシ34上に搭載する(図6
のeに示す状態)。
【0037】その後、第2の自動車輸送工程として、上
記廃棄物移し替え工程終了後、サブシャーシ34上に積
み込んだ第2コンテナ35を廃棄物輸送車31により中
継地Bから廃棄物処理場Cまで輸送する。
【0038】そして、この変形形態においては、中継地
Bにおいて第2コンテナ35の内部空間51に廃棄物が
満杯状態となるまで廃棄物輸送車31毎待機する必要が
なく、第2コンテナ35を溜め置きしておくことで、廃
棄物輸送車31による輸送効率を向上させることができ
る。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態を図9お
よび図10に基づいて説明する。
【0040】この第2の実施の形態では、粉粒体などの
廃棄物の輸送を対象としている。
【0041】すなわち、本実施の形態では、図9および
図10に示すように、71は廃棄物収集車であって、7
2は運転席73の後部に連設された廃棄物収集車71の
荷台としての車台枠、74は該車台枠72上に設けられ
た前後方向に延びるサブシャーシ、75は該サブシャー
シ74上に固設された第1タンクである。上記廃棄物収
集車71は、石灰粉などの廃棄物の発生地Dに配車さ
れ、第1タンク75の内部に廃棄物が満杯状態に回収さ
れた時点で、最寄りの中継地Eまで廃棄物を輸送するよ
うにしている。
【0042】上記第1タンク75は、サブシャーシ74
の前部に位置する前後方向に長い密閉箱形状の横置タン
ク76と、該横置タンク76の後側に連設され、サブシ
ャーシ74の後部に位置する上下方向に長い密閉箱形状
の縦置タンク77とからなる。上記横置タンク76の前
側には、斜め前側下方に延びる延出管76aが連設さ
れ、この延出管76aには、図示しない蓋体により開閉
可能な投入口(図示せず)が設けられている。上記延出
管76a内には、上記投入口より投入された廃棄物を横
置タンク76内に送り出す第1スクリューフィーダ78
が設けられている。また、上記第1タンク75内には、
上記第1スクリューフィーダ78により横置タンク76
内に送り出した廃棄物を縦置タンク77内に送り出す第
2スクリューフィーダ79が設けられている。そして、
上記縦置タンク77は、その下端に開口する排出口77
aに一端が連結された排出管80aと、上端に開口する
二次空気導入口77bに一端が連結された二次空気導入
管80bと、上端に開口する吸引口77cに一端が連結
された吸引管80cとを備えている。
【0043】また、81は廃棄物輸送車であって、この
廃棄物輸送車81の運転席83の後部には廃棄物輸送車
81の荷台としての車台枠82が連設されているととも
に、該車台枠82上には前後方向に延びるサブシャーシ
84が設けられ、該サブシャーシ84上に前後方向に長
い密閉箱形状の第2タンク85が積み降し不能に搭載さ
れている。該第2タンク85は、上記第1タンク75よ
りも収容量が大きくなるように、第1タンク75よりも
上下左右方向への寸法が長くかつ前後方向への寸法も長
い形状に形成されている。そして、上記第2タンク85
内には、廃棄物を収容する廃棄物収容室86aと、気体
室86bとが設けられ、該廃棄物収容室86aと気体室
86bとは、複数の微細孔を全面に設けた鋼板86cに
より区画されている。上記廃棄物収容室86aには廃棄
物の供給口87が設けられ、該供給口87はハッチ87
aにより開閉可能とされている。一方、上記気体室86
bには気体排出口88が設けられ、該気体排出口88は
ハッチ88aにより開閉可能とされている。また、上記
廃棄物収容室86aには、図示しない油圧源からのオイ
ルの給排により伸縮する油圧シリンダ89によって前後
方向にスライド移動可能な排出板90が設けられ、この
廃棄物収容室86a内は、上記排出板90によって前部
の油圧シリンダ収容空間90aと、後部の廃棄物収容空
間90bとに仕切られている。上記第2タンク85の後
壁85aは、上部枢軸91により上端が枢支されて後方
へ下開き可能に構成されていて、後壁85aを後方へ開
放させた状態で、上記油圧シリンダ89を伸長させて排
出板90を後方にスライド移動させることで、廃棄物収
容空間90b内の廃棄物が排出されるようになってい
る。
【0044】上記廃棄物輸送車81は、中継地Eに配車
されており、この中継地Eには、廃棄物収集車71の縦
置タンク77(第1タンク75)内の廃棄物を廃棄物輸
送車81の第2タンク85(廃棄物収容空間90b)内
に真空輸送する真空輸送装置92が装備されている。該
真空輸送装置92は、一端が上記廃棄物輸送車81の第
2タンク85の供給口87に接続可能とされ、他端が複
数の廃棄物収集車81の縦置タンク77の排出管80a
の他端に接続可能となるように分岐(図では3分岐)す
る輸送管93と、一端が上記廃棄物輸送車81の第2タ
ンク85の気体排出口88に接続可能とされた気体吸引
管94と、該気体吸引管94の他側に設けられた吸引装
置本体95とを備えている。この場合、廃棄物輸送車8
1は、複数台の廃棄物収集車71の第1タンク75から
の廃棄物の移し替えによって第2タンク85の廃棄物収
容空間90bに廃棄物が満杯状態となった時点で、中継
地Eから最終の廃棄物処理場Fまで輸送するようにして
いる。
【0045】ここで、廃棄物の発生地Dから廃棄物処理
場Fまでの廃棄物の輸送方法の一例を図9に基づいて説
明する。
【0046】先ず、廃棄物収容工程として、第1タンク
75を車台枠72上に搭載する廃棄物収集車71を粉粒
体等の廃棄物の発生地Dに配車し、その発生地Dにおい
て上記第1タンク75の延出管76a内に投入口を介し
て廃棄物を投入し、この投入した廃棄物を、第1および
第2スクリューフィーダ78,79により横置タンク7
6内を介して縦置タンク77内に送り出して収容する。
【0047】次いで、第1の自動車輸送工程として、廃
棄物収容工程終了後、上記第1タンク75を廃棄物収集
車71により廃棄物の発生地Dから最寄りの中継地Eま
で輸送する。
【0048】その後、廃棄物移し替え工程として、上記
中継地Eにおいて、上記廃棄物収集車71の車台枠72
上の縦置タンク77(第1タンク75)の排出管80a
の他端と、この中継地Eに配車した廃棄物輸送車81の
車台枠82上に搭載されかつ第1タンク75よりも収容
量の大きな第2タンク85の廃棄物収容室86aの供給
口87とを輸送管93を介して接続するとともに、気体
吸引管94の一端と気体室86b(第2タンク85)の
気体排出口88とを接続してから、真空輸送装置92を
作動させて、吸引装置本体95の気体吸引管94を介し
た吸引により縦置タンク77内の廃棄物を廃棄物収容空
間90b(廃棄物収容室86a)内に移し替える。この
廃棄物移し替え工程は、複数台の廃棄物収集車71の縦
置タンク77からの廃棄物の移し替えによって第2タン
ク85の廃棄物収容空間90bに廃棄物が満杯状態とな
るまで行われる。
【0049】その後、第2の自動車輸送工程として、上
記廃棄物移し替え工程終了後、真空輸送装置92を作動
停止して、第2タンク85の廃棄物収容室86aの供給
口87と、縦置タンク77(第1タンク75)の排出管
80aの他端との輸送管93を介した接続を解除すると
ともに、気体吸引管94の一端と気体室86bの気体排
出口88との接続を解除してから、上記供給口87をハ
ッチ87aにより閉塞するとともに、上記気体排出口8
8をハッチ88aにより閉塞し、廃棄物輸送車31を中
継地Eから廃棄物処理場Fまで輸送する。この廃棄物処
理場Fにおいて、廃棄物は、第2タンク85の後壁85
aを後方へ開放させた状態で、油圧シリンダ89を伸長
させて排出板90を後方にスライド移動させることで、
廃棄物収容空間90b内からピットFaに排出するよう
にしている。
【0050】そして、この第2の実施の形態において
は、中継地Eにおいて収容量の少ない第1タンク75内
で流動化する粉粒体などの廃棄物を、真空輸送装置92
の吸引によって収容量の大きい第2タンク85の廃棄物
収容空間90b内に直接移し替えることができる。
【0051】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、その他種々の変形形態を包含するもので
ある。例えば、上記第2の実施の形態では、第2タンク
85を廃棄物輸送車81のサブシャーシ82上に積み降
し不能に搭載したが、図11に示すように、第2タンク
85を廃棄物輸送車81のサブシャーシ82上に積み降
し可能に搭載し、このサブシャーシ82上に、第2タン
ク85をサブシャーシ82上と地上との間で積み降しす
る積み降し装置61が設けられるようにしても良い。そ
の場合、積み降し装置61の構成は、上記第1の実施の
変形形態の場合と同じであり、作用・効果も同一である
ので、符号のみを付してその説明は省略する。
【0052】また、上記各実施の形態では、第1コンテ
ナ5および第1タンク75をサブシャーシ4,74上に
固設したが、第1コンテナが廃棄物収集車のサブシャー
シ上に積み降し可能に搭載されるようにしたり、第1タ
ンクが廃棄物収集車のサブシャーシ上に積み降し可能に
搭載されるようにしても良い。
【0053】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る廃棄物の輸送方法によれば、廃棄物の発生地から最寄
りの中継地まで廃棄物収集車の荷台上に搭載して輸送し
た第1コンテナと、該第1コンテナよりも収容量の大き
な第2コンテナとをドッキングさせて、第1コンテナ内
の廃棄物を押込板により圧縮しつつ第2コンテナ内に押
し込んで直接移し替えることができ、この第2コンテナ
を廃棄物輸送車の荷台上に搭載して中継地から廃棄物処
理場まで廃棄物を効率良く輸送して廃棄物の延べ輸送時
間の短縮化を図ることができる。
【0054】請求項2記載の発明における廃棄物コンテ
ナ構造によれば、両コンテナのドッキング時にテールゲ
ート同士を係合させて、押込板の駆動源などを利用した
一方のテールゲートの上方への開放に伴い他方のテール
ゲートを上方に開放させるので、他方のテールゲートの
駆動源を不要にしてコストの低廉化を図ることができる
上、他方のテールゲートの構造の簡単化を図ることもで
きる。
【0055】さらに、請求項3記載の発明における廃棄
物の輸送方法によれば、廃棄物の発生地から最寄りの中
継地まで廃棄物収集車の荷台上に搭載して輸送した収容
量の小さな第1タンクの排出口と、収容量の大きな第2
タンクの供給口とを輸送管を介して接続するとともに、
中継地の真空輸送装置を第2タンクの気体排出口に気体
吸引管を介して接続し、真空輸送装置の吸引により第1
タンク内の廃棄物を第2タンク内に直接移し替えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る廃棄物輸送方
法の全体概略説明図である。
【図2】同じく両コンテナ間での廃棄物の移し替え工程
の手順を示す説明図である。
【図3】同じく両コンテナのドッキング状態を示す両車
の側面図である。
【図4】同じく第1コンテナ後部の斜視図である。
【図5】同じく第2コンテナ後部の斜視図である。
【図6】第1の実施の変形形態に係る図2相当図であ
る。
【図7】同じく図3相当図である。
【図8】同じく第2コンテナの積み降し動作を説明する
廃棄物輸送車の側面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る図1相当図で
ある。
【図10】同じく両タンク間での廃棄物の移し替え工程
を示す両車の側面図である。
【図11】第2の実施の変形形態に係る図7相当図であ
る。
【符号の説明】
1,71 廃棄物収集車 2,32,72,82 車台枠(荷台) 5 第1コンテナ 6 押込板 7b 廃棄物収容空間(第1コンテナの内部空間) 8 投入口 13,43 テールゲート 31,81 廃棄物輸送車 35 第2コンテナ 51 内部空間(第2コンテナの内部空間) 53 突起部(第1係合具) 54 凹部(第2係合具) 75 第1タンク 77a 排出口 85 第2タンク 87 供給口 88 気体排出口 92 真空輸送装置 93 輸送管 94 気体吸引管 A,D 廃棄物の発生地 B,E 中継地 C,F 廃棄物処理場

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台上に投入口を有する第1コンテナを
    搭載する廃棄物収集車を廃棄物の発生地に配車し、その
    発生地において上記第1コンテナ内に、廃棄物を投入口
    より投入しかつその廃棄物を上記第1コンテナ内に設け
    た押込板により圧縮して収容する廃棄物収容工程と、 上記廃棄物収容工程終了後、上記第1コンテナを廃棄物
    収集車により廃棄物の発生地から最寄りの中継地まで輸
    送する第1の自動車輸送工程と、 上記中継地において、上記廃棄物収集車の荷台上の第1
    コンテナと、この中継地に配車した廃棄物輸送車の荷台
    上に搭載可能でかつ第1コンテナよりも収容量の大きな
    第2コンテナとを、それらの内部空間同士が上記押込板
    の押込方向に連通するようにドッキングさせた後、第1
    コンテナ内の廃棄物を押込板により第2コンテナ内に圧
    縮しつつ押し込んで移し替える廃棄物移し替え工程と、 上記廃棄物移し替え工程終了後、上記第2コンテナを廃
    棄物輸送車の荷台上に搭載した状態で、該廃棄物輸送車
    を中継地から廃棄物処理場まで輸送する第2の自動車輸
    送工程とからなることを特徴とする廃棄物の輸送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の廃棄物の輸送方法に用い
    るコンテナの構造であって、 上記第1および第2コンテナには、それぞれコンテナ内
    を開放するテールゲートが設けられており、 該両テールゲートのうちの一方のテールゲートには第1
    係合具が設けられている一方、他方のテールゲートに
    は、両コンテナのドッキング時に上記第1係合具に係合
    し、その一方のテールゲートの上方への開放に伴い他方
    のテールゲートを上方に開放させる第2係合具が設けら
    れていることを特徴とする廃棄物の輸送方法に用いるコ
    ンテナの構造。
  3. 【請求項3】 荷台上に投入口および排出口を有する第
    1タンクを搭載する廃棄物収集車を廃棄物の発生地に配
    車し、その発生地において上記第1タンク内に、廃棄物
    を投入口より投入しかつその廃棄物を上記第1タンク内
    に収容する廃棄物収容工程と、 上記廃棄物収容工程終了後、上記第1タンクを廃棄物収
    集車により廃棄物の発生地から最寄りの中継地まで輸送
    する第1の自動車輸送工程と、 上記中継地において、この中継地に装備した輸送管およ
    び気体吸引管を有する真空輸送装置に対し、上記廃棄物
    収集車の荷台上の第1タンクの排出口と、この中継地に
    配車した廃棄物輸送車の荷台上に搭載可能でかつ第1タ
    ンクよりも収容量の大きな第2タンクに設けた供給口と
    を上記輸送管を介して接続するとともに、上記第2タン
    クに設けた気体排出口と上記気体吸引管とを接続した
    後、その真空輸送装置の吸引により第1タンク内の廃棄
    物を第2タンク内に移し替える廃棄物移し替え工程と、 上記廃棄物移し替え工程終了後、上記第2タンクを廃棄
    物輸送車の荷台上に搭載した状態で、該廃棄物輸送車を
    中継地から廃棄物処理場まで輸送する第2の自動車輸送
    工程とからなることを特徴とする廃棄物の輸送方法。
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