JPH097686A - 電気コネクタ及びその製造方法 - Google Patents
電気コネクタ及びその製造方法Info
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- JPH097686A JPH097686A JP15454995A JP15454995A JPH097686A JP H097686 A JPH097686 A JP H097686A JP 15454995 A JP15454995 A JP 15454995A JP 15454995 A JP15454995 A JP 15454995A JP H097686 A JPH097686 A JP H097686A
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- Japan
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- housing
- cable
- terminal
- exposed portion
- exposed
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】部品点数を少なくし製造コストを抑え、しか
も、防水性の優れた電気コネクタを提供する。 【構成】収縮率0.8%の熱可塑性のポリウレタンエラ
ストマからなる第1ハウジング22の環状の突起22a
が形成された部分、端子12の接続部12a、及び導電
線の露出部32を覆うように射出成型により収縮率0.
4%のPBT(ポリブチルテレフタレート)からなる第
2ハウジング24を形成した。
も、防水性の優れた電気コネクタを提供する。 【構成】収縮率0.8%の熱可塑性のポリウレタンエラ
ストマからなる第1ハウジング22の環状の突起22a
が形成された部分、端子12の接続部12a、及び導電
線の露出部32を覆うように射出成型により収縮率0.
4%のPBT(ポリブチルテレフタレート)からなる第
2ハウジング24を形成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルや端子が埋め
込まれた樹脂製のハウジングを備えた電気コネクタ及び
その製造方法に関する。
込まれた樹脂製のハウジングを備えた電気コネクタ及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気回路や電気部品等を互いに接続する
電気コネクタは、通常、導電線や相手コネクタの端子に
接続される複数の端子と、これらの端子が配列されたハ
ウジングとを備えており、各種のタイプのものが広く使
用されている。これら電気コネクタの一つとして、ハウ
ジング内部への水の侵入を防止して水が端子に接触しな
いようにした防水型のものが知られている。この防水型
の電気コネクタは、一般に屋外で使われる例えば自動車
等で広く用いられている。防水型の電気コネクタとして
は、導電線が露出しているケーブルの一端部に筒状の絶
縁ハウジングを装着し、この筒状の絶縁ハウジングの内
部にシール材を注入して固化させ、ケーブルとハウジン
グとの間の防水性を向上させた電気コネクタが知られて
いる(特開平6−52925号公報参照)。
電気コネクタは、通常、導電線や相手コネクタの端子に
接続される複数の端子と、これらの端子が配列されたハ
ウジングとを備えており、各種のタイプのものが広く使
用されている。これら電気コネクタの一つとして、ハウ
ジング内部への水の侵入を防止して水が端子に接触しな
いようにした防水型のものが知られている。この防水型
の電気コネクタは、一般に屋外で使われる例えば自動車
等で広く用いられている。防水型の電気コネクタとして
は、導電線が露出しているケーブルの一端部に筒状の絶
縁ハウジングを装着し、この筒状の絶縁ハウジングの内
部にシール材を注入して固化させ、ケーブルとハウジン
グとの間の防水性を向上させた電気コネクタが知られて
いる(特開平6−52925号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した電気
コネクタでは、防水性の向上のための部品として筒状の
絶縁ハウジングを用いているので、その分、部品点数が
増え、製造コストが高くなるという問題がある。本発明
は、上記事情に鑑み、ハウジングを構成する樹脂材をモ
ールドするのみで防水性を確保でき、且つ部品点数を少
なくし製造コストを抑えた防水型の電気コネクタ及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
コネクタでは、防水性の向上のための部品として筒状の
絶縁ハウジングを用いているので、その分、部品点数が
増え、製造コストが高くなるという問題がある。本発明
は、上記事情に鑑み、ハウジングを構成する樹脂材をモ
ールドするのみで防水性を確保でき、且つ部品点数を少
なくし製造コストを抑えた防水型の電気コネクタ及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の電気コネクタは、ケーブルの一端部から露出
している露出部を有する導電線の露出部に接続された接
続部を有する端子と、上記露出部、上記端子の上記接続
部、及び上記ケーブルの上記一端部が一体に埋め込まれ
た絶縁性の樹脂製ハウジングとを備えた電気コネクタに
おいて、上記樹脂製ハウジングが、 (1)上記ケーブルの上記一端部の外周面を被覆する、
所定の収縮率を有する絶縁性樹脂からなる第1ハウジン
グ (2)この第1ハウジングの少なくとも一部分、上記露
出部、及び上記端子の上記接続部が一体に埋め込まれ
た、上記所定の収縮率よりも小さい収縮率を有する絶縁
性樹脂からなる第2ハウジング を備えたものであることを特徴とするものである。
の本発明の電気コネクタは、ケーブルの一端部から露出
している露出部を有する導電線の露出部に接続された接
続部を有する端子と、上記露出部、上記端子の上記接続
部、及び上記ケーブルの上記一端部が一体に埋め込まれ
た絶縁性の樹脂製ハウジングとを備えた電気コネクタに
おいて、上記樹脂製ハウジングが、 (1)上記ケーブルの上記一端部の外周面を被覆する、
所定の収縮率を有する絶縁性樹脂からなる第1ハウジン
グ (2)この第1ハウジングの少なくとも一部分、上記露
出部、及び上記端子の上記接続部が一体に埋め込まれ
た、上記所定の収縮率よりも小さい収縮率を有する絶縁
性樹脂からなる第2ハウジング を備えたものであることを特徴とするものである。
【0005】また、上記目的を達成するための本発明の
電気コネクタの製造方法は、ケーブルの一端部から露出
している露出部を有する導電線の露出部に接続された接
続部を有する端子と、上記露出部、上記端子の上記接続
部、及び上記ケーブルの上記一端部が一体に埋め込まれ
た絶縁性の樹脂製ハウジングとを備えた電気コネクタの
製造方法において、 (3)ケーブルの一端部のうち先端部分の外周面を残し
て、この一端部の外周面を、所定の収縮率を有する絶縁
性樹脂を用いた射出成形で被覆することにより、上記一
端部の外周面を被覆する樹脂製の第1ハウジングを形成
し (4)上記先端部分の外被を除去することにより導電線
を露出して露出部を形成し (5)この露出部に上記端子の上記接続部を接続し、 (6)上記第1ハウジングの少なくとも一部分、上記露
出部、及び上記端子の上記接続部を、上記所定の収縮率
よりも小さい収縮率を有する絶縁性樹脂を用いた射出成
形で一体に埋め込んで、上記第1ハウジングの少なくと
も一部分、上記露出部、及び上記端子の上記接続部が一
体に埋め込まれた第2ハウジングを形成することによ
り、上記第1ハウジング及び上記第2ハウジングを備え
た電気コネクタを製造することを特徴とするものであ
る。
電気コネクタの製造方法は、ケーブルの一端部から露出
している露出部を有する導電線の露出部に接続された接
続部を有する端子と、上記露出部、上記端子の上記接続
部、及び上記ケーブルの上記一端部が一体に埋め込まれ
た絶縁性の樹脂製ハウジングとを備えた電気コネクタの
製造方法において、 (3)ケーブルの一端部のうち先端部分の外周面を残し
て、この一端部の外周面を、所定の収縮率を有する絶縁
性樹脂を用いた射出成形で被覆することにより、上記一
端部の外周面を被覆する樹脂製の第1ハウジングを形成
し (4)上記先端部分の外被を除去することにより導電線
を露出して露出部を形成し (5)この露出部に上記端子の上記接続部を接続し、 (6)上記第1ハウジングの少なくとも一部分、上記露
出部、及び上記端子の上記接続部を、上記所定の収縮率
よりも小さい収縮率を有する絶縁性樹脂を用いた射出成
形で一体に埋め込んで、上記第1ハウジングの少なくと
も一部分、上記露出部、及び上記端子の上記接続部が一
体に埋め込まれた第2ハウジングを形成することによ
り、上記第1ハウジング及び上記第2ハウジングを備え
た電気コネクタを製造することを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】本発明の電気コネクタによれば、所定の収縮率
として比較的大きな収縮率の絶縁性樹脂を用い、この絶
縁性樹脂が固化する際の収縮により、ケーブルと第1ハ
ウジングとの間の密着性を高めてこの間の防水性を向上
させている。この場合であっても、第2ハウジングを形
成する絶縁性樹脂の収縮率が上記所定の収縮率よりも小
さいのでこの絶縁性樹脂が固化する際の収縮が少なく、
ハウジングの寸法精度が所望の寸法精度に保たれてい
る。しかも、ハウジングに、導電線の露出部、端子の接
続部、及びケーブルの一端部を埋め込んでいるので、少
ない部品で電気コネクタを製造でき、製造コストを抑え
ることができる。
として比較的大きな収縮率の絶縁性樹脂を用い、この絶
縁性樹脂が固化する際の収縮により、ケーブルと第1ハ
ウジングとの間の密着性を高めてこの間の防水性を向上
させている。この場合であっても、第2ハウジングを形
成する絶縁性樹脂の収縮率が上記所定の収縮率よりも小
さいのでこの絶縁性樹脂が固化する際の収縮が少なく、
ハウジングの寸法精度が所望の寸法精度に保たれてい
る。しかも、ハウジングに、導電線の露出部、端子の接
続部、及びケーブルの一端部を埋め込んでいるので、少
ない部品で電気コネクタを製造でき、製造コストを抑え
ることができる。
【0007】本発明の電気コネクタの製造方法によれ
ば、第1ハウジングの材料として使用する所定の収縮率
の絶縁性樹脂として比較的大きな収縮率の絶縁性樹脂を
用い、この絶縁性樹脂の固化する際の大きな収縮によ
り、第1ハウジングとケーブルの一端部の外周面との間
の防水性を向上させることができる。導電線の露出部に
端子を接続した後、この露出部などを、上記の所定の収
縮率よりも小さい収縮率を有する絶縁性樹脂を用いた射
出成形で一体に埋め込んで第2ハウジングを形成するの
で、第2ハウジングを形成する際に絶縁性樹脂の収縮が
少なく、ハウジングの寸法精度を維持できる。しかも、
ハウジングに、導電線の露出部、端子の接続部、及びケ
ーブルの一端部を埋め込んでいるので、少ない部品で電
気コネクタを製造でき、製造コストを抑えることができ
る。
ば、第1ハウジングの材料として使用する所定の収縮率
の絶縁性樹脂として比較的大きな収縮率の絶縁性樹脂を
用い、この絶縁性樹脂の固化する際の大きな収縮によ
り、第1ハウジングとケーブルの一端部の外周面との間
の防水性を向上させることができる。導電線の露出部に
端子を接続した後、この露出部などを、上記の所定の収
縮率よりも小さい収縮率を有する絶縁性樹脂を用いた射
出成形で一体に埋め込んで第2ハウジングを形成するの
で、第2ハウジングを形成する際に絶縁性樹脂の収縮が
少なく、ハウジングの寸法精度を維持できる。しかも、
ハウジングに、導電線の露出部、端子の接続部、及びケ
ーブルの一端部を埋め込んでいるので、少ない部品で電
気コネクタを製造でき、製造コストを抑えることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の電気コネクタの一実施例を示す、(a)は
ケーブルの長手方向に切断した断面図、(b)は(a)
のA−A断面図である。電気コネクタ10は、ケーブル
30の一端部30aから露出している導電線の露出部3
2に接続された接続部12aを有する2つの端子12
と、第1ハウジング22及び第2ハウジング24を有す
るハウジング20とを備えている。第1ハウジング22
はケーブル30の一端部30aの外周面30bを被覆し
ているが、一端部30aの先端部30cは第1ハウジン
グ22で被覆されていない。また、第1ハウジング22
には多数の環状の突起22aが形成されており、この突
起22aによって、第2ハウジング24との密着性を向
上させている。第2ハウジング24には、第1ハウジン
グ22の突起22aが形成された部分、端子12の接続
部12a、及び導電線の露出部32が埋め込まれてい
る。従って、第1ハウジング22及び第2ハウジング2
4を有するハウジング20によって、導電線の露出部3
2、端子12の接続部12a、及びケーブル30の一端
部30aが一体に埋め込まれている。尚、端子12の中
央部には、第2ハウジング24と同じ材料で形成された
保持部材26が予め形成されている。
1は本発明の電気コネクタの一実施例を示す、(a)は
ケーブルの長手方向に切断した断面図、(b)は(a)
のA−A断面図である。電気コネクタ10は、ケーブル
30の一端部30aから露出している導電線の露出部3
2に接続された接続部12aを有する2つの端子12
と、第1ハウジング22及び第2ハウジング24を有す
るハウジング20とを備えている。第1ハウジング22
はケーブル30の一端部30aの外周面30bを被覆し
ているが、一端部30aの先端部30cは第1ハウジン
グ22で被覆されていない。また、第1ハウジング22
には多数の環状の突起22aが形成されており、この突
起22aによって、第2ハウジング24との密着性を向
上させている。第2ハウジング24には、第1ハウジン
グ22の突起22aが形成された部分、端子12の接続
部12a、及び導電線の露出部32が埋め込まれてい
る。従って、第1ハウジング22及び第2ハウジング2
4を有するハウジング20によって、導電線の露出部3
2、端子12の接続部12a、及びケーブル30の一端
部30aが一体に埋め込まれている。尚、端子12の中
央部には、第2ハウジング24と同じ材料で形成された
保持部材26が予め形成されている。
【0009】第1ハウジング22の材料は、熱可塑性の
ポリウレタンエラストマ(日本ミラクトラン社製 品
名:E568PNAT)であり、固化する際の収縮率は
0.8%(本発明にいう所定の収縮率の一例)である。
一方、第2ハウジング24の材料は、PBT(ポリブチ
ルテレフタレート 東レ(株)製 品名:5101G−
30)であり、固化する際の収縮率は0.4%である。
このため、第1ハウジング22の材料が固化する際の大
きな収縮により、ケーブル30と第1ハウジング22と
の間が強く密着しこの間の防水性を向上させることがで
きる。この場合であっても、第2ハウジング24の材料
の収縮率が0.4%(本発明にいう所定の収縮率よりも
小さい収縮率の一例)であるので、この材料が固化する
際の収縮が少なく、ハウジング20全体としての寸法精
度を高く維持できる。また、ハウジング20に、導電線
の露出部32、端子12の接続部12a、及びケーブル
30の一端部30aを埋め込んでいるので、少ない部品
で電気コネクタ10を製造でき、製造コストを抑えるこ
とができる。
ポリウレタンエラストマ(日本ミラクトラン社製 品
名:E568PNAT)であり、固化する際の収縮率は
0.8%(本発明にいう所定の収縮率の一例)である。
一方、第2ハウジング24の材料は、PBT(ポリブチ
ルテレフタレート 東レ(株)製 品名:5101G−
30)であり、固化する際の収縮率は0.4%である。
このため、第1ハウジング22の材料が固化する際の大
きな収縮により、ケーブル30と第1ハウジング22と
の間が強く密着しこの間の防水性を向上させることがで
きる。この場合であっても、第2ハウジング24の材料
の収縮率が0.4%(本発明にいう所定の収縮率よりも
小さい収縮率の一例)であるので、この材料が固化する
際の収縮が少なく、ハウジング20全体としての寸法精
度を高く維持できる。また、ハウジング20に、導電線
の露出部32、端子12の接続部12a、及びケーブル
30の一端部30aを埋め込んでいるので、少ない部品
で電気コネクタ10を製造でき、製造コストを抑えるこ
とができる。
【0010】図2、図3を参照して、図1に示す電気コ
ネクタ10の製造方法を説明する。図2は、電気コネク
タの製造方法の概略を工程順に示す工程図、図3は、図
2(d)を拡大して示す、(a)は側面図、(b)は
(a)のB−B矢視図である。電気コネクタ10を形成
するには、先ず、ケーブル30の一端部30aのうち先
端部30cの外周面を残して、一端部30aの外周面
を、上記した熱可塑性のポリウレタンエラストマを用い
た射出成形で被覆して、一端部30aの外周面を被覆す
る樹脂製の第1ハウジング22を形成する(図2
(a))。上記したように、熱可塑性のポリウレタンエ
ラストマの収縮率は0.8%と大きいので、この材料が
固化する際の大きな収縮により、ケーブル30と第1ハ
ウジング22との間が強く密着しこの間の防水性を向上
させることができる。次に、端子12に接続する導電線
を露出するために、先端部30cの外被を除去して導電
線の露出部32を形成する(図2(b))。露出部32
を接続部12aに接続するには、接続部12aのU字状
の部分で露出部32を挟み込んで溶接によって接続する
(図2(c)、(d))。このようにして、ケーブル3
0の導電線の露出部32に端子12が接続された状態の
ものを所定の金型に配置し、上記のPBTを用いた射出
成形で、第1ハウジング22の少なくとも一部分、露出
部32、及び端子12の接続部12aを一体に埋め込ん
で、第1ハウジング22の突起22aが形成された部
分、露出部32、及び端子12の接続部12aが一体に
埋め込まれた第2ハウジングを形成する(図2
(e))。PBTの収縮率は0.4%と小さいので、こ
の材料が固化する際の収縮が少なく、ハウジング20全
体としての寸法精度を維持できる。以上により、第1ハ
ウジング22及び第2ハウジング24を備えた電気コネ
クタ10を製造できる。
ネクタ10の製造方法を説明する。図2は、電気コネク
タの製造方法の概略を工程順に示す工程図、図3は、図
2(d)を拡大して示す、(a)は側面図、(b)は
(a)のB−B矢視図である。電気コネクタ10を形成
するには、先ず、ケーブル30の一端部30aのうち先
端部30cの外周面を残して、一端部30aの外周面
を、上記した熱可塑性のポリウレタンエラストマを用い
た射出成形で被覆して、一端部30aの外周面を被覆す
る樹脂製の第1ハウジング22を形成する(図2
(a))。上記したように、熱可塑性のポリウレタンエ
ラストマの収縮率は0.8%と大きいので、この材料が
固化する際の大きな収縮により、ケーブル30と第1ハ
ウジング22との間が強く密着しこの間の防水性を向上
させることができる。次に、端子12に接続する導電線
を露出するために、先端部30cの外被を除去して導電
線の露出部32を形成する(図2(b))。露出部32
を接続部12aに接続するには、接続部12aのU字状
の部分で露出部32を挟み込んで溶接によって接続する
(図2(c)、(d))。このようにして、ケーブル3
0の導電線の露出部32に端子12が接続された状態の
ものを所定の金型に配置し、上記のPBTを用いた射出
成形で、第1ハウジング22の少なくとも一部分、露出
部32、及び端子12の接続部12aを一体に埋め込ん
で、第1ハウジング22の突起22aが形成された部
分、露出部32、及び端子12の接続部12aが一体に
埋め込まれた第2ハウジングを形成する(図2
(e))。PBTの収縮率は0.4%と小さいので、こ
の材料が固化する際の収縮が少なく、ハウジング20全
体としての寸法精度を維持できる。以上により、第1ハ
ウジング22及び第2ハウジング24を備えた電気コネ
クタ10を製造できる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電気コネク
タによれば、所定の収縮率として大きな収縮率の絶縁性
樹脂を用い、この絶縁性樹脂が固化する際の大きな収縮
により、ケーブルと第1ハウジングとの間の防水性を向
上させることができ、さらに、ハウジングに、導電線の
露出部、端子の接続部、及びケーブルの一端部を埋め込
んでいるので、少ない部品で電気コネクタを製造でき、
製造コストを抑えることができる。
タによれば、所定の収縮率として大きな収縮率の絶縁性
樹脂を用い、この絶縁性樹脂が固化する際の大きな収縮
により、ケーブルと第1ハウジングとの間の防水性を向
上させることができ、さらに、ハウジングに、導電線の
露出部、端子の接続部、及びケーブルの一端部を埋め込
んでいるので、少ない部品で電気コネクタを製造でき、
製造コストを抑えることができる。
【0012】本発明の電気コネクタの製造方法によれ
ば、第1ハウジングの材料として使用する所定の収縮率
の絶縁性樹脂として大きい収縮率の絶縁性樹脂を用い、
この絶縁性樹脂の固化する際の大きな収縮により、第1
ハウジングとケーブルとの間の防水性を向上させること
ができる。しかも、ハウジングに、導電線の露出部、端
子の接続部、及びケーブルの一端部を埋め込んでいるの
で、少ない部品で電気コネクタを製造でき、製造コスト
を抑えることができる。
ば、第1ハウジングの材料として使用する所定の収縮率
の絶縁性樹脂として大きい収縮率の絶縁性樹脂を用い、
この絶縁性樹脂の固化する際の大きな収縮により、第1
ハウジングとケーブルとの間の防水性を向上させること
ができる。しかも、ハウジングに、導電線の露出部、端
子の接続部、及びケーブルの一端部を埋め込んでいるの
で、少ない部品で電気コネクタを製造でき、製造コスト
を抑えることができる。
【図1】本発明の電気コネクタの一実施例を示す、
(a)はケーブルの長手方向に切断した断面図、(b)
は(a)のA−A断面図である。
(a)はケーブルの長手方向に切断した断面図、(b)
は(a)のA−A断面図である。
【図2】図1に示す電気コネクタの製造方法の概略を工
程順に示す工程図である。
程順に示す工程図である。
【図3】図2(d)を拡大して示す、(a)は側面図、
(b)は(a)のB−B矢視図である。
(b)は(a)のB−B矢視図である。
10 電気コネクタ 12 端子 12a 接続部 20 ハウジング 22 第1ハウジング 24 第2ハウジング 30 ケーブル 30a 一端部 30b 外周面 30c 先端部 32 露出部
Claims (2)
- 【請求項1】 ケーブルの一端部から露出している露出
部を有する導電線の該露出部に接続された接続部を有す
る端子と、前記露出部、前記端子の前記接続部、及び前
記ケーブルの前記一端部が一体に埋め込まれた絶縁性の
樹脂製ハウジングとを備えた電気コネクタにおいて、 前記樹脂製ハウジングが、 前記ケーブルの前記一端部の外周面を被覆する、所定の
収縮率を有する絶縁性樹脂からなる第1ハウジングと、 該第1ハウジングの少なくとも一部分、前記露出部、及
び前記端子の前記接続部が一体に埋め込まれた、前記所
定の収縮率よりも小さい収縮率を有する絶縁性樹脂から
なる第2ハウジングとを備えたものであることを特徴と
する電気コネクタ。 - 【請求項2】 ケーブルの一端部から露出している露出
部を有する導電線の該露出部に接続された接続部を有す
る端子と、前記露出部、前記端子の前記接続部、及び前
記ケーブルの前記一端部が一体に埋め込まれた絶縁性の
樹脂製ハウジングとを備えた電気コネクタの製造方法に
おいて、 ケーブルの一端部のうち先端部分の外周面を残して、該
一端部の外周面を、所定の収縮率を有する絶縁性樹脂を
用いた射出成形で被覆することにより、前記一端部の外
周面を被覆する樹脂製の第1ハウジングを形成し、 前記先端部分の外被を除去することにより導電線を露出
して露出部を形成し、 該露出部に前記端子の前記接続部を接続し、 前記第1ハウジングの少なくとも一部分、前記露出部、
及び前記端子の前記接続部を、前記所定の収縮率よりも
小さい収縮率を有する絶縁性樹脂を用いた射出成形で一
体に埋め込んで、前記第1ハウジングの少なくとも一部
分、前記露出部、及び前記端子の前記接続部が一体に埋
め込まれた第2ハウジングを形成することにより、前記
第1ハウジング及び前記第2ハウジングを備えた電気コ
ネクタを製造することを特徴とする電気コネクタの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15454995A JPH097686A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 電気コネクタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15454995A JPH097686A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 電気コネクタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH097686A true JPH097686A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15586687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15454995A Pending JPH097686A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 電気コネクタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH097686A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002303868A (ja) * | 2000-12-30 | 2002-10-18 | Lg Phillips Lcd Co Ltd | 液晶表示装置用のランプ装置 |
JP2020113475A (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-27 | 矢崎総業株式会社 | 防水構造 |
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