JPH0976634A - 多色感熱記録材料 - Google Patents
多色感熱記録材料Info
- Publication number
- JPH0976634A JPH0976634A JP7235656A JP23565695A JPH0976634A JP H0976634 A JPH0976634 A JP H0976634A JP 7235656 A JP7235656 A JP 7235656A JP 23565695 A JP23565695 A JP 23565695A JP H0976634 A JPH0976634 A JP H0976634A
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- JP
- Japan
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- color
- thermosensitive
- layer
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低温発色時に高温発色色調の混色がほとんどな
い鮮明な発色となり、かつ地肌かぶりの少ない多色感熱
記録材料を提供する。 【解決手段】支持体上に異なる色調に発色する2種類以
上の発色性染料と該発色性染料を熱時発色させる顕色性
化合物を含有する感熱発色層を設けた多色感熱記録材料
において、感熱発色層中に発色性染料を芯物質として含
有するマイクロカプセルと該マイクロカプセルに含有さ
せた発色性染料とは異なる色調に発色する固体微粒子状
態の発色性染料を含有させた多色感熱記録材料であり、
場合によっては前記感熱発色層の上層または下層に前記
2種類の発色性染料とは異なる色調に発色する感熱発色
層を設けてもよい。
い鮮明な発色となり、かつ地肌かぶりの少ない多色感熱
記録材料を提供する。 【解決手段】支持体上に異なる色調に発色する2種類以
上の発色性染料と該発色性染料を熱時発色させる顕色性
化合物を含有する感熱発色層を設けた多色感熱記録材料
において、感熱発色層中に発色性染料を芯物質として含
有するマイクロカプセルと該マイクロカプセルに含有さ
せた発色性染料とは異なる色調に発色する固体微粒子状
態の発色性染料を含有させた多色感熱記録材料であり、
場合によっては前記感熱発色層の上層または下層に前記
2種類の発色性染料とは異なる色調に発色する感熱発色
層を設けてもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドか
らの加熱印加条件の違いにより異なる色に発色する多色
感熱記録材料に関するものである。さらに詳しく述べる
ならば、低温発色時に高温発色色調の混色がほとんどな
い鮮明な発色となり、かつ地肌かぶりの少ない多色感熱
記録材料に関するものである。
らの加熱印加条件の違いにより異なる色に発色する多色
感熱記録材料に関するものである。さらに詳しく述べる
ならば、低温発色時に高温発色色調の混色がほとんどな
い鮮明な発色となり、かつ地肌かぶりの少ない多色感熱
記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発色剤と該発色剤と接触して呈色
する顕色剤との発色反応を利用し、熱により両発色物質
を溶融することで接触させ、発色像を得るようにした感
熱記録材料は広く知られている。かかる感熱記録材料は
比較的安価であり、また記録機器がコンパクトでかつそ
の保守も容易であるため、ファクシミリやワープロ、各
種計算機等の記録媒体をはじめとして、幅広い分野にお
いて使用されている。
する顕色剤との発色反応を利用し、熱により両発色物質
を溶融することで接触させ、発色像を得るようにした感
熱記録材料は広く知られている。かかる感熱記録材料は
比較的安価であり、また記録機器がコンパクトでかつそ
の保守も容易であるため、ファクシミリやワープロ、各
種計算機等の記録媒体をはじめとして、幅広い分野にお
いて使用されている。
【0003】こうした感熱記録材料は、その用途の拡大
に伴なって要求される品質も多様化しており、例えば高
感度化、画像安定化、多色記録化等を挙げることができ
る。特に多色記録化については、強調したい文字や図形
を他の部分と異なる色でより明確に表示できるなどの利
点があり、要望が高まっている。
に伴なって要求される品質も多様化しており、例えば高
感度化、画像安定化、多色記録化等を挙げることができ
る。特に多色記録化については、強調したい文字や図形
を他の部分と異なる色でより明確に表示できるなどの利
点があり、要望が高まっている。
【0004】これまでに加熱温度の差、または熱エネル
ギーの差を利用して多色の記録を得る試みがなされ、種
々の多色感熱記録材料が提案されている。多色感熱記録
材料は、一般に支持体上に異なる色調に発色する高温発
色層と低温発色層を順次積層して得られ、大別すると消
色型と加色型の2種類に分けられる。
ギーの差を利用して多色の記録を得る試みがなされ、種
々の多色感熱記録材料が提案されている。多色感熱記録
材料は、一般に支持体上に異なる色調に発色する高温発
色層と低温発色層を順次積層して得られ、大別すると消
色型と加色型の2種類に分けられる。
【0005】消色型は例えば、特開昭50−17865
号公報、特開昭57−14320号公報、特開平2−8
0287号公報にみられるように高温加熱時に低温発色
層の発色系に対して消色作用を有する消色剤を用いるこ
とで、高温加熱時に高温発色層のみの発色色調を得る方
法である。この方法は発色色調を自由に選べる長所をも
つが、充分な消色効果を得るために多量の消色剤を添加
する必要がある。このため消色剤の影響で長期保存時に
記録像が退色したり、消色剤を溶融させるための熱量が
余分に必要となるためサーマルヘッドに過度の負担がか
かるなど、信頼性や記録感度の点で必ずしも満足の得ら
れるものではなかった。
号公報、特開昭57−14320号公報、特開平2−8
0287号公報にみられるように高温加熱時に低温発色
層の発色系に対して消色作用を有する消色剤を用いるこ
とで、高温加熱時に高温発色層のみの発色色調を得る方
法である。この方法は発色色調を自由に選べる長所をも
つが、充分な消色効果を得るために多量の消色剤を添加
する必要がある。このため消色剤の影響で長期保存時に
記録像が退色したり、消色剤を溶融させるための熱量が
余分に必要となるためサーマルヘッドに過度の負担がか
かるなど、信頼性や記録感度の点で必ずしも満足の得ら
れるものではなかった。
【0006】これに対して加色型は、特公昭49−27
708号公報、特公昭51−19989号公報、特開昭
51−146239号公報などに記載されているよう
に、異なる色に発色する2層の発色層を積層し、異なる
熱量を与えることで識別可能な2色を得る方法である。
この方法は、低温では上層の発色色調が、高温では両層
が発色し混ざった色調が得られるため、下層を黒発色系
とする場合に適している。加色型は消色剤を用いないた
め、記録像の長期保存性に優れ、比較的安価に製造でき
る利点があり、また消色剤を溶融するための余分な熱を
必要としないので消色型と比べ低エネルギーで高温発色
層を発色させることができる長所がある。しかしながら
加色型の2色感熱記録材料は、低温発色時に熱量を与え
過ぎると高温発色層の発色も一部混ざるために混色が起
こり、低温発色が鮮明になりにくいといった問題があっ
た。また、特開昭56−99697号公報には、同一層
内に異なる発色色調を有する平均粒経の異なった発色性
染料を2種類以上使用する方法が記載されているが、や
はり低温発色時の混色が避けられないといった問題があ
った。
708号公報、特公昭51−19989号公報、特開昭
51−146239号公報などに記載されているよう
に、異なる色に発色する2層の発色層を積層し、異なる
熱量を与えることで識別可能な2色を得る方法である。
この方法は、低温では上層の発色色調が、高温では両層
が発色し混ざった色調が得られるため、下層を黒発色系
とする場合に適している。加色型は消色剤を用いないた
め、記録像の長期保存性に優れ、比較的安価に製造でき
る利点があり、また消色剤を溶融するための余分な熱を
必要としないので消色型と比べ低エネルギーで高温発色
層を発色させることができる長所がある。しかしながら
加色型の2色感熱記録材料は、低温発色時に熱量を与え
過ぎると高温発色層の発色も一部混ざるために混色が起
こり、低温発色が鮮明になりにくいといった問題があっ
た。また、特開昭56−99697号公報には、同一層
内に異なる発色色調を有する平均粒経の異なった発色性
染料を2種類以上使用する方法が記載されているが、や
はり低温発色時の混色が避けられないといった問題があ
った。
【0007】一方、マイクロカプセルを感熱記録材料に
応用することは古くから知られており、例えば特公昭4
9−70号公報では2種類以上の発色基本物質と発色成
分に対する溶剤をカプセル化することが記載されてい
る。この場合のマイクロカプセルは、溶剤を発色成分か
ら隔離することを目的としており、1種類の発色性染料
を他の色に発色する発色性染料から隔離することができ
ないため、やはり低温発色時の混色が避けられないとい
った問題があった。発色成分を芯物質としてマイクロカ
プセル化する例としては、特開昭57−12695号公
報、特開昭59−214691号公報などに記載があ
る。さらに特公平4−4960号公報ではそれぞれ異な
る色調に発色する発色成分をガラス転移温度の異なる2
種以上のマイクロカプセルに含有することで多色化する
ことが記載されている。しかしながら異なる色調に発色
する2種以上の発色性染料を別々にマイクロカプセル化
すると1色め、2色めとも発色感度が低下し、感度区分
けが困難となるため、やはり発色色調の混ざりが抑制で
きないという問題があった。
応用することは古くから知られており、例えば特公昭4
9−70号公報では2種類以上の発色基本物質と発色成
分に対する溶剤をカプセル化することが記載されてい
る。この場合のマイクロカプセルは、溶剤を発色成分か
ら隔離することを目的としており、1種類の発色性染料
を他の色に発色する発色性染料から隔離することができ
ないため、やはり低温発色時の混色が避けられないとい
った問題があった。発色成分を芯物質としてマイクロカ
プセル化する例としては、特開昭57−12695号公
報、特開昭59−214691号公報などに記載があ
る。さらに特公平4−4960号公報ではそれぞれ異な
る色調に発色する発色成分をガラス転移温度の異なる2
種以上のマイクロカプセルに含有することで多色化する
ことが記載されている。しかしながら異なる色調に発色
する2種以上の発色性染料を別々にマイクロカプセル化
すると1色め、2色めとも発色感度が低下し、感度区分
けが困難となるため、やはり発色色調の混ざりが抑制で
きないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、支持
体上に異なる色調に発色する2種類以上の発色性染料と
該発色性染料を発色させる顕色性化合物を含有する発色
層を設けた感熱記録材料において、低温印字の時に高温
発色色調の混ざりが少なくかつ地肌かぶりの少ない多色
感熱記録材料を提供することにある。
体上に異なる色調に発色する2種類以上の発色性染料と
該発色性染料を発色させる顕色性化合物を含有する発色
層を設けた感熱記録材料において、低温印字の時に高温
発色色調の混ざりが少なくかつ地肌かぶりの少ない多色
感熱記録材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に異
なる色調に発色する2種類以上の発色性染料と該発色性
染料を熱時発色させる顕色性化合物を含有する感熱発色
層を設けた多色感熱記録材料において、該感熱発色層中
に発色性染料を芯物質として内包するマイクロカプセル
と、該マイクロカプセル内に内包させた発色性染料とは
異なる色調に発色する固体微粒子状態の発色性染料を含
有することを特徴とする多色感熱記録材料に存する。さ
らに、本発明は支持体上に異なる色調に発色する2種類
以上の発色性染料と該発色性染料を熱時発色させる顕色
性化合物を含有する感熱発色層を設けた多色感熱記録材
料において、該感熱発色層中に発色性染料を芯物質とし
て内包するマイクロカプセルと、該マイクロカプセル内
に内包させた発色性染料とは異なる色調に発色する固体
微粒子状態の発色性染料を含有させ、さらに前記感熱発
色層の上層、または下層に位置する層に前記2種類の発
色性染料とは異なる色調に発色する発色性染料を含有さ
せた感熱発色層を設けることを特徴とする多色感熱記録
材料に存する。
なる色調に発色する2種類以上の発色性染料と該発色性
染料を熱時発色させる顕色性化合物を含有する感熱発色
層を設けた多色感熱記録材料において、該感熱発色層中
に発色性染料を芯物質として内包するマイクロカプセル
と、該マイクロカプセル内に内包させた発色性染料とは
異なる色調に発色する固体微粒子状態の発色性染料を含
有することを特徴とする多色感熱記録材料に存する。さ
らに、本発明は支持体上に異なる色調に発色する2種類
以上の発色性染料と該発色性染料を熱時発色させる顕色
性化合物を含有する感熱発色層を設けた多色感熱記録材
料において、該感熱発色層中に発色性染料を芯物質とし
て内包するマイクロカプセルと、該マイクロカプセル内
に内包させた発色性染料とは異なる色調に発色する固体
微粒子状態の発色性染料を含有させ、さらに前記感熱発
色層の上層、または下層に位置する層に前記2種類の発
色性染料とは異なる色調に発色する発色性染料を含有さ
せた感熱発色層を設けることを特徴とする多色感熱記録
材料に存する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においては、発色性染料を
芯物質として内包するマイクロカプセルと該マイクロカ
プセルに含有させた発色性染料とは異なる色調に発色す
る固体微粒子状態の発色性染料を同一感熱発色層中に含
有する。この場合、低温発色色調は固体微粒子状態で存
在させる発色性染料の色調とし、高温発色色調はマイク
ロカプセルに含有させた発色性染料の色調とする。固体
微粒子状態の発色性染料は、サーマルヘッドからの加熱
により溶融することにより顕色性化合物と混ざり発色す
る。その発色開始温度は、発色性染料と顕色性化合物、
さらに後述する増感剤等の共融点となるため発色性染料
単独の融点より低くなる。通常、増感剤等の選択により
その共融点は70℃から100℃となるように調整す
る。一方、発色性染料を芯物質として含有するマイクロ
カプセルの発色温度は固体微粒子状態で存在させる発色
性染料の発色開始温度より高くなるように調整する。そ
の調整の方法は、壁剤種類を選択することによって行う
ことができる。本発明では、発色性染料のマイクロカプ
セル化によって一方の染料を他方の染料から隔離するこ
とができるようになるため、低温発色ではマイクロカプ
セル内の発色性染料の発色を抑えることができる。ま
た、固体微粒子状態で存在させる発色性染料はその表面
が覆われていないため他の化合物と融点降下を起こし発
色感度が高まるだけでなく、従来から感熱記録材料で多
用されている増感剤などによる増感を容易に行うことが
できる。このため、両方の発色性染料の発色開始温度を
明確に区分できるようになり、混色を防止することがで
きる。
芯物質として内包するマイクロカプセルと該マイクロカ
プセルに含有させた発色性染料とは異なる色調に発色す
る固体微粒子状態の発色性染料を同一感熱発色層中に含
有する。この場合、低温発色色調は固体微粒子状態で存
在させる発色性染料の色調とし、高温発色色調はマイク
ロカプセルに含有させた発色性染料の色調とする。固体
微粒子状態の発色性染料は、サーマルヘッドからの加熱
により溶融することにより顕色性化合物と混ざり発色す
る。その発色開始温度は、発色性染料と顕色性化合物、
さらに後述する増感剤等の共融点となるため発色性染料
単独の融点より低くなる。通常、増感剤等の選択により
その共融点は70℃から100℃となるように調整す
る。一方、発色性染料を芯物質として含有するマイクロ
カプセルの発色温度は固体微粒子状態で存在させる発色
性染料の発色開始温度より高くなるように調整する。そ
の調整の方法は、壁剤種類を選択することによって行う
ことができる。本発明では、発色性染料のマイクロカプ
セル化によって一方の染料を他方の染料から隔離するこ
とができるようになるため、低温発色ではマイクロカプ
セル内の発色性染料の発色を抑えることができる。ま
た、固体微粒子状態で存在させる発色性染料はその表面
が覆われていないため他の化合物と融点降下を起こし発
色感度が高まるだけでなく、従来から感熱記録材料で多
用されている増感剤などによる増感を容易に行うことが
できる。このため、両方の発色性染料の発色開始温度を
明確に区分できるようになり、混色を防止することがで
きる。
【0011】本発明で使用する発色性染料としては、ト
リアリル系染料、ジフェニルメタン系染料、チアジン系
染料、スピロ系染料、ラクタム系染料、フルオラン系染
料などが好ましく使用できる。マイクロカプセルに内包
する発色性染料の色調は特に限定はされないが、2色感
熱記録材料とする場合は黒色が望ましい。3色感熱記録
材料とする場合は、青系統、または赤系統の色調を有す
る発色性染料をマイクロカプセルに内包し、もう一方の
固体微粒子状態で使用する発色性染料の色調をそれぞれ
赤系統、青系統とすることで、1色めと2色めの色調を
明瞭に区分することができる。3色めは、黒色発色とす
ることが望ましい。
リアリル系染料、ジフェニルメタン系染料、チアジン系
染料、スピロ系染料、ラクタム系染料、フルオラン系染
料などが好ましく使用できる。マイクロカプセルに内包
する発色性染料の色調は特に限定はされないが、2色感
熱記録材料とする場合は黒色が望ましい。3色感熱記録
材料とする場合は、青系統、または赤系統の色調を有す
る発色性染料をマイクロカプセルに内包し、もう一方の
固体微粒子状態で使用する発色性染料の色調をそれぞれ
赤系統、青系統とすることで、1色めと2色めの色調を
明瞭に区分することができる。3色めは、黒色発色とす
ることが望ましい。
【0012】黒色発色を与える染料としては、3−ジ
(n−ブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジ(n−ペンチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−イソアミル−N−
エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−n−ヘキシル−N−エチルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−[N−(3−
エトキシプロピル)−N−エチルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチルアミ
ノ)−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン等が挙げら
れる。本発明においては、こうした黒色発色を与える染
料の中でも3−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオランが地肌かぶりの点で好ましい。
(n−ブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジ(n−ペンチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−イソアミル−N−
エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−n−ヘキシル−N−エチルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−[N−(3−
エトキシプロピル)−N−エチルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチルアミ
ノ)−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン等が挙げら
れる。本発明においては、こうした黒色発色を与える染
料の中でも3−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオランが地肌かぶりの点で好ましい。
【0013】赤もしくは赤紫、オレンジ色系統の発色を
与える染料としては、3,6−ビス(ジエチルアミノ)
フルオラン−γ−アニリノラクタム、3,6−ビス(ジ
エチルアミノ)フルオラン−γ−(p−ニトロ)アニリ
ノラクタム、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラ
ン−γ−(o−クロロ)アニリノラクタム、3−ジメチ
ルアミノ−7−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7,8−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,
8−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−tert−ブチルフルオラン、3−(N−エチル−N
−トリルアミノ)−7−メチルフルオラン、3−(N−
エチル−N−トリルアミノ)−7−エチルフルオラン、
3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチ
ル−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−イ
ソアミルアミノ)−7,8−ベンゾフルオラン、3−シ
クロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジ−
n−ブチルアミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラ
ン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7,8−ベンゾフルオ
ラン、3−トリルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
トリルアミノ−7−エチルフルオラン、2−(N−アセ
チルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミ
ノフルオラン、2−(N−プロピオニルアニリノ)−3
−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−
(N−ベンゾイルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n
−ブチルアミノフルオラン、2−(N−カルボブトキシ
アニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフ
ルオラン、2−(N−ホルミルアニリノ)−3−メチル
−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(N−ベ
ンジルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルア
ミノフルオラン、2−(N−アリルアニリノ)−3−メ
チル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(N
−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチル
アミノフルオラン、3,3’−ビス(1−n−ブチル−
2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3’
−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)フタリド、3,3’−ビス(1−n−オクチル−2
−メチルインドール−3−イル)フタリド、7−(N−
エチル−N−イソアミルアミノ)−3−メチル−1−フ
ェニルスピロ[(1,4−ジヒドロクロメノ[2,3−
c]ピラゾール)−4,3’−フタリド]、7−(N−
エチル−N−イソアミルアミノ)−3−メチル−1−p
−メチルフェニルスピロ[(1,4−ジヒドロクロメノ
[2,3−c]ピラゾール)−4,3’−フタリド]、
7−(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−3−メ
チル−1−フェニルスピロ[(1,4−ジヒドロクロメ
ノ[2,3−c]ピラゾール)−4,3’−フタリド]
などをあげることができる。
与える染料としては、3,6−ビス(ジエチルアミノ)
フルオラン−γ−アニリノラクタム、3,6−ビス(ジ
エチルアミノ)フルオラン−γ−(p−ニトロ)アニリ
ノラクタム、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラ
ン−γ−(o−クロロ)アニリノラクタム、3−ジメチ
ルアミノ−7−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7,8−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,
8−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−tert−ブチルフルオラン、3−(N−エチル−N
−トリルアミノ)−7−メチルフルオラン、3−(N−
エチル−N−トリルアミノ)−7−エチルフルオラン、
3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチ
ル−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−イ
ソアミルアミノ)−7,8−ベンゾフルオラン、3−シ
クロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジ−
n−ブチルアミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラ
ン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7,8−ベンゾフルオ
ラン、3−トリルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
トリルアミノ−7−エチルフルオラン、2−(N−アセ
チルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミ
ノフルオラン、2−(N−プロピオニルアニリノ)−3
−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−
(N−ベンゾイルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n
−ブチルアミノフルオラン、2−(N−カルボブトキシ
アニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフ
ルオラン、2−(N−ホルミルアニリノ)−3−メチル
−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(N−ベ
ンジルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチルア
ミノフルオラン、2−(N−アリルアニリノ)−3−メ
チル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(N
−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ−n−ブチル
アミノフルオラン、3,3’−ビス(1−n−ブチル−
2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3’
−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)フタリド、3,3’−ビス(1−n−オクチル−2
−メチルインドール−3−イル)フタリド、7−(N−
エチル−N−イソアミルアミノ)−3−メチル−1−フ
ェニルスピロ[(1,4−ジヒドロクロメノ[2,3−
c]ピラゾール)−4,3’−フタリド]、7−(N−
エチル−N−イソアミルアミノ)−3−メチル−1−p
−メチルフェニルスピロ[(1,4−ジヒドロクロメノ
[2,3−c]ピラゾール)−4,3’−フタリド]、
7−(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−3−メ
チル−1−フェニルスピロ[(1,4−ジヒドロクロメ
ノ[2,3−c]ピラゾール)−4,3’−フタリド]
などをあげることができる。
【0014】上記化合物のなかでも発色感度、地肌かぶ
りの点で、赤色発色を与える発色性染料としては3−ジ
エチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、オレンジ色
発色を与える発色性染料としては3−シクロヘキシルア
ミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6,8−ジメチルフルオラン、7−(N−エチル−N−
イソアミルアミノ)−3−メチル−1−フェニルスピロ
[(1,4−ジヒドロクロメノ[2,3−c]ピラゾー
ル)−4,3’−フタリド]、赤紫色発色を与える発色
性染料としては3、3’−ビス(1−n−ブチル−2−
メチルインドール−3−イル)フタリドが望ましい。特
に赤色発色の場合、色調補正のために、若干色調の異な
る赤発色系統の染料を混合使用することはむしろ望まし
く、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、また
は3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオ
ランに、3、3’−ビス(1−n−ブチル−2−メチル
インドール−3−イル)フタリド、もしくは3、3’−
ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
フタリドなどの赤紫系統の色調を有する発色性染料を少
量配合することでより赤味を強く感じる発色色調とする
ことができる。
りの点で、赤色発色を与える発色性染料としては3−ジ
エチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、オレンジ色
発色を与える発色性染料としては3−シクロヘキシルア
ミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6,8−ジメチルフルオラン、7−(N−エチル−N−
イソアミルアミノ)−3−メチル−1−フェニルスピロ
[(1,4−ジヒドロクロメノ[2,3−c]ピラゾー
ル)−4,3’−フタリド]、赤紫色発色を与える発色
性染料としては3、3’−ビス(1−n−ブチル−2−
メチルインドール−3−イル)フタリドが望ましい。特
に赤色発色の場合、色調補正のために、若干色調の異な
る赤発色系統の染料を混合使用することはむしろ望まし
く、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、また
は3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオ
ランに、3、3’−ビス(1−n−ブチル−2−メチル
インドール−3−イル)フタリド、もしくは3、3’−
ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
フタリドなどの赤紫系統の色調を有する発色性染料を少
量配合することでより赤味を強く感じる発色色調とする
ことができる。
【0015】青色発色を与える発色性染料としては3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メ
チルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジメチルアミノフタリド、3−(1−エチル−2
−メチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエチル
アミノフェニル)フタリド、3−(1−エチル−2−メ
チルインドール−3−イル)−3−(2−メチル−4−
ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3
−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4
−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインド
ール−3−イル)−3−(2−n−ヘキシルオキシ−4
−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−
ジフェニルアミノ−6−ジフェニルアミノフルオランな
どをあげることができる。特に、これらの青発色性染料
の中では、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェ
ニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリドが地肌かぶりの点から好ましい。
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メ
チルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジメチルアミノフタリド、3−(1−エチル−2
−メチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエチル
アミノフェニル)フタリド、3−(1−エチル−2−メ
チルインドール−3−イル)−3−(2−メチル−4−
ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3
−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4
−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルインド
ール−3−イル)−3−(2−n−ヘキシルオキシ−4
−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−
ジフェニルアミノ−6−ジフェニルアミノフルオランな
どをあげることができる。特に、これらの青発色性染料
の中では、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェ
ニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリドが地肌かぶりの点から好ましい。
【0016】緑色発色を与える発色性染料としては、3
−(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−
(N−エチル−N−p−トリルアミノ)−7−(N−フ
ェニル−N−メチルアミノ)フルオラン、3−[p−
(p−アニリノアニリノ)アニリノ]−6−メチル−7
−クロロフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)
フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミ
ノ)フタリドなどをあげることができる。これらのなか
でも3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−
スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリドが好
ましい。本発明において黄色系統の発色を与える染料と
して、3,6−ジメトキシフルオラン、1−(4−n−
ドデシルオキシ−3−メトキシフェニル)−2−(2−
キノリル)エチレンなどがあり、これらの染料は単独で
使用してもかまわないが、色調補正のために使用するこ
とがより効果的である。
−(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−
(N−エチル−N−p−トリルアミノ)−7−(N−フ
ェニル−N−メチルアミノ)フルオラン、3−[p−
(p−アニリノアニリノ)アニリノ]−6−メチル−7
−クロロフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)
フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミ
ノ)フタリドなどをあげることができる。これらのなか
でも3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−
スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリドが好
ましい。本発明において黄色系統の発色を与える染料と
して、3,6−ジメトキシフルオラン、1−(4−n−
ドデシルオキシ−3−メトキシフェニル)−2−(2−
キノリル)エチレンなどがあり、これらの染料は単独で
使用してもかまわないが、色調補正のために使用するこ
とがより効果的である。
【0017】本発明においてはこれらの発色性染料は、
湿式粉砕などによって固体微粒子状態で使用するか、あ
るいは発色性染料を芯物質として含有するマイクロカプ
セルの状態で感熱発色層中に含有させて使用する。固体
微粒子状態で使用する場合、発色性染料は水を分散媒体
としてサンドグラインダー、アトライター、ボールミ
ル、コボーミル等の各種湿式粉砕機によってポリアクリ
ルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、スルホン基変性ポリビニルアルコールなどの変性ポ
リビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩
及びそれらの誘導体などの水溶性合成高分子化合物の
他、界面活性剤、消泡剤などと共に分散させ分散液とし
た後、感熱発色層の塗料調製に用いられる。また溶剤に
溶解した後、水中で上記水溶性高分子とともに乳化分散
後、溶剤を蒸発させ固体化して使用することもできる。
いずれの場合も分散物の平均粒経は0.2から3μmが
望ましい。
湿式粉砕などによって固体微粒子状態で使用するか、あ
るいは発色性染料を芯物質として含有するマイクロカプ
セルの状態で感熱発色層中に含有させて使用する。固体
微粒子状態で使用する場合、発色性染料は水を分散媒体
としてサンドグラインダー、アトライター、ボールミ
ル、コボーミル等の各種湿式粉砕機によってポリアクリ
ルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、スルホン基変性ポリビニルアルコールなどの変性ポ
リビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩
及びそれらの誘導体などの水溶性合成高分子化合物の
他、界面活性剤、消泡剤などと共に分散させ分散液とし
た後、感熱発色層の塗料調製に用いられる。また溶剤に
溶解した後、水中で上記水溶性高分子とともに乳化分散
後、溶剤を蒸発させ固体化して使用することもできる。
いずれの場合も分散物の平均粒経は0.2から3μmが
望ましい。
【0018】マイクロカプセル化して使用する場合、マ
イクロカプセルは、各種公知の方法で調製することがで
きる。一般には、発色性染料を溶質とし、有機溶剤を溶
媒とする油性溶液を水性媒体中に乳化分散し、油性液滴
の周りに高分子物質からなる壁膜を形成する方法によっ
て調製される。常温で液体、または融点が100℃以下
の発色性性染料を使用する場合は溶媒を使用せずに発色
性染料の融点以上の温度で水性媒体中で乳化分散後、マ
イクロカプセル化することもできるが、この場合におい
ても少量の有機溶剤を溶媒として使用することが乳化工
程の作業性の点から望ましい。本発明におけるマイクロ
カプセルの壁材としては、ポリウレタン、ポリウレア、
ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリスチ
レン、スチレンメタクリレート共重合体、ゼラチン、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなど従来よ
り公知のマイクロカプセル壁材が挙げられる。また、こ
れらの高分子のうち2種類以上を併用することもでき
る。
イクロカプセルは、各種公知の方法で調製することがで
きる。一般には、発色性染料を溶質とし、有機溶剤を溶
媒とする油性溶液を水性媒体中に乳化分散し、油性液滴
の周りに高分子物質からなる壁膜を形成する方法によっ
て調製される。常温で液体、または融点が100℃以下
の発色性性染料を使用する場合は溶媒を使用せずに発色
性染料の融点以上の温度で水性媒体中で乳化分散後、マ
イクロカプセル化することもできるが、この場合におい
ても少量の有機溶剤を溶媒として使用することが乳化工
程の作業性の点から望ましい。本発明におけるマイクロ
カプセルの壁材としては、ポリウレタン、ポリウレア、
ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルムアルデ
ヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリスチ
レン、スチレンメタクリレート共重合体、ゼラチン、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなど従来よ
り公知のマイクロカプセル壁材が挙げられる。また、こ
れらの高分子のうち2種類以上を併用することもでき
る。
【0019】ポリウレタン、ポリウレア樹脂からなる壁
膜を有するマイクロカプセルは、イソシアネート化合物
のみ、又は多価イソシアネート及びこれと反応するポリ
オール、或いは多価イソシアネートとポリオールとの付
加物等のカプセル壁膜材をカプセル化すべき芯物質中に
混合し、ポリビニルアルコール等の保護コロイド物質を
溶解した水性媒体中に乳化分散し、液温を上昇させて油
滴界面で高分子形成反応を起こすことによって製造する
ことができる。
膜を有するマイクロカプセルは、イソシアネート化合物
のみ、又は多価イソシアネート及びこれと反応するポリ
オール、或いは多価イソシアネートとポリオールとの付
加物等のカプセル壁膜材をカプセル化すべき芯物質中に
混合し、ポリビニルアルコール等の保護コロイド物質を
溶解した水性媒体中に乳化分散し、液温を上昇させて油
滴界面で高分子形成反応を起こすことによって製造する
ことができる。
【0020】本発明で使用される多価イソシアネート化
合物、多価イソシアネートとポリオールの付加物として
は例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェ
ニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレ
ン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、キシリレ
ン−1,4−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニル
プロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン−
1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソ
シアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネ
ート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート等
のジイソシアネート類、4,4′,4″−トリフェニル
メタントリイソシアネート、トルエン−2,4,6−ト
リイソシアネート等のトリイソシアネート類、4,4′
−ジメチルジフェニルメタン−2,2′,5,5′−テ
トライソシアネート等のテトライソシアネート類、ヘキ
サメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン
付加物、2,4−トリレンジイソシアネートのトリメチ
ロールプロパン付加物、キシリレンジイソシアネートの
トリメチロールプロパン付加物、トリレンジイソシアネ
ートのヘキサントリオール付加物等のイソシアネートプ
レポリマー、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレ
ット付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシ
アヌル酸付加物等が挙げられる。
合物、多価イソシアネートとポリオールの付加物として
は例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェ
ニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレ
ン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、キシリレ
ン−1,4−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニル
プロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン−
1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソ
シアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネ
ート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート等
のジイソシアネート類、4,4′,4″−トリフェニル
メタントリイソシアネート、トルエン−2,4,6−ト
リイソシアネート等のトリイソシアネート類、4,4′
−ジメチルジフェニルメタン−2,2′,5,5′−テ
トライソシアネート等のテトライソシアネート類、ヘキ
サメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン
付加物、2,4−トリレンジイソシアネートのトリメチ
ロールプロパン付加物、キシリレンジイソシアネートの
トリメチロールプロパン付加物、トリレンジイソシアネ
ートのヘキサントリオール付加物等のイソシアネートプ
レポリマー、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレ
ット付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシ
アヌル酸付加物等が挙げられる。
【0021】またポリオール化合物としては、例えばエ
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,
8−オクタンジオール、プロピレングリコール、2,3
−ジヒドロキシブタン、1,2−ジヒドロキシブタン、
1,3−ジヒドロキシブタン、2,2−ジメチル−1,
3−プロパンジオール、2,4−ペンタンジオール、
2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
ジヒドロキシシクロヘキサン、ジエチレングリコール、
1,2,6−トリヒドロキシヘキサン、フェニルエチレ
ングリコール、1,1,1−トリメチロールプロパン、
ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、グリセリ
ン等の脂肪族ポリオール、1,4−ジ(2−ヒドロキシ
エトキシ)ベンゼン、1,3−ジ(2−ヒドロキシエト
キシ)ベンゼン等の芳香族多価アルコールとアルキレン
オキサイドとの縮合生成物、p−キシリレングリコー
ル、m−キシリレングリコール、α,α′−ジヒドロキ
シ−p−ジイソプロピルベンゼン、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルメタン、2−(p,p′−ジヒドロキシ
ジフェニルメチル)ベンジルアルコール、4,4′−イ
ソプロピリデンジフェノール、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルスルフィド、4,4′−イソプロピリデンジフェノー
ルのエチレンオキサイド付加物、4,4′−イソプロピ
リデンジフェノールのプロピレンオキサイド付加物等が
挙げられる。
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,
8−オクタンジオール、プロピレングリコール、2,3
−ジヒドロキシブタン、1,2−ジヒドロキシブタン、
1,3−ジヒドロキシブタン、2,2−ジメチル−1,
3−プロパンジオール、2,4−ペンタンジオール、
2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
ジヒドロキシシクロヘキサン、ジエチレングリコール、
1,2,6−トリヒドロキシヘキサン、フェニルエチレ
ングリコール、1,1,1−トリメチロールプロパン、
ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、グリセリ
ン等の脂肪族ポリオール、1,4−ジ(2−ヒドロキシ
エトキシ)ベンゼン、1,3−ジ(2−ヒドロキシエト
キシ)ベンゼン等の芳香族多価アルコールとアルキレン
オキサイドとの縮合生成物、p−キシリレングリコー
ル、m−キシリレングリコール、α,α′−ジヒドロキ
シ−p−ジイソプロピルベンゼン、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルメタン、2−(p,p′−ジヒドロキシ
ジフェニルメチル)ベンジルアルコール、4,4′−イ
ソプロピリデンジフェノール、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルスルフィド、4,4′−イソプロピリデンジフェノー
ルのエチレンオキサイド付加物、4,4′−イソプロピ
リデンジフェノールのプロピレンオキサイド付加物等が
挙げられる。
【0022】もちろん、多価イソシアネート化合物、多
価イソシアネートとポリオールの付加物及びポリオール
化合物は、上記化合物に限定されるものではなく、ま
た、必要に応じて二種以上を併用することも可能であ
る。なお、本発明で使用される多価イソシアネート化合
物、又は多価イソシアネート化合物とポリオール化合物
との付加物のうちでも、分子中にイソシアネート基を三
個以上有するものが特に好ましい。
価イソシアネートとポリオールの付加物及びポリオール
化合物は、上記化合物に限定されるものではなく、ま
た、必要に応じて二種以上を併用することも可能であ
る。なお、本発明で使用される多価イソシアネート化合
物、又は多価イソシアネート化合物とポリオール化合物
との付加物のうちでも、分子中にイソシアネート基を三
個以上有するものが特に好ましい。
【0023】アミノアルデヒド樹脂からなる壁膜を有す
るマイクロカプセルは、芯物質乳化後に壁膜剤を添加す
ることにより得られる。本発明で使用されるアミノアル
デヒド樹脂膜を有するカプセルは一般に、尿素、チオ尿
素、アルキル尿素、エチレン尿素、アセトグアナミン、
ベンゾグアナミン、メラミン、グアニジン、ビウレッ
ト、シアナミド等の少なくとも一種のアミン類とホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、パラホルムアルデヒ
ド、グルタールアルデヒド、グリオキザール、フルフラ
ール等の少なくとも一種のアルデヒド類あるいはそれら
を縮合して得られる初期縮合物等を使用したin−si
tu重合法によって製造される。ポリアミド樹脂からな
る壁膜を有するマイクロカプセルは、セバコイルクロラ
イド、テレフタロイルクロライドなどの多塩基酸ハライ
ドのカプセル壁膜剤をカプセル化すべき芯物質中に混合
し、ポリビニルアルコールなどの保護コロイド物質を溶
解した水性媒体中に乳化分散し、液温を上昇させ、多塩
基酸ハライドと反応する1,6−ヘキサメチレンジアミ
ン、ピペラジン、L−リジンなどの水性媒体に溶解され
たポリアミンと油滴界面で高分子形成反応を起こす界面
重合法によって製造される。
るマイクロカプセルは、芯物質乳化後に壁膜剤を添加す
ることにより得られる。本発明で使用されるアミノアル
デヒド樹脂膜を有するカプセルは一般に、尿素、チオ尿
素、アルキル尿素、エチレン尿素、アセトグアナミン、
ベンゾグアナミン、メラミン、グアニジン、ビウレッ
ト、シアナミド等の少なくとも一種のアミン類とホルム
アルデヒド、アセトアルデヒド、パラホルムアルデヒ
ド、グルタールアルデヒド、グリオキザール、フルフラ
ール等の少なくとも一種のアルデヒド類あるいはそれら
を縮合して得られる初期縮合物等を使用したin−si
tu重合法によって製造される。ポリアミド樹脂からな
る壁膜を有するマイクロカプセルは、セバコイルクロラ
イド、テレフタロイルクロライドなどの多塩基酸ハライ
ドのカプセル壁膜剤をカプセル化すべき芯物質中に混合
し、ポリビニルアルコールなどの保護コロイド物質を溶
解した水性媒体中に乳化分散し、液温を上昇させ、多塩
基酸ハライドと反応する1,6−ヘキサメチレンジアミ
ン、ピペラジン、L−リジンなどの水性媒体に溶解され
たポリアミンと油滴界面で高分子形成反応を起こす界面
重合法によって製造される。
【0024】本発明で使用されるマイクロカプセル中に
は、発色性染料と発色性染料に対して溶媒として作用す
る有機溶剤を内包させることができる。溶媒としては特
に限定されるものではなく、発色性染料に対して溶媒と
して作用し、かつ疎水性のものが使用できる。具体的に
は例えば、リン酸トリクレシル、リン酸オクチルジフェ
ニル等のリン酸エステル類、フタル酸ジブチル、フタル
酸ジオクチル等のフタル酸エステル類、オレイン酸ブチ
ル等のカルボン酸エステル類、各種脂肪酸アミド類、ジ
エチレングリコールジベンゾエート、モノイソプロピル
ナフタレン、ジイソプロピルナフタレン等のアルキル化
ナフタレン類、1−メチル−1−フェニル−1−トリル
メタン、1−メチル−1−フェニル−1−キシリルメタ
ン、1−フェニル−1−トリルメタン等のアルキル化ベ
ンゼン類、イソプロピルビフェニル等のアルキル化ビフ
ェニル類、o−フェニルフェノールグリシジルエーテル
等のキセノキシアルカン類、トリメチロールプロパント
リアクリレート等のアクリル酸エステル類、多価アルコ
ールと不飽和カルボン酸とのエステル、塩素化パラフィ
ン、および灯油等の他、酢酸エチル、酢酸ブチル、塩化
メチレン等が挙げられる。勿論、これらは二種以上を併
用することもできる。また、カプセル壁膜材の使用量に
ついても特に限定するものではないが発色性染料、有機
溶剤、マイクロカプセル壁膜材の合計に対して、壁膜材
の割合が5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%
の範囲となるように選択するのが望ましい。
は、発色性染料と発色性染料に対して溶媒として作用す
る有機溶剤を内包させることができる。溶媒としては特
に限定されるものではなく、発色性染料に対して溶媒と
して作用し、かつ疎水性のものが使用できる。具体的に
は例えば、リン酸トリクレシル、リン酸オクチルジフェ
ニル等のリン酸エステル類、フタル酸ジブチル、フタル
酸ジオクチル等のフタル酸エステル類、オレイン酸ブチ
ル等のカルボン酸エステル類、各種脂肪酸アミド類、ジ
エチレングリコールジベンゾエート、モノイソプロピル
ナフタレン、ジイソプロピルナフタレン等のアルキル化
ナフタレン類、1−メチル−1−フェニル−1−トリル
メタン、1−メチル−1−フェニル−1−キシリルメタ
ン、1−フェニル−1−トリルメタン等のアルキル化ベ
ンゼン類、イソプロピルビフェニル等のアルキル化ビフ
ェニル類、o−フェニルフェノールグリシジルエーテル
等のキセノキシアルカン類、トリメチロールプロパント
リアクリレート等のアクリル酸エステル類、多価アルコ
ールと不飽和カルボン酸とのエステル、塩素化パラフィ
ン、および灯油等の他、酢酸エチル、酢酸ブチル、塩化
メチレン等が挙げられる。勿論、これらは二種以上を併
用することもできる。また、カプセル壁膜材の使用量に
ついても特に限定するものではないが発色性染料、有機
溶剤、マイクロカプセル壁膜材の合計に対して、壁膜材
の割合が5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%
の範囲となるように選択するのが望ましい。
【0025】マイクロカプセル化に際して用いられる乳
化剤(保護コロイド剤)としては、前述の固体微粒子状
態の発色性染料を分散する時に使用した水溶性高分子を
あげることができる。同時に界面活性剤、消泡剤などを
使用することももちろんかまわない。乳化剤の使用量に
ついては特に限定するものではないが、一般に、壁膜材
に対して1〜50重量%、好ましくは3〜30重量%程
度の範囲で調節すればよい。
化剤(保護コロイド剤)としては、前述の固体微粒子状
態の発色性染料を分散する時に使用した水溶性高分子を
あげることができる。同時に界面活性剤、消泡剤などを
使用することももちろんかまわない。乳化剤の使用量に
ついては特に限定するものではないが、一般に、壁膜材
に対して1〜50重量%、好ましくは3〜30重量%程
度の範囲で調節すればよい。
【0026】本発明で使用するマイクロカプセル中に
は、発色性染料の他に、必要に応じて紫外線吸収剤、酸
化防止剤、油溶性蛍光染料、離型剤等を添加することも
できる。また、マイクロカプセル化の際に、反応促進剤
として錫化合物、ポリアミド化合物、エポキシ化合物、
ポリアミン化合物などを併用することも可能である。
尚、ポリアミン化合物を使用する場合は、耐光性の点で
脂肪族ポリアミン化合物を用いるのが望ましい。
は、発色性染料の他に、必要に応じて紫外線吸収剤、酸
化防止剤、油溶性蛍光染料、離型剤等を添加することも
できる。また、マイクロカプセル化の際に、反応促進剤
として錫化合物、ポリアミド化合物、エポキシ化合物、
ポリアミン化合物などを併用することも可能である。
尚、ポリアミン化合物を使用する場合は、耐光性の点で
脂肪族ポリアミン化合物を用いるのが望ましい。
【0027】本発明で使用するマイクロカプセルの平均
粒子径は、発色の感度を考慮すると、0.1〜8μm、
好ましくは0.5〜6μm程度の範囲となるように調節
するのが望ましい。平均粒径が小さい程、感度は高くな
る。
粒子径は、発色の感度を考慮すると、0.1〜8μm、
好ましくは0.5〜6μm程度の範囲となるように調節
するのが望ましい。平均粒径が小さい程、感度は高くな
る。
【0028】本発明で使用する顕色性化合物について
は、温度の上昇によって液化、ないしは溶解する性質を
有しかつ上記発色性染料と接触して呈色させる性質を有
するものであれば良い。代表的な顕色性化合物の具体例
としては4−tert−ブチルフェノール、4−アセチ
ルフェノール、4−tert−オクチルフェノール、
4,4’−sec−ブチリデンジフェノール、4−フェ
ニルフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメ
タン、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、4,
4’−シクロヘキシリデンジフェノール、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルサルファイド、4,
4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフ
ェノール)、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−
ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホ
ン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ
フタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4
−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香
酸−sec−ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ
安息香酸トリル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフェニ
ル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルなどの
フェノール性化合物、または、安息香酸、p−tert
−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタル
酸、サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3
−イソプロピルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、
3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−
tert−ブチルサリチル酸などの芳香族カルボン酸、
およびこれらフェノール性化合物、芳香族カルボン酸と
例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム
などの多価金属との塩などの有機酸性物質などが挙げら
れる。
は、温度の上昇によって液化、ないしは溶解する性質を
有しかつ上記発色性染料と接触して呈色させる性質を有
するものであれば良い。代表的な顕色性化合物の具体例
としては4−tert−ブチルフェノール、4−アセチ
ルフェノール、4−tert−オクチルフェノール、
4,4’−sec−ブチリデンジフェノール、4−フェ
ニルフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメ
タン、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、4,
4’−シクロヘキシリデンジフェノール、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルサルファイド、4,
4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフ
ェノール)、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−
ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホ
ン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ
フタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4
−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香
酸−sec−ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ
安息香酸トリル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフェニ
ル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルなどの
フェノール性化合物、または、安息香酸、p−tert
−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタル
酸、サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3
−イソプロピルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、
3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−
tert−ブチルサリチル酸などの芳香族カルボン酸、
およびこれらフェノール性化合物、芳香族カルボン酸と
例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム
などの多価金属との塩などの有機酸性物質などが挙げら
れる。
【0029】特にこうした化合物の中でも、4,4’−
イソプロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキ
シリデンジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタン、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホンが感度、白色度の点から好まし
い。また、油や可塑剤などが接触しても消色しにくい感
熱記録材料とするために、4、4’−ビス(p−トルエ
ンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタ
ン、N−(p−トルエンスルホニル)−N’−フェニル
尿素を顕色性化合物として使用することができる。本発
明において、特に好ましい顕色性化合物としてはビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、
4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン
をあげることができる。顕色性化合物は通常、発色性染
料の合計を100重量部とした場合、100〜700重
量部、より好ましくは150〜400重量部の割合で使
用する。もちろん必要に応じて、2種類以上の顕色性化
合物を同時に使用することもできる。
イソプロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキ
シリデンジフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタン、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルホンが感度、白色度の点から好まし
い。また、油や可塑剤などが接触しても消色しにくい感
熱記録材料とするために、4、4’−ビス(p−トルエ
ンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタ
ン、N−(p−トルエンスルホニル)−N’−フェニル
尿素を顕色性化合物として使用することができる。本発
明において、特に好ましい顕色性化合物としてはビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、
4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン
をあげることができる。顕色性化合物は通常、発色性染
料の合計を100重量部とした場合、100〜700重
量部、より好ましくは150〜400重量部の割合で使
用する。もちろん必要に応じて、2種類以上の顕色性化
合物を同時に使用することもできる。
【0030】本発明においては、主に印字記録後の保存
性向上のための化合物を添加することができる。例えば
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチ
ルフェニル)ブタン、1,1−ビス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、
4,4’−[1,4−フェニレンビス(1−メチルエチ
リデン)]ビスフェノール、4,4’−[1,3−フェ
ニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール
などのフェノール系の化合物および4−ベンジルオキシ
フェニル−4’−(2−メチル−2,3−エポキシプロ
ピルオキシ)フェニルスルホン、4−(2−メチル−
1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルホン、4−
(2−エチル−1,2−エポキシエチル)ジフェニルス
ルホン等のエポキシ化合物、1,3,5−トリス(2,
6−ジメチルベンジル−3−ヒドロキシ−4−tert
−ブチル)イソシアヌル酸などが挙げられる。もちろ
ん、これらに限定されるものではなく、又必要に応じて
2種以上の化合物を併用することもできる。
性向上のための化合物を添加することができる。例えば
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチ
ルフェニル)ブタン、1,1−ビス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、
4,4’−[1,4−フェニレンビス(1−メチルエチ
リデン)]ビスフェノール、4,4’−[1,3−フェ
ニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール
などのフェノール系の化合物および4−ベンジルオキシ
フェニル−4’−(2−メチル−2,3−エポキシプロ
ピルオキシ)フェニルスルホン、4−(2−メチル−
1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルホン、4−
(2−エチル−1,2−エポキシエチル)ジフェニルス
ルホン等のエポキシ化合物、1,3,5−トリス(2,
6−ジメチルベンジル−3−ヒドロキシ−4−tert
−ブチル)イソシアヌル酸などが挙げられる。もちろ
ん、これらに限定されるものではなく、又必要に応じて
2種以上の化合物を併用することもできる。
【0031】感熱記録材料の感度を調節するために感熱
発色層に熱可融性物質を増感剤として含有することがで
きる。増感剤としては例えばパラベンジルビフェニル、
ジベンジルテレフタレート、1−ヒドロキシ−2−ナフ
トエ酸フェニル、シュウ酸ジベンジル、アジピン酸ジ−
o−クロルベンジル、1,2−ジ(3−メチルフェノキ
シ)エタン、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル、シュウ
酸ジ−p−クロルベンジル、1,2−ビス(3,4−ジ
メチルフェニル)エタン、1,3−ビス(2−ナフトキ
シ)プロパンなどが使用できる。特にシュウ酸ジ−p−
メチルベンジルとシュウ酸ジ−p−クロルベンジルを併
用して使用すると、かぶりが少ない増感が得られるため
好ましい結果を得ることができる。
発色層に熱可融性物質を増感剤として含有することがで
きる。増感剤としては例えばパラベンジルビフェニル、
ジベンジルテレフタレート、1−ヒドロキシ−2−ナフ
トエ酸フェニル、シュウ酸ジベンジル、アジピン酸ジ−
o−クロルベンジル、1,2−ジ(3−メチルフェノキ
シ)エタン、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル、シュウ
酸ジ−p−クロルベンジル、1,2−ビス(3,4−ジ
メチルフェニル)エタン、1,3−ビス(2−ナフトキ
シ)プロパンなどが使用できる。特にシュウ酸ジ−p−
メチルベンジルとシュウ酸ジ−p−クロルベンジルを併
用して使用すると、かぶりが少ない増感が得られるため
好ましい結果を得ることができる。
【0032】本発明で使用する顕色性化合物、保存性向
上のための化合物および増感剤は、発色性染料を固体微
粒子状態で使用する時と同じ方法で水中に分散させ、感
熱発色層の塗料調製に用いることができる。また、溶剤
に溶解し水中で水溶性高分子化合物と共に乳化して使用
することもできる。さらには前述したマイクロカプセル
化と同様の方法で、これら化合物を含有するマイクロカ
プセルを作成して使用することもできる。また保存性向
上のための化合物および増感剤は、発色性染料と一緒に
マイクロカプセル内に封入して使用することもできる。
上のための化合物および増感剤は、発色性染料を固体微
粒子状態で使用する時と同じ方法で水中に分散させ、感
熱発色層の塗料調製に用いることができる。また、溶剤
に溶解し水中で水溶性高分子化合物と共に乳化して使用
することもできる。さらには前述したマイクロカプセル
化と同様の方法で、これら化合物を含有するマイクロカ
プセルを作成して使用することもできる。また保存性向
上のための化合物および増感剤は、発色性染料と一緒に
マイクロカプセル内に封入して使用することもできる。
【0033】本発明においては、感熱発色層の白色度向
上、画像の均一性向上のため、白色度が高く、平均粒径
が10μm以下の微粒子顔料を使用することができる。
例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリ
ン、クレ−、タルク、焼成クレ−、シリカ、ケイソウ
土、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、表面処理された炭
酸カルシウムやシリカなどの無機顔料、並びに、尿素−
ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合樹脂、
ポリスチレン樹脂等の有機顔料が使用できる。顔料の配
合量は、発色濃度を低下させないため、感熱発色層の全
固形分に対して50重量%以下が望ましい。
上、画像の均一性向上のため、白色度が高く、平均粒径
が10μm以下の微粒子顔料を使用することができる。
例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリ
ン、クレ−、タルク、焼成クレ−、シリカ、ケイソウ
土、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、表面処理された炭
酸カルシウムやシリカなどの無機顔料、並びに、尿素−
ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合樹脂、
ポリスチレン樹脂等の有機顔料が使用できる。顔料の配
合量は、発色濃度を低下させないため、感熱発色層の全
固形分に対して50重量%以下が望ましい。
【0034】本発明において、他に感熱発色層を構成す
る材料としては接着剤、ワックス類、金属石鹸、さらに
紫外線吸収剤、蛍光染料などを挙げることができる。接
着剤としては、例えばポリビニルアルコール及びその誘
導体、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等の
セルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニル
ピロリドン、アクリルアミド−アクリル酸エステル共重
合体、アクリルアミド−アクリル酸エステル−メタアク
リル酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、カゼ
イン、ゼラチン及びそれらの誘導体等の水溶性高分子の
ほか、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル
酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等のエマルジョンやスチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル系共重合
体のラテックスなどが挙げられる。
る材料としては接着剤、ワックス類、金属石鹸、さらに
紫外線吸収剤、蛍光染料などを挙げることができる。接
着剤としては、例えばポリビニルアルコール及びその誘
導体、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等の
セルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニル
ピロリドン、アクリルアミド−アクリル酸エステル共重
合体、アクリルアミド−アクリル酸エステル−メタアク
リル酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、カゼ
イン、ゼラチン及びそれらの誘導体等の水溶性高分子の
ほか、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル
酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等のエマルジョンやスチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル系共重合
体のラテックスなどが挙げられる。
【0035】また、感熱発色層の耐水性を向上させるた
めには、樹脂を硬化させるための架橋剤を使用すること
ができる。例えば、グリオキザール等アルデヒド系化合
物、ポリエチレンイミン等のポリアミン系化合物、エポ
キシ系化合物、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂、ジメチ
ロールウレア化合物、アジリジン化合物、ブロックイソ
シアネ−ト化合物、並びに過硫酸アンモニウムや塩化第
二鉄、および塩化マグネシウム、四ホウ酸ソーダ、四ホ
ウ酸カリウム等の無機化合物又はホウ酸、ホウ酸トリエ
ステル、ホウ素系ポリマーを感熱発色層の全固形分に対
し1〜10重量%の範囲で用いることが望ましい。
めには、樹脂を硬化させるための架橋剤を使用すること
ができる。例えば、グリオキザール等アルデヒド系化合
物、ポリエチレンイミン等のポリアミン系化合物、エポ
キシ系化合物、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂、ジメチ
ロールウレア化合物、アジリジン化合物、ブロックイソ
シアネ−ト化合物、並びに過硫酸アンモニウムや塩化第
二鉄、および塩化マグネシウム、四ホウ酸ソーダ、四ホ
ウ酸カリウム等の無機化合物又はホウ酸、ホウ酸トリエ
ステル、ホウ素系ポリマーを感熱発色層の全固形分に対
し1〜10重量%の範囲で用いることが望ましい。
【0036】ワックスとしては、パラフィンワックス、
カルナバロウワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリオレフィンワックス、ポリエチレンワックスの
他、例えばステアリン酸アミド、エチレンビスステアリ
ン酸アミドなどの高級脂肪酸アミドや高級脂肪酸エステ
ルおよびその誘導体などが挙げられる。特にメチロール
化脂肪酸アミドは地肌かぶりを悪化せずに増感効果を得
ることができる。金属石鹸としては、高級脂肪酸多価金
属塩すなわちステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニ
ウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸亜鉛等が挙
げられる。他に本発明の効果を損なわない範囲で撥油
剤、消泡剤、粘度調節剤など各種添加剤をいれることは
さしつかえない。
カルナバロウワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリオレフィンワックス、ポリエチレンワックスの
他、例えばステアリン酸アミド、エチレンビスステアリ
ン酸アミドなどの高級脂肪酸アミドや高級脂肪酸エステ
ルおよびその誘導体などが挙げられる。特にメチロール
化脂肪酸アミドは地肌かぶりを悪化せずに増感効果を得
ることができる。金属石鹸としては、高級脂肪酸多価金
属塩すなわちステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニ
ウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸亜鉛等が挙
げられる。他に本発明の効果を損なわない範囲で撥油
剤、消泡剤、粘度調節剤など各種添加剤をいれることは
さしつかえない。
【0037】本発明において、3色以上の多色感熱記録
材料を得る場合は、発色性染料を芯物質として内包する
マイクロカプセルと該マイクロカプセルに内包させた発
色性染料とは異なる色調に発色する固体微粒子状態の発
色性染料を同一感熱発色層中に含有させ、かつ支持体の
同一面に前記2種類の発色染料とは異なる色調に発色す
る発色性染料を含有する感熱発色層を設ける。新たに設
ける感熱発色層は、少なくとも発色性染料と接着剤を含
有することが必要である。発色性染料は、前述の方法で
マイクロカプセルに内包して使用してもよいし、固体微
粒子状態で使用してもかまわない。さらには前述の顕色
性化合物、保存性向上のための化合物、増感剤、顔料な
どを含有させることもできる。
材料を得る場合は、発色性染料を芯物質として内包する
マイクロカプセルと該マイクロカプセルに内包させた発
色性染料とは異なる色調に発色する固体微粒子状態の発
色性染料を同一感熱発色層中に含有させ、かつ支持体の
同一面に前記2種類の発色染料とは異なる色調に発色す
る発色性染料を含有する感熱発色層を設ける。新たに設
ける感熱発色層は、少なくとも発色性染料と接着剤を含
有することが必要である。発色性染料は、前述の方法で
マイクロカプセルに内包して使用してもよいし、固体微
粒子状態で使用してもかまわない。さらには前述の顕色
性化合物、保存性向上のための化合物、増感剤、顔料な
どを含有させることもできる。
【0038】3色感熱記録材料の具体例としては、支持
体上に第1感熱発色層として黒色の発色性染料を含有す
る感熱発色層を設ける。さらにその上に第2感熱発色層
としてマイクロカプセルに封入する発色性染料を青系統
の発色性染料とし、固体微粒子状態で含有させる発色性
染料を赤系統の発色性染料とした感熱発色層を設ける。
こうした構成とすることで、低温で赤色発色、中温で紫
色発色、高温で黒色発色を与える3色感熱記録材料を得
ることができる。他の方法としては、第1感熱発色層を
黒色発色性染料を内包したマイクロカプセルと、固体微
粒子状態の青色発色性染料を含有した感熱発色層とし、
その上に第2感熱発色層として赤系統の発色性染料を含
有した感熱発色層を設ける。この構成によっても低温で
赤色発色、中温で紫色発色、高温で黒色発色を与える3
色感熱記録材料を得ることができる。それぞれの感熱発
色層の間に感度区分をより明確にするための中間層をも
うけることも効果的である。中間層は顔料と接着剤を主
成分とする構成が望ましい。
体上に第1感熱発色層として黒色の発色性染料を含有す
る感熱発色層を設ける。さらにその上に第2感熱発色層
としてマイクロカプセルに封入する発色性染料を青系統
の発色性染料とし、固体微粒子状態で含有させる発色性
染料を赤系統の発色性染料とした感熱発色層を設ける。
こうした構成とすることで、低温で赤色発色、中温で紫
色発色、高温で黒色発色を与える3色感熱記録材料を得
ることができる。他の方法としては、第1感熱発色層を
黒色発色性染料を内包したマイクロカプセルと、固体微
粒子状態の青色発色性染料を含有した感熱発色層とし、
その上に第2感熱発色層として赤系統の発色性染料を含
有した感熱発色層を設ける。この構成によっても低温で
赤色発色、中温で紫色発色、高温で黒色発色を与える3
色感熱記録材料を得ることができる。それぞれの感熱発
色層の間に感度区分をより明確にするための中間層をも
うけることも効果的である。中間層は顔料と接着剤を主
成分とする構成が望ましい。
【0039】本発明に用いられる支持体材料には、格別
の限定はなく、例えば上質紙(酸性紙、中性紙)、中質
紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、グラシン
紙、樹脂ラミネート紙、ポリオレフィン系合成紙、合成
繊維紙、不織布、合成樹脂フィルム等の他、各種透明支
持体等も適宜使用することが出来る。
の限定はなく、例えば上質紙(酸性紙、中性紙)、中質
紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、グラシン
紙、樹脂ラミネート紙、ポリオレフィン系合成紙、合成
繊維紙、不織布、合成樹脂フィルム等の他、各種透明支
持体等も適宜使用することが出来る。
【0040】本発明においては、多色感熱記録材料の付
加価値を高めるためにさらに加工を施し、より高い機能
を付与した感熱記録材料とすることができる。例えば、
裏面に粘着剤、再湿接着剤、ディレードタック型の粘着
剤などによる加工を施すことで粘着紙、再湿接着紙、デ
ィレードタック紙としたり、磁気加工することで裏面に
磁気記録可能な感熱記録材料とすることができる。特
に、粘着加工、磁気加工を施した2色感熱ラベルや2色
感熱磁気乗車券は有用である。また、裏面を利用して熱
転写用紙、インクジェット用紙、ノーカーボン用紙、静
電記録紙、ゼログラフィ用紙としての機能をもたせ、両
面への記録が可能な記録紙とすることも可能である。も
ちろん両面感熱記録材料とすることもできる。
加価値を高めるためにさらに加工を施し、より高い機能
を付与した感熱記録材料とすることができる。例えば、
裏面に粘着剤、再湿接着剤、ディレードタック型の粘着
剤などによる加工を施すことで粘着紙、再湿接着紙、デ
ィレードタック紙としたり、磁気加工することで裏面に
磁気記録可能な感熱記録材料とすることができる。特
に、粘着加工、磁気加工を施した2色感熱ラベルや2色
感熱磁気乗車券は有用である。また、裏面を利用して熱
転写用紙、インクジェット用紙、ノーカーボン用紙、静
電記録紙、ゼログラフィ用紙としての機能をもたせ、両
面への記録が可能な記録紙とすることも可能である。も
ちろん両面感熱記録材料とすることもできる。
【0041】本発明の低温発色色調の異なる2色感熱記
録材料を2種類以上同時に使用することで、例えばファ
イルの色分け、配送品の行き先表示の色分け、レシート
とジャーナルの色分けなど使用できる用途を大幅に広げ
ることができる。
録材料を2種類以上同時に使用することで、例えばファ
イルの色分け、配送品の行き先表示の色分け、レシート
とジャーナルの色分けなど使用できる用途を大幅に広げ
ることができる。
【0042】本発明においては、感熱発色層の上に保護
層、感熱発色層の下に下塗層を設けることができるが、
これらの層は、従来より公知の感熱記録材料に使用され
ている保護層、下塗層を応用することができる。保護
層、下塗層とも顔料、接着剤を主体とした構成とする。
特に保護層にはサーマルヘッドに対するスティッキング
を防止する目的で、ポリオレフィンワックス、ステアリ
ン酸亜鉛のような滑剤を添加することが望ましく、また
2層以上の構成とすることもできる。下塗り層には焼成
カオリンなどのような空隙率の高い顔料を使用すること
で感度をあげることもできる。UV硬化樹脂、EB硬化
樹脂を保護層として使用することもできるし、UVイン
キ、フレキソインキなどで印刷することもできる。保護
層にシリコンなどの離型剤を用いることでライナーレス
の粘着ラベルとすることもできる。
層、感熱発色層の下に下塗層を設けることができるが、
これらの層は、従来より公知の感熱記録材料に使用され
ている保護層、下塗層を応用することができる。保護
層、下塗層とも顔料、接着剤を主体とした構成とする。
特に保護層にはサーマルヘッドに対するスティッキング
を防止する目的で、ポリオレフィンワックス、ステアリ
ン酸亜鉛のような滑剤を添加することが望ましく、また
2層以上の構成とすることもできる。下塗り層には焼成
カオリンなどのような空隙率の高い顔料を使用すること
で感度をあげることもできる。UV硬化樹脂、EB硬化
樹脂を保護層として使用することもできるし、UVイン
キ、フレキソインキなどで印刷することもできる。保護
層にシリコンなどの離型剤を用いることでライナーレス
の粘着ラベルとすることもできる。
【0043】各層を形成する方法としてはエアーナイフ
法、ブレード法、グラビア法、ロールコーター法、スプ
レー法、ディップ法、バー法、およびエクストルージョ
ン法などの既知の塗布方法のいずれを利用しても良い。
感熱発色層塗料は支持体の一表面に1〜10g/m
2(乾燥)となる様にそれぞれ塗布され、それによって
発色層が形成される。また、裏面からの油や可塑剤の浸
透を抑えたり、カールコントロールのためにバック層を
設けることもできる。また塗工層をスーパーカレンダー
やソフトカレンダーなどの既知の平滑化方法を用いて平
滑化処理することは、発色感度を高める事に効果があ
る。感熱発色面は金属ロール、弾性ロールのどちらに当
てて処理してもかまわない。
法、ブレード法、グラビア法、ロールコーター法、スプ
レー法、ディップ法、バー法、およびエクストルージョ
ン法などの既知の塗布方法のいずれを利用しても良い。
感熱発色層塗料は支持体の一表面に1〜10g/m
2(乾燥)となる様にそれぞれ塗布され、それによって
発色層が形成される。また、裏面からの油や可塑剤の浸
透を抑えたり、カールコントロールのためにバック層を
設けることもできる。また塗工層をスーパーカレンダー
やソフトカレンダーなどの既知の平滑化方法を用いて平
滑化処理することは、発色感度を高める事に効果があ
る。感熱発色面は金属ロール、弾性ロールのどちらに当
てて処理してもかまわない。
【0044】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、これらに限定されるものではない。なお、特に断
わらない限り、部および%はそれぞれ重量部および重量
%を示す。 (1)発色性染料を含有するマイクロカプセル液の調製黒色発色性染料含有マイクロカプセル液 黒色発色性染料として3−ジ(n−ブチルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン3部を酢酸エチル2
0部に溶解し、次いで、高沸点オイル(リン酸トリクレ
シル、沸点265〜285℃(10mmHg))20部
を添加した。さらに、これにカプセル壁材料として、ト
リメチロールプロパンとキシリレンジイソシアネートと
の1:3付加物(武田薬品工業製、商標:タケネートD
−110N)15部を添加し、均一に混合し、この混合
液を8%のポリビニルアルコール(日本合成化学工業
製、商標:ゴーセノールGM−14L)水溶液54部に
徐々に添加し、ホモジナイザーを用い、回転数1000
0rpmにて乳化分散した後、水100部を加えて均一
化した。次いで、この乳化分散液を攪はんしながら、6
0℃に昇温し、3時間硬化反応を行わせ、平均粒径3.
3μmのマイクロカプセル液を得た。赤色発色性染料含有マイクロカプセル液 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオランを黒色発色
性染料の代わりに使用した以外は黒色発色性染料含有マ
イクロカプセル液の調製と同じ方法で調製し、平均粒径
3.2μmの赤色発色性染料含有マイクロカプセル液を
得た。青色発色性染料含有マイクロカプセル液 3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3
−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリドを黒色発色性染料の代わりに使用した以外は
黒色発色性染料含有マイクロカプセル液の調製と同じ方
法で調製し、平均粒径3.2μmの青色発色性染料含有
マイクロカプセル液を得た。
るが、これらに限定されるものではない。なお、特に断
わらない限り、部および%はそれぞれ重量部および重量
%を示す。 (1)発色性染料を含有するマイクロカプセル液の調製黒色発色性染料含有マイクロカプセル液 黒色発色性染料として3−ジ(n−ブチルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン3部を酢酸エチル2
0部に溶解し、次いで、高沸点オイル(リン酸トリクレ
シル、沸点265〜285℃(10mmHg))20部
を添加した。さらに、これにカプセル壁材料として、ト
リメチロールプロパンとキシリレンジイソシアネートと
の1:3付加物(武田薬品工業製、商標:タケネートD
−110N)15部を添加し、均一に混合し、この混合
液を8%のポリビニルアルコール(日本合成化学工業
製、商標:ゴーセノールGM−14L)水溶液54部に
徐々に添加し、ホモジナイザーを用い、回転数1000
0rpmにて乳化分散した後、水100部を加えて均一
化した。次いで、この乳化分散液を攪はんしながら、6
0℃に昇温し、3時間硬化反応を行わせ、平均粒径3.
3μmのマイクロカプセル液を得た。赤色発色性染料含有マイクロカプセル液 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオランを黒色発色
性染料の代わりに使用した以外は黒色発色性染料含有マ
イクロカプセル液の調製と同じ方法で調製し、平均粒径
3.2μmの赤色発色性染料含有マイクロカプセル液を
得た。青色発色性染料含有マイクロカプセル液 3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3
−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリドを黒色発色性染料の代わりに使用した以外は
黒色発色性染料含有マイクロカプセル液の調製と同じ方
法で調製し、平均粒径3.2μmの青色発色性染料含有
マイクロカプセル液を得た。
【0045】(2)固体微粒子状態の発色性染料、顕色
性化合物、増感剤分散液の調製黒色発色性染料 3−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン赤色発色性染料 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン青色発色性染料 3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3
−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド顕色性化合物 ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン増感剤 A シュウ酸ジ−p−メチルベンジル B シュウ酸ジ−p−クロルベンジル 上記発色性染料、顕色性化合物、増感剤を下記の配合比
率で混合し、これらの組成物を縦型サンドミル(アイメ
ックス(株)製、サンドグラインダー)にて平均粒径が
1.3μmとなるように別個に分散した。 成分 量(重量部) 各発色性染料、顕色性化合物、増感剤 40 ポリビニルアルコール10%液 40 (重合度500、鹸化度90%) 水 20
性化合物、増感剤分散液の調製黒色発色性染料 3−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン赤色発色性染料 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン青色発色性染料 3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3
−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド顕色性化合物 ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン増感剤 A シュウ酸ジ−p−メチルベンジル B シュウ酸ジ−p−クロルベンジル 上記発色性染料、顕色性化合物、増感剤を下記の配合比
率で混合し、これらの組成物を縦型サンドミル(アイメ
ックス(株)製、サンドグラインダー)にて平均粒径が
1.3μmとなるように別個に分散した。 成分 量(重量部) 各発色性染料、顕色性化合物、増感剤 40 ポリビニルアルコール10%液 40 (重合度500、鹸化度90%) 水 20
【0046】(3)顔料分散液の調製顔料 シリカ(ミズカシルP527、吸油量190ml/10
0g、水沢化学工業(株)製)を下記の配合比率で混合
し、この組成物をカウレス分散機で分散した。 成分 量(重量部) シリカ 60 ポリアクリル酸ソーダ0.7%溶液 40 他に接着剤液として固形分濃度10%のポリビニルアル
コール(NM11Q、日本合成化学工業(株)製)、滑
剤分散液として固形分濃度21%のステアリン酸亜鉛分
散液(Z−7、中京油脂(株)製)を用意した。
0g、水沢化学工業(株)製)を下記の配合比率で混合
し、この組成物をカウレス分散機で分散した。 成分 量(重量部) シリカ 60 ポリアクリル酸ソーダ0.7%溶液 40 他に接着剤液として固形分濃度10%のポリビニルアル
コール(NM11Q、日本合成化学工業(株)製)、滑
剤分散液として固形分濃度21%のステアリン酸亜鉛分
散液(Z−7、中京油脂(株)製)を用意した。
【0047】(4)感熱発色層の形成 感熱発色層が1層である2色感熱記録材料については、
これらのマイクロカプセル液、分散液、接着剤液を用い
て乾燥後の重量比率が表1の実施例、比較例に対応する
ように混合し、感熱発色層塗工液とした。この塗工液を
メイヤーバーを用いて坪量60g/m2の上質紙(中性
紙)上に5.0g/m2(乾燥)塗工し、感熱発色層を
形成した。感熱発色層が2層からなる3色感熱記録材料
についても、上記のマイクロカプセル液、分散液、接着
剤液を用いて乾燥後の重量比率が表2の実施例、比較例
に対応するように混合し、感熱発色層塗工液とした。こ
の塗工液を第1層めは、メイヤーバーを用いて坪量60
g/m2の上質紙(中性紙)上に6.0g/m2(乾燥)
塗工し乾燥後、その上に第2層めをメイヤーバーを用い
て5.0g/m2(乾燥)塗工し、2層構成の感熱発色
層を形成した。その後、スーパーカレンダーにて、感熱
記録面のベック平滑度(JIS−P8119)が100
〜150秒となるように平滑化処理し、多色感熱記録材
料を作成した。
これらのマイクロカプセル液、分散液、接着剤液を用い
て乾燥後の重量比率が表1の実施例、比較例に対応する
ように混合し、感熱発色層塗工液とした。この塗工液を
メイヤーバーを用いて坪量60g/m2の上質紙(中性
紙)上に5.0g/m2(乾燥)塗工し、感熱発色層を
形成した。感熱発色層が2層からなる3色感熱記録材料
についても、上記のマイクロカプセル液、分散液、接着
剤液を用いて乾燥後の重量比率が表2の実施例、比較例
に対応するように混合し、感熱発色層塗工液とした。こ
の塗工液を第1層めは、メイヤーバーを用いて坪量60
g/m2の上質紙(中性紙)上に6.0g/m2(乾燥)
塗工し乾燥後、その上に第2層めをメイヤーバーを用い
て5.0g/m2(乾燥)塗工し、2層構成の感熱発色
層を形成した。その後、スーパーカレンダーにて、感熱
記録面のベック平滑度(JIS−P8119)が100
〜150秒となるように平滑化処理し、多色感熱記録材
料を作成した。
【0048】以上の操作で得られた多色感熱記録材料に
ついて試験を行なった。2色感熱記録材料の記録は試験
用に改造した市販感熱ファクシミリHIFAX−45を
用いて、1ライン記録時間5msec、副走査線密度8
ライン/mm、ドット当たり印加エネルギ−を0.4m
Jとして256ラインのベタ印字を行い、低温印字にお
ける低温発色色調を得た。また、1ライン記録時間5m
sec、副走査線密度8ライン/mm、ドット当たり印
加エネルギ−を1.5mJとして256ラインのベタ印
字を行い、高温印字における高温発色色調を得た。3色
感熱記録材料については、さらにドット当たり印加エネ
ルギ−を2.5mJとして256ラインのベタ印字を行
った。この場合、ドット当たり印加エネルギ−0.4m
Jを低温発色、ドット当たり印加エネルギ−1.5mJ
を中温発色、ドット当たり印加エネルギ−2.5mJを
高温発色として、表2に記載した。このようにして得た
発色物について、目視で下記の評価基準で色調を評価し
た。 発色部の色調 ○:鮮明な発色 ×:他の色の混ざった濁った発色または、低濃度の発色 また、地肌かぶりを評価するために、得られた多色感熱
記録材料を40℃、90%RHの環境下に24時間放置
した後に白色度(ハンター白色度、JIS P812
3)を測定した。白色度が75以上あれば十分な白さで
あると判断できる。このようにして得た結果を表1、表
2に示す。
ついて試験を行なった。2色感熱記録材料の記録は試験
用に改造した市販感熱ファクシミリHIFAX−45を
用いて、1ライン記録時間5msec、副走査線密度8
ライン/mm、ドット当たり印加エネルギ−を0.4m
Jとして256ラインのベタ印字を行い、低温印字にお
ける低温発色色調を得た。また、1ライン記録時間5m
sec、副走査線密度8ライン/mm、ドット当たり印
加エネルギ−を1.5mJとして256ラインのベタ印
字を行い、高温印字における高温発色色調を得た。3色
感熱記録材料については、さらにドット当たり印加エネ
ルギ−を2.5mJとして256ラインのベタ印字を行
った。この場合、ドット当たり印加エネルギ−0.4m
Jを低温発色、ドット当たり印加エネルギ−1.5mJ
を中温発色、ドット当たり印加エネルギ−2.5mJを
高温発色として、表2に記載した。このようにして得た
発色物について、目視で下記の評価基準で色調を評価し
た。 発色部の色調 ○:鮮明な発色 ×:他の色の混ざった濁った発色または、低濃度の発色 また、地肌かぶりを評価するために、得られた多色感熱
記録材料を40℃、90%RHの環境下に24時間放置
した後に白色度(ハンター白色度、JIS P812
3)を測定した。白色度が75以上あれば十分な白さで
あると判断できる。このようにして得た結果を表1、表
2に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】表1、表2の結果から明らかなように、
本発明によって、発色色調の混ざりのない極めて色分離
性に優れ、かつ地肌かぶりに優れた多色感熱記録材料を
製造することが可能となった。
本発明によって、発色色調の混ざりのない極めて色分離
性に優れ、かつ地肌かぶりに優れた多色感熱記録材料を
製造することが可能となった。
Claims (2)
- 【請求項1】支持体上に異なる色調に発色する2種類以
上の発色性染料と該発色性染料を熱時発色させる顕色性
化合物を含有する感熱発色層を設けた多色感熱記録材料
において、該感熱発色層中に発色性染料を芯物質として
内包するマイクロカプセルと、該マイクロカプセル内に
内包させた発色性染料とは異なる色調に発色する固体微
粒子状態の発色性染料を含有することを特徴とする多色
感熱記録材料。 - 【請求項2】支持体上に異なる色調に発色する2種類以
上の発色性染料と該発色性染料を熱時発色させる顕色性
化合物を含有する感熱発色層を設けた多色感熱記録材料
において、該感熱発色層中に発色性染料を芯物質として
内包するマイクロカプセルと、該マイクロカプセル内に
内包させた発色性染料とは異なる色調に発色する固体微
粒子状態の発色性染料を含有させ、さらに前記感熱発色
層の上層、または下層に位置する層に前記2種類の発色
性染料とは異なる色調に発色する発色性染料を含有させ
た感熱発色層を設けることを特徴とする多色感熱記録材
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7235656A JPH0976634A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 多色感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7235656A JPH0976634A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 多色感熱記録材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0976634A true JPH0976634A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16989253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7235656A Pending JPH0976634A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 多色感熱記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0976634A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6579827B2 (en) | 2000-04-28 | 2003-06-17 | Pentax Corporation | Multi-color image-forming medium |
WO2003074286A1 (fr) * | 2002-03-04 | 2003-09-12 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Support d'enregistrement thermique polychrome |
US6746984B2 (en) | 1999-12-08 | 2004-06-08 | Pentax Corporation | Image-forming medium coated with microcapsule layer for forming image |
US6869907B2 (en) | 2000-05-02 | 2005-03-22 | Pentax Corporation | Color-image-forming medium |
WO2014109227A1 (ja) | 2013-01-10 | 2014-07-17 | 王子ホールディングス株式会社 | 多色感熱記録材料及びその多色感熱記録材料の発色方法 |
-
1995
- 1995-09-13 JP JP7235656A patent/JPH0976634A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6746984B2 (en) | 1999-12-08 | 2004-06-08 | Pentax Corporation | Image-forming medium coated with microcapsule layer for forming image |
US6579827B2 (en) | 2000-04-28 | 2003-06-17 | Pentax Corporation | Multi-color image-forming medium |
US6869907B2 (en) | 2000-05-02 | 2005-03-22 | Pentax Corporation | Color-image-forming medium |
WO2003074286A1 (fr) * | 2002-03-04 | 2003-09-12 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Support d'enregistrement thermique polychrome |
WO2014109227A1 (ja) | 2013-01-10 | 2014-07-17 | 王子ホールディングス株式会社 | 多色感熱記録材料及びその多色感熱記録材料の発色方法 |
US9387714B2 (en) | 2013-01-10 | 2016-07-12 | Oji Holdings Corporation | Multicolor thermal recording material, and method for color formation of said multicolor thermal recording material |
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