JPH0976280A - Icソケットの製造方法 - Google Patents

Icソケットの製造方法

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JPH0976280A
JPH0976280A JP23938295A JP23938295A JPH0976280A JP H0976280 A JPH0976280 A JP H0976280A JP 23938295 A JP23938295 A JP 23938295A JP 23938295 A JP23938295 A JP 23938295A JP H0976280 A JPH0976280 A JP H0976280A
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JP
Japan
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piece
mold
socket
rib
resin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23938295A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Iwamatsu
康之 岩松
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Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭ピッチICソケットを射出成形するための
金型を壊れ難くする。 【解決手段】このICソケットの製造方法は、絶縁性基
盤1に 0.3mmピッチで連設するバネ部7の接触防止用の
絶縁性リブ11を形成する上で、このリブ用の駒22の
少なくとも両側縁22bを含む部分(斜線部)22aを
キャビ型に支持させ、かつこのキャビ型に対応するコア
型の凹部に駒22の先端部22cを嵌合させて2つの金
型を閉じ、この金型に樹脂を充填してリブ11を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICパッケージな
どを検査するためのICソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICチップなどの集積素子をパッ
ケージ内に封止すると共に多数のICリードをパッケー
ジ外へ引き出したIC装置、例えばICパッケージなど
は、リード間ピッチの狭ピッチ化が進んでおり、この種
のICパッケージを電気的に試験する際に用いるソケッ
ト(ICソケット)も狭ピッチ化が望まれている。
【0003】従来のICソケットは、ICパッケージか
ら引き出された多数のICリードに対応する弾性バネ部
を絶縁性基盤に圧入し、隣接する弾性バネ部同士の接触
を防止する目的でそれぞれの間に絶縁性リブを形成して
構成し、ICパッケージを試験する際、弾性バネ部のコ
ンタクトピンにICリードを接触させてICパッケージ
の電気的試験を実施するものである。
【0004】ところで、近年、ICパッケージは、リー
ド間ピッチが狭ピッチ化される傾向にあり、隣接する弾
性バネ部も互いの接触を防止しながら狭ピッチ化しなけ
ればならなくなってきた。
【0005】したがって、弾性バネ部を狭ピッチ化する
ためには、絶縁性基盤に形成する絶縁性リブの厚みやコ
ンタクトピンの板厚をさらに薄くしなければならない。
【0006】ここで、通常のピッチである 0.5mmピッチ
と 0.3mmピッチとを比較して見る。例えば 0.5mmピッチ
のICソケットの場合、コンタクトピンの板厚とリブ厚
は、共に約0.25mm程度であり、現状の技術でも対応可能
であるが、 0.3mmピッチとなるとコンタクトピンの板厚
とリブ厚は約0.15mmになる。
【0007】一般に、厚さと機械的強度との関係は、 σ=M/Z (σは応力、Mはモーメント、Zは
断面係数) σ=6M/bh2 (bは試験片幅、hは試験片厚) で表される。
【0008】すなわち、応力は厚さの2乗に反比例する
ことが分かる。
【0009】したがって、 0.5mmピッチと 0.3mmピッチ
とでは、厚さが40%減るのに対して、強度は64%も
減少することになる。
【0010】コンタクトピンの板厚を約0.15mm以下にま
で薄くすることは、素材の選定いかんによって可能では
あるが、絶縁性リブを0.15mm以下に薄くすることは現状
の技術では対応が難しい。
【0011】すなわち、絶縁性リブを0.15mm以下に薄く
形成するためには、樹脂製の絶縁性基盤を射出形成する
上で用いる金型の駒(コア型の一部)も0.15mm程度の薄
いものにする必要がある。この金型の駒は、薄くなれば
それだけ射出成形時の耐久性が弱くなる。
【0012】そこで、従来の金型は、図6に示すよう
に、コア型61の一縁で絶縁性リブを形成するための駒
62を支持し、金型を閉じる際に、駒62の先端部62
aをキャビ型63の凹部63aに若干入り込むような構
造にして金型の強度を保持している。
【0013】この場合、図7に示すように、駒62は、
コア型61の一部(斜線部)61aとキャビ型63の一
部(斜線部)63aとの両端で2点支持する形になる。
【0014】この場合、駒62の左右にできる空間(隙
間)に樹脂が均一に流れれば、駒62に左右から均等に
圧力がかかるので、駒62への圧力の影響がなく、駒6
2が塑性変形することもない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ICソケットの金型構造では、狭ピッチ化のためリブ幅
を狭めるよう駒間隔を狭ピッチにした場合、駒と駒との
空間に樹脂が流れ難くなり、樹脂の充填ムラが生じる。
つまり駒の片側にだけに樹脂が充填され、もう一方に樹
脂が充填されないことがある。
【0016】これでは、射出による樹脂圧力が駒の板面
の一方側から加えられ、上記したようにコア型とキャビ
型との両端で2点支持する金型構造でも板厚の薄い駒が
塑性変形または破損してしまう恐れがあるという問題が
あった。
【0017】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、ICリードの狭ピッチ化に対応して金
型に板厚の薄い駒を用いるとき、駒の塑性変形や破損を
防止できるICソケットの製造方法を提供することを目
的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明のICソケットの製造方法
は、ソケット基部に所定ピッチで連設する弾性バネ部の
接触防止用のリブを形成するICソケットの製造方法に
おいて、前記リブを形成する上で用いる所定形状の金属
性の駒の少なくとも両側縁をキャビ型に支持させ、かつ
前記キャビ型に対応するコア型の凹部に前記駒の先端部
を嵌合させて2つの金型を閉じ、前記金型に樹脂を充填
して前記リブを形成することを特徴としている。
【0019】この発明の場合、リブを形成するための金
属製の駒がコア型とキャビ型の凹部により従来よりも広
い面で支持されるので、駒の板面の強度が増し、射出成
形時の応力で駒が塑性変形することも破損することもな
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は本発明のICソケットの一つの実施
形態を示す断面図、図2は図1のICソケットの要部を
示す図、図3は図1のICソケットを製造するための金
型を示す図、図4は図1のICソケットの応力解析結果
を示す図、図5は従来のICソケットの応力解析結果を
示す図である。
【0022】図1において、符号1は絶縁性基盤であ
る。この絶縁性基盤1のICパッケージ3が装着される
所定位置には、複数の挿入穴2が形成されている。これ
ら複数の挿入穴2には、ICパッケージ3のリード(I
Cリード)4が弾性的に接触するバネ状のコンタクトピ
ン5が圧入されている。
【0023】各コンタクトピン5は、水平棒状のベース
部6と、この上部に円弧状に形成したバネ部7と、この
バネ部7の先端に形成されたICリード4との接触部8
と、上記ベース部6の下部から垂直方向に向けて形成さ
れた棒状の挿入部9と、上記ベース部6の両縁部に形成
された階段状の突出部である圧入しろ部10とからな
る。
【0024】また上記絶縁性基盤1には、図2に示すよ
うに、例えば0.3mm ピッチなどで隣接するコンタクトピ
ン5間において、互いの接触を防止するための絶縁性リ
ブ11が、上記同様の極めて狭いピッチで突出して形成
されている。
【0025】この絶縁性リブ11を含めた絶縁性基盤1
は、金型(コア型とキャビ型を合わせて一体化するも
の)に熱可塑性樹脂を射出充填し冷却することにより形
成されている。
【0026】図3に示すように、絶縁性リブ11を形成
するための所定形状の金属性の金型である駒22を側面
から見ると、駒22の斜線部分22aがコア型によって
支持されている。この斜線部分22aは、少なくとも駒
22の両側縁22bを含む部分である。この駒22は、
約0.15mm程度の板厚のものである。
【0027】以下、ICソケットの製造方法について説
明する。
【0028】この場合、上記絶縁性基盤1を形成するた
めに、例えば0.3mm 程度の板厚の駒22をコア型に図3
に示した斜線部分23で支持し、金型を閉じる際に、そ
の駒22の先端部(斜線部)22cをキャビ型の凹部に
入り込ませて(嵌合させて)、駒および金型全体の強度
を保持する。キャビ型の凹部は、従来と比較して深く形
成しており、駒22が支持された先端部22aの面積が
従来よりも広くとられている。
【0029】そして、この閉じられた金型に熱可塑性樹
脂を射出充填し冷却することにより絶縁性リブ11を有
する絶縁性基盤1を形成する。
【0030】この場合、金型を閉じたときに駒22の左
右にできる空間(隙間)に樹脂が均一に流れれば、駒2
2に左右から均等に圧力がかかるので、駒22の板面へ
加わわる圧力が少なく、駒22が塑性変形することも、
破損することもない。
【0031】一方、駒22の板厚が約0.15mmという薄さ
なので、樹脂の隙間への回り込みが悪くなることがあ
る。
【0032】この場合、駒22に一方側から圧力が加え
られるが、コア型とキャビ型の凹部とが駒22を従来よ
りも広い面(斜線部22a〜22c)で支持しているの
で、駒22の板面の強度が増し、駒22が塑性変形する
ことも破損することもない。このようにこの実施形態の
ICソケットおよび金型によれば、コア型とキャビ型の
凹部とで従来よりも広い面(斜線部22a〜22c)で
支持した駒22の表面全体に射出による圧力を加えたと
ころ、図4に示すような応力解析結果が得られた。
【0033】すなわち、駒の左右表面の樹脂圧力差を 1
Kgf/mm2 、材質の縦弾性係数を 23000Kgf/mm2 とした場
合、最大応力 198Kgf/mm2 、最大変形量 0.008mmとなっ
た。一方、図5に示すように、上記同条件で従来の金型
の応力解析を行ったところ、最大応力 573Kgf/mm2 、最
大変形量 0.1mmとなり、この実施形態での効果として
は、応力では65%減少でき、変形量では実に93%減少さ
せることができた。
【0034】通常、金型の駒として用いる材質の耐力が
100 〜200 Kgf/mm2 であることを考慮すれば、解析結果
からも従来は駒の変形もしくは破損を招いていたが、本
実施例では駒の変形もしくは破損がなくなることが判
る。
【0035】実際に上記金型にてICソケットを製造し
たが、絶縁性リブ11を形成した駒22には変形や破損
は見られなかった。
【0036】また上記以外のメリットとして、絶縁性リ
ブ11の両端を絶縁性基盤1本体から極力離すことで、
成形後の樹脂収縮により絶縁性リブ11が波打つ現象も
防ぐことができた。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ア型に支持するリブ用の駒を、従来よりも広い面で支持
したことにより、射出成形時の圧力に駒が耐え得る強度
が増加したので、例えば0.15mm程度の板厚の薄い駒を用
いても駒の塑性変形や破損を防止できるようになり、
0.3mmピッチのICリードの狭ピッチ化に対応できるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態であるICソケットの
構成を示す図である。
【図2】このICソケットの要部を示す図である。
【図3】このICソケットの金型により駒が支持されて
いる面を示す図である。
【図4】本発明の金型の駒の表面全体に圧力を加えたと
きの応力解析結果を示す図である。
【図5】従来の金型の駒の表面全体に図4とほぼ同条件
で圧力を加えたときの応力解析結果を示す図である。
【図6】従来の金型の構造を示す図である。
【図7】図6の金型により駒が支持されている面を示す
図である。
【符号の説明】
1…絶縁性基盤、2…挿入穴、3…ICパッケージ、4
…ICリード、5…コンタクトピン、6…ベース部、7
…バネ部、8…、9…挿入部、10…圧入しろ部、11
…絶縁性リブ、21…コア型、22…駒、。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソケット基部に所定ピッチで連設する弾
    性バネ部の接触防止用のリブを形成するICソケットの
    製造方法において、 前記リブを形成する上で用いる所定形状の金属性の駒の
    少なくとも両側縁をキャビ型に支持させ、かつ前記キャ
    ビ型に対応するコア型の凹部に前記駒の先端部を嵌合さ
    せて2つの金型を閉じ、前記金型に樹脂を充填して前記
    リブを形成することを特徴とするICソケットの製造方
    法。
JP23938295A 1995-09-19 1995-09-19 Icソケットの製造方法 Withdrawn JPH0976280A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23938295A JPH0976280A (ja) 1995-09-19 1995-09-19 Icソケットの製造方法

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JPH0976280A true JPH0976280A (ja) 1997-03-25

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021203