JPH0976168A - ベアリング挿入用治具 - Google Patents

ベアリング挿入用治具

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JPH0976168A
JPH0976168A JP23486495A JP23486495A JPH0976168A JP H0976168 A JPH0976168 A JP H0976168A JP 23486495 A JP23486495 A JP 23486495A JP 23486495 A JP23486495 A JP 23486495A JP H0976168 A JPH0976168 A JP H0976168A
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JP
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bearing
ring
shaft
groove
jig
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JP23486495A
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Kazuhiko Ohashi
一比古 大橋
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 純機械的な構造にすることによって、小型化
と構造の単純化とを図り、携帯性と作業能率性との向上
を図ったベアリング挿入用治具を提供する。 【構成】 センターシャフト2とガイドシャフト3とス
トッパリング5と挿入リング6と小スプリング7と大ス
プリング8とロック機構9とを備えている。これによ
り、挿入リング6を上方に移動させると、ロック機構9
のスチールボール91がV溝93に係合すると共にスチ
ールボール91と係合溝92との係合が解除され、ガイ
ドシャフト3が上昇して、ベアリング保持部32が挿入
リング6内に引っ込む。そして、ガイドシャフト3を下
方に移動させると、スチールボール91が係合溝92に
再び係合すると共にスチールボール91とV溝93との
係合が解除され、再びベアリング保持部32が挿入リン
グ6から突出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受けのハウジン
グ等にベアリングを挿入するためのベアリング挿入用治
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のベアリング挿入用治具
は、真空吸着方式を用いてベアリングを軸受けのハウジ
ングに挿入するのものであった。図7は、その一例を示
す概略図である。図7において、符号200は、ガイド
シャフトである。このガイドシャフト200の下端に
は、図示しないベアリングの内輪に挿入するための突出
部201が形成されている。そして、吸着用プレート2
02が、この突出部201に嵌められた状態で、ガイド
シャフト200の下端面に固着されている。この吸着用
プレート202には、複数の吸着孔203が円状に穿設
されており、ガイドシャフト200には、破線で示すよ
うに、これらの吸着孔203と連通した流通孔204が
形成されている。そして、この流通孔204に、図示し
ない真空ポンプからのホース205が連結されている。
なお、符号210はハンドプレスシャフトである。
【0003】かかるベアリング挿入用治具によるベアリ
ング挿入作業は、次のようにして行われる。まず、ガイ
ドシャフト200の突出部201をベアリングの内輪に
嵌め、吸着孔203の開口を内輪または外輪の端面に当
接する。そして、真空ポンプを作動させ、吸着孔203
及び流通孔204内の空気を抜き取って、真空にする。
すると、吸着孔203及び流通孔204内が負圧にな
り、ベアリングが吸着用プレート202に吸着される。
この状態で、外輪の周囲に接着剤を塗布し、そのまま、
軸受けのハウジングに挿入する。そして、吸着孔203
及び流通孔204内に空気を戻し、ベアリングに対する
吸着力を解放することで、本治具をハウジングに挿入さ
れたベアリングから離す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のベアリング挿入用治具では、真空ポンプや、吸着力の
発生及び解放を制御するコントロールバルブ等が必要と
なるので、治具全体が大型でかつ煩雑な構造になってし
まう。また、持ち運びにも不便であり、携帯性に劣って
いる。さらに、その真空作用によって、接着剤が吸着孔
203に詰り、作業に支障をきたすおそれもある。
【0005】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたもので、純機械的な構造にすることによって、小
型化と構造の単純化とを図り、携帯性と作業能率性との
向上を図ったベアリング挿入用治具を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係るベアリング挿入用治具は、第
1の筒部と、上記第1の筒部内に挿入されたシャフト部
と、上記第1の筒部の外側に嵌められて固着された第2
の筒部と、上記第1及び第2の筒部の間隙に挿入され、
その基部が上記第2の筒部の先端部と係合可能な第3の
筒部と、上記シャフト部を上記第1の筒部の基部側に付
勢する第1の付勢部と、上記第3の筒部を上記第1の筒
部の先端部側に付勢する第2の付勢部と、上記第1の筒
部の孔内に遊嵌された球体,上記シャフト部の外壁に設
けられ上記シャフト部の先端部が上記第3の筒部の先端
から突出した位置で上記球体と係合可能な第1の溝部,
及び上記第3の筒部の内壁であって上記孔よりも先端部
側の位置に設けられた第2の溝部を有したロック機構
と、上記シャフト部の先端部に設けられ、ベアリングの
内輪に圧入可能なベアリング保持部とを具備する構成と
した。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のベア
リング挿入用治具において、上記ベアリング保持部を、
上記シャフト部の先端部に装着したO−リングで構成し
た。
【0008】上記請求項1の発明によれば、球体が第1
の溝部に係合した状態にロック機構を設定しておくと、
シャフト部の先端部に設けられたベアリング保持部が第
3の筒部の先端から突出した状態になる。このベアリン
グ保持部をベアリングの内輪に圧入すると、ベアリング
がベアリング保持部によって保持される。この状態で、
ベアリングの外輪に接着剤を塗布する。しかる後、この
ベアリングを軸受け等のハウジングに挿入し、第3の筒
部を第2の付勢部の付勢力に抗して第1の筒部の基部側
に移動させると、第2の溝部が球体の位置に至る。この
とき、シャフト部が第1の付勢部によってその基部側に
付勢されているため、球体が第2の溝部側に移動し、第
2の溝部と係合する。これにより、球体と第1の溝部と
の係合が解け、シャフト部が第1の付勢部の付勢力によ
って基部側に移動する。この結果、ベアリング保持部が
第3の筒部内に引っ込み、ベアリング保持部がベアリン
グの内輪から外れる。この状態から、第1の付勢部の付
勢力に抗して、シャフト部を先端部側に移動させると、
第1の溝部が球体の位置に戻る。このとき、第3の筒部
が第2の付勢部によってその先端部側に付勢されている
ため、球体が、第1の溝部側に移動して第1の溝部に係
合する。これにより、球体と第2の溝部との係合が解
け、第3の筒部が元の位置の戻ると共に、ベアリング保
持部が第3の筒部から再び突出する。
【0009】上記請求項2の発明によれば、シャフト部
の先端部に装着したO−リングをベアリングの内輪に圧
入すると、O−リングの摩擦力によって、ベアリングが
確実に保持される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係るベアリング挿入用治具を示す断面図である。図1
において、符号1がベアリング挿入用治具である。な
お、各部材において、図の下部が先端部であり、上部が
基部である。このベアリング挿入用治具1は、センター
シャフト2(第1の筒部)と、ガイドシャフト3(シャ
フト部)と、セット駒4と、ストッパリング5(第2の
筒部)と、挿入リング6(第3の筒部)と、センターシ
ャフト2内に装着された小スプリング7(第1の付勢
部)と、センターシャフト2とストッパリング5との間
に装着された大スプリング8(第2の付勢部)と、小,
大スプリング7,8の付勢力を利用してガイドシャフト
3及び挿入リング6を所定位置にロックするロック機構
9とを備えている。なお、符号300は、ハンドプレス
であり、符号301は上下動するハンドプレスシャフト
である。
【0011】センターシャフト2は円筒状の部材であ
り、図1及び図2に示すように、図の上側の大径部20
と下側の小径部21とで構成されている。大径部20
は、その内側に一対のガイド溝23,24を有してい
る。具体的には、大径部20の内側部分を、その上端か
ら下方に向かって所定長さだけ直状に削ってガイド溝2
3を形成すると共に、このガイド溝23に対向する位置
の内側部分をその上端から下方に向かって所定長さだけ
直状に削って、ガイド溝24を形成している。そして、
これら同形状のガイド溝23,24が対向削設された内
側部分に対して外側からリング体20aが圧入されてい
る。一方、小径部21は、その内面中央部にリング状に
突出したストッパ部25を有している。このような構造
のセンターシャフト2内に、ガイドシャフト3が挿入さ
れている。
【0012】ガイドシャフト3は、図1に示すように、
幅広の上端部30と、太部31と、ベアリング保持部3
2とを有している。太部31は、センターシャフト2の
小径部21内であって、ストッパ部25の下側に配置さ
れており、このストッパ部25によって、太部31の上
昇移動が規制されるようになっている。ベアリング保持
部32は、この太部31の下端より延出しており、その
外径は図示しないベアリングの内輪内径にほぼ等しく設
定されている。このベアリング保持部32の下端部に
は、円周溝34が形成されており、この円周溝34内に
O−リング35が圧入されている。このようなガイドシ
ャフト3の上端部30に当接した状態で、セット駒4が
センターシャフト2の大径部20内に嵌められている。
【0013】セット駒4は、図3に示すように、センタ
ーシャフト2の大径部20内に配置される円板状のガイ
ドシャフト当接部40と、ガイドシャフト当接部40の
両側に立設された同長のアーム部41,42とで構成さ
れている。アーム部41,42の長さ及び幅は、大径部
20のガイド溝23,24の長さ及び幅とほぼ等しく設
定されており、図1に示すように、このアーム部41,
42がそれぞれガイド溝23,24に嵌められた状態
で、ガイドシャフト当接部40が大径部20内部に位置
されている。すなわち、セット駒4は、ガイド溝23,
24に案内されて上下動する。このようなセット駒4
は、ガイドシャフト3の上端部30にガイドシャフト当
接部40を当接した状態で配置されている。そして、セ
ンターシャフト2の大径部20には、ストッパリング5
が固着されている。
【0014】ストッパリング5は、その上部が大径部2
0の下部外側に嵌め込まれた状態で固着されている。こ
のストッパリング5の下端内側には、リング状の突出部
50が形成されている。そして、このストッパリング5
とセンターシャフト2の小径部21との間隙に挿入リン
グ6が挿入されている。
【0015】挿入リング6は、内径がセンターシャフト
2の小径部21の外径とほぼ等しく設定された筒状体で
あり、その上部に、幅広の係合部60を有し、下端部
に、先細りのテーパ状の押圧部61を有している。係合
部60は、ストッパリング5の突出部50と係合可能に
形成されており、挿入リング6は、この係合位置を下限
として、ストッパリング5内を出入りすることができ
る。このような挿入リング6と上記ガイドシャフト3に
は、小,大スプリング7,8が装着されている。
【0016】小スプリング7は、センターシャフト2の
ストッパ部25とガイドシャフト3の上端部30との間
に装着されており、ガイドシャフト3を常に矢印A方向
に、つまり上方向に付勢している。一方、大スプリング
8は、センターシャフト2の大径部20下端面と挿入リ
ング6の上端面との間に装着されており、挿入リング6
を常に矢印B方向に、つまり下方向に付勢している。こ
のような小,大スプリング7,8の付勢力を利用してガ
イドシャフト3と挿入リング6とを所定位置にロックす
るロック機構9が、センターシャフト2の小径部21と
ガイドシャフト3の太部31と挿入リング6との間に構
成されている。
【0017】ロック機構9は、センターシャフト2のス
トッパ部25の下側に穿設された孔90内に遊嵌された
スチールボール91(球体)と、係合溝92(第1の溝
部)と、V溝93(第2の溝部)とを有している。具体
的には、係合溝92は、断面略V字状の溝であり、ガイ
ドシャフト3の太部31の上部に形成されている。ま
た、V溝93も、略V字状の溝であるが、挿入リング6
の内壁に形成されている。詳しくは、挿入リング6の係
合部60とストッパリング5の突出部50との係合時
(挿入リング6が最下位置ある時)に、V溝93がスチ
ールボール91の下側近傍に位置するように設定されて
いる。
【0018】これにより、挿入リング6に外力が加わっ
ていない状態では、挿入リング6が大スプリング8の付
勢力によって最下位置まで押し下げられ、図4の(a)
に示すように、スチールボール91が挿入リング6に押
されて、ガイドシャフト3の太部31の係合溝92内に
入り込んだ状態になる。このとき、スチールボール91
は、矢印C方向に付勢されるが、挿入リング6の内壁面
がC方向への移動を阻止する。このため、小スプリング
7の付勢力によって、A方向に引っ張られているガイド
シャフト3が、スチールボール91と係合溝92との係
合力によって、ロックした状態になる。この結果、図1
に示すように、ガイドシャフト3のベアリング保持部3
2が挿入リング6の押圧部61から突出した状態にな
る。
【0019】そして、上記の状態から、大スプリング8
の付勢力に抗して挿入リング6を上方向に押上げると、
図4の(b)に示すように、挿入リング6のV溝93が
スチールボール91の位置に至る。すると、図4の
(a)に示したように、スチールボール91が矢印C方
向に付勢されているので、スチールボール91が、挿入
リング6のV溝93側に移動してV溝93に入り込む。
この結果、太部31の係合溝92とスチールボール91
との係合力が解放されて、ガイドシャフト3が上方に移
動し、図5に示すように、ガイドシャフト3のベアリン
グ保持部32が挿入リング6内に引っ込んだ状態にな
る。このとき、スチールボール91は、図4の(b)に
示すように、矢印D方向に付勢されるが、太部31の外
壁面によって、そのD方向への移動は阻止される。この
ため、大スプリング8の付勢力によって、B方向に押さ
れている挿入リング6が、スチールボール91とV溝9
3との係合力によって、ロックした状態になり、図5に
示すように、挿入リング6がストッパリング5内に多少
入り込んだ状態になる。
【0020】次に、本実施形態に係るベアリング挿入用
治具を用いてベアリングを軸受け等のハウジングに挿入
する動作について説明する。図6は、この挿入動作を示
す断面図である。まず、ベアリング挿入用治具1を、図
1に示す状態にしておく。すなわち、ロック機構9のス
チールボール91をガイドシャフト3の太部31の係合
溝92内に入り込ませ、このスチールボール91と係合
溝92との係合力によって、ガイドシャフト3をロック
した状態にすることにより、ガイドシャフト3のベアリ
ング保持部32が挿入リング6の押圧部61から突出し
た状態にしておく。このとき、ハンドプレス300のハ
ンドプレスシャフト301を、ガイドシャフト3の上端
部30に当接しているセット駒4内に、隙間をもたせ
て、挿入しておく。この状態で、図6の(a)に示すよ
うに、ベアリング保持部32をベアリング100の内輪
101に圧入すると、O−リング35の摩擦力によっ
て、ベアリング100がベアリング保持部32に保持さ
れる。
【0021】しかる後、図6の(b)に示すように、ベ
アリング100の外輪102に接着剤110を塗布し
て、ベアリング100をハウジング120のベアリング
挿入穴121に嵌め込む。そして、図6の(c)に示す
ように、ベアリング挿入用治具1全体を下方に押すと、
図4の(b)に示したように、挿入リング6が上方向に
移動して、挿入リング6のV溝93がスチールボール9
1の位置に迄上昇し、スチールボール91が「カチッ」
というクリック音を発して挿入リング6のV溝93側に
入り込む。これにより、挿入リング6がロックされると
共に、太部31の係合溝92とスチールボール91との
係合力が解放される。この結果、ガイドシャフト3が上
方に移動し、図5に示すように、ガイドシャフト3によ
って持上げられたセット駒4がハンドプレスシャフト3
01に当接する。この結果、図6の(c)に示すよう
に、ベアリング保持部32がベアリング100の内輪1
01から外れて、挿入リング6内に引っ込んだ状態にな
る。この状態で、図6の(d)に示すように、ベアリン
グ挿入用治具1をハウジング120から遠ざけること
で、ベアリング挿入穴121へのベアリング100の挿
入作業が終了する。
【0022】さらに、別のベアリング100を別のハウ
ジング120のベアリング挿入穴121に挿入する場合
には、図6の(a)に示すように、ベアリング挿入用治
具1のベアリング保持部32を突出状態にする。すなわ
ち、図5の状態から、ハンドプレスシャフト301を上
昇限まで上げ、セット駒4を下方に下げると、ガイドシ
ャフト3が小スプリング7の付勢力に抗して下降し、太
部31の係合溝92がスチールボール91の位置に至
る。これにより、太部31側に付勢されていたスチール
ボール91が「カチッ」というクリック音を発して係合
溝92に入り込み、ガイドシャフト3がロック状態にな
る。これと同時に、挿入リング6のロックが解放され、
挿入リング6が大スプリング8の付勢力によって最下位
置に至り、図1に示すように、ベアリング保持部32が
挿入リング6から突出した状態になる。以後は、図6の
(a)〜(d)に示すようにして、このベアリング10
0をベアリング挿入穴121に挿入することができる。
【0023】このように、本実施形態のベアリング挿入
用治具1は、真空ポンプや、吸着力の発生及び解放を制
御するコントロールバルブ等を用いずに、センターシャ
フト2とガイドシャフト3とセット駒4とストッパリン
グ5と挿入リング6とを一体に組み付け、その内部に、
小スプリング7及び大スプリング8を装着すると共にロ
ック機構9を形成した純機械的構成となっているので、
その構造を単純かつ堅固なものにすることができる。こ
の結果、治具の小型化を図ることができ、携帯性に優れ
た治具を提供することができる。また、ベアリング挿入
作業中に、接着剤110に作用を及ぼすことがないの
で、接着剤110が治具に付着することもない。しか
も、ハンドプレス300を用いれば、ベアリング挿入作
業を簡単に行うことができる。また、自動器の中にも簡
単に組み込むことができ、ベアリング挿入作業のさらな
る効率化を図ることができる。さらに、消耗部品がO−
リング35のみであり、治具の耐久性が高い。しかも、
O−リング35の交換は簡単であり、メインテナンス上
も優れている。
【0024】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変
形や変更が可能である。例えば、本実施形態では、ベア
リング保持部32としてO−リング35を用いたが、摩
擦性を有するものである部材ならば良く、O−リング3
5の代わりにゴム等の部材を使用することもできる。
【0025】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、ベアリング挿入用治具が、真空ポンプ
や、吸着力の発生及び解放を制御するコントロールバル
ブ等を用いずに、第1ないし第3の筒部とシャフト部と
第1及び第2の付勢部とロック機構とで構成される純機
械的な構造となっているので、ベアリング挿入用治具の
構造を単純かつ堅固なものにすることができるという優
れた効果がある。この結果、治具の小型化を図ることが
でき、携帯性に優れた治具を提供することができる。ま
た、ベアリング挿入作業中に、接着剤に作用を及ぼさ
ず、接着剤が治具に付着することがないので、作業の能
率化を図ることができる。しかも、ハンドプレスを用い
れば、ベアリング挿入作業を簡単に行うことができる。
また、自動器の中にも簡単に組み込むことができ、ベア
リング挿入作業のさらなる効率化を図ることができる。
さらに、消耗部品は、ベアリングに圧入されるベアリン
グ保持部のみであるので、消耗部品点数の減少と治具の
耐久性の向上とを図ることができる。
【0026】請求項2の発明によれば、ベアリング保持
部をシャフト部の先端部に装着したO−リングで構成し
たので、消耗部品がO−リングのみであり、治具の耐久
性のさらなる向上を図ることができるという効果があ
る。しかも、O−リングの交換は簡単であり、メインテ
ナンス上も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るベアリング挿入用治
具を示す断面図である。
【図2】図1のセンターシャフトを一部破断して示す断
面図である。
【図3】図1のセット駒の斜視図である。
【図4】図1のロック機構の作用を示す断面図であり、
図4の(a)はガイドシャフトのロック状態を示し、図
4の(b)は挿入リングのロック状態を示す。
【図5】図1の挿入リングがロックされると共にガイド
シャフトが挿入リング内に引っ込んだ状態を示す断面図
である。
【図6】図1のベアリング挿入用治具を用いたベアリン
グ挿入動作を示す断面図であり、図6の(a)はベアリ
ング保持状態を示し、図6の(b)は接着剤塗布状態を
示し、図6の(c)はベアリング挿入状態を示し、図6
の(d)は挿入動作完了状態を示す。
【図7】従来例に係るベアリング挿入用治具を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 ベアリング挿入用治具 2 センターシャフト 3 ガイドシャフト 4 セット駒 5 ストッパリング 6 挿入リング 7 小スプリング 8 大スプリング 9 ロック機構 32 ベアリング保持部 35 O−リング 90 孔 91 スチールボール 92 係合溝 93 V溝 100 ベアリング 101 内輪

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の筒部と、 上記第1の筒部内に挿入されたシャフト部と、 上記第1の筒部の外側に嵌められて固着された第2の筒
    部と、 上記第1及び第2の筒部の間隙に挿入され、その基部が
    上記第2の筒部の先端部と係合可能な第3の筒部と、 上記シャフト部を上記第1の筒部の基部側に付勢する第
    1の付勢部と、 上記第3の筒部を上記第1の筒部の先端部側に付勢する
    第2の付勢部と、 上記第1の筒部の孔内に遊嵌された球体,上記シャフト
    部の外壁に設けられ上記シャフト部の先端部が上記第3
    の筒部の先端から突出した位置で上記球体と係合可能な
    第1の溝部,及び上記第3の筒部の内壁であって上記孔
    よりも先端部側の位置に設けられた第2の溝部を有した
    ロック機構と、 上記シャフト部の先端部に設けられ、ベアリングの内輪
    に圧入可能なベアリング保持部と、 を具備することを特徴とするベアリング挿入用治具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のベアリング挿入用治具
    において、 上記ベアリング保持部を、上記シャフト部の先端部に装
    着したO−リングで構成した、 ことを特徴とするベアリング挿入用治具。
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