JPH0975845A - 粉末コーティング方法 - Google Patents

粉末コーティング方法

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JPH0975845A
JPH0975845A JP24140895A JP24140895A JPH0975845A JP H0975845 A JPH0975845 A JP H0975845A JP 24140895 A JP24140895 A JP 24140895A JP 24140895 A JP24140895 A JP 24140895A JP H0975845 A JPH0975845 A JP H0975845A
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JP
Japan
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slurry
powder
solvent
layer
base material
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JP24140895A
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English (en)
Inventor
Koichi Inasawa
幸一 稲澤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種の粉末ができるだけ均一に分散した複合
コーティング層を得る。 【解決手段】複数種の粉末を溶媒中に放置した場合に浮
遊して上方に分離する粉末2を第1溶媒4でスラリー化
して母材1表面に塗布し、この第1スラリー層を途中ま
で乾燥する。複数種の粉末を溶媒中に放置した場合に沈
降して下方に分離する粉末3を第1溶媒4と相溶性のあ
る第2溶媒5でスラリー化し、半乾燥状態の第1スラリ
ー層表面に塗布する。このとき、半乾燥状態の第1スラ
リー層と第2スラリー層との界面では、互いに相溶性の
ある第1溶媒4及び第2溶媒5同士が混合して境界がな
くなるため、第1スラリー層中の粉末2の一部が第2ス
ラリー層中に分散する。したがって、第1スラリーの粉
末2と第2スラリーの粉末3とがほぼ均一に分散した組
織の複合コーティング層6を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末コーティング方
法に関し、より詳しくは粉末を溶媒でスラリー化し、塗
布することにより、複数種の粉末が分散した複合コーテ
ィング層を形成する粉末コーティング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐摩耗性、耐食性、断熱性や摩擦
係数調整等の様々な目的のために、多成分系の複合材料
が検討されており、近年その成分も複雑に、かつ、多成
分になってきている。これらの複合材料は、各成分系の
原料を混合し、射出成形、鋳造、プレス等の手段により
成形することにより製品化されている。
【0003】一方、上記特性を必要とする部分が製品の
最表面のみの場合、コーティング、めっき、蒸着等の表
面処理を行うことにより、所望の表面特性を得た製品も
ある。これらの表面処理材は、母材自身の特性を生かし
たまま最表面に所望の特性を付与できるため、通常の複
合材と同様に使用できたり、母材に最表面とは別の機能
を付与したりすることができる。
【0004】上記表面処理技術のうちコーティング技術
は、特性を付与する各原料をバインダを含む水等の溶媒
でスラリー化し、これを母材表面に塗布後、熱処理を行
って製品化するものであり、設備投資が小さく、かつ、
容易に処理できるため、広く利用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記コーティング技術
での課題は特性を付与する原料を溶媒中にいかに均一に
分散させ、安定したスラリーにするかである。このた
め、ポリカルボン酸やポリアクリル酸等の分散剤を添加
したり、分散性の悪い粉末を予め表面処理してから溶媒
に添加する等の手段が検討されている。
【0006】しかし、例えば金属粉末と樹脂粉末のよう
に比重差が非常に大きい混合粉末の場合や、金属粉末と
セラミックス微粉末のように粒子径が非常に異なる混合
粉末の場合には、分散剤等を使用しても、金属粉末が沈
降したり、逆に比重が小さいものが表面に浮いたりし
て、均一なスラリーを得ることが困難である。また、あ
る原料を単独でコーティングし、乾燥後、次の原料をコ
ーティングする方法も考えられるが、各原料よりなる単
独のコーティング層が積層された複数層となり、各原料
を混合したスラリーをコーティングした場合とは異なっ
た特性となり、目的の特性を得られないことがある。ま
た、各層間の密着強度が問題となり、層間での剥離の問
題も生じる。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、複数種の粉末をコーティングする場合であって
も、これらの粉末ができるだけ均一に分散した複合コー
ティング層を得ることのできる粉末コーティング方法を
提供することを解決すべき技術課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の粉末コーティング方法は、粉末を溶媒でスラ
リー化し、該スラリーを母材表面に塗布することによ
り、複数種の粉末が分散した複合コーティング層を該母
材表面に形成する粉末コーティング方法であって、上記
複数種の粉末を溶媒中に放置した場合に浮遊して上方に
分離する粉末を第1溶媒でスラリー化し、該スラリーを
上記母材表面に塗布して第1スラリー層を形成する工程
と、上記第1スラリー層を途中まで乾燥する半乾燥工程
と、上記複数種の粉末を溶媒中に放置した場合に沈降し
て下方に分離する粉末を上記第1溶媒と相溶性のある第
2溶媒でスラリー化し、該スラリーを上記第1スラリー
層表面に塗布して第2スラリー層を形成する工程と、上
記第1スラリー層及び上記第2スラリー層を完全に乾燥
する乾燥工程とを順に実施することを特徴とするもので
ある。
【0009】この方法では、複数種の粉末を溶媒中に放
置した場合に浮遊して上方に分離する粉末のスラリーを
まず母材表面に塗布して第1スラリー層とし、半乾燥状
態とした第1スラリー層表面に、複数種の粉末を溶媒中
に放置した場合に沈降して下方に分離する粉末のスラリ
ーを塗布して第2スラリー層とする。このとき、上記半
乾燥状態の第1スラリー層と第2スラリー層との界面で
は、互いに相溶性のある第1溶媒及び第2溶媒同士が混
合して境界がなくなる。このため、先に塗布されていた
第1スラリー層中の粉末の一部が第2スラリー層中に分
散する。したがって、第1スラリーの粉末と第2スラリ
ーの粉末とがほぼ均一に分散した組織の複合コーティン
グ層を得ることができる。
【0010】上記課題を解決する請求項2記載の粉末コ
ーティング方法は、粉末を溶媒でスラリー化し、該スラ
リーを母材表面に塗布することにより、複数種の粉末が
分散した複合コーティング層を該母材表面に形成する粉
末コーティング方法であって、上記複数種の粉末を溶媒
中に放置した場合に浮遊して上方に分離する粉末を第1
溶媒でスラリー化し、該スラリーを上記母材表面に塗布
して第1スラリー層を形成する工程と、上記第1スラリ
ー層を途中まで乾燥する半乾燥工程と、上記複数種の粉
末を溶媒中に放置した場合に沈降して下方に分離する粉
末を上記第1溶媒より乾燥速度の速い第2溶媒でスラリ
ー化し、該スラリーを上記第1スラリー層表面に塗布し
て第2スラリー層を形成する工程と、上記第1スラリー
層及び上記第2スラリー層を完全に乾燥する乾燥工程と
を順に実施することを特徴とするものである。
【0011】この方法では、複数種の粉末を溶媒中に放
置した場合に浮遊して上方に分離する粉末のスラリーを
まず母材表面に塗布して第1スラリー層とし、半乾燥状
態とした第1スラリー層表面に、複数種の粉末を溶媒中
に放置した場合に沈降して下方に分離する粉末のスラリ
ーを塗布して第2スラリー層とし、第1スラリー層及び
第2スラリー層を完全に乾燥する。この乾燥工程中、第
2スラリー層の溶媒が第1スラリー層の溶媒より速く乾
燥することにより、第2スラリー層中には第1スラリー
層から最表面側へと延びる連通孔が形成される。このた
め、第1スラリー層の溶媒は上記連通孔を通って乾燥
し、その際第1スラリー層中の粉体が上記連通孔内に入
り込む。したがって、第2スラリーの粉末間に第1スラ
リーの粉末が母材から最表面方向に連続して分布した複
合コーティング層を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の粉末コーティング
方法に係る実施の形態について説明する。 (第1の実施形態)本実施形態は、請求項1記載の方法
に係るもので、その工程を図1に示すように、比重が軽
い粉末又は粒子径が小さい粉末2と、比重が重い粉末又
は粒子径が大きい粉末3とが均一分散した複合コーテイ
ィング層6を母材1にコーティングするものである。
【0013】図1中、1は母材、2は第1スラリーA中
の粉末、3は第2スラリーB中の粉末、4は第1スラリ
ーAの第1溶媒、5は第2スラリーBの第2溶媒、6は
複合コーティング層である。第1スラリーAには、第2
スラリーBに用いる粉末と同一スラリーとして混合した
場合に、分離して浮遊する可能性が高い粉末を使用す
る。例えば、第1スラリーAに用いる粉末としては、第
2スラリーBに用いる粉末と比較して比重が軽い粉末、
粒子径が小さい粉末等を挙げることができる。具体的に
は第2スラリーBに金属粉末を使用した場合、セラミッ
クス粉末、黒鉛粉末、カーボン粉末、樹脂粉末や、ある
いは第2スラリーBに用いた金属粉末と比較して非常に
細かい金属粉末を第1スラリーAに用いることができ
る。
【0014】比重差の異なる粉末を第1スラリーA及び
第2スラリーBに用いる場合、1〜2g/cm3 程度の
比重を有する粉末を第1スラリーAに用い、3g/cm
3 以上程度の比重を有する粉末を第2スラリーBに用い
ることが好ましい。また第2スラリーBに用いる粉末の
比重は、第1スラリーAに用いる粉末の比重の2〜3倍
程度であることが好ましい。
【0015】粒子径の異なる粉末を第1スラリーA及び
第2スラリーBに用いる場合、平均粒径が1μm以下程
度の粉末を第1スラリーAに用い、平均粒径が1μm以
上程度の粉末を第2スラリーBに用いることが好まし
い。また第2スラリーBに用いる粉末の平均粒径は、第
1スラリーAに用いる粉末の平均粒径の5〜10倍程度
であることが好ましい。
【0016】また、第1スラリーA及び第2スラリーB
中の各成分の配合量は、粉末:20〜80vol%、結
合材:5〜20vol%、及び溶媒:残部とすることが
好ましい。粉末濃度が80%を超えると、スラリー粘度
が高くなり過ぎてコーティングの作業性が非常に悪くな
る。このため、作業性の観点からは、粉末濃度を60v
ol%以下とすることが好ましい。一方、粉末濃度が2
0vol%より低いと、粉末の母材上への定着率が低く
なり、工業上妥当でない。また、第2スラリーB中の粉
末濃度としては、第2スラリーB中の溶媒量が多過ぎる
と、第1スラリーAを塗布、半乾燥後、第2スラリーB
を塗布した際、第1スラリーA層中の粉末が第2スラリ
ーB中で分離し易くなり、両スラリーを単独で別々にコ
ーティングする効果を得にくい。このため、第2スラリ
ーB中の粉末濃度は40〜60vol%とすることが好
ましい。なお、第2スラリーB中の粉末濃度が40vo
l%より低くなると粉末の定着率が低下し、工業的でな
い。さらに、第1スラリーA中の粉末濃度及び第2スラ
リーB中の粉末濃度は、複合コーティング層6として必
要な添加量となるようにそれぞれ調整される。
【0017】さらに本実施形態では、第1スラリーAの
第1溶媒と、第2スラリーBの第2溶媒とは互いに相溶
性のある溶媒を用いる。例えば第1溶媒に水を用いた場
合は、第2溶媒にエタノール、メタノール等のアルコー
ルを用いることができ、第1溶媒にアルコールを用いた
場合は、第2溶媒に他のアルコール、エステル、エーテ
ル等の有機溶剤等を用いることができる。第2スラリー
B中への第1スラリーAの分散、作業性等の観点から
は、第1溶媒と第2溶媒とは同一の溶媒であることが好
ましい。
【0018】以下、本実施形態に係るコーティング方法
の工程について説明する。まず、図1(a)に示すよう
に、母材1の表面に第1スラリーAを塗布する。そし
て、図1(b)に示すように、第1溶媒4の残量が5〜
10vol%程度になるまで乾燥する。このとき、第1
溶媒4の残量が多過ぎると、その後に第2スラリーBを
コーティングした際、第1スラリーAと第2スラリーB
とが容易に混合され、両者を単独にコーティングした効
果が発揮されず、第1スラリーAの粉末2が第2スラリ
ーBの表面に浮遊してしまう。逆に、第1スラリーAが
完全に乾燥した状態では、その後に第2スラリーBをコ
ーティングした際、第2スラリーB中への粉末移動効果
が十分に発揮されない。
【0019】次に、図1(c)に示すように、半乾燥状
態の第1スラリー層の上に、第1スラリーAの第1溶媒
4と相溶性のある第2溶媒5で調製した第2スラリーB
を塗布する。これにより、図1(d)に示すように第2
スラリーB中に第1スラリーAの粉末2が分散し、その
後の乾燥により、図1(e)に示すように第1スラリー
Aの粉末2と第2スラリーBの粉末3とが均一に分散し
た複合コーティング層6が形成される。
【0020】このようにして得られた複合コーティング
層6によれば、母材1の表面に、耐食性、耐摩耗性、高
(低)摩擦係数、高強度等の特性を効果的に付与せしめ
ることができる。したがって、本実施形態は、溶解用坩
堝、摺動物品材、摩擦材等の表面処理に適用することが
可能である。なお、上記実施形態において、熱硬化性バ
インダを用い、乾燥後に熱処理を行うようにすれば、さ
らに複合コーティング層6の強化が期待される。
【0021】また、上記実施形態では、複数種の粉末を
第1スラリーA及び第2スラリーBの2つのスラリーに
分けてコーティングする方法について説明したが、複数
種の粉末を3つ以上のスラリーに分けてコーティングす
ることも可能である。 (第2の実施形態)本実施形態は、請求項2記載の方法
に係るもので、その工程を図2に示すように、比重が重
い粉末又は粒子径が大きい粉末9が均一分散し、この粉
末9間に比重が軽い粉末又は粒子径が小さい粉末8が連
続的に分布した複合コーテイィング層12を母材7にコ
ーティングするものである。
【0022】図2中、7は母材、8は第1スラリーA中
の粉末、9は第2スラリーB’中の粉末、10は第1ス
ラリーA中の第1溶媒、11は第2スラリーB’中の第
2溶媒、12は複合コーティング層である。第1スラリ
ーAには、第2スラリーB’に用いる粉末と同一スラリ
ーとして混合した場合に、分離して浮遊する可能性が高
い粉末を使用する。例えば、第1スラリーAに用いる粉
末としては、第2スラリーB’に用いる粉末と比較して
比重が軽い粉末、粒子径が小さい粉末等を挙げることが
できる。具体的には第2スラリーB’に金属粉末を使用
した場合、セラミックス粉末、黒鉛粉末、カーボン粉
末、樹脂粉末や、あるいは第2スラリーB’に用いた金
属粉末と比較して非常に細かい金属粉末を第1スラリー
Aに用いることができる。
【0023】比重差の異なる粉末を第1スラリーA及び
第2スラリーB’に用いる場合、1〜2g/cm3 程度
の比重を有する粉末を第1スラリーAに用い、3g/c
3以上程度の比重を有する粉末を第2スラリーB’に
用いることが好ましい。また第2スラリーB’に用いる
粉末の比重は、第1スラリーAに用いる粉末の比重の2
〜3倍以上程度であることが好ましい。
【0024】粒子径の異なる粉末を第1スラリーA及び
第2スラリーB’に用いる場合、平均粒径が1μm以下
程度の粉末を第1スラリーAに用い、平均粒径が1μm
以上程度の粉末を第2スラリーB’に用いることが好ま
しい。また第2スラリーB’に用いる粉末の平均粒径
は、第1スラリーAに用いる粉末の平均粒径の5〜10
倍程度であることが好ましい。
【0025】また、第1スラリーAに用いる粉末として
は、乾燥工程中、第2スラリー層中に生成される連通孔
に進入し易いように、できるだけい平均粒径の小さいも
のを用いることが好ましい。さらに、第1スラリーAに
用いる粉末として、第2スラリーB’に用いる粉末の融
点より低くかつ母材が劣化しない温度の条件で溶融する
低融点の粉末を用いた場合、乾燥工程時にこの粉末が溶
融し、第2スラリーB’の粉末間に第2スラリーB’の
第2溶媒が乾燥することにより生じた連通孔内を上記溶
融物が進入するので、第1スラリーの粉末成分よりなり
母材から最表面方向に連続して延びる針状物が第2スラ
リーB’の粉末間に分布した組織の複合コーティング層
を得ることができる。したがって、複合コーティング層
において、母材との密着強度や耐衝撃性を向上させるの
に有利となる。
【0026】また、第1スラリーA及び第2スラリー
B’中の各成分の配合量は、粉末:20〜80vol
%、結合材:5〜20vol%、及び溶媒:残部とする
ことができる。粉末濃度が80%を超えると、スラリー
粘度が高くなり過ぎてコーティングの作業性が非常に悪
くなる。このため、作業性の観点からは、粉末濃度を6
0vol%以下とすることが好ましい。一方、粉末濃度
が20vol%より低いと、粉末の母材上への定着率が
低くなり、工業上妥当でない。また、第2スラリーB’
中の粉末濃度としては、第2スラリーB’中の溶媒量が
多過ぎると、第2スラリーB’の乾燥に時間がかかり過
ぎ、第1スラリーAの溶媒が第2スラリーB’中に溶出
し、連通孔が出来る前に蒸発しようとするため、40〜
60vol%とすることが好ましい。さらに、第1スラ
リーA中の粉末濃度及び第2スラリーB’中の粉末濃度
は、複合コーティング層12として必要な添加量となる
ようにそれぞれ調整される。
【0027】さらに、本実施形態では、第2スラリー
B’の第2溶媒11には、第1スラリーAに用いた第1
溶媒10と比較して乾燥速度が速いものを用いる。第1
スラリーAに用いる第1溶媒10と第2スラリーBに用
いる第2溶媒11については種々の組合せが考えられる
が、例えば水とアルコール、炭素数の異なるアルコール
や、炭化水素同士を挙げることができる。具体的には、
第1溶媒10に水を、第2溶媒11にアルコールを用い
る組合せや、第1溶媒10にブチルアルコールを、第2
溶媒11にメチルアルコールを用いる組合せや、第1溶
媒10に炭素数の多い芳香族炭化水素を、第2溶媒11
に炭素数の少ないパラフィン系炭化水素を用いる組合せ
等を挙げることができる。なお、水と炭化水素の組合せ
のように、完全に溶解性がないもの同士の組合せの場
合、第1スラリーAが第2スラリーB’をはじいてしま
い第1スラリーA上に第2スラリーB’をコーティング
できないことになるので、組合せには配慮が必要であ
り、第1溶媒10及び第2溶媒11は互いにある程度溶
解性があるものを用いることが好ましい。
【0028】乾燥速度の目安として蒸気圧が挙げられ、
第2スラリーB’の第2溶媒11の蒸気圧は、第1スラ
リーAの第1溶媒10の蒸気圧の1/2〜1/3倍程度
であることが好ましい。以下、本実施形態に係るコーテ
ィング方法の工程について説明する。まず、図2(a)
に示すように、母材7の表面に第1スラリーAを塗布す
る。そして、図2(b)に示すように、第1溶媒10の
残量が5〜10vol%程度になるまで乾燥する。この
とき、第1溶媒10の残量が多過ぎると、その後に第2
スラリーB’をコーティングし、第1スラリーA及び第
2スラリーB’の乾燥工程で、割れ等の不都合が生じ
る。逆に、第1スラリーAが完全に乾燥した状態では、
第2スラリーB’中への粉末移動効果が十分に発揮され
ない。
【0029】次に、図2(c)に示すように、半乾燥状
態の第1スラリー層の上に、第1スラリーAで用いた第
1溶媒10より乾燥速度が速く、かつ第1溶媒10とあ
る程度の溶解性のある第2溶媒11で調製した第2スラ
リーB’を塗布する。そして、できるだけ第2スラリー
B’層側の面から加熱して乾燥することにより、図2
(d)に示すように第2スラリーB’層が乾燥し、乾燥
時に生じる連通孔13を通って第1スラリーAの第1溶
媒10及び粉末8が表面ににじみ出て、第1スラリーA
の乾燥が進行する。なお、第1スラリーAの溶媒残量が
多い場合やコーティング層表面からではなく母材7側か
ら加熱した場合等には、第2スラリーB’中に連通孔1
3が形成される前に第1スラリーAの第1溶媒10が加
熱されて膨張し、コーティング層12に亀裂や剥離が生
じることがあるので、第1スラリーAの残存溶媒量を適
性化するとともに、乾燥はコーティング層表面側からで
きる限り徐々に加熱することが望ましい。
【0030】このような過程を経て、図2(e)に示す
ように均一分散した第2スラリーB’の粉末9間に第1
スラリーAの粉末8が母材7から最表面の方向に延びる
ように連続して分布した複合コーティング層12が形成
される。このようにして得られた複合コーティング層1
2は、母材7との密着性が向上して脱落が防止され、そ
して母材7の表面に耐熱衝撃性、高強度等の特性を効果
的に付与せしめることができる。したがって、本実施形
態は、溶解用坩堝、摺動物品材、摩擦材等の表面処理に
適用することが可能である。
【0031】なお、上記実施形態において、熱硬化性バ
インダを用い、乾燥後に熱処理を行うようにすれば、さ
らに複合コーティング層12の強化が期待される。ま
た、上記実施形態では、複数種の粉末を第1スラリーA
及び第2スラリーB’の2つのスラリーに分けてコーテ
ィングする方法について説明したが、複数種の粉末を3
つ以上のスラリーに分けてコーティングすることも可能
である。
【0032】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1−1)本実施例は、上記第1の実施形態で示
した方法に準ずる方法により、粉末コーティングを行う
ものである。
【0033】まず、第1スラリーA及び第2スラリーB
として、以下のものを準備した。第1スラリーA 100μm以下のりん片状黒鉛粉末(比重:1.8):
60vol% 水溶性熱硬化性フェノール樹脂:5vol% 水:残部第2スラリーB 平均粒径2〜3μmのアルミナ粉末(比重:3.9):
40vol% 平均粒径2〜3μmのシリカ粉末(比重:2.3):2
0vol% 水溶性熱硬化性フェノール樹脂:10vol% 水:残部 上記第1スラリーAをステンレス鋼板に0.5mmの厚
さに塗布後、100℃で12時間乾燥し、残留水分を1
0vol%以下にした。
【0034】そして、半乾燥後の第1スラリーA層の上
に上記第2スラリーBを1mmの厚さで塗布後、100
℃で24時間乾燥した。その後、300℃で3時間加熱
して水溶性熱硬化性フェノール樹脂を硬化させた。この
ようにして得られた複合コーティング層について、相手
材S55Cでの乾式摩擦摩耗試験をすることにより潤滑
性を評価した結果、安定した潤滑性を示した。
【0035】(比較例1−1)スラリーCとして、以下
のものを準備した。スラリーC 100μm以下のりん片状黒鉛粉末:20vol% 平均粒径2〜3μmのアルミナ粉末:27vol% 平均粒径2〜3μmのシリカ粉末:13vol% 水溶性熱硬化性フェノール樹脂:10vol% 水:残部 上記スラリーCをステンレス鋼板に1.5mmの厚さに
塗布後、100℃で40時間乾燥し、さらに300℃で
3時間加熱して水溶性熱硬化性フェノール樹脂を硬化さ
せた。
【0036】このようにして得られた複合コーティング
層について、実施例1−1と同様に潤滑性を評価したと
ころ、試験中に表層近傍の黒鉛の脱落が起こり、初期に
は潤滑性が得られたが、後半に急に摩擦係数が上昇し
た。 (実施例1−2)本実施例も、上記第1の実施形態で示
した方法に準ずる方法により、粉末コーティングを行う
ものである。
【0037】まず、第1スラリーA及び第2スラリーB
として、以下のものを準備した。第1スラリーA 平均粒径1μmのシリカ粉末:60vol% ポリビニルブチラール:5vol% エチルアルコール:残部第2スラリーB 平均粒径10μmの銅系合金粉末(比重:9.0):6
0vol% ポリビニルブチラール:10vol% アルコール可溶性熱硬化性フェノール樹脂:10vol
% エチルアルコール:残部 上記第1スラリーAを鉄系合金をプレス成形した気孔率
10%以下の成形体表面に0.5mmの厚さに塗布後、
70℃で12時間乾燥し、残留アルコールを10vol
%以下にした。
【0038】そして、半乾燥後の第1スラリーA層の上
に上記第2スラリーBを1mmの厚さで塗布後、70℃
で24時間乾燥した。その後、300℃で2時間脱脂を
行った後、1100℃で1時間真空中で焼結した。この
ようにして得られた複合コーティング層について、相手
材S55Cでの乾式摩擦摩耗試験をすることにより耐摩
耗性を評価した結果、安定した耐摩耗性を示した。
【0039】(比較例1−2)スラリーCとして、以下
のものを準備した。スラリーC 平均粒径1μmのシリカ粉末:30vol% 平均粒径10μmの銅系合金粉末:30vol% ポリビニルブチラール:10vol% エチルアルコール:残部 上記スラリーCを鉄系合金をプレス成形した気孔率10
%以下の成形体表面に1.5mmの厚さに塗布後、70
℃で40時間乾燥した。その後、300℃で2時間脱脂
を行った後、1100℃で1時間真空中で焼結した。
【0040】このようにして得られた複合コーティング
層について、実施例1−2と同様に耐摩耗性を評価した
ところ、初期にシリカ粉末の脱落等がみられ、摩擦係数
の低下が見られた。 (実施例2−1)本実施例は、上記第2の実施形態で示
した方法に準ずる方法により、粉末コーティングを行う
ものである。
【0041】まず、第1スラリーA及び第2スラリー
B’として以下のものを準備した。第1スラリーA 100μm以下のりん片状黒鉛粉末:60vol% 水溶性熱硬化性フェノール樹脂:5vol% 水:残部第2スラリーB’ 平均粒径2〜3μmのアルミナ粉末:40vol% 平均粒径2〜3μmのシリカ粉末:20vol% アルコール溶解性熱硬化性フェノール樹脂:10vol
% エチルアルコール:残部 上記第1スラリーAをステンレス鋼板に0.5mmの厚
さに塗布後、100℃で12時間乾燥し、残留水分を1
0vol%以下にした。
【0042】そして、半乾燥後の第1スラリーA層の上
に上記第2スラリーB’を1mmの厚さで塗布後、第2
スラリーB’塗布面にドライヤーで温風をあてながらコ
ーティング層表面から乾燥させた。その後、300℃で
3時間加熱して熱硬化性フェノール樹脂を硬化させた。
これにより、セラミックス粉末の粒子間にりん状黒鉛粉
末が母材からコーティング層表面方向に連続して分布し
た組織の複合コーティング層が得られた。
【0043】このようにして得られた複合コーティング
層について、大気中、700℃から水中投下試験するこ
とにより耐熱衝撃性を評価した結果、コーティング層の
剥離がなく、耐熱衝撃性が向上した。 (実施例2−2)本実施例も、上記第2の実施形態で示
した方法に準ずる方法により、粉末コーティングを行う
ものである。
【0044】まず、第1スラリーA及び第2スラリー
B’として以下のものを準備した。第1スラリーA 平均粒径1μmの銅系合金粉末(組成:Cu−Ni系,
比重:9):60vol% ポリビニルアルコール:5vol% 水:残部第2スラリーB’ 平均粒径10μmの銅系合金粉末(組成:Cu−Ni
系,比重:9):60vol% ポリビニルブチラール:10vol% エチルアルコール:残部 上記第1スラリーAを鉄系合金をプレス成形した気孔率
10%以下の成形体表面に0.5mmの厚さに塗布後、
70℃で12時間乾燥し、残留アルコールを10vol
%以下にした。
【0045】そして、半乾燥後の第1スラリーA層の上
に上記第2スラリーB’を1mmの厚さで塗布後、スラ
リーB’塗布面にドライヤーで温風をあてながらコーテ
ィング層表面から乾燥させた。その後、300℃で2時
間脱脂を行った後、1100℃で1時間真空中で焼結し
た。これにより、母材近傍が平均粒径が細かく、易焼結
性である第1スラリーA中の粉末により緻密質となり、
かつ、銅系合金粒子間に易焼結性粉末合金が焼結して、
母材からコーティング層表面方向に連続して連なった組
織の複合コーティング層が得られた。
【0046】このようにして得られた複合コーティング
層について、抗折試験機により、母材−コーティング層
界面にせん断応力を負荷することにより母材との密着強
度及び耐衝撃性を評価した結果、本実施例を使用しない
ものの約2倍の強度となり母材との密着強度及び耐衝撃
性が向上した。これは、このコーティング層において、
粗粒の銅系合金粉末間に易焼結性銅系合金が母材からコ
ーティング層表面方向に連続して連なった組織を呈して
いるためと考えられる。
【0047】(実施例2−3)本実施例も、上記第2の
実施形態で示した方法に準ずる方法により、粉末コーテ
ィングを行うものである。まず、第1スラリーA及び第
2スラリーB’として以下のものを準備した。第1スラリーA 平均粒径1μmの硼珪酸ガラス粉末(フリット)(比
重:1、融点:900℃):60vol% ポリビニルアルコール:5vol% 水:残部第2スラリーB’ 平均粒径2〜3μmのアルミナ粉末:40vol% 平均粒径2〜3μmのシリカ粉末:20vol% ポリビニルブチラール:10vol% エチルアルコール:残部 上記第1スラリーAをステンレス鋼板表面に0.5mm
の厚さに塗布後、70℃で12時間乾燥し、残留アルコ
ールを10vol%以下にした。
【0048】そして、半乾燥後の第1スラリーA層の上
に上記第2スラリーB’を1mmの厚さで塗布後、70
℃で24時間乾燥した。その後、300℃で2時間脱脂
を行った後、1000℃で30分間熱処理を行い、フリ
ットを溶融させた。これにより、母材近傍がフリットに
より緻密質となり、かつ、セラミックス粒子間に溶融し
たフリットが母材からコーティング層表面方向に連続し
て針状に分布した組織の複合コーティング層が得られ
た。
【0049】このようにして得られた複合コーティング
層について、大気雰囲気炉で500℃10時間保持する
ことにより耐酸化性を評価した結果、コーティング層の
はがれがなく、母材の酸化防止効果が見られた。これ
は、この複合コーティング層においては、母材近傍がフ
リットにより緻密質となっているためと考えられる。ま
た、上記複合コーティング層について、コーティング層
の引っかき試験をすることにより母材との密着強度及び
耐衝撃性を評価した結果、コーティング層の密着強度及
び耐衝撃性が向上した。これは、このコーティング層に
おいて、セラミックス粒子間に溶融したフリットが母材
からコーティング層表面方向に連続して針状に分布した
組織を呈しているためと考えられる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載のコ
ーティング方法では、第1スラリーの粉末と第2スラリ
ーの粉末とがほぼ均一に分散した組織の複合コーティン
グ層を得ることができるので、耐食性、耐摩耗性、高
(低)摩擦係数、高強度等の特性を効果的に向上させる
ことのできる複合コーティング層を提供することが可能
である。
【0051】また、請求項2記載のコーティング方法で
は、第2スラリーの粉末間に第1スラリーの粉末が母材
から最表面方向に連続して分布した複合コーティング層
を得ることができるので、母材との密着性が向上して脱
落が防止され、また耐熱衝撃性、高強度等の特性を効果
的に向上させることのできる複合コーティング層を提供
することが可能である。
【0052】したがって、本発明方法は、溶解用坩堝、
摺動物品材、摩擦材等の表面処理に効果的に適用するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るコーティング方法を模式
的に説明する工程図であり、(a)は第1スラリーAを
塗布した状態、(b)は第1スラリーAを半乾燥した状
態、(c)は第2スラリーBを塗布した状態、(d)は
第1スラリーA中の粉末が第2スラリー中に分散した状
態、(e)第1スラリーA及び第2スラリーBを乾燥し
て複合コーティング層を形成した状態をそれぞれ示す。
【図2】第2の実施形態に係るコーティング方法を模式
的に説明する工程図であり、(a)は第1スラリーAを
塗布した状態、(b)は第1スラリーAを半乾燥した状
態、(c)は第2スラリーB’を塗布した状態、(d)
は第1スラリーA中の粉末が第2スラリー中に生成した
連通孔内を分散した状態、(e)第1スラリーA及び第
2スラリーB’を乾燥して複合コーティング層を形成し
た状態をそれぞれ示す。
【符号の説明】
図中、1,7は母材、2,8は第1スラリーAの粉末、
3は第2スラリーBの粉末、9は第2スラリーB’の粉
末、4,10は第1溶媒、5,11は第2溶媒、6,1
2は複合コーティング層である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末を溶媒でスラリー化し、該スラリーを
    母材表面に塗布することにより、複数種の粉末が分散し
    た複合コーティング層を該母材表面に形成する粉末コー
    ティング方法であって、 上記複数種の粉末を溶媒中に放置した場合に浮遊して上
    方に分離する粉末を第1溶媒でスラリー化し、該スラリ
    ーを上記母材表面に塗布して第1スラリー層を形成する
    工程と、 上記第1スラリー層を途中まで乾燥する半乾燥工程と、 上記複数種の粉末を溶媒中に放置した場合に沈降して下
    方に分離する粉末を上記第1溶媒と相溶性のある第2溶
    媒でスラリー化し、該スラリーを上記第1スラリー層表
    面に塗布して第2スラリー層を形成する工程と、 上記第1スラリー層及び上記第2スラリー層を完全に乾
    燥する乾燥工程とを順に実施することを特徴とする粉末
    コーティング方法。
  2. 【請求項2】粉末を溶媒でスラリー化し、該スラリーを
    母材表面に塗布することにより、複数種の粉末が分散し
    た複合コーティング層を該母材表面に形成する粉末コー
    ティング方法であって、 上記複数種の粉末を溶媒中に放置した場合に浮遊して上
    方に分離する粉末を第1溶媒でスラリー化し、該スラリ
    ーを上記母材表面に塗布して第1スラリー層を形成する
    工程と、 上記第1スラリー層を途中まで乾燥する半乾燥工程と、 上記複数種の粉末を溶媒中に放置した場合に沈降して下
    方に分離する粉末を上記第1溶媒より乾燥速度の速い第
    2溶媒でスラリー化し、該スラリーを上記第1スラリー
    層表面に塗布して第2スラリー層を形成する工程と、 上記第1スラリー層及び上記第2スラリー層を完全に乾
    燥する乾燥工程とを順に実施することを特徴とする粉末
    コーティング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017095349A (ja) * 2015-11-25 2017-06-01 ヘレーウス クヴァルツグラース ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトHeraeus Quarzglas GmbH & Co. KG 高ケイ酸含有材料からの複合体を製造する方法

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