JPH0975532A - 遊技機用管理システム - Google Patents

遊技機用管理システム

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JPH0975532A
JPH0975532A JP25718195A JP25718195A JPH0975532A JP H0975532 A JPH0975532 A JP H0975532A JP 25718195 A JP25718195 A JP 25718195A JP 25718195 A JP25718195 A JP 25718195A JP H0975532 A JPH0975532 A JP H0975532A
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JP25718195A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】分散処理を行うことによって、管理コンピュー
タの負担を軽減し、かつ、台管理装置のプログラムの書
き換えを簡単に行える遊技機用管理システムを提供す
る。 【構成】遊技機用管理システムは、遊技機の稼働状況を
示す遊技データを収集し、遊技機4に対する制御データ
を送出する管理コンピュータ1と、管理コンピュータ1
に通信ケーブル10を介して接続された複数の島管理装
置2と、それぞれの島管理装置2に通信ケーブル10を
介して接続された複数の台管理装置3とからなり、前記
島管理装置2は、データ処理手段、記憶手段、および通
信手段を有しており、前記台管理装置3は、データ処理
手段、記憶手段、通信手段、および対応する遊技機4に
接続するための入出力端子を有しており、前記台管理装
置3の前記記憶手段の少なくとも一部は、書き換え可能
かつ不揮発性の記憶手段である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパチンコ機
のような遊技機を多数有する遊技ホールにおいて、中央
の管理コンピュータが各遊技機の遊技データを収集し、
また、管理コンピュータから制御データを各遊技機に送
出したりする遊技機用管理システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複数の遊技機を有する遊技ホールでは、
各遊技機について複数の遊技データを検出し、警報ある
いは集計処理等を行う必要がある。
【0003】従来、各遊技機の遊技データは、各センサ
からの入力信号線が中央の管理コンピュータに切り換え
装置を介して接続されており、管理コンピュータは切り
換え装置により信号線を切り換えながら複数の遊技機に
ついてさらに複数の遊技データを検出、収集していた。
このような遊技データの検出、収集システムでは、複数
の遊技機のそのそれぞれの複数の検出センサからの信号
線の数が膨大な量になり、信号線の配線設備のコストが
高くなってしまっていた。また、管理コンピュータ側に
設けられる信号線の切り換え装置も遊技機の台数の上昇
により大規模化し、コストが上昇することになる。
【0004】そこで、各遊技機に遊技データを伝送する
遊技機用管理装置を設け、無線あるいは通信ケーブルに
より、管理コンピュータが遊技データを収集するものが
できてきた(例えば、特開平4−38981号公報、特
開平6−34751号公報)。無線あるいは通信ケーブ
ルによってバス方式で各遊技機用管理装置と管理コンピ
ュータを接続することにより、膨大な量の信号線の配線
設備が不要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】遊技ホールには多数の
遊技機が存在するため、管理コンピュータがこれら全て
の遊技機の遊技データを収集し、その遊技データの集計
処理等を行い、各遊技機に対する制御データを送出する
ことには、かなりの処理能力を必要とする。このため、
管理コンピュータとしては、市販のパーソナルコンピュ
ータ等の安価なものよりも処理能力の大きいコンピュー
タを必要とし、管理システムの設備コストが大きくなっ
ていた。
【0006】管理コンピュータとして、安価な市販パー
ソナルコンピュータを採用した場合は、各遊技機からの
遊技データの収集の時間間隔を大きくしなければなら
ず、十分な遊技データを収集することができなかった。
【0007】また、管理コンピュータが何らかの原因で
ダウンしたり、通信回線が故障したりすると、システム
全体が停止してしまい、その間、遊技機の制御や遊技機
データの収集が不可能になってしまっていた。
【0008】そこで、本発明は、管理コンピュータの処
理の一部を島管理装置や台管理装置に行わせ、分散処理
を行うことによって、管理コンピュータの負担を軽減
し、管理コンピュータとして処理能力の低いコンピュー
タでも使用できる安価な遊技機用管理システムを提供す
ることを目的とする。
【0009】そして、本発明は、台管理装置と島管理装
置のそれぞれに内蔵されるプログラムを通信回線を介し
て簡単に変更することができる遊技機用管理システムを
提供することを目的とする。
【0010】次に、本発明は、通信回線が故障しても、
台管理装置が独自にその台管理装置に接続された表示装
置への表示データの送出や遊技機の制御を行うことがで
き、遊技ホールの稼働率を向上させることができる遊技
機用管理システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における遊技機用管理システムは、遊技機の
稼働状況を示す遊技データを収集し、遊技機に対する制
御データを送出する管理コンピュータと、管理コンピュ
ータに通信ケーブルを介して接続された複数の島管理装
置と、それぞれの島管理装置に通信ケーブルを介して接
続された複数の台管理装置とからなり、前記島管理装置
は、データ処理手段、記憶手段、および通信手段を有し
ており、前記台管理装置は、データ処理手段、記憶手
段、通信手段、および対応する遊技機に接続するための
入出力端子を有しており、前記台管理装置の前記記憶手
段の少なくとも一部は、書き換え可能かつ不揮発性の記
憶手段であることを特徴とする。
【0012】また、上記遊技機用管理システムの、前記
島管理装置の前記記憶手段の少なくとも一部は、書き換
え可能かつ不揮発性の記憶手段であることが好ましい。
【0013】さらに、上記遊技機用管理システムの、前
記書き換え可能かつ不揮発性の記憶手段には、通信ケー
ブルを介して送られてくるプログラムを格納することが
できる。
【0014】上記課題を解決するための手段の具体例を
説明する。遊技機としては、パチンコ機4やスロットマ
シンがある。管理用コンピュータ1としては通常のパー
ソナルコンピュータが使用でき、管理コンピュータ1の
データ処理手段にはCPU、DSP等のデータ処理回路
が対応し、管理コンピュータ1の記憶手段にはRAM等
のメモリが対応し、管理コンピュータ1の通信手段には
通信ケーブル中継基板11およびコンピュータに内蔵さ
れたシリアルインターフェース回路等が対応する。台管
理装置3のデータ処理手段および記憶手段は、基本回路
311に含まれており、書き換え可能かつ不揮発性の記
憶手段としては、バッテリバックアップされたSRAM
またはフラッシュROM等の不揮発性のメモリM2が使
用できる。台管理装置3の通信手段としては通信回路3
12が使用できる。台管理装置3の入出力端子としては
コネクタ32b,32cが使用できる。島管理装置2の
各手段についても台管理装置3と同様の回路が使用でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明をパチンコホールに適
用した場合のシステム全体図である。パチンコホールに
は多数のパチンコ機やスロットマシン等の遊技機が設置
されているが、それらは遊技機設置島と呼ばれる遊技機
群に分かれており、その遊技機設置島が複数集まってパ
チンコホールを形成している。
【0016】中央の管理コンピュータ1は、データ処理
手段、記憶手段、および通信手段を有しており、記憶手
段のバックアップ電源を備えていれば、さらに好まし
い。通信手段としては通信ケーブル中継基板11を介し
て通信ケーブル10が接続されている。複数の島管理装
置2がその通信ケーブル10により管理コンピュータ1
にバス方式により接続されている。島管理装置2は最大
24台まで管理コンピュータ1に接続可能である。ま
た、それぞれの島管理装置2には別の通信ケーブル10
を介して複数の台管理装置3がバス方式により接続され
ている。島管理装置1台あたりに最大31台の台管理装
置が接続可能である。通信ケーブルとしては2線式ツイ
ストペアシールド線を使用する。また、通信インターフ
ェースとしてはRS−485(EIA規格)を採用して
いる。また、島管理装置2には、必要に応じて一般玉貸
機や玉計数機(遊技者が獲得したパチンコ玉を計数する
ための機器)や金庫信号線(入金信号を出力する機器か
らの信号線)等が接続される。
【0017】遊技機設置島のパチンコ機4の近傍に取り
付けられた台管理装置3は、所定の時間間隔毎に、パチ
ンコ機4からの種々の遊技データを入力インターフェー
スを通して取得し、台管理装置3内部のメモリに記憶し
ておく。メモリの内容は、バックアップ用電源によりバ
ックアップされており、電源電圧低下や停電によっても
記憶内容が消失することはない。遊技データには、補給
玉数、打込玉数、磁石検出信号、電波検出信号、大当た
り信号、当たり信号等が含まれる。なお、補給玉数、打
込玉数は、それぞれ補給信号、打込信号のカウント値か
ら求められる。
【0018】台管理装置3は、島管理装置2から受信し
たコマンドパケットのアドレスデータと、自分自身のア
ドレス設定回路313に設定されたデータを比較して、
それらが一致した場合にコマンドに従った処理を行う。
すなわち、島管理装置2からデータ要求コマンドを受信
した場合は、メモリに記憶している遊技データを島管理
装置2に送信する。
【0019】また、台管理装置3は、島管理装置2を介
して管理コンピュータ1からの制御データを受信し、メ
モリに記憶する。制御データには、打止玉数の設定値、
打止台開放制御信号等がある。台管理装置3は管理コン
ピュータ1から受信した打止玉数の設定値に基づいて、
パチンコ機4の打止制御を行い、また、打止台開放制御
信号によってパチンコ機4の開放制御を行う。
【0020】島管理装置2も、管理コンピュータ1から
受信したコマンドパケットのアドレスデータと、自分自
身のアドレス設定回路に設定されたデータを比較して、
それらが一致した場合にコマンドに従った処理を行う。
【0021】島管理装置2は、所定の時間間隔毎に、そ
の島に属する全てのパチンコ機4に取り付けられた台管
理装置3に順番にデータ要求コマンドを送信する。デー
タ要求コマンドには台管理装置3のアドレスが付加され
ている。通信ケーブル10を介してそのアドレスに対応
するパチンコ機の遊技データを収集し、必要に応じて集
計等の加工を行い、島管理装置2の内部のメモリに記憶
しておく。メモリの内容は、バックアップ用電源により
バックアップされており、電源電圧低下や停電によって
も記憶内容が消失することはない。島管理装置2は管理
コンピュータ1からのデータ要求コマンドに従って、そ
れぞれのパチンコ機4の遊技データ、集計データを管理
コンピュータ1に送信する。管理コンピュータ1は、複
数の島管理装置2からこれらの遊技データ、集計データ
を処理して管理コンピュータ1のメモリに記憶する。
【0022】島管理装置2と台管理装置3とは、内部の
メモリに格納されたプログラムに従って、独自に遊技デ
ータ収集、遊技データ処理を行うことができるので、管
理コンピュータ1が何らかの原因でダウンしたとして
も、その影響を受けずにデータ処理を続けることができ
る。通信ケーブル10が切断したりして、通信回線が不
通になっても、台管理装置3はそれぞれに接続されたパ
チンコ機4の遊技データを収集し、記憶しておくことが
可能である。
【0023】島管理装置2と台管理装置3の、プログラ
ムは書き換え可能かつ不揮発性のメモリに格納されてお
り、管理コンピュータ1から送られるプログラムを書き
込むことにより、簡単に変更することができる。
【0024】また、電源の電圧低下や停電等の電源異常
が発生しても、島管理装置2と台管理装置3のメモリは
バックアップ電源によりバックアップされているので、
記憶内容は保持されており、電源が復旧すればデータ処
理を継続することができる。また、島管理装置2や台管
理装置3から表示出力端子等を介して、記憶されている
データを取り出すこともできる。
【0025】島管理装置2は、管理コンピュータ1から
特定のパチンコ機4を指定しないデータ要求コマンドを
受信した場合には、台管理装置3からの遊技データの受
信が一巡して遊技データの更新が終わった後に応答デー
タを管理コンピュータ1に送信し、管理コンピュータか
ら当該島管理装置2に属する特定のパチンコ機4を指定
したデータ要求コマンドを受信した場合には、台管理装
置3からの遊技データの受信が一巡していなくとも特定
のパチンコ機4に対応する台管理装置3からの遊技デー
タを受信し、その遊技データの更新が終わった時点で応
答データを管理コンピュータ1に送信する。このように
すると、管理コンピュータ1は、特定のパチンコ機を指
定することにより、そのパチンコ機の最新情報を極めて
早期に受け取ることができる。
【0026】図14、図15に、島管理装置2のこの処
理を表すフローチャートを示す。図14は、管理コンピ
ュータ1からのコマンドを受信してそれに応じた処理を
行うためのフローチャートである。フロー231で管理
コンピュータ1から自分のアドレスを含むコマンドを受
信しているかどうか調べる。受信していなければ、さら
にコマンドを待ち続け、受信していれば、それがデータ
要求コマンドかどうかをフロー232で判断する。デー
タ要求コマンドでなければ、フロー238でそれぞれの
コマンドに応じた処理を行う。
【0027】データ要求コマンドであれば、フロー23
3で、データ要求コマンドのパラメータとして特定のパ
チンコ機4を表す台管理装置3のアドレスが指定されて
いるかどうかを判断する。指定されていなければ、フロ
ー236に進み、後で述べる受信フラグを調べ、受信フ
ラグがオンすなわちデータ受信サイクル中であれば終わ
るまで待ち、その後、管理コンピュータ1に要求された
データを送信する。
【0028】フロー233で特定のパチンコ機4が指定
されていれば、フロー234に進む。ここで、受信フラ
グを調べ、データ受信サイクル中であれば、フロー23
5で、指定されたアドレスの台管理装置3からの遊技デ
ータの受信が終了しているかどうかを判断し、終了して
いなければ、その台管理装置3からの遊技データを受信
し、そのメモリ中の遊技データの更新が終わった時点で
フロー237に進み、応答データを管理コンピュータ1
に送信する。指定された台管理装置3からの受信が終了
しているかどうかは、メモリ中の後述する台アドレスデ
ータを調べ、それが指定されたアドレスを越えているか
どうかで判断する。
【0029】図15は、島管理装置2のタイマ割り込み
ルーチンであり、一定の時間、例えば1秒毎に割り込み
が発生して、このルーチンが実行される。装置起動時に
は、受信サイクルフラグはオンに初期化され、台アドレ
スも最初の台管理装置3のアドレスに初期化されてい
る。ここで、台アドレスとは、台管理装置3に対するデ
ータ要求コマンドに付加するアドレスである。したがっ
て、一定時間毎に順番に台管理装置3にデータ要求コマ
ンドを送信し、その台管理装置3から遊技データを受信
する。
【0030】最初の台管理装置から最後の台管理装置ま
での遊技データを受信する期間をデータ受信サイクルと
呼び、データ受信サイクルは、一定の時間例えば60秒
毎に開始され、全ての台管理装置3からの遊技データの
受信を終了すると、データ受信サイクルも終了する。島
管理装置2のメモリ中に受信フラグが設定されており、
受信フラグをオンにするとデータ受信サイクルが開始
し、データ受信サイクルの終了と共に受信フラグをオフ
にする。
【0031】タイマ割り込みルーチンは、フロー241
で受信フラグを調べ、データ受信サイクル中でなけれ
ば、フロー247に進み、データ受信サイクルを開始す
る時間であるかを判断する。開始時間でなければ割り込
みルーチンを終了し、開始時間であれば受信フラグをオ
ンにし、台アドレスを最初の台管理装置3のアドレスに
セットしてから割り込みルーチンを終了する。
【0032】フロー241でデータ受信サイクル中の場
合は、フロー242で台管理装置3に対し台アドレスと
共にデータ要求コマンドを送信し、次にフロー243で
その台管理装置3から遊技データを受信する。フロー2
44で台アドレスを次の台管理装置3のアドレスにセッ
トし、フロー245で台アドレスが最終の台管理装置3
のアドレスを超えていなければ、割り込みルーチン終
了、超えていれば、フロー246で受信フラグをオフに
してから割り込みルーチンを終了する。
【0033】また、島管理装置2は、管理コンピュータ
1からの制御データに、受信すべき台管理装置3のアド
レスデータを付加して、台管理装置側に送信する。
【0034】中央の管理コンピュータ1は、受信側のア
ドレスデータを含んだコマンドパケットからなるデータ
要求コマンドを送信し、通信ケーブル10を介して、複
数の島管理装置2からそれぞれの島に対応するパチンコ
機4の遊技データを収集する。その遊技データから種々
の集計を行い、画面表示したり、オペレータの指示によ
り帳票として印字したりする。また、管理コンピュータ
1は、受信側のアドレスデータを含んだコマンドパケッ
トからなる制御データを送信する。
【0035】通常時は、管理コンピュータ1は、接続さ
れたすべての島管理装置2に順番にデータ要求コマンド
を送出し、それぞれの島管理装置2から遊技データを収
集する通常サイクルを実行している。例えば、島管理装
置2が10台接続されておりアドレスが0から9である
とすると、0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,
0,1,・・・のような順番でデータ要求コマンドを送
出する。これにより、すべての島管理装置2からの遊技
データを均等に収集する。
【0036】ある特定のパチンコ機4に、故障がおきた
可能性が出たり、遊技者の不正操作の可能性が出たりし
て、そのパチンコ機4の遊技データを優先的に高い頻度
で収集する必要が生ずる場合がある。そのパチンコ機4
の属する島管理装置2のアドレスを1だとすると、アド
レス1の頻度を高くして、1,0,1,2,1,3,
1,4,1,5,1,6,1,7,・・・のような順番
でデータ要求コマンドを送出する。島アドレス1へのデ
ータ要求コマンドには、特定のパチンコ機4に対応する
台管理装置3のアドレスを指定しておく。
【0037】これを、優先サイクルという。優先サイク
ルには、管理コンピュータ1が判断して自動的に入るよ
うにしておいてもよいし、オペレータの操作により入る
ようにしてもよい。優先サイクルにおいては、特定のパ
チンコ機4の遊技データを高い頻度で収集することがで
きる。また、優先頻度は上記のように1/2に限らず、
緊急度に応じて、1/3,1/4のように適宜選択すれ
ばよい。
【0038】また、優先頻度を島管理装置2が該島管理
装置に属する台管理装置からのデータ収集を一通り行う
のに要する時間に合わせて設定しておけば、特定台の指
定を行っている時のデータ収集の効率が高くなる。なぜ
なら、データ更新されてない特定台のデータを収集する
無駄がなくなるとともに、他の台のデータ収集を一通り
行う時間が延びるのを最小限に抑えることができるから
である。
【0039】図16、図17に、台管理装置3の処理を
表すフローチャートを示す。図16は、島管理装置2か
らのコマンドを受信してそれに応じた処理を行うための
フローチャートである。フロー371で島管理装置2か
ら自分のアドレスを含むコマンドを受信しているかどう
か調べる。受信していなければ、さらにコマンドを待ち
続け、受信していれば、そのコマンドがデータ要求コマ
ンドかどうかをフロー372で判断する。データ要求コ
マンドであれば、フロー373で島管理装置2に要求さ
れたデータを送信する。フロー372の判断結果がデー
タ要求コマンドでなければ、フロー374でプログラム
変更コマンドかどうかを判断する。プログラム変更コマ
ンドであれば、フロー375でコマンドの後に続くプロ
グラムデータを後述するメモリM2の部分に書き込み、
メモリM2に記憶されていたプログラムを変更する。こ
れにより、管理コンピュータ1から通信ケーブル10を
介してプログラムデータを送信し、そのデータを書き込
むことによりメモリM2の部分のプログラムを簡単に変
更することができる。フロー374の判断結果がプログ
ラム変更コマンドでなければ、フロー376でそれぞれ
のコマンドに応じた処理を行う。
【0040】プログラム変更コマンドの処理は、島管理
装置2についても、明示されてはいないが図14のフロ
ー238のコマンド処理の中に含まれている。すなわ
ち、フロー238には以下の処理が含まれている。フロ
ー231において受信されたコマンドがプログラム変更
コマンドである場合に、それが島管理装置2に対するも
のである場合にはプログラムの書き込みを行い、台管理
装置3に対するものである場合には台管理装置3に対
し、管理コンピュータ1からのプログラム変更コマンド
あるいはプログラム変更データを送信する処理を行う。
また、図14に示すフローチャートには開示されていな
いが、島管理装置2は、台管理装置3からプログラム変
更データが正しく記憶された旨あるいは正しく記憶され
なかった旨の結果データを受信してその結果データを管
理コンピュータ1に送信する処理を行うように構成され
ている。
【0041】また、プログラム変更コマンドは、管理コ
ンピュータ1から送出され、特定のアドレスの島管理装
置2や台管理装置3を指定して送出することもできる
し、島管理装置2全体あるいは台管理装置3全体を一度
に指定して送出することもできる。このプログラム変更
は、各パチンコホールのオペレータが管理コンピュータ
1を操作して行うことができるが、管理コンピュータ1
をモデム等を介して電話回線に接続し、遠隔地のホール
センター、管理装置メーカ等からの指示により自動的に
プログラム変更を行うこともできる。また、各パチンコ
ホールにプログラム変更用のCD−ROMやフロッピー
ディスク等を発行し、管理コンピュータ1のCD−RO
Mドライブ装置やフロッピーディスクドライブ装置にC
D−ROMやフロッピーディスクをセットすることによ
り、自動的にあるいはオペレータの操作を介して半自動
的にプログラムの変更を行うようにしてもよい。
【0042】図17は、台管理装置3のタイマ割り込み
ルーチンであり、一定の時間、例えば1/10秒毎に割
り込みが発生して、このルーチンが実行される。タイマ
割り込みルーチンは、フロー381でパチンコ機4から
種々の遊技データを収集し、それをRAMに記憶する。
RAMはRAMバックアップ電源317によりバックア
ップされており、停電事故等によっても記憶データが消
失することはない。
【0043】フロー382で表示データを表示装置5に
送出する時間であるかどうかを判断する。表示データの
送出は、一定の時間、例えば1/2秒毎に行う。送出タ
イミングでない場合は割り込みルーチンを終了する。送
出タイミングに該当する場合は、フロー383で記憶デ
ータ一覧表示スイッチがオンになっているかどうかを判
断する。オフであれば、フロー385で通常表示のため
の表示データを送出し、オンであれば、フロー384で
記憶データを一覧表示するための表示データを送出す
る。そして、割り込みルーチンを終了する。なお、記憶
データ一覧表示スイッチは、パチンコ機4の裏面等に設
けられており、作業者がパチンコ機4の出玉調整、修理
等のために使用するものである。
【0044】このタイマ割り込みルーチンは、図16に
示すフロー371のコマンド受信の有無にかかわらず行
われるため、通信回線の故障や島管理装置2のダウン等
によりコマンド受信が長い時間全く行われない状態にな
っても、パチンコ機4からの遊技データの収集を続行す
ることができるとともに、収集した遊技データを表示装
置5に表示させることができる。このことにより、通信
回線の故障や島管理装置2のダウン等が発生しても遊技
ホールの営業を続けることができるとともに、復旧しな
いまま閉店になってしまったとしても、その日の各遊技
機の稼働情報の確認を行うことができ、その情報に基づ
く営業利益の算出や翌日の営業の際の出玉調整作業を行
うことができる。
【0045】台管理装置3には、文字データまたは図形
データ等の表示データを出力する表示出力端子としての
通信用コネクタ31dが設けられている。表示出力端子
からパチンコ機4ごとの、打止回数、特賞回数、出玉率
等の情報をパチンコ機4あるいはパチンコ機近傍の表示
装置5に文字や図形として表示させれば、客がその情報
に基づいて遊技機を選択するあるいは現在遊技を行って
いる遊技機の状況を確認することができ、客へのサービ
スを向上させることができる。
【0046】また、パチンコ機の故障修理、出玉調整等
の際には、作業者は、この表示装置5に故障内容、故障
位置、遊技データ、集計データ等を表示させることによ
り、故障修理、出玉調整等の作業を容易かつ確実に行う
ことができる。
【0047】表示装置5としては、CRT、液晶表示
板、発光ダイオードマトリクス表示板等の表示器に駆動
回路を組み込んだものが使用できる。台管理装置3から
の表示データを表示器用のデータに変換して、文字また
は図形を表示する。表示装置5の形態としては、持ち運
びできる携帯型のものでも良いし、パチンコ機4の上部
に発光ダイオードマトリクス表示板を設け、これを使用
しても良いし、パチンコ機4の中央の画像表示装置45
を利用しても良い。
【0048】パチンコ機4の上部に発光ダイオードマト
リクス表示板を設ける場合は、打止表示、大当たり表示
等の表示と共用することができる。この場合や、画像表
示装置45を利用する場合には、通常表示と作業者が行
うメインテナンス用の表示とを切り換える表示切換スイ
ッチ(前述の一覧表示スイッチを含む)をパチンコ機4の
裏面に設けるようにしてもよい。
【0049】図2は、パチンコ機4の前面を示す図であ
る。前面枠41がパチンコ機4の前面に取り付けられて
いる。前面枠41の裏面側に設けられる遊技盤42は、
木合板の表面にメラミン樹脂等で作られ図柄が印刷され
た化粧板が接着されており、その表面に各種部品が配置
されている。遊技盤42の中央部は、帯状の板金材で作
られた区画レール43によって仕切られ、円形状の遊技
領域44とされている。
【0050】遊技領域44の中央部には画像表示装置4
5が固定配置されている。画像表示装置45の第1表示
部45aは、カラー液晶表示板からなり、スロットマシ
ン状の変動停止可能な図柄等の遊技に係る情報を表示す
る。画像表示装置45の下部には始動入賞口47が配置
されている。始動入賞口47に玉が入る確率は、この始
動入賞口47の直上の複数本の入賞調整釘49の微調整
により変更することができる。始動入賞口47に入った
パチンコ玉は、始動入賞玉検出器48により検出され
る。
【0051】始動入賞玉検出器48がパチンコ玉を検出
すると、景品玉としてのパチンコ玉を予め決められた規
定数だけ払い出す。この払い出しと同時に、第1表示部
45aは、スロットマシンの3個の回転体の図柄表示が
回転するかのような動画を表示する。回転体の回転が停
止し、その図柄が特定の組み合わせに一致すると、大当
たりとなる。
【0052】ここで、「大当たり」とは、第1表示部4
5aの表示が予め決められた特定の組み合わせに一致
し、第1可変入賞口装置411の第1開閉板412が開
いて大入賞口となり、その大入賞口から多くのパチンコ
玉が入る確率の大きい状態、すなわち大当たり状態にな
ることをいう。第1開閉板412は、開いた後所定時間
例えば30秒経過するかまたは所定個数例えば10個の
パチンコ玉が大入賞口から入るかどちらか早い方の時点
で閉まる。
【0053】画像表示装置45の両側方に通過口413
が設けられている。通過口413に玉が入る確率は、こ
の通過口413の直上の複数本の入賞調整釘414の微
調整により変更される。通過口413をパチンコ玉が通
過すると、画像表示装置45に設けられた第2表示部4
5bの普通図柄が変動する。普通図柄が、特定の図柄に
一致すると当たりとなる。
【0054】ここで、「当たり」とは、第2表示部45
bの表示する図柄が予め定められたものになり、始動入
賞口47の直下の第2可変入賞口装置416の第2開閉
板417が開き、パチンコ玉がそこから入賞玉として入
りうる状態となることをいい、この入賞口に玉が入るこ
とは始動入賞口47に玉がはいることと同じ結果を導く
ことになる。
【0055】遊技領域44には、また、固定入賞口42
1,422,423が設けられている。固定入賞口42
1は画像表示装置45の頭頂部に、固定入賞口422は
可変入賞口装置411の左右両側に、固定入賞口423
は固定入賞口422の直上さらに両側方にそれぞれ設け
られている。
【0056】第2表示部45bの両側には、始動記憶表
示器425が設けられている。始動記憶表示器425
は、始動入賞口47に入賞し、かつ、まだ第1表示部4
5aの変動表示を始動していないパチンコ玉を記憶する
ための表示手段であり、最高4個まで記憶される始動記
憶数を表示できる。
【0057】第2表示部45bの上側には、通過玉記憶
表示器430が設けられている。これは、通過口413
を通過し、かつ、まだ第2表示部45bの変動表示を始
動していないパチンコ玉の数を記憶表示するものであ
る。
【0058】サイドランプ426は、パチンコ玉が固定
入賞口421,422,423や始動入賞口47に入っ
たときに点滅する飾りランプである。風車427は、パ
チンコ玉がこれに衝突したときに回転して、パチンコ玉
の落下速度、落下方向に変化を与えるものである。
【0059】パチンコ機4の下部には、遊技ハンドル4
31が回転自在に設けられている。遊技ハンドル431
は、これを回転させてパチンコ玉を電動で発射すること
ができる。打球供給皿432は、遊技ハンドル431の
操作で打ち出す玉を多数貯留しておくための容器であ
る。打球供給皿432には、入賞したとき払い出される
賞球も入るように構成されている。
【0060】賞球玉で打球供給皿432が満杯になる
と、賞球は自動的に打球供給皿432の下部に配置され
た下皿434に払い出される。また、上皿玉抜レバー4
33を横移動させることにより、打球供給皿432のパ
チンコ玉を下皿434に移動させることができる。下皿
434のパチンコ玉を抜き取るには、下皿玉抜レバー4
35を横移動させて、パチンコ玉を別途用意した容器
(図示せず)に落下させる。
【0061】下皿434の横に配置された灰皿436は
遊技者が遊技中に吸うタバコの灰を入れるためのもので
ある。灰皿436の上方に、スピーカ437が設けられ
ている。スピーカ437は、音楽、音声等を出力する。
遊技盤42前面側の前面枠41にはガラス枠が設けら
れ、故障の修理、釘の調整時に鍵438を解除して開く
ことができる。
【0062】図8は、本発明の遊技機用管理装置の実施
例である台管理装置3全体の等測投影図である。このカ
バー35内には図9に示すように、台管理装置3の回路
を構成する制御基板31と入出力制御基板32が、シャ
ーシ33に2階立て構造で固定されている。2階立て構
造とすることにより、台管理装置3が小形化され、特に
一枚基板で構成した場合に比べて取付面積が小さくなる
ため取付場所の自由度が向上する。
【0063】図3が台管理装置3の制御基板31の回路
構成を表すブロック図である。基本回路311はデータ
処理手段の一例としてのCPU回路と、ROMおよびR
AMからなる記憶手段の一例としてのメモリによって構
成され、メモリに記憶されたプログラムに従って、台管
理装置3に対応するパチンコ機4の遊技データを収集し
てメモリのRAMに記憶しておく。また、基本回路31
1は、通信手段の一例としての通信回路312を制御
し、島管理装置2からのコマンドを受信し、そのコマン
ドのアドレスが自分自身の台管理装置3のアドレスと一
致すれば、メモリに記憶されたプログラムに従って、必
要な処理を行い、応答データを島管理装置2に送信す
る。
【0064】図18に台管理装置3のメモりの具体的構
成を示す。全体のメモリは、メモリM1、メモリM2、
メモリM3から構成され、それぞれ異なるアドレスに割
り付けられている。メモリM1は通常のROMであり、
ここには台管理装置3のプログラムの中でも通信プログ
ラムのような特に基本的な部分が格納されている。メモ
リM2は、不揮発性メモリである。不揮発性メモリとし
ては、たとえば、バッテリーバックアップされたSRA
MやフラッシュROMと呼ばれる書き換え可能なROM
等が使用できる。
【0065】メモリM2の部分にも、台管理装置3のプ
ログラムが格納されているが、この部分のプログラムに
関しては、図16で説明したように管理コンピュータ1
から通信ケーブル10を介してデータを送信し、そのデ
ータを書き込むことにより簡単に変更することができ
る。台管理装置3側でプログラム変更コマンドを処理す
るプログラムはメモリM1の部分に格納されている。メ
モリM2は不揮発性メモリであるから、台管理装置3が
電源から切り離された状態でも長期間のプログラムデー
タの保持が可能である。
【0066】メモリM3は通常のSRAM、DRAM等
のRAMである。この部分には、収集した遊技データを
記憶するデータ領域や、プログラムの実行に必要なスタ
ック領域等が設けられる。このメモリM3は、後述する
RAMバックアップ電源によりバックアップされている
が、電源から切り離された状態での長期間の記憶データ
の保持はできない。
【0067】なお、メモリM3は島管理装置2から送信
されるプログラム変更データの一時記憶用のメモリとし
ても使用される。すなわち、台管理装置3は島管理装置
2からのプログラム変更データをメモりM3に順次記憶
し、プログラム変更データを全て受信・記憶した時点で
プログラム変更データに含まれるチェックサムデータ等
に基づきプログラム変更データの正誤を判定し、正しい
場合にはプログラム変更データをメモリM2に記憶し、
誤っている場合にはメモリM2に記憶することなくその
プログラム変更データを破棄する。そして、プログラム
変更データが正しく記憶された旨あるいは正しく記憶さ
れなかった旨を島管理装置2に返信する。このようにす
ることにより、正しくプログラム変更が行われたかどう
かの確認を行いやすくなる。なお、これらの処理は、管
理コンピュータ1と島管理装置2との間においても同様
に行われる。
【0068】図3のクロック用発振回路314は、CP
U用のクロック信号および通信回路用のクロック信号を
発生するための基本クロック信号を出力する。アドレス
設定回路313は、台管理装置3の固有のアドレスを設
定するためのロータリースイッチおよびディップスイッ
チからなる回路であり、このアドレスがパチンコ機のア
ドレスとなる。島管理装置2はこのアドレスによって、
島の中の複数のパチンコ機から特定のパチンコ機を選択
する。
【0069】アドレスデコード回路315は、CPUの
アドレスバスのデコードを行い、それによって入出力制
御基板32へのチップセレクト信号を作成する。初期リ
セット回路318は電源オン時のCPU等のリセットを
行うための回路である。電源回路316は外部からの交
流電源電圧を整流、定電圧化し、非常時には電源を遮断
する。RAMバックアップ電源317は、電源電圧を監
視して電圧が低下した場合でも、RAMバックアップの
ための電源電圧を確保する。このため、RAMに記憶さ
れたパチンコ機の遊技データが事故等によって消失する
ことがない。
【0070】ボード間コネクタ31aは、制御基板31
と入出力制御基板32を連結するコネクタである。この
コネクタにより、台管理装置3の回路は制御基板31と
入出力制御基板32とに分割され、それぞれ独立に変
更、交換が可能となっている。電源コネクタ31bは外
部からの交流電圧に接続される。
【0071】通信用コネクタ31cは通信ケーブル10
に接続され、その通信ケーブル10は島管理装置2に接
続される。もう一つの通信用コネクタ31dには、接続
ケーブルを介して表示装置5が接続される。すなわち、
通信用コネクタ31dが表示出力端子として機能してい
る。通信用コネクタ31c,31dともにシリアルデー
タの入出力で通信を行うようにしたため、パラレルデー
タの入出力で通信を行う場合に比べて接続ケーブルを細
くできるとともにコネクタの接続端子数を少なくできる
ので、遊技機用管理装置としての台管理装置3と島管理
装置2との接続や台管理装置3と表示装置5との接続を
容易に行うことができる。
【0072】図3の台管理装置3の制御基板31の回路
構成は、島管理装置2の制御基板21とほとんど共通で
ある。ただ、島管理装置2の制御基板21の二つ通信用
コネクタの一方は管理コンピュータ1に接続され、他方
は台管理装置3に接続される。台管理装置3の制御基板
31は、RAMの容量等の僅かな変更により、島管理装
置2の制御基板21となる。基板のプリントパターンは
共通のため、部品の共通化により製造コストを下げるこ
とができる。
【0073】図4は、台管理装置3の入出力制御基板3
2の回路構成を表すブロック図である。入出力回路32
1は、パチンコ機4の各種センサからの入力信号をデー
タとして入力するための入力インターフェース回路と、
出力ポートの信号をパチンコ機4へ出力するための出力
インターフェース回路とを含んでいる。入力インターフ
ェース回路は、制御基板31中のアドレスデコード回路
315からのチップセレクト信号により、各種センサか
らの入力信号すなわち遊技データを切り換えることがで
きるように構成されている。CPUからみれば、異なる
アドレスをアクセスすることによって、異なる遊技デー
タを読み取ることができる。制御基板31中の基本回路
311は、一定時間ごとにこれらの遊技データを読み込
んで、RAMに記憶しておくようプログラムされてい
る。
【0074】入力インターフェース回路は、図6のよう
な回路になっている。コネクタ32cの入力端子1A,
1Bの直後に整流器ブリッジP1の交流入力端子が接続
されており、その出力を入力パルスとしているため、無
極性の入力端子となっている。プラス、マイナスどちら
の極性のパルスでも同じように検出することができるた
め、コネクタの結線ミス等による誤動作がなくなる。
【0075】入力パルスは、さらにツェナーダイオード
P2、三端子レギュレータP3を介してフォトカプラP
4を定電流で駆動する。このため、信号経路はフォトカ
プラP4によって絶縁されており、雑音信号等の影響を
受けにくくなる。
【0076】また、コネクタ32bの端子1A,1B
は、パチンコ機4への打止出力であるが、これは図7の
ような切換回路が付いている。パチンコ機4は、メーカ
ーによって打止信号(打球発射装置の電源を遮断するた
めの信号)として、電圧信号を必要とするものと、接点
信号を必要とするものがあるが、このいずれの機種にも
対応できる。切換スイッチP5をY側に設定すれば、出
力端子1A,1BはリレーP6の接点出力となる。切換
スイッチP5をX側に設定すれば、出力端子1A,1B
は+24Vの電圧出力となる。
【0077】平滑回路322は、出力用電源、入力用電
源のための回路である。表示素子323は、発光ダイオ
ードからなり、通信受信信号、通信送信信号、大当たり
表示ランプ、打ち止め表示ランプ等のモニタ用の表示器
として機能する。
【0078】ボード間コネクタ32aは、制御基板31
のボード間コネクタ31aと相互に接続することによ
り、制御基板31と入出力制御基板32との接続を行う
ものである。コネクタ32b,32cは、各種センサや
リードスイッチからの入力信号線、および各種出力用配
線と入出力制御基板32との接続を行うものである。
【0079】島管理装置2の制御基板21の回路構成
は、図3の台管理装置3の制御基板31と同じであり、
基本回路中のRAM容量、ROM中のプログラムが異な
る程度の違いである。島管理装置2の制御基板と台管理
装置3の制御基板31の回路構成を同じにすることによ
り、制御基板を共通化することができるので、コストを
極力おさえることができる。
【0080】図5は、島管理装置2の入出力制御基板2
2の回路構成を表すブロック図である。入出力回路22
1は、金庫、玉貸機、玉計数機等からの入力信号をデー
タとして入力するための入力インターフェース回路と、
出力ポートの信号を出力するための出力インターフェー
ス回路とを含んでいる。
【0081】平滑回路222は、出力用電源、入力用電
源のための回路である。表示素子223は、発光ダイオ
ードからなり、通信受信信号、通信送信信号、出力ポー
トの状態等のモニタ用の表示器として機能する。
【0082】ボード間コネクタ22aは、制御基板のボ
ード間コネクタと相互に接続することにより、制御基板
と入出力制御基板22との接続を行うものである。コネ
クタ22bは、各種リードスイッチからの入力信号線、
および各種出力用配線と入出力制御基板22との接続を
行うものである。
【0083】次に、台管理装置3のパチンコ機4への取
付機構を説明する。図12は、台管理装置3をパチンコ
機4や遊技機設置島のパチンコ機4の近傍に取り付ける
ための取付金具34の構造を示している。この取付金具
34を例えばパチンコ機4の裏面の所定の位置に固定す
る。台管理装置3のシャーシ33は、図11のような構
造であり、その突起および穴が、取付金具34の穴およ
び突起とはまりあうように構成されている。図10は、
シャーシ33を取付金具34に取り付けた状態での図8
のX−X線で切断した断面図である。
【0084】また、カバー35は図13のような構造で
あり、その側面の穴358,359に、シャーシ33の
側面の突起331,332が係合するように構成されて
いる。カバー35をシャーシ33に取り付け、図11に
示す取付ネジ37をネジ孔351,337に取付けるこ
とによってカバー35をシャーシ33に固定することが
できる。取付ネジ37を取り外せば、カバー35を取り
外すことができる。
【0085】カバー35には、アドレス設定回路313
のロータリースイッチおよびディップスイッチを切り換
えてアドレスを設定するためのアドレス設定穴353,
354が設けられている。このため、カバー35を外さ
なくとも台管理装置3のアドレスを設定あるいは確認す
ることができる。アドレス設定後は、アドレス設定値が
表示された透明または半透明の粘着シールにより、アド
レス設定穴353,354を封印する。このアドレス設
定作業およびシール貼付け作業を、台管理装置3の製造
時に行うようにすれば、遊技場に設置する時にアドレス
が順序通りでなかったり同じアドレスを設定してしまう
ようなことがなくなるとともに、アドレス設定値の確認
も容易に行えるようになるので設定時の作業性が向上す
る。
【0086】カバー35の角穴355は、コネクタ32
bのためのものであり、角穴356はコネクタ32cの
ためのものである。また、角穴357は、電源コネクタ
31b、通信用コネクタ31c,31dのための穴であ
る。
【0087】取付金具34にシャーシ33を取り付ける
と、シャーシ33の突起333,334が取付金具34
の穴341,342にちょうど係合し、また、取付金具
34の突起343,344がシャーシ33の穴335,
336に係合する。この状態で取付ネジ36を締める
と、図10に示すように、取付金具34の突起343、
344がシャーシ33の底面に係止して、シャーシ33
は取付金具34から外れなくなる。
【0088】取付ネジ36を緩めると、取付金具34の
突起343、344のシャーシ33底面に対する係止が
解除され、シャーシ33は取付金具34から取り外せる
ようになる。この場合、取付ねじ36をシャーシ33か
ら取り外してしまう必要はなく、単に、突起343、3
44のシャーシ33底面に対する係止が解除される程度
まで緩めればよい。
【0089】シャーシ33に制御基板31および入出力
制御基板32およびカバー35を取り付け、そのシャー
シ33を取付金具34に取り付けて、取付ネジ36によ
って固定すると図8の状態になる。取付ネジ36を緩め
れば、取付金具34から台管理装置3本体を取り外すこ
とができる。取付ネジ36は、シャーシ33から取り外
さなくとも、緩めることにより、また、取付ネジ36を
緩めた状態で取付けることにより、台管理装置3本体を
取付金具34から取り外したり取付金具34に取付けた
りすることができるので、作業時に取付ネジ36をパチ
ンコ機4内あるいは遊技機設置島内に落としてしまうよ
うなこともない。しかも、取付ネジ36には操作部36
aが形成されているため、工具を使用することなく素手
で台管理装置3の取付けや取外しができるので作業性が
向上する。
【0090】また、簡単に台管理装置3本体およびカバ
ー35を取り外すことができるので、調整や修理等のメ
インテナンス作業が容易に行える。
【0091】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下のような効果を奏する。
【0092】管理コンピュータの処理の一部を島管理装
置と台管理装置に行わせ、分散処理を行うことによっ
て、管理コンピュータの負担を軽減し、管理コンピュー
タとして処理能力の低いコンピュータでも使用でき、安
価な遊技機用管理システムを実現することができる。
【0093】そして、台管理装置と島管理装置のそれぞ
れに内蔵されるプログラムを通信回線を介して簡単に変
更することができ、遊技機用管理システムとしての柔軟
性が増す。通信回線を通じて、全ての台管理装置と島管
理装置に一斉にプログラム変更データを送信することが
でき、プログラムの変更が非常に簡単に行える。また、
管理コンピュータを電話回線に接続して、遠隔地からプ
ログラム変更作業を自動的に行うこともできる。
【0094】変更されるプログラムは、書き換え可能か
つ不揮発性のメモリに記憶されているので、プログラム
変更が容易に行えるとともに、電源遮断状態が長期間続
いたとしてもプログラムが消滅してしまうことがない。
【0095】次に、管理コンピュータがダウンしても島
管理装置と台管理装置がその島に属する遊技機の遊技デ
ータを収集して記憶しておき、管理コンピュータが復旧
した後でそれらの遊技データを収集することができ、遊
技データに対する安全性を高くすることができる。
【0096】さらに、通信回線が故障しても、台管理装
置が内部プログラムにより独自にその台管理装置に接続
された遊技機の遊技データを収集して記憶しておくこと
ができ、遊技データに対する安全性を高くすることがで
きる。
【0097】そして、通信回線が故障しても、台管理装
置が内部プログラムにより独自にその台管理装置に接続
された表示装置への表示データの送出や遊技機の制御を
行うことができ、遊技ホールとしての営業を続けること
ができるので、遊技ホールの稼働率を向上させることが
できる。
【0098】また、電源の電圧低下や停電等の電源異常
が発生しても、島管理装置と台管理装置のメモリはバッ
クアップ電源によりバックアップされているので、記憶
内容は保持されており、電源が復旧すればデータ処理を
継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明をパチンコホールに適用した場
合のシステム全体図である。
【図2】図2は、本発明を適用するパチンコ機の一例の
前面からの正面図である。
【図3】図3は、台管理装置3の制御基板31の回路構
成を表すブロック図である。
【図4】図4は、台管理装置3の入出力制御基板32の
回路構成を表すブロック図である。
【図5】図5は、島管理装置2の入出力制御基板22の
回路構成を表すブロック図である。
【図6】図6は、台管理装置3の入出力制御基板32の
入力インターフェース回路を表す回路図である。
【図7】図7は、台管理装置3の入出力制御基板32の
出力切換回路を表す回路図である。
【図8】図8は、台管理装置3の等測投影図である。
【図9】図9は、台管理装置3のシャーシ33に取り付
けられた回路基板を示す図である。
【図10】図10は、台管理装置3のシャーシ33を取
付金具34に取り付けた状態での図8のX−X線の断面図
である。
【図11】図11は、台管理装置3のシャーシ33を示
す等測投影図である。
【図12】図12は、台管理装置3の取付金具34を示
す等測投影図である。
【図13】図13は、台管理装置3のカバー35を示す
等測投影図である。
【図14】図14は、島管理装置2の処理を表すフロー
チャートである。
【図15】図15は、島管理装置2の処理を表すフロー
チャートである。
【図16】図16は、台管理装置3の処理を表すフロー
チャートである。
【図17】図17は、台管理装置3の処理を表すフロー
チャートである。
【図18】図18は、台管理装置3の記憶手段であるメ
モリの構成を示す図である。
【符号の説明】
1…管理コンピュータ 2…島管理装置 3…台管理装置 4…パチンコ機 5…表示装置 10…通信ケーブル 11…通信ケーブル中継基板 31c…通信端子 31d…表示出力端子 32b…入出力端子 32c…入力端子 311…基本回路(データ処理手段、記憶手段) 312…通信回路(通信手段) M2…不揮発性メモリ(不揮発性記憶手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技機の稼働状況を示す遊技データを収集
    し、遊技機に対する制御データを送出する管理コンピュ
    ータと、 管理コンピュータに通信ケーブルを介して接続された複
    数の島管理装置と、 それぞれの島管理装置に通信ケーブルを介して接続され
    た複数の台管理装置とからなり、 前記島管理装置は、データ処理手段、記憶手段、および
    通信手段を有しており、 前記台管理装置は、データ処理手段、記憶手段、通信手
    段、および対応する遊技機に接続するための入出力端子
    を有しており、 前記台管理装置の前記記憶手段の少なくとも一部は、書
    き換え可能かつ不揮発性の記憶手段であることを特徴と
    する遊技機用管理システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した遊技機用管理システム
    であって、 前記島管理装置の前記記憶手段の少なくとも一部は、書
    き換え可能かつ不揮発性の記憶手段であることを特徴と
    する遊技機用管理システム。
  3. 【請求項3】請求項1〜2のいずれか1つに記載した遊
    技機用管理システムであって、 前記書き換え可能かつ不揮発性の記憶手段には、前記通
    信ケーブルを介して送られてくるプログラムを格納する
    ことを特徴とする遊技機用管理システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002078936A (ja) * 2000-09-05 2002-03-19 Sanyo Electric Co Ltd 遊技台周辺装置の制御システム
JP2002078935A (ja) * 2000-09-05 2002-03-19 Sanyo Electric Co Ltd 遊技台周辺装置の制御システム
JP2010201230A (ja) * 2010-06-22 2010-09-16 Sankyo Co Ltd 遊技機
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