JPH0975056A - 食材混合方法及び食材混合装置 - Google Patents

食材混合方法及び食材混合装置

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JPH0975056A
JPH0975056A JP7231817A JP23181795A JPH0975056A JP H0975056 A JPH0975056 A JP H0975056A JP 7231817 A JP7231817 A JP 7231817A JP 23181795 A JP23181795 A JP 23181795A JP H0975056 A JPH0975056 A JP H0975056A
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container
rotary
rotary container
rotating
opening
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JP7231817A
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English (en)
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Eizai Takeshima
英材 竹島
Koichiro Miyauchi
光一郎 宮内
Shinji Harada
伸司 原田
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サラダや寿司飯等を作る過程で、これらの食
材を混合するのに用いる食材混合装置は、容器軸線に対
して傾斜する回転軸心まわりで回転容器2を回転させる
構成となっているが、処理能力を高めるうえで回転容器
2を大型化しようとする場合に、食材の取出時において
増量した食材を受け取るために大型の容器が必要になる
という不都合が生じないようにする。 【解決手段】 回転容器2を、その開口部2aが横向き
となる状態で一旦停止させて食材の一部を予め取り出
し、次に開口部2aが下向きとなる状態にして、残りの
食材を取り出すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食材の混合等を行
う食材混合方法及びこの方法に用いる食材混合装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、例えば炊きたてのご飯と酢
等の食材を混合して寿司飯を作るような場合に、その混
合が迅速且つ均一に行え、しかも必要に応じて食材を冷
却できるようにした食材混合装置を提案している(特公
平7−40891号公報、特公平7−40892号公報
参照)。
【0003】この食材混合装置は、有底円筒状をした回
転容器と、この回転容器をその容器軸線(円筒形の中心
軸)とは傾斜関係にある回転軸心まわりで回転可能にす
る駆動手段と、回転容器の底部に対し回転軸心が通る位
置で回転容器内へ送風可能になされた送風手段とを有し
たものである。上記駆動手段は、回転容器の外周部に対
して上記回転軸心を中心とし且つこの軸心に径方向を直
交させて設けられた回転環に、モータ駆動によって回転
する駆動輪を押し付けるようになったものである。
【0004】このような構成であるため、回転容器は、
その容器開口部を斜め上方、斜め横方、斜め下方、斜め
横方へと繰り返し向けるように回転することになり、回
転容器内では食材の一部が約半周程度持ち上げられた後
に落下して下部に残る食材との間でかき混ぜられるとい
うことが繰り返されることになる。なお、回転容器は、
食材が入れられた後にその容器開口部を蓋体で塞ぐよう
になっているが、この蓋体には回転容器内へ向けて突出
する羽根を設けて、上記混合作用が一層効率よく行われ
るようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転容器の
容量は100リットル程度とされていたが、1回の混合
作業において処理できる食材を増量させたい、即ち、処
理能力を高めたい(2倍程度にしたい)との要請があ
る。しかし、このために装置を大型化しようとすると、
次のような問題がある。
【0006】すなわち、回転容器から食材を取り出すに
は、容器開口部を斜め下方へ向ける状態で停止させてか
ら行うようにしているが、食材が増えていることに伴
い、その取り出し作業を始めると同時に全ての食材が一
気に落下してしまう、というようなことが起こるおそれ
がある。従って、取り出される食材を受け止めるにあた
り、余程大きな容器を準備しなければならなくなるが、
これでは場所をとるばかりてなく、食材を取り出した後
の容器の取り扱いが不便になる等、各種の問題を招来す
ることになる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、食材の取り出しが何ら問題なく行えるように
しつつ、処理能力を高めることができるようにした食材
混合方法及び食材混合装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、請求
項1記載の本発明(食材混合方法)は、回転容器をその
容器開口部が斜め上方、斜め横方、斜め下方、斜め横方
へ繰り返し向けられるように容器軸線に傾斜した回転軸
心まわりで回転させることで回転容器内へ入れた食材を
混合し、その後、回転容器を容器開口部が斜め横方へ向
く状態に停止させて食材の一部取り出しを行い、次に回
転容器を少し回動させて容器開口部が斜め下方へ向く状
態にして食材の残部取り出しを行うようにすることを特
徴としている。
【0009】すなわち、一旦、回転容器をその容器開口
部が斜め横方へ向く状態で停止させて、食材の一部を取
り出しているので、次に回転容器をその容器開口が斜め
下方へ向く状態にして停止させても、全ての食材が一気
に落下するということはない。そのため、食材を受け止
める容器として、殊更大型のものを準備する必要はな
い。
【0010】食材混合中の回転容器を停止させる場合
に、回転速度を徐々に減速させて停止に至らせるように
制御し、回転容器を容器開口部が斜め横方を向く状態か
ら斜め下方を向く状態まで回動させる場合の回転速度は
低速に制御するようにしてもよい(請求項2)。このよ
うにすれば、回転容器が回転中に食材に発生している慣
性を、回転容器をはじめに停止させる場合に極めて小さ
く又は解消できるようになるし、また続いて回転容器を
回動させ停止させる場合には、食材に対して再び慣性が
発生することを防止できるようになる。そのため、それ
ぞれの場合において、回転容器を停止させて直ぐ、また
容易に、食材の取り出しが行えるという利点に繋がる。
【0011】なお、このように回転容器の回転速度を低
速化させることは、回転容器全体として発生している慣
性を解消でき、回転容器を停止させる状態を所定向きに
合わせるうえで好都合となる。従って、食材の取り出し
を容易に行えるようにするうえで有益なものである。ま
た、請求項3記載の本発明(食材混合装置)は、回転容
器と、該回転容器をその容器軸線とは傾斜関係にある回
転軸心まわりで回転可能にする駆動手段と、該駆動手段
に対して回転容器の回転・停止を制御する制御手段とを
有しており、前記制御手段は、回転容器が容器開口部を
斜め上方へ向けたときと、斜め横方へ向けたときと、斜
め下方へ向けたときとについて各々の停止位置を検出可
能な位置検出手段を有していることを特徴としている。
【0012】このような構成は、請求項1及び請求項2
の方法を実施するうえで利用可能なものであり、また制
御手段としての構造上、簡潔構造を実現できるうえで有
利である。なお、位置検出手段には、複数のセンサに対
して一つの被検出部材を設ける構造や、一つのセンサに
対して複数の被検出部材を設ける構造等が考えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図3は本発明の実施形態
の一つである食材混合装置1を示した全体図である。こ
の食材混合装置1は、有底円筒状をした回転容器2と、
この回転容器2を保持する装置本体3とを有している。
【0014】回転容器2は装置本体3に対して着脱可能
であり、保持状態にあっては、その容器軸線(図2にX
で示す円筒形の中心軸)とは傾斜関係にある回転軸心
(図2に示すY)まわりで回転可能になされている。こ
の回転容器2は容量が200リットルある。そして、図
4及び図5に示すように装置本体3内には、回転容器2
に回転動力を伝える駆動手段4、及び回転容器2内へ送
風可能にする送風手段5の各主要部(回転容器2に対し
て設けられる一部構成を除いた略全部)が設けられてい
る。
【0015】このようなことから、回転容器2につき、
図6に示すようにその容器開口部2aを斜め上方、斜め
横方、斜め下方、斜め横方へと繰り返し向けるように回
転させることができる。従って、この回転により、回転
容器2内へ入れられた食材Wは前記した本出願人による
先願技術と同じようにその一部が約半周程度持ち上げら
れた後に真下方向へ落下して、下部に残る食材Wとの間
でかき混ぜられるということが繰り返されることにな
る。
【0016】また、このかき混ぜ作用は、回転容器2の
容器軸線Xと回転軸心Yとが傾斜関係にあることに伴
い、容器開口部2aが斜め下方へ向けられたときに食材
Wを前方へ移動させ、容器開口部2aが斜め上方へ向け
られたときに食材Wを後方へ移動させるということを繰
り返すものであるから、食材Wの混合度合を高めるうえ
で極めて効率の高いものとなっている。
【0017】ところで、回転容器2の外周部には、上記
回転軸心Yを中心とし且つこの軸心Yに径方向を直交さ
せるような状態で、支持片7を介して回転環8が周設さ
れている。また、これに対して装置本体3には、回転環
8の下部を支承可能な下部の案内転輪9と、回転環8の
左右対向位置に外接可能な左右の案内転輪10とが、そ
れぞれ回転自在に設けられている。従って、この構造に
より回転容器2の回転が円滑に支持されることになる。
【0018】なお、左右の案内転輪10は、回転容器2
の着脱が容易に行えるようにするため、必要に応じて各
回転軸の軸方向へ案内転輪10を引き出し又は位置変更
可能になっている。下部の案内転輪9には上部を開放し
た箱状のカバー9aが、また左右の案内転輪10には左
右内方を開放した箱状のカバー10aが取り付けられて
いる。このうちカバー10aは、上記のように左右の案
内転輪10を回転軸の軸方向に引き出したり元へ戻した
りするのに便利なように、左右両外側へ向けてヒンジ開
閉可能になっている。そしてカバー10aの閉止状態
は、ねじ止め構造等(図示略)によって保持可能になっ
ている。
【0019】また、食材Wが入れられた後の回転容器2
には、その容器開口部2aに蓋体12が被せられるよう
になっている。この蓋体12には回転容器2内へ向けて
突出する複数の攪拌体13が設けられているため、上記
混合作用が一層効率よく行われるようになっている。な
お、この攪拌体13は、図1では2本としたが1本又は
3本以上としてもよく、場合によっては不要にすること
も可能である。これらは、食材Wの種類(液状物である
か固形物であるかの違いや、粘りの強弱、或いは固形物
であるときの麺状、粒状等の形状的な違い等)に応じて
適宜変更可能である。15は蓋体12の把手である。
【0020】図7は蓋体12が回転容器2の容器開口部
2aを封止する係合部分を示したものであって互いにカ
ール状の折曲構造を有している。16は可撓性金属材又
はゴムや軟質樹脂等によって形成された断面コ字状の締
付けベルト(図1参照)であり、回転容器2及び蓋体1
2を取り巻く円周上の一部(図示略)で縮径方向の絞り
込みが可能になっている。
【0021】また、図1及び図8に示すように蓋体12
の中心部には排風口17が形成されている。そして、こ
の排風口17に対し、容器内方へ向けられる側にはアミ
材やパンチングメタル等によってコップ状に形成された
漏出止め具18が設けられ、容器外方へ向けられる側に
は排風口17の開口周部に隙間を保持させた状態で排風
拡散板19が設けられている。この排風拡散板19は、
作業者側へ向けた熱風の吹き出しを防止するためのもの
である。
【0022】図9に示すように上記攪拌体13は、U字
状に折曲した棒材13aに樹脂製細長板13bを張りつ
けた構造としてある。さて、本発明の食材混合装置1に
おいて、上記送風手段5は次のように構成されている。
すなわち、この送風手段5は、図4及び図5に示すよう
にブロワ等を用いた送風源21から回転容器2の近傍ま
でにわたり設けられた送風路22と、図10に示すよう
にこの送風路22の出口部22aに対して回転自在に保
持された連結部23と、図1及び図2に示すように回転
容器2の底部に設けられて上記連結部23と連結又は離
脱可能になされた通気部24とを有している。
【0023】送風源21において、26はブロワモータ
であり、27はフィルターを内蔵する等した吸気濾過装
置である。送風路22は、送風源21から一旦立上げた
流路を下向きにUターンさせるような経路構成となって
おり、このUターン部分に膨張室30が、また膨張室3
0を介した両側に一次側流路31及び二次側流路32
が、それぞれ配されるようになっている。そして、二次
側流路32の下端部が回転容器2の底部へ向けて折曲さ
れることにより(図10参照)、送風路22としての出
口部22a(連結部23が付設される部分)を構成する
ようになっている。
【0024】膨張室30は半月状の箱状に形成されてお
り、半月形状の「弦」に相当する部分に対して、相互隣
接位置から同一方向(図4下方)へ向く状態で一次側流
路31へ連通する流入口部34と二次側流路32へ連通
する流出口部35とが設けられている(図5参照)。こ
の膨張室30は、一次側流路31よりも通路容積が拡大
されている。また、二次側流路32の内径は一次側流路
31の内径よりも径小に形成されている。
【0025】これにより、一次側流路31から流入口部
34を介して膨張室30内へ流入する空気は、一旦圧力
緩和状態とされ、この状態で半月形状の「弧」に相当す
る箱内面に沿って円滑にUターンするようになる。従っ
て、この箱内面が、円弧状案内面36として管路抵抗の
増大を防止することになる。一方、膨張室30内から流
出口部35を介して二次側流路32へと流出する空気
は、開口面積比に応じてその通風速度が高速化されよう
になるため、この二次側流路32から回転容器2内へ向
けた送風を強力で、しかも可及的に低温状態に保持でき
るという利点がある。
【0026】このようなことから、食材Wに対する冷却
能力を高めたのと実質的に同じ効果が得られることにな
る。連結部23は、図10に示すように送風路22の出
口部22aに固着された回転保持筒38に対し、ベアリ
ング等の軸受具39を介して回転盤40が回転自在に設
けられ、且つこの回転盤40に対して軸方向へ延出する
外嵌筒部41と径方向外方へ張り出す駆動入力部42と
が設けられた構成になっている。
【0027】43はリング状のオイルシールであり、軸
受具39を挟むように設けられる相互間でグリス等の潤
滑剤を封入できるようになっている。外嵌筒部41は、
図4及び図11に示すようにコーナー部をアール形成さ
せた角パイプ状に形成されている。これは、回転容器2
に設けられる通気部24との関係において、この通気部
24をガタツキの無い状態で外嵌しつつ、この外嵌状態
において両者間が互いに回転不能となるようにするため
のものである。従って、外嵌筒部41を回転させること
で、通気部24(即ち、回転容器2)へ回転動力を伝え
ることができるようになっている。
【0028】勿論、後述する回転容器2の通気部24
も、コーナー部をアール形成させた角パイプ状(外嵌筒
部41に対して相似的に小型化されたもの)に形成され
ている。この外嵌筒部41には、角パイプ形状の一辺部
に相当する部分から軸方向に沿って突出する支承部45
が設けられている。また、この支承部45の両側に位置
する対向二辺部から、同様に軸方向に沿って突出する側
方ガイド部46が設けられている。
【0029】支承部45は、回転容器2の通気部24を
上記外嵌筒部41へ嵌合させる場合に、この通気部24
を一旦預け置き可能にしたものである。支承部45の突
端部は、外嵌筒部41の内方へ向く側が面取りされてお
り、通気部24の嵌め込みを誘導し易くしてある。側方
ガイド部46は、回転容器2の通気部24を上記外嵌筒
部41へ嵌合させる場合に、この通気部24に対してそ
の左右両側を挟み込むようなかたちで当接し、その左右
位置付けを拘束できるものとなっている。これら側方ガ
イド部46は、突端側から外嵌筒部41へ近づくにした
がって相互間隔が徐々に狭くなるように傾斜しており、
通気部24の嵌め込みを誘導し易くしてある。
【0030】回転容器2において、通気部24は、当該
回転容器2の底部に対して上記した回転軸心Yが通る位
置に設けられている(図2参照)。勿論、この通気部2
4によって回転容器2の底部は貫通されており、連結部
23との連結により、送風路22から回転容器2内への
送風が可能になる。従って、回転容器2内の食材Wを冷
却させることができる。
【0031】回転容器2の通気部24を連結部23に対
して連結するには、支承部45が下位置となるように連
結部23を停止させておき、回転容器2を持ち上げてそ
の通気部24を支承部45上へ一旦預け置く。そして、
そのまま回転容器2を押し込むようにすれば、通気部2
4は高さ一定のまま、側方ガイド部46による挟み込み
作用を受けてセンタリングされつつ、最終的に連結部2
3内へ嵌め込まれるようになる。
【0032】次に、本発明の食材混合装置1における駆
動手段4につき説明する。上記したように送風手段5に
は、連結部23(図10参照)に対して駆動入力部42
が設けられている。この駆動入力部42は例えばスプロ
ケットとしてある。従って、回転容器2を回転させるた
めの駆動手段4は、図4に示すようにモータ50からの
回転動力を、減速機51、駆動出力部(スプロケット)
52、エンドレスチェーン53及び上記駆動入力部42
によって構成される伝動手段54によって連結部23へ
と伝え、更にこの連結部23から通気部24を介して回
転容器2へと伝えるようになっている。
【0033】上記伝動手段54が有する減速機51に
は、図12に示すようにウォーム56とウォームホイー
ル57とを用いたウォーム噛合構造58が用いられてい
る。そのため、モータ50の回転動力を回転容器2側へ
伝えること(即ち、ウォーム56側からウォームホイー
ル57側への駆動力伝達)は可能であるが、その逆方向
へ回転動力を伝達することは不可能になっている。
【0034】従って例えば、モータ50を停止させた場
合、回転容器2に慣性による回転又は人為的な回転力を
加えても、この回転力は減速機51の部分で断ち切ら
れ、モータ50が無理やり回転されるということはな
い。このようなことから明らかなように、モータ50の
停止によって回転容器2の停止時期及び停止状態を支配
できるものであり、回転容器2を確実に、また所望する
角度に対して高精度で、しかも強固に停止させることが
できる。
【0035】なお、伝動手段54は、その他の巻き掛け
伝動構造に変更することが可能であり、この場合にはエ
ンドレスチェーン53を歯付きベルトやVベルト等に置
換し、駆動入力部42や駆動出力部52もプーリ等に置
換すればよいことになる。また、伝動手段54として歯
車列やドライブシャフト等を用いた伝動構造に変更する
ことも可能である。
【0036】更に、ウォーム噛合構造58は減速機51
に対する使用が限定されるものではなく、上記のように
伝動手段54として歯車列を用いた伝動構造にする場合
では、この構成中にウォーム噛合構造58を組み込むこ
とができる。このようなことから、伝動手段54として
減速機51の具備が限定されることにもならない。とこ
ろで、本発明の食材混合装置1では、図1に示すように
装置本体3に対してその前方へ突出するかたちで制御ボ
ックス60が設けられており、この制御ボックス60の
正面部に設けられた各種操作ボタン類を操作すること
で、駆動手段4や送風手段5に所望の作動態様をとらせ
ることができるようになっている。
【0037】そして、このために駆動手段4及び送風手
段5には次のような制御手段が設けられている。すなわ
ち、図11に示すように連結部23の外嵌筒部41に
は、支承部45から径方向外方(図11の下方)へ延び
るブラケット62を介して被検片63が設けられてい
る。この被検片63は、磁性体や適宜の光反射体等によ
って形成されている。
【0038】これに対し、連結部23の回転に伴って被
検片63が円周移動する軌跡中には、当該被検片63が
その回転中心に対する真下位置、真横位置、真上位置の
3か所(真横位置については左・右いずれでもよい)に
あることを検出できるように、3個のセンサ64,6
5,66が設けられている。そして、連結部23へ回転
容器2の通気部24を嵌め込むに際しては(支承部45
は上記したように下位置とする)、回転容器2がその容
器開口部2aを斜め上方へ向ける状態にする。なお、こ
のことは人為的な約束事として規定しておくだけでもよ
いが、連結部23と通気部24との間に適宜凹凸係合構
造を設けて、これらの嵌め合い関係による蓋然性を持た
せられるようにしておくのが好適である。
【0039】従って、回転容器2の回転中、その容器開
口部2aが斜め上方を向いたとき(図6(a)参照)に
真下位置のセンサ64が被検片63を検出し、容器開口
部2aが斜め横方を向いたとき(図6(b)又は(d)
参照)に真横位置のセンサ65が被検片63を検出し、
容器開口部2aが斜め下方を向いたとき(図6(c)参
照)に真上位置のセンサ66が被検片63を検出すると
いった、位置検出手段を構成することになる。
【0040】なお、この位置検出手段において、被検片
63の取付構造、センサ64,65,66の設置数、及
びその設置位置(被検片63との相対性)等を異ならせ
ることは可能である。また、連結部23側に1個のセン
サを設け、その円周軌跡中に3個の被検片を設けるよう
な構成としてもよい。更に、センサを接触型のスイッチ
等に置換することも可能である。
【0041】このような制御手段を備えているため、駆
動手段4として例えば次のような使用態様を得ることが
できる。すなわち、食材混合等のため回転容器2を回転
させている状態で、回転開始前にセットした回転継続時
間が完了したとき、又は停止ボタンを操作すると、制御
手段は最初に、真横位置のセンサ65による位置検出に
基づいて回転容器2を停止させ、その容器開口部2aが
斜め横方へ向くようにする。なお、回転容器2の停止
は、前記したように駆動手段4がウォーム噛合構造58
(図12参照)を具備していることにより、所望通り、
高精度で行われることになる。
【0042】そこで作業者は、この状態で容器開口部2
aの下方へ鍋、ボール、皿、ハンギリ等の適宜容器を置
き、回転容器2内から食材Wの一部を取り出す。なお、
このような食材Wの取出作業中においても、駆動手段4
がウォーム噛合構造58を具備している関係上、回転容
器2が回動(位置ズレ)してしまうということがない。
【0043】食材Wを受け取った容器を交換又は空にし
た後、次に回転容器2を再回動させるためのスイッチ操
作を行うと、制御手段は回転容器2を少しだけ回動させ
て真上位置のセンサ66による位置検出に基づいて回転
容器2を停止させる。従って、回転容器2の容器開口部
2aが斜め下方へ向くようにする。そこで作業者は、こ
の状態で回転容器2内に残る全ての食材Wを容器へと取
り出す。
【0044】このような手順であれば、食材Wを受け取
る容器として、殊更大型のものを用いる必要がなくな
る。従って、各種作業に不具合が発生することを防止で
きる利点がある。食材Wの取り出しが完了した後、制御
手段は、回転容器2を再回動させるためのスイッチ操作
が行われるのを受けて、真下位置のセンサ64による位
置検出に基づいて回転容器2を停止させ、その容器開口
部2aが斜め上方を向くようにする。これにより、次の
食材Wの投入、又は回転容器2の取り外し等に便利なよ
うに待機させるものである。
【0045】上記した制御手段は、この他、回転速度の
加減速制御、回転継続時間のセット変更、混合処理や冷
却処理において回転と停止とを切り換えるサイクルタイ
ムの設定変更、混合処理と冷却処理との組合せパターン
の変更等に対処できる構成にしておくのが好適である。
特に、回転速度の加減速制御に関しては、食材混合中の
回転容器2を停止させる場合に、回転速度を徐々に減速
させて停止に至らせるようにしたり、回転容器2を容器
開口部2aが斜め横方を向く状態から斜め下方を向く状
態まで回動させる場合の回転速度を低速に維持させたり
できる構成にするのが、回転容器2における停止位置精
度を一層高め、且つ駆動手段4の故障、破損、磨耗等を
防止するうえで好適である。
【0046】このように構成される食材混合装置1で
は、ご飯と酢との混合は勿論、混ぜご飯、スパゲッテ
ィ、ポテト、マカロニ、サラダ等を作る過程での混合処
理や冷却処理にも使用可能である。特に、装置本体3に
対する回転容器2の着脱(連結部23と通気部24との
連結・離脱)を容易化しているため、スパゲッティ等、
粘りけの強いものや油分の多いものを処理した場合の後
片付け(回転容器2の洗浄等)が容易に行えるという面
で好適である。
【0047】また、ポテト等では、混合時の温度が80
℃を超えるような場合もあるが、送風手段5における冷
却能力が実質的に高められているため、これを室温程度
(22〜23℃)まで冷却させることが迅速且つ確実に
行えるという面でも好適である。なお、食材Wの温度が
更に高温になる場合や、室温以下の低温にまで冷却した
場合、或いは食材Wの処理を繰り返し、連続的に行うた
めに回転容器2等が高温化する場合等では、送風手段5
として、冷風発生装置(図示略)を付設させるようにす
ることが可能である。
【0048】この場合、図5に示したように装置本体3
の内部スペースに対して送風手段5及び駆動手段4をな
るべく壁面寄りに配置するようにしてあるので、予備空
間Sを残すことが可能になっている。従って、この予備
空間Sへ上記した冷風発生装置(図示略)を設置するこ
とができるものである。なお、送風手段5において、送
風路22の経路構成を倒立Uターン状にしていること
は、この予備空間Sの確保にも一助となっているわけで
ある。
【0049】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではない。例えば、駆動手段4においては、図13及び
図14に示すような構成にするこが可能である。なお、
作用効果が前記実施形態と略同じものについては同じ符
号を付することで、その詳説を省略する。すなわち、こ
の駆動手段4は、回転容器2の外周部に支持片7を介し
て周設された回転環8に対し、複数の駆動輪70(図面
では2個としたが、それ以上でもよい)を外接させるよ
うになっている。これら駆動輪70は、いずれも回転環
8を支承するかたちで配されている。
【0050】そして、これら駆動輪70は、それぞれの
回転軸71,72に設けられたチェーン連動手段73等
によって同調回転可能になっており、一方の回転軸71
には、減速機75より成る伝動手段76を介して接続さ
れたモータ77から回転動力が伝えられるようになって
いる。回転容器2の回転環8は、装置本体3に設けられ
た左右の案内転輪10によって左右から外接保持される
ようになっている。また、回転環8の外周面又は駆動輪
70の外周面には、スリップ防止のため、ゴムや樹脂等
の滑止め材(図示略)が被着されている。
【0051】なお、上記減速機75に対し、図12に示
したようなウォーム噛合構造58を組み込むようにする
ことも可能である。また、本実施形態において、送風手
段は具備するものであっても具備しないものであっても
よく、従って、この送風手段の一構成である連結部(図
10の符号23参照)へ回転動力を伝えるという構成は
必要ではない。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の本発明(食材混合方法)では、回転容器を容器軸
線に傾斜した回転軸心まわりで回転させて食材の混合を
行った後、回転容器を容器開口部が斜め横方へ向く状態
に停止させて食材の一部取り出しを行い、次に容器開口
部が斜め下方へ向く状態にして食材の残部取り出しを行
うようにしているので、全ての食材が一気に落下すると
いうことはない。そのため、食材を受け止める容器とし
て、殊更大型のものを準備する必要はなく、各種の不具
合を招来することがない。
【0053】食材混合中の回転容器を停止させる場合
に、回転速度を徐々に減速させて停止に至らせるように
制御し、回転容器を容器開口部が斜め横方を向く状態か
ら斜め下方を向く状態まで回動させる場合の回転速度は
低速に制御すれば(請求項2)、回転容器が回転中に食
材に発生している慣性を、回転容器をはじめに停止させ
る場合に極めて小さく又は解消できるようになるし、ま
た続いて回転容器を回動させ停止させる場合には、食材
に対して再び慣性が発生することを防止できるようにな
る。そのため、それぞれの場合において、回転容器を停
止させて直ぐ、また容易に、食材の取り出しが行えると
いう利点に繋がる。
【0054】なお、このように回転容器の回転速度を低
速化させることは、回転容器全体として発生している慣
性を解消でき、回転容器を停止させる状態を所定向きに
合わせるうえで好都合となる。従って、食材の取り出し
を容易に行えるようにするうえで有益なものである。ま
た、請求項3記載の本発明(食材混合装置)では、回転
容器の回転・停止を制御する制御手段は、回転容器が容
器開口部を斜め上方へ向けたときと、斜め横方へ向けた
ときと、斜め下方へ向けたときとについて各々の停止位
置を検出可能な位置検出手段を有しているので、請求項
1及び請求項2の方法の実施に便利であり、また制御手
段としての構造上、簡潔構造を実現できるうえで有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例である食材混合装置を
分解して示す斜視図である。
【図2】図1に示す食材混合装置の側面図である。
【図3】図1に示す食材混合装置の正面図である。
【図4】図3の一部を破砕して内部構造を示した拡大正
面図である。
【図5】図2のA−A線拡大断面図である。
【図6】回転容器の回転状況(混合作用)を正面視状態
で示した動作説明図である。
【図7】回転容器に対する蓋体の封止構造を示す要部拡
大側断面図である。
【図8】蓋体の中心部を拡大した要部拡大側断面図であ
る。
【図9】蓋体に設けられる攪拌体を示す拡大平面断面図
である。
【図10】送風手段における送風路及び連結部を拡大し
て示す側断面図である。
【図11】連結部と回転容器の通気部との連結状況を示
す斜視図である。
【図12】駆動手段に用いられた減速機を示す断面図で
ある。
【図13】駆動手段としての変形例を具備した食材混合
装置を示す正面図である。
【図14】図13のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 食材混合装置 2 回転容器 2a 容器開口部 3 装置本体 4 駆動手段 5 送風手段 X 容器軸線 Y 回転軸心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転容器(2)をその容器開口部(2
    a)が斜め上方、斜め横方、斜め下方、斜め横方へ繰り
    返し向けられるように容器軸線(X)に傾斜した回転軸
    心(Y)まわりで回転させることで回転容器(2)内へ
    入れた食材(W)を混合し、その後、回転容器(2)を
    容器開口部(2a)が斜め横方へ向く状態に停止させて
    食材(W)の一部取り出しを行い、次に回転容器(2)
    を少し回動させて容器開口部(2a)が斜め下方へ向く
    状態にして食材(W)の残部取り出しを行うようにする
    ことを特徴とする食材混合方法。
  2. 【請求項2】 食材混合中の回転容器(2)を停止させ
    る場合に、回転速度を徐々に減速させて停止に至らせる
    ように制御し、回転容器(2)を容器開口部(2a)が
    斜め横方を向く状態から斜め下方を向く状態まで回動さ
    せる場合の回転速度は低速に制御することを特徴とする
    請求項1記載の食材混合方法。
  3. 【請求項3】 回転容器(2)と、該回転容器(2)を
    その容器軸線(X)とは傾斜関係にある回転軸心(Y)
    まわりで回転可能にする駆動手段(4)と、該駆動手段
    (4)に対して回転容器(2)の回転・停止を制御する
    制御手段とを有しており、 前記制御手段は、回転容器(2)が容器開口部(2a)
    を斜め上方へ向けたときと、斜め横方へ向けたときと、
    斜め下方へ向けたときとについて各々の停止位置を検出
    可能な位置検出手段を有していることを特徴とする食材
    混合装置。
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