JPH097431A - 電線・ケーブル - Google Patents

電線・ケーブル

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Publication number
JPH097431A
JPH097431A JP7176782A JP17678295A JPH097431A JP H097431 A JPH097431 A JP H097431A JP 7176782 A JP7176782 A JP 7176782A JP 17678295 A JP17678295 A JP 17678295A JP H097431 A JPH097431 A JP H097431A
Authority
JP
Japan
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cable
insulator
organic peroxide
layer
electric wire
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Pending
Application number
JP7176782A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyouichirou Nakamura
詳一郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
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Publication of JPH097431A publication Critical patent/JPH097431A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

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  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、少なくとも外部半導電層を有する
と共に、絶縁体が有機過酸化物架橋された電線・ケーブ
ルにおいて、前記有機過酸化物の2次分解によって生じ
る水分を吸収するようにした電線・ケーブルを提供する
ことを目的とするものである。 【構成】 本発明は、かゝる目的を達成するため、少な
くとも外部半導電層4を有すると共に、絶縁体3が有機
過酸化物架橋された電線・ケーブルにおいて、前記有機
過酸化物の2次分解によって生じる水分を吸収する高吸
水性ポリマー層5を前記外部半導電層4上に施した電線
・ケーブルにあり、当該高吸水性ポリマー層5によっ
て、上記水分を効果的に吸収し、補足することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線・ケーブル、例え
ば絶縁体を有機過酸化物架橋させたCVケーブルなどの
特性の改善を図った電線・ケーブルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】CVケーブルなどにおいて、絶縁体を有
機過酸化物架橋させる場合(当該絶縁体と共に内部半導
電層や外部半導電層部分を一緒に架橋させる場合もあ
る)、当該有機過酸化物として、一般にジクミルパーオ
キサイド(DCP)を用いることが多い。このジクミル
パーオキサイド(DCP)を用いると、その副生成物と
して、クミルアルコールが生成され、このクミルアルコ
ールは架橋時の加熱などによって、水とα−メチルスチ
レンに分解することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
有機過酸化物の架橋剤残渣に起因して、電線やケーブル
中に水分が生成されると、電気絶縁性能が低下したり、
或いは水トリーの発生を誘発するなどの悪影響が生じ
る。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に立っ
てなされたもので、外部半導電層や内外半導電層の両部
分に高吸水性ポリマー層を設けて、上記有機過酸化物に
起因して発生する水分を補足し、当該水分による悪影響
を最小限に抑えるようにした電線・ケーブルを提供せん
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かゝる目的を達成する本
発明の一つは、少なくとも外部半導電層を有すると共
に、絶縁体が有機過酸化物架橋された電線・ケーブルに
おいて、前記有機過酸化物の2次分解によって生じる水
分を吸収する高吸水性ポリマー層を前記外部半導電層上
に施した電線・ケーブルにある。
【0006】本発明のもう一つは、内部及び外部の両半
導電層を有すると共に、絶縁体が有機過酸化物架橋され
た電線・ケーブルにおいて、前記有機過酸化物の2次分
解によって生じる水分を吸収する高吸水性ポリマー層を
前記内部半導電層の内側に施すと共に、前記外部半導電
層上に施した電線・ケーブルにある。
【0007】本発明で用いられる上記高吸水性ポリマー
層としては、少なくとも吸水量が1ml/g以上の吸水
性を有するポリマーであって、例えば、カルボキシメチ
ルセルロース架橋体、アクリル酸ナトリウム−ビニルア
ルコール共重合体などが挙げられる。そして、具体的な
当該高吸水性ポリマー層の形成にあたっては、この高吸
水性ポリマーを含むテープとして巻き付けるか、縦添え
したり、或いはこの高吸水性ポリマーを含む樹脂を押し
出しなどによって被覆すればよい。
【0008】ここで、当該高吸水性ポリマー層を外部半
導電層の外側に設け、或いは内部半導電層の内側に設け
るのは、次の理由による。先ず、各半導電層部分と絶縁
体部分とは構成上直接接触しており、絶縁体に添加され
た有機過酸化物架橋剤に起因して当該絶縁体中に水分が
発生した場合、絶縁体中に含まれる水分量は、各半導電
層との分配比によって決まるからである。つまり、絶縁
体中の水分量に対して、半導電層部分の水分量が相対的
に少ない場合、絶縁体中の水分が半導電層側に移行(移
動)し、この移行した水分が高吸水性ポリマー層によっ
て効果的に吸収さ、結果として、絶縁体中の水分量が低
減されるようになるからである。次に、このような水分
の移動吸収作用にマッチングしているという理由の他
に、電線やケーブルの製造過程において、各半導電層と
絶縁体とを同時押出した場合、良好な生産性が得られ、
この製造方法を組み合わせた場合、必然的に外部半導電
層の外側や内部半導電層の内側にならざるを得ないから
である。つまり、電線やケーブルの良好な生産性と絶縁
体中の不良水分の効果的な吸収を同時に達成しているの
である。
【0009】また、本発明で用いられる絶縁体として
は、ポリエチレンやエチレン系共重合体、或いはこれら
の混合物などが用いられ、当然、この絶縁体中には、上
述したように有機過酸化物架橋剤として、ジクミルパー
オキサイド(DCP)、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンなどを添加してあ
る。この場合、添加する有機過酸化物架橋剤の添加量の
調整によって、絶縁体の架橋は勿論のこと、当該絶縁体
側からの架橋剤の移行によって、内外の各半導体層部分
をも架橋させることができる。勿論半導体層部分にも予
め所定の架橋剤を添加しておくことも可能である。
【0010】
【作用】このように本発明では、電線やケーブルの外部
半導電層の外側や、当該外部半導電層の外側及び内部半
導電層の内側に高吸水性ポリマー層を施してあるため、
絶縁体架橋のために添加された有機過酸化物架橋剤の2
次分解によって生じる水分が効果的に当該高吸水性ポリ
マー層に吸収し、補足される。したがって、従来、有機
過酸化物架橋剤を添加した場合、当該架橋剤の残渣に起
因して発生する水分による悪影響(電気絶縁性能の低
下、水トリーの発生の誘発)を効果的に抑えることがで
きる。
【0011】
【実施例】図1〜図2は、本発明に係る電線・ケーブル
の各実施例を示したもので、図中、1は導体、2は内部
半導電層、3は絶縁体、4は外部半導電層、5は高吸水
性ポリマー層、6は外被である。ここで、高吸水性ポリ
マー層5は、図1の場合、外部半導電層4の外側に設け
てあり、図2の場合は、内部半導電層2の内側と外部半
導電層4の外側の両方に設けてある。
【0012】次に、上記図1〜図2のように構成される
本発明の実施例1(図1の場合)〜実施例2(図2の場
合)のケーブル(6KV、100mm2 の乾式架橋方式
によるCVケーブル)を試作し、絶縁体3中の水分量を
測定した。これらのケーブルにおいて、絶縁体3として
はポリエチレンを用い、当該絶縁体3には有機過酸化物
架橋剤としてDCPを添加し、この絶縁体3と上記内外
の各半導電層2,4は同時押出によって形成した後、架
橋させた。また高吸水性ポリマー層5としては、アクリ
ル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体を含む半導
電性のテープを巻き付けて形成した。なお、比較のため
高吸水性ポリマー層5のない点を除いて上記実施例と同
構成のケーブルも比較例として試作した。また、上記絶
縁体中の水分量の測定にあたっては、各試料のCVケー
ブル上にアルミテープを巻き付け、エアーオーブン中に
入れて、120℃で10時間加熱した後、各ケーブルの
絶縁体を取り出し、その水分量をカールフィッシャー法
を用いて行った。その結果は、表1の如くであった。
【0013】
【表1】
【0014】表1から明らかなように、本発明のケーブ
ル(実施例1〜2)の場合、絶縁体中の水分量が極めて
少ないことが判る。これに対して、高吸水性ポリマー層
のないケーブル(比較例)の場合、絶縁体中の水分量が
かなり多いことが判る。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、外部半導電層の外側や、当該外部半導電層の外
側及び内部半導電層の内側に高吸水性ポリマー層を施し
てあるため、絶縁体中に添加された有機過酸化物架橋剤
の2次分解によって生じる水分を当該高吸水性ポリマー
層によって効果的に吸収し、補足することができる。し
たがって、有機過酸化物架橋剤を添加して絶縁体を架橋
させる場合においても、当該架橋剤の残渣に起因して発
生する水分の悪影響を最小限に抑えることができ、水ト
リー発生の少ない、電気絶縁性能に優れた、電線・ケー
ブルを提供することができる。
【0016】また、上記のように外部半導電層の外側
や、当該外部半導電層の外側及び内部半導電層の内側に
高吸水性ポリマー層を設ける構成としたため、各半導電
層及び絶縁体部分を同時押出することができ、良好な生
産性が得られると同時に、従来の生産方法や設備を大幅
に変更することなく、絶縁体中の不良水分を効果的な吸
収することができる、優れた、電線・ケーブルが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線・ケーブルの一実施例を示し
た縦断端面図である。
【図2】本発明に係る電線・ケーブルの他の実施例を示
した縦断端面図である。
【符号の説明】
1 導体 2 内部半導電層 3 絶縁体 4 外部半導電層 5 高吸水性ポリマー層 6 外被

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも外部半導電層を有すると共
    に、絶縁体が有機過酸化物架橋された電線・ケーブルに
    おいて、前記有機過酸化物の2次分解によって生じる水
    分を吸収する高吸水性ポリマー層を前記外部半導電層上
    に施したことを特徴とする電線・ケーブル。
  2. 【請求項2】 内部及び外部の両半導電層を有すると共
    に、絶縁体が有機過酸化物架橋された電線・ケーブルに
    おいて、前記有機過酸化物の2次分解によって生じる水
    分を吸収する高吸水性ポリマー層を前記内部半導電層の
    内側に施すと共に、前記外部半導電層上に施したことを
    特徴とする電線・ケーブル。
JP7176782A 1995-06-20 1995-06-20 電線・ケーブル Pending JPH097431A (ja)

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JP7176782A JPH097431A (ja) 1995-06-20 1995-06-20 電線・ケーブル

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