JPH0974136A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH0974136A JPH0974136A JP25447495A JP25447495A JPH0974136A JP H0974136 A JPH0974136 A JP H0974136A JP 25447495 A JP25447495 A JP 25447495A JP 25447495 A JP25447495 A JP 25447495A JP H0974136 A JPH0974136 A JP H0974136A
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- Japan
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- film
- interlayer insulating
- insulating film
- metal wiring
- forming
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 膜厚のパターン依存性のない平坦な層間絶縁
膜を形成しうるようにする。 【構成】 SiO2 膜1上に、低反射率の膜としてSi
窒化膜2を形成しその上にAl配線3を形成する。CV
DSiO2 膜4、5を形成し、その上にポジ型フォトレ
ジスト膜6を形成する。全面露光を行い反射率の違いを
利用してAl配線3上のレジストのみを感光させ、現像
する〔(a)図〕。等方性エッチングによりSiO2 を
エッチングしてAl配線3上及びその周囲のSiO2 膜
4、5を除去する〔(b)図〕。ポジ型フォトレジスト
膜6を除去し〔(c)図〕、その上にCVDSiO2 膜
8を成長させる〔(d)図〕。
膜を形成しうるようにする。 【構成】 SiO2 膜1上に、低反射率の膜としてSi
窒化膜2を形成しその上にAl配線3を形成する。CV
DSiO2 膜4、5を形成し、その上にポジ型フォトレ
ジスト膜6を形成する。全面露光を行い反射率の違いを
利用してAl配線3上のレジストのみを感光させ、現像
する〔(a)図〕。等方性エッチングによりSiO2 を
エッチングしてAl配線3上及びその周囲のSiO2 膜
4、5を除去する〔(b)図〕。ポジ型フォトレジスト
膜6を除去し〔(c)図〕、その上にCVDSiO2 膜
8を成長させる〔(d)図〕。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】半導体装置の製造方法に関
し、特にパターン依存性、絶対段差のない平坦化された
層間絶縁膜の形成方法に関するものである。
し、特にパターン依存性、絶対段差のない平坦化された
層間絶縁膜の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置における層間絶縁膜の平坦化
技術として、化学的機械研磨(Chemical Mechanical Po
lishing :以下、CMPと記す)法を利用したものがあ
る。図11は、Solid State technology/日本版.19
92 July pp.32 〜37に記載されたCMP法によ
る平坦化方法を示す工程順断面図である(以下、この方
法を第1の従来例という)。
技術として、化学的機械研磨(Chemical Mechanical Po
lishing :以下、CMPと記す)法を利用したものがあ
る。図11は、Solid State technology/日本版.19
92 July pp.32 〜37に記載されたCMP法によ
る平坦化方法を示す工程順断面図である(以下、この方
法を第1の従来例という)。
【0003】まず、Si基板15上に下層絶縁膜として
SiO2 膜1を堆積し、その上にスパッタ法等によりA
lを堆積し、これをパターニングしてAl配線3を形成
する〔図11(a)〕。その後、薄いCVDSiO2 膜
4と、段差カバレッジ性に優れるCVDSiO2 膜5を
形成し〔図11(b)〕、さらに研磨用の厚いCVDS
iO2 膜16を成長させる〔図11(c)〕。なお、こ
のCVDSiO2 膜4、5、16は、成長させる膜の特
性により単層または複層の膜の選択が可能である。その
後CMPによりCVDSiO2 膜16を研磨し、平坦な
研磨面17を形成し〔図11(d)〕、層間絶縁膜の平
坦化を行っていた。
SiO2 膜1を堆積し、その上にスパッタ法等によりA
lを堆積し、これをパターニングしてAl配線3を形成
する〔図11(a)〕。その後、薄いCVDSiO2 膜
4と、段差カバレッジ性に優れるCVDSiO2 膜5を
形成し〔図11(b)〕、さらに研磨用の厚いCVDS
iO2 膜16を成長させる〔図11(c)〕。なお、こ
のCVDSiO2 膜4、5、16は、成長させる膜の特
性により単層または複層の膜の選択が可能である。その
後CMPによりCVDSiO2 膜16を研磨し、平坦な
研磨面17を形成し〔図11(d)〕、層間絶縁膜の平
坦化を行っていた。
【0004】また、第2の従来例としてダミー酸化膜パ
ターンを形成して平坦化する製造方法があり、これを図
12および図13の工程順断面図により説明する。ま
ず、第1の従来例の場合と同様に、SiO2 膜1上にA
l配線3を形成し、CVDSiO2 膜4、5を形成する
〔図12(a)〕。ここでも、第1の従来例と同様に、
CVDSiO2 膜は膜の特性により単層または複層の膜
の選択が可能である。その後、有機系または無機系のシ
リカ塗布膜18を形成し〔図12(b)〕、ベーク後、
シリカ塗布膜18およびCVDSiO2 膜5の一部をエ
ッチバックする〔図12(c)〕。さらに、CVDSi
O2 膜8を成長させることにより、段差の小さい平坦な
面をもちAl配線3の形成されていないSiO2 膜1上
でAl配線3よりやや膜厚が厚くなる絶縁膜を形成する
〔図12(d)〕。
ターンを形成して平坦化する製造方法があり、これを図
12および図13の工程順断面図により説明する。ま
ず、第1の従来例の場合と同様に、SiO2 膜1上にA
l配線3を形成し、CVDSiO2 膜4、5を形成する
〔図12(a)〕。ここでも、第1の従来例と同様に、
CVDSiO2 膜は膜の特性により単層または複層の膜
の選択が可能である。その後、有機系または無機系のシ
リカ塗布膜18を形成し〔図12(b)〕、ベーク後、
シリカ塗布膜18およびCVDSiO2 膜5の一部をエ
ッチバックする〔図12(c)〕。さらに、CVDSi
O2 膜8を成長させることにより、段差の小さい平坦な
面をもちAl配線3の形成されていないSiO2 膜1上
でAl配線3よりやや膜厚が厚くなる絶縁膜を形成する
〔図12(d)〕。
【0005】その後、フォトレジスト膜6aを形成し
〔図13(a)〕、Al配線3よりやや幅を広く開口す
るようにパターニングした後、SiO2 膜を等方性エッ
チングすることによりAl配線3上およびAl配線3の
まわり数百Å〜数μmの幅のSiO2 膜を除去する〔図
13(b)〕(Al配線間に残された酸化膜はダミー酸
化膜と呼ばれる)。その後、フォトレジスト膜6aを除
去し〔図13(c)〕、CVDSiO2 膜19を成長さ
せる〔図13(d)〕ことにより、Al配線領域とAl
配線のない領域の段差をなくし平坦化していた。
〔図13(a)〕、Al配線3よりやや幅を広く開口す
るようにパターニングした後、SiO2 膜を等方性エッ
チングすることによりAl配線3上およびAl配線3の
まわり数百Å〜数μmの幅のSiO2 膜を除去する〔図
13(b)〕(Al配線間に残された酸化膜はダミー酸
化膜と呼ばれる)。その後、フォトレジスト膜6aを除
去し〔図13(c)〕、CVDSiO2 膜19を成長さ
せる〔図13(d)〕ことにより、Al配線領域とAl
配線のない領域の段差をなくし平坦化していた。
【0006】また、第3の従来例として特開昭62−1
12327号公報に記載された、ポジ型フォトレジスト
を全面露光し凹部に未感光部を残すことを利用した平坦
化技術があり、これを図14を参照して説明する。基板
21上にAl配線22および層間絶縁膜23を形成し
〔図14(a)〕、ポジ型フォトレジスト膜24を形成
する〔図14(b)〕。ここで、レジスト膜厚は凹部お
よびAl配線の段差部近傍では厚くなり〔図14(b)
において約(d2 +d3 )〕、その他の領域はほぼ一定
〔図14(b)でd2 〕となる。そこで、凹部および段
差部近傍のみ未露光となるような適当なカウントで全面
露光し、これを現像すると、凹部および段差部近傍にの
み未露光レジスト膜24aが残る〔図14(c)〕。こ
の未露光レジスト膜24aと層間絶縁膜23のエッチン
グ速度が等しくなる条件でエッチバックを行って平坦面
23fを形成し〔図14(d)〕、さらに層間絶縁膜2
5を成長させて〔図14(e)〕、平坦化を行ってい
た。
12327号公報に記載された、ポジ型フォトレジスト
を全面露光し凹部に未感光部を残すことを利用した平坦
化技術があり、これを図14を参照して説明する。基板
21上にAl配線22および層間絶縁膜23を形成し
〔図14(a)〕、ポジ型フォトレジスト膜24を形成
する〔図14(b)〕。ここで、レジスト膜厚は凹部お
よびAl配線の段差部近傍では厚くなり〔図14(b)
において約(d2 +d3 )〕、その他の領域はほぼ一定
〔図14(b)でd2 〕となる。そこで、凹部および段
差部近傍のみ未露光となるような適当なカウントで全面
露光し、これを現像すると、凹部および段差部近傍にの
み未露光レジスト膜24aが残る〔図14(c)〕。こ
の未露光レジスト膜24aと層間絶縁膜23のエッチン
グ速度が等しくなる条件でエッチバックを行って平坦面
23fを形成し〔図14(d)〕、さらに層間絶縁膜2
5を成長させて〔図14(e)〕、平坦化を行ってい
た。
【0007】また、ポジ型フォトレジストの全面露光を
利用した平坦化技術は、特開平3−8338号公報(凹
部に残されたレジスト膜をマスクにエッチングを行って
平坦化する)、特開平4−242928号公報(シリカ
塗布膜上の凹部に残されたレジスト膜をマスクとしてシ
リカ塗布膜に対し異方性エッチングを行う)等において
も提案がなされている。
利用した平坦化技術は、特開平3−8338号公報(凹
部に残されたレジスト膜をマスクにエッチングを行って
平坦化する)、特開平4−242928号公報(シリカ
塗布膜上の凹部に残されたレジスト膜をマスクとしてシ
リカ塗布膜に対し異方性エッチングを行う)等において
も提案がなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
装置の製造方法にはそれぞれ以下のような問題がある。
まず、第1の従来例であるCMPによる製造方法では、
スループットが低いという問題がある。CMP装置では
通常同時に2枚程度しか研磨できず、20(ウェハ/時
間)程度のスループットとなり多量のウェハ処理が必要
な場合、高価であるCMP装置を複数台導入しなければ
ならない。また、ポリッシングパッドの使用時間により
研磨速度が減少する傾向があり、ウェハ面間の均一性を
保ちながら高速かつ安定な研磨を行うのは容易ではな
い。通常は定期的にパッドの再生処理が必要である。
装置の製造方法にはそれぞれ以下のような問題がある。
まず、第1の従来例であるCMPによる製造方法では、
スループットが低いという問題がある。CMP装置では
通常同時に2枚程度しか研磨できず、20(ウェハ/時
間)程度のスループットとなり多量のウェハ処理が必要
な場合、高価であるCMP装置を複数台導入しなければ
ならない。また、ポリッシングパッドの使用時間により
研磨速度が減少する傾向があり、ウェハ面間の均一性を
保ちながら高速かつ安定な研磨を行うのは容易ではな
い。通常は定期的にパッドの再生処理が必要である。
【0009】さらに、CMPでは孤立した細かいまたは
細い凸型パターンでは非常に速く研磨される一方、大面
積の凸型パターンと大面積の凹型パターンとの間の選択
性が低いため、下地層の露出や膜厚のパターン依存性が
ある(絶対段差がなくならない)などの大きな問題があ
る〔図11(d)のA部とB部等〕。この問題に対して
は被研磨絶縁膜の膜厚を厚くし研磨量を増やすことであ
る程度はよくなるが、膜成長時間、研磨時間増加の問題
があり、スループットは更に悪化する。
細い凸型パターンでは非常に速く研磨される一方、大面
積の凸型パターンと大面積の凹型パターンとの間の選択
性が低いため、下地層の露出や膜厚のパターン依存性が
ある(絶対段差がなくならない)などの大きな問題があ
る〔図11(d)のA部とB部等〕。この問題に対して
は被研磨絶縁膜の膜厚を厚くし研磨量を増やすことであ
る程度はよくなるが、膜成長時間、研磨時間増加の問題
があり、スループットは更に悪化する。
【0010】次に、第2の従来例であるダミー酸化膜パ
ターンを形成する製造方法では、Al配線上に層間絶縁
膜形成後フォトリソグラフィー技術、エッチング技術を
用いてAl配線上およびAl配線のまわり数十mm〜数
μmの幅の層間絶縁膜を除去するため、CMPのような
層間絶縁膜厚のパターン依存性はなくなるが、1回のフ
ォトリソグラフィー工程が新たに必要となり、工程数が
増加し、製造期間が長期化することにより、コスト増加
を招くという問題点がある。さらに、目合わせズレによ
って大きな段差が発生する恐れがある。
ターンを形成する製造方法では、Al配線上に層間絶縁
膜形成後フォトリソグラフィー技術、エッチング技術を
用いてAl配線上およびAl配線のまわり数十mm〜数
μmの幅の層間絶縁膜を除去するため、CMPのような
層間絶縁膜厚のパターン依存性はなくなるが、1回のフ
ォトリソグラフィー工程が新たに必要となり、工程数が
増加し、製造期間が長期化することにより、コスト増加
を招くという問題点がある。さらに、目合わせズレによ
って大きな段差が発生する恐れがある。
【0011】また、第3の従来例では、塗布されたポジ
型レジスト膜の膜厚差を利用し、膜厚の厚い領域のみ未
露光となる露光カウントで全面露光するため、通常のフ
ォトリソグラフィー工程は必要がなく工程は短縮できる
が、図15に示すように、通常、塗布されたポジ型フォ
トレジスト膜24の形状は、凸型パターンのない広い領
域〔図15(a)のC部、図15(b)のF部〕、広い
凸型パターンの存在する領域〔図15(a)のD部〕お
よび「細い」または「細かい」凸型パターンが狭いピッ
チで連続的に存在する領域〔図15(b)のG部〕では
ほぼ同じ膜厚となるが、孤立した「細い」または「細か
い」凸型パターン領域〔図15(b)のE部〕では膜厚
が非常に薄くなる(22a、22bは、太いAl配線と
細いAl配線を示す)。よって、レジスト膜厚が厚くな
る凹型パターン領域〔図15(c)のH部、I部〕のみ
未露光となる露光カウントではD部、E部、G部と同時
にC部、F部も露光され、その後の層間絶縁膜エッチン
グでH部、I部を除き全体的にエッチングされるため、
絶対段差は全く減らないという問題がある。
型レジスト膜の膜厚差を利用し、膜厚の厚い領域のみ未
露光となる露光カウントで全面露光するため、通常のフ
ォトリソグラフィー工程は必要がなく工程は短縮できる
が、図15に示すように、通常、塗布されたポジ型フォ
トレジスト膜24の形状は、凸型パターンのない広い領
域〔図15(a)のC部、図15(b)のF部〕、広い
凸型パターンの存在する領域〔図15(a)のD部〕お
よび「細い」または「細かい」凸型パターンが狭いピッ
チで連続的に存在する領域〔図15(b)のG部〕では
ほぼ同じ膜厚となるが、孤立した「細い」または「細か
い」凸型パターン領域〔図15(b)のE部〕では膜厚
が非常に薄くなる(22a、22bは、太いAl配線と
細いAl配線を示す)。よって、レジスト膜厚が厚くな
る凹型パターン領域〔図15(c)のH部、I部〕のみ
未露光となる露光カウントではD部、E部、G部と同時
にC部、F部も露光され、その後の層間絶縁膜エッチン
グでH部、I部を除き全体的にエッチングされるため、
絶対段差は全く減らないという問題がある。
【0012】特開平3−8338号公報に記載されたも
のも第3の従来例と同様の問題点を有するものであり、
特開平4−242928号公報記載のものでは、シリカ
塗布膜の凹部での膜減りを防止することはできるもの
の、グローバルな平坦性を実現する効果を期待すること
はできない。よって、この発明の目的とするところは、
膜厚のパターン依存性がなく極めて平坦な層間絶縁膜を
形成しうるようにすることである。
のも第3の従来例と同様の問題点を有するものであり、
特開平4−242928号公報記載のものでは、シリカ
塗布膜の凹部での膜減りを防止することはできるもの
の、グローバルな平坦性を実現する効果を期待すること
はできない。よって、この発明の目的とするところは、
膜厚のパターン依存性がなく極めて平坦な層間絶縁膜を
形成しうるようにすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による半導体装置の製造方法は、(1)半導
体基板上に下層層間絶縁膜を形成する工程と、(2)前
記下層層間絶縁膜上に金属配線を形成する工程と、
(3)前記下層層間絶縁膜上および前記金属配線上に、
前記金属配線の膜厚と同程度もしくはそれより幾分厚い
膜厚の第1の上層層間絶縁膜を形成する工程と、(4)
前記第1の上層層間絶縁膜上にポジ型フォトレジスト膜
を形成する工程と、(5)前記フォトレジスト膜を、該
フォトレジスト膜が反射率の低い前記下層層間絶縁膜上
では感光せず反射率の高い前記金属配線上でのみ感光す
るドーズ量で全面露光する工程と、(6)現像により前
記ポジ型フォトレジスト膜の感光した前記金属配線上の
部分を除去する工程と、(7)残された前記フォトトレ
ジスト膜をマスクとして等方性エッチングを行い、前記
金属配線上およびその周りの前記第1の上層層間絶縁膜
をエッチング除去する工程と、(8)前記金属配線上お
よび前記第1の上層層間絶縁膜上に第2の上層層間絶縁
膜を形成する工程と、を含むものである。
めの本発明による半導体装置の製造方法は、(1)半導
体基板上に下層層間絶縁膜を形成する工程と、(2)前
記下層層間絶縁膜上に金属配線を形成する工程と、
(3)前記下層層間絶縁膜上および前記金属配線上に、
前記金属配線の膜厚と同程度もしくはそれより幾分厚い
膜厚の第1の上層層間絶縁膜を形成する工程と、(4)
前記第1の上層層間絶縁膜上にポジ型フォトレジスト膜
を形成する工程と、(5)前記フォトレジスト膜を、該
フォトレジスト膜が反射率の低い前記下層層間絶縁膜上
では感光せず反射率の高い前記金属配線上でのみ感光す
るドーズ量で全面露光する工程と、(6)現像により前
記ポジ型フォトレジスト膜の感光した前記金属配線上の
部分を除去する工程と、(7)残された前記フォトトレ
ジスト膜をマスクとして等方性エッチングを行い、前記
金属配線上およびその周りの前記第1の上層層間絶縁膜
をエッチング除去する工程と、(8)前記金属配線上お
よび前記第1の上層層間絶縁膜上に第2の上層層間絶縁
膜を形成する工程と、を含むものである。
【0014】また、もう一つの本発明による半導体装置
の製造方法は、(1′)半導体基板上に下層層間絶縁膜
を形成する工程と、(2′)前記下層層間絶縁膜上に金
属配線を形成する工程と、(3′)前記下層層間絶縁膜
上および前記金属配線上に、前記金属配線の膜厚と同程
度もしくはそれより幾分厚い膜厚の第1の上層層間絶縁
膜を形成する工程と、(4′)前記第1の上層層間絶縁
膜上にポジ型フォトレジスト膜を形成する工程と、
(5′)前記フォトレジスト膜を、該フォトレジスト膜
が反射率の低い前記下層層間絶縁膜上では感光せず反射
率の高い前記金属配線上でのみ感光するドーズ量で全面
露光する工程と、(6′)現像により前記ポジ型フォト
レジスト膜の感光した前記金属配線上の部分を除去する
工程と、(7′)残された前記フォトトレジスト膜をマ
スクとして等方性エッチングまたは異方性エッチングを
行い、前記金属配線上の前記第1の上層層間絶縁膜をエ
ッチング除去する工程と、(8′)化学的機械研磨(C
MP)を行い、前記第1の上層層間絶縁膜の表面に形成
された突起部を研磨除去する工程と、(9′)前記金属
配線上および前記第1の上層層間絶縁膜上に第2の上層
層間絶縁膜を形成する工程と、を含むものである。
の製造方法は、(1′)半導体基板上に下層層間絶縁膜
を形成する工程と、(2′)前記下層層間絶縁膜上に金
属配線を形成する工程と、(3′)前記下層層間絶縁膜
上および前記金属配線上に、前記金属配線の膜厚と同程
度もしくはそれより幾分厚い膜厚の第1の上層層間絶縁
膜を形成する工程と、(4′)前記第1の上層層間絶縁
膜上にポジ型フォトレジスト膜を形成する工程と、
(5′)前記フォトレジスト膜を、該フォトレジスト膜
が反射率の低い前記下層層間絶縁膜上では感光せず反射
率の高い前記金属配線上でのみ感光するドーズ量で全面
露光する工程と、(6′)現像により前記ポジ型フォト
レジスト膜の感光した前記金属配線上の部分を除去する
工程と、(7′)残された前記フォトトレジスト膜をマ
スクとして等方性エッチングまたは異方性エッチングを
行い、前記金属配線上の前記第1の上層層間絶縁膜をエ
ッチング除去する工程と、(8′)化学的機械研磨(C
MP)を行い、前記第1の上層層間絶縁膜の表面に形成
された突起部を研磨除去する工程と、(9′)前記金属
配線上および前記第1の上層層間絶縁膜上に第2の上層
層間絶縁膜を形成する工程と、を含むものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明による半導体装置の製造方法の最大
の特徴は、第1の層間絶縁膜上にAl等からなる金属配
線を形成し、これとほぼ等しい膜厚の層間絶縁膜(ある
いはダミー絶縁膜形成用の絶縁膜)を形成し、ポジ型フ
ォトレジストを塗布し、全面露光を行い下地の反射率の
相違を利用して金属配線上のフォトレジストのみを感光
させるようにする点にある。
て説明する。本発明による半導体装置の製造方法の最大
の特徴は、第1の層間絶縁膜上にAl等からなる金属配
線を形成し、これとほぼ等しい膜厚の層間絶縁膜(ある
いはダミー絶縁膜形成用の絶縁膜)を形成し、ポジ型フ
ォトレジストを塗布し、全面露光を行い下地の反射率の
相違を利用して金属配線上のフォトレジストのみを感光
させるようにする点にある。
【0016】ここで、本発明の実施の形態についてのシ
ミュレーション結果を示す。本シミュレーションは、下
地の金属配線の有無に関し、フォトレジスト膜の性質、
膜厚およびマスクパターンに対し露光、現像後のフォト
レジスト形状を示すもので、シミュレーション条件を以
下に示す。 ・使用ポジ型フォトレジスト:住友化学社製 PFI26(屈折率=1.6684) フォトレジスト膜厚 :3000Å ・露光条件 ステッパー :i線(365nm) NA:0.57 DOSE :45mJ/cm2 フォーカス :フォトレジスト表面から0.4μm下 ・現像 :10sec〜60sec(10sec間隔)
ミュレーション結果を示す。本シミュレーションは、下
地の金属配線の有無に関し、フォトレジスト膜の性質、
膜厚およびマスクパターンに対し露光、現像後のフォト
レジスト形状を示すもので、シミュレーション条件を以
下に示す。 ・使用ポジ型フォトレジスト:住友化学社製 PFI26(屈折率=1.6684) フォトレジスト膜厚 :3000Å ・露光条件 ステッパー :i線(365nm) NA:0.57 DOSE :45mJ/cm2 フォーカス :フォトレジスト表面から0.4μm下 ・現像 :10sec〜60sec(10sec間隔)
【0017】シミュレーション結果を図9(a)、
(b)に、シミュレーションを行うためのパターンを図
10(a)、(b)に示す。シミュレーションパターン
は、図10(a)、(b)に示すように、反射防止膜で
あるSi膜13(屈折率:6.522、膜厚:1000
Å)、Al膜12(屈折率:0.269、膜厚:500
0Å、層間絶縁膜であるSiO2 膜11(屈折率:1.
475、膜厚:5000Å)、ポジ型フォトレジスト膜
6(膜厚:3000Å)で構成される〔但し、図10
(b)ではAl膜はない〕。そして、それぞれマスク1
4パターンにより点J、Kの右側のみを露光している。
(b)に、シミュレーションを行うためのパターンを図
10(a)、(b)に示す。シミュレーションパターン
は、図10(a)、(b)に示すように、反射防止膜で
あるSi膜13(屈折率:6.522、膜厚:1000
Å)、Al膜12(屈折率:0.269、膜厚:500
0Å、層間絶縁膜であるSiO2 膜11(屈折率:1.
475、膜厚:5000Å)、ポジ型フォトレジスト膜
6(膜厚:3000Å)で構成される〔但し、図10
(b)ではAl膜はない〕。そして、それぞれマスク1
4パターンにより点J、Kの右側のみを露光している。
【0018】図9に示すシミュレーション結果より明ら
かなように、図9(a)のAl膜上では、露光、現像6
0sec後にはポジ型フォトレジストがなくなるが、図
9(b)に示すAl膜のない領域では、現像60sec
後でもポジ型フォトレジストが残り、全面露光で自己整
合的にパターニングできることが分かる。
かなように、図9(a)のAl膜上では、露光、現像6
0sec後にはポジ型フォトレジストがなくなるが、図
9(b)に示すAl膜のない領域では、現像60sec
後でもポジ型フォトレジストが残り、全面露光で自己整
合的にパターニングできることが分かる。
【0019】また、ここで下地パターンとフォトレジス
ト塗布膜の膜厚との関係を示す図15において、パター
ンのない平坦な領域〔図15(a)でのC部、D部等〕
でのポジ型フォトレジスト膜の膜厚が例えば3000Å
となるようにしておけば、Alパターン上のポジ型フォ
トレジスト膜の膜厚は最大で3000Åとなり、単独配
線上等はより膜厚が薄くなるため、すべてのAl上のポ
ジ型フォトレジストは全面露光、現像後なくなり、残さ
れたフォトレジスト膜をAl配線上のSiO2膜をエッ
チングするマスクとして用いることができる。本発明に
おいては、このようにして形成されたフォトレジストマ
スクを用いて金属配線上の絶縁膜を除去し、さらに必要
に応じて、CMPや追加の絶縁膜の形成を行うものであ
る。
ト塗布膜の膜厚との関係を示す図15において、パター
ンのない平坦な領域〔図15(a)でのC部、D部等〕
でのポジ型フォトレジスト膜の膜厚が例えば3000Å
となるようにしておけば、Alパターン上のポジ型フォ
トレジスト膜の膜厚は最大で3000Åとなり、単独配
線上等はより膜厚が薄くなるため、すべてのAl上のポ
ジ型フォトレジストは全面露光、現像後なくなり、残さ
れたフォトレジスト膜をAl配線上のSiO2膜をエッ
チングするマスクとして用いることができる。本発明に
おいては、このようにして形成されたフォトレジストマ
スクを用いて金属配線上の絶縁膜を除去し、さらに必要
に応じて、CMPや追加の絶縁膜の形成を行うものであ
る。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1(a)〜(d)、図2(a)〜
(d)は、本発明の第1の実施例を説明するための工程
順断面図である。まず、第1の層間絶縁膜であるSiO
2 膜1上にAl等の配線金属よりも低反射率であるSi
窒化膜2を10nm〜1μm程度成長させた後、Alの
スパッタ、パターニングによりAl配線3を形成する
〔図1(a)〕。ここで、Si窒化膜2の代わりにノン
ドープのSi膜等を使用してもよい。次に、比較的膜質
が密で耐水性が高いCVDSiO2 膜4を薄く成長させ
(数10nm)、さらにAl配線3の間隔の狭い領域で
も空洞ができないカバレッジ性のよいCVDSiO2 膜
5を成長させ、CVDSiO2 膜4と合わせてAl配線
3の膜厚と同等もしくはやや厚くなるようにダミー用絶
縁膜を形成する〔図1(b)〕。
て説明する。 [第1の実施例]図1(a)〜(d)、図2(a)〜
(d)は、本発明の第1の実施例を説明するための工程
順断面図である。まず、第1の層間絶縁膜であるSiO
2 膜1上にAl等の配線金属よりも低反射率であるSi
窒化膜2を10nm〜1μm程度成長させた後、Alの
スパッタ、パターニングによりAl配線3を形成する
〔図1(a)〕。ここで、Si窒化膜2の代わりにノン
ドープのSi膜等を使用してもよい。次に、比較的膜質
が密で耐水性が高いCVDSiO2 膜4を薄く成長させ
(数10nm)、さらにAl配線3の間隔の狭い領域で
も空洞ができないカバレッジ性のよいCVDSiO2 膜
5を成長させ、CVDSiO2 膜4と合わせてAl配線
3の膜厚と同等もしくはやや厚くなるようにダミー用絶
縁膜を形成する〔図1(b)〕。
【0021】ここでCVDSiO2 膜4がAl配線3の
間隔の最も狭い領域でも空洞ができないカバレッジ性の
よい膜であれば、単層でAl配線3と同等もしくはやや
厚くなるように成長させることも可能である。また、第
2の従来例で示したようなシリカ塗布膜のエッチバック
〔図12(b)、(c)〕を用いてダミー用絶縁膜を形
成してもよい。さらに、後で行うSiO2 膜の等方性エ
ッチングをウエットエッチングで行う場合、表面付近の
SiO2 膜のエッチングレートを高くすることにより平
坦性がよくなるため、表面全体に適当なエネルギーとド
ーズ量でヒ素等の不純物をイオン注入したり〔図1
(b)〕、CVDSiO2 膜5をエッチング速度の異な
るSiO2 膜で構成される多層膜にする等が有効であ
る。
間隔の最も狭い領域でも空洞ができないカバレッジ性の
よい膜であれば、単層でAl配線3と同等もしくはやや
厚くなるように成長させることも可能である。また、第
2の従来例で示したようなシリカ塗布膜のエッチバック
〔図12(b)、(c)〕を用いてダミー用絶縁膜を形
成してもよい。さらに、後で行うSiO2 膜の等方性エ
ッチングをウエットエッチングで行う場合、表面付近の
SiO2 膜のエッチングレートを高くすることにより平
坦性がよくなるため、表面全体に適当なエネルギーとド
ーズ量でヒ素等の不純物をイオン注入したり〔図1
(b)〕、CVDSiO2 膜5をエッチング速度の異な
るSiO2 膜で構成される多層膜にする等が有効であ
る。
【0022】次に、全面にポジ型フォトレジストをパタ
ーンのない平坦な面上で数百nm〜数μmの膜厚となる
ような条件で塗布してポジ型フォトレジスト膜6を形成
する〔図1(c)〕。次に、Al配線の光の反射とAl
配線のない低反射率の領域との反射率の差を利用してA
l配線3上のポジ型フォトレジスト6のみが感光、解像
するエネルギーで全面露光し、Al配線3上に選択的に
感光領域7を形成する〔図1(d)〕。
ーンのない平坦な面上で数百nm〜数μmの膜厚となる
ような条件で塗布してポジ型フォトレジスト膜6を形成
する〔図1(c)〕。次に、Al配線の光の反射とAl
配線のない低反射率の領域との反射率の差を利用してA
l配線3上のポジ型フォトレジスト6のみが感光、解像
するエネルギーで全面露光し、Al配線3上に選択的に
感光領域7を形成する〔図1(d)〕。
【0023】次いで、現像を行うと自己整合的にAl配
線3上のポジ型フォトレジシト膜6が除去される〔図2
(a)〕。次に、ポジ型フォトレジスト膜6をマスクと
してAl配線3上およびそのまわりの数10nm〜数1
μmの幅の凸部のSiO2 膜を等方性エッチングで除去
し〔図2(b)〕、ポジ型フォトレジスト膜6を除去す
ればAl配線3のない領域にAl配線3とほぼ同じ膜厚
のSiO2 膜が自己整合的に形成することができる〔図
2(c)〕。さらに、必要に応じて全面に層間絶縁膜と
して必要な膜厚だけCVDSiO2 膜8を成長させるこ
とにより、グローバルに平坦化されたパターン依存性の
ない第2の層間絶縁膜を形成することができる〔図2
(d)〕。
線3上のポジ型フォトレジシト膜6が除去される〔図2
(a)〕。次に、ポジ型フォトレジスト膜6をマスクと
してAl配線3上およびそのまわりの数10nm〜数1
μmの幅の凸部のSiO2 膜を等方性エッチングで除去
し〔図2(b)〕、ポジ型フォトレジスト膜6を除去す
ればAl配線3のない領域にAl配線3とほぼ同じ膜厚
のSiO2 膜が自己整合的に形成することができる〔図
2(c)〕。さらに、必要に応じて全面に層間絶縁膜と
して必要な膜厚だけCVDSiO2 膜8を成長させるこ
とにより、グローバルに平坦化されたパターン依存性の
ない第2の層間絶縁膜を形成することができる〔図2
(d)〕。
【0024】[第2の実施例]次に、図3(a)〜
(d)、図4(a)〜(d)を参照して本発明の第2の
実施例について説明する。第1の実施例の場合と同様
に、SiO2 膜1上にSi窒化膜2、Al配線3を形成
した後、バイアスECR(Electron Cyclotron Resonan
ce)等によるCVDにより成長させたカバレッジ性の良
好な(狭いスペースも空洞なく埋まる)CVDSiO2
膜9を単層でAl配線3の膜厚よりも厚く形成する〔図
3(a)〕。
(d)、図4(a)〜(d)を参照して本発明の第2の
実施例について説明する。第1の実施例の場合と同様
に、SiO2 膜1上にSi窒化膜2、Al配線3を形成
した後、バイアスECR(Electron Cyclotron Resonan
ce)等によるCVDにより成長させたカバレッジ性の良
好な(狭いスペースも空洞なく埋まる)CVDSiO2
膜9を単層でAl配線3の膜厚よりも厚く形成する〔図
3(a)〕。
【0025】続いて、第1の実施例と同様に、ポジ型フ
ォトレジスト膜6を形成し〔図3(b)〕、全面露光
〔図3(c)〕を行った後、現像を行いAl配線上のフ
ォトレジスト膜を除去する〔図3(d)〕。次いで、ポ
ジ型フォトレジスト膜6をマスクとしてCVDSiO2
膜9を等方性エッチングにより、Al配線3上のSiO
2 膜9を配線上に膜厚数10nm〜数100nm程度残
るようにエッチングする〔図4(a)〕。これにより、
Al配線のサイズおよび粗密の程度によらず配線の端付
近に帯状の凸部(幅が数10nm〜1μm)ができる。
ォトレジスト膜6を形成し〔図3(b)〕、全面露光
〔図3(c)〕を行った後、現像を行いAl配線上のフ
ォトレジスト膜を除去する〔図3(d)〕。次いで、ポ
ジ型フォトレジスト膜6をマスクとしてCVDSiO2
膜9を等方性エッチングにより、Al配線3上のSiO
2 膜9を配線上に膜厚数10nm〜数100nm程度残
るようにエッチングする〔図4(a)〕。これにより、
Al配線のサイズおよび粗密の程度によらず配線の端付
近に帯状の凸部(幅が数10nm〜1μm)ができる。
【0026】ポジ型フォトレジスト膜6を除去した〔図
4(b)〕後、CMP法により、配線の端付近の酸化膜
の凸部を研磨除去する〔図4(c)〕。CMPでは孤立
パターンの凸部は非常に速く研磨されるため、短時間の
CMPによりパターン依存性がない平坦な面を形成でき
る。その後、Al配線3上のSiO2 膜の膜厚が不十分
の場合は、CVDSiO2 膜8を成長させ、絶対段差の
ない平坦な表面の第2の層間絶縁膜が形成できる〔図4
(d)〕。
4(b)〕後、CMP法により、配線の端付近の酸化膜
の凸部を研磨除去する〔図4(c)〕。CMPでは孤立
パターンの凸部は非常に速く研磨されるため、短時間の
CMPによりパターン依存性がない平坦な面を形成でき
る。その後、Al配線3上のSiO2 膜の膜厚が不十分
の場合は、CVDSiO2 膜8を成長させ、絶対段差の
ない平坦な表面の第2の層間絶縁膜が形成できる〔図4
(d)〕。
【0027】[第3の実施例]次に、図5(a)〜
(d)を参照して本発明の第3の実施例について説明す
る。本実施例においては、第2の実施例の図3(a)〜
(d)の工程はそのまま行う。図5(a)に示すよう
に、CVDSiO2 膜9上にポジ型フォトレジスト膜6
のパターンを形成した後、これをマスクとしてRIEの
異方性エッチングを行い、Al配線3上のSiO2 膜を
数10nm〜数100nm残して除去し、その後、マス
クとして用いたフォトレジスト膜6を除去する〔図5
(b)〕。これにより、Al配線のサイズおよび粗密の
程度によらず配線の端付近に帯状の凸部がされる。CM
P法により、配線の端付近の酸化膜の凸部を研磨除去し
〔図5(c)〕、必要に応じて、CVDSiO2 膜8を
成長させれば、絶対段差のない平坦な表面の第2の層間
絶縁膜が形成できる〔図5(d)〕。
(d)を参照して本発明の第3の実施例について説明す
る。本実施例においては、第2の実施例の図3(a)〜
(d)の工程はそのまま行う。図5(a)に示すよう
に、CVDSiO2 膜9上にポジ型フォトレジスト膜6
のパターンを形成した後、これをマスクとしてRIEの
異方性エッチングを行い、Al配線3上のSiO2 膜を
数10nm〜数100nm残して除去し、その後、マス
クとして用いたフォトレジスト膜6を除去する〔図5
(b)〕。これにより、Al配線のサイズおよび粗密の
程度によらず配線の端付近に帯状の凸部がされる。CM
P法により、配線の端付近の酸化膜の凸部を研磨除去し
〔図5(c)〕、必要に応じて、CVDSiO2 膜8を
成長させれば、絶対段差のない平坦な表面の第2の層間
絶縁膜が形成できる〔図5(d)〕。
【0028】[第4、第5の実施例]図6、図7は、そ
れぞれ本発明の第4、第5の実施例を説明するための断
面図である。図1(a)、図3(a)に示す第1、第2
の実施例において、Si窒化膜2を成長させた後、配線
を形成するためのAlをスパッタする前に薄く(数nm
〜100nm程度)CVDSiO2 膜10を成長させた
後に、それぞれの実施例と同様の工程で平坦化を行うこ
とにより、図6、図7に示す平坦化形状を得ることがで
きる。これにより、Si窒化膜2の代わりの低反射率膜
として選択種の幅が広がり、導電性の膜でもよいことに
なる。導電性膜としては、ドープトシリコン膜、窒化チ
タン膜、窒化タングステン膜、高融点金属膜または高融
点金属シリサイド膜等を用いることができる。
れぞれ本発明の第4、第5の実施例を説明するための断
面図である。図1(a)、図3(a)に示す第1、第2
の実施例において、Si窒化膜2を成長させた後、配線
を形成するためのAlをスパッタする前に薄く(数nm
〜100nm程度)CVDSiO2 膜10を成長させた
後に、それぞれの実施例と同様の工程で平坦化を行うこ
とにより、図6、図7に示す平坦化形状を得ることがで
きる。これにより、Si窒化膜2の代わりの低反射率膜
として選択種の幅が広がり、導電性の膜でもよいことに
なる。導電性膜としては、ドープトシリコン膜、窒化チ
タン膜、窒化タングステン膜、高融点金属膜または高融
点金属シリサイド膜等を用いることができる。
【0029】[第6の実施例]図8は、本発明の第6の
実施例を説明するための断面図である。図7に示す第5
の実施例の半導体装置を形成した後、さらに第5の実施
例の工程を繰り返すことにより、平坦化された多層配線
を得ることができる。同様の工程をさらに繰り返すこと
により、3層以上の多層配線を形成するようにすること
もできる。また、上記の第1〜第5の実施例を適宜に組
み合わせて多層配線を形成することができる。
実施例を説明するための断面図である。図7に示す第5
の実施例の半導体装置を形成した後、さらに第5の実施
例の工程を繰り返すことにより、平坦化された多層配線
を得ることができる。同様の工程をさらに繰り返すこと
により、3層以上の多層配線を形成するようにすること
もできる。また、上記の第1〜第5の実施例を適宜に組
み合わせて多層配線を形成することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による半導
体装置の製造方法は、金属配線のパターニング後、配線
層とほぼ同じ膜厚の第1の層間絶縁膜を形成した後、ポ
ジ型フォトレジストを塗布し、金属配線上とそれ以外の
領域での反射率の差を利用して金属配線上の層間絶縁膜
のエッチングマスクを作製し、これを用いて金属配線上
の絶縁膜を選択的に除去した後、第2の層間絶縁膜を形
成するものであるので、以下の効果を享受することがで
きる。
体装置の製造方法は、金属配線のパターニング後、配線
層とほぼ同じ膜厚の第1の層間絶縁膜を形成した後、ポ
ジ型フォトレジストを塗布し、金属配線上とそれ以外の
領域での反射率の差を利用して金属配線上の層間絶縁膜
のエッチングマスクを作製し、これを用いて金属配線上
の絶縁膜を選択的に除去した後、第2の層間絶縁膜を形
成するものであるので、以下の効果を享受することがで
きる。
【0031】 パターン依存性のない、すなわち絶対
段差のない極めて平坦な表面の層間絶縁膜を形成するこ
とができる。 ポジ型フォトレジストの露光が全面露光であるた
め、工数の削減、製造時間の短縮を実現することができ
る。 層間絶縁膜のエッチングマスクが配線パターンに自
己整合されて形成されるため、目合わせズレに起因する
形状不良の発生を防止することができる。 CMPを行う場合にもごく短時間で済ますことがで
きるため、高価な装置の占有時間を短くすることがで
き、また新規の導入を回避することができる。
段差のない極めて平坦な表面の層間絶縁膜を形成するこ
とができる。 ポジ型フォトレジストの露光が全面露光であるた
め、工数の削減、製造時間の短縮を実現することができ
る。 層間絶縁膜のエッチングマスクが配線パターンに自
己整合されて形成されるため、目合わせズレに起因する
形状不良の発生を防止することができる。 CMPを行う場合にもごく短時間で済ますことがで
きるため、高価な装置の占有時間を短くすることがで
き、また新規の導入を回避することができる。
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための工程順
断面図の一部。
断面図の一部。
【図2】本発明の第1の実施例を説明するための、図1
の工程に続く工程での工程順断面図。
の工程に続く工程での工程順断面図。
【図3】本発明の第2の実施例を説明するための工程順
断面図の一部。
断面図の一部。
【図4】本発明の第2の実施例を説明するための、図3
の工程に続く工程での工程順断面図。
の工程に続く工程での工程順断面図。
【図5】本発明の第3の実施例を説明するための工程順
断面図。
断面図。
【図6】本発明の第4の実施例を説明するための断面
図。
図。
【図7】本発明の第5の実施例を説明するための断面
図。
図。
【図8】本発明の第6の実施例を説明するための断面
図。
図。
【図9】本発明の実施例のシミュレーション結果を示す
グラフ。
グラフ。
【図10】図9に示すシミュレーションを求めるための
パターンを示す断面図。
パターンを示す断面図。
【図11】第1の従来例を説明するための工程順断面
図。
図。
【図12】第2の従来例を説明するための工程順断面図
の一部。
の一部。
【図13】第2の従来例を説明するための、図12の工
程に続く工程での工程順断面図。
程に続く工程での工程順断面図。
【図14】第3の従来例を説明するための工程順断面
図。
図。
【図15】第3の従来例の問題点を説明するための断面
図。
図。
1、11 SiO2 膜 2 Si窒化膜 3 Al配線 4、5、8、9、10、16、19 CVDSiO2 膜 6 ポジ型フォトレジスト膜 7 感光領域 12 Al膜 13 Si膜 14 マスク 15 Si基板 17 研磨面 18 シリカ塗付膜 21 基板 22 Al配線 22a 太いAl配線 22b 細いAl配線 23、25 層間絶縁膜 23f 平坦面 24 ポジ型フォトレジスト膜 24a 未露光レジスト膜
Claims (8)
- 【請求項1】 (1)半導体基板上に下層層間絶縁膜を
形成する工程と、 (2)前記下層層間絶縁膜上に金属配線を形成する工程
と、 (3)前記下層層間絶縁膜上および前記金属配線上に、
前記金属配線の膜厚と同程度もしくはそれより幾分厚い
膜厚の第1の上層層間絶縁膜を形成する工程と、 (4)前記第1の上層層間絶縁膜上にポジ型フォトレジ
スト膜を形成する工程と、 (5)前記フォトレジスト膜を、該フォトレジスト膜が
反射率の低い前記下層層間絶縁膜上では感光せず反射率
の高い前記金属配線上でのみ感光するドーズ量で全面露
光する工程と、 (6)現像を行って前記ポジ型フォトレジスト膜の感光
した前記金属配線上の部分を除去する工程と、 (7)残された前記フォトトレジスト膜をマスクとして
等方性エッチングを行い、前記金属配線上およびその周
りの前記第1の上層層間絶縁膜をエッチング除去する工
程と、 (8)前記金属配線上および前記第1の上層層間絶縁膜
上に第2の上層層間絶縁膜を形成する工程と、を含むこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 (1′)半導体基板上に下層層間絶縁膜
を形成する工程と、 (2′)前記下層層間絶縁膜上に金属配線を形成する工
程と、 (3′)前記下層層間絶縁膜上および前記金属配線上
に、前記金属配線の膜厚と同程度もしくはそれより幾分
厚い膜厚の第1の上層層間絶縁膜を形成する工程と、 (4′)前記第1の上層層間絶縁膜上にポジ型フォトレ
ジスト膜を形成する工程と、 (5′)前記フォトレジスト膜を、該フォトレジスト膜
が反射率の低い前記下層層間絶縁膜上では感光せず反射
率の高い前記金属配線上でのみ感光するドーズ量で全面
露光する工程と、 (6′)現像を行って前記ポジ型フォトレジスト膜の感
光した前記金属配線上の部分を除去する工程と、 (7′)残された前記フォトトレジスト膜をマスクとし
て等方性エッチングまたは異方性エッチングを行い、前
記金属配線上の前記第1の上層層間絶縁膜の少なくとも
一部をエッチング除去する工程と、 (8′)化学的機械研磨(CMP)を行い、前記第1の
上層層間絶縁膜の表面に形成された突起部を研磨除去す
る工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項3】 前記第(8′)の工程の後に、前記金属
配線上および前記第1の上層層間絶縁膜上に第2の上層
層間絶縁膜を形成する工程が付加されていることを特徴
とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記下層層間絶縁膜の最上層が、反射率
の低い非導電性材料により形成された層間膜になされて
いるか、あるいは、前記下層層間絶縁膜の層間には反射
率の低い導電性または非導電性の層間膜が含まれている
ことを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項5】 前記非導電性または導電性の層間膜が、
シリコン窒化膜、シリコン膜、窒化チタン膜、窒化タン
グステン膜、高融点金属膜または高融点金属シリサイド
膜であることを特徴とする請求項4記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項6】 前記第1の上層層間絶縁膜は、上層部分
がエッチングレートの高い材料により形成されているこ
とを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製
造方法。 - 【請求項7】 前記第(3)の工程または前記第
(3′)の工程の終了後、前記第(4)の工程または前
記第(4′)の工程の前に、第1の上層層間絶縁膜の表
面に不純物をドープする工程が付加されていることを特
徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項8】 前記第(8)の工程または前記第
(8′)の工程の終了後、さらに前記第(2)から前記
第(8)までの工程、あるいは、前記第(2′)から前
記第(8′)までの工程を、1乃至複数回繰り返すこと
を特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25447495A JPH0974136A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25447495A JPH0974136A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0974136A true JPH0974136A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=17265554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25447495A Pending JPH0974136A (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0974136A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000208710A (ja) * | 1999-01-13 | 2000-07-28 | Sony Corp | 半導体装置 |
WO2009013849A1 (ja) * | 2007-07-26 | 2009-01-29 | Sharp Kabushiki Kaisha | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2011066082A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP2012146725A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Lapis Semiconductor Co Ltd | 配線層の形成方法及び半導体装置の製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH01185944A (ja) * | 1988-01-21 | 1989-07-25 | Oki Electric Ind Co Ltd | 多層配線の形成方法 |
JPH03211720A (ja) * | 1990-01-16 | 1991-09-17 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法 |
JPH07147278A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-06 | Nec Corp | 半導体装置の製造方法 |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP25447495A patent/JPH0974136A/ja active Pending
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