JPH0972612A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

貯湯式給湯装置

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JPH0972612A
JPH0972612A JP23090395A JP23090395A JPH0972612A JP H0972612 A JPH0972612 A JP H0972612A JP 23090395 A JP23090395 A JP 23090395A JP 23090395 A JP23090395 A JP 23090395A JP H0972612 A JPH0972612 A JP H0972612A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は風呂の廃熱回収を行う貯湯式給湯装
置に関するもので、風呂廃熱回収の高効率化を目的とす
る。 【構成】 貯湯槽6、循環ポンプ2、風呂熱交換器9、
加熱室10、浴槽1、風呂循環ポンプ4、熱交換部1
1、第1温度検知手段12、前記第1温度検知手段12
の信号で前記循環ポンプ2の回転制御を行う回転制御器
13、第2温度検知手段14、第3温度検知手段15、
前記第2温度検知手段14と前記第3温度検知手段15
の信号から前記風呂循環ポンプ4を制御する制御器16
とを備え、第3温度検知手段15の信号が第2温度検知
手段14の信号と略同温度に低下するまで風呂循環ポン
プ4を通電し、貯湯槽6下部の水を風呂熱交換器9で熱
交換部11を介して浴槽1の残湯により加熱し、加熱器
10でさらに第1温度検知手段12の信号に基づき所定
湯温まで加熱し、貯湯槽6の上部から貯湯する。従っ
て、浴槽1内の残湯を効率的に回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は風呂の廃熱回収を行う貯
湯式給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の貯湯式給湯装置は特開平
4−106370号公報に示す如きものがある。図4に
おいて、浴槽1内に残湯がある場合には循環ポンプ2の
運転により、熱交換部3に通水し、風呂循環ポンプ4の
運転により水熱交換タンク5内に取水された残湯と熱交
換して余熱してから貯湯槽6の下部室6bへ戻される。
そして、コンプレッサー7からの凝縮熱を利用して第1
熱交換器8で放熱し、貯湯槽6内の上、下部室6a、6
bの両者において時間を掛けて加熱するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような構成では、残湯と熱交換し昇温した水が貯湯槽6
の下部室6bに戻り、再度熱交換部3に流入するため、
時間経過とともに下部室6bの水温は上昇し、熱交換さ
れにくくなる。また、浴槽1内の残湯熱量は貯湯槽6内
の全体の予熱に利用されるため、無駄な予熱となる場合
もある。特に、夏季は給湯負荷が少ないため、貯湯槽6
内の全体を加熱する必要はなく、負荷に相当する湯量を
貯湯すればよいが、残湯熱量が貯湯槽全体の水に利用さ
れるため、全体が水温上昇することになる。
【0004】例えば、貯湯槽容量370リットル、浴槽
の残湯温度38℃、180リットル、給湯負荷が65℃
の湯で250リットル、給水温度25℃において、(3
8−25)×180×4.186=9795kJの残湯が
回収できる。この残湯熱量を給湯負荷の湯量250リッ
トルに与えた場合には、9795/(250×4.18
6)=9.4degの給水温度上昇の効果となる。すなわ
ち、65℃の湯温にするためには、55.6deg昇温さ
せる追い焚きとなる。しかし、上記の構成では、残湯が
貯湯槽容量370リットル全体に利用されるため、97
95/(370×4.186)=6.3degの給水温度
上昇効果しか得られないため、58.7deg昇温させる
追い焚きが必要となり、残湯が有効に利用されない。
【0005】本発明は、このような従来の課題を解決す
るもので、風呂の廃熱を効率よく回収することを第1の
目的とする。
【0006】また第2の目的は、風呂加熱能力の増加、
加熱時間の短縮化をはかることである。
【0007】また第3の目的は、風呂加熱運転の利便性
を向上させることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の目的を達
成するため、貯湯槽、循環ポンプ、風呂熱交換器、加熱
器を順次接続した給湯回路と、浴槽、風呂循環ポンプ、
前記風呂熱交換器と熱交換を行う熱交換部を接続した風
呂循環回路と、前記加熱器の下流に設けた第1の温度検
知手段と、前記第1の温度検知手段の信号に基づき前記
循環ポンプの回転を制御する回転制御器と、前記風呂熱
交換器の上流に設けた第2の温度検知手段と、前記風呂
熱交換器下流あるいは前記熱交換部上流に設けた第3の
温度検知手段と、前記第2の温度検知手段と前記第3の
温度検知手段の発生する信号から前記風呂循環ポンプの
通電を制御する制御器とを備えたものである。
【0009】また、本発明の第2の目的を達成するため
に、貯湯槽、循環方向が正逆可能な循環ポンプ、風呂熱
交換器、加熱器を順次接続した給湯回路と、浴槽、風呂
循環ポンプ、前記風呂熱交換器と熱交換を行う熱交換部
を接続した風呂循環回路と、前記加熱器の下流に設けた
温度検知手段と、前記温度検知手段の信号に基づき前記
循環ポンプの回転を正方向に制御する回転制御器と、風
呂追い焚き運転時に前記循環ポンプの回転を逆方向に制
御を行う制御器とを備えたものである。
【0010】また、本発明の第3の目的を達成するため
に、貯湯槽、循環方向が正逆可能な循環ポンプ、風呂熱
交換器、加熱器を順次接続した給湯回路と、浴槽、風呂
循環ポンプ、前記風呂熱交換器と熱交換を行う熱交換部
を接続した風呂循環回路と、前記加熱器の下流に設けた
温度検知手段と、前記温度検知手段の信号に基づき前記
循環ポンプの回転を正方向に制御する回転数制御器と、
前記貯湯槽に設けた湯量検知手段と、風呂追い焚き運転
時に前記循環ポンプの回転を逆方向に制御するとともに
前記湯量検知手段の信号に基づき前記加熱器を制御する
制御器とを備えたものである。
【0011】
【作用】本発明は上記した構成によって、貯湯運転時
に、貯湯槽下部から流出した低温の水は循環ポンプの運
転により風呂熱交換器に流入する。ここで、風呂循環ポ
ンプの運転により送られてきた浴槽の残湯で熱交換部を
介して加熱され、その後、加熱器に流入し、さらに高温
湯まで加熱される。そして、加熱器の出口温度が所定温
度となるように第1の温度検知手段の信号に基づき回転
数制御器は循環ポンプの回転数を制御する。そして、加
熱器から流出した湯が貯湯槽の上部から徐々に貯湯され
ていく。一方、熱交換部で放熱した風呂循環回路系の水
は徐々に温度低下していく。そして、風呂熱交換器に流
入する水温を第2の温度検知手段で検出するとともに風
呂熱交換器出口の水温あるいは熱交換部に流入する水温
を前記第3の温度検知手段で検出し、各信号が制御器に
送られる。そして、ここで第3の温度検知手段の信号が
第2の温度検知手段の信号と同温度を示すと、すなわ
ち、残湯熱量が回収できなくなると風呂循環ポンプの通
電を停止する。そして、加熱器単独で貯湯運転を継続
し、必要湯量を前記貯湯槽に貯湯する。従って、浴槽内
の残湯で加熱された水は加熱器でさらに高温まで加熱さ
れ、貯湯槽上部に貯湯されるため、残湯熱量が貯湯槽に
貯湯される湯量にすべて利用されることになり、効率の
よい風呂廃熱回収運転ができるものである。
【0012】また、貯湯運転時は循環ポンプを正方向の
回転で運転を行い、加熱器の出口温度が所定温度となる
ように温度検知手段の信号を受けて回転制御器が循環ポ
ンプの回転制御を行い、貯湯槽の上部に貯湯する。一
方、風呂追い焚き運転時には制御器が前記循環ポンプを
逆回転方向で運転を行い、貯湯槽の上部から高温湯を加
熱器を介して風呂熱交換器に流入させ、熱交換部を介し
て浴槽から送られてきた水を加熱する。よって、貯湯槽
内の高温湯で加熱するため、風呂追い焚き時間が短縮さ
れ、機器の利便性が向上するものである。
【0013】また、風呂追い焚き運転時に制御器が循環
ポンプを逆回転方向で運転を行い、貯湯槽の上部から高
温湯を加熱器を通り、風呂熱交換器に流入させ、熱交換
部を介して浴槽から送られてきた水を加熱する。そし
て、貯湯槽内の湯が少なくなったことを湯量検知手段が
検出し、その信号を制御器に送り、制御器が加熱器を通
電する。そして、加熱器で加熱された湯は風呂熱交換器
に流入し、熱交換部を介して浴槽から送られてきた水を
加熱するようになる。従って、貯湯槽内に湯がなくなっ
た場合でも風呂追い焚き運転が可能となるため、機器の
利便性が向上するものである。また、簡単な配管構成、
少ない部品点数で構成できるので貯湯槽の小容量化、省
スペース化が図れるものである。
【0014】
【実施例】以下本発明の第1の実施例を図1を参照して
説明する。従来例と同一のものには同一の番号を付し、
説明は省略する。
【0015】9は風呂加熱器、10は加熱器であり、ヒ
ータなどが熱源となっている。そして、貯湯槽6の下
部、循環ポンプ2、風呂熱交換器9、加熱器10、貯湯
槽6の上部へと順次接続されて給湯回路を構成する。1
1は熱交換部であり、風呂熱交換器9と熱交換を行う。
そして、浴槽1、風呂循環ポンプ4、熱交換部11で風
呂循環回路を構成する。12は第1の温度検知手段であ
り、加熱器10の下流に設けられ、ここを流れる流体の
検出温度に基づき信号を発生する。13は回転制御器で
あり、第1の温度検知手段12の信号を受け、循環ポン
プ4の回転を制御する。14は第2の温度検知手段であ
り、風呂熱交換器9の上流に設けられ、ここを流れる流
体の検出温度に基づき信号を発生する。15は第3の温
度検知手段であり、風呂熱交換器9の下流あるいは熱交
換部11の上流に設けられ、ここを流れる流体の検出温
度に基づき信号を発生する。16制御器であり、第3の
温度検知手段15の発生する信号が第2の温度検知手段
14の発生する信号と略同じ温度を示す場合に前記風呂
循環ポンプ6の運転を停止する。
【0016】上記構成において、貯湯槽6の下部から流
出した低温の水は循環ポンプ2の運転により風呂熱交換
器9に流入する。ここで、風呂循環ポンプ4の運転によ
り送られてきた浴槽1の残湯により熱交換部11を介し
て加熱され、その後、加熱器10に流入し、さらに高温
湯まで加熱される。そして、加熱器10の出口温度が所
定温度となるように第1の温度検知手段12の信号に基
づき回転制御器13は循環ポンプ2の回転を制御する。
そして、加熱器10から流出した湯が貯湯槽6の上部か
ら徐々に貯湯されていく。一方、熱交換部11で放熱し
た風呂循環回路系の水は徐々に温度低下していく。そし
て、風呂熱交換器9に流入する給湯回路系の水温と風呂
循環回路系の水温を第2の温度検知手段14、第3の温
度検知手段15で検出し、その信号を制御器16に送
る。そして、ここでは第3の温度検知手段15の信号が
第2の温度検知手段14の信号と略同温度を示すと、す
なわち、残湯熱量が回収できなくなると風呂循環ポンプ
4の運転を停止する。そして、加熱器10単独で貯湯運
転を継続し、必要湯量を貯湯槽6に貯湯する。従って、
前記浴槽内の残湯で加熱された水は加熱器10でさらに
高温まで加熱され、貯湯槽6の上部に貯湯されるため、
残湯熱量が前記貯湯槽に貯湯される湯量に全んど利用さ
れることになり、効率のよい風呂廃熱回収運転ができ、
省エネルギー化が図れる。ここで、第3の温度検知手段
15が給湯回路系の風呂熱交換器9下流に設けられた場
合にも、浴槽1の残湯熱量が回収できなくなると第3の
温度検知手段15の信号と第2の温度検知手段14の信
号は略同温度を示すため、同じ効果が得られる。
【0017】次に、第2の実施例について図2に基づい
て説明する。第1の実施例と同じ機能のものについては
同一符号を付し、説明は省略する。17は循環方向を正
方向Aと逆方向Bに正逆可能な正逆循環ポンプであり、
貯湯槽6の下部、前記正逆循環ポンプ17、風呂熱交換
器9、加熱器10、貯湯槽6の上部に順次接続されて給
湯回路を構成する。
【0018】上記構成において、貯湯運転時は正逆循環
ポンプ17を正方向Aで運転を行い、加熱器10の出口
温度が所定温度となるように温度検知手段12の信号を
受けて回転制御器13が正逆循環ポンプ17の回転数制
御を行い、貯湯槽6の上部に貯湯する。一方、風呂追い
焚き運転時には制御器16が正逆循環ポンプ17を逆方
向Bで運転を行い、貯湯槽6の上部から高温湯を加熱器
10を通り風呂熱交換器9に流入させ、熱交換部11を
介して浴槽1から送られてきた水を加熱する。よって、
貯湯槽6内の高温湯で加熱するため、風呂追い焚き時間
が短縮され、機器の利便性が向上する。
【0019】次に、第3の実施例について図3に基づい
て説明する。第1および第2の実施例と同じ機能のもの
については同一符号を付し、説明は省略する。18は湯
量検知手段であり、貯湯槽6に設けられている。
【0020】上記構成において、風呂追い焚き運転時に
制御器16が正逆循環ポンプ17を逆回転方向Bで運転
を行い、貯湯槽6の上部から高温湯を加熱器10を通り
風呂熱交換器9に流入させ、熱交換部11を介して浴槽
1から送られてきた水を加熱する。そして貯湯槽6内の
湯が少なくなったことを湯量検知手段18で検出し、そ
の信号を制御器16に送り、制御器16が加熱器10を
通電する。そして、加熱器10で加熱された湯は風呂熱
交換器9に流入し、熱交換部11を介して浴槽1から送
られてきた水を加熱するようになる。従って、貯湯槽6
内に湯が無くなった場合でも風呂追い焚き運転が可能と
なるため、機器の利便性が向上する。また、簡単な配管
構成、部品点数で確実な追い焚き機能を実現できるので
貯湯槽の小容量化、省スペース化がはかれる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
貯湯式給湯装置によれば、浴槽内の残湯で加熱された水
は加熱器でさらに高温まで加熱され、貯湯槽上部に貯湯
されるため、残湯熱量が貯湯槽に貯湯される湯量に全ん
ど利用されることになり、効率のよい風呂廃熱回収運転
ができる。
【0022】また、熱交換部を介して浴槽から送られて
きた水を貯湯槽内の高温湯で加熱するため、風呂追い焚
き時間が短縮され、機器の利便性が向上する。
【0023】また、貯湯槽内の湯が少なくなったことを
湯量検知手段で検出し、その信号を制御器に送り、制御
器が加熱器を通電することにより、貯湯槽内に湯がなく
なった場合でも風呂追い焚き運転が可能となって機器の
利便性が向上するとともに、簡単な配管構成、部品点数
で確実な追い焚き機能を実現できるので貯湯槽の小容量
化、省スペース化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における貯湯式給湯装置
の構成図
【図2】本発明の第2の実施例における貯湯式給湯装置
の構成図
【図3】本発明の第3の実施例における貯湯式給湯装置
の構成図
【図4】従来の貯湯式給湯装置の構成図
【符号の説明】
1 浴槽 2 循環ポンプ 4 風呂循環ポンプ 6 貯湯槽 9 風呂熱交換器 10 加熱器 11 熱交換部 12 第1温度検知手段 13 回転制御器 14 第2温度検知手段 15 第3温度検知手段 16 制御器 17 正逆循環ポンプ 18 湯量検知手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯湯槽、循環ポンプ、風呂熱交換器、加熱
    器を順次接続した給湯回路と、浴槽、風呂循環ポンプ、
    前記風呂熱交換器と熱交換を行う熱交換部を接続した風
    呂循環回路と、前記加熱器の下流に設けた第1の温度検
    知手段と、前記第1の温度検知手段の信号に基づき前記
    循環ポンプの回転を制御する回転制御器と、前記風呂熱
    交換器上流に設けた第2の温度検知手段と、前記風呂熱
    交換器下流あるいは前記熱交換部上流に設けた第3の温
    度検知手段と、前記第2の温度検知手段と前記第3の温
    度検知手段の発生する信号から前記風呂循環ポンプの通
    電を制御する制御器とを備えた貯湯式給湯装置。
  2. 【請求項2】貯湯槽、循環方向が正逆可能な正逆循環ポ
    ンプ、風呂熱交換器、加熱器を順次接続した給湯回路
    と、浴槽、風呂循環ポンプ、前記風呂熱交換器と熱交換
    を行う熱交換部を接続した風呂循環回路と、前記加熱器
    の下流に設けた温度検知手段と、前記温度検知手段の信
    号に基づき前記正逆循環ポンプの回転を正方向に制御す
    る回転制御器と、風呂追い焚き運転時に前記正逆循環ポ
    ンプの回転を逆方向に制御する制御器とを備えた貯湯式
    給湯装置。
  3. 【請求項3】貯湯槽、循環方向が正逆可能な正逆循環ポ
    ンプ、風呂熱交換器、加熱器を順次接続した給湯回路
    と、浴槽、風呂循環ポンプ、前記風呂熱交換器と熱交換
    を行う熱交換部を接続した風呂循環回路と、前記加熱器
    の下流に設けた温度検知手段と、前記温度検知手段の信
    号に基づき前記正逆循環ポンプの回転を正方向に制御す
    る回転制御器と、前記貯湯槽に設けた湯量検知手段と、
    風呂追い焚き運転時に前記正逆循環ポンプの回転を逆方
    向に制御するとともに前記湯量検知手段の信号に基づき
    前記加熱器を制御する制御器を備えた貯湯式給湯装置。
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