JPH0972104A - 建築物の壁付き柱の補強構造 - Google Patents
建築物の壁付き柱の補強構造Info
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04G—SCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
- E04G23/00—Working measures on existing buildings
- E04G23/02—Repairing, e.g. filling cracks; Restoring; Altering; Enlarging
- E04G23/0218—Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements
- E04G2023/0251—Increasing or restoring the load-bearing capacity of building construction elements by using fiber reinforced plastic elements
- E04G2023/0262—Devices specifically adapted for anchoring the fiber reinforced plastic elements, e.g. to avoid peeling off
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 壁付き柱の壁にスリットを設けることなく、
FRPシートを柱に接着して柱を補強すると共に、FR
Pシートの端部が柱から剥離するのを防止し、これによ
ってFRPシートの補強効果を永続させること。 【解決手段】 壁(10)を一体に有する柱(12)の
表面に、柱を取り囲むように実質的に水平方向へ伸びる
FRPシート(14)を接着して建築物の壁付き柱を補
強する構造であって、FRPシート(14)の2つの端
部(15)のそれぞれを接着させる、壁(10)に隣接
して位置する柱の表面(13)に固着されたアンカプレ
ート(16)を備える。アンカプレート(16)は、F
RPシート(14)から引っ張り力が加わるとき、柱か
ら分離しない固着力を有する。
FRPシートを柱に接着して柱を補強すると共に、FR
Pシートの端部が柱から剥離するのを防止し、これによ
ってFRPシートの補強効果を永続させること。 【解決手段】 壁(10)を一体に有する柱(12)の
表面に、柱を取り囲むように実質的に水平方向へ伸びる
FRPシート(14)を接着して建築物の壁付き柱を補
強する構造であって、FRPシート(14)の2つの端
部(15)のそれぞれを接着させる、壁(10)に隣接
して位置する柱の表面(13)に固着されたアンカプレ
ート(16)を備える。アンカプレート(16)は、F
RPシート(14)から引っ張り力が加わるとき、柱か
ら分離しない固着力を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁付き柱
を繊維強化プラスチックシートによって補強する構造に
関する。
を繊維強化プラスチックシートによって補強する構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化プラスチックシート(以下FR
Pシートという)を柱に巻き付けて接着し、これによっ
て柱に加わる荷重またはモーメントに対抗させることは
公知である(たとえば、特開平4-189977号公報)。ま
た、建築物の梁または床のようなコンクリート構造物に
FRPシートを接着してコンクリート構造物を補強する
場合、コンクリート構造物に働く曲げモーメントによっ
てFRPシートの端部が剥離すると、その後、剥離がF
RPシートの全体に及び、FRPシートによる補強効果
が急激に低下することも知られている(特開平6-193280
号公報)。
Pシートという)を柱に巻き付けて接着し、これによっ
て柱に加わる荷重またはモーメントに対抗させることは
公知である(たとえば、特開平4-189977号公報)。ま
た、建築物の梁または床のようなコンクリート構造物に
FRPシートを接着してコンクリート構造物を補強する
場合、コンクリート構造物に働く曲げモーメントによっ
てFRPシートの端部が剥離すると、その後、剥離がF
RPシートの全体に及び、FRPシートによる補強効果
が急激に低下することも知られている(特開平6-193280
号公報)。
【0003】FRPシートがコンクリート構造物から剥
離するのは、FRPシートとコンクリート構造物との間
にある接着剤が剥離するのではなく、コンクリート構造
物の表面部分がコンクリート構造物から剥離する結果で
あると考えられる。すなわち、コンクリート構造物の表
面部分の付着力は接着剤の接着力より小さいため、コン
クリート構造物に働く曲げモーメントによってFRPシ
ートが引っ張り力を受けると、その引っ張り力がFRP
シートの端部からコンクリート構造物の表面部分に加わ
り、その表面部分がコンクリート構造物から剥離するの
である。
離するのは、FRPシートとコンクリート構造物との間
にある接着剤が剥離するのではなく、コンクリート構造
物の表面部分がコンクリート構造物から剥離する結果で
あると考えられる。すなわち、コンクリート構造物の表
面部分の付着力は接着剤の接着力より小さいため、コン
クリート構造物に働く曲げモーメントによってFRPシ
ートが引っ張り力を受けると、その引っ張り力がFRP
シートの端部からコンクリート構造物の表面部分に加わ
り、その表面部分がコンクリート構造物から剥離するの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】FRPシートによって
柱を補強する場合、前記公報に記載されているように、
FRPシートを柱に完全に巻き付けるのが最も効果が高
い。しかし、壁を一体に有する壁付き柱では、FRPシ
ートを柱に巻き付けるためには、壁にスリットを設ける
必要があるが、これでは壁の強度が低下してしまい、実
際的ではない。
柱を補強する場合、前記公報に記載されているように、
FRPシートを柱に完全に巻き付けるのが最も効果が高
い。しかし、壁を一体に有する壁付き柱では、FRPシ
ートを柱に巻き付けるためには、壁にスリットを設ける
必要があるが、これでは壁の強度が低下してしまい、実
際的ではない。
【0005】本発明は、壁付き柱の壁にスリットを設け
ることなく、FRPシートを柱に接着して柱を補強する
と共に、FRPシートの端部が柱から剥離するのを防止
し、これによってFRPシートの補強効果を永続させう
る、建築物の壁付き柱の補強構造を提供する。
ることなく、FRPシートを柱に接着して柱を補強する
と共に、FRPシートの端部が柱から剥離するのを防止
し、これによってFRPシートの補強効果を永続させう
る、建築物の壁付き柱の補強構造を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、壁を一体に有
する柱の表面に、前記柱を取り囲むように実質的に水平
方向へ伸びるFRPシートを接着して建築物の壁付き柱
を補強する構造であって、前記FRPシートの2つの端
部のそれぞれを接着させる、前記壁に隣接して位置する
前記柱の表面に固着されたアンカプレートを備える。こ
のアンカプレートは、前記FRPシートから引っ張り力
が加わるとき、前記柱から分離しない固着力を有する。
する柱の表面に、前記柱を取り囲むように実質的に水平
方向へ伸びるFRPシートを接着して建築物の壁付き柱
を補強する構造であって、前記FRPシートの2つの端
部のそれぞれを接着させる、前記壁に隣接して位置する
前記柱の表面に固着されたアンカプレートを備える。こ
のアンカプレートは、前記FRPシートから引っ張り力
が加わるとき、前記柱から分離しない固着力を有する。
【0007】
【作用および効果】圧縮荷重又は曲げモーメントが柱に
働くと、FRPシートの端部に引っ張り力が加わるが、
FRPシートの端部はアンカプレートに接着され、アン
カプレートは柱から分離しない固着力で柱に固着されて
いるため、結局、FRPシートの端部はアンカプレート
から剥離しない。
働くと、FRPシートの端部に引っ張り力が加わるが、
FRPシートの端部はアンカプレートに接着され、アン
カプレートは柱から分離しない固着力で柱に固着されて
いるため、結局、FRPシートの端部はアンカプレート
から剥離しない。
【0008】柱に接着したFRPシートによって柱を補
強でき、FRPシートの端部が柱から剥離しないため、
FRPシートによる柱の補強効果を永続させることがで
きる。
強でき、FRPシートの端部が柱から剥離しないため、
FRPシートによる柱の補強効果を永続させることがで
きる。
【0009】FRPシートの端部を接着させるアンカプ
レートを柱に固着するだけであり、わずかなコスト増で
対処できる。一方、FRPシートを使用する補強構造で
あるため、施工性や工期短縮性、経済性に優れ、作業性
がよい。
レートを柱に固着するだけであり、わずかなコスト増で
対処できる。一方、FRPシートを使用する補強構造で
あるため、施工性や工期短縮性、経済性に優れ、作業性
がよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る補強構造は、FRP
シートを建築物の壁付き柱の表面に接着して柱を補強す
る。FRPシートは、繊維強化プラスチックの板または
プリプレグと呼称されるものを含むもので、炭素繊維、
アラミド繊維、ガラス繊維またはビニロン繊維のような
強化繊維を一方向へ配列し、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂またはポリウレタン樹脂のようなそれ自体
公知の熱硬化性のマトリックス樹脂に埋設して薄く形成
される。
シートを建築物の壁付き柱の表面に接着して柱を補強す
る。FRPシートは、繊維強化プラスチックの板または
プリプレグと呼称されるものを含むもので、炭素繊維、
アラミド繊維、ガラス繊維またはビニロン繊維のような
強化繊維を一方向へ配列し、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂またはポリウレタン樹脂のようなそれ自体
公知の熱硬化性のマトリックス樹脂に埋設して薄く形成
される。
【0011】現場では、FRPシートの端部を接着させ
るアンカプレートを前もって、壁に隣接する柱の表面に
固着させておく。既存の柱に補強をする場合、柱をはつ
って、鋼板製または硬く押し付けた繊維強化プラスチッ
ク製のアンカプレートとアンカボルトとを柱に埋め、コ
ンクリートで固める。このようにして、アンカプレート
は、FRPシートから引っ張り力が加わるとき、柱から
分離しない固着力で固着される。
るアンカプレートを前もって、壁に隣接する柱の表面に
固着させておく。既存の柱に補強をする場合、柱をはつ
って、鋼板製または硬く押し付けた繊維強化プラスチッ
ク製のアンカプレートとアンカボルトとを柱に埋め、コ
ンクリートで固める。このようにして、アンカプレート
は、FRPシートから引っ張り力が加わるとき、柱から
分離しない固着力で固着される。
【0012】補強すべき柱の表面の下地処理をし、清掃
する。柱にひびわれや欠損箇所がある場合には、修復し
てから下地処理をする。次いで、アンカプレートを除く
柱の表面に、たとえばエポキシ系樹脂のプライマを塗布
し、コンクリートに浸透させる。その後、プライマと同
じ種類であるエポキシ系の接着剤を柱及びアンカプレー
トそれぞれの表面に塗布する。そして、FRPシートが
柱を取り囲むように実質的に水平方向へ伸ばして、すな
わち所定幅のFRPシートそのものは、所定幅が上下方
向に位置するように配置するが、FRPシートの全体を
実質的に水平方向へ伸ばして、FRPシートの中間部分
を柱の表面に、そしてFRPシートの端部をアンカプレ
ートに接着する。FRPシートの接着が完了した後、F
RPシートに硬化剤を塗布してFRPシートを硬化させ
る。
する。柱にひびわれや欠損箇所がある場合には、修復し
てから下地処理をする。次いで、アンカプレートを除く
柱の表面に、たとえばエポキシ系樹脂のプライマを塗布
し、コンクリートに浸透させる。その後、プライマと同
じ種類であるエポキシ系の接着剤を柱及びアンカプレー
トそれぞれの表面に塗布する。そして、FRPシートが
柱を取り囲むように実質的に水平方向へ伸ばして、すな
わち所定幅のFRPシートそのものは、所定幅が上下方
向に位置するように配置するが、FRPシートの全体を
実質的に水平方向へ伸ばして、FRPシートの中間部分
を柱の表面に、そしてFRPシートの端部をアンカプレ
ートに接着する。FRPシートの接着が完了した後、F
RPシートに硬化剤を塗布してFRPシートを硬化させ
る。
【0013】
【実施例】補強構造は、図1に示すように、壁10を一
体に有する柱12の表面に、柱12を取り囲むように実
質的に水平方向へ伸びるFRPシート14を接着して建
築物の壁付き柱を補強するもので、FRPシート14の
2つの端部のそれぞれを接着させるアンカプレート16
を備える。FRPシート14は、炭素繊維を一方向に配
列した繊維集合体をエポキシ系のマトリック樹脂に埋設
して強化したものである。柱12の表面にエポキシ系の
プライマを塗布し、さらにエポキシ系の接着剤を塗布
し、FRPシート14の端部15を除く中間部分を柱1
2に接着してある。
体に有する柱12の表面に、柱12を取り囲むように実
質的に水平方向へ伸びるFRPシート14を接着して建
築物の壁付き柱を補強するもので、FRPシート14の
2つの端部のそれぞれを接着させるアンカプレート16
を備える。FRPシート14は、炭素繊維を一方向に配
列した繊維集合体をエポキシ系のマトリック樹脂に埋設
して強化したものである。柱12の表面にエポキシ系の
プライマを塗布し、さらにエポキシ系の接着剤を塗布
し、FRPシート14の端部15を除く中間部分を柱1
2に接着してある。
【0014】アンカプレート16は鋼板からなり、壁1
0に隣接して位置する柱の表面13に埋め込まれ、柱1
2に沿って垂直に伸びている。図示の実施例では、壁1
0が柱12から一方向へ伸びているため、アンカプレー
ト16は、壁10をはさんで位置する柱12の2つの表
面13のそれぞれに埋め込まれている。複数のアンカボ
ルト18を間隔をおいてアンカプレート16に貫通さ
せ、これらアンカボルト18を柱10に埋め込んでアン
カプレート16は固着されている。アンカプレート16
は、FRPシート14から引っ張り力が加わるとき、柱
12から分離しない固着力を有する。すなわち、アンカ
ボルト18の長さと数量とを所定の耐力以上となるよう
に選定し、アンカプレート16が前記引っ張り力では柱
12から外れないように、アンカボルト18を柱12に
埋め込んである。
0に隣接して位置する柱の表面13に埋め込まれ、柱1
2に沿って垂直に伸びている。図示の実施例では、壁1
0が柱12から一方向へ伸びているため、アンカプレー
ト16は、壁10をはさんで位置する柱12の2つの表
面13のそれぞれに埋め込まれている。複数のアンカボ
ルト18を間隔をおいてアンカプレート16に貫通さ
せ、これらアンカボルト18を柱10に埋め込んでアン
カプレート16は固着されている。アンカプレート16
は、FRPシート14から引っ張り力が加わるとき、柱
12から分離しない固着力を有する。すなわち、アンカ
ボルト18の長さと数量とを所定の耐力以上となるよう
に選定し、アンカプレート16が前記引っ張り力では柱
12から外れないように、アンカボルト18を柱12に
埋め込んである。
【0015】FRPシート14の端部15をエポキシ系
の接着剤でアンカプレート16に接着してある。その結
果、図1から明らかであるように、FRPシート14は
柱12に完全に巻き付けられたものではないが、壁10
を除く柱12の表面の全体を取り囲んでおり、柱12を
補強している。アンカプレート16は、FRPシート1
4の端部15を接着させて端部15の剥離を防止し、補
強効果を永続させる。そのためには、FRPシート14
の端部15とアンカプレート16との接着面積は、この
接着面積に含まれる接着剤の接着力が、FRPシート1
4に加わる引っ張り力を上回り、接着剤が剥離しないよ
うに定める。
の接着剤でアンカプレート16に接着してある。その結
果、図1から明らかであるように、FRPシート14は
柱12に完全に巻き付けられたものではないが、壁10
を除く柱12の表面の全体を取り囲んでおり、柱12を
補強している。アンカプレート16は、FRPシート1
4の端部15を接着させて端部15の剥離を防止し、補
強効果を永続させる。そのためには、FRPシート14
の端部15とアンカプレート16との接着面積は、この
接着面積に含まれる接着剤の接着力が、FRPシート1
4に加わる引っ張り力を上回り、接着剤が剥離しないよ
うに定める。
【0016】図2に示す補強構造は、2つの壁20を一
体に有する柱22の表面に、柱22を取り囲むように実
質的に水平方向へ伸びるFRPシート24を接着して建
築物の壁付き柱を補強している。したがって、FRPシ
ート24は、柱22の周囲の実質的に半分を取り囲む長
さであり、このような長さの2つのFRPシート24を
対向させ、柱22を取り囲んでいる。この補強構造で
は、FRPシート24の2つの端部25のそれぞれを接
着させるアンカプレート26は、各壁20をはさんで位
置する柱22の2つの表面23のそれぞれに埋め込んで
あり、合計4枚ある。アンカプレート26はアンカボル
ト28によって柱22に埋め込まれ、アンカプレート1
6と同様の固着力で柱22に固着されている。この実施
例のその他の構成は、図1に示したものと実質的に同じ
である。
体に有する柱22の表面に、柱22を取り囲むように実
質的に水平方向へ伸びるFRPシート24を接着して建
築物の壁付き柱を補強している。したがって、FRPシ
ート24は、柱22の周囲の実質的に半分を取り囲む長
さであり、このような長さの2つのFRPシート24を
対向させ、柱22を取り囲んでいる。この補強構造で
は、FRPシート24の2つの端部25のそれぞれを接
着させるアンカプレート26は、各壁20をはさんで位
置する柱22の2つの表面23のそれぞれに埋め込んで
あり、合計4枚ある。アンカプレート26はアンカボル
ト28によって柱22に埋め込まれ、アンカプレート1
6と同様の固着力で柱22に固着されている。この実施
例のその他の構成は、図1に示したものと実質的に同じ
である。
【0017】前述のように、壁に隣接して位置する柱の
表面にアンカプレートを固着することは必要である。図
1に仮想線で示すように、FRPシート14の各端部1
5からさらに端部15Aを延長させると共に、壁10に
固着したアンカプレート16Aと端部15Aとを接着す
ることにより、FRPシートの剥離防止効果をさらに高
めることができる。
表面にアンカプレートを固着することは必要である。図
1に仮想線で示すように、FRPシート14の各端部1
5からさらに端部15Aを延長させると共に、壁10に
固着したアンカプレート16Aと端部15Aとを接着す
ることにより、FRPシートの剥離防止効果をさらに高
めることができる。
【図1】本発明に係る建築物の壁付き柱の補強構造の実
施例の水平断面図である。
施例の水平断面図である。
【図2】本発明に係る建築物の壁付き柱の補強構造の別
の実施例の水平断面図である。
の実施例の水平断面図である。
10、20 壁 12、22 柱 14、24 FRPシート 15、25 端部 16、26 アンカプレート 16、38 アンカボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林田 則光 茨城県つくば市大字鬼ヶ窪字下山1043番1 株式会社熊谷組技術研究所内 (72)発明者 辻村 知明 茨城県つくば市大字鬼ヶ窪字下山1043番1 株式会社熊谷組技術研究所内 (72)発明者 内藤 猛 静岡県駿東郡長泉町上土狩字高石234番地 東邦レーヨン株式会社研究所内 (72)発明者 安藤 正人 静岡県駿東郡長泉町上土狩字高石234番地 東邦レーヨン株式会社研究所内 (72)発明者 浅野 幸雄 新潟県上越市大字中田原1番地 株式会社 有沢製作所中田原工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 壁を一体に有する柱の表面に、前記柱を
取り囲むように実質的に水平方向へ伸びる繊維強化プラ
スチックシートを接着して建築物の壁付き柱を補強する
構造であって、前記繊維強化プラスチックシートの2つ
の端部のそれぞれを接着させる、前記壁に隣接して位置
する前記柱の表面に固着されたアンカプレートを備え、
該アンカプレートは、前記繊維強化プラスチックシート
から引っ張り力が加わるとき、前記柱から分離しない固
着力を有する、建築物の壁付き柱の補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7247070A JPH0972104A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 建築物の壁付き柱の補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7247070A JPH0972104A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 建築物の壁付き柱の補強構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0972104A true JPH0972104A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=17157987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7247070A Pending JPH0972104A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 建築物の壁付き柱の補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0972104A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030070337A (ko) * | 2002-02-25 | 2003-08-30 | 한국건설기술연구원 | 매입형 정착장치 및 섬유보강쉬트(판)를 이용한 구조물보강공법 |
-
1995
- 1995-09-01 JP JP7247070A patent/JPH0972104A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030070337A (ko) * | 2002-02-25 | 2003-08-30 | 한국건설기술연구원 | 매입형 정착장치 및 섬유보강쉬트(판)를 이용한 구조물보강공법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010515 |