JPH0970775A - 防水型電動穿孔機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水型の電動穿孔機を得て、雨中及び着火雰
囲気中での穿孔作業を可能にする。 【構成】 穿孔機ケーシング１でモータ８を密閉し、密
閉アーム３でスイッチ機構１８を密閉すると共に、アー
ム３は穿孔機ケーシング１間にパッキング２０を介在さ
せて密着し、スイッチボタン２８はゴム製カバー２９で
覆うことにより、雨水や着火雰囲気が内部に侵入せず、
又ブラシ１０部分で発生した火花が穿孔機ケーシング１
外に飛び散らないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、防水型電動穿孔機に関
する。

【０００２】

【従来の技術】一般に使用されている従来の電動穿孔機
の場合、スイッチ機構、モータを含むブラシ機構部分
は、放熱のためにそのケーシングは開放されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、次のような
欠点がある。 ａ．雨中での使用ができない。 ｂ．可燃性ガス洩れ等があって着火の危険がある雰囲気
中においては使用できない。 ｃ．上記ａ、ｂのような場合、従来は手動穿孔機を使用
していたが、手動穿孔機の場合には、作業能率が悪く、
ガス漏れ等に際しては対応が遅れることがある。 ｄ．着火の危険に気付かずに電動穿孔機を使用すること
によって、不測の事故を招くことがある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するのが目的であって、その構成は次のとおりであ
る。内部に組み込まれたモータを密閉し、かつ底面にハ
ンドル取付面を形成すると共に、このハンドル取付面
に、前記モータに至る電気配線を通すための配線孔を設
けて成る穿孔機ケーシングと、上面に前記穿孔機ケーシ
ングのハンドル取付面にパッキンを介して密着し、内部
に電源スイッチ機構を組み込むと共に、正面に前記電源
スイッチ機構を操作するためのスイッチボタンを取り付
けてこのスイッチボタンをゴム製カバーで覆うことによ
りスイッチ部を形成して成るアームと、

【０００５】前記穿孔機ケーシングの後部対称位置にブ
ラシ組込穴を設けると共に、このブラシ組込穴内にＯリ
ングを介してブラシホルダーを挿入し、更にこのブラシ
ホルダーの貫通穴内にブラシ及びこのブラシを整流子の
方向に押し出すスプリングを挿入し、更に前記貫通穴を
Ｏリングを介して外から密閉し、且つ前記スプリングの
反力を受けるためのキャップを穿孔機ケーシングに装着
して成るブラシ機構と、から成る防水型電動穿孔機。

【０００６】

【作用】電動穿孔機は、ゴム製カバーの外からスイッチ
ボタンを操作して使用する。モータを含むスイッチ機構
等はすべて密閉されているため、内部に熱がこもり、過
熱の心配がある。このため、本発明に係る電動穿孔機
は、連続使用時間が例えば、１５秒〜２０秒と決められ
ており、１回使用した場合には例えば使用時間の２倍程
度休んでから再使用する。この電動穿孔機の使用に際
し、穿孔機内部はすべて密閉されているため、雨中で使
用しても雨水の侵入がなく、故障や漏電の心配がないと
共に、内部に空気（着火雰囲気）が侵入しないので、爆
発の危険もない。

【０００７】

【発明を実施するための形態】図１及び図２は本発明に
係る電動穿孔機の外観を表すもので、１は内部にモータ
を組み込んで成る穿孔機ケーシング、２はモータの回転
軸直結のチャック、３はアーム（把手）、４は穿孔機ケ
ーシング１の後部において、左右（水平）対称位置に形
成されたブラシ組込部であって、このブラシ組込部４の
詳細を図３及び図４に示す。図３、図４、図５におい
て、５は穿孔機ケーシング１に貫通して設けたブラシ組
込穴、６はこのブラシ組込穴５内に外側から挿入された
ブラシホルダーであって、このホルダー６には貫通穴７
が設けてある。８はモータ、９はモータ８の整流子、１
０は前記ブラシホルダー６内から前記整流子９に向けて
スプリング１１により押し出されているカーボンブラ
シ、１２は給電端子、１３はスプリング１１の反力を受
けながらブラシホルダー６の貫通穴７を外側から密閉し
ている樹脂製キャップ、１４はＯリング、１５はブラシ
ホルダー６の抜け止めピンである。

【０００８】図６、図７において、１６は穿孔機ケーシ
ング１の底面に形成したアーム取付面、１７はアーム３
の密着面、１８はアーム３内に密閉されたスイッチ機
構、１９はスイッチボタン孔、２０はパッキンである。
２１はアーム３の密着面１７に設けられた配線孔、２２
は穿孔機ケーシング１のアーム取付面１６に設けられた
配線孔、２４はパッキン押え、２５は配線孔であって、
アーム３の後方からアーム３内のスイッチ機構１８に結
ばれたケーブル２６から給電された電力は、スイッチ機
構１８を経由して配線２７から前記ブラシ１０→整流子
９→電機子と流れる。２８はアーム３の正面側に突出し
て設けられたスイッチボタンであって、このスイッチボ
タン２８は、ゴム製のカバー２９により密閉されてい
る。なお、アーム３は中間にパッキン２０、パッキン押
え２４を介在させてアーム取付面１６に対してネジで固
定される。

【０００９】

【発明の効果】本発明は以上の如き構成から成り、次の
効果を奏する。 ａ．モータは穿孔機ケーシング内で密閉し、ブラシはブ
ラシ組込部で密閉し、スイッチ機構はアームで密閉し、
スイッチボタンはゴム製カバーで密閉した。この結果、
外部から水や空気が侵入せず、よって、雨中及び着火雰
囲気中でも安心して穿孔作業を行うことができる。 ｂ．ブラシは、ブラシホルダー内に組み込み、キャップ
で外側から密閉しているため、このブラシが摩耗した場
合にはキャップを取り外して新品と交換できる。又、最
も火花を散らすブラシ部分は、ホルダーとキャップで密
閉されているため、火花が外に飛び散る心配がない。 ｃ．穿孔機ケーシングとアームはパッキンで、ブラシ部
分はＯリングで、スイッチボタンはカバーで密閉した。
この結果、軽量化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電動穿孔機の側面図。

【図２】本発明に係る電動穿孔機の正面図。

【図３】ブラシ部分の正面図。

【図４】Ａ−Ａ′線断面図。

【図５】ブラシ組込部の外面図。

【図６】穿孔機ケーシングとアームの取付部分の分解斜
視図。

【図７】穿孔機ケーシングにアームを取り付けた状態の
断面図。

【符号の説明】

１ 穿孔機ケーシング ２ チャック ３ アーム ４ ブラシ組込部 ５ ブラシ組込穴 ６ ブラシホルダー ７ 貫通穴 ８ モータ ９ 整流子 １０ ブラシ １１ スプリング １２ 給電端子 １３ 樹脂製キャップ １４ Ｏリング １５ 抜け止めピン １６ アーム取付面 １７ 密着面 １８ スイッチ機構 １９ スイッチボタン孔 ２０ パッキン ２１、２２、２３、２５ 配線孔 ２４ パッキン押え ２６ ケーブル ２７ 配線 ２８ スイッチボタン ２９ ゴム製カバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に組み込まれたモータを密閉し、か
   つ底面にハンドル取付面を形成すると共に、このハンド
   ル取付面に、前記モータに至る電気配線を通すための配
   線孔を設けて成る穿孔機ケーシングと、 上面に前記穿孔機ケーシングのハンドル取付面にパッキ
   ンを介して密着し、内部に電源スイッチ機構を組み込む
   と共に、正面に前記電源スイッチ機構を操作するための
   スイッチボタンを取り付けてこのスイッチボタンをゴム
   製カバーで覆うことによりスイッチ部を形成して成るア
   ームと、 前記穿孔機ケーシングの後部対称位置にブラシ組込穴を
   設けると共に、このブラシ組込穴内にＯリングを介して
   ブラシホルダーを挿入し、更にこのブラシホルダーの貫
   通穴内にブラシ及びこのブラシを整流子の方向に押し出
   すスプリングを挿入し、更に前記貫通穴をＯリングを介
   して外から密閉し、且つ前記スプリングの反力を受ける
   ためのキャップを穿孔機ケーシングに装着して成るブラ
   シ機構と、 から成る防水型電動穿孔機。