JPH0969525A - 金属配線の処理方法 - Google Patents
金属配線の処理方法Info
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- JPH0969525A JPH0969525A JP22344595A JP22344595A JPH0969525A JP H0969525 A JPH0969525 A JP H0969525A JP 22344595 A JP22344595 A JP 22344595A JP 22344595 A JP22344595 A JP 22344595A JP H0969525 A JPH0969525 A JP H0969525A
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- gas
- metal wiring
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- ashing
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- Drying Of Semiconductors (AREA)
- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属配線の形成において、腐食に対するマー
ジンを拡大することができる処理方法を得る。 【解決手段】 加熱試料台15は200℃に保持されて
おり、ガス導入口19より水蒸気を導入すると共に、真
空排気口18より排気を行い、減圧加熱チャンバ14内
を所定のガス圧力に保つ。所定の加熱保持時間終了後、
減圧加熱チャンバ14内を真空排気し、被処理物9は真
空搬送系20を介して冷却チャンバ21内の冷却試料台
22の所定の位置に搬送される。そしてガス導入口24
より乾燥空気若しくは窒素を導入し、常圧の状態で被処
理物9を常温になるまで保持する。
ジンを拡大することができる処理方法を得る。 【解決手段】 加熱試料台15は200℃に保持されて
おり、ガス導入口19より水蒸気を導入すると共に、真
空排気口18より排気を行い、減圧加熱チャンバ14内
を所定のガス圧力に保つ。所定の加熱保持時間終了後、
減圧加熱チャンバ14内を真空排気し、被処理物9は真
空搬送系20を介して冷却チャンバ21内の冷却試料台
22の所定の位置に搬送される。そしてガス導入口24
より乾燥空気若しくは窒素を導入し、常圧の状態で被処
理物9を常温になるまで保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法時における金属配線の処理、特にアルミニウムまた
は銅を主成分とする金属配線をレジストパターンに基づ
いてエッチングした後の処理に関する。
方法時における金属配線の処理、特にアルミニウムまた
は銅を主成分とする金属配線をレジストパターンに基づ
いてエッチングした後の処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置において、アルミニウ
ムまたはアルミニウム合金を用いた金属配線層の形成方
法は、具体的には以下のように行われる。
ムまたはアルミニウム合金を用いた金属配線層の形成方
法は、具体的には以下のように行われる。
【0003】まず所定の拡散層もしくは絶縁膜等が形成
された半導体基板上に対し、スパッタ法、CVD法等に
より、第1の薄いチタン金属膜、アルミニウム合金膜、
第2の薄いチタン金属膜の構造からなる金属配線層を更
に形成する。そして第2の薄いチタン金属膜上に、フォ
トグラフィー工程によって所定形状のフォトレジスト膜
を形成する(パターニング)。
された半導体基板上に対し、スパッタ法、CVD法等に
より、第1の薄いチタン金属膜、アルミニウム合金膜、
第2の薄いチタン金属膜の構造からなる金属配線層を更
に形成する。そして第2の薄いチタン金属膜上に、フォ
トグラフィー工程によって所定形状のフォトレジスト膜
を形成する(パターニング)。
【0004】次に、パターニングされたフォトレジスト
膜をマスクにし、金属配線層に対してドライエッチング
を行う。このドライエッチングには反応性イオンエッチ
ング(RIE)法が用いられる。ドライエッチング時の
雰囲気は、一般には減圧下で三塩化ホウ素(BCl3)
と塩素(Cl2)の混合ガス、もしくはその混合ガスに
微量のフロン系ガス(例えばCF4又はCHF3)を添加
したガスを用いる。このドライエッチングにより金属配
線層が所望のパターンにエッチングされる。
膜をマスクにし、金属配線層に対してドライエッチング
を行う。このドライエッチングには反応性イオンエッチ
ング(RIE)法が用いられる。ドライエッチング時の
雰囲気は、一般には減圧下で三塩化ホウ素(BCl3)
と塩素(Cl2)の混合ガス、もしくはその混合ガスに
微量のフロン系ガス(例えばCF4又はCHF3)を添加
したガスを用いる。このドライエッチングにより金属配
線層が所望のパターンにエッチングされる。
【0005】そしてドライエッチングを施された半導体
基板に対し、所定の処理を付帯してフォトレジスト膜の
除去を行う。ドライエッチング後のこれらの処理として
は、以下の種々の工程が提案されている。
基板に対し、所定の処理を付帯してフォトレジスト膜の
除去を行う。ドライエッチング後のこれらの処理として
は、以下の種々の工程が提案されている。
【0006】減圧状態を破らずに連続して、酸素プラ
ズマのアッシングによりマスクとして用いられたフォト
レジスト膜を除去し、その後純水リンス、又はアルカリ
洗浄を行う。
ズマのアッシングによりマスクとして用いられたフォト
レジスト膜を除去し、その後純水リンス、又はアルカリ
洗浄を行う。
【0007】減圧状態を破らずに連続して、酸素プラ
ズマのアッシングによりマスクとして用いられたフォト
レジスト膜を除去し、その後ホットプレート等により2
00〜300℃に加熱、あるいはホットプレート等によ
り200〜300℃に加熱しながら紫外線を照射する。
かかる技術は例えば特開平2−135732号公報にお
いて開示されている。
ズマのアッシングによりマスクとして用いられたフォト
レジスト膜を除去し、その後ホットプレート等により2
00〜300℃に加熱、あるいはホットプレート等によ
り200〜300℃に加熱しながら紫外線を照射する。
かかる技術は例えば特開平2−135732号公報にお
いて開示されている。
【0008】減圧状態を破らずに連続して、酸素ガス
とフッ素系ガスの混合ガスプラズマを用いてアッシング
を行い、マスクとして用いられたフォトレジスト膜を除
去しつつ残留塩素をフッ素へと置換する。
とフッ素系ガスの混合ガスプラズマを用いてアッシング
を行い、マスクとして用いられたフォトレジスト膜を除
去しつつ残留塩素をフッ素へと置換する。
【0009】上記の処理を行い、更にその後、減圧
状態を破らずに連続して、水蒸気雰囲気で加熱する。か
かる技術は例えば特開平3−41728号公報において
開示されている。
状態を破らずに連続して、水蒸気雰囲気で加熱する。か
かる技術は例えば特開平3−41728号公報において
開示されている。
【0010】減圧状態を破らずに連続して、アルコー
ルなどのH原子を含むガスをプラズマ化させて残留塩素
を除去し、その後酸素を含むガスをプラズマ化させてマ
スクとして用いられたフォトレジスト膜を除去する。か
かる技術は例えば特開平5−226299号公報におい
て開示されている。
ルなどのH原子を含むガスをプラズマ化させて残留塩素
を除去し、その後酸素を含むガスをプラズマ化させてマ
スクとして用いられたフォトレジスト膜を除去する。か
かる技術は例えば特開平5−226299号公報におい
て開示されている。
【0011】エッチングの後、N2 雰囲気において加
熱処理を施してフォトレジスト膜に吸着したClを飛ば
す。かかる技術は例えば特開昭64−15932号公報
において開示されている。
熱処理を施してフォトレジスト膜に吸着したClを飛ば
す。かかる技術は例えば特開昭64−15932号公報
において開示されている。
【0012】その後、更に特殊な化学薬品(例えばテト
ラメチルアンモニウム、ハイドロオキシサイド等)を用
いた薬液処理と、その後に純水水洗処理が行われる。
ラメチルアンモニウム、ハイドロオキシサイド等)を用
いた薬液処理と、その後に純水水洗処理が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の方法では、残留塩素を完全に除去するこ
とができない。このため、残留塩素によって薬液処理前
に金属配線層が腐食したり、或いはフォトレジスト膜の
残渣が薬液処理後にも存在したりするので、Alを主成
分としてCuを含む配線の信頼性が低下する。
たような従来の方法では、残留塩素を完全に除去するこ
とができない。このため、残留塩素によって薬液処理前
に金属配線層が腐食したり、或いはフォトレジスト膜の
残渣が薬液処理後にも存在したりするので、Alを主成
分としてCuを含む配線の信頼性が低下する。
【0014】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、Alを主成分としてCuを含む
配線、或いはCuを主成分とする配線の形成において、
腐食に対するマージンを拡大し、更に望ましくはレジス
トの除去性の向上をも得ることができる金属配線の処理
方法を提供することを目的とする。
になされたものであり、Alを主成分としてCuを含む
配線、或いはCuを主成分とする配線の形成において、
腐食に対するマージンを拡大し、更に望ましくはレジス
トの除去性の向上をも得ることができる金属配線の処理
方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは金属配線の処理方法であって、(a)基
板上に設けられたアルミニウム及び銅の少なくとも一方
を主成分とする配線層を、ハロゲンを含む第1の反応ガ
スを用い、フォトレジストをマスクとし、所定のパター
ンにドライエッチングする工程と、(b)前記基板を、
OH基を含むガスを少なくとも有する雰囲気で加熱処理
する工程とを備える。
にかかるものは金属配線の処理方法であって、(a)基
板上に設けられたアルミニウム及び銅の少なくとも一方
を主成分とする配線層を、ハロゲンを含む第1の反応ガ
スを用い、フォトレジストをマスクとし、所定のパター
ンにドライエッチングする工程と、(b)前記基板を、
OH基を含むガスを少なくとも有する雰囲気で加熱処理
する工程とを備える。
【0016】この発明のうち請求項2にかかるものは、
請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記OH
基を含むガスはオキソ酸類[XOm(OH)n;Xはハ
ロゲン以外の任意の元素、m,nは原子価]である。
請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記OH
基を含むガスはオキソ酸類[XOm(OH)n;Xはハ
ロゲン以外の任意の元素、m,nは原子価]である。
【0017】この発明のうち請求項3にかかるものは、
請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記OH
基を含むガスはH2 Oガスである。そして、前記工程
(b)の後に(c)前記基板に対して、少なくともO2
ガスを含む第2の反応ガスを曝し、前記フォトレジスト
をアッシングする工程と、(d)前記基板を常圧にて冷
却する工程とを更に備える。
請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記OH
基を含むガスはH2 Oガスである。そして、前記工程
(b)の後に(c)前記基板に対して、少なくともO2
ガスを含む第2の反応ガスを曝し、前記フォトレジスト
をアッシングする工程と、(d)前記基板を常圧にて冷
却する工程とを更に備える。
【0018】この発明のうち請求項4にかかるものは金
属配線の処理方法であって、(a)基板上に設けられた
アルミニウム及び銅の少なくとも一方を主成分とする配
線層を、ハロゲンを含む第1の反応ガスを用い、フォト
レジストをマスクとし、所定のパターンにドライエッチ
ングする工程と、(b)前記基板を加熱、加圧下で、少
なくともH2 Oガスを含む雰囲気に曝す工程と、(c)
前記基板に対して、少なくともO2 ガスを含む第2の反
応ガスを曝し、前記フォトレジストをアッシングする工
程とを備える。
属配線の処理方法であって、(a)基板上に設けられた
アルミニウム及び銅の少なくとも一方を主成分とする配
線層を、ハロゲンを含む第1の反応ガスを用い、フォト
レジストをマスクとし、所定のパターンにドライエッチ
ングする工程と、(b)前記基板を加熱、加圧下で、少
なくともH2 Oガスを含む雰囲気に曝す工程と、(c)
前記基板に対して、少なくともO2 ガスを含む第2の反
応ガスを曝し、前記フォトレジストをアッシングする工
程とを備える。
【0019】この発明のうち請求項5にかかるものは金
属配線の処理方法であって、(a)基板上に設けられた
アルミニウム及び銅の少なくとも一方を主成分とする配
線層を、ハロゲンを含む第1の反応ガスを用い、フォト
レジストをマスクとし、所定のパターンにドライエッチ
ングする工程と、(b)前記基板を加圧下で、少なくと
もH2OガスとN2ガスとを含む雰囲気で加熱処理する工
程と、(c)前記基板に対して、少なくともO2 ガスを
含む第2の反応ガスを曝し、前記フォトレジストをアッ
シングする工程とを備える。
属配線の処理方法であって、(a)基板上に設けられた
アルミニウム及び銅の少なくとも一方を主成分とする配
線層を、ハロゲンを含む第1の反応ガスを用い、フォト
レジストをマスクとし、所定のパターンにドライエッチ
ングする工程と、(b)前記基板を加圧下で、少なくと
もH2OガスとN2ガスとを含む雰囲気で加熱処理する工
程と、(c)前記基板に対して、少なくともO2 ガスを
含む第2の反応ガスを曝し、前記フォトレジストをアッ
シングする工程とを備える。
【0020】この発明のうち請求項6にかかるものは、
請求項2乃至請求項5のいずれか一つに記載の金属配線
の処理方法であって、前記第2の反応ガスは、N2 ガス
をも含む。
請求項2乃至請求項5のいずれか一つに記載の金属配線
の処理方法であって、前記第2の反応ガスは、N2 ガス
をも含む。
【0021】この発明のうち請求項7にかかるものは、
請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記工程
(b)の後に(c)前記基板を、少なくとも硝酸を含む
ガス雰囲気にて加熱処理を行う工程を更に備える。
請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記工程
(b)の後に(c)前記基板を、少なくとも硝酸を含む
ガス雰囲気にて加熱処理を行う工程を更に備える。
【0022】この発明のうち請求項8にかかるものは、
請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記工程
(b)の後に(c)前記基板にオゾンを供給し、前記金
属配線の表面を酸化させる工程を更に備える。
請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記工程
(b)の後に(c)前記基板にオゾンを供給し、前記金
属配線の表面を酸化させる工程を更に備える。
【0023】この発明のうち請求項9にかかるものは、
請求項8記載の金属配線の処理方法であって、前記工程
(c)は(c−1)前記基板を、少なくとも酸素を含む
ガス雰囲気にて紫外線を照射しつつ加熱処理を行う工程
を有する。
請求項8記載の金属配線の処理方法であって、前記工程
(c)は(c−1)前記基板を、少なくとも酸素を含む
ガス雰囲気にて紫外線を照射しつつ加熱処理を行う工程
を有する。
【0024】この発明のうち請求項10にかかるもの
は、請求項8記載の金属配線の処理方法であって、前記
工程(c)は(c−1)前記基板を純水にオゾンを溶か
したオゾン水に浸漬する工程を有する。
は、請求項8記載の金属配線の処理方法であって、前記
工程(c)は(c−1)前記基板を純水にオゾンを溶か
したオゾン水に浸漬する工程を有する。
【0025】この発明のうち請求項11にかかるもの
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記
工程(b)は、前記OH基を含むガスが吸収する波長を
有する光を照射しつつ行う。
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記
工程(b)は、前記OH基を含むガスが吸収する波長を
有する光を照射しつつ行う。
【0026】この発明のうち請求項12にかかるもの
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記
工程(b)は、前記OH基を含むガスが吸収する波長に
対応するエネルギーを有する荷電粒子ビームを照射しつ
つ行う。
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記
工程(b)は、前記OH基を含むガスが吸収する波長に
対応するエネルギーを有する荷電粒子ビームを照射しつ
つ行う。
【0027】この発明のうち請求項13にかかるもの
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記
工程(b)において前記OH基を含むガスはプラズマ化
され、前記雰囲気はO2 ガスを更に有する。
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記
工程(b)において前記OH基を含むガスはプラズマ化
され、前記雰囲気はO2 ガスを更に有する。
【0028】この発明のうち請求項14にかかるもの
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記
工程(b)において、前記雰囲気はプラズマ化された不
活性ガスを更に有し、前記OH基を含むガスは前記プラ
ズマ化された不活性ガスによって解離される。
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、前記
工程(b)において、前記雰囲気はプラズマ化された不
活性ガスを更に有し、前記OH基を含むガスは前記プラ
ズマ化された不活性ガスによって解離される。
【0029】この発明のうち請求項15にかかるもの
は、請求項14記載の金属配線の処理方法であって、前
記雰囲気はO2 ガスを更に有する。
は、請求項14記載の金属配線の処理方法であって、前
記雰囲気はO2 ガスを更に有する。
【0030】この発明のうち請求項16にかかるもの
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、
(c)前記基板に対して、少なくともO2 ガスを含む第
2の反応ガスを曝し、前記フォトレジストをアッシング
する工程と、(d)前記基板を、H2O ガスを有する雰
囲気で加熱処理する工程とを更に備える。
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、
(c)前記基板に対して、少なくともO2 ガスを含む第
2の反応ガスを曝し、前記フォトレジストをアッシング
する工程と、(d)前記基板を、H2O ガスを有する雰
囲気で加熱処理する工程とを更に備える。
【0031】この発明のうち請求項17にかかるもの
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、
(c)前記基板に対して、少なくともO2 ガスとH2O
ガスとを含む第2の反応ガスを曝し、前記フォトレジス
トをアッシングしつつ加熱処理する工程を更に備える。
は、請求項1記載の金属配線の処理方法であって、
(c)前記基板に対して、少なくともO2 ガスとH2O
ガスとを含む第2の反応ガスを曝し、前記フォトレジス
トをアッシングしつつ加熱処理する工程を更に備える。
【0032】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1における製
造装置101を示す構成図である。製造装置101はエ
ッチングチャンバ6、減圧加熱チャンバ14、冷却チャ
ンバ21、アッシングチャンバ26の4つのチャンバを
備えており、これらはこの順に、真空搬送系13,2
0,25で連結されている。
造装置101を示す構成図である。製造装置101はエ
ッチングチャンバ6、減圧加熱チャンバ14、冷却チャ
ンバ21、アッシングチャンバ26の4つのチャンバを
備えており、これらはこの順に、真空搬送系13,2
0,25で連結されている。
【0033】エッチングチャンバ6には導波管2によっ
てμ波発振器1が接続され、石英のμ波導入窓3を介し
てプラズマ生成室4にμ波が導入される。プラズマ生成
室4の周囲にはコイル5が設けられている。プラズマ生
成室4にはガス導入口12を介してエッチング処理ガス
が導入される。その一方、真空排気口8によってエッチ
ングチャンバ6内は排気される。被処理物(例えば半導
体ウエハ)9はエッチング試料台7に載置され、マッチ
ングボックス10を介してrf電源11がエッチング試
料台7に接続される。
てμ波発振器1が接続され、石英のμ波導入窓3を介し
てプラズマ生成室4にμ波が導入される。プラズマ生成
室4の周囲にはコイル5が設けられている。プラズマ生
成室4にはガス導入口12を介してエッチング処理ガス
が導入される。その一方、真空排気口8によってエッチ
ングチャンバ6内は排気される。被処理物(例えば半導
体ウエハ)9はエッチング試料台7に載置され、マッチ
ングボックス10を介してrf電源11がエッチング試
料台7に接続される。
【0034】減圧加熱チャンバ14はガス導入口19か
ら所定のガスが導入されると共に、真空排気口18から
排気される。被処理物9を載置する加熱試料台15は、
ヒーター電源17に接続されたヒーター16によって加
熱される。
ら所定のガスが導入されると共に、真空排気口18から
排気される。被処理物9を載置する加熱試料台15は、
ヒーター電源17に接続されたヒーター16によって加
熱される。
【0035】冷却チャンバ21はガス導入口24から所
定のガスが導入される。真空排気口23から排気するこ
とも可能である。被処理物9は冷却試料台22上に載置
される。
定のガスが導入される。真空排気口23から排気するこ
とも可能である。被処理物9は冷却試料台22上に載置
される。
【0036】アッシングチャンバ26にはガス導入管3
1を用いて反応ガス導入口29から反応ガスが導入され
ると共に、真空排気口28から排気される。被処理物9
はアッシング試料台27上に載置される。ガス導入管3
1には導波管32によってμ波発振器33からμ波が導
波され、放電領域30においてμ波放電が生起される。
1を用いて反応ガス導入口29から反応ガスが導入され
ると共に、真空排気口28から排気される。被処理物9
はアッシング試料台27上に載置される。ガス導入管3
1には導波管32によってμ波発振器33からμ波が導
波され、放電領域30においてμ波放電が生起される。
【0037】上記のように構成された製造装置101に
おいて、ドライエッチングからアッシングまでがどのよ
うに行われるかについて以下で具体的に説明する。ここ
では被処理物9は、所定の構造を有する基板の上に、バ
リアメタルであるチタンを15nmと第1の窒化チタン
膜を100nm積層し、その上にCuの含有率が0.5
%のAlCu合金を形成し、更にその上に反射防止膜で
ある第2の窒化チタン膜を24nm形成している。そし
て更に第2の窒化チタン膜上に、フォトグラフィー工程
により所定形状のフォトレジスト膜を形成したものであ
る。
おいて、ドライエッチングからアッシングまでがどのよ
うに行われるかについて以下で具体的に説明する。ここ
では被処理物9は、所定の構造を有する基板の上に、バ
リアメタルであるチタンを15nmと第1の窒化チタン
膜を100nm積層し、その上にCuの含有率が0.5
%のAlCu合金を形成し、更にその上に反射防止膜で
ある第2の窒化チタン膜を24nm形成している。そし
て更に第2の窒化チタン膜上に、フォトグラフィー工程
により所定形状のフォトレジスト膜を形成したものであ
る。
【0038】被処理物9は、搬送系(図示省略)により
エッチングチャンバ6内に搬送され、エッチング試料台
7の所定の位置に配置される。次にガス導入口12から
エッチング処理ガスを導入すると共に、真空排気口8よ
り排気を行ってエッチングチャンバ6内を所定のガス圧
力に保つ。
エッチングチャンバ6内に搬送され、エッチング試料台
7の所定の位置に配置される。次にガス導入口12から
エッチング処理ガスを導入すると共に、真空排気口8よ
り排気を行ってエッチングチャンバ6内を所定のガス圧
力に保つ。
【0039】ここではエッチングすべき金属がAlCu
合金であるので、エッチング処理ガスとしては塩素ガス
100sccmと三塩化ホウ素50sccmの混合ガス
を用い、ガス圧力は2Paとしている。
合金であるので、エッチング処理ガスとしては塩素ガス
100sccmと三塩化ホウ素50sccmの混合ガス
を用い、ガス圧力は2Paとしている。
【0040】AlのエッチングはClラジカルまたはC
lイオンによってエッチングされるが、そのときの反応
生成物のAl塩は蒸気圧が高いために大部分は配線側壁
に付着することなくそのまま真空装置外に排出される。
しかしこれではAlを主成分とする配線を異方性にエッ
チングする事はできない。異方性エッチングを行うため
には配線側壁に何らかの保護膜を形成してやらなくては
ならないためである。かかる保護膜作成の為に三塩化ホ
ウ素が用いられる。即ちレジストをスパッタエッチング
することにより、レジストによって配線側壁に保護膜を
形成するものである。
lイオンによってエッチングされるが、そのときの反応
生成物のAl塩は蒸気圧が高いために大部分は配線側壁
に付着することなくそのまま真空装置外に排出される。
しかしこれではAlを主成分とする配線を異方性にエッ
チングする事はできない。異方性エッチングを行うため
には配線側壁に何らかの保護膜を形成してやらなくては
ならないためである。かかる保護膜作成の為に三塩化ホ
ウ素が用いられる。即ちレジストをスパッタエッチング
することにより、レジストによって配線側壁に保護膜を
形成するものである。
【0041】次にプラズマ生成室4に対して、μ波発振
器1により発振された2.45GHzのμ波を導波管2
及びμ波導入窓3を経て導波すると共に、コイル5によ
り87.5mTの磁界を形成する。μ波の電界とコイル
5による磁界との作用でプラズマ生成室4においてエッ
チング処理ガスがプラズマ化される。
器1により発振された2.45GHzのμ波を導波管2
及びμ波導入窓3を経て導波すると共に、コイル5によ
り87.5mTの磁界を形成する。μ波の電界とコイル
5による磁界との作用でプラズマ生成室4においてエッ
チング処理ガスがプラズマ化される。
【0042】同時にエッチング試料台7にrf電源1
1、マッチングボックス10を用いてrfバイアスを印
加することにより、プラズマ中の各種イオン、ラジカル
等の働きで被処理物9の表面の金属配線層のエッチング
が行われる。例えばμ波出力は1kWに、rf出力は4
00Wに、それぞれ設定される。
1、マッチングボックス10を用いてrfバイアスを印
加することにより、プラズマ中の各種イオン、ラジカル
等の働きで被処理物9の表面の金属配線層のエッチング
が行われる。例えばμ波出力は1kWに、rf出力は4
00Wに、それぞれ設定される。
【0043】エッチングが終了後、エッチングチャンバ
6内は所定の圧力まで真空引きされる。そして減圧状態
を保持したまま、被処理物9が真空搬送系13によって
減圧加熱チャンバ14内の加熱試料台15の所定の位置
に搬送される。
6内は所定の圧力まで真空引きされる。そして減圧状態
を保持したまま、被処理物9が真空搬送系13によって
減圧加熱チャンバ14内の加熱試料台15の所定の位置
に搬送される。
【0044】加熱試料台15はヒーター16により20
0℃に保持されており、ガス導入口19より水蒸気を導
入すると共に、真空排気口18より排気を行い、減圧加
熱チャンバ14内を所定のガス圧力に保つ。例えば水蒸
気の流量は100sccmとし、減圧加熱チャンバ14
内の圧力は400Paとし、この状態で被処理物9を1
分間保持する。
0℃に保持されており、ガス導入口19より水蒸気を導
入すると共に、真空排気口18より排気を行い、減圧加
熱チャンバ14内を所定のガス圧力に保つ。例えば水蒸
気の流量は100sccmとし、減圧加熱チャンバ14
内の圧力は400Paとし、この状態で被処理物9を1
分間保持する。
【0045】所定の加熱保持時間終了後、減圧加熱チャ
ンバ14内を真空排気し、被処理物9は真空搬送系20
を介して搬送され、冷却チャンバ21内の冷却試料台2
2の所定の位置に載置される。そしてガス導入口24よ
り乾燥空気若しくは窒素を導入し、常圧の状態で被処理
物9を常温になるまで冷却しつつ保持する。例えば保持
時間は7分間に設定される。
ンバ14内を真空排気し、被処理物9は真空搬送系20
を介して搬送され、冷却チャンバ21内の冷却試料台2
2の所定の位置に載置される。そしてガス導入口24よ
り乾燥空気若しくは窒素を導入し、常圧の状態で被処理
物9を常温になるまで冷却しつつ保持する。例えば保持
時間は7分間に設定される。
【0046】所定の冷却保持時間終了後、冷却チャンバ
21内は真空排気口23によって真空排気され、被処理
物9が真空搬送系25を介して搬送され、アッシングチ
ャンバ26内のアッシング試料台27の所定の位置に載
置される。
21内は真空排気口23によって真空排気され、被処理
物9が真空搬送系25を介して搬送され、アッシングチ
ャンバ26内のアッシング試料台27の所定の位置に載
置される。
【0047】アッシングチャンバ26へはガス導入管3
1からアッシング処理ガスが導入されると共に真空排気
口28から排気され、アッシングチャンバ26内を所定
のガス圧力に保つ。例えばアッシング処理ガスとして酸
素ガス1000sccmを用い、ガス圧力は130Pa
に設定される。
1からアッシング処理ガスが導入されると共に真空排気
口28から排気され、アッシングチャンバ26内を所定
のガス圧力に保つ。例えばアッシング処理ガスとして酸
素ガス1000sccmを用い、ガス圧力は130Pa
に設定される。
【0048】次に2.45GHzのμ波をμ波発振器3
3により発振し、導波管32を経て、ガス導入管31の
放電領域30に導入する。放電領域30においてアッシ
ング処理ガスはプラズマ化され、反応ガス導入口29を
経てプラズマ中の中性の活性種がアッシングチャンバ2
6内に輸送され、アッシングによりフォトレジスト膜が
除去される。例えばμ波出力は1000Wに設定され
る。
3により発振し、導波管32を経て、ガス導入管31の
放電領域30に導入する。放電領域30においてアッシ
ング処理ガスはプラズマ化され、反応ガス導入口29を
経てプラズマ中の中性の活性種がアッシングチャンバ2
6内に輸送され、アッシングによりフォトレジスト膜が
除去される。例えばμ波出力は1000Wに設定され
る。
【0049】以上のように水蒸気雰囲気による減圧加熱
を施した後、被処理物9を常温、常圧において十分冷却
した後にアッシングを施すことにより、その後の特殊な
化学薬品(例えばテトラメチルアンモニウム、ハイドロ
オキシサイド等)を用いた薬液処理と純水水洗処理によ
りレジスト残渣が完全に除去される。
を施した後、被処理物9を常温、常圧において十分冷却
した後にアッシングを施すことにより、その後の特殊な
化学薬品(例えばテトラメチルアンモニウム、ハイドロ
オキシサイド等)を用いた薬液処理と純水水洗処理によ
りレジスト残渣が完全に除去される。
【0050】すなわちエッチング後に水蒸気雰囲気によ
る減圧加熱を施すことにより、配線表面が効率良く酸化
されて、かつ残留塩素分の除去を行うことにより配線の
腐食が防止される。これは例えばAlのエッチングに際
して生じたAlCl3 に関しては 2AlCl3+3H2O→Al2O3+6HCl↑…式(1) の反応が進むことである。
る減圧加熱を施すことにより、配線表面が効率良く酸化
されて、かつ残留塩素分の除去を行うことにより配線の
腐食が防止される。これは例えばAlのエッチングに際
して生じたAlCl3 に関しては 2AlCl3+3H2O→Al2O3+6HCl↑…式(1) の反応が進むことである。
【0051】詳細には、エッチング直後に配線層の周辺
に残留するAlまたはCuの塩素化合物、例えばAlC
l2、CuxClyは、H2Oとの熱化学反応によりOH基
と置換されてそれぞれAl(OH)、Cu(OH)とな
る。そしてH2O 中の余ったHはAlまたはCuの塩素
化合物からClを引き抜いてHClとなる。この際、加
熱されているために揮発すると共に、減圧状態であるた
めに速やかに排気される。以上の反応により、配線層周
辺の残留塩素分は著しく減少する。
に残留するAlまたはCuの塩素化合物、例えばAlC
l2、CuxClyは、H2Oとの熱化学反応によりOH基
と置換されてそれぞれAl(OH)、Cu(OH)とな
る。そしてH2O 中の余ったHはAlまたはCuの塩素
化合物からClを引き抜いてHClとなる。この際、加
熱されているために揮発すると共に、減圧状態であるた
めに速やかに排気される。以上の反応により、配線層周
辺の残留塩素分は著しく減少する。
【0052】ここで水蒸気雰囲気による減圧加熱のみを
行い、直ちにアッシング処理に移行すると、アッシング
処理の後にレジスト残渣が生じる。この残渣は詳細には
未だ不明であるものの、水蒸気雰囲気による減圧加熱が
レジストと水と塩素化合物との不安定な化合物を生成し
てしまい、当該化合物がアッシング処理によって変質し
て残渣となるものと考えられる。
行い、直ちにアッシング処理に移行すると、アッシング
処理の後にレジスト残渣が生じる。この残渣は詳細には
未だ不明であるものの、水蒸気雰囲気による減圧加熱が
レジストと水と塩素化合物との不安定な化合物を生成し
てしまい、当該化合物がアッシング処理によって変質し
て残渣となるものと考えられる。
【0053】そこでこの実施の形態では、水蒸気雰囲気
による減圧加熱の後に、常温、常圧において被処理物9
を冷却する処理工程を設けている。かかる処理によっ
て、当該化合物が無くなり、アッシングによりこれらの
化合物が変質することも無いため、その後の薬液処理に
よりレジスト残渣の除去が容易となる。一方、常温、常
圧において冷却する処理工程は配線表面の酸化を損なわ
ないので、腐食に対するマージンも十分確保されてい
る。
による減圧加熱の後に、常温、常圧において被処理物9
を冷却する処理工程を設けている。かかる処理によっ
て、当該化合物が無くなり、アッシングによりこれらの
化合物が変質することも無いため、その後の薬液処理に
よりレジスト残渣の除去が容易となる。一方、常温、常
圧において冷却する処理工程は配線表面の酸化を損なわ
ないので、腐食に対するマージンも十分確保されてい
る。
【0054】但し、実施の形態3以降において後述する
ように、レジスト残渣を問題としなければ、冷却する処
理工程は省略することもできる。
ように、レジスト残渣を問題としなければ、冷却する処
理工程は省略することもできる。
【0055】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2における製造装置102を示す構成図である。製造装
置102は製造装置101のエッチングチャンバ6及び
その周辺装備をエッチングチャンバ34及びその周辺装
備に置換し、冷却チャンバ21の冷却試料台22を冷却
試料台38に置換した構成を備えている。詳細には、エ
ッチングチャンバ34内には上部電極35、エッチング
試料台を兼ねた下部電極36が設けられており、下部電
極36にはマッチングボックス10を介してrf電源1
1が接続されている。
2における製造装置102を示す構成図である。製造装
置102は製造装置101のエッチングチャンバ6及び
その周辺装備をエッチングチャンバ34及びその周辺装
備に置換し、冷却チャンバ21の冷却試料台22を冷却
試料台38に置換した構成を備えている。詳細には、エ
ッチングチャンバ34内には上部電極35、エッチング
試料台を兼ねた下部電極36が設けられており、下部電
極36にはマッチングボックス10を介してrf電源1
1が接続されている。
【0056】また、冷却試料台38には冷却装置39が
備えられている。その他、図2において図1と同一符号
は同一部分を示している。
備えられている。その他、図2において図1と同一符号
は同一部分を示している。
【0057】本実施の形態における被処理物37は、所
定の構造を有する基板の上に、バリアメタルである第1
のチタンを30nmと第1の窒化チタン膜を150nm
積層し、その上にCu100%金属膜を形成し、更にそ
の上に反射防止膜である第2のチタン3nmと第2の窒
化チタン膜を24nm形成している。そして更に第2の
窒化チタン膜上に、フォトグラフィー工程により所定形
状のフォトレジストを形成したものである。
定の構造を有する基板の上に、バリアメタルである第1
のチタンを30nmと第1の窒化チタン膜を150nm
積層し、その上にCu100%金属膜を形成し、更にそ
の上に反射防止膜である第2のチタン3nmと第2の窒
化チタン膜を24nm形成している。そして更に第2の
窒化チタン膜上に、フォトグラフィー工程により所定形
状のフォトレジストを形成したものである。
【0058】本実施の形態では、エッチング方法として
平行平板型のRFエッチング法を用いるが、実施の形態
1と同様にECR型のエッチングを行っても良い。但
し、エッチングすべき金属膜がCuであるので、エッチ
ング処理ガスとして塩素ガス100sccmを用い、ガ
ス圧力は10Paに設定している。
平行平板型のRFエッチング法を用いるが、実施の形態
1と同様にECR型のエッチングを行っても良い。但
し、エッチングすべき金属膜がCuであるので、エッチ
ング処理ガスとして塩素ガス100sccmを用い、ガ
ス圧力は10Paに設定している。
【0059】反応生成物であるCu塩化物は蒸気圧がA
l塩化物ほど高くないので、配線側壁に付着するものも
多い。従って、本実施の形態において三塩化ホウ素をわ
ざわざ添加する必要はない。エッチング処理ガスのプラ
ズマ化は下部電極36に印加されたrf電力によって行
われる。本実施の形態ではrf出力を900Wに設定し
た。
l塩化物ほど高くないので、配線側壁に付着するものも
多い。従って、本実施の形態において三塩化ホウ素をわ
ざわざ添加する必要はない。エッチング処理ガスのプラ
ズマ化は下部電極36に印加されたrf電力によって行
われる。本実施の形態ではrf出力を900Wに設定し
た。
【0060】所定のエッチングが終了後、被処理物37
は実施の形態1における被処理物9と同様にして、減圧
加熱チャンバ14へ搬送される。本実施の形態において
水蒸気雰囲気での減圧加熱は、加熱試料台15を250
℃に保持し、水蒸気の流量は300sccmとし、減圧
加熱チャンバ14内の圧力は800Paとし、この状態
で被処理物37を3分間保持するように設定される。
は実施の形態1における被処理物9と同様にして、減圧
加熱チャンバ14へ搬送される。本実施の形態において
水蒸気雰囲気での減圧加熱は、加熱試料台15を250
℃に保持し、水蒸気の流量は300sccmとし、減圧
加熱チャンバ14内の圧力は800Paとし、この状態
で被処理物37を3分間保持するように設定される。
【0061】冷却チャンバ21内において冷却試料台3
8は冷却装置39により所定の温度まで冷却されてい
る。例えば冷却試料台38は0℃に保持される。ガス導
入口24より乾燥空気若しくは窒素を導入し常圧の状態
で、被処理物37を所定時間保持して冷却する。例えば
保持時間は5分間に設定される。
8は冷却装置39により所定の温度まで冷却されてい
る。例えば冷却試料台38は0℃に保持される。ガス導
入口24より乾燥空気若しくは窒素を導入し常圧の状態
で、被処理物37を所定時間保持して冷却する。例えば
保持時間は5分間に設定される。
【0062】冷却保持終了後、被処理物37は実施の形
態1における被処理物9と同様にして、アッシングチャ
ンバ26へ搬送される。本実施の形態ではアッシング処
理ガスとして酸素ガス900sccmと窒素ガス100
sccmの混合ガスを用い、ガス圧力は130Paとし
た。μ波出力は1500Wに設定される。
態1における被処理物9と同様にして、アッシングチャ
ンバ26へ搬送される。本実施の形態ではアッシング処
理ガスとして酸素ガス900sccmと窒素ガス100
sccmの混合ガスを用い、ガス圧力は130Paとし
た。μ波出力は1500Wに設定される。
【0063】ここで実施の形態1とは異なり窒素ガスを
添加したのは、詳しい組成は不明であるが、Cuエッチ
ング後ではレジストの表面が何らかの変質層となってお
り、この変質層の除去には窒素が有効だからである。も
っとも、実施の形態1においてもアッシングガスとして
酸素ガスのみならず窒素ガスを添加しても良い。
添加したのは、詳しい組成は不明であるが、Cuエッチ
ング後ではレジストの表面が何らかの変質層となってお
り、この変質層の除去には窒素が有効だからである。も
っとも、実施の形態1においてもアッシングガスとして
酸素ガスのみならず窒素ガスを添加しても良い。
【0064】以上のように本実施の形態においても、実
施の形態1と同様にして水蒸気雰囲気による減圧加熱の
後に、常温、常圧において被処理物37を冷却する処理
工程を設けたので、Cu配線の腐食に対するマージンを
確保しつつ、アッシング後の薬液処理によりレジスト残
渣の除去が容易となる。
施の形態1と同様にして水蒸気雰囲気による減圧加熱の
後に、常温、常圧において被処理物37を冷却する処理
工程を設けたので、Cu配線の腐食に対するマージンを
確保しつつ、アッシング後の薬液処理によりレジスト残
渣の除去が容易となる。
【0065】実施の形態3.図3は本発明の第3の実施
の形態における製造装置103を示す構成図である。製
造装置103は製造装置101の減圧加熱チャンバ14
を加圧加熱チャンバ40に置換し、冷却チャンバ21を
省略した構成を備えている。
の形態における製造装置103を示す構成図である。製
造装置103は製造装置101の減圧加熱チャンバ14
を加圧加熱チャンバ40に置換し、冷却チャンバ21を
省略した構成を備えている。
【0066】加圧加熱チャンバ40は減圧加熱チャンバ
14の真空排気口18にバルブ41を付加した構成を有
しており、バルブ41は加圧加熱チャンバ40を加圧状
態に保つ機能を有している。その他、図3において図
1、図2と同一符号は同一部分を示す。本実施の形態に
おいては、実施の形態1で用いた被処理物9を処理対象
とする。
14の真空排気口18にバルブ41を付加した構成を有
しており、バルブ41は加圧加熱チャンバ40を加圧状
態に保つ機能を有している。その他、図3において図
1、図2と同一符号は同一部分を示す。本実施の形態に
おいては、実施の形態1で用いた被処理物9を処理対象
とする。
【0067】エッチング処理は実施の形態1と同様であ
る。エッチング処理が終了した被処理物9は真空搬送系
13によって加圧加熱チャンバ40内の加熱試料台15
の所定の位置に搬送・載置される。加熱試料台15はヒ
ーター16により200℃に保持されている。次に加圧
加熱チャンバ40を加圧状態に保つためにバルブ41を
閉じ、ガス導入口19より水蒸気を導入し加圧加熱チャ
ンバ40内を所定のガス圧力に保つ。本実施の形態にお
いては加圧加熱チャンバ40内の圧力は1MPaとし、
この状態で被処理物9を30秒間保持する。
る。エッチング処理が終了した被処理物9は真空搬送系
13によって加圧加熱チャンバ40内の加熱試料台15
の所定の位置に搬送・載置される。加熱試料台15はヒ
ーター16により200℃に保持されている。次に加圧
加熱チャンバ40を加圧状態に保つためにバルブ41を
閉じ、ガス導入口19より水蒸気を導入し加圧加熱チャ
ンバ40内を所定のガス圧力に保つ。本実施の形態にお
いては加圧加熱チャンバ40内の圧力は1MPaとし、
この状態で被処理物9を30秒間保持する。
【0068】以上のように水蒸気雰囲気による加熱処理
において加圧することにより、実施の形態1,2で示さ
れた加熱処理と比較して大量の水蒸気を用いて、式
(1)の反応を促進することができる。従って、Al配
線表面におけるAlの酸化反応速度を、Alの腐食速度
よりも大きくすることができ、より効率よいAl配線の
防食処理が可能となる。
において加圧することにより、実施の形態1,2で示さ
れた加熱処理と比較して大量の水蒸気を用いて、式
(1)の反応を促進することができる。従って、Al配
線表面におけるAlの酸化反応速度を、Alの腐食速度
よりも大きくすることができ、より効率よいAl配線の
防食処理が可能となる。
【0069】また詳しいメカニズムは明らかではない
が、レジストと水と塩素化合物との不安定な化合物を生
成することもない。よって実施の形態1,2で必要であ
った常温(あるいは低温)・常圧下での冷却処理も不要
である。
が、レジストと水と塩素化合物との不安定な化合物を生
成することもない。よって実施の形態1,2で必要であ
った常温(あるいは低温)・常圧下での冷却処理も不要
である。
【0070】この後、実施の形態1と同様にして真空搬
送系20(あるいは25)によって被処理物9がアッシ
ングチャンバ26へと搬送されてアッシング処理を行う
ことができる。
送系20(あるいは25)によって被処理物9がアッシ
ングチャンバ26へと搬送されてアッシング処理を行う
ことができる。
【0071】実施の形態4.図4は本発明の実施の形態
4における製造装置104を示す構成図である。製造装
置104は製造装置103のエッチングチャンバ6及び
その周辺装備を、実施の形態2で示されたエッチングチ
ャンバ34及びその周辺装備に置換した構成を備えてい
る。図4において図1乃至図3と同一符号は同一部分を
示す。本実施の形態においては、実施の形態2で用いた
被処理物37を処理対象とする。
4における製造装置104を示す構成図である。製造装
置104は製造装置103のエッチングチャンバ6及び
その周辺装備を、実施の形態2で示されたエッチングチ
ャンバ34及びその周辺装備に置換した構成を備えてい
る。図4において図1乃至図3と同一符号は同一部分を
示す。本実施の形態においては、実施の形態2で用いた
被処理物37を処理対象とする。
【0072】エッチング処理は実施の形態2と同様であ
る。エッチング処理が終了した後、被処理物37は真空
搬送系13によって加圧加熱チャンバ40内の加熱試料
台15の所定の位置に搬送される。加熱試料台15はヒ
ーター16により250℃に保持されている。次にバル
ブ41を閉じて、ガス導入口19より水蒸気を導入し、
加圧加熱チャンバ40内を所定のガス圧力に保つ。本実
施の形態においては加圧加熱チャンバ40内の圧力は
1.5MPaとし、この状態で被処理物9を45秒間保
持している。
る。エッチング処理が終了した後、被処理物37は真空
搬送系13によって加圧加熱チャンバ40内の加熱試料
台15の所定の位置に搬送される。加熱試料台15はヒ
ーター16により250℃に保持されている。次にバル
ブ41を閉じて、ガス導入口19より水蒸気を導入し、
加圧加熱チャンバ40内を所定のガス圧力に保つ。本実
施の形態においては加圧加熱チャンバ40内の圧力は
1.5MPaとし、この状態で被処理物9を45秒間保
持している。
【0073】以上のように水蒸気雰囲気による加圧加熱
を施すことにより、Cu配線表面におけるCuの酸化反
応速度を、Cuの腐食速度よりも大きくすることがで
き、より効率よいCu配線の防食処理が可能となる。ま
た実施の形態3と同様にして冷却処理を行わなくても、
レジストの残渣が生じることがない。
を施すことにより、Cu配線表面におけるCuの酸化反
応速度を、Cuの腐食速度よりも大きくすることがで
き、より効率よいCu配線の防食処理が可能となる。ま
た実施の形態3と同様にして冷却処理を行わなくても、
レジストの残渣が生じることがない。
【0074】実施の形態5.図5は本発明の実施の形態
5における製造装置105を示す構成図である。製造装
置105は製造装置103の加圧加熱チャンバ40を減
圧加熱チャンバ14に置換した構成を備えている。図5
において図1乃至図4と同一符号は同一部分を示す。本
実施の形態においては、実施の形態1で用いた被処理物
9を処理対象とする。
5における製造装置105を示す構成図である。製造装
置105は製造装置103の加圧加熱チャンバ40を減
圧加熱チャンバ14に置換した構成を備えている。図5
において図1乃至図4と同一符号は同一部分を示す。本
実施の形態においては、実施の形態1で用いた被処理物
9を処理対象とする。
【0075】被処理物9は実施の形態1と同様のエッチ
ング処理が行われ、減圧状態を維持したまま減圧加熱チ
ャンバ14に搬送される。そして減圧加熱チャンバ14
内の加熱試料台15の所定の位置に載置される。
ング処理が行われ、減圧状態を維持したまま減圧加熱チ
ャンバ14に搬送される。そして減圧加熱チャンバ14
内の加熱試料台15の所定の位置に載置される。
【0076】本実施の形態では減圧加熱処理を水蒸気と
窒素ガスの混合ガスの雰囲気で行う。例えば水蒸気の流
量を20sccm、窒素ガスの流量を100sccmと
し、減圧加熱チャンバ14内の圧力を260Pa、温度
を200℃に設定する。この状態で被処理物9を2分間
保持し、その後真空搬送系20(或いは25)によって
アッシングチャンバ26へ搬送し、実施の形態1と同様
のアッシング処理を行った。
窒素ガスの混合ガスの雰囲気で行う。例えば水蒸気の流
量を20sccm、窒素ガスの流量を100sccmと
し、減圧加熱チャンバ14内の圧力を260Pa、温度
を200℃に設定する。この状態で被処理物9を2分間
保持し、その後真空搬送系20(或いは25)によって
アッシングチャンバ26へ搬送し、実施の形態1と同様
のアッシング処理を行った。
【0077】その後更に薬液処理を施したところ、レジ
スト残渣の除去が容易であり、また処理後2週間経って
も腐食は発生しなかった。以上のことから、本実施の形
態においても、腐食に対するマージンを十分確保し、冷
却処理工程を必要とする事なくレジストの残渣を容易に
することができる。
スト残渣の除去が容易であり、また処理後2週間経って
も腐食は発生しなかった。以上のことから、本実施の形
態においても、腐食に対するマージンを十分確保し、冷
却処理工程を必要とする事なくレジストの残渣を容易に
することができる。
【0078】レジストの残渣を容易にすることができる
メカニズムについては現状では明確ではないものの、減
圧加熱処理において窒素ガスの存在が、レジストと水と
塩素化合物の化合物の生成を抑制しているのではないか
と考えられる。
メカニズムについては現状では明確ではないものの、減
圧加熱処理において窒素ガスの存在が、レジストと水と
塩素化合物の化合物の生成を抑制しているのではないか
と考えられる。
【0079】実施の形態6.図6は本発明の第6の実施
の形態における製造装置106を示す構成図である。製
造装置106は製造装置105のエッチングチャンバ6
及びその周辺装備を、実施の形態2,4で示されたエッ
チングチャンバ34及びその周辺装備に置換した構成を
備えている。図6において図1乃至図5と同一符号は同
一部分を示す。本実施の形態においては、実施の形態2
で用いた被処理物37を処理対象とする。
の形態における製造装置106を示す構成図である。製
造装置106は製造装置105のエッチングチャンバ6
及びその周辺装備を、実施の形態2,4で示されたエッ
チングチャンバ34及びその周辺装備に置換した構成を
備えている。図6において図1乃至図5と同一符号は同
一部分を示す。本実施の形態においては、実施の形態2
で用いた被処理物37を処理対象とする。
【0080】被処理物37は実施の形態2と同様のエッ
チング処理を施され、減圧状態を維持したまま減圧加熱
チャンバ14に搬送され、減圧加熱チャンバ14内の加
熱試料台15の所定の位置に載置する。
チング処理を施され、減圧状態を維持したまま減圧加熱
チャンバ14に搬送され、減圧加熱チャンバ14内の加
熱試料台15の所定の位置に載置する。
【0081】本実施の形態では減圧加熱処理を水蒸気と
窒素ガスの混合ガス雰囲気でおこなう。例えば水蒸気の
流量を50sccm、窒素ガスの流量を300sccm
とし、減圧加熱チャンバの圧力は390Paに保ち、温
度は250℃に設定される。この状態で2分間保持され
た後、被処理物37はアッシングチャンバ26に搬送さ
れて実施の形態2と同様のアッシング処理を行った。
窒素ガスの混合ガス雰囲気でおこなう。例えば水蒸気の
流量を50sccm、窒素ガスの流量を300sccm
とし、減圧加熱チャンバの圧力は390Paに保ち、温
度は250℃に設定される。この状態で2分間保持され
た後、被処理物37はアッシングチャンバ26に搬送さ
れて実施の形態2と同様のアッシング処理を行った。
【0082】その後更に薬液処理を施したところ、レジ
スト残渣の除去が容易であり、また処理後2週間経って
も腐食は発生しなかった。以上のことから、本実施の形
態においても、腐食に対するマージンを十分確保し、冷
却処理工程を必要とする事なくレジストの残渣を容易に
することができる。レジストの残渣を容易にすることが
できる理由は不詳であるが、実施の形態5で説明したメ
カニズムが考えられる。
スト残渣の除去が容易であり、また処理後2週間経って
も腐食は発生しなかった。以上のことから、本実施の形
態においても、腐食に対するマージンを十分確保し、冷
却処理工程を必要とする事なくレジストの残渣を容易に
することができる。レジストの残渣を容易にすることが
できる理由は不詳であるが、実施の形態5で説明したメ
カニズムが考えられる。
【0083】なお実施の形態1乃至6において、Alを
主成分としてCuを含むAl合金膜および銅膜のエッチ
ング処理ガスとして塩素を含むガスを用いたが、臭素、
臭化水素等の臭素を含むガスを用いてもよい。塩素と同
様にハロゲンであるためである。
主成分としてCuを含むAl合金膜および銅膜のエッチ
ング処理ガスとして塩素を含むガスを用いたが、臭素、
臭化水素等の臭素を含むガスを用いてもよい。塩素と同
様にハロゲンであるためである。
【0084】また実施の形態1乃至2、5乃至6におい
て、エッチング後の減圧加熱処理は水蒸気、もしくは水
蒸気と窒素の混合ガスをプラズマ化した雰囲気で行って
もよい。水蒸気をプラズマ化しても式(1)の反応は生
じるためである。
て、エッチング後の減圧加熱処理は水蒸気、もしくは水
蒸気と窒素の混合ガスをプラズマ化した雰囲気で行って
もよい。水蒸気をプラズマ化しても式(1)の反応は生
じるためである。
【0085】またエッチング処理においてはECR,R
IE,RF,マグネトロンRIEでも上記実施の形態に
適用することができる。
IE,RF,マグネトロンRIEでも上記実施の形態に
適用することができる。
【0086】実施の形態7.実施の形態1乃至6におい
てはレジスト残渣の除去を容易にするという効果をも得
ることができたが、単に金属配線の腐食を防止するので
有れば、常圧での冷却工程は不要である。
てはレジスト残渣の除去を容易にするという効果をも得
ることができたが、単に金属配線の腐食を防止するので
有れば、常圧での冷却工程は不要である。
【0087】図7は本発明の第7の実施の形態における
製造装置107を示す構成図である。製造装置107は
製造装置105のアッシングチャンバ26及びその周辺
装備を、アッシング処理装置200に置換した構成を備
えている。図7において図1乃至図6と同一符号は同一
部分を示す。本実施の形態においては、実施の形態1で
用いた被処理物9を処理対象とする。
製造装置107を示す構成図である。製造装置107は
製造装置105のアッシングチャンバ26及びその周辺
装備を、アッシング処理装置200に置換した構成を備
えている。図7において図1乃至図6と同一符号は同一
部分を示す。本実施の形態においては、実施の形態1で
用いた被処理物9を処理対象とする。
【0088】アッシング処理装置200はアッシング試
料台202を覆うアッシング処理チャンバ201を備え
ている。アッシング処理チャンバ201は真空排気口2
03によって排気される一方、ガス導入口204から所
定の反応ガスが導入される。アッシング処理装置200
はμ波発振器205をも備えており、ここで発振された
μ波はμ波導波管206を経由してテフロン板207を
介し、放電領域208へと導波される。荷電粒子遮蔽板
209は放電領域208から荷電粒子がアッシング試料
台202へと向かわないように機能する。
料台202を覆うアッシング処理チャンバ201を備え
ている。アッシング処理チャンバ201は真空排気口2
03によって排気される一方、ガス導入口204から所
定の反応ガスが導入される。アッシング処理装置200
はμ波発振器205をも備えており、ここで発振された
μ波はμ波導波管206を経由してテフロン板207を
介し、放電領域208へと導波される。荷電粒子遮蔽板
209は放電領域208から荷電粒子がアッシング試料
台202へと向かわないように機能する。
【0089】実施の形態1と同様にしてエッチングチャ
ンバ6において所望のエッチングが終了した後、エッチ
ングチャンバ6内を所望の真空度まで減圧する。この減
圧状態を保持したまま被処理物9を真空搬送系13を介
して減圧加熱チャンバ14内に搬送し、加熱試料台15
上の所望の位置に載置する。加熱試料台15はヒーター
16により200℃に保持されている。
ンバ6において所望のエッチングが終了した後、エッチ
ングチャンバ6内を所望の真空度まで減圧する。この減
圧状態を保持したまま被処理物9を真空搬送系13を介
して減圧加熱チャンバ14内に搬送し、加熱試料台15
上の所望の位置に載置する。加熱試料台15はヒーター
16により200℃に保持されている。
【0090】次いで、ガス導入口19から少なくともO
H基を含むガスG1、例えば流量120sccmのH2
O を導入する。減圧加熱チャンバ14内の圧力は60
0Paに保持され、この状態で被処理物9を5分間保持
する事によりH2O 雰囲気での減圧加熱処理を行う。図
8はこの加熱処理の様子を示す、減圧加熱チャンバ14
近傍の断面図である。ガス導入口19から導入された少
なくともOH基を含むガスG1は、減圧加熱チャンバ1
4内でガス雰囲気Aを形成する。この処理によって実施
の形態1において式(1)を用いて説明された反応が進
み、金属配線の腐食が防止される。
H基を含むガスG1、例えば流量120sccmのH2
O を導入する。減圧加熱チャンバ14内の圧力は60
0Paに保持され、この状態で被処理物9を5分間保持
する事によりH2O 雰囲気での減圧加熱処理を行う。図
8はこの加熱処理の様子を示す、減圧加熱チャンバ14
近傍の断面図である。ガス導入口19から導入された少
なくともOH基を含むガスG1は、減圧加熱チャンバ1
4内でガス雰囲気Aを形成する。この処理によって実施
の形態1において式(1)を用いて説明された反応が進
み、金属配線の腐食が防止される。
【0091】この加熱処理が終了した後、減圧加熱チャ
ンバ14内を排気して、所望の真空度まで減圧する。そ
して減圧状態を保持したまま被処理物9を真空搬送系5
0を介してアッシングチャンバ201へ搬送し、アッシ
ング試料台202上の所望の位置に載置する。そしてガ
ス導入口204よりアッシングガス、例えば流量100
0sccmのO2 を導入し、アッシングチャンバ201
内の圧力を260Paに保持する。
ンバ14内を排気して、所望の真空度まで減圧する。そ
して減圧状態を保持したまま被処理物9を真空搬送系5
0を介してアッシングチャンバ201へ搬送し、アッシ
ング試料台202上の所望の位置に載置する。そしてガ
ス導入口204よりアッシングガス、例えば流量100
0sccmのO2 を導入し、アッシングチャンバ201
内の圧力を260Paに保持する。
【0092】次いで、μ波発振器205で1000Wの
出力を与えたμ波を発振させ、μ波導波管206を経て
テフロン板207上に伝搬させる。テフロン板207中
を通過したμ波は、テフロン板207下部で表面波(S
urfaceWave)となり、この表面波エネルギー
がアッシングガス分子と衝突して放電領域208におい
てプラズマが発生する。
出力を与えたμ波を発振させ、μ波導波管206を経て
テフロン板207上に伝搬させる。テフロン板207中
を通過したμ波は、テフロン板207下部で表面波(S
urfaceWave)となり、この表面波エネルギー
がアッシングガス分子と衝突して放電領域208におい
てプラズマが発生する。
【0093】このプラズマ中の荷電粒子[イオン、電
子]は、アッシング処理チャンバ201を通して接地さ
れた荷電粒子遮蔽板209により捕獲されるので、被処
理物9上に対しては中性活性種[ラジカル]のみが輸送
され、フォトレジスト膜がアッシングされる。
子]は、アッシング処理チャンバ201を通して接地さ
れた荷電粒子遮蔽板209により捕獲されるので、被処
理物9上に対しては中性活性種[ラジカル]のみが輸送
され、フォトレジスト膜がアッシングされる。
【0094】以上のように処理して得られたサンプルに
おいてコロージョン及び欠損の加速試験を行った。コロ
ージョンに対する試験方法は、フォトレジストのアッシ
ング処理終了直後から、光学顕微鏡を用いてウエハ上に
形成された金属配線の特定パターン中に発生するコロー
ジョン数を目測でカウントし、ウエハ面内十字5点にお
ける総コロージョン数の経時変化を調査した。また、欠
損に対する試験方法は、フォトレジストのアッシング処
理終了後、純水槽に5分間浸漬し、スピンドライヤーで
乾燥させ、光学顕微鏡を用いてウエハ上に形成された金
属配線の特定パターン中に発生する欠損数を目測でカウ
ントし、ウエハ面内十字9点における総欠損数を調査し
た。なお本試験では、コロージョン及び欠損が発生し易
いパターンレイアウトを有するマスクでリソグラフィー
を行った。
おいてコロージョン及び欠損の加速試験を行った。コロ
ージョンに対する試験方法は、フォトレジストのアッシ
ング処理終了直後から、光学顕微鏡を用いてウエハ上に
形成された金属配線の特定パターン中に発生するコロー
ジョン数を目測でカウントし、ウエハ面内十字5点にお
ける総コロージョン数の経時変化を調査した。また、欠
損に対する試験方法は、フォトレジストのアッシング処
理終了後、純水槽に5分間浸漬し、スピンドライヤーで
乾燥させ、光学顕微鏡を用いてウエハ上に形成された金
属配線の特定パターン中に発生する欠損数を目測でカウ
ントし、ウエハ面内十字9点における総欠損数を調査し
た。なお本試験では、コロージョン及び欠損が発生し易
いパターンレイアウトを有するマスクでリソグラフィー
を行った。
【0095】コロージョンに関しては、従来の技術の
で説明されたN2 雰囲気における減圧加熱処理では、ア
ッシング処理終了から1時間後には20乃至30個、2
時間後には100個以上のコロージョンが発生したにも
係わらず、本実施の形態に示した処理を施したサンプル
においては48時間以上経過してもコロージョンの発生
は認められなかった。
で説明されたN2 雰囲気における減圧加熱処理では、ア
ッシング処理終了から1時間後には20乃至30個、2
時間後には100個以上のコロージョンが発生したにも
係わらず、本実施の形態に示した処理を施したサンプル
においては48時間以上経過してもコロージョンの発生
は認められなかった。
【0096】また、欠損に関しては、従来の技術ので
説明されたN2 雰囲気における減圧加熱処理では150
乃至200個の欠損が発生したにも拘らず、本実施の形
態に示した処理を施したサンプルにおいては1個も発生
しなかった。
説明されたN2 雰囲気における減圧加熱処理では150
乃至200個の欠損が発生したにも拘らず、本実施の形
態に示した処理を施したサンプルにおいては1個も発生
しなかった。
【0097】以上のように本発明の実施の形態の処理方
法によれば、Al配線またはAl合金配線のコロージョ
ン及び欠損の発生を十分に防止できる事が確認された。
また、本実施の形態による処理方法は、Al配線または
Al合金配線だけでなく、Cu配線に対しても同様に有
効である。
法によれば、Al配線またはAl合金配線のコロージョ
ン及び欠損の発生を十分に防止できる事が確認された。
また、本実施の形態による処理方法は、Al配線または
Al合金配線だけでなく、Cu配線に対しても同様に有
効である。
【0098】更に、本実施の形態では少なくともOH基
を含むガスとしてH2O を選択した場合の効果について
説明したが、ガス導入口19から導入されるガスは、少
なくともOH基を含むガス[R−OH]であれば種々の
ガスが適用できる。
を含むガスとしてH2O を選択した場合の効果について
説明したが、ガス導入口19から導入されるガスは、少
なくともOH基を含むガス[R−OH]であれば種々の
ガスが適用できる。
【0099】例えば、実施の形態1及び本実施の形態で
例示した水[H2O ]の他、過酸化水素[H2O2]、ア
ルコール類[R−OH;Rはアルキル基]、オキソ酸類
[XOm(OH)n;Xはハロゲン以外の任意の元素、
m,nは原子価]などが挙げられる。例えば、オキソ酸
としてSO2(OH)2を用いた場合には、式(1)に相
当する反応式は 2AlCl3+3SO2(OH)2→2Al(OH)3+3SO2↑+6Cl* →Al2O3+6HCl↑ …式(2) のようになると予想される。
例示した水[H2O ]の他、過酸化水素[H2O2]、ア
ルコール類[R−OH;Rはアルキル基]、オキソ酸類
[XOm(OH)n;Xはハロゲン以外の任意の元素、
m,nは原子価]などが挙げられる。例えば、オキソ酸
としてSO2(OH)2を用いた場合には、式(1)に相
当する反応式は 2AlCl3+3SO2(OH)2→2Al(OH)3+3SO2↑+6Cl* →Al2O3+6HCl↑ …式(2) のようになると予想される。
【0100】これまでに説明してきたような方法を用い
たとしても、残留塩素分が完全に除去される訳ではな
く、僅かながらも配線層に残留している。従って、後工
程における熱処理の際に、その僅かながら残留している
塩素分が反応し、欠損が発生する可能性がある。
たとしても、残留塩素分が完全に除去される訳ではな
く、僅かながらも配線層に残留している。従って、後工
程における熱処理の際に、その僅かながら残留している
塩素分が反応し、欠損が発生する可能性がある。
【0101】一般に、オキソ酸類は酸化剤として働く性
質を持っているため、AlまたはCu表面に酸化層が形
成される。この配線表面の酸化層の側壁保護効果によ
り、配線層に残留塩素が存在していたとしても防食マー
ジンは十分確保されるので、加熱処理に導入するガスと
してオキソ酸類を選択する事により、一層防食マージン
を確保することができる。
質を持っているため、AlまたはCu表面に酸化層が形
成される。この配線表面の酸化層の側壁保護効果によ
り、配線層に残留塩素が存在していたとしても防食マー
ジンは十分確保されるので、加熱処理に導入するガスと
してオキソ酸類を選択する事により、一層防食マージン
を確保することができる。
【0102】実施の形態8.減圧加熱処理を2段階に分
け、実施の形態7で例示したガス(少なくともOH基を
有するガス)を用いた第1の減圧加熱処理の後に、他の
ガスを用いた第2の減圧加熱処理を行うことにより、更
にコロージョンおよび欠損に対するマージンを向上させ
ることができる。
け、実施の形態7で例示したガス(少なくともOH基を
有するガス)を用いた第1の減圧加熱処理の後に、他の
ガスを用いた第2の減圧加熱処理を行うことにより、更
にコロージョンおよび欠損に対するマージンを向上させ
ることができる。
【0103】被処理物9に対して所望のエッチングが終
了後、搬送して加熱試料台15上の所望の位置に載置す
る。加熱試料台15はヒーター16により200℃に保
持されている。次いで、ガス導入口19から、少なくと
もOH基を含むガス、例えば流量120sccmのH2
O を導入する。減圧加熱チャンバ101内の圧力は3
50Paに保持されており、この状態で被処理物9を5
分間保持する事によりH2O 雰囲気での第1の減圧加熱
処理を行う。
了後、搬送して加熱試料台15上の所望の位置に載置す
る。加熱試料台15はヒーター16により200℃に保
持されている。次いで、ガス導入口19から、少なくと
もOH基を含むガス、例えば流量120sccmのH2
O を導入する。減圧加熱チャンバ101内の圧力は3
50Paに保持されており、この状態で被処理物9を5
分間保持する事によりH2O 雰囲気での第1の減圧加熱
処理を行う。
【0104】次いで、減圧加熱チャンバ14内を所望の
圧力まで排気し、ガス導入口19から少なくとも硝酸
[HNO3 ]を含むガス、例えば流量360sccmの
硝酸を導入する。減圧加熱チャンバ101内は930P
aに保持されており、この状態で被処理物9を7分間保
持することにより硝酸雰囲気での第2の減圧加熱処理を
行う。
圧力まで排気し、ガス導入口19から少なくとも硝酸
[HNO3 ]を含むガス、例えば流量360sccmの
硝酸を導入する。減圧加熱チャンバ101内は930P
aに保持されており、この状態で被処理物9を7分間保
持することにより硝酸雰囲気での第2の減圧加熱処理を
行う。
【0105】硝酸は強い酸化剤として働くばかりでな
く、AlやCuなどの金属を不動態化する働きも合わせ
持っており、他の酸化剤による表面酸化を行った場合よ
りも金属表面での反応性が著しく低下する。従って、実
施の形態2で処理対象となった被処理物37のように銅
を主体とする金属配線に対しても本実施の形態を適用す
ることができる。
く、AlやCuなどの金属を不動態化する働きも合わせ
持っており、他の酸化剤による表面酸化を行った場合よ
りも金属表面での反応性が著しく低下する。従って、実
施の形態2で処理対象となった被処理物37のように銅
を主体とする金属配線に対しても本実施の形態を適用す
ることができる。
【0106】以上のように本実施の形態によれば、第1
の減圧加熱処理で金属配線の残留塩素分を除去し、次い
で第2の減圧加熱処理で金属配線表面を不動態化する事
により、第1の減圧加熱処理で除去しきれなかった残留
塩素分が後工程における熱処理などで再反応する事を抑
制できるので、コロージョンおよび欠損に対して十分マ
ージンを得ることができる。
の減圧加熱処理で金属配線の残留塩素分を除去し、次い
で第2の減圧加熱処理で金属配線表面を不動態化する事
により、第1の減圧加熱処理で除去しきれなかった残留
塩素分が後工程における熱処理などで再反応する事を抑
制できるので、コロージョンおよび欠損に対して十分マ
ージンを得ることができる。
【0107】実施の形態9.図9は本発明の実施の形態
9において用いられる減圧加熱チャンバ14a近傍の断
面図である。減圧加熱チャンバ14aは実施の形態7の
減圧加熱チャンバ14と置換して用いられる。減圧加熱
チャンバ14aは減圧加熱チャンバ14の上面に紫外線
透過窓109を設けた構造を有している。図9において
図1乃至図8と同一符号は同一部分を示している。
9において用いられる減圧加熱チャンバ14a近傍の断
面図である。減圧加熱チャンバ14aは実施の形態7の
減圧加熱チャンバ14と置換して用いられる。減圧加熱
チャンバ14aは減圧加熱チャンバ14の上面に紫外線
透過窓109を設けた構造を有している。図9において
図1乃至図8と同一符号は同一部分を示している。
【0108】実施の形態8において示された第2の減圧
加熱処理において他のガスを用いることにより、コロー
ジョンおよび欠損に対するマージンを向上させることも
できる。
加熱処理において他のガスを用いることにより、コロー
ジョンおよび欠損に対するマージンを向上させることも
できる。
【0109】実施の形態8において示された第1の減圧
加熱処理が終了した後、減圧加熱チャンバ14内を所望
の圧力まで排気し、ガス導入口19から少なくとも酸素
ガスを含む混合ガスG2、例えば流量360sccmの
O2 を導入する。減圧加熱チャンバ14内は930Pa
に保持されつつ、Wランプやハロゲンランプなどから発
せられた紫外線L1を紫外線透過窓109を通して減圧
加熱チャンバ14内に照射する。
加熱処理が終了した後、減圧加熱チャンバ14内を所望
の圧力まで排気し、ガス導入口19から少なくとも酸素
ガスを含む混合ガスG2、例えば流量360sccmの
O2 を導入する。減圧加熱チャンバ14内は930Pa
に保持されつつ、Wランプやハロゲンランプなどから発
せられた紫外線L1を紫外線透過窓109を通して減圧
加熱チャンバ14内に照射する。
【0110】減圧加熱チャンバ14内の酸素分子は、照
射された紫外線L1の光エネルギーによりオゾン[O
3 ]となり、減圧加熱チャンバ14内はオゾン雰囲気B
で満たされる。この状態で被処理物9を5分間保持する
事によりオゾン雰囲気での第2の減圧加熱処理を行う。
射された紫外線L1の光エネルギーによりオゾン[O
3 ]となり、減圧加熱チャンバ14内はオゾン雰囲気B
で満たされる。この状態で被処理物9を5分間保持する
事によりオゾン雰囲気での第2の減圧加熱処理を行う。
【0111】オゾンは極めて強い酸化力をもっており、
その効果は反応系の温度が高い程有利に働くため、本実
施の形態の200℃で加熱されたAlまたはCu表面に
は強固な酸化層が形成される。従って、実施の形態2で
処理対象となった被処理物37のように銅を主体とする
金属配線に対しても本実施の形態を適用することができ
る。
その効果は反応系の温度が高い程有利に働くため、本実
施の形態の200℃で加熱されたAlまたはCu表面に
は強固な酸化層が形成される。従って、実施の形態2で
処理対象となった被処理物37のように銅を主体とする
金属配線に対しても本実施の形態を適用することができ
る。
【0112】以上のように本実施の形態の処理によれ
ば、第1の減圧加熱処理で配線層の残留塩素分を除去
し、次いで第2の減圧加熱処理で配線層表面に強固な酸
化層を形成する事により、第1の減圧加熱処理で除去し
きれなかった残留塩素分が後工程における熱処理などで
再反応する事を抑制できるので、コロージョンおよび欠
損に対して十分マージンのある金属配線を得る事が可能
である。
ば、第1の減圧加熱処理で配線層の残留塩素分を除去
し、次いで第2の減圧加熱処理で配線層表面に強固な酸
化層を形成する事により、第1の減圧加熱処理で除去し
きれなかった残留塩素分が後工程における熱処理などで
再反応する事を抑制できるので、コロージョンおよび欠
損に対して十分マージンのある金属配線を得る事が可能
である。
【0113】なお、特に本実施の形態によれば、被処理
物9を大気圧に曝露せずにオゾンを用いて酸化させるこ
とができるので、エッチング処理とアッシング処理の間
で実行する事が容易である。
物9を大気圧に曝露せずにオゾンを用いて酸化させるこ
とができるので、エッチング処理とアッシング処理の間
で実行する事が容易である。
【0114】実施の形態10.図10は本発明の実施の
形態10において用いられるオゾン処理装置60の構成
を示す断面図である。本実施の形態は、実施の形態7で
示されたエッチング、減圧加熱処理、アッシングが終了
した後、基板に対してオゾン水処理を行うことを特徴と
している。
形態10において用いられるオゾン処理装置60の構成
を示す断面図である。本実施の形態は、実施の形態7で
示されたエッチング、減圧加熱処理、アッシングが終了
した後、基板に対してオゾン水処理を行うことを特徴と
している。
【0115】オゾン処理装置60はオゾン水処理容器5
1と、オゾン供給ノズル54とを備えており、オゾン水
処理容器51には純水55が蓄えられる。純水55には
オゾン発生装置などにより生成したオゾンガス56がオ
ゾン供給ノズル54から供給される。純水55はオゾン
水化され、オゾン水中のオゾン濃度が常に安定して保持
される。ヒーター電源53はヒーター52に通電し、純
水55を70℃から80℃の温度に保っている。
1と、オゾン供給ノズル54とを備えており、オゾン水
処理容器51には純水55が蓄えられる。純水55には
オゾン発生装置などにより生成したオゾンガス56がオ
ゾン供給ノズル54から供給される。純水55はオゾン
水化され、オゾン水中のオゾン濃度が常に安定して保持
される。ヒーター電源53はヒーター52に通電し、純
水55を70℃から80℃の温度に保っている。
【0116】アッシング処理の終了した被処理物9は、
オゾン水処理容器51内へ搬送され、純水55に10分
間浸漬保持され、オゾン水処理が行われる。オゾン水
は、通常の純水よりも酸化力が強いため、AlまたはC
u表面には強固な酸化層が形成される。従って、実施の
形態2で処理対象となった被処理物37のように銅を主
体とする金属配線に対しても本実施の形態を適用するこ
とができる。
オゾン水処理容器51内へ搬送され、純水55に10分
間浸漬保持され、オゾン水処理が行われる。オゾン水
は、通常の純水よりも酸化力が強いため、AlまたはC
u表面には強固な酸化層が形成される。従って、実施の
形態2で処理対象となった被処理物37のように銅を主
体とする金属配線に対しても本実施の形態を適用するこ
とができる。
【0117】以上のように本実施の形態の処理によれ
ば、まず減圧加熱処理で配線層の残留塩素分を除去した
後、フォトレジスト膜のアッシング処理を行う。次いで
オゾン水処理で配線層表面に強固な酸化層を形成する事
により、減圧加熱処理で除去しきれなかった残留塩素分
が後工程における熱処理などで再反応する事を抑制でき
る。従って、コロージョンおよび欠損に対して十分マー
ジンのある金属配線を得る事が可能である。
ば、まず減圧加熱処理で配線層の残留塩素分を除去した
後、フォトレジスト膜のアッシング処理を行う。次いで
オゾン水処理で配線層表面に強固な酸化層を形成する事
により、減圧加熱処理で除去しきれなかった残留塩素分
が後工程における熱処理などで再反応する事を抑制でき
る。従って、コロージョンおよび欠損に対して十分マー
ジンのある金属配線を得る事が可能である。
【0118】実施の形態11.図11は本発明の実施の
形態11において用いられる減圧加熱チャンバ14b近
傍の断面図である。減圧加熱チャンバ14bは実施の形
態7の減圧加熱チャンバ14と置換して用いられる。減
圧加熱チャンバ14bは減圧加熱チャンバ14の側面に
透過窓113を設けた構造を有している。図11におい
て図1乃至図10と同一符号は同一部分を示している。
形態11において用いられる減圧加熱チャンバ14b近
傍の断面図である。減圧加熱チャンバ14bは実施の形
態7の減圧加熱チャンバ14と置換して用いられる。減
圧加熱チャンバ14bは減圧加熱チャンバ14の側面に
透過窓113を設けた構造を有している。図11におい
て図1乃至図10と同一符号は同一部分を示している。
【0119】被処理物9に対して所望のエッチングが終
了後、搬送して加熱試料台15上の所望の位置に載置す
る。加熱試料台15はヒーター16により200℃に保
持されている。次いで、ガス導入口19から、少なくと
もOH基を含むガスG1、例えば流量120sccmの
H2O を導入する。減圧加熱チャンバ101内の圧力は
350Paに保持されている。
了後、搬送して加熱試料台15上の所望の位置に載置す
る。加熱試料台15はヒーター16により200℃に保
持されている。次いで、ガス導入口19から、少なくと
もOH基を含むガスG1、例えば流量120sccmの
H2O を導入する。減圧加熱チャンバ101内の圧力は
350Paに保持されている。
【0120】ここで、減圧加熱チャンバ14内に、OH
基の吸収波長である2.5μmから2.8μmの光L2
をモノクロメータ114で分光し、OH基吸収波長光L
2を透過させる透過窓113を介して外部から照射す
る。本実施の形態ではガスG1としてH2O を用いるの
で、OH2 の逆対称伸縮には2.66μmが、OH2 の
対称伸縮には2.73μmが、それぞれ対応する。
基の吸収波長である2.5μmから2.8μmの光L2
をモノクロメータ114で分光し、OH基吸収波長光L
2を透過させる透過窓113を介して外部から照射す
る。本実施の形態ではガスG1としてH2O を用いるの
で、OH2 の逆対称伸縮には2.66μmが、OH2 の
対称伸縮には2.73μmが、それぞれ対応する。
【0121】吸収波長光を照射されたOH基は、その光
エネルギーを吸収し、激しく運動して活性化される。こ
の活性化されたOH基を含むH2O 雰囲気Cにおいて被
処理物9を5分間保持し、減圧加熱処理を行う。
エネルギーを吸収し、激しく運動して活性化される。こ
の活性化されたOH基を含むH2O 雰囲気Cにおいて被
処理物9を5分間保持し、減圧加熱処理を行う。
【0122】以上のように本実施の形態によれば、活性
化されたOH基を含む分子で加熱処理を行う事により、
通常の活性化されてないOH基を含む分子による加熱処
理時に起こる反応と比較して、より反応が促進されて効
率よく配線層の残留塩素分を除去する事ができるため、
コロージョンおよび欠損に対して十分マージンのある金
属配線を得る事ができる。勿論、実施の形態2で処理対
象となった被処理物37のように銅を主体とする金属配
線に対しても本実施の形態を適用することができる。
化されたOH基を含む分子で加熱処理を行う事により、
通常の活性化されてないOH基を含む分子による加熱処
理時に起こる反応と比較して、より反応が促進されて効
率よく配線層の残留塩素分を除去する事ができるため、
コロージョンおよび欠損に対して十分マージンのある金
属配線を得る事ができる。勿論、実施の形態2で処理対
象となった被処理物37のように銅を主体とする金属配
線に対しても本実施の形態を適用することができる。
【0123】実施の形態12.図12は本発明の実施の
形態12において用いられる減圧加熱チャンバ14c近
傍の断面図である。減圧加熱チャンバ14cは実施の形
態7の減圧加熱チャンバ14と置換して用いられる。減
圧加熱チャンバ14cは減圧加熱チャンバ14の側面に
透過窓119を設けた構造を有している。図12におい
て図1乃至図11と同一符号は同一部分を示している。
形態12において用いられる減圧加熱チャンバ14c近
傍の断面図である。減圧加熱チャンバ14cは実施の形
態7の減圧加熱チャンバ14と置換して用いられる。減
圧加熱チャンバ14cは減圧加熱チャンバ14の側面に
透過窓119を設けた構造を有している。図12におい
て図1乃至図11と同一符号は同一部分を示している。
【0124】透過窓119は電子ビーム発生装置117
の発生する電子ビームL3を透過させる。従って、実施
の形態11と同様にして減圧加熱処理において、OH基
が(OH基吸収波長光L2の代わりに)電子ビームL3
のエネルギーを吸収し、激しく運動して活性化するよう
にできる。
の発生する電子ビームL3を透過させる。従って、実施
の形態11と同様にして減圧加熱処理において、OH基
が(OH基吸収波長光L2の代わりに)電子ビームL3
のエネルギーを吸収し、激しく運動して活性化するよう
にできる。
【0125】電子ビーム発生装置117で生成された
0.44eVから0.50eVのエネルギーを持った電
子ビームL3が減圧加熱チャンバ14c内に照射され
る。これらのエネルギーはλ[μm]=1.24/E
[eV]の関係と、実施の形態11で示された波長から
求められる。
0.44eVから0.50eVのエネルギーを持った電
子ビームL3が減圧加熱チャンバ14c内に照射され
る。これらのエネルギーはλ[μm]=1.24/E
[eV]の関係と、実施の形態11で示された波長から
求められる。
【0126】電子ビームL3を照射されたガス分子のO
H基は、照射された電子ビームL3のエネルギーを吸収
して活性化される。この活性化されたOH基を含むH2
O 雰囲気Dにおいて5分間保持し、減圧加熱処理を行
う。
H基は、照射された電子ビームL3のエネルギーを吸収
して活性化される。この活性化されたOH基を含むH2
O 雰囲気Dにおいて5分間保持し、減圧加熱処理を行
う。
【0127】以上のように本実施の形態によれば、実施
の形態11の場合と同様に、活性化されたOH基を含む
分子で加熱処理を行う事により、通常の活性化されてな
いOH基を含む分子による加熱処理時に起こる反応と比
較して、より反応が促進されて効率よく配線層の残留塩
素分を除去する事ができるため、コロージョンおよび欠
損に対して十分マージンのある金属配線を得る事ができ
る。勿論、実施の形態2で処理対象となった被処理物3
7のように銅を主体とする金属配線に対しても本実施の
形態を適用することができる。
の形態11の場合と同様に、活性化されたOH基を含む
分子で加熱処理を行う事により、通常の活性化されてな
いOH基を含む分子による加熱処理時に起こる反応と比
較して、より反応が促進されて効率よく配線層の残留塩
素分を除去する事ができるため、コロージョンおよび欠
損に対して十分マージンのある金属配線を得る事ができ
る。勿論、実施の形態2で処理対象となった被処理物3
7のように銅を主体とする金属配線に対しても本実施の
形態を適用することができる。
【0128】なお、電子ビームL3の代わりにイオンビ
ームを導入して、ガス分子のOH基を活性化してもよ
い。
ームを導入して、ガス分子のOH基を活性化してもよ
い。
【0129】実施の形態13.図13は本発明の実施の
形態13における製造装置108を示す構成図である。
製造装置108は図3で示された製造装置103の内、
加圧加熱チャンバ40とアッシングチャンバ26とを組
み合わせた構成を有するアッシング処理装置300が設
けられている。図13において図1乃至図12と同一符
号は同一部分を示している。
形態13における製造装置108を示す構成図である。
製造装置108は図3で示された製造装置103の内、
加圧加熱チャンバ40とアッシングチャンバ26とを組
み合わせた構成を有するアッシング処理装置300が設
けられている。図13において図1乃至図12と同一符
号は同一部分を示している。
【0130】アッシング処理装置300はアッシングチ
ャンバ40aを備え、アッシングチャンバ26に対して
製造装置103が設けていたのと同様にして、反応ガス
導入口29、ガス導入管31、導波管32、μ波発振器
33が設けられている。アッシングチャンバ40aは、
製造装置103の加圧加熱チャンバ40と同様にして真
空搬送系13によってエッチングチャンバ6と連結され
ており、加熱試料台15、ヒーター16、ヒーター電源
17、真空排気口18、ガス導入口19が備えられてい
る。そしてガス導入口19には反応ガス導入口29が連
結されている。また、バルブ41が真空排気口18に設
けられている。
ャンバ40aを備え、アッシングチャンバ26に対して
製造装置103が設けていたのと同様にして、反応ガス
導入口29、ガス導入管31、導波管32、μ波発振器
33が設けられている。アッシングチャンバ40aは、
製造装置103の加圧加熱チャンバ40と同様にして真
空搬送系13によってエッチングチャンバ6と連結され
ており、加熱試料台15、ヒーター16、ヒーター電源
17、真空排気口18、ガス導入口19が備えられてい
る。そしてガス導入口19には反応ガス導入口29が連
結されている。また、バルブ41が真空排気口18に設
けられている。
【0131】但し、アッシング処理装置300において
は、アッシングチャンバ40aに対して更にガス導入口
301が備えられており、反応ガス導入口29とは異な
るガスが導入される。
は、アッシングチャンバ40aに対して更にガス導入口
301が備えられており、反応ガス導入口29とは異な
るガスが導入される。
【0132】被処理物9に対して所望のエッチングが終
了後、搬送して加熱試料台15上の所望の位置に載置す
る。加熱試料台15はヒーター16により200℃に保
持されている。次いでOH基を含むガスだけを、例えば
流量120sccmのH2Oをガス導入管31からガス
導入口19を介して導入する。さらにガス導入口301
からO2 ガスをアッシングチャンバ40a内に導入す
る。アッシングチャンバ40a内の圧力は206Paに
保持される。
了後、搬送して加熱試料台15上の所望の位置に載置す
る。加熱試料台15はヒーター16により200℃に保
持されている。次いでOH基を含むガスだけを、例えば
流量120sccmのH2Oをガス導入管31からガス
導入口19を介して導入する。さらにガス導入口301
からO2 ガスをアッシングチャンバ40a内に導入す
る。アッシングチャンバ40a内の圧力は206Paに
保持される。
【0133】μ波発振器33において得られた1000
Wの出力のμ波が放電領域30において、OH基を含む
ガス(H2O )をプラズマ化し、中性のOHラジカルが
生成される。
Wの出力のμ波が放電領域30において、OH基を含む
ガス(H2O )をプラズマ化し、中性のOHラジカルが
生成される。
【0134】ガス導入口301から導入されたO2 ガス
は、アッシング試料台15による加熱と相まってフォト
レジスト膜とアッシング反応を起こし、これを除去して
いく。ここでO2 ガスはプラズマ化されないので、フォ
トレジスト膜の重合が促進されて完全なアッシングが困
難になるということもない。つまりこのアッシング反応
は荷電粒子照射のない純粋な熱化学反応であるため、フ
ォトレジスト膜の再重合等を起こさず完全なアッシング
が可能である。
は、アッシング試料台15による加熱と相まってフォト
レジスト膜とアッシング反応を起こし、これを除去して
いく。ここでO2 ガスはプラズマ化されないので、フォ
トレジスト膜の重合が促進されて完全なアッシングが困
難になるということもない。つまりこのアッシング反応
は荷電粒子照射のない純粋な熱化学反応であるため、フ
ォトレジスト膜の再重合等を起こさず完全なアッシング
が可能である。
【0135】ところでこの熱化学反応はアルミニウム配
線パターン表面の酸化を促進するためには温度的に不十
分である。なぜならO2 ガス雰囲気でのAl酸化を連続
的に起こすには500℃以上が必要であるからである。
しかしそのような加熱を行えば配線の電気的信頼性を損
なうこととなって実用的でない。
線パターン表面の酸化を促進するためには温度的に不十
分である。なぜならO2 ガス雰囲気でのAl酸化を連続
的に起こすには500℃以上が必要であるからである。
しかしそのような加熱を行えば配線の電気的信頼性を損
なうこととなって実用的でない。
【0136】ところが本実施の形態によれば、OHラジ
カルが放電領域30において生成されており、ウエハ上
にも輸送されている。このため、たとえ加熱によって上
昇した温度が200℃という比較的低い温度であって
も、OHラジカルが触媒として機能するためにAl配線
表面の酸化は促進される。従って、コロージョンや欠損
に対する耐性を有するAl酸化物でAl配線表面をおお
うことができる。しかも、OHラジカル自体がAlと結
合したClを置換する性質を有しているので、コロージ
ョンや欠損を防止する効果は一層高められる。
カルが放電領域30において生成されており、ウエハ上
にも輸送されている。このため、たとえ加熱によって上
昇した温度が200℃という比較的低い温度であって
も、OHラジカルが触媒として機能するためにAl配線
表面の酸化は促進される。従って、コロージョンや欠損
に対する耐性を有するAl酸化物でAl配線表面をおお
うことができる。しかも、OHラジカル自体がAlと結
合したClを置換する性質を有しているので、コロージ
ョンや欠損を防止する効果は一層高められる。
【0137】よって本実施の形態によればフォトレジス
ト膜の除去を容易にすると共に金属配線の腐食をも防止
する事ができる。
ト膜の除去を容易にすると共に金属配線の腐食をも防止
する事ができる。
【0138】なお、本実施の形態ではOH基を含むガス
としてH2O を例としてとりあげたが、他のOH基を含
むガス、例えばアルコール類やオキソ酸類,過酸化水素
などおよびこれらの混合ガスであっても良い。また、本
発明はAlだけでなくCuまたはCuを主成分とする合
金からなる金属配線においても同様の効果を有する。さ
らにエッチングチャンバとして電子サイクロトロン共鳴
プラズマエッチング方式をとり上げたが、平行平板RI
E,有磁場RIE,有磁場マイクロ波方式など他のエッ
チング方式であっても良い。
としてH2O を例としてとりあげたが、他のOH基を含
むガス、例えばアルコール類やオキソ酸類,過酸化水素
などおよびこれらの混合ガスであっても良い。また、本
発明はAlだけでなくCuまたはCuを主成分とする合
金からなる金属配線においても同様の効果を有する。さ
らにエッチングチャンバとして電子サイクロトロン共鳴
プラズマエッチング方式をとり上げたが、平行平板RI
E,有磁場RIE,有磁場マイクロ波方式など他のエッ
チング方式であっても良い。
【0139】実施の形態14.本実施の形態においても
製造装置108が用いられる。本実施の形態では、ガス
導入管31からAr等の不活性ガスを例えば500sc
cm、ガス導入口301からOH基を含むガスを有する
ガス(例えばH2O )を供給する。OH基を含むガスを
全くプラズマ化しないため、微量の酸素プラズマ(O
+ ,O2 +などのイオン)もウエハ上に供給されない。よ
って、再重合によるレジストの変質は全く生じない。
製造装置108が用いられる。本実施の形態では、ガス
導入管31からAr等の不活性ガスを例えば500sc
cm、ガス導入口301からOH基を含むガスを有する
ガス(例えばH2O )を供給する。OH基を含むガスを
全くプラズマ化しないため、微量の酸素プラズマ(O
+ ,O2 +などのイオン)もウエハ上に供給されない。よ
って、再重合によるレジストの変質は全く生じない。
【0140】一方、放電領域30ではμ波によって不活
性ガスプラズマが生成され、不活性ガスラジカルがアッ
シングチャンバ40a内に供給される。不活性ガスのラ
ジカルは励起状態のエネルギーが高いため、他のガス分
子と衝突するとその内部励起エネルギーを他のガス分子
に与え、他のガス分子を解離させる作用を持つ。すなわ
ち本実施の形態ではArラジカルがOH基を含むガスで
あるH2O 分子と衝突することにより、これを解離させ
てOHラジカルが発生する。よって、Alと結合したC
lが置換されてコロージョン、欠損を防止することがで
きる。
性ガスプラズマが生成され、不活性ガスラジカルがアッ
シングチャンバ40a内に供給される。不活性ガスのラ
ジカルは励起状態のエネルギーが高いため、他のガス分
子と衝突するとその内部励起エネルギーを他のガス分子
に与え、他のガス分子を解離させる作用を持つ。すなわ
ち本実施の形態ではArラジカルがOH基を含むガスで
あるH2O 分子と衝突することにより、これを解離させ
てOHラジカルが発生する。よって、Alと結合したC
lが置換されてコロージョン、欠損を防止することがで
きる。
【0141】さらに、OH基を含むガスと同時にO2 ガ
スも混合してガス導入口301から供給すれば、熱化学
反応によるフォトレジスト膜の完全なアッシングとコロ
ージョン防止を同時に行えるだけでなく、Al配線表面
のAlをOHラジカルを触媒として酸化するため、より
一層コロージョン、欠損に対して耐性のあるAl配線を
形成することができる。
スも混合してガス導入口301から供給すれば、熱化学
反応によるフォトレジスト膜の完全なアッシングとコロ
ージョン防止を同時に行えるだけでなく、Al配線表面
のAlをOHラジカルを触媒として酸化するため、より
一層コロージョン、欠損に対して耐性のあるAl配線を
形成することができる。
【0142】以上のように、本実施の形態によればフォ
トレジスト膜の完全なアッシングの障害となるO+ ,O
2 +イオンのウエハへの照射が全くないためフォトレジス
ト膜を再重合させることなくClの除去を行うことがで
きる。さらにOH基を含むガスと混合してO2 ガスをも
供給すれば、フォトレジスト膜の完全なアッシングも同
時にできる。
トレジスト膜の完全なアッシングの障害となるO+ ,O
2 +イオンのウエハへの照射が全くないためフォトレジス
ト膜を再重合させることなくClの除去を行うことがで
きる。さらにOH基を含むガスと混合してO2 ガスをも
供給すれば、フォトレジスト膜の完全なアッシングも同
時にできる。
【0143】実施の形態13と同様にしてガスを選択す
る事ができる他、不活性ガスとしてHe,Ne,Kr,
Xeを選択しても良いし、不活性ガスの混合ガスであっ
ても良い。
る事ができる他、不活性ガスとしてHe,Ne,Kr,
Xeを選択しても良いし、不活性ガスの混合ガスであっ
ても良い。
【0144】実施の形態15.図14は本発明の実施の
形態15にかかる工程を、他の実施の形態の工程と比較
して示すフローチャートである。同図(a)は他の実施
の形態の工程を、同図(b)は本発明の実施の形態15
にかかる工程を、それぞれ示している。
形態15にかかる工程を、他の実施の形態の工程と比較
して示すフローチャートである。同図(a)は他の実施
の形態の工程を、同図(b)は本発明の実施の形態15
にかかる工程を、それぞれ示している。
【0145】他の実施の形態では、同図(a)に示され
るように順次にエッチング(ステップS1)、水蒸気処
理(ステップS2)、アッシング(ステップS3)、テ
トラメチルアンモニウム等を用いた薬液処理(ステップ
S5)を行うものがあった。これに対して本実施の形態
では製造装置108を使用して、ステップS3とステッ
プS5との間にステップS4として再度水蒸気処理を行
う。
るように順次にエッチング(ステップS1)、水蒸気処
理(ステップS2)、アッシング(ステップS3)、テ
トラメチルアンモニウム等を用いた薬液処理(ステップ
S5)を行うものがあった。これに対して本実施の形態
では製造装置108を使用して、ステップS3とステッ
プS5との間にステップS4として再度水蒸気処理を行
う。
【0146】ステップS1に示されたエッチング工程
は、実施の形態1もしくは実施の形態2に記載された様
にしてエッチングチャンバ6において行われる。
は、実施の形態1もしくは実施の形態2に記載された様
にしてエッチングチャンバ6において行われる。
【0147】ステップS2において、減圧状態のままア
ッシングチャンバ40aに被処理物9が搬送され、所定
の流量、圧力、温度にて水蒸気処理が施される。例えば
H2O の供給量は200sccmに、圧力は260Pa
に、温度は200℃に設定される。この工程において残
留Clが除去され、コロージョンや欠損に対する耐性が
向上する。H2O は例えばガス導入口301から供給す
る事ができる。
ッシングチャンバ40aに被処理物9が搬送され、所定
の流量、圧力、温度にて水蒸気処理が施される。例えば
H2O の供給量は200sccmに、圧力は260Pa
に、温度は200℃に設定される。この工程において残
留Clが除去され、コロージョンや欠損に対する耐性が
向上する。H2O は例えばガス導入口301から供給す
る事ができる。
【0148】ステップS3において、O2 ガスを導入し
てアッシングを行うことにより、フォトレジスト膜を除
去する。この工程においてはO2 ガスをプラズマ化せず
単に熱化学反応によりレジストをアッシングしても良い
し、O2 プラズマによるアッシングであっても、O2 プ
ラズマダウンフローアッシングであっても良い。
てアッシングを行うことにより、フォトレジスト膜を除
去する。この工程においてはO2 ガスをプラズマ化せず
単に熱化学反応によりレジストをアッシングしても良い
し、O2 プラズマによるアッシングであっても、O2 プ
ラズマダウンフローアッシングであっても良い。
【0149】このようなアッシング工程において、フォ
トレジスト膜はほぼ完全に除去されるが、ステップS1
において金属配線の側壁に付着した膜は完全には除去さ
れていない。この後で直ちに薬液処理を行うと、金属配
線の側壁に残った膜が薬液によって除去される。そして
露出した清浄な金属は、薬液処理及びこれに付随する水
洗によって溶解してしまう。
トレジスト膜はほぼ完全に除去されるが、ステップS1
において金属配線の側壁に付着した膜は完全には除去さ
れていない。この後で直ちに薬液処理を行うと、金属配
線の側壁に残った膜が薬液によって除去される。そして
露出した清浄な金属は、薬液処理及びこれに付随する水
洗によって溶解してしまう。
【0150】ステップS4の水蒸気処理はこのような溶
解を防止するために行われるものである。ステップS3
のアッシングによりフォトレジスト膜および側壁付着膜
を除去した後に再度水蒸気処理を行うことにより、配線
金属の表面を完全に酸化し、薬液処理に起因する欠損の
発生を防止することができる。ステップS4の水蒸気処
理はステップS2の水蒸気処理と同条件で行うことがで
きる。
解を防止するために行われるものである。ステップS3
のアッシングによりフォトレジスト膜および側壁付着膜
を除去した後に再度水蒸気処理を行うことにより、配線
金属の表面を完全に酸化し、薬液処理に起因する欠損の
発生を防止することができる。ステップS4の水蒸気処
理はステップS2の水蒸気処理と同条件で行うことがで
きる。
【0151】以上のように、本実施の形態によれば、薬
液処理前までに金属表面が完全に酸化されているため、
コロージョン及び欠損を共に完全に防止することが可能
である。
液処理前までに金属表面が完全に酸化されているため、
コロージョン及び欠損を共に完全に防止することが可能
である。
【0152】ここで被処理物9の代わりに被処理物37
を用いて処理しても同様の効果が得られる。またステッ
プS2〜S4の工程を同一のアッシングチャンバ40a
中で行う事もできるし、ステップS3,S4の工程を別
の処理チャンバや他の装置で行っても、本実施の形態と
同一の効果がある。
を用いて処理しても同様の効果が得られる。またステッ
プS2〜S4の工程を同一のアッシングチャンバ40a
中で行う事もできるし、ステップS3,S4の工程を別
の処理チャンバや他の装置で行っても、本実施の形態と
同一の効果がある。
【0153】また、ステップS3のアッシングの際に、
H2OとO2の混合ガスで行えば、ステップS4の水蒸気
処理も同時に行われ、工程を短縮しつつ同様の効果を得
る事ができる。
H2OとO2の混合ガスで行えば、ステップS4の水蒸気
処理も同時に行われ、工程を短縮しつつ同様の効果を得
る事ができる。
【0154】
【発明の効果】この発明のうち請求項1にかかる金属配
線の処理方法によれば、工程(b)により、配線層の表
面を効率よく酸化し、工程(a)で残留したハロゲンを
除去して配線層の腐食が防止される。
線の処理方法によれば、工程(b)により、配線層の表
面を効率よく酸化し、工程(a)で残留したハロゲンを
除去して配線層の腐食が防止される。
【0155】この発明のうち請求項2にかかる金属配線
の処理方法によれば、オキソ酸は酸化剤として働く性質
を持っているため、金属配線の表面に酸化層が形成され
る。この酸化層が金属配線を保護するので、金属配線に
残留塩素が存在していたとしても防食マージンを十分確
保することができる。
の処理方法によれば、オキソ酸は酸化剤として働く性質
を持っているため、金属配線の表面に酸化層が形成され
る。この酸化層が金属配線を保護するので、金属配線に
残留塩素が存在していたとしても防食マージンを十分確
保することができる。
【0156】この発明のうち請求項3にかかる金属配線
の処理方法によれば、工程(d)により、工程(b)で
生成される水とハロゲン化物とフォトレジストとの化合
物の安定化が行われ、工程(c)において該化合物が変
質することがなくなる。よってレジスト残渣を容易に除
去することができる。
の処理方法によれば、工程(d)により、工程(b)で
生成される水とハロゲン化物とフォトレジストとの化合
物の安定化が行われ、工程(c)において該化合物が変
質することがなくなる。よってレジスト残渣を容易に除
去することができる。
【0157】この発明のうち請求項4にかかる金属配線
の処理方法によれば、工程(b)により、配線層の表面
を一層効率よく酸化し、工程(a)で残留したハロゲン
を除去して配線層の腐食が防止される。しかも工程
(b)において水とハロゲン化物とフォトレジストとの
化合物の生成も抑制されると考えられる。よって工程
(c)において該化合物が変質することもなく、よって
レジスト残渣を容易に除去することができる。
の処理方法によれば、工程(b)により、配線層の表面
を一層効率よく酸化し、工程(a)で残留したハロゲン
を除去して配線層の腐食が防止される。しかも工程
(b)において水とハロゲン化物とフォトレジストとの
化合物の生成も抑制されると考えられる。よって工程
(c)において該化合物が変質することもなく、よって
レジスト残渣を容易に除去することができる。
【0158】この発明のうち請求項5にかかる金属配線
の処理方法によれば、工程(b)により、配線層の表面
を効率よく酸化し、工程(a)で残留したハロゲンを除
去して配線層の腐食が防止される。しかも工程(b)に
おいて水とハロゲン化物とフォトレジストとの化合物の
生成も抑制されると考えられる。よって工程(c)にお
いて該化合物が変質することもなく、よってレジスト残
渣を容易に除去することができる。
の処理方法によれば、工程(b)により、配線層の表面
を効率よく酸化し、工程(a)で残留したハロゲンを除
去して配線層の腐食が防止される。しかも工程(b)に
おいて水とハロゲン化物とフォトレジストとの化合物の
生成も抑制されると考えられる。よって工程(c)にお
いて該化合物が変質することもなく、よってレジスト残
渣を容易に除去することができる。
【0159】この発明のうち請求項6にかかる金属配線
の処理方法によれば、特に配線層が銅を主体とする構成
である場合、工程(a)においてレジストの表面に変質
層が生成されていると考えられるが、アッシングの際に
N2 ガスを添加すると、この変質層の除去に有効であ
る。
の処理方法によれば、特に配線層が銅を主体とする構成
である場合、工程(a)においてレジストの表面に変質
層が生成されていると考えられるが、アッシングの際に
N2 ガスを添加すると、この変質層の除去に有効であ
る。
【0160】この発明のうち請求項7にかかる金属配線
の処理方法によれば、硝酸はAl,Cuの表面を不動態
化するので、工程(b)で除去しきれなかった残留塩素
分が、後工程における熱処理などで金属と再反応する事
を抑制する。よってコロージョンおよび欠損に対して一
層マージンを広げることができる。
の処理方法によれば、硝酸はAl,Cuの表面を不動態
化するので、工程(b)で除去しきれなかった残留塩素
分が、後工程における熱処理などで金属と再反応する事
を抑制する。よってコロージョンおよび欠損に対して一
層マージンを広げることができる。
【0161】この発明のうち請求項8及び請求項10に
かかる金属配線の処理方法によれば、オゾンはAl,C
uの表面に強固な酸化層を形成するので、工程(b)で
除去しきれなかった残留塩素分が、後工程における熱処
理などで金属と再反応する事を抑制する。よってコロー
ジョンおよび欠損に対して一層マージンを広げることが
できる。
かかる金属配線の処理方法によれば、オゾンはAl,C
uの表面に強固な酸化層を形成するので、工程(b)で
除去しきれなかった残留塩素分が、後工程における熱処
理などで金属と再反応する事を抑制する。よってコロー
ジョンおよび欠損に対して一層マージンを広げることが
できる。
【0162】この発明のうち請求項9にかかる金属配線
の処理方法によれば、紫外線を照射することによってオ
ゾンが生成される。チャンバ内において処理が可能であ
るので、エッチング処理とレジストのアッシング処理と
の間で大気圧に曝露することなく処理を請求項8にかか
る金属配線の処理方法の効果を得る事ができる。
の処理方法によれば、紫外線を照射することによってオ
ゾンが生成される。チャンバ内において処理が可能であ
るので、エッチング処理とレジストのアッシング処理と
の間で大気圧に曝露することなく処理を請求項8にかか
る金属配線の処理方法の効果を得る事ができる。
【0163】この発明のうち請求項11にかかる金属配
線の処理方法によれば、前記光が前記OH基を含むガス
を活性化させるので、より反応が促進されて効率よく金
属配線層の残留塩素分を除去する事ができる。
線の処理方法によれば、前記光が前記OH基を含むガス
を活性化させるので、より反応が促進されて効率よく金
属配線層の残留塩素分を除去する事ができる。
【0164】この発明のうち請求項12にかかる金属配
線の処理方法によれば、前記荷電粒子ビーム光が前記O
H基を含むガスを活性化させるので、より反応が促進さ
れて効率よく金属配線層の残留塩素分を除去する事がで
きる。
線の処理方法によれば、前記荷電粒子ビーム光が前記O
H基を含むガスを活性化させるので、より反応が促進さ
れて効率よく金属配線層の残留塩素分を除去する事がで
きる。
【0165】この発明のうち請求項13にかかる金属配
線の処理方法によれば、OH基を含むガスはプラズマ化
されてOHラジカルを生成する。OHラジカルは金属配
線表面の酸化を促進して酸化物で金属配線表面をおお
い、更に金属と結合したハロゲンを置換する性質を有し
ている。従って、コロージョンや欠損に対する耐性を有
する。一方、O2 ガスはプラズマ化されないので、レジ
ストの重合が促進されて完全なアッシングが困難になる
ということもなく、完全なアッシングが可能である。
線の処理方法によれば、OH基を含むガスはプラズマ化
されてOHラジカルを生成する。OHラジカルは金属配
線表面の酸化を促進して酸化物で金属配線表面をおお
い、更に金属と結合したハロゲンを置換する性質を有し
ている。従って、コロージョンや欠損に対する耐性を有
する。一方、O2 ガスはプラズマ化されないので、レジ
ストの重合が促進されて完全なアッシングが困難になる
ということもなく、完全なアッシングが可能である。
【0166】この発明のうち請求項14にかかる金属配
線の処理方法によれば、解離によって生じたOHラジカ
ルは金属と結合したハロゲンを置換する性質を有してい
るので、コロージョンや欠損に対する耐性を有する。ま
たOH基を含むガスがプラズマ化されないので微量の酸
素含有プラズマ(O+ ,O2 +などのイオン)もウエハ上
に供給されず、再重合によるレジストの変質は全く生じ
ない。
線の処理方法によれば、解離によって生じたOHラジカ
ルは金属と結合したハロゲンを置換する性質を有してい
るので、コロージョンや欠損に対する耐性を有する。ま
たOH基を含むガスがプラズマ化されないので微量の酸
素含有プラズマ(O+ ,O2 +などのイオン)もウエハ上
に供給されず、再重合によるレジストの変質は全く生じ
ない。
【0167】この発明のうち請求項15にかかる金属配
線の処理方法によれば、熱化学反応によるレジストの完
全アッシングとコロージョン防止を同時に行えるだけで
なく、金属配線表面がOHラジカルを触媒として酸化さ
れるため、より一層コロージョン、欠損に対して耐性の
ある金属配線を形成することができる。
線の処理方法によれば、熱化学反応によるレジストの完
全アッシングとコロージョン防止を同時に行えるだけで
なく、金属配線表面がOHラジカルを触媒として酸化さ
れるため、より一層コロージョン、欠損に対して耐性の
ある金属配線を形成することができる。
【0168】この発明のうち請求項16にかかる金属配
線の処理方法によれば、アッシングによりフォトレジス
トおよび金属配線の側壁に付着した膜を除去した後、再
度水蒸気処理を行うことにより配線金属の表面を完全に
酸化し、その後に施される薬液処理に起因する欠損の発
生を防止することができる。
線の処理方法によれば、アッシングによりフォトレジス
トおよび金属配線の側壁に付着した膜を除去した後、再
度水蒸気処理を行うことにより配線金属の表面を完全に
酸化し、その後に施される薬液処理に起因する欠損の発
生を防止することができる。
【0169】この発明のうち請求項17にかかる金属配
線の処理方法によれば、工程を短縮して請求項16にか
かる金属配線の処理方法の効果を得る事ができる。
線の処理方法によれば、工程を短縮して請求項16にか
かる金属配線の処理方法の効果を得る事ができる。
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる製造装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態2にかかる製造装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態3にかかる製造装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態4にかかる製造装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態5にかかる製造装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図6】 本発明の実施の形態6にかかる製造装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図7】 本発明の実施の形態7にかかる製造装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図8】 本発明の実施の形態7にかかる製造装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図9】 本発明の実施の形態9にかかる製造装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図10】 本発明の実施の形態10にかかる製造装置
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図11】 本発明の実施の形態11にかかる製造装置
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図12】 本発明の実施の形態12にかかる製造装置
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図13】 本発明の実施の形態13にかかる製造装置
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図14】 本発明の実施の形態15の工程を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【符号の説明】 6,34 エッチングチャンバ、9,37 被処理物、
14 減圧加熱チャンバ、15 加熱試料台、21 冷
却チャンバ、22,38 冷却試料台、26,40a
アッシングチャンバ、40 加圧加熱チャンバ、B オ
ゾンガス雰囲気、C,D OH基が活性化されたガス分
子雰囲気、200 アッシング処理装置。
14 減圧加熱チャンバ、15 加熱試料台、21 冷
却チャンバ、22,38 冷却試料台、26,40a
アッシングチャンバ、40 加圧加熱チャンバ、B オ
ゾンガス雰囲気、C,D OH基が活性化されたガス分
子雰囲気、200 アッシング処理装置。
Claims (17)
- 【請求項1】 (a)基板上に設けられたアルミニウム
及び銅の少なくとも一方を主成分とする配線層を、ハロ
ゲンを含む第1の反応ガスを用い、フォトレジストをマ
スクとし、所定のパターンにドライエッチングする工程
と、 (b)前記基板を、OH基を含むガスを少なくとも有す
る雰囲気で加熱処理する工程とを備える金属配線の処理
方法。 - 【請求項2】 前記OH基を含むガスはオキソ酸類[X
Om(OH)n;Xはハロゲン以外の任意の元素、m,
nは原子価]である、請求項1記載の金属配線の処理方
法。 - 【請求項3】 前記OH基を含むガスはH2 Oガスであ
り、 前記工程(b)の後に(c)前記基板に対して、少なく
ともO2 ガスを含む第2の反応ガスを曝し、前記フォト
レジストをアッシングする工程と、 (d)前記基板を常圧にて冷却する工程を更に備える請
求項1記載の金属配線の処理方法。 - 【請求項4】 (a)基板上に設けられたアルミニウム
及び銅の少なくとも一方を主成分とする配線層を、ハロ
ゲンを含む第1の反応ガスを用い、フォトレジストをマ
スクとし、所定のパターンにドライエッチングする工程
と、 (b)前記基板を加熱、加圧下で、少なくともH2 Oガ
スを含む雰囲気に曝す工程と、 (c)前記基板に対して、少なくともO2 ガスを含む第
2の反応ガスを曝し、前記フォトレジストをアッシング
する工程とを備える金属配線の処理方法。 - 【請求項5】 (a)基板上に設けられたアルミニウム
及び銅の少なくとも一方を主成分とする配線層を、ハロ
ゲンを含む第1の反応ガスを用い、フォトレジストをマ
スクとし、所定のパターンにドライエッチングする工程
と、 (b)前記基板を加圧下で、少なくともH2OガスとN2
ガスとを含む雰囲気で加熱処理する工程と、 (c)前記基板に対して、少なくともO2 ガスを含む第
2の反応ガスを曝し、前記フォトレジストをアッシング
する工程とを備える金属配線の処理方法。 - 【請求項6】 前記第2の反応ガスは、N2 ガスをも含
む請求項2乃至請求項5のいずれか一つに記載の金属配
線の処理方法。 - 【請求項7】 前記工程(b)の後に(c)前記基板
を、少なくとも硝酸を含むガス雰囲気にて加熱処理を行
う工程を更に備える請求項1記載の金属配線の処理方
法。 - 【請求項8】 前記工程(b)の後に(c)前記基板に
オゾンを供給し、前記金属配線の表面を酸化させる工程
を更に備える請求項1記載の金属配線の処理方法。 - 【請求項9】 前記工程(c)は(c−1)前記基板
を、少なくとも酸素を含むガス雰囲気にて紫外線を照射
しつつ加熱処理を行う工程を有する請求項8記載の金属
配線の処理方法。 - 【請求項10】 前記工程(c)は(c−1)前記基板
を純水にオゾンを溶かしたオゾン水に浸漬する工程を有
する請求項8記載の金属配線の処理方法。 - 【請求項11】 前記工程(b)は、前記OH基を含む
ガスが吸収する波長を有する光を照射しつつ行う、請求
項1記載の金属配線の処理方法。 - 【請求項12】 前記工程(b)は、前記OH基を含む
ガスが吸収する波長に対応するエネルギーを有する荷電
粒子ビームを照射しつつ行う、請求項1記載の金属配線
の処理方法。 - 【請求項13】 前記工程(b)において前記OH基を
含むガスはプラズマ化され、前記雰囲気はO2 ガスを更
に有する、請求項1記載の金属配線の処理方法。 - 【請求項14】 前記工程(b)において、前記雰囲気
はプラズマ化された不活性ガスを更に有し、前記OH基
を含むガスは前記プラズマ化された不活性ガスによって
解離される、請求項1記載の金属配線の処理方法。 - 【請求項15】 前記雰囲気はO2 ガスを更に有する請
求項14記載の金属配線の処理方法。 - 【請求項16】 (c)前記基板に対して、少なくとも
O2 ガスを含む第2の反応ガスを曝し、前記フォトレジ
ストをアッシングする工程と、 (d)前記基板を、H2O ガスを有する雰囲気で加熱処
理する工程とを更に備える請求項1記載の金属配線の処
理方法。 - 【請求項17】 (c)前記基板に対して、少なくとも
O2 ガスとH2O ガスとを含む第2の反応ガスを曝し、
前記フォトレジストをアッシングしつつ加熱処理する工
程を更に備える請求項1記載の金属配線の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22344595A JPH0969525A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 金属配線の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22344595A JPH0969525A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 金属配線の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0969525A true JPH0969525A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16798259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22344595A Pending JPH0969525A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 金属配線の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0969525A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002514354A (ja) * | 1997-06-11 | 2002-05-14 | ラム・リサーチ・コーポレーション | 半導体の製造におけるエッチング後の積層スタック処理のための方法及び組成 |
JP2002531932A (ja) * | 1997-12-19 | 2002-09-24 | ラム リサーチ コーポレーション | 半導体製造法における乾式法によるフォトレジストの剥離方法と組成 |
JP2004085407A (ja) * | 2002-08-28 | 2004-03-18 | Meidensha Corp | オゾンガス濃度測定方法及びその装置 |
JP2006525668A (ja) * | 2003-03-17 | 2006-11-09 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板を熱処理する処理システムおよび方法 |
JP2008091356A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Japan Organo Co Ltd | 有機被膜の除去方法および基板 |
JP2008109136A (ja) * | 2006-10-26 | 2008-05-08 | Applied Materials Inc | 熱プロセスによってエッチングされた基板からハロゲン残渣を除去するための統合された方法 |
JP2009206238A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Seiko Epson Corp | 金属薄膜パターンの形成方法および電気光学装置の製造方法 |
JP4583533B2 (ja) * | 1999-12-27 | 2010-11-17 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 金属配線の形成方法 |
US9735002B2 (en) | 2006-10-26 | 2017-08-15 | Applied Materials, Inc. | Integrated apparatus for efficient removal of halogen residues from etched substrates |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22344595A patent/JPH0969525A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002514354A (ja) * | 1997-06-11 | 2002-05-14 | ラム・リサーチ・コーポレーション | 半導体の製造におけるエッチング後の積層スタック処理のための方法及び組成 |
JP4642164B2 (ja) * | 1997-06-11 | 2011-03-02 | ラム・リサーチ・コーポレーション | 金属エッチング後のウェハの積層スタックの処理方法 |
JP2002531932A (ja) * | 1997-12-19 | 2002-09-24 | ラム リサーチ コーポレーション | 半導体製造法における乾式法によるフォトレジストの剥離方法と組成 |
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JP2004085407A (ja) * | 2002-08-28 | 2004-03-18 | Meidensha Corp | オゾンガス濃度測定方法及びその装置 |
JP2006525668A (ja) * | 2003-03-17 | 2006-11-09 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板を熱処理する処理システムおよび方法 |
JP2008091356A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Japan Organo Co Ltd | 有機被膜の除去方法および基板 |
JP2008109136A (ja) * | 2006-10-26 | 2008-05-08 | Applied Materials Inc | 熱プロセスによってエッチングされた基板からハロゲン残渣を除去するための統合された方法 |
US9735002B2 (en) | 2006-10-26 | 2017-08-15 | Applied Materials, Inc. | Integrated apparatus for efficient removal of halogen residues from etched substrates |
JP2009206238A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Seiko Epson Corp | 金属薄膜パターンの形成方法および電気光学装置の製造方法 |
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