JPH0969262A - ディジタル信号再生回路および再生方法 - Google Patents

ディジタル信号再生回路および再生方法

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JPH0969262A
JPH0969262A JP24543395A JP24543395A JPH0969262A JP H0969262 A JPH0969262 A JP H0969262A JP 24543395 A JP24543395 A JP 24543395A JP 24543395 A JP24543395 A JP 24543395A JP H0969262 A JPH0969262 A JP H0969262A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生ディジタル信号が供給される等化器の特
性を自動調整する場合に、迅速な自動等化を可能とし、
最終的な等化誤差を最小限に抑える。 【解決手段】 等化器4(振幅等化器4aおよび位相等
化器4b)に対する等化パラメータをCPU11が発生
し、自動的に等化器4の特性を調整する。CPU11
は、シンク検出回路8からの検出シンク数とエラー訂正
符号によるC1エラー訂正数を読み込んで、山登り制御
によって、等化誤差を最小限とする等化パラメータを決
定する。この制御において、等化の状態を3個のレベル
に分け、各レベルで使用する評価値を切り替える。すな
わち、等化の状態が最も悪い時には、検出シンク数を用
い、等化の状態が最も良い時には、C1単独エラー数を
用い、その間では、全C1エラー数を用いる。各段階で
評価値は、等化誤差の変化に対して最も高い感度を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばテープ上
に記録されたディジタル信号を再生するディジタル信号
再生回路および再生方法、特に、自動調整可能な等化器
および自動調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルVTRのようディジタル磁気
記録/再生において、磁気記録の高密度化、エラーレー
トの向上のために、再生信号を等化器を通すことが知ら
れている。さらに、等化器の特性を自動的に最適に制御
する構成も知られている。また、ビタビ・アルゴリズム
を利用して、非線形歪を除去することが提案されてい
る。等化器の自動調整方法として、再生信号のエラーレ
ートを求め、エラーレートを最小とするような制御信号
を生成し、この制御信号によって、等化器の振幅特性、
位相特性を制御することが考えられている。
【0003】エラーレートに基づいて等化器の特性を自
動的に調整する方式では、等化器の特性を最適なものに
調整するために、エラーレートの検出精度を高くする必
要がある。言い換えると、エラーレートを検出するため
の評価値として何を使用するかが問題となる。通常、デ
ィジタルVTR等では、記録/再生時のエラー対策のた
めに、エラー訂正符号化を行っている。従って、エラー
訂正符号の復号結果、例えばエラー総数からエラーレー
トを検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】等化器の等化誤差は、
基本的にはランダムエラーを生じさせると考えられる。
その意味では、等化誤差が比較的少ない領域では、1シ
ンボル単独エラー数に基づいて等化器の特性を制御する
ことが好ましい。しかしながら、本願発明者の測定、シ
ュミュレーションによると、等化誤差が比較的少ない領
域から等化誤差を増すに従って、除々に連続性のエラー
が増加し、単独エラー数を連続性のエラー数が上回る。
つまり、この領域では、単独エラー数よりも連続性エラ
ー数の方を評価値として使用することによって、等化誤
差の検出感度をより高くすることが可能である。
【0005】さらに、等化誤差が大きくなると、殆どが
コードエラー(エラー訂正符号によっては訂正不能なほ
どエラーが発生すること)となり、等化誤差の増大に対
する連続性エラー数の増大の変化が鈍くなる。従って、
この状態では、エラー訂正符号の復号の結果を評価値と
して使用しても、等化誤差を正確に検出できず、等化器
の自動調整を良好になしえない問題が生じる。また、磁
気テープの傷等で発生するドロップアウト、ヘッドクロ
ッグに代表されるようなバーストエラーは、どの領域に
おいても等化誤差の評価を誤らせる問題がある。
【0006】従って、この発明の目的は、等化器の特性
を自動調整する場合に、自動調整の段階に応じて最適な
評価値を使用することによって、等化誤差の低減を図る
ことができるディジタル信号再生回路および再生方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、エラー訂正
符号化されたデータを再生し、再生信号を等化器を介し
てエラー訂正符号化の復号手段を含む再生信号処理回路
に供給するようにしたディジタル信号再生回路におい
て、等化器に対する等化パラメータを制御することによ
り、等化器の特性を自動的に最適なものに制御するため
の制御手段が設けられ、制御手段は、復号手段で得られ
たエラー数を取込み、等化器の特性が最適に近づくに従
って、評価値を、連続性エラー数、単独エラー数と順次
切り替え、切り替えられた評価値に基づいて等化パラメ
ータを制御することを特徴とするディジタル信号再生回
路である。また、この発明は、上述のように、評価値を
切り替え、切り替えられた評価値に基づいて等化パラメ
ータを制御することを特徴とするディジタル信号再生方
法である。
【0008】等化器の等化誤差が少ない場合では、エラ
ー訂正符号により訂正された単独エラー数を評価値とし
て使用する。また、等化誤差がある程度多い場合には、
連続性エラー数の等化誤差に対する変化が大きいので、
連続性エラー数を使用する。このように、等化誤差の状
態に応じて、感度が最も高い評価値を使用するように切
り替えることができ、最終的に等化誤差を最小限とする
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施
例の構成を示す。磁気ヘッド1により磁気テープ2から
再生された再生信号が再生アンプ3を介して等化器4に
供給される。等化器4は、振幅等化器4aおよび位相等
化器4bで構成される。等化器4としては、PR4(Par
tial Response class 4)、積分等化器等を使用できる。
後述するように、CPU11からの等化パラメータによ
って、振幅等化器4aの振幅対周波数特性、位相等化器
4bの位相対周波数特性が制御される。PR4の場合で
あれば、位相リニアのコサイン等化器を使用し、ナイキ
スト周波数を中心としてその上下の周波数帯のゲインを
変更して振幅特性が制御され、また、電磁変換系の位相
ひずみを補正するように位相特性が変更される。なお、
等化器4の特性を制御する場合に、振幅および位相の少
なくとも一方を制御することによっても、等化誤差を低
減することが可能である。
【0010】等化器4の出力信号がA/D変換器5およ
びPLL6に供給される。PLL6は、再生信号からク
ロック信号を抽出し、抽出されたクロックを用いてA/
D変換がなされる。A/D変換器5の出力信号がデコー
ダ7に供給される。デコーダ7は、A/D変換器5の出
力信号をスレッショルドレベルと比較することによっ
て、2値化された再生データを出力する。デコーダ7か
らの再生データがシンク検出器8に供給され、データの
所定長毎に付加されているシンクを検出器8が検出す
る。シンク検出器8からの再生データがエラー訂正回路
9に供給される。エラー訂正回路9から再生されたデー
タが出力端子10に取り出される。
【0011】シンク検出器8では、例えばシンクが特定
のビットパターンを有することを利用してシンクを検出
する。検出されたシンクに基づいて種々のタイミング信
号が形成され、再生系の処理の制御にこのタイミング信
号が使用される。これと共に、所定期間例えば回転ヘッ
ド型記録/再生装置の場合では、回転ヘッドが設けられ
たドラムの1回転と対応する期間において検出されたシ
ンク数のデータがCPU11に供給される。また、CP
U11は、エラー訂正回路9に対して、一定周期でもっ
てC1エラーリクエストを発生し、エラー訂正回路9が
このリクエストを受け取ると、CPU11に対して、C
1エラー訂正数を送る。C1エラー訂正数は、C1符号
を使用してエラー訂正回路9が訂正したエラー数のデー
タである。
【0012】C1符号は、一般的に積符号に使用される
二つのエラー訂正符号の内、記録/再生方向の複数シン
ボル(後述するディジタルVTRの場合におけるシンク
ブロック内の複数シンク)に対して施される内符号のこ
とを指す。但し、この発明では、外符号のエラー訂正結
果を使用することもでき、また、積符号である必要はな
い。また、CPU11が発生するエラーリクエストの周
期としては、検出シンク数の検出周期と同様に、ドラム
の1回転と対応する周期とされる。このエラーリクエス
トの周期を評価周期と称することにする。
【0013】CPU11に対して与えられる、検出シン
ク数およびC1エラー訂正数は、等化器4の等化誤差の
評価値として使用される。C1エラー訂正数は、より詳
細には、2種類のデータからなる。その一つは、1シン
ボル単独エラーであるC1単独エラー数であり、他のも
のは、連続性エラーを含んだ全C1エラー数である。C
1符号としては、例えば後述するディジタルVTRの例
のように、3シンボルエラーまでを訂正できるものが使
用される。
【0014】C1単独エラー数は、評価周期内におい
て、C1符号により訂正される1シンボルエラーの数で
ある。この場合、連続した2以上のシンボルがエラーと
なっており、C1符号により訂正できるものは、1シン
ボルエラーとして数えるようにしても良い。評価周期内
において、1シンボルエラーのシンクブロック数がC1
単独エラー数である。
【0015】全C1エラー数は、評価値周期内の1シン
ボル単独エラーと連続エラーとコードエラー(4シンボ
ル以上のエラーのために、C1符号で訂正できない場
合)を含む全エラー数である。コードエラーは、4のエ
ラーとして計数される。評価値周期内において、1シン
ボルエラーのシンクブロック数をn1 とし、2シンボル
エラーのシンクブロック数をn2 とし、3シンボルエラ
ーのシンクブロック数をn3 とし、コードエラーのシン
クブロック数をn4 とすると、全C1エラー数は、(n
1 +2n2 +3n3 +4n4 )として求められる。C1
単独エラー数は、n1 である。
【0016】CPU11は、後述するように、これらの
評価値を受け取って、山登り制御によって、等化器4の
振幅特性および/または位相特性を最適なもの(すなわ
ち、等化誤差によるエラーを最小とする)とする等化パ
ラメータを決定する。この等化パラメータが等化器4に
対して供給される。振幅および位相を制御する場合に
は、振幅等化パラメータおよび位相等化パラメータが決
定される必要がある。振幅特性および位相特性の一方を
変更する場合に、他方を固定しておく必要がある。例え
ば振幅等化パラメータおよび位相等化パラメータの一方
を先に決定してから、他方を決定するようになされる。
この他にも両等化パラメータを最適に決定する方法があ
る。ここでは、簡単のために位相等化パラメータおよび
振幅等化パラメータの決定を特に区別しないで説明す
る。
【0017】山登り制御は、ある等化パラメータを設定
し、その前後の等化パラメータによる等化誤差(評価
値)を調べ、等化パラメータを変化させる方向を決定
し、等化誤差が小さくならない状態となるまで、等化パ
ラメータを変化させる制御のことである。この一実施例
では、評価値として、検出シンク数、全C1エラー数、
C1単独エラー数の3種類を選択して使用する。
【0018】等化器4の等化誤差は、基本的にはランダ
ムエラーと考えて良く、その意味では、誤差が比較的少
ない領域では、評価値としてC1単独エラー数が最も適
している。この状態から等化誤差が増すに従い、次第に
連続性のエラーが増加し、C1単独エラー数より連続性
エラー数が多くなる。このため、この領域では、連続性
エラーまたは連続性エラーを含んだ全C1エラー数が最
も感度が良い評価値となる。さらに、等化誤差が大きく
なると、コードエラーが殆どとなり、全C1エラー数の
変化が鈍くなる。一方、それまで殆ど変化しなかった検
出シンク数が急速に減少する。従って、この領域では、
検出シンク数が評価値として感度が最も高いものとな
る。このように、等化の状態によって、感度が高い評価
値が相違するために、3種類の評価値を切り替えて使用
する。
【0019】図2は、この発明の一実施例のCPU11
においてなされる等化器4の自動調整の処理を表すフロ
ーチャートである。まず、ステップST1において、例
えば回転ドラムの1回転周期毎に、検出シンク数および
C1エラー数(C1単独エラー数および全C1エラー数
を含む)を読み込む。読み込んだ検出シンク数があるし
きい値より少ない場合には、ドロップアウト、ヘッドク
ロッグ等によってバーストエラーが発生しているものと
決定する、バーストエラーチェックがなされる(ステッ
プST2)。若し、バーストエラーと決定されるなら
ば、等化パラメータの自動調整を適切に行うことができ
ないので、自動調整の処理に入らない。
【0020】ステップST2において、検出シンク数が
シンク以上であって、バーストエラーが発生してないも
のと決定されると、処理がステップST3に移る。ステ
ップST3では、評価値の選択の処理がなされる。読み
込んだ検出シンク数とC1エラー数に基づいて、エラー
の状態を3個のレベルに分ける。すなわち、エラーが非
常に多い第1のレベル、エラーが非常に少ない第3のレ
ベル、第1および第3のレベルの中間の第2のレベルが
識別される。この識別のためには、予め等化状態を実測
して、レベル分けのしきい値を求めておく必要がある。
【0021】第1のレベルでは、検出シンク数が評価値
として使用され、第2のレベルでは、全C1エラー数が
評価値として使用され、第3のレベルでは、C1単独エ
ラー数が評価値として使用される。現在の評価値を変更
する場合には、ステップST4において評価値が変更さ
れ、ステップST1(検出シンク数、C1エラー数の読
み込み)に戻り、ステップST2のバーストエラーチェ
ックがなされる。バーストエラーでないと決定される
と、今読み込んだ値を現在の等化パラメータの評価値と
して確定させる(ステップST5)。
【0022】山登り方向を決定するために、現在の等化
パラメータを中心に等化パラメータを前後にそれぞれ変
更する(ステップST6)。前側の等化パラメータにつ
いて上述と同様にして評価値を確定し、また、後側の等
化パラメータについても同様して評価値を確定する。現
在、前側、後側の評価値がそれぞれ確定すると、ステッ
プST5から処理がステップST7に移る。このステッ
プST7は、これら(3者)の確定した評価値の大小関
係に基づいて、評価値を現在より少なくさせる、等化パ
ラメータを決定する。すなわち、山登り制御の方向を決
定する。そして、等化パラメータを更新する(ステップ
ST8)。
【0023】更新のステップST8の後に、ステップS
T9(検出シンク数、C1エラー数の読み込み)、ステ
ップST10(バーストエラーチェック)、ステップS
T11(評価値の選択変更)の処理が順次なされる。そ
して、ステップST11において、評価値の選択、変更
を行わないときに、ステップST13に処理が移り、更
新前後の評価値の大小比較がなされる。
【0024】更新後の評価値の方が更新前の評価値より
も小さいならば、すなわち、等化誤差が減少しているな
らば、ステップST13からステップST8(等化パラ
メータの更新)に戻り、パラメータを再度同じ方向に更
新する。この処理は、更新前の評価値の方が小さくなる
まで、繰り返される。更新前の評価値がより小さくなる
と、この更新前の評価値を生じさせる等化パラメータが
最適等化パラメータとして決定される(ステップST1
4)。この最適等化パラメータが決定されると、山登り
制御が停止する。
【0025】上述した等化器の自動調整の処理は、振幅
等化パラメータおよび位相等化パラメータの決定の何れ
に対しても適用される。また、通常、等化器の自動調整
は、再生装置を出荷時に、規準テープを使用してなされ
る。しかしながら、出荷時に限らず、機器のテスト時等
で行うこともできる。
【0026】次に、上述したこの発明を適用できる磁気
再生装置の具体的な一例として、回転ヘッド型のディジ
タルVTRについて説明する。図3に示すように、テー
プ上に斜めトラックが形成される。T0、T1は、トラ
ックナンバーを示し、隣接するトラック間のアジマスが
相違する傾斜アジマス記録がなされる。図4は、1本の
トラックを示す。トラック入口側には、ITI(Insert
and Track Information)なるアフレコを確実に行うた
めのタイミングブロックが設けられる。これは、それ以
降のエリアに書かれたデータをアフレコして書き直す場
合に、そのエリアの位置決めを正確にするために設けら
れるものである。
【0027】この例では、コンポジットディジタルカラ
ービデオ信号が輝度信号Y、色差信号CR およびCB
らなるコンポーネント信号に変換され、コンポーネント
信号がDCT変換と可変長符号により圧縮され、回転ヘ
ッドにより磁気テープに記録される。記録方式として
は、SD方式(525ライン/60Hz、625ライン
/50Hz)とHD方式(1125ライン/60Hz、
1250ライン/50Hz)とが設定できる。
【0028】図5に示すように、SD方式の場合には、
1フレーム当たりのトラック数が10トラック(525
ライン/60Hzの場合)とされ、または、図6に示す
ように、12トラック(525ライン/60Hzの場
合)とされる。図示しないが、HD方式の場合には、1
フレーム当たりのトラック数がSD方式の倍、つまり、
20トラック(1125ライン/60Hzの場合)、ま
たは24トラック(1250ライン/50Hzの場合)
である。
【0029】図4のトラックフォーマットに示すよう
に、ITIエリアの後に、ヘッドの走査順に、オーディ
オデータ、ビデオデータおよびサブコードデータが記録
される。ビデオデータおよびオーディオデータを記録す
るエリアには、それぞれに付加情報を記録するための補
助的データ(AUX)を書込むエリアが設けられる。A
UXには、記録日時や記録時間などオーディオ、ビデオ
データ以外のデータを書込むことができる。サブコード
データ、AUX、カセットに内蔵した半導体メモリに記
録するデータは、形式を共通とされている。この形式
は、パック構造と称される。
【0030】オーディオデータ、ビデオデータ、サブコ
ードがそれぞれ記録されるエリアは、それぞれオーディ
オセクタ、ビデオセクタ、サブコードセクタと呼ばれ
る。これらのセクタ間には、データを記録していないギ
ャップG1、G2、G3が配される。オーディオセクタ
は、プリアンブル(プリシンクブロック)PR1、デー
タ部(14シンクブロック)およびポストアンブルPO
1(ポストシンクブロッ)からなる。
【0031】オーディオシンクブロックは、図7のよう
に、90バイトで構成される。前半の5バイトは、シン
クおよびIDデータである。オーディオデータ(72バ
イト)およびオーディオAUX(AAUX)(5バイ
ト)が1シンクブロックに含まれる。このデータが積符
号によってエラー訂正符号化される。すなわち、水平方
向に整列する77バイトに対して内符号(C1符号と称
される)の符号化がなされる。具体的には、(85,7
7)リード・ソロモン符号がC1符号として使用され、
8バイトのC1(内符号)パリティが付加される。C1
符号の系列の方向がデータの記録/再生方向である。ま
た、垂直方向に並ぶ9バイトのデータに対して、外符号
(C2符号と称される)のエラー訂正符号化がなされ
る。具体的には、(14,9)リード・ソロモン符号が
C2符号として使用され、5バイトのC2(外符号)パ
リティが付加される。
【0032】ビデオセクタは、プリアンブル(プリシン
クブロック)PR2、データ部(149シンクブロッ
ク)およびポストアンブルPO2(ポストシンクブロ
ッ)からなる。図8は、ビデオセクタの構成を示す。プ
リアンブルおよびポストアンブルの構成は、図7に示さ
れるオーディオセクタと同様である。ビデオセクタ内に
149個含まれるビデオシンクブロックは、オーディオ
シンクブロックと同様に90バイトで1シンクブロック
が構成される。
【0033】シンクブロックの先頭の5バイトは、シン
クおよびIDである。データ部は77バイトで、オーデ
ィオデータと同様の積符号のエラー訂正符号化がなさ
れ。具体的には、(85,77)リード・ソロモン符号
がC1符号として使用され、また、(149,138)
リード・ソロモン符号がC2符号として使用される。そ
して、C1(内符号)パリティ(8バイト)とC2(外
符号)パリティ(11バイト)がそれぞれ付加されてい
る。シンクブロック番号19および20の2シンクブロ
ックと、C2パリティの直前の1シンクブロックはビデ
オAUX(VAUX)専用のシンクで、77バイトのデ
ータはVAUXデータとして用いられる。VAUXおよ
びC2パリティ以外の中央部の135シンクブロック
は、圧縮されたビデオ信号のビデオデータが格納される
エリアである。
【0034】さらに、図9は、サブコードセクタの構成
を示す。サブコードセクタのプリアンブル、ポストアン
ブルには、オーディオセクタやビデオセクタと異なりプ
リシンクおよびポストシンクが存在しない。サブコード
シンクブロックは、12バイトの長さであり、その前半
の5バイトは、シンクおよびIDである。続く5バイト
はデータ部で、データ部に対しては、C1符号の符号化
のみがなされる。そして、C1パリティ(2バイト)が
付加される。このように、積符号構成は、サブコードで
は、採用されていない。これは、サブコードが主として
高速サーチ用のものであり、C2パリティを再生できる
ことが少ないからである。また、200倍程度まで高速
サーチするために、シンク長も12バイトと短くしてあ
る。サブコードシンクブロックは、1トラック当り12
シンクブロックある。
【0035】この発明の一実施例におけるC1エラー訂
正数は、上述したディジタルVTRの場合では、C1符
号により訂正されたエラー数であり、具体的には、ビデ
オセクタに関してのC1エラー訂正数が使用される。C
1符号は、ブロックシンク毎に符号化されているので、
評価値周期(例えばドラムの1回転周期)内で、1シン
ボルエラーのブロックシンク数をn1 とすると、C1単
独エラー数がn1 である。また、2シンボルエラーのブ
ロックシンク数をn2 とし、3シンボルエラーのブロッ
クシンク数をn3 とし、コードエラーのブロックシンク
数をn4 とすると、全C1エラー数は、(n1 +2n2
+3n3 +4n4 )として求められる。なお、2シンボ
ルあるいは3シンボルエラーであっても、ブロックシン
ク内で連続しているものをC1単独エラーとして検出し
ても良い。また、検出シンク数は、評価値周期内で抽出
できたブロックシンクの数である。
【0036】
【発明の効果】この発明では、ディジタル信号再生装置
における等化器を自動調整する時に、等化状態を複数の
レベルに分け、各レベルで最適(等化誤差の変化に対す
る感度がより高い)な評価値を使用している。従って、
この発明は、時間的により迅速な自動等化を行うことが
できる。
【0037】また、等化誤差が少ない領域では、バース
トエラー等の外乱に評価値が大きく影響されて、等化誤
差に対する評価値の感度が鈍くなるが、この発明は、C
1単独エラー数を評価値として用いるので、バーストエ
ラーの影響を避けることができ、最終的に等化誤差を最
小限に抑えることができる。
【0038】さらに、検出シンク数を評価値として使用
することによって、等化パラメータが最適値よりかなり
ずれていても、制御の方向を誤ることなく、最適等化パ
ラメータへ素早い引込みが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のブロックである。
【図2】この発明による等化器の自動調整処理の一例を
説明するためのフローチャートである。
【図3】この発明を適用できるディジタルVTRのトラ
ックパターンを示す略線図である。
【図4】ディジタルVTRの1トラックの構成を説明す
るための略線図である。
【図5】この発明を適用できるディジタルVTRの1フ
レームのデータを記録した場合のトラックパターンの一
例を示す略線図である。
【図6】この発明を適用できるディジタルVTRの1フ
レームのデータを記録した場合のトラックパターンの他
の例を示す略線図である。
【図7】オーディオデータの1セクタの構成を説明する
ための略線図である。
【図8】ビデオデータの1セクタの構成を説明するため
の略線図である。
【図9】サブコードデータの1セクタの構成を説明する
ための略線図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 磁気テープ 4 等化器 8 シンク検出器 9 エラー訂正回路 11 等化パラメータを自動調整するためのCPU

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラー訂正符号化されたデータを再生
    し、再生信号を等化器を介して上記エラー訂正符号化の
    復号手段を含む再生信号処理回路に供給するようにした
    ディジタル信号再生回路において、 上記等化器に対する等化パラメータを制御することによ
    り、上記等化器の特性を自動的に最適なものに制御する
    ための制御手段が設けられ、 上記制御手段は、上記復号手段で得られたエラー数を取
    込み、上記等化器の特性が最適に近づくに従って、評価
    値を、連続性エラー数、単独エラー数と順次切り替え、
    上記切り替えられた評価値に基づいて等化パラメータを
    制御することを特徴とするディジタル信号再生回路。
  2. 【請求項2】 エラー訂正符号化されたデータを再生
    し、再生信号を等化器を介して上記エラー訂正符号化の
    復号手段を含む再生信号処理回路に供給するようにした
    ディジタル信号再生方法において、 上記等化器に対する等化パラメータを制御することによ
    り、上記等化器の特性を自動的に最適なものに制御する
    ための制御方法であって、 上記制御方法は、上記エラー訂正符号の復号により得ら
    れたエラー数を取込み、上記等化器の特性が最適に近づ
    くに従って、評価値を、連続性エラー数、単独エラー数
    と順次切り替え、上記切り替えられた評価値に基づいて
    等化パラメータを制御することを特徴とするディジタル
    信号再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 再生信号は、所定長のデータ毎にシンクが付加されたも
    のであり、上記シンクを検出するシンク検出手段が設け
    られ、上記等化器の特性が最適に近づくに従って、評価
    値を、上記シンク検出手段からの検出シンク数、上記連
    続性エラー数、上記単独エラー数と順次切り替えること
    を特徴とするディジタル信号再生回路または再生方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 山登り制御によって、等化器に対する等化パラメータを
    制御するようにしたことを特徴とするディジタル信号再
    生回路または再生方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2において、 連続性エラー数として、単独エラー数をも含む全エラー
    数を使用することを特徴とするディジタル信号再生回路
    または再生方法。
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