JP2001135012A - 誤り位置検出装置及び誤り位置検出方法、並びに再生装置及び再生方法 - Google Patents

誤り位置検出装置及び誤り位置検出方法、並びに再生装置及び再生方法

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JP2001135012A
JP2001135012A JP31426899A JP31426899A JP2001135012A JP 2001135012 A JP2001135012 A JP 2001135012A JP 31426899 A JP31426899 A JP 31426899A JP 31426899 A JP31426899 A JP 31426899A JP 2001135012 A JP2001135012 A JP 2001135012A
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gain control
signal
control signal
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JP31426899A
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English (en)
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Takayuki Sugawara
孝幸 菅原
Takahiro Kawachi
隆宏 河内
Toshinari Suematsu
俊成 末松
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Sony Corp
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤り位置を容易に推定することができる。 【解決手段】 信号再生装置は、アンプ2からの再生信
号の出力レベルをゲイン制御信号に基づいて一定に制御
する信号処理部3と、マイクロコンピュータ5により設
定されるイレージャポインタに基づいて再生信号データ
の誤り訂正をする誤り訂正し、誤り訂正によりデータを
復号する復号器4と、信号処理部3にて出力されたゲイ
ン制御信号をモニタし、ゲイン制御信号と閾値との比較
によりイレージャポインタの設定位置を決定するマイク
ロコンピュータ5とを備えている。そして、マイクロコ
ンピュータ5は、閾値レベルの変更を、イレージャポイ
ンタによるエラー訂正が最適になされるまで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データの誤り位置
を検出する誤り位置検出装置及び誤り位置検出方法、並
びに信号記録媒体に記録されている信号を再生する再生
装置及び再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ECC(error-correcting code)を用
いたエラー訂正方式は、ECCにより、データにエラー
が発生しているか否かを検出し、データに発生したエラ
ーを訂正するものである。例えば、記録媒体にキズがあ
ったり、異物が付着していた箇所のデータに発生するエ
ラーを訂正することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ECCの訂
正能力は、冗長ワード或いはパリティワードのワード数
によって決まる。例えば、情報ワードに2ワードのパリ
ティワードP,Qをつけた符号構成では、1ワードのエ
ラー訂正が行えるが、エラー位置を特定することによ
り、すなわちいわゆるイレージャポインタを設定するこ
とにより、2ワードのエラー訂正(二重消失訂正)を行
うことができるようになる。このようにエラー位置を特
定することは、ECCにより訂正できるワード数を増加
させることにつながり、ECCの訂正能力を高めること
になる。
【0004】一方、再生信号中に発生する変動はキズが
ある記録媒体上のデータを再生した際に発生するもので
あることから、この変動を検出することにより、記録媒
体上においてキズがある場所や異物が付着している場所
を推定(特定)でき、これによってエラー位置(イレー
ジャポインタの設定位置)を推定(特定)できることに
なる。
【0005】例えば、信号記録面にあるキズや異物の付
着は、いわゆるドロップアウトとして再生信号中に現れ
る。よって、再生信号中に発生するドロップアウトを検
出することは、エラー位置の特定につながる。
【0006】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてな
されたものであり、誤り位置を容易に特定することがで
きる誤り位置検出装置及び誤り位置検出方法、並びに誤
り位置を容易に特定して、その誤り位置により誤り訂正
をしてデータを再生することができる再生装置及び再生
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る誤り位置検
出装置は、上述の課題を解決するために、信号記録媒体
からの再生信号の出力レベルを一定に制御する自動利得
制御手段からのゲイン制御信号をモニタし、ゲイン制御
信号と閾値との比較により基準位置を決定する基準位置
検出手段と、基準位置に基づいてデータの誤り位置を示
す誤り位置情報を出力する誤り位置情報出力手段と、閾
値を変更する閾値変更手段とを備える。
【0008】このような構成を備える誤り位置検出装置
は、基準位置検出手段により、信号記録媒体からの再生
信号の出力レベルを一定に制御する自動利得制御手段か
らのゲイン制御信号をモニタし、ゲイン制御信号と閾値
を比較して基準位置を決定する。そして誤り位置検出装
置は、この基準位置に基づいてデータの誤り位置を示す
誤り位置情報を誤り位置情報出力手段により出力する。
そして、誤り位置検出装置は、閾値変更手段により閾値
を変更する。
【0009】これにより、誤り位置検出装置は、所定の
条件になるまで閾値を変更し、その変更に応じて異なる
誤り位置情報を出力することができるようになる。
【0010】また、本発明に係る誤り位置検出方法は、
上述の課題を解決するために、信号記録媒体からの再生
信号の出力レベルを一定に制御する自動利得制御手段か
らのゲイン制御信号をモニタし、ゲイン制御信号と閾値
との比較により基準位置を決定する基準位置検出工程
と、基準位置に基づいてデータの誤り位置を示す誤り位
置情報を出力する誤り位置出力工程とを有し、基準位置
検出工程では、所定の条件に基づいて閾値を変更する。
【0011】これにより、誤り位置検出方法は、所定の
条件になるまで閾値を変更し、その変更に応じて異なる
誤り位置情報を出力することができるようになる。
【0012】また、本発明に係る再生装置は、上述の課
題を解決するために、信号読み取り手段からの再生信号
の出力レベルをゲイン制御信号に基づいて一定に制御す
る自動利得制御手段と、自動利得制御手段からのゲイン
制御信号をモニタし、ゲイン制御信号と閾値との比較に
より基準位置を決定する基準位置検出手段と、基準位置
に基づいてデータの誤り位置を示す誤り位置情報を出力
する誤り位置情報出力手段と、閾値を変更する閾値変更
手段と、誤り位置情報に基づいて、再生信号データの誤
り訂正をする誤り訂正手段とを備える。
【0013】このような構成を備える再生装置は、基準
位置検出手段により、信号読み取り手段からの再生信号
の出力レベルをゲイン制御信号に基づいて一定に制御す
る自動利得制御手段からのゲイン制御信号をモニタし、
ゲイン制御信号と閾値とを比較して基準位置を決定す
る。そして、再生装置は、この基準位置に基づいてデー
タの誤り位置を示す誤り位置情報を誤り位置情報出力手
段から出力し、誤り位置情報に基づいて、再生信号デー
タの誤り訂正を誤り訂正手段により行う。そして、再生
装置は、閾値変更手段により閾値を変更する。
【0014】これにより、再生装置は、所定の条件にな
るまで閾値を変更し、その変更に応じて異なる誤り位置
情報を出力し、これに基づいて誤り訂正をすることがで
きるようになる。例えば、所定の条件になるまでとは、
誤り訂正により誤り数が0になるまでである。
【0015】また、本発明に係る再生方法は、上述の課
題を解決するために、信号読み取り工程にて読み出した
信号記録媒体からの再生信号の出力レベルを一定に制御
する自動利得制御手段からのゲイン制御信号をモニタ
し、ゲイン制御信号と閾値との比較により基準位置を決
定する基準位置検出工程と、基準位置に基づいてデータ
の誤り位置を示す誤り位置情報を出力する誤り位置出力
工程と、誤り位置情報に基づいて再生信号データの誤り
訂正をする誤り訂正工程とを有し、基準位置検出工程で
は、所定の条件に基づいて閾値を変更する。
【0016】これにより、再生方法は、所定の条件にな
るまで閾値を変更し、その変更に応じて異なる誤り位置
情報を出力し、これに基づいて誤り訂正をすることがで
きるようになる。例えば、所定の条件になるまでとは、
誤り訂正により誤り数が0になるまでである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明するが、先ず、本発明を適用
した誤り位置検出方法について説明する。
【0018】本発明を適用した誤り位置検出方法は、信
号記録媒体からの再生信号の出力レベルを一定に制御す
る自動利得制御手段からのゲイン制御信号をモニタし、
ゲイン制御信号と閾値との比較により基準位置を決定す
る基準位置検出工程と、基準位置に基づいてデータのエ
ラー位置(誤り位置)を示すエラー位置情報(誤り位置
情報)を出力する誤り位置出力工程とを有し、基準位置
検出工程では、所定の条件に基づいて閾値レベルを変更
する。ここで、エラー位置情報は、訂正対象のデータの
位置を指し示す情報であって、例えばいわゆるイレージ
ャポインタの設定位置の情報となる。
【0019】例えば、ECC(error-correcting cod
e)を使用したエラー訂正では、イレージャポインタに
よりエラー訂正を行うことができる。そして、ECCに
よるエラー訂正では、エラー位置へのイレージャポイン
タの設定により、エラー訂正能力を高めることができ
る。誤り位置検出方法では、このようにエラー訂正能力
を高めることができるエラー位置情報を、自動利得制御
手段のゲイン制御信号と閾値との比較に基づいて定めて
いる。
【0020】ゲイン制御信号は、上述したように、信号
記録媒体からの再生信号の出力レベルを一定に制御する
自動利得制御手段から出力される信号である。ここで、
再生信号の出力レベルを一定に制御する自動利得制御手
段とは、再生信号からその変動分に応じて再生信号のゲ
インを自動的に一定に制御するものであり、一般的にA
GC(Automatic Gain Control)と呼ばれるものであ
る。なお、ここで、信号記録媒体として、例えば、磁気
ディスク、光ディスク及び光磁気ディスク等が挙げられ
る。
【0021】AGCは、一般的に、信号記録媒体とその
信号記録媒体に記録されている信号を読み取るためのヘ
ッドの位置の変動や、信号記録媒体の駆動機構の変動等
によって発生する再生信号の変動分のゲインを調節し
て、再生出力を一定に制御するものである。そして、A
GCは、一般的に、再生信号の出力レベルに応じて出力
されるゲイン制御信号(AGC利得)により、再生信号
のゲインを調節している。例えば、ゲイン制御信号は、
再生信号中にドロップアウトが発生した場合、大きく変
動する。ドロップアウトとゲイン制御信号との関係は一
般的に次のようになっている。
【0022】再生信号中に発生するドロップアウトは、
キズがあったり、異物が付着している信号記録面を読み
取った際に発生する。例えば、信号記録面にキズがあっ
た場合、図1中(A)に示すように、再生信号R中にド
ロップアウトの部分RDが発生する。そして、キズがあ
ったり、異物が付着していた信号記録面から読み取られ
た信号は、エラー信号となっている蓋然性は高い。
【0023】自動利得制御手段は、上述したような再生
信号に対してそのゲインを調節しようとして動作する。
例えば、上述の図1中(A)に示すようなドロップアウ
トの部分RDがあった場合、ゲイン制御信号(AGC利
得)は、図1中(B)に示すように大きく変動し、再生
信号のゲインを調節する方向に変化する。
【0024】本発明を適用した誤り位置検出方法は、こ
のようにドロップアウト等の再生信号の変化に起因して
変動するゲイン制御信号をモニタして、このゲイン制御
信号と閾値との比較により、エラー位置を示すエラー位
置情報を取得するものである。すなわち、所定の閾値と
の比較においてゲイン制御信号の変化がある程度(一定
量)変化したことを確認できる場合には、エラー位置情
報を取得している。これは、ゲイン制御信号の変化が、
上述したように、信号記録面にキズ等がありエラーが発
生している蓋然性の高い場合に行われることを利用し
て、エラー位置を推定する情報としてのエラー位置情報
を得ているのである。すなわち、ドロップアウト等が発
生したデータ位置をエラー位置情報として得ている。
【0025】そして、エラー位置の推定(特定)につい
ては、具体的には、閾値との比較により一定量変化した
ゲイン制御信号を検出した場合に基準位置を決定して、
その基準位置に基づいて行っている。
【0026】ここで、基準位置は、エラー位置を推定す
る際の基準となるもので、閾値レベルとゲイン制御信号
との関係から決定されるものである。具体的には、基準
位置は、ゲイン制御信号が閾値を上回るように交差する
交差点(以下、上回り交差点という。)とゲイン制御信
号が閾値を下回るように交差する交差点(以下、下回り
交差点という。)との間の中間位置として決定したり、
閾値とゲイン制御信号とが交差する点として決定したり
する。以下に具体的に説明する。
【0027】上回り交差点と下回り交差点との間の中間
位置を基準位置として決定する場合は次のようになる。
【0028】先ず図2中(A)に示すように、ゲイン制
御信号が閾値を上回るように交差する上回り交差点C1
とゲイン制御信号が閾値を下回るように交差する下回り
交差点C2との間隔(以下、交差区間という。)Xを検
出する。例えば、交差間隔Xはバイト数として検出され
る。
【0029】そして、図2中(B)に示すように、交差
区間Xの中間位置(上回り交差点からX/2の位置)を
基準位置(以下、中間点基準位置という。)として決定
し、この基準位置をエラー位置と推定する。このエラー
位置が誤り位置情報となる。
【0030】また、閾値とゲイン制御信号とが交差する
点を基準位置として決定する場合は次のようになる。
【0031】上述したようにゲイン制御信号が閾値を超
えた場合に得られる交差点を基準位置として決定し、こ
の基準位置をエラー位置と推定する。具体的には、図2
中(C)に示すように、上回り交差点C1を基準位置
(以下、交差点基準位置という。)とし、この基準位置
をエラー位置と推定する。また、このようにゲイン制御
信号と閾値の関係から基準位置を決定しているが、これ
に限定されるものではない。例えば、上述した中間点基
準位置や交差点基準位置から所定時間遅延させた位置、
或いは所定距離離れた位置をエラー位置と推定すること
もできる。
【0032】すなわち例えば、図2中(D)に示すよう
に、中間点基準位置から所定時間Tだけ遅延させた位置
をエラー位置と推定することができる。また、図2中
(E)に示すように、交差点基準位置から所定時間Tだ
け遅延させた位置をエラー位置と推定することができ
る。すなわち、前述の例では、基準位置そのものをエラ
ー位置として推定しているが、本例では、基準位置に基
づいて、所定時間遅延した位置をエラー位置と推定して
いる。
【0033】このように基準位置に基づいてエラー位置
を示すエラー位置情報を得ることができる。そして、誤
り位置検出方法では、閾値レベルを変更することによ
り、推定されるエラー位置を変化させている。
【0034】上述したように、エラー位置は、ゲイン制
御信号と閾値レベルとの関係により基準位置が決定され
ることから、すなわちゲイン制御信号と閾値との交差点
を基準に得ていることから、閾値レベルを変化させるこ
とによりその関係も異なるものとなり、異なる位置をエ
ラー位置として推定することができるようになる。
【0035】例えば、AGCの追従性やドロップアウト
の状況により、エラー位置は必ずしもゲイン制御信号の
変化における特定位置、例えば、ゲイン制御信号のピー
クにあるとは限らず、実際にはある程度のばらつきを持
っている場合もある。このような場合において、常にゲ
イン制御信号のピーク位置というような特定位置をエラ
ー位置として推定することとすると、そのエラー位置の
推定は適切とはいえない。このようなことから、エラー
位置を特定位置に限定することなく推定することができ
ることにより、エラー位置の推定を適切に行うことがで
きるようになる。
【0036】閾値レベルを変更することにより、推定す
るエラー位置を変化させる手順については次のようにな
る。ここでは、図2中(B)を用いて説明した中間点基
準位置をエラー位置として推定する場合について説明す
る。
【0037】図3中(C)に示すように、閾値を複数の
閾値TL1,TL2,TL3に変更する。そして、各閾値
TL1,TL2,TL3における中間点基準位置に基づい
てエラー位置を推定する。
【0038】図3中(D)乃至(F)には、エラー位置
情報に基づいて設定されるイレージャポインタの位置を
示している。すなわち例えば、第1の閾値TL1によ
り、図3中(D)に示すように、交差区間X1の中間位
置(上回り交差点からX1/2の位置)にイレージャポ
インタの設定位置が決定される。また、第2の閾値TL
2により、図3中(E)に示すように、交差区間X2の中
間位置(上回り交差点からX2/2の位置)にイレージ
ャポインタの設定位置が決定される。第3の閾値TL3
により、図3中(F)に示すように、交差区間X3の中
間位置(上回り交差点からX3/2の位置)にイレージ
ャポインタの設定位置が決定される。
【0039】このように、閾値レベルを変更することに
より、閾値とゲイン制御信号との関係において、異なる
位置をエラー位置として推定することができるようにな
る。これにより、エラー位置の推定が適切になされるよ
うになる。
【0040】なお、閾値レベルの変更については、例え
ば以下のような条件により行う。閾値レベルの変更を、
エラー訂正が最適になされるまで行う。また、閾値レベ
ルの変更はレベルを上昇させて行う。すなわち、例え
ば、第1の閾値TL1、第2の閾値TL2、第3の閾値T
3の順番で閾値レベルを変化させる。また、そのよう
に閾値を上昇させて閾値レベルを変化させる場合、例え
ば所定のステップでレベルを変化させる。
【0041】以上のように、誤り位置検出方法では、ゲ
イン制御信号と閾値との比較により基準位置を決定し
て、その基準位置に基づいてエラー位置を示すエラー位
置情報を得ることができる。そして、閾値レベルを変更
することにより、ゲイン制御信号の所定位置に限定され
ることなく、任意の位置としてエラー位置情報を得るこ
とができるようになる。このエラー位置情報は、エラー
位置を的確に示すものとなる。
【0042】例えば、このようなエラー位置情報を利用
することにより、データの品質を高めることが可能にな
る。例えば、ECCによるエラー訂正において、このよ
うなエラー位置情報をいわゆるイレージャポインタの設
定位置の情報として使用することにより、訂正能力を高
めてエラー訂正を行うことができるようになる。
【0043】また、ゲイン制御信号は、従来より再生信
号のゲインを調節するための制御信号として用いられて
いたものであり、これにより、新たな機構を備えること
なくエラー位置の推定が可能になる。
【0044】次に、本発明の実施の形態である信号再生
装置により、本発明についてさらに具体的に説明する。
この信号再生装置は、ゲイン制御信号と閾値との比較に
よりイレージャポインタの設定位置の情報を取得して、
設定したイレージャポインタに基づいてエラー訂正する
ように構成されている。信号再生装置は、図4に示すよ
うに、ヘッド1、アンプ2、信号処理部3、復号器4及
びマイクロコンピュータ5を備えて、信号記録媒体であ
るディスク100に記録されている信号を再生をするこ
とができるように構成されている。なお、ディスク10
0には、磁気ディスク、光磁気ディスク、及び光ディス
ク等が挙げられる。
【0045】この信号再生装置において、ヘッド1及び
アンプ2は、ディスク100に記録されている信号を読
み取る信号読み取り手段を構成し、また、信号処理部3
は、アンプ2からの再生信号の出力レベルをゲイン制御
信号に基づいて一定に制御する自動利得制御機能を有
し、また、復号器4は、マイクロコンピュータ5により
設定されるイレージャポインタに基づいて、再生信号デ
ータの誤り訂正をする誤り訂正機能を有している。そし
て、マイクロコンピュータ5は、信号処理部3の自動利
得制御機能にて出力されたゲイン制御信号をモニタし、
ゲイン制御信号と閾値との比較により基準位置を決定す
る基準位置検出機能と、基準位置に基づいてデータの誤
り位置を示す誤り位置情報を出力する誤り位置情報出力
機能と閾値を変更する閾値変更機能とを有している。そ
して、この信号再生装置は、閾値レベルの変更を、イレ
ージャポインタによるエラー訂正が最適になされるまで
行うことができるように構成されている。
【0046】このような信号再生装置において、ヘッド
1によりディスク100から読み取られた信号は、アン
プ部2において増幅され、信号処理部3に入力される。
【0047】信号処理部3では、再生信号に対して各種
の信号処理が施される。信号処理部3では、信号処理と
して例えばデジタル変換やイコライジングをする。ま
た、信号処理部3では、自動利得制御機能として、AG
Cによる再生信号のゲイン調節を行う。より具体的に
は、再生信号のゲイン調節を、再生信号の出力レベルに
応じて出力されるゲイン制御信号により行っている。
【0048】復号器4では、信号処理部3において信号
処理された信号を復号する。そして、復号器4では、復
号の際に、ECCによるエラー訂正が行われる。復号器
4は、マイクロコンピュータ5により設定されるイレー
ジャポインタに基づいて、ECCによるエラー訂正を行
う。なお、復号器4としては、例えばビタビ復号方式が
採用されて構成されているビタビ復号器が挙げられる。
【0049】ゲイン制御信号が入力されるマイクロコン
ピュータ5では、そのゲイン制御信号に基づいてイレー
ジャポインタの設定位置を決定している。具体的には、
ゲイン制御信号と閾値との比較により基準位置を決定し
て、その基準位置に基づいてイレージャポインタを設定
している。この設定については、図2中(B)及び
(D)を用いて説明したように、基準位置を中間点基準
位置として決定し、基準位置に基づいてイレージャポイ
ンタを設定する。又は、図2中(C)及び(E)を用い
て説明したように、基準位置を交差点基準位置として決
定し、基準位置に基づいてイレージャポインタを設定す
る。
【0050】そして、マイクロコンピュータ5は、イレ
ージャポインタによるエラー訂正が最適になされるまで
閾値レベルを変更し、イレージャポインタの設定位置を
変化させる。
【0051】信号再生装置は、基準位置を決定する構成
として、例えば、図5に示すように、アンプ11、リー
ド・チャネル(R/C)12、制御部13、バイトカウ
ンタ14、及び比較部15を備えている。例えば図4に
示すような構成において、アンプ11はアンプ2に対応
され、リード・チャネル12は信号処理部3の一機能と
して構成され、制御部13、バイトカウンタ14及び比
較部15はマイクロコンピュータ5の一機能として構成
されている。
【0052】アンプ11には、図4に示すヘッド1から
の再生信号が入力される。再生信号は、アンプ11にお
いて増幅されて、リード・チャネル12に入力される。
【0053】リード・チャネル12は、制御部13から
のリードゲート制御信号に応じてアンプ11からの再生
信号の取り込みを開始する。例えば、リード・チャネル
12は、制御部13からのリードゲート制御信号に応じ
て、図3中(A)に示すようにリードゲートを開放し、
これにより図3中(B)に示すように再生信号を取り込
む。そして、この取り込んだ再生信号にドロップアウト
がある場合には、それに追従して、図3中(C)に示す
ように、ゲイン制御信号を変化させる。このようにドロ
ップアウトに追従して変化するゲイン制御信号は、比較
部15に入力される。
【0054】比較部15には、制御部13から閾値レベ
ルが入力されており、その閾値レベルとゲイン制御信号
とを比較して、その比較結果をバイトカウンタ14に出
力する。
【0055】バイトカウンタ14は、図2中(A)に示
すように、ゲイン制御信号と閾値との交差区間Xを検出
する。具体的には、バイトカウンタ14は、上回り交差
点C1と下回り交差点C2との間の交差区間Xをバイト数
として検出する。そして、バイトカウンタ14は、交差
区間Xの情報を制御部13に出力する。具体的には、バ
イトカウンタ14は、図6中(A)及び(B)に示すよ
うに、制御部13から出力されているリードゲート制御
信号の立ち上がりから上回り交差点C1が検出されるま
での第1のバイト数B1と、リードゲート制御信号の立
ち上がりから下回り交差点C2が検出されるまでの第2
のバイト数B2とを交差区間Xの情報として制御部13
に出力している。なお、バイト数のカウントについて
は、リード・チャネル12のクロックを用いて行ってい
る。
【0056】制御部13では、第1のバイト数B1と第
2のバイト数B2とから得られる交差区間Xのバイト数
から中間点基準位置(上回り交差点C1からX/2の位
置)を決定する。マイクロコンピュータ5はこのように
決定された基準位置に基づいて復号器4においてイレー
ジャポインタを設定する。
【0057】なお、エラー訂正が最適になされるまで
は、レベルが変更された閾値とゲイン制御信号とが比較
部15において比較されるのであるが、エラー訂正が最
適になされるまで変更される閾値は、制御部13から比
較部15に入力される。比較部15では、そのように制
御部13から出力された変更された閾値とゲイン制御信
号とを再び比較する。図7を用いて、閾値レベルの設定
について具体的に説明する。
【0058】先ずステップS1において閾値の初期レベ
ルを設定し、続くステップS2においてゲイン制御信号
が閾値を超えたか否かを判別する。例えば、閾値の初期
レベルは、再生信号に変化がみられないときの通常状態
におけるゲイン制御信号のレベル付近に設定する。
【0059】ここで、ゲイン制御信号が閾値を超えるま
で、当該ステップS2の判別処理を実行して、ゲイン制
御信号が閾値を超えた場合、ステップS3に進む。
【0060】ステップS3では、ゲイン制御信号と閾値
との関係から基準位置を決定して、この基準位置に基づ
いてイレージャポインタを設定する。
【0061】そして、続くステップS4においてリード
できるか否か、すなわち、エラー訂正が最適になされて
いるか否かを判別する。
【0062】ここで、エラー訂正は、イレージャポイン
タによるECCのエラー訂正となる。例えば、エラー訂
正が最適になされているか否かは巡回符号であるCRC
(Cyclic Redundancy Check)により検出する。例え
ば、ECC及びCRCは、図8に示すように、データに
付加されている。
【0063】ECCのエラー訂正の結果のCRCによる
判別については、ECCによりエラー訂正されたデータ
をCRCの計算結果により検出するものとし、その計算
結果としてエラー数が0とされれば、ECCのエラー訂
正が最適になされたと判断する。
【0064】ステップS4においてリードできれば、エ
ラー訂正が成功したとして、エラー訂正の処理を完了す
る(ステップS5)。一方、ステップS4においてリー
ドできなければ、ステップS6に進む。
【0065】ステップS6では、閾値が終了レベルか否
かを判別する。例えば、閾値レベルの変更を所定回数行
ったか、或いはゲイン制御信号のピーク付近までレベル
を上昇させたか否かを判別する。ここで、閾値が終了レ
ベルに該当する場合には、ECCによる訂正ができなか
ったとして終了し(ステップS7)、一方、閾値が終了
レベルでない場合には、ステップS8に進む。
【0066】ステップS8では閾値レベルを変更して、
続いてステップS3において基準位置を再度決定して、
イレージャポインタを設定する。なお、ステップS8に
おける閾値レベルの変更は、例えば、レベルを所定のス
テップだけ上昇させて行う。また、この場合、ゲイン制
御信号のピーク値を超えないように閾値を上昇させるこ
とはいうまでもない。
【0067】以上のような手順により、信号再生装置
は、ディスク100から読み取った信号を復号する際
に、ゲイン制御信号と閾値との比較により設定したイレ
ージャポインタに基づいて、ECCによるエラー訂正を
することができる。そして、エラー訂正が最適になされ
るまで、閾値レベルを変更させることにより、異なる位
置に設定したイレージャポインタによるエラー訂正を行
うことができる。
【0068】これにより、信号再生装置は、エラー訂正
能力を高めてエラー訂正をすることができるようにな
る。
【0069】なお、図9には、ゲイン制御信号の変化に
基づいてイレージャポインタの設定位置を決定する場合
の実施例を示している。図9中(A)及び(B)に示す
ように、ドロップアウトの発生によりゲイン制御信号が
大きく変化したとき、ドロップアウト検出信号を得る。
そして、このドロップアウト検出信号に基づいて基準位
置を決定し、この基準位置に基づいてイレージャポイン
タの設定位置となるエラー位置を推定する。
【0070】また、上述したようなイレージャポインタ
によるECCのエラー訂正は、データのエラー検出をし
て、エラーがある場合に、いわゆるリトライ動作におい
てなされるものである。ここで、リトライ動作とは、読
み取ったデータにエラーがある場合にデータを読み取る
ために行う再度の読み取り動作であって、通常何らかの
読み取りのためのパラメータを変化させて行うものであ
る。
【0071】そして、このようなイレージャポインタを
設定することによるECCのエラー訂正を、あるエラー
レベルになった場合にだけ行うようにすることもでき
る。例えば、通常のリード処理でも読めなく、一般的な
リトライ動作をしてもデータをリードできない場合に、
イレージャポインタによるECCのエラー訂正を行うと
することもできる。
【0072】例えば、図10に示すように、複数のリト
ライ動作を行ってから、最終的なリトライ動作としてゲ
イン制御信号の変化に基づいて設定したイレージャポイ
ンタによるECCのエラー訂正を行うようにする。具体
的には、次のようにである。
【0073】先ず、ステップS21において、通常のエ
ラー訂正動作を伴ったリードを行う。ここで、通常のエ
ラー訂正では例えば5バイト訂正を最大として行うこと
ができる。なお、この通常のエラー訂正を以後、ECC
レベル1のエラー訂正という。また、ECCのエラー訂
正では、シンドロームを計算してシンドロームが0であ
ればエラーなしとして判定する。
【0074】ステップS21において、リードできれ
ば、エラー訂正処理を完了し(ステップS30)、リー
ドできなければ、ステップS22に進む。
【0075】ステップS22では、いわゆるオフトラッ
クリトライ動作を行う。オフトラックリトライ動作と
は、ヘッド1のトラック方向への位置を多少ずらして行
うリトライ動作である。なお、エラー訂正は、エラー訂
正レベル1によるものとする。
【0076】このオフトラックリトライ動作をすること
により、リードできるようになった場合、エラー訂正処
理を完了し(ステップS30)、リードできなければ、
ステップS23に進む。
【0077】ステップS23では、上述したオフトラッ
クリトライ動作により得たデータの訂正対象のバイト数
を増やし、例えば30バイト訂正を最大として、エラー
訂正を行う。この最大で30バイト訂正を行うエラー訂
正を以後、ECCレベル6のエラー訂正という。
【0078】ここでリードできるようになった場合、ス
テップS29において、いわゆるリアロケイト(Reallo
cate)処理を行ってから、エラー訂正処理を完了し(ス
テップS30)、リードできなければ、ステップS24
に進む。
【0079】ここで、リアロケイト処理とは、エラー訂
正がなされたデータが記録されていたディスク100上
の欠陥領域(欠陥セクタ)の論理アドレスを、他の正常
な領域に振り直すといった処理である。また、このリア
ロケイト処理に伴わせて、欠陥領域のデータを、そのよ
うに論理アドレスが振り直された正常な領域に書き移す
といったような処理を行うこともできる。これにより、
再びデータが読み出し困難となることを回避することが
できるようになる。
【0080】なお、このリアロケイト処理については、
エラー訂正した場合に常に行う必要はない。例えば、あ
る所定のバイト数についてエラー訂正が行われたときに
リアロケイト処理するようにすることもできる。例え
ば、ECCによるエラー訂正可能なバイト数が10バイ
トである場合において、ECCにより5バイト以上のエ
ラー訂正がなされたときにリアロケイト処理するといっ
たようにである。例えば、エラー訂正されたバイト数に
ついてはシンドロームにより求めた誤り位置多項式の根
の個数から求める。このように、エラー訂正可能なバイ
ト数に対して所定のバイト数以上のエラー訂正がなされ
たときにリアロケイト処理することにより、将来的に欠
陥領域が拡大されてエラー訂正能力以上のエラー数が発
生し、データを読み出せなくなるといったことを防止す
ることができるようになる。
【0081】ステップS24では、再生信号処理系のパ
ラメータを変化させたリトライ動作を行う。例えば、パ
ラメータとして再生信号が通過するフィルターの帯域を
変化させる。なお、エラー訂正は、エラー訂正レベル6
によるものとする。
【0082】この再生信号処理系のパラメータを変化さ
せることにより、リードできるようになった場合、ステ
ップS29において、リアロケイト処理を行ってから、
エラー訂正処理を完了し(ステップS30)、リードで
きなければ、ステップS25に進む。
【0083】ステップS25では、同期信号についての
リトライ動作を行う。例えば、ディスク100にデータ
読み取りのために記録されている同期信号を正確に読み
取っていない場合にもエラーが発生することから、その
ような同期信号についてのリトライ動作として、擬似的
な同期信号を生成して、その擬似的な同期信号に基づい
た信号の読み取り動作を行う。なお、エラー訂正は、エ
ラー訂正レベル6によるものとする。
【0084】この同期信号についてのリトライ動作によ
り、リードできるようになった場合、ステップS29に
おいて、リアロケイト処理を行ってから、エラー訂正処
理を完了し(ステップS30)、リードできなければ、
ステップS26に進む。
【0085】ステップS26では、サーボタイミングマ
ーク(STM)についてのリトライ動作を行う。ここ
で、サーボタイミングマークとは、データ領域に対して
読み取り同期をかけるためのタイミング信号である。例
えば、このサーボタイミングマークを正確に読み取って
いない場合にもエラーが発生することから、サーボタイ
ミングマークについてのリトライ動作として、擬似的な
サーボタイミングマークを生成して、その擬似的なサー
ボタイミングマークに基づいてデータ領域の信号の読み
取り動作を行う。なお、エラー訂正は、エラー訂正レベ
ル6によるものとする。
【0086】このサーボタイミングマークについてのリ
トライ動作により、リードできるようになった場合、ス
テップS29において、リアロケイト処理を行ってか
ら、エラー訂正処理を完了し(ステップS30)、リー
ドできなければ、ステップS27に進む。
【0087】ステップS27において、上述したよう
に、ゲイン制御信号と閾値との比較によりイレージャポ
インタを設定して、そのイレージャポインタに基づくE
CCによるエラー訂正を行う。このリトライ動作によ
り、リードできるようになった場合、ステップS29に
おいて、リアロケイト処理を行ってから、エラー訂正処
理を完了し(ステップS30)、リードできなければ、
ECCエラーとしてECCによるエラー訂正が不可能と
して処理を終了する(ステップS28)。
【0088】以上のように、通常のリード処理でも読め
なく、一般的ないわゆるリトライ動作をしてもデータを
リードできないときにのみ、イレージャポインタによる
ECCのエラー訂正を行うようにすることもできる。こ
のような処理により最適な手順を踏み、エラー訂正を行
うことができるようになる。
【0089】次に信号処理部3においてAGCを構成す
る部分について詳しく説明する。信号処理部3は、AG
Cとして動作する部分として、図11に示すように、可
変利得アンプ16、イコライザ17、A/D変換部1
8、ゲイン補償器20を備えている。
【0090】このような構成において、再生信号は、先
ず可変利得アンプ16に入力される。可変利得アンプ1
6は、ゲイン補償器20から出力されるゲイン制御信号
に基づいて再生信号のゲインを調節する。可変利得アン
プ16においてゲインが調節された再生信号は、イコラ
イザ17においてイコライジングされてA/D変換部1
8に入力される。A/D変換部18は、再生信号をデジ
タル変換し、これを復号器4及びゲイン補償器20に出
力する。
【0091】ゲイン補償器20では、再生信号のレベル
に基づいてゲイン制御信号を得る。例えば、ゲイン補償
器20は、図12に示すように、ゲイン検出器21、加
算器22、遅延回路23及びD/A変換部24を備えて
おり、次のようにしてゲイン制御信号を得ている。
【0092】ゲイン補償器20において、ゲイン検出器
21にて再生信号のゲインが検出される。そして、ゲイ
ン検出器21からの出力が、加算器22と遅延回路23
とから構成される積分ブロックに送られて積分されるこ
とによりAGC利得(ゲイン制御信号)が得られる。
【0093】このようにしてゲイン補償器20により得
られたAGC利得(ゲイン制御信号)は、マイクロコン
ピュータ5に出力されたり、D/A変換部24において
アナログ変換されて、可変利得アンプ16に出力され
る。
【0094】可変利得アンプ16では、上述したように
このゲイン制御信号に基づいて入力されてくる再生信号
のゲインを調節する。
【0095】このような信号処理部3により再生信号の
ゲインを一定に調節することができるようになる。
【0096】なお、上述の実施の形態では、本発明を信
号再生装置に適用した場合について説明したが、これに
限定されるものではない。例えば、本発明を、エラー検
出装置に適用することもでき、また、信号記録媒体に対
する信号の記録及び再生を行う信号記録及び再生装置に
適用することもできる。
【0097】
【発明の効果】本発明に係る誤り位置検出装置は、信号
記録媒体からの再生信号の出力レベルを一定に制御する
自動利得制御手段からのゲイン制御信号をモニタし、ゲ
イン制御信号と閾値との比較により基準位置を決定する
基準位置検出手段と、基準位置に基づいてデータの誤り
位置を示す誤り位置情報を出力する誤り位置情報出力手
段と、閾値を変更する閾値変更手段とを備えることによ
り、ゲイン制御信号と閾値を比較して基準位置を基準位
置検出手段により決定し、この基準位置に基づいてデー
タの誤り位置を示す誤り位置情報を誤り位置情報出力手
段により出力することができる。そして、誤り位置検出
装置は、閾値変更手段により閾値を変更することができ
る。
【0098】これにより、誤り位置検出装置は、所定の
条件になるまで閾値を変更し、誤り位置情報をこの閾値
の変化に対応させて変更することができるようになる。
よって、誤り位置検出装置は、例えば、誤り位置情報を
使用した誤り訂正が最適になされるまで、異なる誤り位
置情報を出力することができるようになる。
【0099】また、本発明に係る誤り位置検出方法は、
信号記録媒体からの再生信号の出力レベルを一定に制御
する自動利得制御手段からのゲイン制御信号をモニタ
し、ゲイン制御信号と閾値との比較により基準位置を決
定する基準位置検出工程と、基準位置に基づいてデータ
の誤り位置を示す誤り位置情報を出力する誤り位置出力
工程とを有し、基準位置検出工程では、所定の条件に基
づいて閾値を変更することにより、所定の条件になるま
で閾値を変更し、基準位置が異なる誤り位置情報を出力
することができるようになる。
【0100】よって、誤り位置検出方法は、例えば、誤
り位置情報を使用した誤り訂正が最適になされるまで、
異なる誤り位置情報を出力することができるようにな
る。
【0101】また、本発明に係る再生装置は、信号読み
取り手段からの再生信号の出力レベルをゲイン制御信号
に基づいて一定に制御する自動利得制御手段と、自動利
得制御手段からのゲイン制御信号をモニタし、ゲイン制
御信号と閾値との比較により基準位置を決定する基準位
置検出手段と、基準位置に基づいてデータの誤り位置を
示す誤り位置情報を出力する誤り位置情報出力手段と、
閾値を変更する閾値変更手段と、誤り位置情報に基づい
て、再生信号データの誤り訂正をする誤り訂正手段とを
備えることにより、ゲイン制御信号と閾値を比較して基
準位置を基準位置検出手段により決定し、この基準位置
に基づいてデータの誤り位置を示す誤り位置情報を誤り
位置情報出力手段により出力することができる。そし
て、誤り位置検出装置は、閾値変更手段により閾値を変
更することができる。
【0102】これにより、再生装置は、所定の条件にな
るまで閾値を変更し、誤り位置情報をこの閾値の変化に
対応させて変更することができるようになる。よって、
再生装置は、例えば、誤り訂正手段において誤り位置情
報を使用した誤り訂正が最適になされるまで、異なる誤
り位置情報を出力することができるようになる。
【0103】また、本発明に係る再生方法は、信号読み
取り工程にて読み出した信号記録媒体からの再生信号の
出力レベルを一定に制御する自動利得制御手段からのゲ
イン制御信号をモニタし、ゲイン制御信号と閾値との比
較により基準位置を決定する基準位置検出工程と、基準
位置に基づいてデータの誤り位置を示す誤り位置情報を
出力する誤り位置出力工程と、誤り位置情報に基づいて
再生信号データの誤り訂正をする誤り訂正工程とを有
し、基準位置検出工程では、所定の条件に基づいて上記
閾値を変更することにより、所定の条件になるまで閾値
を変更し、基準位置が異なる誤り位置情報を出力し、こ
れに基づいて誤り訂正をすることができるようになる。
【0104】よって、再生方法は、例えば、誤り訂正工
程における誤り位置情報を使用した誤り訂正が最適にな
されるまで、異なる誤り位置情報を出力することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した誤り訂正方法を説明するため
に用いた各種信号の信号波形を示す図である。
【図2】ゲイン制御信号と閾値との比較によりイレージ
ャポインタを設定することについて説明するために用い
た図である。
【図3】閾値を変更してイレージャポインタの設定位置
を変化させることについて説明するために用いた図であ
る。
【図4】信号再生装置における要部を示すブロック図で
ある。
【図5】ゲイン制御信号と閾値とを比較して基準位置を
決定する構成を示すブロック図である。
【図6】閾値とゲイン制御信号とにおける交差区間を取
得することを説明するために用いた図である。
【図7】エラー訂正が最適になされるまでイレージャポ
インタの設定位置を変更していく工程を示すフローチャ
ートである。
【図8】データにCRC及びECCが付加されている状
態を示す図である。
【図9】再生信号のドロップアウトに基づいてイレージ
ャポインタが設定される実施例を示す図である。
【図10】複数のリトライ動作を経て、ゲイン制御信号
に基づいて設定したイレージャポインタによるエラー訂
正が実行される手順を示すフローチャートである。
【図11】信号処理部におけるゲインを調節する部分を
示すブロック図である。
【図12】ゲイン制御信号を出力するゲイン補償器の構
成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ヘッド、2 アンプ、3 信号処理部、4 復号
器、5 マイクロコンピュータ、16 可変利得アン
プ、20 ゲイン補償器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河内 隆宏 東京都大田区雪谷大塚町1丁目7番 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 末松 俊成 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号記録媒体からの再生信号の出力レベ
    ルを一定に制御する自動利得制御手段からのゲイン制御
    信号をモニタし、上記ゲイン制御信号と閾値との比較に
    より基準位置を決定する基準位置検出手段と、 上記基準位置に基づいてデータの誤り位置を示す誤り位
    置情報を出力する誤り位置情報出力手段と、 上記閾値を変更する閾値変更手段とを備えたことを特徴
    とする誤り位置検出装置。
  2. 【請求項2】 上記誤り位置が誤り訂正における再生信
    号データの誤り位置を示すものとして使用され、 上記閾値変更手段は、上記誤り訂正が最適になされるま
    で、上記閾値を変更することを特徴とする請求項1記載
    の誤り位置検出装置。
  3. 【請求項3】 上記基準位置検出手段は、上記ゲイン制
    御信号が上記閾値を上回るように交差する交差点と上記
    ゲイン制御信号が上記閾値を下回るように交差する交差
    点との間の中間位置を上記基準位置として決定すること
    を特徴とする請求項1記載の誤り位置検出装置。
  4. 【請求項4】 上記基準位置検出手段は、上記閾値と上
    記ゲイン制御信号とが交差する点を上記基準位置として
    決定することを特徴とする請求項1記載の誤り位置検出
    装置。
  5. 【請求項5】 信号記録媒体からの再生信号の出力レベ
    ルを一定に制御する自動利得制御手段からのゲイン制御
    信号をモニタし、上記ゲイン制御信号と上記閾値との比
    較により基準位置を決定する基準位置検出工程と、 上記基準位置に基づいてデータの誤り位置を示す誤り位
    置情報を出力する誤り位置出力工程とを有し、 上記基準位置検出工程では、所定の条件に基づいて上記
    閾値を変更することを特徴とする誤り位置検出方法。
  6. 【請求項6】 上記誤り位置が誤り訂正における再生信
    号データの誤り位置を示すものとして使用され、 基準位置検出工程では、 上記誤り訂正が最適になされ
    るまで、上記閾値を変更することを特徴とする請求項5
    記載の誤り位置検出方法。
  7. 【請求項7】 上記基準位置検出工程では、上記ゲイン
    制御信号が上記閾値を上回るように交差する交差点と上
    記ゲイン制御信号が上記閾値を下回るように交差する交
    差点との間の中間位置を上記基準位置として決定するこ
    とを特徴とする請求項5記載の誤り位置検出方法。
  8. 【請求項8】 上記基準位置検出工程では、上記閾値と
    上記ゲイン制御信号とが交差する点を上記基準位置とし
    て決定することを特徴とする請求項5記載の誤り位置検
    出方法。
  9. 【請求項9】 信号記録媒体に記録されている信号を読
    み取る信号読み取り手段と、 上記信号読み取り手段からの再生信号の出力レベルをゲ
    イン制御信号に基づいて一定に制御する自動利得制御手
    段と、 上記自動利得制御手段からのゲイン制御信号をモニタ
    し、上記ゲイン制御信号と閾値との比較により基準位置
    を決定する基準位置検出手段と、 上記基準位置に基づいてデータの誤り位置を示す誤り位
    置情報を出力する誤り位置情報出力手段と、 上記閾値を変更する閾値変更手段と、 上記誤り位置情報に基づいて、再生信号データの誤り訂
    正をする誤り訂正手段とを備えたことを特徴とする再生
    装置。
  10. 【請求項10】 上記閾値変更手段は、上記誤り訂正手
    段による誤り訂正が最適になされるまで、上記閾値を変
    更することを特徴とする請求項9記載の再生装置。
  11. 【請求項11】 上記基準位置検出手段は、上記ゲイン
    制御信号が上記閾値を上回るように交差する交差点と上
    記ゲイン制御信号が上記閾値を下回るように交差する交
    差点との間の中間位置を上記基準位置として決定するこ
    とを特徴とする請求項9記載の再生装置。
  12. 【請求項12】 上記基準位置検出手段は、上記閾値と
    上記ゲイン制御信号とが交差する点を上記基準位置とし
    て決定することを特徴とする請求項9記載の再生装置。
  13. 【請求項13】 信号記録媒体に記録されている信号を
    読み取る信号読み取り工程と、 信号読み取り工程にて読み出した信号記録媒体からの再
    生信号の出力レベルを一定に制御する自動利得制御手段
    からのゲイン制御信号をモニタし、上記ゲイン制御信号
    と閾値との比較により基準位置を決定する基準位置検出
    工程と、 上記基準位置に基づいてデータの誤り位置を示す誤り位
    置情報を出力する誤り位置出力工程と、 上記誤り位置情報に基づいて再生信号データの誤り訂正
    をする誤り訂正工程とを有し、 上記基準位置検出工程では、所定の条件に基づいて上記
    閾値を変更することを特徴とする再生方法。
  14. 【請求項14】 基準位置検出工程では、上記誤り訂正
    工程における誤り訂正が最適になされるまで、上記閾値
    を変更することを特徴とする請求項13記載の再生方
    法。
  15. 【請求項15】 上記基準位置検出工程では、上記ゲイ
    ン制御信号が上記閾値を上回るように交差する交差点と
    上記ゲイン制御信号が上記閾値を下回るように交差する
    交差点との間の中間位置を上記基準位置として決定する
    ことを特徴とする請求項13記載の再生方法。
  16. 【請求項16】 上記基準位置検出工程では、上記閾値
    と上記ゲイン制御信号とが交差する点を上記基準位置と
    して決定することを特徴とする請求項13記載の再生方
    法。
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