JPH0968780A - フィルムカートリッジ - Google Patents

フィルムカートリッジ

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JPH0968780A
JPH0968780A JP22541295A JP22541295A JPH0968780A JP H0968780 A JPH0968780 A JP H0968780A JP 22541295 A JP22541295 A JP 22541295A JP 22541295 A JP22541295 A JP 22541295A JP H0968780 A JPH0968780 A JP H0968780A
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film
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memory
data
camera
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JP22541295A
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English (en)
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Takeshi Musashi
剛 八道
Minoru Matsuzaki
稔 松崎
Tamotsu Koiwai
保 小岩井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルムカートリッジのメモリの記憶領域をブ
ロック分割して扱うことを標準化することで、読み出
し、書込み動作を円滑に行う。 【解決手段】撮影情報を電気的に記録可能で且つ予め記
憶された撮影情報を電気的に出力することが可能なメモ
リ7を有するフィルムカートリッジを装填するカメラで
あって、上記メモリ7の記録領域が、撮影フィルムの仕
様を予め記憶した第1の記憶領域と、撮影フィルムの最
新の使用状況を記憶する第2の記憶領域と、所定の撮影
条件を記憶する第3の記憶領域とに少なくとも分割され
ていることを特徴とする。上記記憶領域は更にフィルム
の撮影駒に対応する大きさにそれぞれが分割されてお
り、撮影駒番号に係る先頭のアドレスを指定するだけで
当該撮影駒番号に対応する情報を読み出すことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば撮影情報等
が電気的に記憶可能な情報記憶部を有する写真フィルム
カートリッジに係り、特に制御部がカメラ内の情報記憶
部と通信を行うことでフィルム情報の読取り、撮影時の
情報の記録及び撮影時の録音を可能とし、撮影時の動作
を快適なものとするフィルムカートリッジに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影に関する情報としては、所謂
撮影情報以外にもフィルム感度等の如く使用フィルムに
係る情報があり、このような情報をカメラ側で認識する
ことも必要となる。かかる点に鑑みて、所謂「DXコー
ド」を用いた技術では、フィルムカートリッジ表面に形
成された電極とカメラの接点とをフィルムカートリッジ
のカメラへの装着と共に接触させ、導通・非導通の組み
合わせでコード化されたフィルム感度を読み取ることが
行われている。
【0003】しかしながら、フィルム情報の読取りにD
Xコードを用いる技術では、フィルム情報の読み出し専
用に用いる接点がGND端子を含めて数本必要となり、
カメラ及びフィルムカートリッジへの負担が大きくな
る。
【0004】かかる点に鑑みて、カメラに「ICカー
ド」等を装着して撮影駒毎にシャッタ速度等を含む撮影
データを記録する技術が提案されている。この技術によ
れば、上記したようなフィルム情報の読み出し専用に用
いる接点を特に設ける必要がない。更に、所望とする撮
影した画像に関するデータを迅速に記録することができ
るので撮影者にとっても便利である。
【0005】一方、例えば特開昭62−116932号
公報では、半導体素子付きの写真フィルムか又は半導体
素子付きフィルム保護装置を用いて撮影情報等を記録す
る「カメラ」に関する技術が開示されている。当該カメ
ラでは、撮影駒毎に対応する記録素子を設けている。従
って、より多くの撮影時の情報を記録でき、写真と共に
撮影時の雰囲気等も再現することが可能になり、種々の
観賞が楽しめる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
「ICカード」を用いる技術では、記録領域のフォーマ
ットについては何等の特徴もなく、フィルムの仕様に係
る情報と記憶する領域と、撮影時の情報を記録する領域
とが分離するため、情報の読み出し/書き込みを効率良
く行うことができなかった。
【0007】一方、上記特開昭62−116932号公
報により開示された技術では、前述したように撮影駒毎
に対応する記録素子を設けているだけで、所望とするデ
ータを効率良く情報記録するためのフォーマットについ
て記載はなく、更に情報の読み書きの効率を高めるため
の手段については何等開示されていない。従って、カメ
ラと上記フィルムの半導体素子との通信を効率良く行う
ことができなかった。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするとことは、撮影情報が電気的に記録
可能なメモリを持つフィルムカートリッジに於いて、当
該メモリの記憶領域をフォーマット化して、データをブ
ロック分割して扱うことを標準化することで、読み出し
/書込み動作を円滑に行うことにある。
【0009】また、フィルムインデックス情報、撮影情
報、音情報をフィルム内のメモリに記憶する事でカメラ
との通信を高効率で行い、情報記憶の構成も簡単なもの
にすると共に、ブロック分割を撮影1駒に対応する大き
さとすることで、データの消去・書換時間を短縮すると
共にメモリの動作をコマンドとして入力し制御すること
を可能とし、少ない端子数で通信可能とすることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の態様によるフィルムカートリッジは、カメラ
との情報交換を電気的に行うことが可能な通信手段と、
上記通信手段を制御する制御手段と、フィルム固有の情
報を予め記憶しておく第1の記憶部領域と、最新のフィ
ルム使用状態を記憶する第2の記憶部領域と、撮影時の
所定条件を記憶する第3の記憶部領域とに少なくとも分
割された記憶手段とを具備したことを特徴とする。
【0011】そして、第2の態様によるフィルムカート
リッジは、上記第3の記憶部領域は、フィルムの撮影駒
数に応じて等分割された記憶部領域に更に分割されてい
ることを特徴とする。
【0012】さらに、第3の態様によるフィルムカート
リッジは、上記制御手段は、上記分割された記憶部領域
を選択するためのアドレス選択手段を有していることを
特徴とする。
【0013】このような第1乃至第3の態様による作用
は以下の通りである。即ち、第1の態様によるフィルム
カートリッジでは、通信手段によりカメラとの情報交換
が電気的に行われ、制御手段により上記通信手段が制御
され、フィルム固有の情報を予め記憶しておく第1の記
憶部領域と、記憶手段が最新のフィルム使用状態を記憶
する第2の記憶部領域と、撮影時の所定条件を記憶する
第3の記憶部領域とに少なくとも分割されている。
【0014】そして、第2の態様によるフィルムカート
リッジでは、上記第3の記憶部領域がフィルムの撮影駒
数に応じて等分割された記憶部領域に更に分割されてい
る。さらに、第3の態様によるフィルムカートリッジで
は、上記制御手段において、アドレス選択手段により上
記分割された記憶部領域が選択される。
【0015】
【実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の
形態について説明する。図1は実施の形態に係るフィル
ムカートリッジを採用するカメラの信号処理系の構成を
示す図である。
【0016】この図1に於いて、フィルムカートリッジ
に内蔵されたICメモリ7には、フラッシュ・メモリ等
の不揮発性素子が採用される。カメラとカートリッジ内
のICメモリ7とは後述の構造で電気的に接続され、カ
メラ内のCPU6により動作が制御される。マイク1か
ら検出される音はローパスフィルタLPF2を介して信
号帯域が3kHzに制限される。音声信号は4kHz程
度の周波数で再生可能で、本実施の形態では録音容量を
確保するために若干音質は劣るが3kHzに制限する。
上記LPF2を通った信号はアンプ3でADレンジに適
した大きさに増幅され、AD変換部4でAD変換され
る。このAD変換は信号の周波数が3kHzなので8k
Hzで行い、8ビットの分解能でディジタル値に変換す
る。
【0017】このAD変換部4はICによっては後述の
ディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP;Digital Signa
l Processor)内に設けられる場合もある。ここでは、説
明上、別体として扱うこととする。AD変換部4の出力
はDSP5へ送られ、データ圧縮される。圧縮方法はM
PEG(Motion Picture Experts Group)と呼ばれる規格
等をはじめ種々の方法があり、いずれかの方法を利用し
て容量を10分の1に圧縮する。これ以上の圧縮も可能
であるが、音質を考えると適当な圧縮と考えられる。そ
の後、圧縮データをRAM8に記憶する。
【0018】こうして記憶されたデータはCPU6の要
求でメモリ7へと送られ、所定の容量に区切られた中に
記録される。メモリ7への記録は、800バイト/秒、
20秒/駒の録音の場合、20枚撮りで320kバイ
ト、40枚撮りで640kバイトの容量があれば音デー
タの録音が可能となる。これに撮影情報分の容量を追加
すればフィルム一本に対応した情報記録が行える。
【0019】上記CPU6は上記録音制御の他、カメラ
の他の制御を行う。インプット部11はカメラの操作入
力・制御部で、操作毎の入力スイッチとその読み込み制
御を行う。この中に、2段のシャッタ釦からなる撮影動
作開始要求スイッチ1Rと露出開始要求スイッチ2R、
モード選択ダイヤル、フィルムカートリッジ挿入部開閉
スイッチ、2段の釦からなる音ロックスイッチと音ロッ
ク解除スイッチを含んでいる。PDRV部12はモータ
制御を行うブロックであり、AF駆動、ミラー制御、絞
り制御、巻き上げ・巻き戻し制御、及びフィルムカート
リッジ駆動制御を行う。ENC部13はエンコーダ読み
とり制御部で、フィルム位置検出、レンズ駆動位置検出
を行う。その他、撮影情報の表示を行う液晶であるLC
D部16の駆動制御、フラッシュ制御部10、補正デー
タが記憶されたEEPROMの制御、測光(AE)部1
5、及び測距(AF)部14の制御を行う。
【0020】上記AE部15、AF部14で検出・出力
される信号は、各ブロック内でAD変換レベルに調整さ
れた後、AD変換部4へ入力され、8ビットでAD変換
されてDSP部5で高速演算処理された結果がCPU部
6に送られる。このように、DSPを使用する事で高速
演算が可能となり、シャッタタイムラグを小さくするこ
とができる。
【0021】ここで、図2は第1の実施の形態に係るカ
メラの外観図であり、図2(a)は上部から、図2
(b)は前方からの様子を示す図である。ペンタプリズ
ム部にマイク27が配置され、操作者は右手人差し指で
シャッタ釦21を操作する。符号23はモード選択ダイ
ヤル、24は音ロック・ロック解除スイッチで、22は
フィルムカートリッジ部開閉釦である。フィルムカート
リッジ28はフィルムカートリッジ開閉釦22を押すと
図示の如くカートリッジ蓋26が開いた状態になり、手
で挿入可能となる。再びフィルムカートリッジ開閉釦2
2を押すとフィルムカートリッジはカメラ内に収納さ
れ、カートリッジ蓋26が閉まる。装填終了後は撮影終
了か、強制巻き戻しを行わない限りフィルムカートリッ
ジ開閉釦22を押しても開閉動作は禁止される。カート
リッジ蓋26上には外部表示用のLCD25が設けられ
ており、撮影情報を表示する。蓋上に表示を設ける事で
実装スペースを有効に使う事ができる。
【0022】図3は上記フィルムカートリッジ28の構
造を示す図であり、図3(a)はカメラ上面から見た
図、図3(b),(c)はミラーボックス側側面から見
た図、図3(d)は下面から見た図である。外観はスプ
ール31、外装32、開閉可能な遮光蓋33、カートリ
ッジ使用/未使用マーク37、メモリ書き込み禁止マー
ク38、及び遮光蓋33ロックと位置決めとを兼ねた穴
39とからなり、遮光蓋33のある面はフラッシュメモ
リが実装されていて平面になっている。通常は図3
(b)の位置に遮光窓33があり、外観上、フィルムの
引き出し口をはじめ突起物はない。フィルム装着後、遮
光蓋33が開くと、その後方にフィルム引き出し口3
4、フラッシュメモリ接続電極35が現れる。フィルム
36は穴39を押し下げた状態でスプールをカメラ側か
ら回転させるとフィルム先端が送り出され、撮影終了後
逆方向に回すとフィルム36が巻き戻される。遮光蓋3
3はフィルム引き出し口の遮光と保護及びメモリ電極の
保護を兼ねており、カメラから取り出された後の記録部
の保護をするので記録媒体として信頼性が高い。
【0023】ここで、図4は上記フィルムカートリッジ
のメモリ7の詳細な構成を示し説明する。同図に示され
るように、カメラとフィルムカートリッジ28とはI/
O部41の接続端子を介して電気的に接続されている。
各端子は入力専用端子CE,CMD,SCLK,AD
R、入出力端子DAT、電源VDD、GNDの計7本の接
点で繋がれている。I/O部41は入出力制御を行うブ
ロックで、カメラとの接続端子を介して通信されるカメ
ラからの要求信号をデコードするデコード部、入出力切
り替え、データ・アドレスラッチ部とからなる。また、
フィルムを使用した際に機械的に接続されるフィルム使
用スイッチ(USED)の状態を電気的に検出して判断
する手段と、後述するメモリ部44内にデータを書き込
む、或いは書き換える動作を禁止する為のライトプロテ
クトスイッチ(W.PROTECT)の状態を電気的に
検出して判断する手段とを有する。
【0024】メモリアドレス選択部42はI/O部41
から送られるアドレスに応じてメモリ内のアドレスを選
択する機能を有している。また、データ通信部43はデ
ータをメモリ内の所定のアドレスへ書き込むか、メモリ
内の所定のアドレスからデータを読み出してI/O部4
1へ送る機能を有している。メモリ部44はメモリを記
録内容毎に予め5つのブロックに分割され、各ブロック
は記録内容に応じた容量となっている。更に、各ブロッ
クはフィルムの撮影駒に応じた大きさに分割されてい
る。この各ブロックの機能と名称は以下のようになって
いる。
【0025】・ID1 :撮影フィルムの仕様を予め記
憶する書換不能のブロック ・ID2 :撮影フィルム最新使用状況を記憶する書換
可能なブロック ・DAT1:撮影情報を1駒毎に記憶可能なブロック ・DAT2:音情報を1駒毎に記憶可能なブロック ・DAT3:現像情報を1駒毎に記憶可能なブロック ・RESV:書換時退避用予備メモリである1駒分の容
量を有するブロック このうち記憶容量が大きいのはDAT2で、16kバイ
ト/駒を駒数分必要とする。書換用は一駒のデータ分だ
け用意してあり、約17kバイトである。それ以外の記
憶容量は各々数バイト〜10数バイト/駒程度である。
【0026】上記各ブロックの情報内容は、ID1はイ
ンデックス、ISO値、撮影枚数、ネガ/ポジ/赤外種
類、メモリ容量を含み、ID2はソフトプロテクト有
無、最終撮影駒、撮影開始日、最終撮影日を含み、DA
T1は日付、測光モード、シャッタ速度、絞り値、露出
補正値、ストロボモード、発光/未発光、AFモード、
撮影距離、ドライブモード、撮影レンズ焦点距離を含
み、DAT2は音情報を含み、DAT3は現像条件、書
換条件を含み、RESVは書換退避用である。
【0027】以下、図5のフローチャートを参照して、
実施の形態に係るフィルムカートリッジを採用したカメ
ラによる情報記録と撮影動作を説明する。尚、本フロー
チャート中ではフィルムが装着されて撮影状態にある場
合についてのみ説明する。
【0028】CPU6は、カメラが動作状態である時、
被写体周辺の音を検出し(ステップS1)、音ロック釦
24の一段目がオンしたかどうかを調べ(ステップS
2)、当該釦24がオンしたときは新たに音をサンプリ
ングする(ステップS4)。このサンプリング後、CP
U6は以後の繰り返しサンプリング動作を禁止する(ス
テップS5)。音ロック釦24の2段目はロック解除を
行うためのもので、CPU6は続いて当該釦がオンした
かどうかを調べ(ステップS6)、オンしたときはサン
プリング禁止を解除して(ステップS8)、上記ステッ
プS1へと戻り、再び音の検出を行う。
【0029】上記ステップS7でロックが解除されてい
ないときはCPU6は露出開始を要求する2Rがオンし
たか否かを調べ(ステップS7)、2Rがオンしていな
いときは再びステップS6へと戻り、オンしているとき
は露出動作を行う(ステップS9)。この露出終了後、
ドライブモードがS、即ちシングルシーケンスの時はフ
ィルム36を巻き上げ(ステップS11)、ステップS
14へ移行する。
【0030】ステップS10でドライブモードがS以外
のとき、即ち、コンティニュアスモードの時はフィルム
36を巻き上げた後(ステップS12)、CPU6は2
Rがオンされているかどうかを調べる(ステップS1
3)。ここで、2RがオンしているときはステップS9
へ戻り、次の露出を行う。即ち、コンティニュアスモー
ドの時は初回のみ音をサンプリングして、連続撮影の間
はシャッタチャンス優先のため音検出を省略する。
【0031】上記ステップS13で2Rがオフしたら撮
影が終了する。ここで、引き続きサンプリングされた音
情報をフィルム36に配設されたフラッシュメモリ7へ
録音し(ステップS14)、録音状態と記録されたこと
をLCD16上に確認表示する(ステップS15)。そ
の後、撮影情報をフラッシュメモリ7へ記録する(ステ
ップS16)。撮影情報としては、上記DAT1の記録
項目の撮影時の各値を記録する。その後、CPU6はフ
ィルムエンドかどうかを調べ(ステップS17)、フィ
ルムエンドの時は終了マークを記録し(ステップS1
8)、フィルム36をカートリッジ内に巻き戻し(ステ
ップS19)、フィルムエンドでないときは撮影動作を
終了する(ステップS20)。
【0032】ここで、図6はメモリ7の動作制御と各端
子との関係を示す図であり、ロー状態を「0」、ハイ状
態を「1」、不定状態を「×」で表す。端子CEはチッ
プイネーブル端子で、「1」状態でチップイネーブル状
態となり、各動作実行可能となる。端子CMDはコマン
ド入力端子で、8ビットのシリアル・データでコマンド
を入力する。コマンドは6種類有り、カメラから制御す
る為、カメラ側からみた名前がついている。
【0033】各コマンドにより、フィルムメモリからカ
メラへデータを読み出す「リードコマンド(××000
110)」、カメラからフィルムメモリへデータを書き
込む「ライトコマンド(××000001)」、フィル
ムメモリを駒数ブロック単位で消去する「イレーズコマ
ンド(××001001)」、全データを消去する「オ
ールイレーズコマンド(××001000)」、読みだ
しをソフト上で禁止する為の「ソフトプロテクトコマン
ド(××010101)」、前記ソフトプロテクトを解
除してデータ読みだし可能にする「プロテクト解除コマ
ンド(××010111)」、あるブロック内のデータ
を予備メモリへコピーする「コピーコマンド(××00
0011)」、フィルム現像・焼き付け時の条件を読み
出す「現像情報リードコマンド(××10011
0)」、現像・焼き付け時の条件を書き込む「現像情報
ライトコマンド(××100001)」、及び、現像・
焼き付け情報を消去する「現像情報イレーズコマンド
(××101001)」の各動作を実行することができ
る。
【0034】図7はカメラの読み出し時の制御を表すタ
イムチャートである。先ず、端子(CMD)からリード
コマンド(××000110)をフィルムカートリッジ
側へ入力する。フィルムメモリ7内では、データの入出
力同期用クロック(SCLK)の立ち上がりエッジでデ
ータセットされ、8ビットの立ち下がりエッジを検出し
た後にラッチされる。次に端子(ADR)から読み出し
アドレスを入力する。本実施の形態ではアドレスは全て
カメラ側から設定する構成とする。アドレスの設定も同
様にデータの入出力同期用クロック(SCLK)の立ち
上がりで読み込まれ、立ち下がりに同期して確定する。
指定されたアドレス内のデータは、このデータ確定後、
次の入出力同期用クロック(SCLK)の立ち上がりに
同期してライン(DAT)に出力される。よって、図示
の如く読み出し設定アドレスと出力データとは1周期ず
れたタイミングで読み出される。
【0035】この実施の形態に係るカメラは少ない通信
端子数の構成を優先した例で、読み出し速度はシリアル
データ読み出しの為に速くない。例えばデータ同期用ク
ロック(SCLK)の周期を2μSとすると、8ビット
のデータを読み込むには16μSを要する。音データの
場合、16kバイトが1駒に相当する容量であるので、
16μ×16k=0.256mSの通信時間が必要とな
る。
【0036】撮影シーケンス上、問題となる時間である
が、撮影終了後に記憶動作を行うことで実質問題がない
時間に記録する。仮に、読み出し速度が要求されるとき
は端子(DAT)を8ビット分用意すればその分高速化
できる。更に、端子(ADR)も8ビット分用意する
か、端子数を抑えるためにフィルム内メモリ側で予め定
められた先頭アドレス以後、自動的にインクリメントす
るような構成にすればより高速化が可能になる。このよ
うな手法で、所定のアドレス内のデータを読み出したら
リード動作を終える。
【0037】図8は読み出し時にソフトプロテクトが掛
かっていてフィルム内データが読み出せない時のプロテ
クト解除のタイムチャートである。ソフトプロテクトは
撮影者が第3者に対してデータを保護する為のもので、
任意のコードを入力してプロテクトを行う。プロテクト
解除はその逆の作業を行う。
【0038】先ず、プロテクト解除コマンド(××01
0101)を入力し、それに引き続いてプロテクト解除
キー端子(ADR)から8ビットデータで入力する。予
めプロテクトしたときと同じコードが入力されたらプロ
テクトが解除される。
【0039】図9はデータ書き込み時のタイムチャート
である。先ず、ライトコマンド(××000001)を
端子(CMD)から入力し、引き続いて端子(ADR)
から書き込みアドレスを、端子(DAT)から書き込み
データを入力する。書き込みのタイミングも端子(SC
LK)のクロックに同期して行う。アドレスとデータと
の関係は、アドレスの確定をデータの確定に先だって行
い、その後にデータの確定を行う。データ確定後、内部
で書き込み信号を発生してデータを書き込む。よって、
データとアドレスとは同じ同期で書き込みが行われる。
この動作を所定のアドレスまで行って書き込み動作を終
了する。
【0040】図10は書き込まれたデータを消去する動
作を表すタイムチャートである。消去はまず、イレーズ
コマンド(××001001)を端子(CMD)から入
力し、引き続いてイレーズブロック先頭アドレスを端子
(ADR)から入力するとそのブロック内のデータが全
て消去される。尚、消去はブロック化したときの最小単
位であるフィルム1駒に対応する大きさのブロックに対
して行う為、1命令で1駒分の消去が可能である。消去
は前記消去動作の他に、書換時にも発生する。書換時
は、先ずライトコマンド(×××00001)を端子
(CMD)から入力し、予備メモリ(RESV)内へ書
き換えるデータを記録する。
【0041】次に、イレーズコマンド(××00100
1)を端子(CMD)から入力し、書換ブロックの先頭
アドレスを端子(ADR)から入力する。前記動作で書
換ブロック内のデータが消去されるので、続いてコピー
コマンド(××000011)を端子(CMD)から入
力し、書き換えるブロックの先頭アドレスを端子(AD
R)から入力すると、予備メモリ(RESV)内データ
が書換指定したブロックへコピーされる。その後、再び
イレーズコマンド(××001001)で予備メモリア
ドレス内のデータを消去する。書換動作は一度に行う必
要はなく、書換データを書き込んだ後はシーケンス内で
時間の余裕がある時に行ってもよい。
【0042】以上詳述したように、本発明では、音情報
を含む撮影情報が電気的に記録可能なメモリを持つフィ
ルムカートリッジを装填するカメラにおいて、メモリの
記憶領域の分割を行ってデータをブロック分割して扱う
ことを標準化することで、読み出し、書き込み動作を円
滑に行っている。そして、フィルムインデックス情報、
撮影情報、音情報をフィルム内のメモリに持つことでカ
メラとの通信が効率よく行い、情報記憶の構成を簡単な
ものとしている。また、ブロック分割を撮影1駒に対応
する大きさとすることでデータの消去・書換時間を短縮
している。更に、通信制御手段でメモリの動作をコマン
ドとして入力・制御することができるので少ない端子数
で通信を可能としている。
【0043】尚、本発明の上記実施態様によれば、以下
の如き構成が得られる。 (1)カメラとの情報交換を電気的に行うことが可能な
通信手段と、上記通信手段を制御する制御手段と、フィ
ルム固有の情報が予め記憶されて、書換え不能に設定さ
れている第1の記憶部領域と、書換え可能で最新のフィ
ルム使用状態に記憶される第2の記憶部領域と、書換え
可能で撮影時の所定条件を記憶する第3の記憶部領域と
に少なくとも分割された記憶手段と、を具備したことを
特徴とするフィルムカートリッジ。 (2)カメラとの情報交換を電気的に行うことが可能な
通信手段と、上記通信手段を制御する制御手段と、フィ
ルム固有の情報が予め記憶しておく第1の記憶部領域
と、最新のフィルム使用状態を記憶する第2の記憶部領
域と、撮影時の所定条件を記憶する第3の記憶部領域
と、上記第2又は第3の記憶部領域に記憶された情報を
一時的に記憶可能な第4の記憶部領域とに少なくとも分
割された記憶手段と、を具備したことを特徴とするフィ
ルムカートリッジ。 (3)カメラからの撮影情報を電気的に記録し、それを
電気的に出力可能な記憶手段を有するフィルムカートリ
ッジにおいて、カメラとの情報交換を電気的に行う際
に、アドレス情報を通信する手段と撮影情報を通信する
手段との少なくとも一方が単一のデータ通信ラインであ
る通信手段と、上記通信手段を制御する制御手段と、フ
ィルム固有の情報を予め記憶しておく第1の記憶部領域
と、最新のフィルム使用状態を記憶する第2の記憶部領
域と、撮影時の所定条件を記憶する第3の記憶部領域と
に少なくとも分割された記憶手段と、を具備したことを
特徴とするフィルムカートリッジ。 (4)上記記憶手段は、フラッシュメモリであることを
特徴とする上記(1)乃至(3)に記載のフィルムカー
トリッジ。 (5)上記通信手段は、カメラと接続される接点手段を
有しており、該接点手段は非使用時に保護される開閉自
在な遮光部材を具備していることを特徴とする上記
(1)乃至(4)に記載のフィルムカートリッジ。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、第1にフィルムカート
リッジのメモリの記憶領域を分割して、データをブロッ
ク分割して扱うことを標準化することで、読み出し/書
込み動作を円滑に行い、第2にフィルムインデックス情
報、撮影情報、音情報をフィルム内のメモリに記憶する
事でカメラとの通信を高効率で行い、情報記憶の構成も
簡単なものとし、第3にブロック分割を撮影1駒に対応
する大きさとすることで、データの消去・書換時間を短
縮すると共に、メモリの動作をコマンドとして入力・制
御することを可能とし少ない端子数で通信可能とするフ
ィルムカートリッジを提供することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るフィルムカートリッ
ジを採用したカメラの構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係るフィルムカートリッジを採用
したカメラの外観図である。
【図3】フィルムカートリッジの様子を示す図である。
【図4】フィルムカートリッジ内のメモリ7の詳細な構
成を示す図である。
【図5】実施の形態に係るフィルムカートリッジを採用
したカメラによる情報記録と撮影動作を説明するための
フローチャートである。
【図6】メモリの動作制御と各端子との関係を示す図で
ある。
【図7】カメラの読み出し時の制御を表すタイムチャー
トである。
【図8】読み出し時にソフトプロテクトが掛かってい
て、フィルム内データが読み出せない時のプロテクト解
除のタイムチャートである。
【図9】データ書き込み時の制御を示すタイムチャート
である。
【図10】書き込まれたデータを消去する動作を表すタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1…マイク、2…LPF、3…アンプ、4…A/D変換
部、5…DSP、6…CPU、7…メモリ、8…RA
M、9…EEPROM、10…フラッシュ制御部、11
…インプット部、12…PDRV、13…エンコーダ、
14…AF部、15…AE部、16…LCD。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラとの情報交換を電気的に行うこと
    が可能な通信手段と、 上記通信手段を制御する制御手段と、 フィルム固有の情報を予め記憶しておく第1の記憶部領
    域と、最新のフィルム使用状態を記憶する第2の記憶部
    領域と、撮影時の所定条件を記憶する第3の記憶部領域
    とに少なくとも分割された記憶手段と、を具備したこと
    を特徴とするフィルムカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記第3の記憶部領域は、フィルムの撮
    影駒数に応じて等分割された記憶部領域に更に分割され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のフィルムカー
    トリッジ。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記分割された記憶部
    領域を選択するためのアドレス選択手段を有しているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムカート
    リッジ。
JP22541295A 1995-09-01 1995-09-01 フィルムカートリッジ Withdrawn JPH0968780A (ja)

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