JPH0968733A - ブレ補正機構,カメラ,レンズ装置及びボディ装置 - Google Patents

ブレ補正機構,カメラ,レンズ装置及びボディ装置

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JPH0968733A
JPH0968733A JP22651795A JP22651795A JPH0968733A JP H0968733 A JPH0968733 A JP H0968733A JP 22651795 A JP22651795 A JP 22651795A JP 22651795 A JP22651795 A JP 22651795A JP H0968733 A JPH0968733 A JP H0968733A
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JP
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correction mechanism
shake correction
predetermined state
lens device
power source
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JP22651795A
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English (en)
Inventor
Shinichi Hirano
真一 平野
Nobuhiko Terui
信彦 照井
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のブレ補正機構を有する撮影装置におい
て、ボディ装置電源スイッチのオフを行った後、このレ
ンズ装置を、ボディ装置から外してブレ補正機能に対応
しない他のボディ装置に装着すると、撮影光学系が中心
位置からずれたままの状態で撮影を行うことになり、光
学性能が低下してしまう。 【解決手段】 撮影光学系のブレ補正機構において、ブ
レ補正機構の駆動電源のオフ信号が入力された場合(S
400)、ブレ補正機構が電気的制御を用いて所定状態
へ復帰する構造であるときには前記所定状態への復帰完
了時(S403)以降に駆動電源を遮断する(S40
4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレ補正機能を備
えたブレ補正機構,カメラ,レンズ装置及びボディ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラに代表される撮影装置では
AF機構は一般的になっており、さらに、手ブレを補正
するブレ補正機構を付加することが提案されている。
【0003】このブレ補正機構は、撮影装置に組み込ま
れ、手ブレ等による光軸の角度変動を検知し、これによ
り撮影画像を補正するものであり、例えば特開平2−6
6535号公報には単玉レンズ光学系に適用したもの
が、一方、特開平2−183217号公報には、内焦式
望遠レンズの撮影光学系の一部をシフトすることにより
撮影画像を補正する例が知られている。
【0004】これらの撮影装置に組み込まれるブレ補正
機構の駆動電源は、通常は、ブレ補正機構が組み込まれ
るレンズ装置が装着されるボディ装置に設けられたボデ
ィ装置電源スイッチ(主電源スイッチ)により、オン−
オフが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のブレ
補正機構を有する撮影装置では、例えば、ボディ装置電
源スイッチがオフされると、ボディ装置だけでなく、レ
ンズ装置やレンズ装置に組み込まれたブレ補正機構も直
ちに駆動電源が遮断されてしまう。
【0006】そのため、この駆動電源が遮断された時
に、ブレ補正機構が動作中であって所定の停止位置であ
る中心位置からずれた位置に撮影光学系の一部が存在す
ると、撮影光学系は、中心位置からずれたその位置で停
止してしまう。
【0007】すなわち、従来のブレ補正機構を有する撮
影装置では、ボディ装置に設けられた電源制御部がブレ
補正機構の駆動電源を遮断してよいか否かを遮断条件に
加味していないため、撮影光学系が移動可能状態である
ブレ補正光学系固定解除マグネット(通電されることに
よりブレ補正機構の固定を解除し、通電されないことに
より固定するロック機構)の通電時期であっても、例え
ば電源電圧の低下やボディ装置電源スイッチのオフとい
った電源遮断の必要が生じた場合には、直ちにブレ補正
機構の駆動電源も遮断されていた。
【0008】この際に、このレンズ装置がボディ装置に
対して交換自在であって、撮影光学系が中心位置からず
れたレンズ装置をボディ装置から外し、ブレ補正機構に
対応しない他のボディ装置に装着して撮影を行うと、撮
影光学系が中心位置からずれたままの状態で撮影を行う
ことになり、光学性能が低下してしまうという課題があ
った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に鑑み、ブレ補正機構の駆動電源のオフ信号が入力さ
れた場合には、直ちにブレ補正機構の駆動電源を遮断す
るのではなく、撮影光学系が所定の中心位置に復帰した
ことを確認してから、ブレ補正機構の駆動電源を遮断す
るものである。
【0010】請求項1の発明は、撮影光学系における光
軸のブレ量の検出値に基づいて前記撮影光学系の全部又
は一部と撮影画面とを相対的に移動させるブレ補正機構
において、前記ブレ補正機構の駆動電源のオフ信号が入
力された場合、(i)前記ブレ補正機構が電気的制御を
用いて所定状態へ復帰する構造であるときには前記所定
状態への復帰完了時以降に、又は(ii)前記ブレ補正
機構が機械的な復元力によって所定状態へ復帰する構造
であるときには前記所定状態への移動開始時以降に、前
記駆動電源を遮断する制御装置を備えることを特徴とす
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載された
ブレ補正機構において、通電されることにより前記ブレ
補正機構のロック状態を解除するロック機構を備えると
ともに、前記復帰完了時は前記ロック機構への通電が停
止された時であることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、撮影光学系における光
軸のブレ量の検出値に基づいて前記撮影光学系の全部又
は一部と撮影画面とを相対的に移動させるブレ補正機構
を備えるカメラであって、前記カメラの主電源のオフ信
号が入力された場合、(i)前記ブレ補正機構が電気的
制御を用いて所定状態へ復帰する構造であるときには前
記所定状態への復帰完了時以降に、又は(ii)前記ブ
レ補正機構が機械的な復元力によって所定状態へ復帰す
る構造であるときには前記所定状態への移動開始時以降
に、前記駆動電源を遮断する制御装置を備えることを特
徴とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項3に記載された
ブレ補正機構を備えるカメラにおいて、通電されること
により前記ブレ補正機構のロック状態を解除するロック
機構を備えるとともに、前記復帰完了時は前記ロック機
構への通電が停止された時であることを特徴とする。
【0014】請求項5の発明は、撮影光学系における光
軸のブレ量の検出値に基づいて前記撮影光学系の全部又
は一部と撮影画面とを相対的に移動させるブレ補正機構
を備えるレンズ装置であって、前記レンズ装置から、又
は前記レンズ装置に接続されるボディ装置から、前記レ
ンズ装置及び/又は前記レンズ装置に設けられた主電源
のオフ信号が入力された場合、(i)前記ブレ補正機構
が電気信号を用いて所定状態へ復帰する構造であるとき
には前記所定状態への復帰完了時以降に、又は(ii)
前記ブレ補正機構が機械的な復元力によって所定状態へ
復帰する構造であるときには前記所定状態への移動開始
時以降に、前記主電源の遮断許可信号を出力する制御装
置を備えることを特徴とする。
【0015】請求項6の発明は、請求項5に記載された
レンズ装置において、通電されることにより前記ブレ補
正機構のロック状態を解除するロック機構を備えるとと
もに、前記復帰完了時は前記ロック機構への通電が停止
された時であることを特徴とする。
【0016】請求項7の発明は、撮影光学系における光
軸のブレ量の検出値に基づいて前記撮影光学系の全部又
は一部と撮影画面とを相対的に移動させるブレ補正機構
を備えるレンズ装置に組み合わされて使用されるボディ
装置であって、前記ボディ装置又は前記レンズ装置が前
記ボディ装置及び/又は前記レンズ装置に設けられた主
電源のオフ信号を出力した場合、(i)前記ブレ補正機
構が電気信号を用いて所定状態へ復帰する構造であると
きには前記所定状態への復帰完了時以降に、又は(i
i)前記ブレ補正機構が機械的な復元力によって所定状
態へ復帰する構造であるときには前記所定状態への移動
開始時以降に、前記主電源を遮断する制御装置を備える
ことを特徴とする。
【0017】請求項8の発明は、請求項7に記載された
ボディ装置において、通電されることにより前記ブレ補
正機構のロック状態を解除するロック機構を備えるとと
もに、前記復帰完了時は前記ロック機構への通電が停止
された時であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、図面等を参照しながら本発明
の実施形態をあげて、本発明をより詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明にかかるブレ補正機構を備
えるカメラの第1実施形態を示すブロック図であり、図
3は、本実施形態におけるブレ補正機構を備えるカメラ
の構成を示す模式図である。
【0020】このブレ補正機構は、レンズ装置1とボデ
ィ装置2とから構成される撮影装置(図3参照)に組み
込まれたものであり、後述するように、撮影光学系にお
ける光軸のブレ量の検出値に基づいて撮影光学系の一部
を撮影画面に対して相対的に移動させるものである。レ
ンズ装置1には、ブレ補正制御用マイクロコンピュータ
3,超音波モータ用マイクロコンピュータ16,通信用
マイクロコンピュータ24等が設けられ、一方、ボディ
装置2には、ボディ用マイクロコンピュータ25等が設
けられる。本実施形態では、これらの各マイクロコンピ
ュータを組み合わせて、本発明における制御装置が構成
される。
【0021】ブレ補正制御用マイクロコンピュータ3
は、ボディ装置2のボディ用マイクロコンピュータ25
の出力と,Xエンコーダ5,Yエンコーダ9,距離エン
コーダ15及びズームエンコーダ22等からの光学系位
置情報とに基づいて、X軸駆動モータ7,X軸モータド
ライバー8,Y軸駆動モータ11及びY軸モータドライ
バー12等から構成されるブレ補正駆動部の駆動を制御
する。
【0022】レンズ接点4は、レンズ装置1とボディ装
置2と間の信号の授受に使用する電気接点群であり、通
信用マイクロコンピュータ24に接続される。Xエンコ
ーダ5は、X軸方向の光学系移動量を検出するためのも
のであり、その出力は、XエンコーダIC6に接続され
る。XエンコーダIC6は、X軸方向の光学系移動量を
電気信号に変換するためのものであり、その信号は、ブ
レ補正制御用マイクロコンピュータ3に送られる。さら
に、X軸駆動モータ7は、X軸ブレ補正光学系をシフト
駆動する駆動モータであり、X軸モータドライバー8
は、X軸駆動モータ7を駆動する回路である。
【0023】同様にして、Yエンコーダ9は、Y軸方向
の光学系移動量を検出するためのものであり、その出力
は、YエンコーダIC10に接続される。Yエンコーダ
IC10は、Y軸方向の光学系移動量を電気信号に変換
するためのものであり、その信号は、ブレ補正制御用マ
イクロコンピュータ3に送られる。さらに、Y軸駆動モ
ータ11は、Y軸ブレ補正光学系をシフト駆動する駆動
モータであり、Y軸モータドライバー12は、Y軸駆動
モータ11を駆動する回路である。
【0024】ブレ補正ヘッドアンプ13は、ブレ量を検
出する回路であり、像ブレ情報を電気信号に変換し、そ
の信号はブレ補正制御用マイクロコンピュータ3に送ら
れる。ブレ補正ヘッドアンプ13としては、例えば角速
度センサー等を使用することができる。
【0025】VRスイッチ14は、ブレ補正駆動のオン
−オフ及び,ブレ補正モード1及びブレ補正モード2の
切替えを行うスイッチである。ここで、例えば、ブレ補
正モード1は、撮影準備開始動作以降にファインダー像
のブレを補正する場合の粗い制御を行うモードであり、
ブレ補正モード2は、実際の露光時にブレを補正する場
合の精密な制御を行うモードである。
【0026】距離エンコーダ15は、フォーカス位置を
検出して電気信号に変換するエンコーダであり、その出
力は、同様にして、ブレ補正制御用マイクロコンピュー
タ3,超音波モータ用マイクロコンピュータ16及び通
信用マイクロコンピュータ24に接続される。
【0027】超音波モータ用マイクロコンピュータ16
は、合焦光学系駆動部の駆動を行う超音波モータ19を
制御するためのものである。USMエンコーダ17は、
超音波モータ19の移動量を検出するエンコーダであ
り、その出力は、USMエンコーダIC18に接続され
る。USMエンコーダIC18は、超音波モータ19の
移動量を電気信号に変換する回路であり、その信号は、
超音波モータ用マイクロコンピュータ16に送られる。
【0028】超音波モータ19は、合焦光学系を駆動す
るモータである。超音波モータ駆動回路20は、超音波
モータ19の固有の駆動周波数を有し、相互に90°位
相差を有する2つの駆動信号を発生させる回路である。
超音波モータ用IC21は、超音波モータ用マイクロコ
ンピュータ16と超音波モータ駆動回路20とのインタ
ーフェースを行う回路である。
【0029】ズームエンコーダ22は、レンズ焦点距離
位置を検出して電気信号に変換するエンコーダあり、そ
の出力は、ブレ補正制御用マイクロコンピュータ3,超
音波モータ用マイクロコンピュータ16及び通信用マイ
クロコンピュータ24に接続される。
【0030】DC−DCコンバータ23は、電池電圧の
変動に対して安定したDC電圧を供給する回路であり、
通信用マイクロコンピュータ24からの信号により制御
されている。
【0031】通信用マイクロコンピュータ24は、レン
ズ装置1とボディ装置2との間の通信を行い、レンズ装
置1内の他のマイクロコンピュータ(ブレ補正制御用マ
イクイロコンピュータ3や超音波モータ用マイクロコン
ピュータ16等)に命令を伝達する。
【0032】ボディ用マイクロコンピュータ25は、レ
ンズ装置1より伝達された最大ブレ補正時間の情報と露
出設定情報や被写体輝度情報等とにより、ブレ補正表示
部27に警告表示の指示を行う。
【0033】レリーズスイッチ28は、ボディ装置2に
設けられており、撮影装置使用者が、露光制御の開始を
ボディ装置に伝達し、ブレ補正制御開始スイッチ決定処
理で指定された場合、ブレ補正制御信号の伝達タイミン
グを決定する。撮影装置使用者によるレリーズボタンの
半押しにより撮影準備動作を開始する半押しスイッチS
W1と,レリーズボタンの全押しにより露光制御の開始
を指示する全押しスイッチSW2とから構成される。
【0034】さらに、本発明におけるロック機構である
固定マグネット29は、レンズ装置1に設けられてお
り、ブレ補正機構の固定を解除するために設けられた機
構部品(図示しない)に連動した電磁マグネットであっ
て、電磁マグネットへの通電時にはブレ補正機構は移動
可能状態であり、電磁マグネットへの非通電時にはブレ
補正機構は固定状態である。換言すれば、固定マグネッ
ト29は、通電されることにより所定の停止位置(中心
位置)へのブレ補正機構の固定を解除する通電式固定解
除機能を有するロック機構である。
【0035】本実施形態におけるブレ補正機構を備える
カメラは、以上のように構成されている。図2は、本実
施形態にかかるカメラの作動順序を説明した流れ図であ
る。
【0036】ステップ(以下、「S」と略記する。)2
00において、通信用マイクロコンピュータ24が通信
準備を行う。これと同時に、ブレ補正制御用マイクロコ
ンピュータ3がS201において通信準備を行うととも
に、超音波モータ用マイクロコンピュータ16がS20
2において通信準備を行う。
【0037】S203において、通信用マイクロコンピ
ュータ24がレンズ接点4を介してボディ装置2と通信
を行う。S204において、ボディ装置2から指示を受
けた合焦制御指示を超音波モータ用マイクロコンピュー
タ16へ伝達する。
【0038】S205において、超音波モータ用マイク
ロコンピュータ16がズームエンコーダ22,距離エン
コーダ15等の情報を基に合焦制御を行う。S206に
おいて、ボディ装置2から指示を受けたブレ補正制御指
示をブレ補正制御マイクロコンピュータ3へ伝達する。
【0039】S207において、ブレ補正制御用マイク
ロコンピュータ3はブレ補正演算を行う。S208にお
いて、ブレ補正制御用マイクロコンピュータ3はブレ補
正制御を行う。図4は、図1のボディ用マイクロコンピ
ュータ25において、レンズ電源オフの必要が生じた場
合に実行されるレンズ電源オフサブルーチンの作動順序
を説明した図である。以下、図1も参照しながらレンズ
電源オフサブルーチンの作動順序を説明する。
【0040】S400において、ボディ装置2に設けら
れた図示しないボディ装置電源スイッチが撮影者により
オフされ、このオフ信号を受けたボディ用マイクロコン
ピュータ25が通信用マイクロコンピュータ24にレン
ズ接点4を介して電源オフ要求情報を送信する。
【0041】S401において、ボディ用マイクロコン
ピュータ25が通信用マイクロコンピュータ24にレン
ズ接点4を介してレンズ状態データの送信要求命令を送
信する。
【0042】S402において、ボディ用マイクロコン
ピュータ25が通信用マイクロコンピュータ24からレ
ンズ接点4を介してレンズ状態データを受信する。S4
03において、S402で受信したレンズ状態データの
電源遮断許可フラグから、レンズ装置2が電源遮断を許
可しているか否かを判定する。電源遮断が許可されてい
る場合にはS404へ進む。一方、電源遮断が許可され
ていない場合にはS401へ進む。
【0043】S404において、ボディ用マイクロコン
ピュータ25は、レンズ接点4を介して供給していたブ
レ補正機構の駆動電源を遮断する。図5は、通信用マイ
クロコンピュータ24がボディ装置2からS401にお
いて送信されるレンズ状態データ要求を受けた時に実行
される処理の作動順序を説明した図である。
【0044】S500において、通信用マイクロコンピ
ュータ24が固定マグネット29の通電中か否かを判定
する。通電中の場合にはS501へ進み、通電中でない
場合にはS502へ進む。
【0045】S501において、通信用マイクロコンピ
ュータ24はボディ用マイクロコンピュータ25へ電源
遮断禁止信号を送信する。S502において、通信用マ
イクロコンピュータ24はボディ用マイクロコンピュー
タ25へ電源遮断許可信号を送信する。すなわち、本実
施形態では、ブレ補正機構が復帰状態にあるか復帰完了
かの判定に、固定マグネット29へ通電中であるか否か
を用い、通電中である場合は復帰途中にあるものと判断
し、非通電中である場合には復帰完了と判断する。
【0046】このように、本実施形態では、ボディ装置
2にある電源制御部であるボディ用マイクロコンピュー
タ25に電源遮断の必要が生じた場合、ボディ装置2か
らレンズ装置1へ電源遮断確認信号を送信し、レンズ装
置1から電源遮断許可信号を受信する以前は電源遮断を
禁止し、レンズ装置1から電源遮断許可信号を受信して
からレンズ装置1の電源を遮断する。
【0047】そのため、レンズ装置1に設けられた固定
マグネット29が通電中(すなわち、ブレ補正機構の動
作中であって所定の停止位置に存在していない時期)で
あっても、電源電圧低下時やボディ装置電源スイッチが
オフされた時といった電源遮断の必要が生じた時期に
は、直ちにブレ補正機構の駆動電源を遮断することがな
くなり、ブレ補正機構が所定の停止位置に復帰してから
ブレ補正機構の駆動電源が遮断される。
【0048】(変形形態)第1実施形態では、ブレ補正
機構が電気的制御を用いて所定状態へ復帰する構造(所
定状態への固定を解除する通電式固定解除機能を有する
ロック機構)である場合を例にとって説明を行ったが、
本発明はかかる態様のみに限定されるものではない。
【0049】例えば、バネ等による機械的な復元力によ
って所定状態へ復帰する構造である場合には、駆動電源
の遮断をこの所定状態への復帰動作開始以降に行って
も、ブレ補正機構は所定状態へ復帰するため、何ら問題
ない。このように、ブレ補正機構の復帰機構には電気的
なものや機械的なもの等様々な種類が存在するため、ブ
レ補正機構が組み込まれるレンズ装置に、例えばメモリ
ーやスイッチ等を設けておき、復帰機構の種類を設定で
きる復帰機構設定装置を配置してもよい。
【0050】また、第1実施形態では、ボディ装置2に
設けられた図示しないボディ装置電源スイッチによりブ
レ補正機構の駆動電源が遮断される場合を例にとった
が、本発明はかかる態様のみに限定されるものではな
い。例えば、ブレ補正機構の駆動電源の遮断が、レンズ
装置1に設けられた他のスイッチ(例えばVRスイッチ
14)により行われる場合であってもよい。
【0051】また、第1実施形態では、ブレ補正機構の
駆動電源の設置位置がボディ装置2に存在する場合を例
にとったが、本発明はかかる態様のみに限定されるもの
ではない。例えば、ブレ補正機構を含むカメラ全体の駆
動電源の設置位置がレンズ装置1にある場合や、レンズ
装置1,ボディ装置2に分割されて配置されている場合
も含む。
【0052】このようなブレ補正機構の駆動電源の遮断
スイッチの設置位置の違い,及び駆動電源設置位置の違
いと、各請求項との関係は、駆動電源がレンズ装置1
及び/又はボディ装置2に設けられている場合,及び,
駆動電源のオン−オフ信号がボディ装置2又はレンズ
装置1から出力されている場合により場合分けすること
ができ、これをまとめると表1の如くになる。
【0053】
【表1】
【0054】また、第1実施形態は、撮影光学系の一部
を光軸に対して直交する平面内で2次元に移動させるこ
とによるブレ補正機構を例にとったが、本発明はこのよ
うな態様のみに限定されるものではなく、例えば、回転
又は液体プリズムの角度を変化させることによる他のブ
レ補正機構に対しても等しく適用できる。
【0055】さらに、第1実施形態では、ブレ補正機構
が復帰状態にあるか復帰完了かの判定に固定マグネット
29への通電の有無を用いたが、本発明はこのような態
様のみに限定されるものではない。他の例として、例え
ば光軸が一致する位置である所定位置にブレ補正機構の
一部がポジショニングしたことを、例えば近接スイッチ
等のセンサーにより検出することを用いることも可能で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明で
は、ボディ装置に設けられた電源制御部に電源遮断の必
要が生じた場合、ボディ装置からレンズ装置へ電源遮断
確認信号を送信し、レンズ装置から電源遮断許可信号を
受信する以前は電源遮断を禁止し、レンズ装置から電源
遮断許可信号を受信してからブレ補正機構の駆動電源を
遮断するため、ブレ補正機構の所定の停止位置への復帰
が完了してからブレ補正機構の駆動電源が遮断され、レ
ンズ装置内の所定の停止位置でブレ補正機構が停止す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるブレ補正機構を備えるカメラの
第1実施形態を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態にかかる撮影装置の作動順序を説
明した流れ図である。
【図3】第1実施形態におけるブレ補正機構を備えるカ
メラの構成を模式的に示す説明図である。
【図4】図1中のボディ用マイクロコンピュータにおい
て、レンズ電源オフの必要が生じた場合に実行されるレ
ンズ電源オフサブルーチンの作動順序を説明した図であ
る。
【図5】図1中の通信用マイクロコンピュータがボディ
装置からS401において送信されるレンズ状態データ
要求を受けた時に実行される処理の作動順序を説明した
図である。
【符号の説明】
1 レンズ装置 2 ボディ装置 3 ブレ補正制御用マイクロコンピュータ 4 レンズ接点 5 Xエンコーダ 6 XエンコーダIC 7 X軸駆動モータ 8 X軸モータドライバー 9 Yエンコーダ 10 YエンコーダIC 11 Y軸駆動モータ 12 Yモータドライバー 13 ブレ補正ヘッドアンプ(角速度センサー) 14 VRスイッチ 15 距離エンコーダ 16 超音波モータ用マイクロコンピュータ 17 USMエンコーダ 18 USMエンコーダIC 19 超音波モータ 20 超音波モータ駆動回路 21 超音波モータ用IC 22 ズームエンコーダ 23 DC−DCコンバータ 24 通信用マイクロコンピュータ 25 ボディ用マイクロコンピュータ 26 被写体ファインダー 27 ブレ補正表示部 28 レリーズスイッチ 29 固定マグネット(ブレ補正機構が所定状態への固
定を解除する通電式固定解除機能を有するロック機構)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系における光軸のブレ量の検出
    値に基づいて前記撮影光学系の全部又は一部と撮影画面
    とを相対的に移動させるブレ補正機構において、 前記ブレ補正機構の駆動電源のオフ信号が入力された場
    合、(i)前記ブレ補正機構が電気的制御を用いて所定
    状態へ復帰する構造であるときには前記所定状態への復
    帰完了時以降に、又は(ii)前記ブレ補正機構が機械
    的な復元力によって所定状態へ復帰する構造であるとき
    には前記所定状態への移動開始時以降に、前記駆動電源
    を遮断する制御装置を備えることを特徴とするブレ補正
    機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブレ補正機構において、 通電されることにより前記ブレ補正機構のロック状態を
    解除するロック機構を備えるとともに、前記復帰完了時
    は前記ロック機構への通電が停止された時であることを
    特徴とするブレ補正機構。
  3. 【請求項3】 撮影光学系における光軸のブレ量の検出
    値に基づいて前記撮影光学系の全部又は一部と撮影画面
    とを相対的に移動させるブレ補正機構を備えるカメラで
    あって、 前記カメラの主電源のオフ信号が入力された場合、
    (i)前記ブレ補正機構が電気的制御を用いて所定状態
    へ復帰する構造であるときには前記所定状態への復帰完
    了時以降に、又は(ii)前記ブレ補正機構が機械的な
    復元力によって所定状態へ復帰する構造であるときには
    前記所定状態への移動開始時以降に、前記駆動電源を遮
    断する制御装置を備えることを特徴とするブレ補正機構
    を備えるカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のブレ補正機構を備えるカ
    メラにおいて、 通電されることにより前記ブレ補正機構のロック状態を
    解除するロック機構を備えるとともに、前記復帰完了時
    は前記ロック機構への通電が停止された時であることを
    特徴とするブレ補正機構を備えるカメラ。
  5. 【請求項5】 撮影光学系における光軸のブレ量の検出
    値に基づいて前記撮影光学系の全部又は一部と撮影画面
    とを相対的に移動させるブレ補正機構を備えるレンズ装
    置であって、 前記レンズ装置から、又は前記レンズ装置に接続される
    ボディ装置から、前記レンズ装置及び/又は前記レンズ
    装置に設けられた主電源のオフ信号が入力された場合、
    (i)前記ブレ補正機構が電気信号を用いて所定状態へ
    復帰する構造であるときには前記所定状態への復帰完了
    時以降に、又は(ii)前記ブレ補正機構が機械的な復
    元力によって所定状態へ復帰する構造であるときには前
    記所定状態への移動開始時以降に、前記主電源の遮断許
    可信号を出力する制御装置を備えることを特徴とするブ
    レ補正機構を備えるレンズ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のレンズ装置において、 通電されることにより前記ブレ補正機構のロック状態を
    解除するロック機構を備えるとともに、前記復帰完了時
    は前記ロック機構への通電が停止された時であることを
    特徴とするレンズ装置。
  7. 【請求項7】 撮影光学系における光軸のブレ量の検出
    値に基づいて前記撮影光学系の全部又は一部と撮影画面
    とを相対的に移動させるブレ補正機構を備えるレンズ装
    置に組み合わされて使用されるボディ装置であって、 前記ボディ装置又は前記レンズ装置が前記ボディ装置及
    び/又は前記レンズ装置に設けられた主電源のオフ信号
    を出力した場合、(i)前記ブレ補正機構が電気信号を
    用いて所定状態へ復帰する構造であるときには前記所定
    状態への復帰完了時以降に、又は(ii)前記ブレ補正
    機構が機械的な復元力によって所定状態へ復帰する構造
    であるときには前記所定状態への移動開始時以降に、前
    記主電源を遮断する制御装置を備えることを特徴とする
    ブレ補正機構を備えるボディ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のボディ装置において、 通電されることにより前記ブレ補正機構のロック状態を
    解除するロック機構を備えるとともに、前記復帰完了時
    は前記ロック機構への通電が停止された時であることを
    特徴とするボディ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003103166A1 (ja) 2002-05-31 2003-12-11 富士通株式会社 歪補償装置

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