JPH0967984A - 調光装置 - Google Patents

調光装置

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JPH0967984A
JPH0967984A JP22231595A JP22231595A JPH0967984A JP H0967984 A JPH0967984 A JP H0967984A JP 22231595 A JP22231595 A JP 22231595A JP 22231595 A JP22231595 A JP 22231595A JP H0967984 A JPH0967984 A JP H0967984A
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JP
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light
shielding
plate
transmitting
shading
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JP22231595A
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Tomoyuki Kikuta
知之 菊田
Hidetoshi Suzuki
秀俊 鈴木
Takayoshi Suzuki
隆由 鈴木
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光透過率を調節可能であって、かつ、文字、
図形、記号をその表示内容を切替可能に、あるいは表示
/非表示の切替可能に表示することができる調光装置を
提供すること。 【解決手段】 それぞれ複数の遮光部27と透光部28
を備え、互いに平行に対向して配置される2枚の遮光板
10A,10Bを備え、これら2枚の遮光板10A,1
0Bの相対位置を変化させて、光透過率を調節する調光
装置である。一方の遮光板の遮光部27または透光部2
8に文字、図形または記号を設ける。遮光部27は、透
光部28との境界部分に透光部側に向けて光透過率が徐
々に大きくなる半遮光領域27bを備え、一方の遮光板
の遮光部の半遮光領域と他方の遮光板の遮光部の半遮光
領域とが重って完全な遮光がなされるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は調光装置に関し、詳
しくは、自動車のリアウインド、サイドウインドあるい
はサンバイザや、店舗等の種々の建築物の窓等に取付け
て使用する調光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のリアウインドや建築物の
窓は、室内の明るさを確保するために、光透過率をでき
るだけ高く設定する傾向にあった。しかし、近時、特に
夏季における空調装置の負担を低減するために、窓ガラ
スに着色を施したり、着色を施した透明フィルムを窓ガ
ラスに貼着することにより光透過率を低減する傾向が強
くなっている。また、上記窓ガラスや透明フィルムに文
字、図形、記号等を印刷する場合もある。
【0003】一方、光透過率を調節可能な調光装置も従
来より提供されている。例えば、特開平6−8730号
公報に記載の装置は、光を透過しない遮光部と、透明な
透光部とを縦縞状に設けた複数の板を互いに平行に配置
し、これらの板の位置をずらすことにより、光透過率を
調節可能としている。すなわち、この調光装置では、透
光時には、上記対向する板の遮光部と透光部どうしがそ
れぞれ重なるように、板を位置決めして光透過率を高く
する一方、遮光時には一方の板の遮光部と他方の板の透
光部とが重なるように板を位置決めして光透過率を低下
させる。
【0004】また、特開昭58−25218号公報に
は、碁盤格子模様状に遮光部を形成した一対の透明板を
備え、これら透明板の位置をずらすことにより光透過率
を調節できるようにした装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
窓ガラスに着色したり色付きフィルムを貼着すると、冬
期等において光を室内に導入して室内の温度を上昇させ
たい場合や、室内を明るくしたい場合であっも光を透過
させることができない。特に、車両の窓ガラスに着色し
たり色付きフィルムを貼着した場合、夜間の視認性が著
しく低下するという問題がある。また、上記のように窓
ガラスやフィルムに文字、図形、記号等を印刷しても、
表示する文字等の内容を切り替えたり、文字等を表示す
る状態と表示しない状態とを切り替えることはできな
い。
【0006】一方、上記特開平6−8730号公報に記
載の装置では、上記のように縦縞状に遮光部と透光部と
を設けた板どうしの平行度や位置決め精度が低いと、上
記した遮光時に縦縞状の遮光部の間に隙間が生じて光透
過率を十分に低くすることができない場合や、縦縞状の
遮光部の端部が互いに重なりあって、その部分に濃い筋
が発生する場合がある。また、上記特開昭58−252
18号公報に記載の装置でも、透明板の平行度や位置決
め精度が低いと、遮光時に遮光部の間に隙間が生じた
り、遮光部どうしが重なって筋が生じるという問題があ
る。さらに、光透過率を調節可能な調光装置であって、
文字、図形、記号等を表示可能なものは従来提供されて
いなかった。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題を解決し、
光透過率を調節可能であって、かつ、文字、図形または
記号をその表示内容を切替可能に、あるいは表示/非表
示の切替可能に表示することができる調光装置を提供す
ることを目的としてなされたものである。また、本発明
は、従来の光透過率を調節可能な調光装置において発生
していた、寸法精度や位置決め精度に起因する隙間や筋
の発生を防止することを目的としてなされたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、請求項1は、そ
れぞれ複数の遮光部と透光部を備え、互いに平行に対向
して配置される2枚の遮光板備え、これら2枚の遮光板
の相対位置を変化させて、光透過率を調節する調光装置
であって、文字、図形又は記号を、その表示内容の切り
替え可能あるいは表示/非表示の切り替え可能に表示す
ることを特徴とする調光装置を提供するものである。
【0009】この請求項1の遮光装置は、光透過率を調
節可能であって、かつ、文字、図形、記号をその表示内
容を切替可能に、あるいは表示/非表示の切替可能に表
示することができる。
【0010】請求項2は、請求項1において、上記遮光
部は、上記透光部との境界部分に透光部側に向けて光透
過率が徐々に大きくなる半遮光領域を備え、一方の遮光
板の遮光部の半遮光領域と他方の遮光板の遮光部の半遮
光領域とが重なって完全な遮光がなされるようにしてい
る調光装置を提供するものである。
【0011】この請求項2のように、遮光部の透光部と
の境界部分に半透光領域を設けた場合には、遮光板の寸
法精度や2枚の遮光板の位置決め精度に起因する隙間や
筋の発生がしない。
【0012】請求項3は、請求項1または請求項2にお
いて、上記遮光板のいずれか一方を静電アクチュエータ
で他方の遮光板に対して平行移動させることにより、2
枚の遮光板の相対位置を変化させる構成としていること
を特徴とする遮光装置を提供するものである。
【0013】この請求項3のように、遮光板の駆動源を
静電アクチュエータとした場合には、遮光板の移動時の
作動音が小さく、また、調光装置全体が小型化、軽量化
される。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面示す実施の形態に基づ
いて本発明について詳細に説明する。図1から図5に示
す第1実施形態に係る遮光装置1は、自動車2のリアウ
インド3に取付けて使用するものである。この遮光装置
1は、図2に示すように、透明なガラス製のリアウイン
ド3に取付部材4で固定された樹脂製の透明ケース5を
備え、この透明ケース5内に移動子6と固定子7を備え
る静電アクチュエータ8と、2枚の遮光板10A,10
Bとを収容している。なお、図2中、Xは自動車2の車
室内側を示し、Yは自動車2の車室外側を示している。
【0015】上記遮光板10A,10Bのうち一方の遮
光板10Aは、透明ケース5の車室外側Yの内面5aに
固定されている。この遮光板10A上には、上記静電ア
クチュエータ8の固定子7を固定している。静電アクチ
ュエータ8の移動子6は、固定子7と対向して、図中矢
印P1,P2で示す上下方向に摺動自在に配置してお
り、この移動子6の車室内側Xの面に他方の遮光板10
Bを固定している。
【0016】上記静電アクチュエータ8の移動子6は、
図3に示すように、透明な絶縁板12上に櫛歯状の透明
電極13a,13b,13c…を備え、二つおきに位置
する各透明電極13a,13b,13cを相互に接続し
て3相とし、この3相のうち、2相(透明電極13b,
13c)を相互に接続して1相としている。すなわち、
移動子6では、透明電極13a〜13cをa相(透明電
極13a)とb相(透明電極13b,13c)の2相と
している。
【0017】上記静電アクチュエータ8の固定子7は、
図3に示すように、透明な絶縁板15上に櫛歯状の透明
電極16a,16b,16c…を備え、これらの透明電
極16a〜16cのうち二つおきに位置する各透明電極
16a〜16cを互いに接続して3相(U相,V相,W
相)としている。
【0018】上記移動子6の透明電極13a〜13cは
リレーR1,R2を介して高電圧源19に接続してお
り、駆動時にはa相の透明電極13aに対して正(以
下、“+”と表記する。)の高電圧が固定的に印加さ
れ、b相の透明電極13b,13cに対して負(以下、
“−”と表記する。)の高電圧が固定的に印加される。
【0019】一方、上記固定子7の透明電極16a〜1
6cは、リレーR3〜R11を介して上記高電圧源19
に接続している。駆動時には上記リレーR3〜R11の
切替により、U相、V相、W相の透明電極16a〜16
cに“+”と“−”の極性を切り替えて高電圧が印加さ
れる。
【0020】移動子6を上記矢印P1で示す上向きに移
動させる場合には、U相の透明電極16aに対して等時
間間隔で“+”“+”“−”の順で高電圧を繰り返し印
加し、V相の透明電極16b、W相の透明電極16cに
対してはU相の透明電極16aより、それぞれ1ステッ
プ、2ステップ分ずつ位相を進めて高電圧を印加する。
一方、移動子6を図中矢印P2で示す下向きに移動させ
る場合には、V相、W相の電極16b,16cに対して
U相の電極16aよりそれぞれ1ステップ、2ステップ
分づつ位相を遅らせて高電圧を印加する。なお、図3中
20は運転席に設けた操作スイッチで、この操作スイッ
チ20の設定に基づいて制御部21が上記リレーR1〜
R11を切り替えて、上記移動子6及び固定子7の透明
電極13a〜13c、16a〜16cに印加する高電圧
を制御する。
【0021】この第1実施形態の遮光板10A、10B
は図4(A),(B)に示すような構造であり、後述す
る透光時には、図5(A)で示すように“OPEN!
!”という文字を表示する一方、後述する遮光時には、
図5(B)で示すように“CLOSED”という文字を
表示できるようになっている。なお、図4(A),
(B)及び図5(A),(B)はともに図2中矢印Qで
示すように車室内側Xから見た面である。
【0022】上記2枚の遮光板10A,10Bのうち、
静電アクチュエータ8の移動子6に固定された車室内側
Xに位置する遮光板10Aは、図4(A)に示すように
長方形板状であり、幅Wがリアウインド3の幅とほぼ等
しく、高さHがリアウインド3の調光を行う領域に対応
する高さに設定された基板25Aを備えている。この基
板25Aは、薄厚な樹脂製のフィルム材からなり、光透
過率がほぼ100%の透明である。
【0023】上記基板25Aには、図6(A)に示すよ
うに、黒色の印刷を施して、横縞状の遮光部27,27
…を等間隔で複数列設けている。この各遮光部27の幅
は上記基板25の幅Wとほぼ等しく設定しており、ま
た、各遮光部27の高さh1は一定である。隣接する遮
光部27,27…間の黒色の印刷を施していない部分
は、光透過率がほぼ100%の透明で横縞状の透光部2
8,28…を構成している。各透光部28は、上記遮光
部27と同様に、幅が上記基板25Aの幅Wとほぼ等し
く、高さh2が一定である。なお、第1実施形態では、
上記遮光部27と透光部28の高さh1,h2はほぼ等
しく設定しているが、遮光部27の高さh1を透光部2
8の高さh2よりも多少大きく設定してもよい。
【0024】図4におけるVII部分を、図7に拡大して
示すように、遮光部27は、高さ方向の中央部分の領域
(中央領域27a)では、光透過率がほぼ0%となるよ
うに黒色をべた塗りしている。また、遮光部27の透光
部28との境界部分には、上記中央領域27a側から透
光部28側に向けて黒色の濃度を漸次薄くした半遮光領
域27b,27bを設けている。第1実施形態では、こ
の半遮光領域27bに網目状の模様を設けており、中央
領域27a側では、この網目の寸法を非常に小さくして
べた塗りと殆ど変わらない濃さの黒色として、光透過率
を殆ど0%に設定している。また、透光部28の境界に
向けてこの網目の寸法を徐々に大きく設定し、黒色の濃
度を徐々に薄くしている。よって、半遮光領域27bで
は、中央領域27a側から透光部28側に向けて光透過
率が徐々に高くなっている。
【0025】上記透明ケース5の車室外側Yの内面5a
に固定された遮光板10Bは、上記遮光板10Aの基板
25Aと同一寸法で薄厚な樹脂製のフィルム材からな
り、光透過率がほぼ100%である透明な基板25Bを
備えている。また、この遮光板10Bの基板25Bに
は、図6(B)に示すように、上記遮光板10Aの基板
25Aと同様に、高さh1が一定の横縞状の遮光部2
7,27…を複数列設けると共に、高さh2が一定の横
縞状の透光部28,28…を複数列設けている。これら
遮光板10Bの遮光部27,27…及び透光部28,2
8…高さh1,h2は、上記遮光板10Aの遮光部2
7,27…と透光部28,28…の高さh1,h2に等
しく設定している。また、この遮光板10Bの遮光部2
7,27は、上記遮光板10Aの場合と同じく、上記図
7に示すように、中央領域27aでは、光透過率がほぼ
0%となるように黒色をべた塗りし、透光部28との境
界部分の半遮光領域27b,27bでは、上記中央領域
27a側から透光部27bに向けて黒色の濃度を漸次薄
くしている。
【0026】また、この遮光板10Bには、上記のよう
に透光時に表示する“OPEN!!”という文字30
と、上記のように遮光時に表示する“CLOSED”と
いう文字31を印刷により設けている。
【0027】上記透光時に表示する文字30は、赤色を
べた塗りして形成している。この文字30は“OPEN
!!”という標記が透光部28と重なる箇所では、基板
25B上に赤色のべた塗りを施す一方、“OPEN!
!”という標記が遮光部27と重なる箇所には、べた塗
りを施していない。よって、この“OPEN!!”とい
う赤色の文字30は、遮光部27に対応する箇所が横縞
状に抜けた形状となっている。
【0028】上記遮光時に表示する文字31は、灰色を
べた塗りして形成している。この文字31は“CLOS
ED”という標記が遮光部27と重なる箇所では、遮光
部27の上から灰色のべた塗りを施す一方、“CLOS
ED”という標記が透光部28と重なる箇所には、べた
塗りを施していない。よって、この“CLOSED”と
いう灰色の文字31は、透光部28に対応する箇所が横
縞状に抜けた形状となっている。
【0029】次に、第1実施形態の作動について説明す
る。まず、静電アクチュエータ8を作動することによ
り、移動子6に固定した遮光板10Aを透明ケース5に
固定した遮光板10Bに対して平行を維持したままで図
中矢印P1,P2で示す上下方向に移動させ、図5
(A)及び図8(A)に示すように、遮光板10Aの遮
光部27と遮光板10Bの遮光部27が互いに重なると
共に、遮光板10Aの透光部28と遮光板10Bの透光
部28が互いに重なる状態とすると、光透過率が最大
(透光状態)となる。
【0030】上記のように“OPEN!!”という文字
30は遮光板10Bの透光部28を赤色でべた塗りして
形成しているため、上記透光状態で遮光板10A,10
Bの透光部28が互いに重なると、図2中矢印Qで示す
ように車室内側Xから見ると、この文字30を見ること
ができる。一方、上記“CLOSED”という文字31
は、遮光板10Bの遮光部28を灰色でべた塗りして形
成しているため、上記透光状態で遮光板10A,10B
の遮光部28が互いに重なっていると、矢印Qで示すよ
うに車室内側Xから見ると、この文字31は遮光板10
Aの遮光部28に遮られて見えない。よって、透光状態
では、“OPEN!!”という文字30のみが車室内側
Xから見える。
【0031】次に、上記透光状態から静電アクチュエー
タ8を作動させることにより、移動子6に固定した遮光
板10Aを図中矢印P2で示すように下方に移動させ、
図5(B)及び図8(B)に示すように、遮光板10A
の遮光部27と遮光板10Bの透光部28とが互いに重
なり、遮光板10Aの透光部28と遮光板10Bの遮光
部27とが互いに重なる状態とする。この状態では、光
透過率は最小(遮光状態)となる。
【0032】上記のように“CLOSED”という文字
31は遮光板10Bの遮光部27を灰色でべた塗りして
形成しているため、上記遮光状態で遮光板10Bの遮光
部27と遮光板10Aの透光部28とが互いに重なる
と、図2中矢印Qで示すように車室内側Xから見ると、
この文字31を見ることができる。一方、上記“OPE
N!!”という文字30は、遮光板10Bの透光部28
を赤色でべた塗りして形成しているため、上記遮光状態
で遮光板10Bの透光部28と遮光板10Aの遮光部2
7が互いに重なると、矢印Qで示すように車室内側Xか
ら見ると、この文字30は遮光板10Aの遮光部27に
遮られて見えない。よって遮光状態では、“CLOSE
D”という文字31のみが車室側Xから見える。
【0033】このように、第1実施形態の調光装置で
は、透光状態と遮光状態で調光率を調節することができ
ると共に、透光状態では“OPEN!!”という文字3
0を表示する一方、遮光状態では“CLOSED”とい
う文字31を表示することができ、表示する文字30,
31を切り替えることができる。
【0034】上記のように遮光板10A,10Bの横縞
状の遮光部27は、黒色のべた塗りで光透過率がほぼ0
%の中央領域27aの両側に濃度が徐々に薄くなる半分
領域27b,27bを設けているため、図9(A)に示
すように透光状態では互いに離れていた遮光板10Aの
遮光部27の半遮光領域27bと、遮光板10Bの遮光
部27の半遮光領域27bは、遮光状態では図9(B)
に示すように、互いに重なりあい、これにより光透過率
が中央領域27aと同程度に低下し、完全に遮光され
る。よって、遮光時において、遮光板10Aの位置が少
しずれた場合にも、遮光板10Aの遮光部27の半遮光
領域27bと遮光板10Bの遮光部27の半遮光領域2
7bは互いに重なった状態を維持し、遮光板10A,1
0Bの遮光部27の間に透光部28が見える隙間が生じ
ることがない。また、上記のように遮光時に遮光板10
A,10Bの遮光部27の半遮光領域27bが互いに重
なるが、遮光板10Aの位置が少しずれても光透過率の
最も低い中央領域27aどうしが重なることがないた
め、濃い筋が発生することもない。よって、第1実施形
態では、遮光板10Aの位置決め精度や、遮光板10
A,10Bの平行度が低い場合でも、遮光状態で隙間が
生じたり、筋が発生することがない。
【0035】図10及び図11は、本発明の第2実施形
態を示している。この第2実施形態の遮光板10A、1
0Bは図10(A),(B)に示すような構造であり、
透光時には、図11(A)で示すように青色の三角形か
らなる図形35Aと、赤色の三角形からなる図形35B
を表示する一方、遮光時には図11(B)で示すよう
に、灰色の円からなる図形36A,36Bを表示できる
ようになっている。上記遮光板10A,10Bの構造を
除き、第2実施形態のその他の構造は、第1実施形態と
同一である。
【0036】図10(A)に示す、移動子6に固定され
て車室内側Xに位置する遮光板10Aは、第1実施形態
の遮光板10Aと同一の構造であり、透明な基板25A
を備え、遮光部27と透光部28とを縞状に設けてい
る。遮光部27の構造も上記図7に示した上記第1実施
形態の遮光部27と同一であり、黒色をべた塗りした中
央領域27aと透光部28の境界部分に遮光部28側に
向けて光透過率を徐々に大きくした半遮光領域27b,
27bを設けている。
【0037】上記透明ケース5の車室外側Yの内面5a
に固定された遮光板10Bも、第1実施形態と同様に、
透明な基板25Bに遮光部27と透光部28とを横縞状
に設けており、遮光部27は、黒色をべた塗りした中央
領域27aと透光部28との境界部分に漸次濃度を低く
した半遮光領域27bを備えている。
【0038】また、この遮光板10Bには、上記透光時
に表示する青色の三角形からなる図形35Aと赤色の三
角形からなる図形35Bを印刷により設けると共に、上
記遮光時に表示する灰色の円からなる2個の図形36
A,36Bを印刷により設けている。
【0039】上記透光時に表示する三角形からなる図形
35A,35Bは、それぞれ青色、赤色をべた塗りして
形成している。これらの図形35A,35Bと透光部2
8が重なる部分では、透明な基板25Bに青色、赤色を
べた塗りしているが、これらの図形35A,35Bと遮
光部27が重なる部分にはべた塗りを施していない。よ
って、これらの図形35A,35Bは、遮光部27に対
応する箇所が横縞状に抜けた形状となっている。
【0040】一方、上記遮光時に表示する円からなる図
形36A,36Bは、ともに灰色のべた塗りで表示して
いる。また、これらの図形36A,36Bが遮光部27
と重なる部分では、灰色のべた塗りを施す一方、図形3
6A,36Bが透光部28と重なる部分には、べた塗り
を施していない。よって、これらの図形36A,36B
は、透光部28に対応する箇所が横縞状に抜けた形状に
なっている。
【0041】図11(A)に示すように、遮光板10
A,10Bの遮光部27どうしが互いに重なり、遮光板
10A,10Bの透光部28どうしが互いに重なる透光
状態とすると、上記のように遮光板10Bの透光部27
にべた塗りして形成した三角形からなる図形35A,3
5Bを車室内側Xから見ることができる。一方、円から
なる図形36A,36Bは遮光板10Bの遮光部27を
べた塗りして形成しているため、これらの図形36A,
36Bは遮光板10Aの遮光部27に遮られて見えな
い。よって、透光状態では、図形35A,35Bのみが
車室内側Xから見える。
【0042】図11(B)に示すように、遮光板10A
の遮光部27と遮光板10Bの透光部28とが互いに重
なり、遮光板10Aの透光部28と遮光板10Bの遮光
部27とが互いに重なる遮光状態とすると、上記のよう
に遮光板10Bの遮光部27をべた塗りして形成した円
からなる図形36A,36Bを車室内側Xから見ること
ができる。一方、遮光板10Bの透光部27をべた塗り
して形成した三角形からなる図形35A,35Bは遮光
板10Aの遮光部27に遮られて車室内側Xから見えな
い。よって、遮光状態では、図形36A,36Bのみが
車室内側Xから見ることができる。
【0043】このように第2実施形態の調光装置では、
光透過率を調節できると共に、透光状態では、三角形か
らなる図形35A,35Bを表示する一方、遮光状態で
は円からなる図形36A,36Bを表示することがで
き、表示する図形35A,35B,36A,36Bを透
光状態と遮光状態とで切り替えることができる。
【0044】また、第2実施形態では、上記のように遮
光板10A,10Bの横縞状の遮光部27は、べた塗り
の中央領域27aと漸次濃度を薄くした半遮光領域27
bとを備えているため、遮光板10Aの位置が遮光板1
0Bに対してずれることによる隙間の発生や、筋の発生
を防止することができる。
【0045】図12から図15は、本発明の第3実施形
態を示している。この第3実施形態の遮光板10A、1
0Bは図12(A),(B)に示すような構造であり、
透光時には、図13(A)で示すように文字を表示しな
い一方、遮光時には、図13(B)で示すように2個の
“CLOSED”という文字39を表示できるようにな
っている。第3実施形態のその他の構造は、第1実施形
態と同一である。
【0046】図12(A)及び図14(A)に示す、移
動子6に固定された遮光板10Aは、第1実施形態の遮
光板10Aと同一の構造であり、透明な基板25Aを備
え、遮光部27と透光部28とを縞状に設けている。遮
光部27の構造も上記第1実施形態と同一であり、黒色
をべた塗りした中央領域27aと漸次濃度を低く設定し
て半遮光領域27bを備えている。
【0047】図12(B)及び図14(B)に示す透明
ケース5に固定された遮光板10Bも、第1実施形態と
同様に、透明な基板25Bに遮光部27と透光部28と
を横縞状に設けており、遮光部27は、黒色をべた塗り
した中央領域27aと漸次濃度を低く設定した半遮光領
域27bを備えている。
【0048】また、この遮光板10Bは、上記遮光時に
表示する灰色の“CLOSED”という文字39を印刷
により設けている。この文字39は、“CLOSED”
という標記が遮光部27と重なる箇所で灰色をべた塗り
する一方、“CLOSED”という標記が透光部28と
重なる箇所では、灰色のべた塗りを施していない。よっ
て、この“CLOSED”という灰色の文字39は、透
光部28に対応する箇所が横縞状に抜けた形状となって
いる。
【0049】図13(A)及び図15(A)に示すよう
に、遮光板10A,10Bの遮光部27どうしが互いに
重なり、遮光板10A,10Bの透光部28どうしが互
いに重なる透光状態とすると、上記遮光板10Bの遮光
部27をべた塗りして形成した“CLOSED”という
文字39は、遮光板10Aの遮光部27に遮られて車室
内側Xから見えない。よって、透光状態では文字等はま
ったく表示されない。
【0050】図13(B)及び図15(B)に示すよう
に、遮光板10Aの遮光部27と遮光板10Bの透光部
28とが互いに重なり、遮光板10Aの透光部28と遮
光板10Bの遮光部27が重なる遮光状態とすると、上
記遮光板10Bの遮光部27をべた塗りして形成した
“CLOSED”という文字39を車室内側Xから見る
ことができる。
【0051】このように第3実施形態の調光装置では、
透光状態と遮光状態で光透過率を調節できると共に、透
光状態では文字等を全く表示しない一方、遮光状態では
“CLOSED”なる文字39を表示することができ、
文字39の表示/非表示の切り替えを行うことができ
る。
【0052】また、第3実施形態では、上記のように遮
光板10A,10Bの横縞状の遮光部27は、べた塗り
の中央領域27aと漸次濃度を薄くした半遮光領域27
b,27bとを備えているため、遮光板10Aの位置が
遮光板10Bに対してずれることによる隙間や筋の発生
を防止することができる。
【0053】なお、第3実施形態では、上記したように
固定側の遮光板10Aの遮光部分27にのみ文字39を
構成する灰色のべた塗りを施しているため、図中矢印
Q’で示すように、車室外側Yからリアウインド3を見
た場合、図16(A),(B)で示すように、透光状態
でも遮光状態でも上記“CLOSED”の文字39は見
えない。
【0054】図17及び図18は、本発明の第4実施形
態を示している。この第4実施形態の遮光板10A、1
0Bは図17(A),(B)に示すように構造であり、
透光時には、図18(A)で示すように赤色の“OPE
N!!”という文字41を表示し、遮光時にも、図18
(B)で示すように赤色の“OPEN!!”という文字
42を表示できるようになっている。第4実施形態のそ
の他の構造は、上記した第1実施形態と同一である。
【0055】図17(A)に示す、移動子6に固定され
た遮光板10Aは、第1実施形態の遮光板10Aと同一
の構造であり、透明な基板25Aを備え、遮光部27と
透光部28とを横縞状に設けている。遮光部27の構造
も上記第1実施形態と同一であり、黒色をべた塗りした
中央領域27と透光部28との境界部分に半遮光領域2
7bを設けている。
【0056】図17(B)に示す上記透明ケース5に固
定された遮光板10Bも、第1実施形態と同様に、透明
な基板25Bに遮光部27と透光部28とを縞状に設け
ており、遮光部27は、黒色をべた塗りした中央領域2
7aと透光部28との境界部分に漸次濃度を薄くした半
遮光領域27bを備えている。
【0057】また、この遮光板10Bには、上記のよう
に透光時に表示する赤色の“OPEN!!”という文字
41と、遮光時に表示する赤色の“OPEN!!”とい
う文字42を印刷により設けている。
【0058】上記透光時に表示する文字41は、赤色の
べた塗りで形成しており、この文字41の“OPEN!
!”という標記が透光部28と重なる部分に赤色のべた
塗りを施す一方、“OPEN!!”という標記が遮光部
27と重なる部分には、べた塗りを施していない。よっ
て、この“OPEN!!”という赤色の文字41は、遮
光部28に対応する箇所が横縞状に抜けた形状になって
いる。
【0059】上記遮光時に表示する文字42も、赤色の
べた塗りで形成しており、この文字42の“OPEN!
!”という標記が遮光部27と重なる部分に赤色のべた
塗りを施す一方、“OPEN!!”という標記が透光部
28と重なる部分には、べた塗りを施していない。よっ
て、この“OPEN!!”という赤色の文字42は、透
光部28に対応する箇所が横縞状に抜けた形状になって
いる。
【0060】図18(A)に示すように、遮光板10
A,10Bの遮光部27どうしが互いに重なり、遮光板
10A,10Bの透光部28どうしが互いに重なる透光
状態とすると、上記のように遮光板10Bの透光部28
をべた塗りして形成した一方の“OPEN!!”という
文字41を車室内側Xから見ることができる。しかし、
他方の“OPEN!!”という文字42は、遮光板10
Bの遮光部27をべた塗りして形成しているため、遮光
板10Aの遮光部27に遮られて車室内側Xから見えな
い。よって、透光状態には、上記文字41のみが車室内
側Xから見える。
【0061】図18(B)に示すように、遮光板10A
の遮光部27と遮光板10Bの透光部28とが互いに重
なり、遮光板10Aの透光部28と遮光板10Bの遮光
部27が重なる遮光状態とすると、上記のように遮光板
10Bの遮光部27をべた塗りして形成した“OPEN
!!”という文字42を車室内側Xから見ることができ
る一方、上記透光時に見えていた遮光板10Bの透光部
28に設けた“OPEN!!”という文字42は、遮光
板10Aの遮光部27に遮られて車室内側Xから見えな
い。よって、遮光状態では、上記文字42のみを車室内
側Xから見ることができる。
【0062】このように第4実施形態の調光装置では、
透光状態と遮光状態に調光率を調節することができると
共に、透光状態と遮光状態で同じ“OPEN!!”とい
う文字41,42を表示することができる。また、第4
実施形態では、上記のように遮光板10A,10Bの横
縞状の遮光部27は、べた塗りの中央領域27aと漸次
濃度を薄くした半遮光領域27bとを備えているため、
遮光板10Aの位置が遮光板10Bに対してずれること
による隙間の発生や、筋の発生を防止できる。
【0063】図19及び図20は、本発明の第5実施形
態を示している。この第5実施形態では、遮光板10
A、10Bは図20(A),(B)に示すような構造で
あり、図20(A)に示すように、リアウインド3の車
室内側Xから見て右側領域3aを遮光状態としている時
に、リアウインド3の車室内側Xから見て左側領域3b
を透光状態とする一方、図20(B)に示すように左側
領域3aを遮光状態としている時に右側領域3bを透光
状態とする構造である。また、上記右側領域3bには遮
光状態で“R”という文字44を表示する一方、左側領
域3bには遮光状態で“L”という文字45を表示でき
るようになっている。
【0064】図19(A)に示す、移動子6に固定され
た遮光板10Aは、第1実施形態の遮光板10Aと同一
の構造であり、透明な基板25Aを備え、遮光部27と
透光部28とを横縞状に設けている。遮光部27の構造
も上記第1実施形態と同一であり、黒色をべた塗りした
中央領域27aと漸次濃度を薄くした端部領域27b,
27bを備えている。
【0065】上記透明ケース5の車室外側Xの内面5a
に固定された遮光板10Bは、上記リアウインド3の右
側領域3aに対応する右側部分46と、リアウインド3
の左側領域3bに対応する左側部分47とで構造を異な
らせている。すなわち、右側部分46と左側部分47の
両方に第1実施形態と同様に横縞状の遮光部27と透光
部28を複数列設けているが、右側部分46の遮光部2
7と左側部分47の透光部28が幅方向に一直線に並ぶ
と共に、右側部分46の透光部28と左側部分47の遮
光部27が幅方向に一直線に並んでおり、右側部分46
と左側部分47で遮光部27と透光部28が互い違いに
なっている。
【0066】また、遮光板10Bの右側部分46には、
灰色の“R”という文字44を印刷により設けている。
この文字44は灰色のべた塗りで形成しており、遮光部
27と重なる箇所に灰色のべた塗りを施す一方、この文
字44と透光部28が重なる箇所にはべた塗りを施して
おらず、文字44は透光部28に対応する箇所が横縞状
に抜けた形状になっている。
【0067】一方、上記遮光板10Bの左側部分47に
は、灰色の“L”という文字45を印刷により設けてい
る。この文字45は灰色のべた塗りで形成しており、遮
光部27と重なる箇所に灰色のべた塗りを施す一方、こ
の文字45と透光部28が重なる箇所にはべた塗りを施
しておらず、文字44は透光部28に対応する箇所が横
縞状に抜けた形状になっている。
【0068】図20(A)に示すように、遮光板10B
の右側部分46の遮光部27が遮光板10Aの透光部2
8と重なり、遮光板10Bの右側部分46の透光部28
が遮光板10Aの遮光部27が重なるように遮光板10
Aを位置決めすると、遮光板10Bの左側部分47と遮
光板10Aの遮光部27と透光部28が互いに重なり合
い、右側部分46が遮光状態、左側部分47が透光状態
となる。この時、遮光板10Bの右側部分46の遮光部
27をべた塗りして形成した“R”という文字44を車
室内側Xから見ることができる一方、遮光板10Bの左
側部分47の遮光部27をべた塗りして形成した“L”
という文字45は車室内側Xから見えない。
【0069】遮光板10Aを移動させて、図20(B)
に示すように、遮光板10Bの左側部分47の遮光部2
7が遮光板10Bの透光部28と重なり、遮光板10A
の左側部分47の透光部28が遮光板10Bの遮光部2
7が重なるように遮光板10Aを位置決めすると、遮光
板10Bの右側部分46と遮光板10Aの遮光部27と
透光部28が互いに重なり合い、左側部分47が遮光状
態、右側部分46が透光状態となる。この時、遮光板1
0Bの左側部分47の遮光部27をべた塗りして形成し
た“L”という文字45を車室内側Xから見ることがで
きる一方、遮光板10Bの右側部分46の遮光部27を
べた塗りして形成した“R”という文字44は車室内側
Xから見えない。
【0070】図21から図24は、本発明の第6実施形
態を示している。この第6実施形態の遮光板10A、1
0Bは図21(A),(B)に示すように構造であり、
図22(A)に示すように中央部分の光透過率を高くし
て象の図形50を表示すると共に、図22(B)に示す
ように周辺部分の光透過率を高くしてラクダの図形51
を表示し、さらに、図23に示すように中央部分の光透
過率を高くしてライオンの図形52を表示できるように
なっている。
【0071】図21(A)に示す、移動子6に固定され
た遮光板10Aは、第1実施形態の遮光板10Aと同様
の構造であり、透明な基板25Aに遮光部27と透光部
28とを横縞状に設けている。遮光部27の構造も上記
第1実施形態と同一であり、黒色をべた塗りした中央領
域27aと漸次濃度を薄くした半遮光領域27b,27
bを設けている。
【0072】図21(B)に示す上記透明ケース5に固
定された遮光板10Bも、第1実施形態と同様に、透明
な基板25Bに遮光部27と透光部28とを横縞状に設
けており、遮光部27は、黒色をべた塗りした中央領域
27aと漸次濃度を薄くした半遮光領域27bを備えて
いる。
【0073】また、この遮光板10Bには、上記図形5
0,51,52を形成している。上記第1実施形態から
第5実施形態では、赤色等のべた塗りを遮光部27や透
光部28に施すことにより、文字や図形を形成している
が、この第6実施形態では、図24に示すように、遮光
部27の中央領域27aと同じ黒色のべた塗りした部分
55を透光部28に設けたり、遮光部27を部分的に透
光部28と同様の透明とした部分56を設けることによ
り、図形50,51,52を形成している。
【0074】まず、移動子6に固定した遮光板10Aの
上端53が、遮光板10Bに対して図21(B)中矢印
a1で示す位置となるように遮光板10Bに対して位置
決めすると、図22(A)に示すように、ラクダの図形
51及びライオンの図形52を形成するために透光部2
8に設けた黒色のべた塗りや、遮光部27の部分的な透
明部分は、遮光板10Aの遮光部27の背後に隠れ、象
の図形50を形成するための、透光部28に設けたべた
塗りや、遮光部27の部分的な透明箇所が遮光板10A
の透光部28から見える。この図22(A)に示す状態
では、遮光板10A,10Bの中央部分で透明な部分の
面積が大きく光透過率が大きく、一方、遮光板10A,
10Bの周辺部分では黒塗りの部分の面積が大きく光透
過率が小さい。
【0075】次に、移動子6に固定した遮光板10Aを
下向きに移動させて、遮光板10Aの上端53が、遮光
板10Bに対して図21(B)中矢印a2で示す位置と
なるように位置決めする。このとき、象の図形50とラ
イオンの図形52を形成するための透光部28に設けた
黒色のべた塗りや、遮光部27に設けた透明部分は、遮
光板10Aの遮光部27の背後に隠れ、ラクダの図形5
1を形成するための透光部28に設けた黒色のべた塗り
や、遮光部27に設けた透明部分が遮光板10Aの透光
部28から見える。この図22(B)に示す状態では、
遮光板10A,10Bの中央部分では黒色の部分の面積
が大きく光透過率が低く、一方、遮光板10A,10B
の周辺部分では透明の部分の面積が大きく光透過率が高
い。
【0076】移動子6に固定した遮光板10Aをさらに
下向きに移動させて、遮光板10Aの上端53が、遮光
板10Bに対して図21(B)中矢印a3で示す位置と
なるように位置決めする。このとき、象の図形50とラ
クダの図形51を形成するための透光部28にもう設け
た黒色のべた塗りや、遮光部27に設けた透明部分は、
遮光板10Aの遮光部27の背後に隠れ、ライオンの図
形52を形成するために透光部28に設けた黒色のべた
塗りと遮光部27に設けた透明部分が遮光板10Aの透
光部28から見える。この図23に示す状態では、遮光
板10A,10Bの中央部分では透明部分の面積が大き
く光透過率が高く、遮光板10A,10Bの周辺部分で
は黒色の部分の面積が大きく光透過率が低い。
【0077】このように第6実施形態の調光装置では、
透光状態と遮光状態に調光率を調節することができると
共に、3種類の図形50,51,52を表示することが
できる。また、上記のように遮光板10A,10Bの横
縞状の遮光部27は、べた塗りの中央領域27aと漸次
濃度を薄くした半遮光領域27bとを備えているため、
遮光板10Aの位置が遮光板10Bに対してずれること
による隙間の発生や、筋の発生を防止できる。
【0078】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、種々の変更が可能である。まず、上記実
施形態では、遮光板10Aの駆動源として、移動子6が
2相、移動子7が3相の透明電極13a〜13c,16
a〜16cを備える静電アクチュエータを使用している
が、静電アクチュエータの形式はこれに限定されず、例
えば、固定子又は移動子のいずれか一方にのみ電極を設
け、他方を電極を設けない誘電体とし、静電誘導により
帯電した電荷と、上記電極との間の吸引力、反発力によ
り移動子を駆動する構成としてもよい。また、静電アク
チュエータではなく、通常の電動モータにより遮光板を
駆動する構成や、手動で遮光板を駆動する構成としても
よい。
【0079】上記実施形態では、透明な樹脂製のフィル
ム材を遮光板10A,10Bの基板25A,25Bとし
て使用しているが、基板25A,25Bの材質はこれに
限定されず、ガラス板や透明樹脂板であってもよい。ま
た、上記のように透明な絶縁板12に透明電極13a〜
13c,16a〜16cを設けている静電アクチュエー
タの移動子6と固定子7に遮光部と透光部を形成して、
移動子6と固定子7を遮光板とする構成としてもよい。
さらに、固定側の遮光板10Bを設ける代わりに、透明
ケース5やリアウインド3に直接遮光部と透光部を設け
てもよい。
【0080】上記実施形態では、遮光板10A,10B
は、幅Wが高さHよりも大きい横長形状であり、遮光部
27と透光部28は横縞状であるが、遮光板10A,1
0Bは縦長形状、円形状、多角形状等であってもよく、
また、遮光部27と透光部28は縦縞状や斜め縞状であ
ってもよい。また、透明な基板に市松模様状や丸、多角
形等のドット状の遮光部を設けてもよい。
【0081】上記実施形態における遮光部27では、中
央領域27aの両側に設けた半遮光領域27bは、網目
の濃度を徐々に薄くすることにより、透光部28との境
界部分に向けて透光率を徐々に高くする構成としている
が、半遮光領域27bの構造はこれに限定されるもので
はない。例えば、図25(A)に示すように、半遮光領
域27bは、中央領域27aから透光部28に向けて小
径の黒丸の密度が徐々に薄くなる構成であって、図25
(B)に示すように半遮光部27bが重なると十分な遮
光がなされるようにしてもよい。また、図26(A)に
示すように、半遮光領域27bは、中央領域27aから
透光部28に向けて小径の円の密度が徐々に薄くなる構
成であって、図26(B)に示すように半遮光部27b
が重なると十分な遮光がなされるようにしてもよい。
【0082】上記実施形態では、自動車のリヤウインド
に遮光装置を取付けているが、本発明は、これに限定さ
れず、例えば、自動車のサイドウインド、サンバイザ、
建築物の窓等に取付けて使用してもよい。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の調光装置では、複数の遮光部と透光部を備え、互い
に平行に対向して配置される2枚の遮光板備え、これら
2枚の遮光板の相対位置を変化させて、光透過率を調節
する調光装置であって、文字、図形又は記号を、その表
示内容の切り替え可能あるいは表示/非表示の切り替え
可能に表示することを特徴とする調光装置を提供するも
のである。
【0084】請求項2のように、遮光部の透光部との境
界部分に透光部との境界部分に向けて光透過率が徐々に
大きくなる半透光領域を設けた場合、遮光板の寸法精度
や2枚の遮光板の位置決め精度に起因する隙間や筋の発
生を防止することができる。
【0085】この請求項3のように、遮光板の駆動源を
静電アクチュエータとした場合には、遮光板の移動時の
作動音が小さく、また、調光装置全体を小型化、軽量化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る調光装置を備える自動車を示す
斜視図である。
【図2】 図1のII−II線での断面図である。
【図3】 静電アクチュエータを示す概略回路図であ
る。
【図4】 (A),(B)は第1実施形態の遮光板を示
す正面図である。
【図5】 (A)は第1実施形態の透光状態を示す正面
図、(B)は第1実施形態の遮光状態を示す正面図であ
る。
【図6】 (A)は図4(A)のVI−VI線での部分拡大
断面図、(B)は図4(B)VI’−VI’線での部分拡大
断面図である。
【図7】 遮光部の構造を示す拡大図である。
【図8】 (A)は第1実施形態における透光状態を示
す部分拡大断面図、(B)は第1実施形態における遮光
状態を示す部分拡大断面図である。
【図9】 (A)は透光状態における遮光部の関係を示
す部分拡大図、(B)は遮光状態における遮光部の関係
を示す部分拡大図である。
【図10】 (A),(B)は第2実施形態の遮光板を
示す正面図である。
【図11】 (A)は第2実施形態の透光状態を示す正
面図、(B)は第2実施形態の遮光状態を示す正面図で
ある。
【図12】 (A),(B)は第3実施形態の遮光板を
示す正面図である。
【図13】 (A)は第3実施形態の透光状態を示す正
面図、(B)は第3実施形態の遮光状態を示す正面図で
ある。
【図14】 (A)は図12(A)のXIV−XIV線での部
分拡大断面図、(B)は図12(B)のXIV’−XIV線’
での部分拡大断面図である。
【図15】 (A)は第3実施形態における透光状態を
示す部分拡大断面図、(B)は第3実施形態における遮
光状態を示す部分拡大断面図である。
【図16】 (A),(B)は第3実施形態を車室外側
から見た図面である。
【図17】 (A),(B)は第4実施形態の遮光板を
示す正面図である。
【図18】 (A)は第4実施形態の透光状態を示す正
面図、(B)は第4実施形態の遮光状態を示す正面図で
ある。
【図19】 (A),(B)は第5実施形態の遮光板を
示す正面図である。
【図20】 (A)は第5実施形態の右側領域を遮光し
た状態を示す正面図、(B)は第5実施形態の右側領域
を透光した状態を示す正面図である。
【図21】 (A),(B)は第6実施形態の遮光板を
示す正面図である。
【図22】 (A)は第6実施形態の第1の状態を示す
正面図、(B)は第6実施形態の第2の状態を示す正面
図である。
【図23】 第6実施形態の第3の状態を示す正面図で
ある。
【図24】 図21(B)のXXIV−XXIV線での部分拡大
断面図である。
【図25】 遮光部の他の構造を示し、(A)は透光状
態における遮光部の関係を示す部分拡大図、(B)は遮
光状態における遮光部の関係を示す部分拡大図である。
【図26】 遮光部の他の構造を示し、(A)は透光状
態における遮光部の関係を示す部分拡大図、(B)は遮
光状態における遮光部の関係を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
2 自動車 3 リアウインド 6 移動子 7 固定子 8 静電アクチュエータ 10A,10B 遮光板 25A,25B 基板 27 遮光部 28 透光部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ複数の遮光部と透光部を備え、
    互いに平行に対向して配置される2枚の遮光板備え、こ
    れら2枚の遮光板の相対位置を変化させて、光透過率を
    調節する調光装置であって、 文字、図形又は記号を、その表示内容の切り替え可能あ
    るいは表示/非表示の切り替え可能に表示することを特
    徴とする調光装置。
  2. 【請求項2】 上記遮光部は、上記透光部との境界部分
    に透光部側に向けて光透過率が徐々に大きくなる半遮光
    領域を備え、一方の遮光板の遮光部の半遮光領域と他方
    の遮光板の遮光部の半遮光領域とが重なって完全な遮光
    がなされるようにしている請求項1に記載の調光装置。
  3. 【請求項3】 上記遮光板のいずれか一方を静電アクチ
    ュエータで他方の遮光板に対して平行移動させることに
    より、2枚の遮光板の相対位置を変化させる構成として
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    遮光装置。
JP22231595A 1994-12-29 1995-08-30 調光装置 Pending JPH0967984A (ja)

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DE69522193T DE69522193T2 (de) 1994-12-29 1995-12-29 Vorrichtung zum Einstellen der Lichtdurchlässigkeit
EP95309532A EP0720037B1 (en) 1994-12-29 1995-12-29 Light transmittance adjusting apparatus
US08/963,070 US5905589A (en) 1994-12-29 1997-11-03 Light transmittance adjusting apparatus

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