JPH0967835A - 油圧駆動装置 - Google Patents

油圧駆動装置

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Publication number
JPH0967835A
JPH0967835A JP7221922A JP22192295A JPH0967835A JP H0967835 A JPH0967835 A JP H0967835A JP 7221922 A JP7221922 A JP 7221922A JP 22192295 A JP22192295 A JP 22192295A JP H0967835 A JPH0967835 A JP H0967835A
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JP
Japan
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pressure
hydraulic pump
valve
port
boom
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Pending
Application number
JP7221922A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Takahashi
欣也 高橋
Yusaku Nozawa
勇作 野沢
Wataru Otsu
渉 大津
Nobuhiko Ichiki
伸彦 市来
Hiroshi Matsuzaki
浩 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication of JPH0967835A publication Critical patent/JPH0967835A/ja
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Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2221Control of flow rate; Load sensing arrangements
    • E02F9/2232Control of flow rate; Load sensing arrangements using one or more variable displacement pumps

Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋回・ブーム上げ複合操作に際し、開閉弁等
を設けることなく比較的速いブーム上昇速度を確保でき
る油圧駆動装置の提供。 【構成】 油圧ポンプP1からの圧油を制御する第1の
可変絞りMb1と、油圧ポンプP2からの圧油を制御す
る第2の可変絞りMb2と、可変絞りMb1,Mb2の
流量の合流回路を含むブーム用方向制御弁と、油圧ポン
プP2からの圧油を制御する可変絞りM101,M10
2を含む旋回用方向制御弁とを備え、ブーム用方向制御
弁と旋回用方向制御弁とを連絡する連絡管路37と、こ
の連絡管路37を経て与えられる旋回モータSの圧油の
ブームシリンダBのボトム側Bbへの供給は許容させ、
ロッド側Brへの供給は阻止する第1のチェック弁20
と、旋回モータSの圧油の連絡管路37への供給は許容
させ、連絡管路37から旋回モータSへの圧油の供給は
阻止する第2のチェック弁121とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベルなどの土
木・建設機械に備えられ、ブームシリンダと旋回モータ
に供給される圧油の流れを制御する油圧駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】土木・建設機械、例えば油圧ショベルで
は、複数のアクチュエータを備えており、これらのアク
チュエータに油を供給する油圧駆動装置として、油圧ポ
ンプの吐出管路に連絡される複数の方向制御弁を設け、
これらの方向制御弁を選択的に切り換えることにより、
該当するアクチュエータに油を供給するようにしたもの
が知られている。しかし、このような油圧ショベルにあ
っては、複数の方向制御弁を同時に操作した場合には、
負荷圧力の小さなアクチュエータの方に油が供給されて
しまい、すなわち、負荷圧力の大きなアクチュエータに
は油が供給されなくなり、所望の複合操作を実施できな
いことがある。
【0003】このようなことから、アクチュエータの負
荷圧力の違いに拘らず、所望の複合操作を実現させるこ
とのできる油圧駆動装置が、特願平4−130938号
として提案されている。図2は、この従来技術に対応さ
せて描いた回路図で、基本的な構成は、特願平4−13
0938号に示されるものと同等である。
【0004】この図2に示す従来技術は、2つの油圧ポ
ンプを設けるとともに、1つのアクチュエータに対して
2つの圧力補償弁を設け、複数の方向制御弁を同時に操
作したとき、これらの方向制御弁によって制御される複
数のアクチュエータに、油圧ポンプの圧油を分配して供
給し、これによって複数のアクチュエータの複合操作を
可能にしたものである。
【0005】すなわち、この図2に示す従来の油圧駆動
装置は、第1の可変容量油圧ポンプP1、第2の可変容
量油圧ポンプP2、第1の可変容量油圧ポンプP1の吐
出量を制御する第1の吐出容量制御手段R1、第2の可
変容量油圧ポンプP2の吐出量を制御する第2の吐出容
量制御手段R2、及び油圧ポンプP1、P2から吐出さ
れる圧油によって駆動するアクチュエータAを備えてい
る。
【0006】油圧ポンプP1,P2と、アクチュエータ
Aとの間に配置され、アクチュエータAに供給される圧
油の流れを制御する方向制御弁は、弁本体201と、こ
の弁本体201内に設けられる摺動可能なスプール20
2と、油圧ポンプP1から吐出され、アクチュエータA
に供給される圧油の流量を制御する第1の圧力補償弁V
B201、油圧ポンプP2から吐出され、アクチュエー
タAに供給される圧油の流量を制御する第2の圧力補償
弁VB202と、ホールドチェックVH201,VH2
02を有している。
【0007】また、弁本体201内には、油圧ポンプP
1の吐出管路に連絡される第1のポンプポート203、
油圧ポンプP2の吐出管路に連絡される第2のポンプポ
ート204と、第1のポンプポート203に連絡可能な
ポート205、第2のポンプポート204に連絡可能な
ポート206と、ホールドチェックVH201,VH2
02間を連絡するブリッジ通路207と、アクチュエー
タAに接続される負荷ポート208,209と、タンク
ポート210,211が備えられている。
【0008】スプール202には、第1のポンプポート
203とポート205の連絡を開閉するランド212、
第2のポンプポート204とポート206の連絡を開閉
するランド213と、ブリッジ通路207と負荷ポート
208の連絡を開閉するランド214、ブリッジ通路2
07と負荷ポート209の連絡を開閉するランド215
と、中立時にポート205とタンクポート210を連通
する通路216、ポート206とタンクポート211を
連通する通路217が備えられている。
【0009】ランド212には、油圧ポンプP1からア
クチュエータAに供給される圧油の流量を制御する第1
の可変絞りM201が備えられ、この可変絞りM201
は第1の所定距離S1移動したとき、第1のポンプポー
ト203とポート205を連通するように設定してあ
る。また、ランド214,215のオーバーラップ量、
ポート205とタンクポート210間を遮断する移動量
もS1の値となっている。
【0010】ランド213には、油圧ポンプP2から、
アクチュエータAに供給される圧油の流量を制御する第
2の可変絞りM202が備えられ、可変絞りM202は
右方向に第2の所定距離S2(>S1)移動したとき、
第2のポンプポート204とポート206を連通するよ
うに設定してある。また、ポート206とタンクポート
211間を遮断する移動量もS2の値となっている。
【0011】圧力補償弁VB201には、この圧力補償
弁VB201の出口側の圧力を検出する第1の検出手段
を構成する逆止弁CB201を設けてあり、圧力補償弁
VB202には、この圧力補償弁VB202の出口側の
圧力を検出する第2の検出手段を構成する逆止弁CB2
02を設けてある。圧力補償弁VB201は可変絞りM
201の前後差圧を制御し、圧力補償弁VB202は可
変絞りM202の前後差圧を制御する。
【0012】このように構成される従来技術では、図2
に示すアクチュエータAの中立状態では第1の可変絞り
M201、第2の可変絞りM202が閉じられ、アクチ
ュエータAは停止状態に保たれる。
【0013】また、第1のポンプポート203からラン
ド212の外周の円管すきまを介してポート205に、
第2のポンプポート204からランド213の外周の円
管すきまを介してポート206に油がリークするが、ポ
ート205は通路216を介してタンクポート210に
連通し、ポート206は通路217を介してタンクポー
ト211に連通しているので、ポート205,206に
閉じ込め圧力が生じることがなく、したがって、このよ
うな閉じ込め圧力が逆止弁CB201,CB202を経
て第1、第2の吐出容量制御手段R1,R2に伝えられ
ることがない。
【0014】このような中立状態から、例えば、スプー
ル202を右方に第1の所定距離S1だけ移動させる
と、第1の可変絞りM201が開かれて第1のポンプポ
ート203とポート205とが連通するとともに、ブリ
ッジ通路207と負荷ポート209が連通し、ポート2
05とタンクポート210との間が閉じられる。また、
ブリッジ通路207と負荷ポート208は、ランド21
4によって閉じ状態に保たれている。したがって、油圧
ポンプP1から吐出された圧油は、第1のポンプポート
203、第1の可変絞りM201、ホールドチェックV
H201、ブリッジ通路207、負荷ポート209を介
してアクチュエータAに供給され、このアクチュエータ
Aが伸長する方向に移動する。
【0015】このとき、アクチュエータAの負荷圧力が
逆止弁CB201を介して第1の吐出容量制御手段R1
に導かれるため、油圧ポンプP1の吐出量は、アクチュ
エータAの負荷圧力に応じた流量に制御される。
【0016】また、第2の可変絞りM202は閉じられ
た状態にあり、したがって、第2のポンプポート204
とポート206は連通せず、また、ホールドチェックV
H202によって、ブリッジ通路207に作用する油圧
ポンプP1の圧油が阻止され、さらに、ポート206が
タンクに連なる通路217に連通していることから、逆
止弁CB202を介して検出される圧力は、タンク圧力
相当の低い圧力であり、上述のタンク圧力相当の信号圧
力が第2の圧力補償弁VB202の受圧室、及び第2の
吐出容量制御手段R2に導かれ、油圧ポンプP2は所定
の最小流量を吐出するように制御される。
【0017】アクチュエータAと、油圧ポンプ1に属す
る図示しない他のアクチュエータとの複合駆動が実施さ
れる場合、アクチュエータAの負荷圧力、及び油圧ポン
プP1に属する図示しないアクチュエータの負荷圧力の
うちの最も大きいものが、信号圧力として第1の圧力補
償弁VB201の受圧室、及び第1の吐出容量制御手段
R1に導かれる。これにより、第1の可変絞りM201
の下流圧力(ポート205の圧力)、及び図示しないア
クチュエータの駆動を制御する図示しない可変絞りの下
流圧力が、吐出容量制御手段R1に導かれる信号圧力に
等しくなるように制御され、油圧ポンプP1の吐出流量
が上述の信号圧力に応じた流量に制御される。このと
き、第1の可変絞りM201、図示しないアクチュエー
タに係る可変絞りの上流圧力は油圧ポンプP1の吐出圧
力で等しく、下流圧力は上記の信号圧力で等しいことか
ら、これらの第1の可変絞りM201、図示しない可変
絞りの前後差圧が等しくなり、したがって、互いに他の
アクチュエータの負荷圧力の変動を受けることなく、そ
の可変絞りの開口量に応じた流量を各アクチュエータに
分配して供給し、所望の複合動作を実施させることがで
きる。
【0018】また、油圧ポンプP2に属する図示しない
アクチュエータを例えば駆動しないものとすると、上述
した単独動作の場合と同様に第2の圧力補償弁VB20
2の受圧室、及び第2の吐出容量制御手段R2には、タ
ンク圧力相当の信号圧力が導かれることから、油圧ポン
プP2は所定の最小流量を吐出するように制御される。
このような状態から、スプール202を右方にさらに
所定距離S2だけ移動させると、油圧ポンプP1側は上
述の形態を継続するが、油圧ポンプP2側では、第2の
可変絞りM202が開かれて第2のポンプポート204
とポート206とが連通する。したがって、油圧ポンプ
P2から吐出された圧油は、第2のポンプポート20
4、第2の可変絞りM202、ポート206、圧力補償
弁VB202、ホールドチェックVH202を介してブ
リッジ通路207に導かれ、油圧ポンプP1の圧油に合
流してアクチュエータAに与えられ、これによって、ア
クチュエータAを増速させることができる。
【0019】この時、第2の吐出容量制御手段R2に
は、アクチュエータAの負荷圧力が逆止弁CB202を
介して導かれるため、油圧ポンプP2の吐出量は、アク
チュエータAの負荷圧力に応じた流量に制御される。
【0020】アクチュエータAと、油圧ポンプP2に属
する図示しない他のアクチュエータとの複合駆動が実施
される場合、アクチュエータAの負荷圧力、及び油圧ポ
ンプP2に属する図示しないアクチュエータの負荷圧力
のうちの最も大きいものが、信号圧力として第2の圧力
補償弁VB202の受圧室、及び第2の吐出容量制御手
段R2に導かれる。これにより、第2の可変絞りM20
2の下流圧力(ポート206の圧力)、及び図示しない
アクチュエータの駆動を制御する図示しない可変絞りの
下流圧力が、吐出容量制御手段R2に導かれる信号圧力
に等しくなるように制御され、油圧ポンプP2の吐出流
量が上述の信号圧力に応じた流量に制御される。このと
き、第2の可変絞りM202、図示しないアクチュエー
タに係る可変絞りの上流圧力は油圧ポンプP2の吐出圧
力で等しく、下流圧力は上記の信号圧力で等しいことか
ら、これらの第2の可変絞りM202、図示しない可変
絞りの前後差圧が等しくなり、したがって、互いに他の
アクチュエータの負荷圧力の変動を受けることなく、そ
の可変絞りの開口量に応じた流量を各アクチュエータに
分配して供給し、所望の複合動作を実施させることがで
きる。
【0021】なお、スプール202を左方に移動させた
場合も上記と類似したものであり、この場合にはアクチ
ュエータAを収縮する方向に駆動させることができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2に示す
油圧駆動装置が油圧ショベルに備えられるものであり、
旋回モータとブームシリンダに圧油を同時に供給して、
旋回体を旋回させながらブームを上昇させる複合操作が
おこなわれる場合、旋回体を旋回させる旋回の初期段階
には、旋回モータの起動トルクが著しく大きくなって負
荷圧力が高圧となり、馬力制御により、油圧ポンプの吐
出流量が減少するとともに、この旋回初期段階には軽負
荷側となるブーム用方向制御弁の圧力補償弁が、その高
圧の負荷圧力で制御されて流路を絞るように作動し、ブ
ームシリンダに供給される流量が減少して、ブーム上昇
速度が著しく遅くなる事態を生ずる。これを回避するた
めに、予めブーム用方向制御弁の圧力補償弁の受圧面積
比を、 上流側の受圧面積 ÷ 最大負荷圧受圧部の受圧面積>
1 とし、ブームシリンダ側に流れやすい分流比に設定して
おくことが考えられる。しかし、このようにしても、油
圧ポンプの吐出圧力が上昇し、吐出流量が減少すること
による作業量の低下は、避けることができない。
【0023】したがって、この旋回・ブーム上げの複合
操作で最も効率よく動力を分配する方策は、ブームシリ
ンダと旋回モータに並列に圧油を供給し、ブームシリン
ダの負荷圧力すなわち保持圧力で慣性の大きい旋回体を
加速することである。
【0024】このため従来は、旋回モータ側の負荷圧力
検出部に接続した回路に開閉弁を設け、旋回モータ以外
のブームシリンダを含むアクチュエータに圧油を供給す
るときには、外部指令信号により開閉弁を閉動作させ、
これにより旋回モータの負荷圧力が検出されないように
して圧力補償弁を該当する他のアクチュエータによって
制御するようにしている。したがって、この従来技術に
よれば、旋回・ブーム上げの複合操作には、開閉弁が閉
じ、ブームシリンダの負荷圧力により、そのブームシリ
ンダを制御する方向制御弁に係る圧力補償弁が作動し、
ブームシリンダにも比較的多くの流量が供給されて、旋
回・ブーム上げの所望の複合操作を実現させることがで
きる。
【0025】しかしながら、上述した回路構成とするに
は、外部指令信号により閉動作する開閉弁、旋回モータ
のみの単独駆動か、旋回モータと他のアクチュエータと
の複合駆動かを特定する機構、この特定する機構からの
指令を上述の開閉弁に伝える伝達機構が特別に必要にな
り、油圧駆動装置の構成が複雑になり、製作費が高くな
りやすい。
【0026】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、旋回・ブーム上
げ複合操作に際し、開閉弁等を設けることなく比較的速
いブーム上昇速度を確保できる油圧駆動装置を提供する
ことにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、第1の可変容量油圧ポンプ、及び第2の
可変容量油圧ポンプと、上記第1の可変容量油圧ポンプ
と上記第2の可変容量油圧ポンプから供給される圧油に
よって駆動するブームシリンダと、上記第2の可変容量
油圧ポンプから供給される圧油によって駆動する旋回モ
ータと、上記第1の可変容量油圧ポンプから上記ブーム
シリンダに供給される圧油の流量を制御する第1の可変
絞り、この第1の可変絞りの前後差圧を制御する第1の
圧力補償弁、上記第2の可変容量油圧ポンプから上記ブ
ームシリンダに供給される圧油の流量を制御する第2の
可変絞り、この第2の可変絞りの前後差圧を制御する第
2の圧力補償弁、及び上記第1の可変絞りから流出され
る流量と上記第2の可変絞りから流出される流量とを合
流させて上記ブームシリンダに供給可能な合流回路を含
むブーム用方向制御弁と、上記第2の可変容量油圧ポン
プから上記旋回モータに供給される圧油の流量を制御す
る可変絞り、及びこの可変絞りの前後差圧を制御する圧
力補償弁を含む旋回用方向制御弁とを備えた油圧駆動装
置において、上記ブーム用方向制御弁と上記旋回用方向
制御弁とを連絡する連絡管路と、この連絡管路の一端側
に連結されるとともに、上記ブーム用方向制御弁に設け
られ、上記連絡管路を介して供給される旋回モータから
の圧油の上記ブームシリンダのボトム側への供給は許容
させ、当該ブームシリンダのロッド側への供給は阻止す
る第1のチェック弁と、上記連絡管路の他端側に連結さ
れるとともに、上記旋回用方向制御弁に設けられ、上記
旋回モータの圧油の上記連絡管路への供給は許容させ、
当該連絡管路から当該旋回モータへの圧油の供給は阻止
する第2のチェック弁とを備えた構成にしてある。
【0028】
【作用】本発明は、上記の構成にしてあることにより、
旋回モータとブームシリンダの双方に同時に圧油を供給
して、旋回体を旋回させながらブームを上昇させる操作
をおこなうに際し、旋回の初期段階には、高負荷側を形
成する旋回モータの圧油が、旋回用方向制御弁の第2の
チェック弁、連絡管路、ブーム用方向制御弁の第1のチ
ェック弁を介してブームシリンダのボトム側に流れ、す
なわち第2の可変容量油圧ポンプに対して、旋回モータ
とブームシリンダとが連絡管路を介してパラレル的に接
続する関係を形成し、したがって、ブームを比較的速い
上昇速度で上昇させることができるとともに、低負荷側
を形成するブームシリンダの負荷圧力で慣性の大きい旋
回体を加速することができる。また、旋回の初期段階か
ら旋回定常状態に移行し、旋回モータの負荷圧力がブー
ムシリンダの負荷圧力よりも低くなったときは、ブーム
シリンダの負荷圧力は第2のチェック弁で阻止され、し
たがって、上述の連絡管路を介して形成されるパラレル
化は自動的に解除される。
【0029】このように旋回・ブーム上げ複合操作に際
し、特別な開閉弁等を設けることなく、すなわち第1の
チェック弁、第2のチェック弁、及びこれらの第1のチ
ェック弁と第2のチェック弁を連絡する連絡管路を設け
るだけで、比較的速いブーム上昇速度を確保できる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の油圧駆動装置の実施例を図に
基づいて説明する。図1は本発明の油圧駆動装置の一実
施例を示す回路図である。この図1に示す実施例は、例
えば、油圧ショベルに備えられるものであり、2つの可
変容量油圧ポンプP1,P2を設けるとともに、1つの
アクチュエータ例えばブームシリンダに対して2つの圧
力補償弁VB1,VB2を設け、複数の方向制御弁、例
えばブーム用方向制御弁と旋回用方向制御弁を同時に操
作したとき、これらの方向制御弁で制御されるブームシ
リンダ、旋回モータに油圧ポンプP1,P2の圧油を分
配して供給できるようにしたものである。
【0031】すなわち、この図1に示す油圧駆動装置
は、第1の可変容量油圧ポンプP1、第2の可変容量油
圧ポンプP2、第1の可変容量油圧ポンプP1の吐出容
量を制御する第1の吐出容量制御手段R1、第2の可変
容量油圧ポンプP2の吐出容量を制御する第2の吐出容
量制御手段R2、及び油圧ポンプP1,P2から吐出さ
れる圧油によって駆動するブームシリンダB、及び旋回
モータSを備えている。
【0032】まず、油圧ポンプP1,P2とブームシリ
ンダBとの間に配置され、ブームシリンダBに供給され
る圧油の流れを制御するブーム用方向制御弁について説
明する。このブーム用方向制御弁は、弁本体1と、この
弁本体1に設けられる摺動可能なスプール2と、油圧ポ
ンプP1から吐出され、ブームシリンダBに供給される
圧油の流量を制御する第1の圧力補償弁VB1、油圧ポ
ンプP2から吐出され、ブームシリンダBに供給される
圧油の流量を制御する第2の圧力補償弁VB2と、ホー
ルドチェックVH1,VH2と、第1のチェック弁20
とを有している。
【0033】また、弁本体1内には、油圧ポンプP1の
吐出管路に連絡される第1のポンプポート3、油圧ポン
プP2の吐出管路に連絡される第2のポンプポート4
と、第1のポンプポート3に連絡可能なポート5、第2
のポンプポート4に連絡可能なポート6と、ホールドチ
ェックVH1、第1のチェック弁20間を連絡するブリ
ッジ通路7aと、ホールドチェックVH2、第1のチェ
ック弁20間を連絡するブリッジ通路7bと、ブームシ
リンダBに接続される負荷ポート8,9と、タンクポー
ト10,11が備えられている。
【0034】スプール2には、第1のポンプポート3と
ポート5の連絡を開閉するランド12、第2のポンプポ
ート4とポート6の連絡を開閉するランド13と、ブリ
ッジ通路7aと負荷ポート8の連絡を開閉するランド1
4、ブリッジ通路7bと負荷ポート9の連絡を開閉する
ランド15と、中立時にポート5とタンクポート10を
連通する通路16、ポート6とタンクポート11を連通
する通路17が備えられている。
【0035】ランド12には、油圧ポンプP1からブー
ムシリンダBのボトム側Bbに供給される圧油の流量を
制御する第1の可変絞りMb1と、ブームシリンダBの
ロッド側Brに供給される圧油の流量を制御する可変絞
りMr1が備えられ、可変絞りMb1はスプールスプー
ル2が右方に所定距離S1移動したとき、第1のポンプ
ポート3とポート5を連通するように設定してある。ま
た、ランド14,15のオーバラップ量、ポート5とタ
ンクポート10の間を遮断する移動量もS1の値となっ
ている。
【0036】ランド13には、油圧ポンプP2からブー
ムシリンダBのボトム側Bbに供給される圧油の流量を
制御する第2の可変絞りMb2が備えられ、可変絞りM
b2はスプール2が右方に所定距離S2(>S1)移動
したとき、第2のポンプポート4とポート6を連通する
ように設定してある。また、ポート6とタンクポート1
1の間を遮断する移動量もS2の値となっている。
【0037】第1の圧力補償弁VB1には、この圧力補
償弁VB1の出口側の圧力を検出する第1の検出手段を
構成する逆止弁CB1が設けてあり、第2の圧力補償弁
VB2には、この圧力補償弁VB2の出口側の圧力を検
出する第2の検出手段を構成する逆止弁CB2が設けて
ある。第1の圧力補償弁VB1は可変絞りMb1及び可
変絞りMr1の前後差圧を制御し、第2の圧力補償弁V
B2は可変絞りMb2の前後差圧を制御する。
【0038】また、油圧ポンプP1,P2と旋回モータ
Sとの間に配置され、旋回モータSに供給される圧油の
流れを制御する旋回用方向制御弁は、弁本体101と、
この弁本体101内に設けられる摺動可能なスプール1
02と、油圧ポンプP2から吐出され、旋回モータSに
供給される圧油の流量を制御する圧力補償弁VB102
と、ホールドチェックVH102と、第2のチェック弁
121と、メクラプラグ122を有している。
【0039】また、弁本体101内には、油圧ポンプP
1の吐出管路に連絡される第1のポート103、油圧ポ
ンプP2の吐出管路に連絡される第2のポンプポート1
04と、第1のポンプポート103に連絡可能なポート
105と、この第2のポンプポート104に連絡可能な
ポート106と、ホールドチェックVH102、第2の
チェック弁121間を連絡するブリッジ通路107a,
107bと、旋回モータSに接続される負荷ポート10
8,109と、タンクポート110,111が備えられ
ている。
【0040】スプール102には、第2のポンプポート
104とポート106の連絡を開閉するランド113
と、ブリッジ通路107aと負荷ポート108の連絡を
開閉するランド114、ブリッジ通路107bと負荷ポ
ート109の連絡を開閉するランド115と、中立時に
ポート106とタンクポート111を連通する通路11
7と、常時、ポート105とタンクポート110を連通
する通路116が備えられている。
【0041】ランド113には、油圧ポンプP2から旋
回モータSに供給される圧油の流量を制御する可変絞り
M101,M102が備えられ、可変絞りM101はス
プール102が右方に所定距離S1移動したとき、第2
のポンプポート104とポート106を連通するように
設定してある。また、ランド114,115のオーバラ
ップ量、ポート106とタンクポート111を遮断する
移動量もS1の値となっている。
【0042】圧力補償弁VB102には、この圧力補償
弁VB102の出口側の圧力を検出する検出手段を構成
する逆止弁CB102を設けてあり、この圧力補償弁V
B102は、可変絞りM101,M102の前後差圧を
制御する。
【0043】ブーム用方向制御弁の弁本体1、及び旋回
用方向制御弁の弁本体101は、上述した構造であり、
図1からもわかるように、弁本体1及び弁本体101に
設けられている弁ケーシングは同一のものを用い、必要
流量等のアクチュエータの個々の仕様に合わせて、スプ
ール、圧力補償弁等の構造、部材数を変更させてある。
例えば、ブームシリンダBのロッド側Brに圧油を供
給する場合は、油圧ポンプ1個分の吐出流量で十分に足
りるため、ブーム用方向制御弁の油圧ポンプP2側のラ
ンド13にはブームシリンダBのロッド側Brに圧油を
供給する可変絞りを設けていない。
【0044】また、旋回モータSに圧油を供給する場合
は、油圧ポンプ1個分の吐出流量で十分に足りるため、
旋回用方向制御弁の油圧ポンプP1側のランド112に
は、旋回モータSに圧油を供給する可変絞りを設けてい
ない。それに伴い、ブーム用方向制御弁の弁本体1では
2個の圧力補償弁を設けてあるが、旋回用方向制御弁の
弁本体101では、油圧ポンプP2側の圧力補償弁VB
102のみ設け、油圧ポンプP1側の圧力補償弁取付部
にはメクラプラグ122を取付けてある。
【0045】次に、ブーム用方向制御弁の弁本体1と、
旋回用方向制御弁の弁本体101、及び油圧ポンプP
1,P2、吐出容量制御手段R1,R2の回路の接続に
ついて説明する。
【0046】ブーム用方向制御弁の第1のポンプポート
3と、旋回用方向制御弁の第1のポンプポート103と
は管路30によって接続され、ブーム用方向制御弁の第
2のポンプポート4と、旋回用方向制御弁の第2のポン
プポート104とは管路31によって接続され、また、
管路30は管路32によって第1の油圧ポンプP1に、
管路31は管路33によって第2の油圧ポンプP2に接
続される。
【0047】管路34は、ブーム用方向制御弁の圧力補
償弁VB1と第1の吐出容量制御手段R1とを接続し、
ブーム用方向制御弁の逆止弁CB1により検出された圧
力補償弁VB1の出口側の圧力を、第1の吐出容量制御
手段R1に伝える。管路35はブーム用方向制御弁の圧
力補償弁VB2と、旋回用方向制御弁の圧力補償弁VB
102とを接続し、ブーム用方向制御弁の逆止弁CB2
によって検出された圧力補償弁VB2の出口側の圧力
か、旋回用方向制御弁の逆止弁CB102によって検出
された圧力補償弁VB102の出口側の圧力のうちの、
どちらか高い方の圧力を管路36を介して第2の吐出容
量制御手段R2に伝える。
【0048】連絡管路37は、ブーム用方向制御弁に備
えられる第1のチェック弁20のばね室(ブリッジ通路
7b)と、旋回用方向制御弁の第2のチェック弁121
のばね室とを接続している。
【0049】このように構成した実施例における動作を
以下に説明する。 I 〔ブーム用方向制御弁、旋回用方向制御弁の中立
時〕 図1に示すブーム用方向制御弁の中立時では、第1の可
変絞りMb1,可変絞りMr1、第2の可変絞りMb2
が閉じられ、ブームシリンダBは停止状態に保たれる。
【0050】また、第1のポンプポート3からランド1
2の外周の円管すきまを介してポート5に、第2のポン
プポート4からランド13の外周の円管すきまを介して
ポート6に、それぞれ油がリークするが、ポート5は通
路16を介してタンクポート10に連通し、ポート6は
通路17を介してタンクポート11に連通しているの
で、ポート5,6には閉じ込め圧力が生じることがな
く、したがって、このような閉じ込め圧力が逆止弁CB
1、管路34を経て吐出容量制御手段R1に伝えられる
ことがなく、また、逆止弁CB2、管路35、管路36
を経て吐出容量制御手段R2に伝えられることがない。
【0051】また、旋回用方向制御弁においても、中立
状態では可変絞りM101,102が閉じられ、旋回モ
ータSは停止状態に保たれる。
【0052】また、第1のポンプポート103からラン
ド112の外周の円管すきまを介してポート105に、
第2のポンプポート104からランド113の外周の円
管すきまを介してポート106に、それぞれ油がリーク
するが、ポート105は通路116を介してタンクポー
ト110に連通し、ポート106は通路117を介して
タンクポート111に連通しているので、ポート10
5,106には閉じ込め圧力が生じることがなく、した
がって、このような閉じ込め圧力が逆止弁CB102、
管路35を経て吐出容量制御手段R2に伝えられること
がない。
【0053】II 〔ブーム上げ単独・ハーフ操作〕 ブーム用方向制御弁のスプール2を図1の右方に所定距
離S1だけ移動させると、可変絞りMb1が開かれて第
1のポンプポート3とポート5とが連通するとともに、
ブリッジ通路7bと負荷ポート9とが連通し、ポート5
とタンクポート10との間が遮断される。また、ブリッ
ジ通路7aと負荷ポート8とは、ランド14によって閉
じ状態に保たれている。したがって、油圧ポンプP1か
ら吐出された圧油は、第1のポンプポート3、可変絞り
Mb1、圧力補償弁VB1、ホールドチェックVH1、
ブリッジ通路7aに導かれ、第1のチェック弁20を押
し開き、ブリッジ通路7b、負荷ポート9を介してブー
ムシリンダBのボトム側Bbに供給され、このブームシ
リンダBが伸長する方向に移動する。
【0054】このとき、ブームシリンダBのボトム側B
bの負荷圧力が逆止弁CB1、管路34を介して第1の
吐出容量制御手段R1に導かれるため、油圧ポンプP1
の吐出流量は、ブームシリンダBのボトム側Bbの負荷
圧力に応じた流量に制御される。また、ブリッジ通路7
bのブームシリンダBのボトム側Bbの負荷圧力が第1
のチェック弁20のばね室、連絡管路37を介して旋回
用方向制御弁の第2のチェック弁121のばね室まで導
かれるが、第2のチェック弁121は閉じ状態に保たれ
るため、上述したブームシリンダBの負荷圧力が旋回モ
ータSに与えられることがなく、したがって、旋回モー
タSを作動させるような事態は生じない。
【0055】また、可変絞りMb2は閉じられた状態に
あり、したがって、第2のポンプポート4とポート6と
は連通せず、また、ホールドチェックVH2によって、
ブリッジ通路7bに作用する油圧ポンプP1の圧油が遮
断され、さらに、ポート6がタンクに連なる通路17に
連通していることから、逆止弁CB2を介して検出され
る圧力はタンク圧力相当の低い圧力であり、このタンク
圧力相当の低い圧力が、第2の圧力補償弁VB2の受圧
室、及び、管路35,36を介して第2の吐出容量制御
手段R2に導かれ、油圧ポンプP2の所定の最小流量を
吐出するように制御される。
【0056】III 〔ブーム上げ単独・フル操作〕 このような状態から、スプール2を右方にさらに所定距
離S2以上移動させると、油圧ポンプP1側は上述の形
態を継続するが、油圧ポンプP2側では、可変絞りMb
2が開かれて第2のポンプポート4とポート6とが連通
する。したがって、油圧ポンプP2から吐出された圧油
は、第2のポンプポート4、可変絞りMb2、ポート
6、圧力補償弁VB2、ホールドチェックVH2を介し
てブリッジ通路7bに導かれ、油圧ポンプP1の圧油に
合流してブームシリンダBのボトム側Bbに与えられ、
これによって、ブームシリンダBを増速させることがで
きる。 このとき、第2の吐出容量制御手段R2には、
ブームシリンダBのボトム側Bbの負荷圧力が逆止弁C
B2を介して導かれるため、油圧ポンプP2の吐出流量
は、ブームシリンダBのボトム側Bbの負荷圧力に応じ
た流量に制御される。
【0057】IV 〔ブーム下げ単独〕 ブーム用方向制御弁のスプール2を左方に第1の所定距
離S1以上移動させると、可変絞りMr1が開かれて第
1のポンプポート3とポート5とが連通するとともに、
ブリッジ通路7aと負荷ポート8とが連通し、通路16
とタンクポート10との間が閉じられる。また、ブリッ
ジ通路7bと負荷ポート9はランド15によって閉じ状
態に保たれている。したがって、油圧ポンプP1から吐
出された圧油は、第1のポンプポート3、可変絞りMr
1、圧力補償弁VB1、ホールドチェックVH1、ブリ
ッジ通路7aに導かれ、負荷ポート8を介してブームシ
リンダBのロッド側Brに供給され、このブームシリン
ダBが収縮する方向に移動する。
【0058】このとき、ブームシリンダBのロッド側B
rの負荷圧力が逆止弁CB1、管路34を介して第1の
吐出容量制御手段R1に導かれるため、油圧ポンプP1
の吐出容量は、ブームシリンダBのロッド側Brの負荷
圧力に応じた流量に制御される。また、ブリッジ通路7
aのブームシリンダBのロッド側Brの負荷圧力がブリ
ッジ通路7b、第1のチェック弁20のばね室、連絡管
路37を介して旋回用方向制御弁の第2のチェック弁1
21のばね室まで導かれるが、この第2のチェック弁1
21は閉じ状態に保たれているため、ブームシリンダB
の負荷圧力が旋回モータSに作用してこの旋回モータS
を作動させる事態を生じることはない。また、第2のポ
ンプポート4とポート6とは連通せず、また、ホールド
チェックVH2によって、ブリッジ通路7bに作用する
油圧ポンプP1の圧油が遮断され、さらに、ポート6が
タンクに連なる通路17に連通していることから、逆止
弁CB2を介して検出される圧力はタンク圧力相当の低
い圧力であり、このタンク圧力相当の信号圧力が第2の
圧力補償弁VB2の受圧室、及び、管路35,36によ
って第2の吐出容量制御手段R2に導かれ、油圧ポンプ
P2は所定の最小流量を吐出するように制御される。
【0059】V 〔旋回単独〕 旋回用方向制御弁のスプール102を右方に所定距離S
1以上移動させると、可変絞りM101が開かれて第2
のポンプポート104とポート106とが連通するとと
もに、ブリッジ通路107bと負荷ポート109が連通
し、通路117とタンクポート111との間が遮断され
る。また、ブリッジ通路107aと負荷ポート108は
ランド114によって、閉じ状態に保たれている。した
がって、油圧ポンプP2から吐出された圧油は、第2の
ポンプポート104、可変絞りM101、圧力補償弁V
B102、ホールドチェックVH102、ブリッジ通路
107bに導かれ、負荷ポート109を介して旋回モー
タSに供給され、旋回モータSが図示右回転する。
【0060】このとき、旋回モータSの負荷圧力が逆止
弁CB102、管路35,36を介して第2の吐出容量
制御手段R2に導かれるため、油圧ポンプP2の吐出流
量は、旋回モータSの負荷圧力に応じた流量に制御され
る。また、ブリッジ通路107aに作用する旋回モータ
Sの負荷圧力が、第2のチェック弁121を押し開き、
この第2のチェック弁121のばね室、連絡管路37を
介してブーム用方向制御弁の第1のチェック弁20のば
ね室、ブリッジ通路7bまで導かれるが、第1のチェッ
ク弁20が閉じた状態に保持されていて、ブリッジ通路
7aとブリッジ通路7bとの間が遮断され、また、ラン
ド15が閉じ状態に保たれるため、旋回モータSの負荷
圧力がブームシリンダBに与えられることがなく、した
がって、このブームシリンダBが駆動することがなく、
また、油圧ポンプP1側の吐出容量制御手段R1には、
タンク圧力相当の低い圧力が導かれることから、油圧ポ
ンプP1は所定の最小流量を吐出するように制御され
る。
【0061】旋回用方向制御弁のスプール102を同図
1の左方に移動させる場合も、前述した右方に移動させ
る場合とほぼ同様な動作をし、旋回モータSが同図1に
おいて左回転する。
【0062】VI 〔ブーム下げと旋回の複合操作〕 前述した〔ブーム下げ単独〕の状態で、旋回モータSの
駆動が実施される場合、油圧ポンプP1側では〔ブーム
下げ単独〕の形態に保たれるが、油圧ポンプP2側では
旋回モータSが駆動され、旋回モータSの負荷圧力が逆
止弁CB102、管路35,36を介して吐出容量制御
手段R2に導かれる。
【0063】また、〔ブーム下げ単独〕の項でも説明し
たように、ブームシリンダBの負荷圧力が旋回用方向制
御弁の第2のチェック弁121のばね室まで導かれてい
るが、旋回モータSを駆動する初期段階に旋回モータS
の負荷圧力が、ブームシリンダBの負荷圧力よりも著し
く高くなって、第2のチェック弁121を押し開き、連
絡管路37を介し、ブーム用方向制御弁の第1のチェッ
ク弁20、ブリッジ通路7bに作用しても、ブーム用方
向制御弁の第1のチェック弁20、及びランド15によ
って遮断されることから、互いに他のアクチュエータに
影響を与えることがなく、油圧ポンプP1はブームシリ
ンダBの負荷圧力に応じた流量に制御され、油圧ポンプ
P2は旋回モータSの負荷圧力に応じた流量に制御され
る。
【0064】VII 〔ブーム上げ・ハーフ操作と旋回の
複合操作〕 前述した〔ブーム上げ単独・ハーフ操作〕の状態で、旋
回モータSの駆動が合わせて実施される場合、油圧ポン
プP1側では〔ブーム上げ単独・ハーフ操作〕の形態が
保たれるが、油圧ポンプP2側では旋回モータSが駆動
され、旋回モータSの負荷圧力が逆止弁CB102、管
路35,36を介して吐出容量制御手段R2に導かれ
る。
【0065】また、〔ブーム上げ単独・ハーフ操作〕の
項でも説明したように、ブームシリンダBの負荷圧力が
旋回用方向制御弁の第2のチェック弁121のばね室ま
で導かれているが、旋回モータSを駆動する初期段階に
この旋回モータSの負荷圧力が、ブームシリンダBの負
荷圧力よりも著しく高くなった場合、旋回モータSに供
給される油圧ポンプP2の圧油の一部が第2のチェック
弁121を押し開き、連絡管路37を介し、ブーム用方
向制御弁の第1のチエック弁20、ブリッジ通路7bに
流入して油圧ポンプ1から吐出される圧油に合流され
る。これにより、旋回モータSの駆動とともに、所望の
ハーフ速度でブーム上げをおこなうことができる。
【0066】上述したことから明らかなように、油圧ポ
ンプP1及び油圧ポンプP2は、ブームシリンダBの負
荷圧力に応じた吐出流量となるように制御される。
【0067】この旋回モータSの駆動の初期段階からさ
らに〔ブーム上げ・ハーフ操作と旋回の複合操作〕が継
続されると、旋回モータSの負荷圧力が定常の低い圧力
となり、これによりよく知られているようにブームシリ
ンダBの負荷圧力より低くなり、旋回用方向制御弁の第
2のチェック弁121が閉じられ、互いに他のアクチュ
エータに影響を与えることがなくなる。
【0068】したがって、油圧ポンプP1はブームシリ
ンダBの負荷圧力に応じた流量に制御される。また、油
圧ポンプP2側では、旋回モータSの負荷圧力が逆止弁
CB102、管路35,36を介して吐出容量制御手段
R2に導かれることによって、油圧ポンプP2は旋回モ
ータSの負荷圧力に応じた流量に制御される。
【0069】VIII 〔ブーム上げ・フル操作と旋回の複
合操作〕 前述した〔ブーム上げ単独・フル操作〕の状態で、旋回
モータSの駆動が合わせて実施される場合、油圧ポンプ
P1側では〔ブーム上げ単独・フル操作〕の形態が保た
れるが、油圧ポンプP2側では旋回モータSが駆動さ
れ、旋回モータSの負荷圧力が逆止弁CB102、管路
35,36を介して吐出容量制御手段R2に導かれる。
【0070】また、〔ブーム上げ単独・フル操作〕の項
でも説明したように、ブームシリンダBの負荷圧力が旋
回用方向制御弁の第2のチェック弁121のばね室まで
導かれているが、旋回モータSを駆動する初期段階に、
この旋回モータSの負荷圧力がブームシリンダBの負荷
圧力より著しく高くなった場合、旋回モータSに供給さ
れる油圧ポンプP2の圧油の一部が、第2のチェック弁
121を押し開き、連絡管路37を介して、ブーム用方
向制御弁の第1のチェック弁20、ブリッジ通路7bに
流入して、油圧ポンプP1から吐出される圧油に合流さ
れる。これにより、旋回モータSの駆動による旋回とと
もに、比較的速い上昇速度でブーム上げをおこなうこと
ができる。
【0071】つまり、旋回用方向制御弁の負荷ポート1
09の圧力が、ブーム用方向制御弁の負荷ポート9に与
えられ、これらの負荷ポート109,9間が導通したこ
とによって、ほぼブームシリンダBの負荷圧力となり、
旋回モータSはブームシリンダBの負荷圧力によって駆
動される。すなわち、旋回モータSとブームシリンダB
とはパラレル的な接続形態を形成する。
【0072】上述したことから、油圧ポンプP1及び油
圧ポンプP2は、ブームシリンダBの負荷圧力に応じた
吐出流量に制御される。
【0073】この状態から、さらに〔ブーム上げ・フル
操作と旋回の複合操作〕が継続されると、旋回モータS
の負荷圧力が定常の低い圧力となって、ブームシリンダ
Bの負荷圧力よりも低くなり、旋回用方向制御弁の第2
のチエック弁121が閉じられる。
【0074】したがって、油圧ポンプP1はブームシリ
ンダBの負荷圧力に応じた吐出流量に制御される。ま
た、油圧ポンプ2側では、ブームシリンダBの負荷圧力
が旋回モータSの負荷圧力に打ち勝ち、ブームシリンダ
Bの負荷圧力が、逆止弁CB2、管路35,36を介し
て吐出容量制御手段R2に導かれることによって、油圧
ポンプP2もブームシリンダBの負荷圧力に応じた吐出
流量に制御される。
【0075】この実施例では、上述のようにブームシリ
ンダBを駆動しながら合わせて旋回モータSを駆動し
て、旋回とブーム上げの複合操作を実施するに際し、旋
回の初期段階には、高負荷側を形成する旋回モータSの
圧油が、旋回用方向制御弁の第2のチェック弁121、
連絡管路37、ブーム用方向制御弁の第1のチェック弁
20を介してブームシリンダBのボトム側に流れ、すな
わち第2の可変容量油圧ポンプP2に対して、旋回モー
タSとブームシリンダBとが連絡管路37を介してパラ
レル的に接続する関係を形成し、したがって、ブームを
比較的速い上昇速度で上昇させることができるととも
に、低負荷側を形成するブームシリンダBの負荷圧力で
慣性の大きい旋回体を加速することができる。また、旋
回の初期段階から旋回定常状態に移行し、旋回モータS
の負荷圧力がブームシリンダBの負荷圧力よりも低くな
ったときは、ブームシリンダBの負荷圧力は第2のチェ
ック弁121で阻止され、したがって、上述の連絡管路
37を介して形成されるパラレル化は自動的に解除され
る。
【0076】このように、何ら特別な開閉弁、及び開閉
弁に関連する複雑な機構等を設けることなく、すなわち
第1のチェック弁20、第2のチェック弁121、及び
これらの第1のチェック弁20と第2のチェック弁12
1を連絡する連絡管路37を設けるだけの簡単な構成
で、旋回・ブーム上げ複合操作に際して比較的速いブー
ム上昇速度を確保でき、この油圧駆動装置の製作費を安
く抑えることができる。
【0077】
【発明の効果】本発明は以上のように、旋回・ブーム上
げ複合操作に際し、旋回の初期段階では、第1のチェッ
ク弁、第2のチェック弁121、及びこれらの第1のチ
ェック弁と第2のチェック弁を連絡する連絡管路を介し
てパラレル的に旋回モータとブームシリンダを駆動し
て、これらの旋回モータとブームシリンダとを複合駆動
させる構成してあるので、この旋回・ブーム上げ複合操
作に際し、従来技術に備えられているような開閉弁、こ
の開閉弁に関連する機構等を設けることなく比較的速い
ブーム上昇速度を確保でき、すなわち、部品単価の比較
的安価なチェック弁2つと、1本の管路を設けるだけの
簡単な構成にすることができ、従来技術に比べて製作費
を安くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧駆動装置の一実施例を示す回路図
である。
【図2】従来の油圧駆動装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1 弁本体 2 スプール 3 第1のポンプポート 4 第2のポンプポート 5 ポート 6 ポート 7a ブリッジ通路 7b ブリッジ通路 8 負荷ポート 9 負荷ポート 10 タンクポート 11 タンクポート 12 ランド 13 ランド 14 ランド 15 ランド 16 通路 17 通路 20 第1のチェック弁 30 管路 31 管路 32 管路 33 管路 34 管路 35 管路 36 管路 37 連絡管路 101 弁本体 102 スプール 103 第1のポンプポート 104 第2のポンプポート 105 ポート 106 ポート 107a ブリッジ通路 107b ブリッジ通路 108 負荷ポート 109 負荷ポート 110 タンクポート 111 タンクポート 112 ランド 113 ランド 114 ランド 115 ランド 116 通路 117 通路 121 第2のチェック弁 122 メクラプラグ B ブームシリンダ Bb ボトム側 Br ロッド側 S 旋回モータ P1 第1の可変容量油圧ポンプ P2 第2の可変容量油圧ポンプ R1 第1の吐出容量制御手段 R2 第2の吐出容量制御手段 VB1 第1の圧力補償弁 VB2 第2の圧力補償弁 VB102 圧力補償弁 VH1 ホールドチェック VH2 ホールドチェック VH102 ホールドチェック CB1 逆止弁 CB2 逆止弁 CB102 逆止弁 Mb1 第1の可変絞り Mb2 第2の可変絞り Mr1 可変絞り M101 可変絞り M102 可変絞り
フロントページの続き (72)発明者 市来 伸彦 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 松崎 浩 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の可変容量油圧ポンプ、及び第2の
    可変容量油圧ポンプと、 上記第1の可変容量油圧ポンプと上記第2の可変容量油
    圧ポンプから供給される圧油によって駆動するブームシ
    リンダと、 上記第2の可変容量油圧ポンプから供給される圧油によ
    って駆動する旋回モータと、 上記第1の可変容量油圧ポンプから上記ブームシリンダ
    に供給される圧油の流量を制御する第1の可変絞り、こ
    の第1の可変絞りの前後差圧を制御する第1の圧力補償
    弁、上記第2の可変容量油圧ポンプから上記ブームシリ
    ンダに供給される圧油の流量を制御する第2の可変絞
    り、この第2の可変絞りの前後差圧を制御する第2の圧
    力補償弁、及び上記第1の可変絞りから流出される流量
    と上記第2の可変絞りから流出される流量とを合流させ
    て上記ブームシリンダに供給可能な合流回路を含むブー
    ム用方向制御弁と、 上記第2の可変容量油圧ポンプから上記旋回モータに供
    給される圧油の流量を制御する可変絞り、及びこの可変
    絞りの前後差圧を制御する圧力補償弁を含む旋回用方向
    制御弁とを備えた油圧駆動装置において、 上記ブーム用方向制御弁と上記旋回用方向制御弁とを連
    絡する連絡管路と、 この連絡管路の一端側に連結されるとともに、上記ブー
    ム用方向制御弁に設けられ、上記連絡管路を介して供給
    される旋回モータからの圧油の上記ブームシリンダのボ
    トム側への供給は許容させ、当該ブームシリンダのロッ
    ド側への供給は阻止する第1のチェック弁と、 上記連絡管路の他端側に連結されるとともに、上記旋回
    用方向制御弁に設けられ、上記旋回モータの圧油の上記
    連絡管路への供給は許容させ、当該連絡管路から当該旋
    回モータへの圧油の供給は阻止する第2のチェック弁と
    を備えたことを特徴とする油圧駆動装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998004838A1 (fr) * 1996-07-26 1998-02-05 Komatsu Ltd. Appareil d'alimentation en huile hydraulique

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998004838A1 (fr) * 1996-07-26 1998-02-05 Komatsu Ltd. Appareil d'alimentation en huile hydraulique

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