JPH0967367A - チオピラン誘導体 - Google Patents

チオピラン誘導体

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JPH0967367A
JPH0967367A JP8178738A JP17873896A JPH0967367A JP H0967367 A JPH0967367 A JP H0967367A JP 8178738 A JP8178738 A JP 8178738A JP 17873896 A JP17873896 A JP 17873896A JP H0967367 A JPH0967367 A JP H0967367A
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JP8178738A
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Akira Mizuno
章 水野
Makoto Shibata
誠 柴田
Chie Iwamori
智恵 岩森
Norio Inomata
則夫 猪俣
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Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D409/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D409/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
    • C07D409/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D335/04Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D335/06Benzothiopyrans; Hydrogenated benzothiopyrans
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    • C07D495/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D495/10Spiro-condensed systems

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高血圧症や虚血性疾患の治療に有用なセロト
ニン2受容体拮抗作用を有する化合物を提供する。 【構成】 一般式(I)または(I') [Aは−S−または基−CH=CH−、点線は結合の存
在または不存在を示し、Zは、点線が結合を示す場合、
下記の基 を示し、点線が結合を示さない場合、下記の基 等を示し、Z'は、下記の基 (Gは置換されていてもよいエチレン又はトリメチレ
ン)、Lはアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレ
ン、YはCH、C=またはNを示し、YがCHの時、m
は0〜1、nは1〜2、BはO、S、カルボニルなどを
示し、YがC=の時、mは1、nは1または2、Bは下
記の基 (R5はアルキル、アリール等)を示し、YがNの時、
mは0〜1、nは2〜3、Bはカルボニル、スルホニル
などを示し、E1、E2はHまたは低級アルキル基、Dは
芳香族炭化水素基または芳香族複素環基を示す]で表さ
れるチオピラン誘導体、その塩およびその製法並びにこ
れを含有する医薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なチオピラン誘導
体に関し、さらに詳細には、強力かつ選択性に優れたセ
ロトニン2受容体拮抗作用を有し、例えば狭心症、不整
脈、心筋梗塞、心不全、PTCA後の再狭窄の如き虚血
性心疾患、脳梗塞、クモ膜下出血後の脳後遺症の如き脳
血管障害、閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓血管炎、レー
ノー病、バージャー病の如き末梢循環障害、高血圧症等
の予防または治療に用いられる医薬品として有用なベン
ゾチオピラン誘導体及びチエノチオピラン誘導体、それ
らの塩、それらの製造法ならびにそれらを有効成分とす
る医薬に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】セロトニンは血液成分で
ある血小板に多く含まれる化合物であり、他方、中枢神
経系では神経伝達物質として働いている。 血小板にお
いては、トロンボキサンA2やADP、コラーゲン等の
刺激に際して放出され、血小板及び血管平滑筋細胞にあ
るセロトニン2受容体の活性化を介して種々の血小板凝
集物質の放出やノルエピネフリンによるα1受容体を介
した血管収縮に相乗的に働き、強い血小板凝集や血管収
縮を引き起こす[ P. M. Van- houtte, Journal of Car
diovascular Pharmacology, Vol.17(Supple.5), S6-S12
(1991)]。
【0003】また、セロトニンは血管平滑筋細胞の増殖
を亢進させることも知られている[S. Araki et al., A
therosclerosis, vol.83, p29- p34(1990)]。 特に、
動脈硬化や心筋梗塞のように内皮細胞が損傷を受けた場
合にはセロトニンの血管収縮及び血栓形成作用はさらに
亢進し、心筋、脳及び末梢器官に対して血液供給を減少
させ、さらには途絶させると考えられている[ P. Goli
no et al., The NewEngland Journal of Medicine, vo
l.324, No.10, p641-p648(1991),Y.Takiguchiet al., T
hrombosis and Haemostasis, vol.68(4), p460-p463(19
92), A.S.Weyrich et al., American Journal of Physi
ology, vol.263, H349-H358(1992)]。
【0004】現在、セロトニンやセロトニン2受容体の
このような作用に着目し、セロトニン2受容体拮抗薬を
心臓、脳及び末梢組織の虚血性疾患用薬とする試みが進
みつつある。
【0005】セロトニン2受容体拮抗作用を有するもの
として、サルポグレラートをはじめいくつかの化合物が
知られているが、活性強度、毒性・副作用などについて
未だ改良すべき点が多数残っている。 さらに、抗セロ
トニン作用とα1遮断作用を併有する薬剤は、α1遮断作
用に基づく降圧作用が有する起立性低血圧、反射性頻脈
などの副作用を軽減できる可能性があること、また、高
血圧症が虚血性心疾患の大きなリスクファクターである
ことから、高血圧症、虚血性心疾患の治療、予防に極め
て有力な薬剤になると考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような実情に鑑
み、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、強力なセロト
ニン2受容体拮抗作用を有し、かつ、毒性・副作用も低
い虚血性心疾患、脳血管障害、末梢循環障害の治療、予
防に有用なチオピラン誘導体を見い出した。また、本発
明化合物のうちには、α1遮断作用も併有する化合物が
あり、副作用の少ない降圧剤等として有用であり、広く
循環器系疾患の治療、予防に用い得るものであることを
見い出した。
【0007】本発明は上記知見に基づくものであり、そ
の第一の目的は、次の一般式(I)または(I')
【化61】 [式中、Aは硫黄原子または基−CH=CH−を示し、
点線は結合の存在または不存在を示し、Zは、点線が結
合を示す場合、基
【化62】 を示し、また、点線が結合を示さない場合、次のいずれ
かの基
【化63】 (ここで、R1は、置換されていてもよいアルキル基、
置換されていてもよいアリール基または置換されていて
もよいアラルキル基を示し、R2は、水素原子、置換さ
れていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリ
ール基または置換されていてもよいアラルキル基を示
し、R3は、水素原子、置換されていてもよいアルキル
基または置換されていてもよいアラルキル基を示し、X
1、X2及びX3は、それぞれ独立して酸素原子または硫
黄原子を示し、Gは、水素原子の一部がハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、アラルキル基もしくはアルキ
リデン基で置換されていてもよいエチレン基または水素
原子の一部がハロゲン原子、アルキル基、アリール基、
アラルキル基もしくはアルキリデン基で置換されていて
もよいトリメチレン基を示す)を示し、Z'は、基
【化64】 (ここで、Gは前記した意味を有する)を示し、Lは置
換されていてもよいアルキレン基、置換されていてもよ
いアルケニレン基または置換されていてもよいアルキニ
レン基を示し、YはCH、C=または窒素原子を示し、
YがCHを示す場合、mは0または1を示し、nは1ま
たは2を示し、Bは酸素原子、硫黄原子、カルボニル
基、スルフィニル基、スルホニル基、アルキレン基、ア
ルケニレン基、置換されていてもよいヒドロキシメチレ
ン基、基−CHR4−(ここで、R4は置換されていても
よいアルキル基、置換されていてもよいアリール基また
は置換されていてもよいアラルキル基を示す)または置
換されていてもよい環状もしくは非環状アセタール基を
示し、YがC=を示す場合、mは1を示し、nは1また
は2を示し、Bは基
【化65】 (ここで、二重結合はYで結合しており、R5は置換さ
れていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリ
ール基または置換されていてもよいアラルキル基を示
す)を示し、Yが窒素原子を示す場合、mは0または1
を示し、nは2または3を示し、Bはカルボニル基、ス
ルホニル基、アルキレン基、アルケニレン基または基−
CHR6−(ここで、R6は置換されていてもよいアルキ
ル基、置換されていてもよいアリール基または置換され
ていてもよいアラルキル基を示す)を示し、E1、E2
それぞれ独立して、水素原子または低級アルキル基を示
し、Dは置換されていてもよい芳香族炭化水素基または
置換されていてもよい芳香族複素環基を示す]で表され
るチオピラン誘導体またはその塩を提供するものであ
る。
【0008】また、本発明の他の目的は、上記チオピラ
ン誘導体(I)および(I')またはそれらの塩の製造法
を提供するものである。更に、本発明の別の目的は、上
記チオピラン誘導体(I)および(I')またはそれらの
薬理学的に許容されうる塩を有効成分とする循環器系疾
患の治療等に用いられる医薬を提供するものである。
【0009】本発明のチオピラン誘導体(I)および
(I')において、R1の好ましい例としては、メチル
基、エチル基等の炭素数1〜4の分岐していてもよいア
ルキル基、フェニル基、ナフチル基等の炭素数6〜14
のアリール基及びベンジル基、フェネチル基等の炭素数
7〜22のアラルキル基が挙げられ、これらは、例えば
1またはそれ以上のフッ素原子、塩素原子、臭素原子等
のハロゲン原子、メチル基、エチル基等の好ましくは炭
素数1〜4のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等の
好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてい
てもよい。 この際の基R11−の好ましい例として
は、メトキシ基、メチルチオ基、エトキシ基、エチルチ
オ基が挙げられる。
【0010】更に、基
【化66】 の好ましい例としては、
【化67】 で表される基が挙げられ、これらの1またはそれ以上の
水素原子が例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子等の
ハロゲン原子、メチル基、エチル基等の好ましくは炭素
数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基等の好
ましくは炭素数6〜14のアリール基、ベンジル基、フ
ェネチル基等の好ましくは炭素数7〜22のアラルキル
基またはメチリデン基、エチリデン基等の好ましくは炭
素数1〜4のアルキリデン基で置換されていてもよい。
【0011】更にまた、基=NOR2中のR2の好ましい
例としては、水素原子、メチル基、エチル基等の炭素数
1〜4の分岐していてもよいアルキル基、フェニル基、
ナフチル基等の炭素数6〜14のアリール基及びベンジ
ル基、フェネチル基等の炭素数7〜22のアラルキル基
が挙げられ、これらは、例えば1またはそれ以上のフッ
素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メチル
基、エチル基等の好ましくは炭素数1〜4のアルキル
基、メトキシ基、エトキシ基等の好ましくは炭素数1〜
4のアルコキシ基で置換されていてもよい。
【0012】R3の好ましい例としては、水素原子、メ
チル基、エチル基等の炭素数1〜4の分岐していてもよ
いアルキル基及びベンジル基、フェネチル基等の炭素数
7〜22のアラルキル基が挙げられ、これらは、例えば
1またはそれ以上のフッ素原子、塩素原子、臭素原子等
のハロゲン原子、メチル基、エチル基等の好ましくは炭
素数1〜4のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等の
好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてい
てもよい。
【0013】また、Zの好ましい例としては、基
【化68】 も挙げられる。
【0014】Zの特に好ましい例としては、基
【化69】 (式中、G、R1、X1、X2及びX3は前記した意味を有
する)が挙げられる。
【0015】基Lの好ましい例としては、エチレン基、
トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン
基、オクタメチレン基等の炭素数2〜10の分岐してい
てもよいアルキレン基、2−ブテニレン基、3−ペンテ
ニレン基等の炭素数4〜10の分岐していてもよいアル
ケニレン基、2−ブチニレン基、3−ペンチニレン基等
の炭素数4〜10の分岐していてもよいアルキニレン基
が挙げられ、これらは、例えば1またはそれ以上のフッ
素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子で置換さ
れていてもよい。 以上の基のなかでエチレン基、トリ
メチレン基、テトラメチレン基が特に好ましい。
【0016】次の式、
【化70】 (式中、E1、E2、Y及びnは前記した意味を有する)
で示される基は、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン
及びホモピペラジンから誘導される複素環基であって、
環上の2以下の水素原子がメチル基、エチル基等の好ま
しくは炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよ
い。
【0017】上記基がピロリジン及びピペリジンから誘
導される複素環基、好ましくはピペリジン基であるとき
は、mは0または1であり(但し、YがC=を示す場合
はmは1)、Bは酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、
スルフィニル基、スルホニル基、アルキレン基(好まし
くは炭素数1〜4のアルキレン基、特に好ましくはメチ
レン基)、アルケニレン基(好ましくは炭素数2〜5の
アルケニレン基、特に好ましくは2−プロペニレン
基)、置換されていてもよいヒドロキシメチレン基、基
−CHR4−(R4はメチル基、エチル基等の好ましくは
炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基等
の好ましくは炭素数6〜14のアリール基またはベンジ
ル基、フェネチル基等の好ましくは炭素数7〜22のア
ラルキル基を示し、これらの基は置換されていてもよ
い)、基
【化71】 (ここで、二重結合はYで結合しており、R5は、メチ
ル基、エチル基等の好ましくは炭素数1〜4のアルキル
基、フェニル基、ナフチル基等の好ましくは炭素数6〜
14のアリール基及びベンジル基、フェネチル基等の好
ましくは炭素数7〜22のアラルキル基を示し、これら
の基は置換されていてもよい)、または、1またはそれ
以上の水素原子が置換されていてもよい環状もしくは非
環状アセタール基を示す。
【0018】環状または非環状アセタールの例としては
【化72】 等が挙げられる。
【0019】また、上記のBのうち、ヒドロキシメチレ
ン基の置換基の好ましい例としては、メチレン基の炭素
原子に置換するメチル基、エチル基等の好ましくは炭素
数1〜4のアルキル基またはフェニル基、ナフチル基等
の好ましくは炭素数6〜14のアリール基が挙げられ、
これらは、更に1またはそれ以上の水酸基、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子またはメトキ
シ基、エトキシ基等の好ましくは炭素数1〜4のアルコ
キシ基で置換されていてもよい。
【0020】置換されていてもよいヒドロキシメチレン
基の特に好ましい例としては、無置換またはフェニル
基、フルオロフェニル基もしくはヒドロキシフェニル基
で置換されたヒドロキシメチレン基が挙げられる。
【0021】また、R4の置換基としては、例えば1ま
たはそれ以上のフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハ
ロゲン原子、メチル基、エチル基等の好ましくは炭素数
1〜4のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等の好ま
しくは炭素数1〜4のアルコキシ基が挙げられる。
【0022】更に、R5の置換基としては、例えば1ま
たはそれ以上のフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハ
ロゲン原子、メチル基、エチル基等の好ましくは炭素数
1〜4のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等の好ま
しくは炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基等が、環状
もしくは非環状アセタールの置換基の例としては、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メチル
基、エチル基等の好ましくは炭素数1〜4のアルキル
基、フェニル基、ナフチル基等の好ましくは炭素数6〜
14のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等の好ま
しくは炭素数7〜22のアラルキル基またはメチリデン
基、エチリデン基等の好ましくは炭素数1〜4のアルキ
リデン基が挙げられる。
【0023】これらのBのうち特に好ましいものとして
は、カルボニル基が挙げられる。
【0024】また、前記複素環基がピペラジン及びホモ
ピペラジンから誘導される基、好ましくはピペラジン基
であるときは、mは0または1(好ましくは0)を示
し、Bはカルボニル基、スルホニル基、アルキレン基
(好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基、特に好まし
くはメチレン基)、アルケニレン基(好ましくは炭素数
3〜6のアルケニレン基、特に好ましくは2−プロペニ
レン基)、または基−CHR6−(ここでR6はメチル
基、エチル基等の好ましくは炭素数1〜4のアルキル
基、フェニル基、ナフチル基等の好ましくは炭素数6〜
14のアリール基またはベンジル基、フェネチル基等の
好ましくは炭素数7〜22のアラルキル基を示す)を示
す。
【0025】上記のR6は更に、例えば、1またはそれ
以上のフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原
子、メチル基、エチル基等の好ましくは炭素数1〜4の
アルキル基、メトキシ基、エトキシ基等の好ましくは炭
素数1〜4のアルコキシ基で置換されていてもよい。
【0026】上記したBのうち、好ましいものとして
は、置換されていてもよいフェニルメチレン基が挙げら
れる。
【0027】Dの好ましい例としては、1もしくはそれ
以上の水素原子が置換されていてもよいフェニル基また
は1もしくはそれ以上の水素原子が置換されていてもよ
いナフチル基等の好ましくは炭素数6〜28の芳香族炭
化水素基が挙げられる。 また、Dの好ましい別の例と
しては、1またはそれ以上の水素原子が置換されていて
もよいピリジル基、ピリミジニル基、ベンズイソチアゾ
リル基、ベンズイソオキサゾリル基、インダゾリル基、
インドリル基等の、好ましくは単環または二環性の3個
以下の酸素原子、硫黄原子及び/または窒素原子を含む
芳香族複素環基が挙げられる。
【0028】上記の芳香族炭化水素基あるいは芳香族複
素環基の置換基としては、例えばフッ素原子、塩素原
子、臭素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基等
の好ましくは炭素数1〜4のアルキル基; メトキシ基、
エトキシ基等の好ましくは炭素数1〜4のアルコキシ
基; フェニル基、ナフチル基等の好ましくは炭素数6〜
14のアリール基; ベンジル基、フェネチル基等の好ま
しくは炭素数7〜22のアラルキル基; ベンジルオキシ
基等の好ましくは炭素数7〜22のアラルキルオキシ
基; シアノ基; ニトロ基; カルボキシル基; アルコキシ
カルボニル基(アルコール部分の炭素数は好ましくは1
〜6); 低級アルキルスルホニルアミノ基(アルキル部
分の炭素数は好ましくは1〜4); カルバモイル基; 水
酸基等が挙げられる。
【0029】これらのDのうち好ましいものとしては、
無置換またはハロゲン原子、アルコキシ基もしくは水酸
基で置換されたフェニル基、並びに無置換またはハロゲ
ン原子で置換されたベンズイソチアゾリル基、無置換ま
たはハロゲン原子で置換されたベンズイソオキサゾリル
基及び無置換またはハロゲン原子で置換されたインダゾ
リル基が挙げられ、特に好ましいものとしては、無置換
またはフッ素原子、メトキシ基もしくは水酸基で置換さ
れたフェニル基が挙げられる。
【0030】本発明化合物(I)および(I')中には、
異性体が存在するものも多く含まれるが、本発明におい
てはこれら個々のすべての異性体及びこれらの混合物を
含む。
【0031】本発明のチオピラン誘導体(I)および
(I')は、種々の方法により製造できるが、例えば以下
に示す方法のいずれかにより製造することが好ましい。
【0032】方 法 1:チオピラン誘導体(I)のう
ち、Zが基
【化73】 (式中、G、R1、X1、X2およびX3は前記した意味を
有する)で示される化合物(Ia)は、例えば、以下に示
す方法のいずれかにより合成できる。
【0033】(a) 化合物(Ia)は、次の反応式に従
い、一般式(II)で表される化合物を一般式(III)で
表される化合物と反応させて式(IV)で表される化合物
に変換し、次いでこの化合物(IV)に式(V)で表され
る含窒素化合物またはその塩を反応させることにより得
られる。
【0034】
【化74】 [式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前
記した意味を有し、Z1は次のいずれかの基
【化75】 (ここで、G、R1、X1、X2及びX3は前記した意味を
有する)を示し、W及びW'は同一または異なる脱離基
を示す]
【0035】上記反応において化合物(II)から化合物
(IV)への変換は、化合物(II)を無機塩基または有機
塩基で処理した後、化合物(III)を作用させることに
より行われる。
【0036】化合物(III)の基W及びW'は、脱離基で
あり、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メタンス
ルホニルオキシ基のようなアルキルスルホニルオキシ基
またはp−トルエンスルホニルオキシ基のようなアリー
ルスルホニルオキシ基等が例示される。
【0037】また、無機塩基または有機塩基としては、
水酸化カリウム、ナトリウム ビス(トリメチルシリ
ル)アミド、n−ブチルリチウム、リチウム ジイソプ
ロピルアミド、カリウム t−ブトキシド等が例示され
る。 さらに、この反応に使用される溶媒としては、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ト
ルエン等が例示され、反応は−78℃〜室温で行うこと
が好ましい。
【0038】得られた化合物(IV)と含窒素化合物
(V)を反応させて化合物(Ia)を製造するには、前記
の溶媒またはメタノール、エタノール、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、アセ
トン、2−ブタノン等の溶媒中で化合物(IV)に含窒素
化合物(V)またはその有機酸もしくは無機酸塩を、必
要に応じてトリエチルアミン、ピリジン、コリジン、カ
リウム t−ブトキシド等の有機塩基や、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナト
リウム、水素化ナトリウム等の無機塩基と共に、また、
必要に応じ、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム等のヨ
ウ化アルカリを添加して、0℃〜150℃で反応させれ
ばよい。
【0039】含窒素化合物(V)の例としては、1−フ
ェニルピペラジン、1−(2−フルオロフェニル)ピペ
ラジン、1−(3−フルオロフェニル)ピペラジン、1
−(4−フルオロフェニル)ピペラジン、1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)ピペラジン、1−(2−クロロフェ
ニル)ピペラジン、1−(3−クロロフェニル)ピペラ
ジン、1−(4−クロロフェニル)ピペラジン、1−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン、1−(3−メト
キシフェニル)ピペラジン、1−(4−メトキシフェニ
ル)ピペラジン、1−(4−メタンスルホンアミドフェ
ニル)ピペラジン、1−(4−シアノフェニル)ピペラ
ジン、1−(4−カルバモイルフェニル)ピペラジン、
【0040】1−(4−メトキシカルボニルフェニル)
ピペラジン、1−(2−ピリジル)ピペラジン、1−
(2−ピリミジニル)ピペラジン、1−ベンジルピペラ
ジン、1−ジフェニルメチルピペラジン、1−シンナミ
ルピペラジン、1−ベンゾイルピペラジン、1−(4−
ベンジルオキシベンゾイル)ピペラジン、1−(4−ヒ
ドロキシベンゾイル)ピペラジン、1−(2−フロイ
ル)ピペラジン、1−(1,2−ベンズイソオキサゾー
ル−3−イル)ピペラジン、1−(1,2−ベンズイソ
チアゾール−3−イル)ピペラジン、4−フェニルピペ
リジン、4−ベンジルピペリジン、
【0041】α,α−ビス(4−フルオロフェニル)−
4−ピペリジンメタノール、4−(4−フルオロベンゾ
イル)ピペリジン、4−ベンゾイルピペリジン、4−
(4−メトキシベンゾイル)ピペリジン、4−(4−ク
ロロベンゾイル)ピペリジン、3−(4−フルオロベン
ゾイル)ピペリジン、4−(6−フルオロ−1,2−ベ
ンズイソオキサゾール−3−イル)ピペリジン、4−
(6−フルオロ−1,2−ベンズイソチアゾール−3−
イル)ピペリジン、4−(6−フルオロ−1H−インダ
ゾール−3−イル)ピペリジン、3−ベンゾイルピロリ
ジン、3−(4−フルオロベンゾイル)ピロリジン、
【0042】4−(4−フルオロフェノキシ)ピペリジ
ン、4−[(4−フルオロフェニル)チオ]ピペリジ
ン、4−[(4−フルオロフェニル)スルフィニル]ピ
ペリジン、4−[(4−フルオロフェニル)スルホニ
ル]ピペリジン、4−[ビス(4−フルオロフェニル)
メチレン]ピペリジン、4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジン エチレン アセタール等が挙げられ、こ
れらは何れも公知であるか、公知方法またはこれに準じ
た方法で容易に製造される化合物である。
【0043】なお、上記反応において、出発原料として
用いられる化合物(II)は、種々の方法で合成できる
が、一例を示せば、次の反応式のように公知化合物(X
X)を、m−クロロ過安息香酸、タングステン酸ナトリ
ウム/過酸化水素水などの酸化剤でスルホン体(XXI)
に変換した後、この化合物(XXI)に酸の存在下、R1
1HまたはHX2-G-X3Hを作用させる方法が挙げられ
る。
【化76】 (式中、A、G、R1、X1、X2、X3及びZ1は前記し
た意味を有する)
【0044】(b) 化合物(Ia)は、次の反応式に従
い、一般式(II)で表わされる化合物に式(VI)で表さ
れる含窒素化合物を作用させることにより得られる。
【0045】
【化77】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、W、Y、Z1、m
及びnは前記した意味を有する)
【0046】化合物(II)から化合物(Ia)へ変換する
方法は、化合物(II)を無機塩基または有機塩基で処理
した後、化合物(VI)を作用させることにより行われ
る。反応条件は、方法1(a)に記載の化合物(II)か
ら化合物(IV)へ変換する場合と同様である。 また、
化合物(VI)は、常法に従って化合物(III)と化合物
(V)を反応させることにより合成できる。
【0047】方 法 2:チオピラン誘導体(I)のう
ち、Zが基
【化78】 で表される化合物(Ib)は、以下のいずれかの方法によ
り合成できる。
【0048】(a) 化合物(Ib)は、次の反応式に従
い、化合物(IV)を化合物(IX)に変換し、この化合物
(IX)に式(V)で表される含窒素化合物を反応させる
ことにより得られる。
【0049】
【化79】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、W、Y、Z1、m
及びnは前記した意味を有する)
【0050】化合物(IV)から化合物(IX)への変換
は、「プロテクティブ・グループス・イン・オーガニッ
ク・シンセシス(Protective Groups in Organic Synth
esis)」(T.W.Greene 著;John Wiley & Sons社) 等に記
載の方法を使用して実施できる。 一例を示せば、化合
物(IV)のZ1において、X1が酸素原子またはX2、X3
がともに酸素原子である場合は酸処理により、また、X
1が硫黄原子またはX2、X3がともに硫黄原子である場
合は塩化第二水銀で処理することにより、目的とする化
合物(IX)へ変換できる。
【0051】また、化合物(IX)から化合物(Ib)への
変換は、方法1(a)に示した化合物(IV)から化合物
(Ia)への変換と同様の条件で実施できる。
【0052】(b) 化合物(Ib)は、次の反応式に従
い、化合物(Ia)の基Z1部分をカルボニル基に変換す
ることにより得られる。
【化80】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、Z1、m及び
nは前記した意味を有する)
【0053】化合物(Ia)から化合物(Ib)への変換
は、方法2(a)に示した化合物(IV)から化合物(I
X)への変換と同様の条件で実施できる。
【0054】方 法 3:チオピラン誘導体(I)のう
ち、一般式(Id)で表される化合物は、次の反応式に従
い、化合物(Ic)に一般式(VII)または(VII')で表
わされるチオール化合物を作用させることにより得られ
る。
【0055】
【化81】 [式中、B'は、YがCHを示す場合は、酸素原子、硫
黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、アルキレン
基、アルケニレン基、置換されていてもよいヒドロキシ
メチレン基、基−CHR4−(ここで、R4は置換されて
いてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール
基または置換されていてもよいアラルキル基を示す)ま
たは置換されていてもよい環状もしくは非環状アセター
ル基を示し、YがC=を示す場合は、基
【化82】 (ここで、二重結合はYで結合しており、R5は置換さ
れていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリ
ール基または置換されていてもよいアラルキル基を示
す)を示し、Yが窒素原子を示す場合は、カルボニル
基、スルホニル基、アルキレン基、アルケニレン基また
は基−CHR6−(ここで、R6は置換されていてもよい
アルキル基、置換されていてもよいアリール基または置
換されていてもよいアラルキル基を示す)を示し、Z2
は基
【化83】 (ここで、G及びR1は前記した意味を有する)を示
し、A、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前記した意
味を有する]
【0056】化合物(Ic)から化合物(Id)への変換
は、例えば「プロテクティブ・グループス・イン・オー
ガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic
Synthesis)」(T.W.Greene 著;John Wiley & Sons社)
等に記載の適当な方法を選択すれば良く、その一例を示
せば、化合物(Ic)に化合物(VII)または化合物(VI
I')と三フッ化ホウ素エーテル錯体をクロロホルム中で
作用させる方法が挙げられる。
【0057】方 法 4:チオピラン誘導体(I)のう
ち、Zが基
【化84】 で表される化合物(Ig)及び(Ie)は、以下のいずれか
の方法により合成することができる。 含窒素化合物
(V)の中にヒドロキシルアミンまたはその誘導体(VII
I)もしくはそれらの塩と反応する基がある場合には、
(a)を選択することが望ましい。
【0058】(a)化合物(Ig)は、次の反応式に従
い、一般式(IX)で表される化合物にヒドロキシルアミ
ンまたはその誘導体(VIII)もしくはそれらの塩を作用
させた後、含窒素化合物(V)を作用させることにより
得られる。
【0059】
【化85】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、R2、W、Y、m
及びnは前記した意味を有する)
【0060】上記の化合物(IX)とヒドロキシルアミン
またはその誘導体(VIII)との反応は、必要に応じて、
ピリジン、トリエチルアミン、コリジン、DBU、酢酸
ナトリウム等の有機塩基や炭酸カリウム、水酸化ナトリ
ウム等の無機塩基等の存在下実施され、ヒドロキシルア
ミンまたはその誘導体(VIII)としては、それらの有機
酸塩もしくは無機酸塩も利用することができる。
【0061】この反応は、必要に応じて適当な溶媒、例
えば、メタノール、エタノール、プロパノール、テトラ
ヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等を用い、0℃〜還流温度、好ましくは0℃〜1
00℃で行われる。また、得られた化合物(X)から化
合物(Ig)への変換は、方法1(a)に示した化合物
(IV)から化合物(Ia)への変換と同様の条件で実施で
きる。
【0062】(b)化合物(Ie)は、次の反応式に従
い、化合物(Ic)にヒドロキシルアミンまたはその誘導
体(VIII)もしくはそれらの塩を作用させることにより
得られる。
【0063】
【化86】 (式中、A、B'、D、E1、E2、L、R2、Y、m及び
nは前記した意味を有する)
【0064】化合物(Ic)から化合物(Ie)への変換
は、方法4(a)に示した化合物(IX)から化合物
(X)への変換と同様の条件で実施できる。
【0065】方 法 5:チオピラン誘導体(I)のう
ち、Zが基
【化87】 で表される化合物(Ih)及び(If)は以下の方法のいず
れかにより合成できる。なお、含窒素化合物(V)の中
に還元剤と反応する基がある場合には、(a)を選択す
ることが望ましい。
【0066】(a) 化合物(Ih)は、次の反応式に従
い、一般式(IX)で表される化合物を還元して、化合物
(XI)とした後、含窒素化合物(V)を作用させること
により得られる。
【化88】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、W、Y、m及びn
は前記した意味を有する)
【0067】化合物(IX)から化合物(XI)への変換
は、化合物(IX)で表される化合物を水素化ホウ素ナト
リウム、水素化ホウ素カリウム、水素化シアノホウ素ナ
トリウム等の還元剤を用い、通常使用される溶媒中、−
78℃〜還流温度、好ましくは、−20℃〜室温で処理
することにより行われる。
【0068】さらに、化合物(XI)から化合物(Ih)へ
の変換は、方法1(a)に示した化合物(IV)から化合
物(Ia)への変換と同様の条件で実施できる。
【0069】(b) 次の反応式に従い、化合物(If)
は化合物(Ic)で表される化合物を還元することにより
得られる。
【化89】 (式中、A、B'、D、E1、E2、L、Y、m及びnは
前記した意味を有する)
【0070】化合物(Ic)から化合物(If)への変換
は、方法5(a)に示した化合物(IX)から化合物(X
I)への変換と同様の条件で実施できる。
【0071】方 法 6:チオピラン誘導体(I)のう
ち、Zが基
【化90】 (ここで、R7は前記した意味を有する)で表される化
合物(Ii)は次の反応式に従い、一般式(XI)で表され
る化合物に一般式(XII)で表される化合物を反応させ
ることにより得られる化合物(XIII)に、一般式(V)
で表される含窒素化合物を反応させることにより得られ
る。
【0072】
【化91】 (式中、W"は脱離基を示し、A、B、D、E1、E2
L、R7、W、Y、m及びnは前記した意味を有する)
【0073】上記反応において、化合物(XI)から化合
物(XIII)への変換は、化合物(XI)を無機塩基また
は、有機塩基で処理した後、もしくは、これらの塩基の
共存下に化合物(XI)に化合物(XII)を作用させるこ
とにより行われる。
【0074】化合物(XII)の基W"は、脱離基であり、
塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、メタンスルホニ
ルオキシ基のようなアルキルスルホニルオキシ基または
p−トルエンスルホニルオキシ基のようなアリールスル
ホニルオキシ基等が例示される。
【0075】また、上記反応において使用される無機塩
基または有機塩基としては、水素化ナトリウム、ナトリ
ウム ビス(トリメチルシリル)アミド、リチウム ジイ
ソプロピルアミド、カリウム t−ブトキシド等が例示
される。 さらに、この反応に使用される溶媒として
は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリド
ン、トルエン等が例示され、反応は−78℃〜還流温度
で行われる。
【0076】化合物(XIII)から化合物(Ii)への変換
は、方法1(a)の化合物(IV)から化合物(Ia)への
変換と同様の条件で実施できる。
【0077】方 法 7:チオピラン誘導体(I)のう
ち、Zが基
【化92】 で表される化合物(Ij)は、以下のいずれかの方法によ
り合成できる。 (a) 化合物(Ij)は、次の反応式に従い、一般式(X
I)で表される化合物を脱水処理して一般式(XIV)で表
される化合物とした後、これに一般式(V)で表される
含窒素化合物を作用させることにより得られる。
【0078】
【化93】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、W、Y、m及びn
は前記した意味を有する)
【0079】上記反応において、化合物(XI)から化合
物(XIV)への変換は、化合物(XI)に必要に応じて
水、メタノール、エタノール、クロロホルム等の溶媒を
加え、塩化水素、臭化水素、硫酸、メタンスルホン酸等
の酸で処理するか、もしくはジクロロメタン、クロロホ
ルム、トルエン等の溶媒中、メタンスルホニルクロリド
またはp−トルエンスルホニルクロリドとトリエチルア
ミン、ピリジン、コリジン等の塩基を作用させた後、室
温〜還流温度で前記塩基またはシリカゲルで処理するこ
とにより行われる。
【0080】さらに化合物(XIV)から化合物(Ij)へ
の変換は、方法1(a)に示した化合物(IV)から化合
物(Ia)への変換と同様の条件で実施できる。
【0081】(b) 化合物(Ij)は、次の反応式に従
い、一般式(Ih)で表される化合物を脱水処理すること
により得られる。
【0082】
【化94】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前
記した意味を有する)
【0083】化合物(Ih)から化合物(Ij)への変換
は、方法7(a)の化合物(XI)から化合物(XIV)へ
の変換と同様の条件で実施できる。
【0084】方 法 8:チオピラン誘導体(I)のう
ち、Zが基
【化95】 で表される化合物(Ik)は次の反応式に従い、一般式
(XIV)で表される化合物を還元して一般式(XV)で表
される化合物とした後、これに一般式(V)で表される
含窒素化合物を反応させることにより得られる。
【0085】
【化96】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、W、Y、m及びn
は前記した意味を有する)
【0086】上記反応において、化合物(XIV)から化
合物(XV)への変換は、化合物(XIV)をパラジウム−
炭素、白金等の触媒の存在下、−78℃〜還流温度、好
ましくは室温で、通常使用される溶媒中、水素ガスで処
理することにより行われる。また、化合物(XV)から化
合物(Ik)への変換は、方法1(a)に示した化合物
(IV)から化合物(Ia)への変換と同様の条件で実施で
きる。
【0087】方 法 9:次の一般式(I')
【化97】 [式中、Z'は次の基
【化98】 (ここで、Gは前記した意味を有する)を示し、A、
B、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前記した意味を
有する]で表されるチオピラン化合物は次の反応式に従
い、一般式(XVI)で表される化合物を一般式(XVII)
で表される化合物に変換した後、これに一般式(V)で
表される含窒素化合物を作用させることにより得られ
る。
【0088】
【化99】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、W、Y、Z'、m
及びnは前記した意味を有する)
【0089】上記反応において、化合物(XVI)から化
合物(XVII)への変換は、文献(B.D. Mookherjee ら、
J. Org. Chem., Vol.36、p.4124-4125(1971))を参考に
実施できる。 また、化合物(XVII)から化合物(I')
への変換は、方法1(a)に示した化合物(IV)から化
合物(Ia)への変換と同様の条件で実施できる。
【0090】以上の各方法により得られた本発明化合物
(I)および(I')は、必要に応じて種々の酸を作用さ
せてその塩に変換することができる。さらにその塩は、
再結晶、カラムクロマトグラフィー等の手段で精製する
ことができる。
【0091】本発明のチオピラン誘導体(I)および
(I')をその塩とするために利用される酸としては、塩
酸、硝酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸及びマ
レイン酸、フマル酸、酒石酸、乳酸、クエン酸、酢酸、
メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、アジピン
酸、パルミチン酸、タンニン酸等の有機酸を挙げること
ができる。
【0092】さらに、本発明化合物(I)および(I')
の中には、不斉点を有するものが含まれるが、ラセミ体
から種々の方法により分離して単一の光学活性体を得る
ことができる。用いられる方法としては、(1) 光学
活性カラムにより分離する方法、(2) 光学活性な酸
を用いて塩とした後、再結晶により分離する方法、
(3) 酵素反応を用いて分離する方法、(4) 上記
(1)〜(3)を組み合わせて分離する方法、などが例
示される。
【0093】上記の如くして得られる本発明のチオピラ
ン誘導体(I)、(I')及びそれらの塩は、後記試験例
で示す如く強力なセロトニン2遮断作用を有し、また、
α1遮断作用も併有するものが見い出された。 さらに、
毒性試験の結果、安全性が高いことが明らかになった。
したがって、本発明化合物は、虚血性心疾患、脳血管障
害、末梢循環障害、高血圧症等の循環器系疾患治療等に
医薬として利用することができる。
【0094】本発明のチオピラン誘導体(I)および
(I')を医薬として用いる場合、それ自体で有効量を投
与してもよいが、公知の製剤の手法を利用し、各種の剤
形として投与することもできる。
【0095】医薬としての投与剤形の例としては、錠
剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤等の経口投
与薬剤、注射剤、坐剤等の非経口投与薬剤を挙げること
ができ、何れの場合にも製剤上使用される公知の液体も
しくは固体の希釈剤または担体を使用することができ
る。
【0096】このような希釈剤や担体の例としては、ポ
リビニルピロリドン、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビ
ット、シクロデキストリン、トラガカント、ステアリン
酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、ポ
リビニルアルコール、シリカ、乳糖、結晶セルロース、
砂糖、澱粉、リン酸カルシウム、植物油、カルボキシメ
チルセルロース、ラウリル硫酸ナトリウム、水、エタノ
ール、グリセリン、マンニトール、シロップ等が挙げら
れる。
【0097】本発明化合物(I)および(I')を医薬と
して使用する場合の投与量は、投与の目的、投与対象者
の年齢、体重、状態等により異なるが、経口投与の場
合、一般に0.01〜1000mg/日程度とすればよ
い。
【0098】
【実施例】次に実施例及び試験例を挙げて本発明を更に
詳しく説明するが、本発明は何らこれら実施例等に制約
されるものではない。
【0099】実 施 例 1 3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−
オン 1,1−ジオキシド(化合物1)の合成:チオクロ
マン−4−オン 3.28g(20mmol)の塩化メチ
レン(250ml)の溶液中へ、氷冷撹拌下に、80%
m−クロロ過安息香酸 12.94g(60mmol)
を少量ずつ加えた後、0℃で1時間、室温で43時間撹
拌した。
【0100】反応混合物を濾過し、濾液を10%−炭酸
ナトリウム水溶液、20%−亜硫酸水素ナトリウム水溶
液(2回)、10%−炭酸ナトリウム水溶液(2回)、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧濃縮した。得られた粗生成物をエタノールより再結晶
して3.14g(収率80%)の標題化合物を得た。
【0101】実 施 例 2 3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−
スピロ−2'−(1',3'−ジオキソラン)1,1−ジオ
キシド(化合物2)の合成:化合物1、4.91g(2
5mmol)、エチレングリコール 31.04g(50
0mmol)、p−トルエンスルホン酸・1水和物 9
51mg(5mmol)及びトルエン 300mlの混
合物をディーン&スターク(Dean & Stark)
水分離器をとりつけた容器中で88時間還流した。
【0102】反応混合物を減圧濃縮して、残渣に酢酸エ
チルを加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧濃縮した。 得られた粗生成物をジエチルエーテルで
洗浄して、5.39g(収率90%)の標題化合物を得
た。
【0103】実 施 例 3 2−(3−クロロプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'
−ジオキソラン)1,1−ジオキシド(化合物3)の合
成:化合物2、3.84g(16mmol)のテトラヒ
ドロフラン 100ml溶液中へ、−78℃冷却撹拌下
に、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミドの1.
0M テトラヒドロフラン溶液48ml(48mmo
l)を少量ずつ加え、同温度で3時間撹拌した。 次い
で、−78℃でこの中へ1−ブロモ−3−クロロプロパ
ン 7.56g(48mmol)のテトラヒドロフラン
50ml溶液を加え、同温度で1時間、室温で14時間
撹拌した。
【0104】反応混合物を減圧濃縮して、残渣にクロロ
ホルムを加え、有機層を半飽和炭酸カリウム水溶液、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮した。 残渣を、シリカゲルとしてメルク(Mer
ck)社のNo.9385(以下の実施例においても同
一の物を使用)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出液 酢酸エチル:ヘキサン=1:2)で精
製を行い、2.53g(収率50%)の標題化合物を得
た。
【0105】実 施 例 4 6−(3−クロロプロピル)−5,6−ジヒドロ−4H
−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキソラン)7,7−ジオキシド(化合物
4)の合成:5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−
b]チオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキ
ソラン)7,7−ジオキシド 493mg(2mmo
l)、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミドの
1.0Mテトラヒドロフラン溶液2ml(2mmo
l)、1−ブロモ−3−クロロプロパン 1.26g(8
mmol)及びテトラヒドロフラン 20mlを用いて
実施例3と同様に反応を行った。
【0106】反応混合物を減圧濃縮して、残渣に酢酸エ
チルを加え有機層を半飽和炭酸カリウム水溶液、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮
した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液 酢酸エチル:ヘキサン=1:2)で精製して
380mg(収率 59%)の標題化合物を得た。
【0107】実 施 例 5 2−(3−クロロプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾチオピラン−4−オン 1,1−ジオキシ
ド(化合物5)の合成:化合物3、950mg(3mm
ol)のエタノール10ml溶液中へ3規定塩酸20m
lを加え、2時間還流した。 反応混合物を減圧濃縮し
て、残渣に2規定水酸化ナトリウム水溶液30mlを加
え、クロロホルムで抽出(3回)した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液 クロロホルム)で精製して 818mg
(収率 100%)の標題化合物を得た。
【0108】実 施 例 6 2−(3−クロロプロピル)−4−ヒドロキシ−3,4
−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン1,1−ジオ
キシド(化合物6)の合成:化合物5、620mg
(2.27mmol)のエタノール20ml溶液中へ、
氷冷撹拌下に水素化ホウ素ナトリウム200mg(5.
29mmol)を少量ずつ加えた後、室温で17時間撹
拌した。 反応混合物を減圧濃縮し、残渣に0.1M−
リン酸緩衝液(pH6.0)を加えてクロロホルムで抽
出(3回)した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。 残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液 酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:1)で精製して567mg(収率
91%)の標題化合物を得た。
【0109】実 施 例 7 3−ブロモ−2−(3−クロロプロピル)−3,4−ジ
ヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−
2'−(1',3'−ジオキソラン)1,1−ジオキシド
(化合物7)の合成:化合物3、1.58g(5mmo
l)のテトラヒドロフラン 70ml溶液中へ、氷冷撹
拌下に三臭化フェニルトリメチルアンモニウム 5.64
g(15mmol)を一度に加えた後、氷冷下で1時
間、室温で65時間撹拌した。 反応混合物に飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液 70mlを加え、低温でテトラ
ヒドロフランを減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで
抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧濃縮した。 残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液 酢酸エチル:ヘキ
サン=1:4→1:2)で精製して1.41g(収率 7
1%)の標題化合物を得た。
【0110】実 施 例 8 2−[3−(4−フェニルピペラジン−1−イル)プロ
ピル]−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラ
ン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキソラン)1,
1−ジオキシド(化合物8)の合成:化合物3、317
mg(1mmol)、1−フェニルピペラジン 162
mg(1mmol)、炭酸水素ナトリウム 168mg
(2mmol)及びヨウ化ナトリウム 300mg(2
mmol)のアセトニトリル 15ml懸濁液を15時
間還流した。 反応混合物を減圧濃縮して、残渣に半飽
和炭酸カリウム水溶液50mlを加え、クロロホルムで
抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液 メタノール:クロロホ
ルム=2:98)で精製して、400mg(収率90
%)の標題化合物を得た。
【0111】実 施 例 9 2−[3−(4−フェニルピペリジノ)プロピル]−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−
スピロ−2'−(1',3'−ジオキソラン) 1,1−ジオ
キシド(化合物9)の合成:化合物3、317mg(1
mmol)、4−フェニルピペリジン 161mg(1
mmol)、炭酸水素ナトリウム 168mg(2mm
ol)及びヨウ化ナトリウム 300mg(2mmo
l)のアセトニトリル 15ml懸濁液を18時間還流
した。 実施例8と同様に後処理を行い、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液 メタノール:
クロロホルム=3:97)で精製して、350mg(収
率79%)の標題化合物を得た。
【0112】実 施 例 10 2−[3−[4−(6−フルオロ−1,2−ベンズイソ
オキサゾール−3−イル)ピペリジノ]プロピル]−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−
スピロ−2'−(1',3'−ジオキソラン) 1,1−ジオ
キシド(化合物10)の合成:化合物3、317mg
(1mmol)、4−(6−フルオロ−1,2−ベンズ
イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン 220mg
(1mmol)、炭酸水素ナトリウム 168mg(2
mmol)及びヨウ化ナトリウム 300mg(2mm
ol)のアセトニトリル 15ml懸濁液を17時間還
流した。実施例8と同様に後処理を行い、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液 メタノール:
クロロホルム=1:99)で精製して、465mg(収
率 93%)の標題化合物を得た。
【0113】実 施 例 11 2−[3−[4−(2−ピリミジニル)ピペラジン−1
−イル]プロピル]−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベ
ンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキ
ソラン) 1,1−ジオキシド(化合物11)の合成:化
合物3、317mg(1mmol)、1−(2−ピリミ
ジニル)ピペラジン二塩酸塩 237mg(1mmo
l)、炭酸水素ナトリウム 504mg(6mmol)
及びヨウ化ナトリウム 300mg(2mmol)のア
セトニトリル 15ml懸濁液を17時間還流した。 実
施例9と同様に後処理、精製を行い、404mg(収率
91%)の標題化合物を得た。
【0114】実 施 例 12 2−[3−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ノ]プロピル]−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾ
チオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキソラ
ン)1,1−ジオキシド(化合物12)の合成:化合物
3、317mg(1mmol)、4−(4−フルオロベ
ンゾイル)ピペリジン塩酸塩 244mg(1mmo
l)、炭酸水素ナトリウム 336mg(4mmol)
及びヨウ化ナトリウム 300mg(2mmol)のア
セトニトリル15ml懸濁液を15時間還流した。 実
施例9と同様に後処理、精製を行い、426mg(収率
87%)の標題化合物を得た。
【0115】実 施 例 13 2−[3−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジ
ン−1−イル]プロピル]−3,4−ジヒドロ−2H−
1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−
ジオキソラン)1,1−ジオキシド(化合物13)の合
成:化合物3、95mg(0.30mmol)、1−
(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン臭化水素酸塩
86mg(0.33mmol)、炭酸水素ナトリウム1
12mg(1.33mmol)及びヨウ化ナトリウム 1
00mg(0.66mmol)のアセトニトリル 10m
l懸濁液を18時間還流した。 反応混合物を濾過し、
濾液を減圧濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出液 メタノール:クロロホルム=
3:97)で精製して、84mg(収率61%)の標題
化合物を得た。
【0116】実 施 例 14 6−[3−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジ
ン−1−イル]プロピル]−5,6−ジヒドロ−4H−
チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキソラン)7,7−ジオキシド(化合物
14)の合成:化合物4、226mg(0.7mmo
l)、1−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン臭化
水素酸塩 181mg(0.7mmol)、炭酸水素ナト
リウム235mg(2.8mmol)及びヨウ化ナトリ
ウム 210mg(1.4mmol)のアセトニトリル
15ml懸濁液を16時間還流した。 実施例13と同
様に後処理、精製を行い、223mg(収率69%)の
標題化合物を得た。
【0117】実 施 例 15 6−[3−(4−フェニルピペラジン−1−イル)プロ
ピル]−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]
チオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキソラ
ン)7,7−ジオキシド(化合物15)の合成:化合物
4、323mg(1mmol)、1−フェニルピペラジ
ン 162mg(1mmol)、炭酸水素ナトリウム 1
68mg(2mmol)及びヨウ化ナトリウム 300
mg(2mmol)のアセトニトリル 15ml懸濁液
を16時間還流した。 実施例8と同様に後処理を行
い、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
液 メタノール:クロロホルム=2:98)で分離し
た。得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶
して216mg(収率48%)の標題化合物を得た。
【0118】実 施 例 16 2−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−3,4−ジヒドロ−2H−1
−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジ
オキソラン)1,1−ジオキシド(化合物16)の合
成:化合物2、30.0g(125mmol)のテトラ
ヒドロフラン 400ml溶液中へ、−78℃冷却撹拌
下にナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミドの1.
0M−テトラヒドロフラン溶液125ml(125mm
ol)を滴下した後、同温度で3.5時間撹拌した。 次
いで、−78℃でこの中へ1−(3−クロロプロピル)
−4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン 32.1g
(125mmol)のテトラヒドロフラン 100ml
溶液をゆっくり滴下し、同温度で30分間、室温で18
時間撹拌した。
【0119】反応混合物を減圧濃縮して、残渣に半飽和
炭酸カリウム水溶液 500mlを加え、酢酸エチルで
抽出した。 酢酸エチル層を水(2回)、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。
得られた粗結晶をジエチルエーテルで洗浄後、酢酸エ
チル−ヘキサンより再結晶して38.51g(収率67
%)の標題化合物を得た。
【0120】実 施 例 17 2−[2−[4−(4−フロオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]エチル]−3,4−ジヒドロ−2H−1−
ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオ
キソラン)1,1−ジオキシド(化合物17)の合成:
化合物2、240mg(1mmol)、ナトリウム ビ
ス(トリメチルシリル)アミドの1.0Mのテトラヒド
ロフラン溶液 1ml(1mmol)、1−(2−クロ
ロエチル)−4−(4−フロオロフェニル)ピペラジン
243mg(1mmol)及びテトラヒドロフラン 1
0mlを用いて、実施例16と同様に反応、後処理を行
った。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して1
08mg(収率24%)の標題化合物を得た。
【0121】実 施 例 18 6−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−5,6−ジヒドロ−4H−チ
エノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキソラン)7,7−ジオキシド(化合物
18)の合成:5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3
−b]チオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオ
キソラン)7,7−ジオキシド 2.46g(10mmo
l)、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミドの
1.0Mテトラヒドロフラン溶液12ml(12mmo
l)、1−(3−クロロプロピル)−4−(4−フルオ
ロフェニル)ピペラジン 3.08g(12mmol)及
びテトラヒドロフラン100mlを用いて実施例16と
同様に反応、後処理を行った。 残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液 酢酸エチル)で精製し
て、2.51g(収率54%)の標題化合物を得た。
【0122】実 施 例 19 2−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−3,4−ジヒドロ−2H−1
−ベンゾチオピラン−4−オン 1,1−ジオキシド(化
合物19)の合成:化合物16、461mg(1mmo
l)のメタノール 5ml溶液中へ3規定塩酸 10ml
を加え1時間還流した。 反応混合物を減圧濃縮して、
残渣に半飽和炭酸カリウム水溶液 50mlを加えクロ
ロホルムで抽出(2回)した。 有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して、
415mg(収率100%)の標題化合物を得た。
【0123】実 施 例 20 6−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−5,6−ジヒドロ−4H−チ
エノ[2,3−b]チオピラン−4−オン 7,7−ジオ
キシド(化合物20)の合成:化合物18、1.40g
(3mmol)のメタノール20ml懸濁液中へ2規定
塩酸40mlを加え30分間還流した。 反応混合物を
減圧濃縮して、残渣に1規定水酸化ナトリウム水溶液1
00mlを加えクロロホルムで抽出(2回)した。 有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液 酢酸エチル:ヘキサン=1:1)
で精製して1.22g(収率96%)の標題化合物を得
た。
【0124】実 施 例 21 2−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−3,4−ジヒドロ−2H−1
−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジ
チオラン)1,1−ジオキシド(化合物21)の合成:
化合物19、167mg(0.4mmol)の塩化メチ
レン 10ml溶液中へ、1,2−エタンジチオール 6
7μl(0.8mmol)及び酢酸 10mlを加え、氷
冷撹拌下に三フッ化ホウ素・エーテル錯体 98μl
(0.8mmol)を少量ずつ加えた後、室温で96時
間撹拌した。 反応混合物を1規定水酸化ナトリウム水
溶液で中和した後、半飽和炭酸カリウム水溶液を加え塩
化メチレンで抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液 メタノ
ール:クロロホルム=1:99)で精製して122mg
(収率62%)の標題化合物を得た。
【0125】実 施 例 22 2−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−4−ヒドロキシイミノ−3,
4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1−ジ
オキシド(化合物22)の合成:化合物19、417m
g(1mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン 139m
g(2mmol)及び酢酸ナトリウム 164mg(2
mmol)のメタノール15ml溶液を17時間還流し
た。 実施例8と同様に後処理を行い、残渣をアセトニ
トリルより再結晶して381mg(収率88%)の標題
化合物を得た。
【0126】実 施 例 23 2−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−4−ヒドロキシ−3,4−ジ
ヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1−ジオキシ
ド(化合物23)の合成:化合物19、375mg
(0.9mmol)のエタノール 15ml懸濁液中へ、
氷冷撹拌下に水素化ホウ素ナトリウム 340mg(9
mmol)を少量ずつ加えた後、室温で2時間撹拌し
た。 反応混合物に水 15mlを加え、室温で1時間撹
拌した後、減圧濃縮した。 残渣に酢酸エチルを加え、
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧濃縮した。 得られた粗結晶をエタノー
ルより再結晶して230mg(収率61%)の標題化合
物を得た。
【0127】実 施 例 24 2−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−2H−1−ベンゾチオピラン
1,1−ジオキシド(化合物24)の合成:化合物2
3、41.9mg(0.1mmol)の3規定塩酸 10
ml懸濁液を24時間還流した。 反応混合物を氷冷
し、5規定水酸化ナトリウム水溶液でpH10とし、酢
酸エチルで抽出した。 有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。 残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液 メタノ
ール:クロロホルム=1:99)で精製して24mg
(収率 60%)の標題化合物を得た。
【0128】実 施 例 25 2−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−4H−1−ベンゾチオピラン
−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキソラン) 1,1
−ジオキシド(化合物25)の合成:化合物7、791
mg(2mmol)、1−(4−フルオロフェニル)ピ
ペラジン 360mg(2mmol)、炭酸水素ナトリ
ウム 672mg(8mmol)及びヨウ化ナトリウム
600mg(4mmol)のアセトニトリル 30ml
懸濁液を15時間還流した。 実施例3と同様に後処理
を行い、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液 酢酸エチル:ヘキサン=2:1)で精製して
677mg(収率74%)の標題化合物を得た。
【0129】実 施 例 26 6−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−5,6−ジヒドロ−4H−チ
エノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキソラン)7,7−ジオキシド(化合物
18)の光学活性カラムによる分離(化合物26および
化合物27):化合物18のメタノール溶液(3.3m
g/ml)80μlを高速液体クロマトグラフィー[カ
ラム:CHIRALCEL OD−H 4.6φ×25
0mm(ダイセル化学工業社製)、カラム温度:40
℃、移動相:n−ヘキサン:エタノール:メタノール=
40:5:30、流速:0.7ml/分、検出:240
nm]に注入して溶出画分を分取した。 この操作を2
0回繰り返し、溶出液を減圧濃縮して、純粋な両光学活
性体をそれぞれ1.1mg、0.96mg得た。
【0130】化合物26: 第1溶出画分より(溶出時間9分) 性 状 : 無色針状結晶 比旋光度 : [α]31 D −30.9°(c=0.99、
CHCl3 ) 融 点 : 164.5−166.0℃
【0131】化合物27: 第2溶出画分より(溶出時間13分) 性 状 : 無色鱗片状結晶 比旋光度 : [α]31 D +32.4°(c=1.01、
CHCl3 ) 融 点 : 164.5−166.0℃
【0132】実 施 例 27 2−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−3,4−ジヒドロ−2H−1
−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジ
オキソラン)1,1−ジオキシド(化合物16)の光学
活性カラムによる分離(化合物28および化合物2
9):化合物16を高速液体クロマトグラフィー[カラ
ム:CHIRALPAK AD 4.6φ×250mm
(ダイセル化学工業社製)、カラム温度:40℃、移動
相:n−ヘキサン:エタノール:メタノール=50:
6:44、流速0.4ml/分、検出:240nm]で
実施例26と同様に分離した。
【0133】化合物28: 第1溶出画分より(溶出時間19分) 性 状 : 無色板状結晶 比旋光度 : [α]32 D −34.6°(c=0.99、
CHCl3 ) 融 点 : 175.0−176.0℃
【0134】化合物29: 第2溶出画分より(溶出時間23分) 性 状 : 無色板状結晶 比旋光度 : [α]32 D +35.4°(c=0.99、
CHCl3 ) 融 点 : 175.0−176.0℃
【0135】実 施 例 28 6−[3−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]プロピル]−5,6−ジヒドロ−4H−チ
エノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキソラン)7,7−ジオキシド(化合物
18)の光学活性酸による光学分割(化合物26'及び
化合物27'):化合物18、933mg(2mmo
l)、L−(+)−酒石酸 300mg(2mmol)
をメタノール中に順に加え、加熱溶解した。 反応混合
物を減圧濃縮後、結晶化させた。 粗結晶をメタノール
より3回再結晶して、352mgの化合物26'を得
た。
【0136】また、再結晶時の母液を中和後、D−
(−)−酒石酸を用いて、同様の方法により300mg
の化合物27'を得た。実施例26に示した条件で高速
液体クロマトグラフィーで分析を行った結果、26'は
化合物26のL−(+)−酒石酸塩、27'は化合物2
7のD−(−)−酒石酸塩であることが明らかになっ
た。
【0137】化合物26': 性 状 : 無色粉末状結晶(メタノールより再結晶) 融 点 : 139.5−142.5℃ 化合物27': 性 状 : 無色粉末状結晶(メタノールより再結晶) 融 点 : 139.0−142.5℃
【0138】実 施 例 29 チオピラン誘導体として、式(XVIII)または式(XVI
I)で表わされる化合物のいずれかと、ピペラジン誘導
体もしくはピペリジン誘導体として、1−フェニルピペ
ラジン、1−(2−フルオロフェニル)ピペラジン、1
−(4−フルオロフェニル)ピペラジン、1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)ピペラジン、1−(3−メトキシフ
ェニル)ピペラジン、1−(2−ピリジル)ピペラジン
または4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジンを用
いて、上記実施例の何れかの方法またはそれと類似の方
法により同様に処理すれば以下の化合物を得る。
【0139】(1) 2−〔3−〔4−(2−フルオロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,4
−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ
−2'−(1',3'−ジオキソラン) 1,1−ジオキシド (2) 2−〔4−〔4−(4−フルオロフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕ブチル〕−3,4−ジヒドロ−2
H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',
3'−ジオキソラン) 1,1−ジオキシド (3) 2−〔3−〔4−(3−メトキシフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−
2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキソラン) 1,1−ジオキシド
【0140】(4) 2−〔3−〔4−(2−ピリジ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒ
ドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'
−(1',3'−ジオキソラン) 1,1−ジオキシド (5) 2−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ
−2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジチオラン) 1,1−ジオキシド (6) 2−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイル)
ピペリジノ〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1
−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジ
チオラン) 1,1−ジオキシド (7) 2−〔3−〔4−(2−フルオロフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−
2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジチオラン) 1,1−ジオキシド (8) 2−〔2−〔4−(4−フルオロフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕エチル〕−3,4−ジヒドロ−2
H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',
3'−ジチオラン) 1,1−ジオキシド
【0141】(9) 2−〔4−〔4−(4−フルオロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕ブチル〕−3,4−
ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−
2'−(1',3'−ジチオラン) 1,1−ジオキシド (10) 2−〔3−〔4−(2−ピリジル)ピペラジ
ン−1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−2H−
1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−
ジチオラン) 1,1−ジオキシド (11) 2−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4,4−ジメトキ
シ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン
1,1−ジオキシド (12) 2−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−4,4−ジメトキシ−3,
4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1−ジ
オキシド (13) 2−〔3−〔4−(2−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4,4−ジメトキ
シ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン
1,1−ジオキシド
【0142】(14) 2−〔2−〔4−(4−フルオ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル〕エチル〕−4,4
−ジメトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチ
オピラン 1,1−ジオキシド (15) 2−〔4−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕ブチル〕−4,4−ジメトキシ
−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,
1−ジオキシド (16) 4,4−ジメトキシ−2−〔3−〔4−(2
−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,
4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1−ジ
オキシド (17) 2−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ
−2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキサン) 1,1−ジオキシド (18) 2−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'
−ジオキサン) 1,1−ジオキシド
【0143】(19) 2−〔3−〔4−(2−フルオ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,
4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピ
ロ−2'−(1',3'−ジオキサン) 1,1−ジオキシド (20) 2−〔2−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕エチル〕−3,4−ジヒドロ−
2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキサン) 1,1−ジオキシド (21) 2−〔4−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕ブチル〕−3,4−ジヒドロ−
2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキサン) 1,1−ジオキシド (22) 2−〔3−〔4−(2−ピリジル)ピペラジ
ン−1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−2H−
1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−
ジオキサン) 1,1−ジオキシド (23) 2−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ
−2H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジチアン) 1,1−ジオキシド
【0144】(24) 2−〔3−〔4−(4−ヒドロ
キシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−
スピロ−2'−(1',3'−ジチアン) 1,1−ジオキシ
ド (25) 2−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'
−ジチアン) 1,1−ジオキシド (26) 4,4−ビス(エチルチオ)−2−〔3−
〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾ
チオピラン 1,1−ジオキシド (27) 2−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒ
ドロ−2H−1−ベンゾチオピラン−4−オン 1,1−
ジオキシド (28) 2−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾチオピラン−4−オン 1,1−ジオキシド
【0145】(29) 4−ヒドロキシイミノ−2−
〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−
1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1−
ベンゾチオピラン 1,1−ジオキシド (30) 2−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−4−ヒドロキシイミノ−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1
−ジオキシド (31) 4−ヒドロキシ−2−〔3−〔4−(4−ヒ
ドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕
−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,
1−ジオキシド (32) 2−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−4−ヒドロキシ−3,4
−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン1,1−ジオ
キシド
【0146】(33) 2−〔3−〔4−(2−フルオ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4−
ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオ
ピラン 1,1−ジオキシド (34) 2−〔2−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕エチル〕−4−ヒドロキシ−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1
−ジオキシド (35) 2−〔4−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕ブチル〕−4−ヒドロキシ−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1
−ジオキシド (36) 4−ヒドロキシ−2−〔3−〔4−(2−ピ
リジル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,4−
ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン1,1−ジオキ
シド (37) 2−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4−メトキシ−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1
−ジオキシド
【0147】(38) 2−〔3−〔4−(4−ヒドロ
キシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4
−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオ
ピラン 1,1−ジオキシド (39) 2−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−4−メトキシ−3,4−
ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン1,1−ジオキ
シド (40) 2−〔3−〔4−(2−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4−メトキシ−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1
−ジオキシド (41) 4−エトキシ−2−〔3−〔4−(4−フル
オロフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1
−ジオキシド (42) 4−ベンジルオキシ−2−〔3−〔4−(4
−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピ
ル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン
1,1−ジオキシド
【0148】(43) 4−ベンジルオキシ−2−〔3
−〔4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−
イル〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベン
ゾチオピラン 1,1−ジオキシド (44) 4−ベンジルオキシ−2−〔3−〔4−(4
−フルオロベンゾイル)ピペリジノ〕プロピル〕−3,
4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1−ジ
オキシド (45) 2−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−2H−1−ベ
ンゾチオピラン 1,1−ジオキシド (46) 2−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−2H−1−ベンゾチオピ
ラン 1,1−ジオキシド
【0149】(47) 2−〔3−〔4−(4−フルオ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,
4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1−ジ
オキシド (48) 2−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−3,4−ジヒ
ドロ−2H−1−ベンゾチオピラン 1,1−ジオキシド (49) 2−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾチオピラン 1,1−ジオキシド (50) 6−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H
−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキソラン) 7,7−ジオキシド (51) 6−〔3−〔4−(2−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ
−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ
−2'−(1',3'−ジオキソラン) 7,7−ジオキシド
【0150】(52) 6−〔2−〔4−(4−フルオ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル〕エチル〕−5,6
−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−
4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキソラン) 7,7−
ジオキシド (53) 6−〔4−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕ブチル〕−5,6−ジヒドロ−
4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−
2'−(1',3'−ジオキソラン) 7,7−ジオキシド (54) 6−〔3−〔4−(3−メトキシフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ
−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ
−2'−(1',3'−ジオキソラン) 7,7−ジオキシド (55) 6−〔3−〔4−(2−ピリジル)ピペラジ
ン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H−
チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキソラン) 7,7−ジオキシド
【0151】(56) 6−〔3−〔4−(4−フルオ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,
6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン
−4−スピロ−2'−(1',3'−ジチオラン) 7,7−
ジオキシド (57) 6−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒ
ドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−ス
ピロ−2'−(1',3'−ジチオラン) 7,7−ジオキシ
ド (58) 6−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H
−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジチオラン) 7,7−ジオキシド (59) 6−〔3−〔4−(2−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ
−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ
−2'−(1',3'−ジチオラン) 7,7−ジオキシド (60) 6−〔2−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕エチル〕−5,6−ジヒドロ−
4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−
2'−(1',3'−ジチオラン) 7,7−ジオキシド
【0152】(61) 6−〔4−〔4−(4−フルオ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル〕ブチル〕−5,6
−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−
4−スピロ−2'−(1',3'−ジチオラン) 7,7−ジ
オキシド (62) 6−〔3−〔4−(2−ピリジル)ピペラジ
ン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H−
チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジチオラン) 7,7−ジオキシド (63) 6−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4,4−ジメトキ
シ−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオ
ピラン 7,7−ジオキシド (64) 6−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−4,4−ジメトキシ−5,
6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン
7,7−ジオキシド (65) 6−〔3−〔4−(2−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4,4−ジメトキ
シ−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオ
ピラン 7,7−ジオキシド
【0153】(66) 6−〔2−〔4−(4−フルオ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル〕エチル〕−4,4
−ジメトキシ−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3
−b]チオピラン 7,7−ジオキシド (67) 6−〔4−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕ブチル〕−4,4−ジメトキシ
−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピ
ラン 7,7−ジオキシド (68) 4,4−ジメトキシ−6−〔3−〔4−(2
−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,
6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン
7,7−ジオキシド (69) 6−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ
−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ
−2'−(1',3'−ジオキサン) 7,7−ジオキシド (70) 6−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H
−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキサン) 7,7−ジオキシド
【0154】(71) 6−〔3−〔4−(2−フルオ
ロフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,
6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン
−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキサン) 7,7−
ジオキシド (72) 6−〔2−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕エチル〕−5,6−ジヒドロ−
4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−
2'−(1',3'−ジオキサン) 7,7−ジオキシド (73) 6−〔4−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕ブチル〕−5,6−ジヒドロ−
4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−
2'−(1',3'−ジオキサン) 7,7−ジオキシド (74) 6−〔3−〔4−(2−ピリジル)ピペラジ
ン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H−
チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキサン) 7,7−ジオキシド (75) 6−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ
−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ
−2'−(1',3'−ジチオラン) 7,7−ジオキシド
【0155】(76) 6−〔3−〔4−(4−ヒドロ
キシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラ
ン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジチオラン) 7,7
−ジオキシド (77) 6−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H
−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジチオラン) 7,7−ジオキシド (78) 4,4−ビス(エチルチオ)−6−〔3−
〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,
3−b]チオピラン 7,7−ジオキシド (79) 6−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒ
ドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−オ
ン 7,7−ジオキシド
【0156】(80) 6−〔3−〔4−(4−フルオ
ロベンゾイル)ピペリジノ〕プロピル〕−5,6−ジヒ
ドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−オ
ン 7,7−ジオキシド (81) 6−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4−ヒドロキシイ
ミノ−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チ
オピラン 7,7−ジオキシド (82) 4−ヒドロキシイミノ−6−〔3−〔4−
(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プ
ロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−
b]チオピラン 7,7−ジオキシド (83) 6−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−4−ヒドロキシイミノ−
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラ
ン 7,7−ジオキシド (84) 6−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4−ヒドロキシ−
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラ
ン 7,7−ジオキシド
【0157】(85) 4−ヒドロキシ−6−〔3−
〔4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,
3−b]チオピラン 7,7−ジオキシド (86) 6−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−4−ヒドロキシ−5,6
−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン
7,7−ジオキシド (87) 6−〔3−〔4−(2−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4−ヒドロキシ−
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラ
ン 7,7−ジオキシド (88) 6−〔2−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕エチル〕−4−ヒドロキシ−
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラ
ン 7,7−ジオキシド (89) 6−〔4−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕ブチル〕−4−ヒドロキシ−
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラ
ン 7,7−ジオキシド
【0158】(90) 4−ヒドロキシ−6−〔3−
〔4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イル〕プロピ
ル〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チ
オピラン 7,7−ジオキシド (91) 6−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4−メトキシ−
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラ
ン 7,7−ジオキシド (92) 6−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4−メトキシ
−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピ
ラン 7,7−ジオキシド (93) 6−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−4−メトキシ−5,6−
ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン 7,
7−ジオキシド (94) 6−〔3−〔4−(2−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4−メトキシ−
5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラ
ン 7,7−ジオキシド
【0159】(95) 4−エトキシ−6−〔3−〔4
−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル〕プ
ロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−
b]チオピラン 7,7−ジオキシド (96) 4−ベンジルオキシ−6−〔3−〔4−(4
−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピ
ル〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チ
オピラン 7,7−ジオキシド (97) 4−ベンジルオキシ−6−〔3−〔4−(4
−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピ
ル〕−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チ
オピラン 7,7−ジオキシド (98) 4−ベンジルオキシ−6−〔3−〔4−(4
−フルオロベンゾイル)ピペリジノ〕プロピル〕−5,
6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン
7,7−ジオキシド (99) 6−〔3−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4H−チエノ
[2,3−b]チオピラン 7,7−ジオキシド
【0160】(100) 6−〔3−〔4−(4−ヒド
ロキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−
4H−チエノ[2,3−b]チオピラン 7,7−ジオキ
シド (101) 6−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−4H−チエノ[2,3−
b]チオピラン 7,7−ジオキシド (102) 6−〔3−〔4−(4−フルオロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒ
ドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン 7,7−
ジオキシド (103) 6−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−5,6−ジヒ
ドロ−4H−チエノ[2,3−b]チオピラン 7,7−
ジオキシド (104) 6−〔3−〔4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジノ〕プロピル〕−5,6−ジヒドロ−4H
−チエノ[2,3−b]チオピラン 7,7−ジオキシド
【0161】(105) 2−〔3−〔4−(4−ヒド
ロキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−
4H−1−ベンゾチオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキソラン) 1,1−ジオキシド (106) 2−〔2−〔4−(4−フルオロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕エチル〕−4H−1−ベン
ゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキソ
ラン) 1,1−ジオキシド (107) 2−〔3−〔4−(4−フルオロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4H−1−ベ
ンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキ
サン) 1,1−ジオキシド (108) 2−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4H−1−ベ
ンゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキ
サン) 1,1−ジオキシド (109) 2−〔2−〔4−(4−フルオロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕エチル〕−4H−1−ベン
ゾチオピラン−4−スピロ−2'−(1',3'−ジオキサ
ン) 1,1−ジオキシド
【0162】(110) 6−〔3−〔4−(4−フル
オロフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4
H−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'
−(1',3'−ジオキソラン) 7,7−ジオキシド (111) 6−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4H−チエノ
[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−(1',
3'−ジオキソラン) 7,7−ジオキシド (112) 6−〔2−〔4−(4−フルオロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕エチル〕−4H−チエノ
[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−(1',
3'−ジオキソラン) 7,7−ジオキシド (113) 6−〔3−〔4−(4−フルオロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4H−チエノ
[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−(1',
3'−ジオキサン) 7,7−ジオキシド (114) 6−〔3−〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル〕−4H−チエノ
[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−(1',
3'−ジオキサン) 7,7−ジオキシド
【0163】(115) 6−〔2−〔4−(4−フル
オロフェニル)ピペラジン−1−イル〕エチル〕−4H
−チエノ[2,3−b]チオピラン−4−スピロ−2'−
(1',3'−ジオキサン) 7,7−ジオキシド
【0164】次に上記各実施例で得られた化合物の構造
式およびその物性値を表1〜表7に示す。
【0165】
【表1】
【0166】
【表2】
【0167】
【表3】
【0168】
【表4】
【0169】
【表5】
【0170】
【表6】
【0171】
【表7】
【0172】試 験 例 本発明化合物について、その抗セロトニン(5−HT)
作用と抗α1作用を以下に示す試験方法により調べた。
代表的化合物についての結果を表8に示す。
【0173】(1)抗セロトニン作用(抗5−HT作
用):ハートレー系雄性モルモット(体重300〜50
0g)の上部腸間膜動脈を摘出し、螺旋状に切断した標
本を95%O2+5%CO2の混合ガスで飽和した37℃
タイロード液の入ったマグヌス管内に0.3gの負荷を
かけて懸垂し、等尺性トランスデューサー(シンコー
製、UL−10)及び圧力用プリアンプ(シンコー製、
DSA−605A)を用いて張力変化を測定し、ペン書
きレコーダー(ナショナル製、VP−6537A)上に
記録した。10-5Mのセロトニン(5−HT)による収
縮を100%として、被検薬存在時(10-8M、10-7
M)の10-5Mの5−HTによる収縮率を求め、これを
抗5−HT作用とした。
【0174】(2)抗α1作用:ハートレー系雄性モル
モット(体重300〜500g)の胸部大動脈を摘出
し、螺旋状に切断した標本を95%O2+5%CO2の混
合ガスで飽和した37℃タイロード液の入ったマグヌス
管内に1gの負荷をかけて懸垂し、等尺性トランスデュ
ーサー(日本光電製、TB−612J)及び圧力用プリ
アンプ(日本光電製、AP−620G)を用いて張力変
化を測定し、熱書きレコーダー(日本光電製、WT−6
47G)上に記録した。10-5Mのノルエピネフリン
(NE)による持続的な収縮を100%として、被検薬
添加時(10-8M、10-7M)の収縮率を求め、これを
抗α1作用とした。
【0175】 * 試験化合物として、一マレイン酸塩を用いた。
【0176】
【発明の効果】本発明のチオピラン誘導体(I)、
(I')及びそれらの塩は、強力なセロトニン2遮断作用
を有し、かつ、安全性が高いものであった。したがっ
て、本発明によれば、セロトニン2受容体拮抗作用を利
用する薬剤、例えば、虚血性心疾患、脳血管障害、末梢
循環障害等の循環器系疾患治療剤が提供される。また、
本発明化合物中には、α1遮断作用も併有するものを含
み、このような化合物は副作用の少ない降圧剤としても
有効であるため、広く循環器系疾患治療剤として極めて
有用である。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/495 ABU A61K 31/495 ABU ABX ABX AEN AEN C07D 409/06 241 C07D 409/06 241 495/04 111 495/04 111 495/10 495/10 495/20 495/20 (72)発明者 岩森 智恵 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1号 サントリー株式会社生物医学研究所内 (72)発明者 猪俣 則夫 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1号 サントリー株式会社生物医学研究所内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I)または(I') 【化1】 [式中、Aは硫黄原子または基−CH=CH−を示し、
    点線は結合の存在または不存在を示し、Zは、点線が結
    合を示す場合、基 【化2】 を示し、また、点線が結合を示さない場合、次のいずれ
    かの基 【化3】 (ここで、R1は、置換されていてもよいアルキル基、
    置換されていてもよいアリール基または置換されていて
    もよいアラルキル基を示し、R2は、水素原子、置換さ
    れていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリ
    ール基または置換されていてもよいアラルキル基を示
    し、R3は、水素原子、置換されていてもよいアルキル
    基または置換されていてもよいアラルキル基を示し、X
    1、X2及びX3は、それぞれ独立して酸素原子または硫
    黄原子を示し、Gは、水素原子の一部がハロゲン原子、
    アルキル基、アリール基、アラルキル基もしくはアルキ
    リデン基で置換されていてもよいエチレン基または水素
    原子の一部がハロゲン原子、アルキル基、アリール基、
    アラルキル基もしくはアルキリデン基で置換されていて
    もよいトレメチレン基を示す)を示し、Z'は、基 【化4】 (ここでGは前記した意味を有する)を示し、Lは置換
    されていてもよいアルキレン基、置換されていてもよい
    アルケニレン基または置換されていてもよいアルキニレ
    ン基を示し、YはCH、C=または窒素原子を示し、Y
    がCHを示す場合、mは0または1を示し、nは1また
    は2を示し、Bは酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、
    スルフィニル基、スルホニル基、アルキレン基、アルケ
    ニレン基、置換されていてもよいヒドロキシメチレン
    基、基−CHR4−(ここで、R4は置換されていてもよ
    いアルキル基、置換されていてもよいアリール基または
    置換されていてもよいアラルキル基を示す)または置換
    されていてもよい環状もしくは非環状アセタール基を示
    し、YがC=を示す場合、mは1を示し、nは1または
    2を示し、Bは基 【化5】 (ここで、二重結合はYで結合しており、R5は置換さ
    れていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリ
    ール基または置換されていてもよいアラルキル基を示
    す)を示し、Yが窒素原子を示す場合、mは0または1
    を示し、nは2または3を示し、Bはカルボニル基、ス
    ルホニル基、アルキレン基、アルケニレン基または基−
    CHR6−(ここで、R6は置換されていてもよいアルキ
    ル基、置換されていてもよいアリール基または置換され
    ていてもよいアラルキル基を示す)を示し、E1、E2
    それぞれ独立して、水素原子または低級アルキル基を示
    し、Dは置換されていてもよい芳香族炭化水素基または
    置換されていてもよい芳香族複素環基を示す]で表され
    るチオピラン誘導体またはその塩。
  2. 【請求項2】 一般式(I)中、Zが次の基、 【化6】 (式中、G、X2及びX3は前記した意味を示す)である
    請求の範囲第1項記載のチオピラン誘導体またはその
    塩。
  3. 【請求項3】 一般式(I)または(I')中、Zまた
    はZ'が次の基、 【化7】 である請求の範囲第1項記載のチオピラン誘導体または
    その塩。
  4. 【請求項4】 一般式(I)中、Zが次の基、 【化8】 である請求の範囲第1項記載のチオピラン誘導体または
    その塩。
  5. 【請求項5】 一般式(I)中、Zが次の基 【化9】 (式中、R3は前記した意味を示す)である請求の範囲
    第1項記載のチオピラン誘導体またはその塩。
  6. 【請求項6】 一般式(I)または(I')中、Lがエ
    チレン基またはトリメチレン基である請求項第1、2、
    3、4または5項記載のチオピラン誘導体またはその
    塩。
  7. 【請求項7】 一般式(I)または(I')中、YがC
    H、nが2、Bがカルボニル基、mが0または1及びD
    が置換されていてもよいフェニル基である請求項第1、
    2、3、4、5または6項記載のチオピラン誘導体また
    はその塩。
  8. 【請求項8】 一般式(I)または(I')中、Yが窒
    素原子、nが2、mが0及びDが置換されていてもよい
    フェニル基を示す請求項第1、2、3、4、5または6
    項記載のチオピラン誘導体またはその塩。
  9. 【請求項9】 一般式(I)または(I')中、E1及び
    2がそれぞれ水素原子を示す請求項第1、2、3、
    4、5、6、7または8項記載のチオピラン誘導体また
    はその塩。
  10. 【請求項10】 一般式(II) 【化10】 [式中、Aは硫黄原子または基−CH=CH−を示し、
    1は次のいずれかの基 【化11】 (ここで、G、R1、X1、X2及びX3は前記した意味を
    有する)を示す]で表される化合物に、一般式(III) 【化12】 (式中、Lは、前記した意味を有し、W及びW'は同一
    または異なって、ハロゲン原子、アルキルスルホニルオ
    キシ基、アリールスルホニルオキシ基などの脱離基を示
    す)で表される化合物を反応させて、一般式(IV) 【化13】 (式中、A、L、W及びZ1は前記した意味を有する)
    で表される化合物とし、次いで一般式(V) 【化14】 (式中、B、D、E1、E2、Y、m及びnは前記した意
    味を有する)で表される含窒素化合物を反応させること
    を特徴とする一般式(Ia) 【化15】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、Z1、m及び
    nは前記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導
    体の製造法。
  11. 【請求項11】 一般式(II) 【化16】 (式中、A及びZ1は前記した意味を有する)で表され
    る化合物に一般式(VI) 【化17】 (式中、B、D、E1、E2、L、W、Y、m及びnは前
    記した意味を有する)で表される含窒素化合物を反応さ
    せることを特徴とする一般式(Ia) 【化18】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、Z1、m及び
    nは前記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導
    体の製造法。
  12. 【請求項12】 一般式(Ia) 【化19】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、Z1、m及び
    nは前記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導
    体のZ1をカルボニル基に変換することを特徴とする一
    般式(Ib) 【化20】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前
    記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導体の製
    造法。
  13. 【請求項13】 一般式(Ic) 【化21】 [式中、B'は、YがCHを示す場合は、酸素原子、硫
    黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、アルキレン
    基、アルケニレン基、置換されていてもよいヒドロキシ
    メチレン基、基−CHR4−(ここで、R4は置換されて
    いてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール
    基または置換されていてもよいアラルキル基を示す)ま
    たは置換されていてもよい環状もしくは非環状アセター
    ル基を示し、YがC=を示す場合は、基 【化22】 (ここで、二重結合はYで結合しており、R5は置換さ
    れていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリ
    ール基または置換されていてもよいアラルキル基を示
    す)を示し、Yが窒素原子を示す場合は、カルボニル
    基、スルホニル基、アルキレン基、アルケニレン基また
    は基−CHR6−(ここで、R6は置換されていてもよい
    アルキル基、置換されていてもよいアリール基または置
    換されていてもよいアラルキル基を示す)を示し、A、
    D、E1、E2、L、Y、m及びnは前記した意味を有す
    る]で表されるチオピラン誘導体を一般式(VII)また
    は(VII') 【化23】 (式中、G及びR1は前記した意味を有する)で表され
    る化合物と反応させることを特徴とする一般式(Id) 【化24】 [式中、Z2は基 【化25】 (ここでG及びR1は前記した意味を有する)を示し、
    A、B'、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前記した
    意味を有する]で表されるチオピラン誘導体の製造法。
  14. 【請求項14】 一般式(Ic) 【化26】 (式中、A、B'、D、E1、E2、L、Y、m及びnは
    前記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導体に
    一般式(VIII) 【化27】 (式中、R2は前記した意味を有する)で表されるヒド
    ロキシルアミンまたはその誘導体を反応させることを特
    徴とする一般式(Ie) 【化28】 (式中、A、B'、D、E1、E2、L、R2、Y、m及び
    nは前記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導
    体の製造法。
  15. 【請求項15】 一般式(Ic) 【化29】 (式中、A、B'、D、E1、E2、L、Y、m及びnは
    前記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導体を
    還元することを特徴とする一般式(If) 【化30】 (式中、A、B'、D、E1、E2、L、Y、m及びnは
    前記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導体の
    製造法。
  16. 【請求項16】 一般式(IX) 【化31】 (式中、A、L及びWは前記した意味を有する)で表さ
    れる化合物に一般式(VIII) 【化32】 (式中、R2は前記した意味を有する)で表されるヒド
    ロキシルアミンまたはその誘導体を反応させて一般式
    (X) 【化33】 (式中、A、L、R2及びWは前記した意味を有する)
    で表される化合物とし、次いで一般式(V) 【化34】 (式中、B、D、E1、E2、Y、m及びnは前記した意
    味を有する)で表される含窒素化合物を反応させること
    を特徴とする一般式(Ig) 【化35】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、R2、Y、m及び
    nは前記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導
    体の製造法。
  17. 【請求項17】 一般式(IX) 【化36】 (式中、A、L及びWは前記した意味を有する)で表さ
    れる化合物を還元して一般式(XI) 【化37】 (式中、A、L及びWは前記した意味を有する)で表さ
    れる化合物とし、次いで一般式(V) 【化38】 (式中、B、D、E1、E2、Y、m及びnは前記した意
    味を有する)で表される含窒素化合物を反応させること
    を特徴とする一般式(Ih) 【化39】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前
    記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導体の製
    造法。
  18. 【請求項18】 一般式(XI) 【化40】 (式中、A、L及びWは前記した意味を有する)で表さ
    れる化合物に一般式(XII) 【化41】 (式中、R7は置換されていてもよいアルキル基または
    置換されていてもよいアラルキル基を示し、W" は脱離
    基を示す)で表される化合物を反応させて、一般式(XI
    II) 【化42】 (式中、A、L、R7及びWは前記した意味を有する)
    で表される化合物とし、次いで一般式(V) 【化43】 (式中、B、D、E1、E2、Y、m及びnは前記した意
    味を有する)で表される含窒素化合物を反応させること
    を特徴とする一般式(Ii) 【化44】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、R7、Y、m及び
    nは前記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導
    体の製造法。
  19. 【請求項19】 一般式(XI) 【化45】 (式中、A、L及びWは前記した意味を有する)で表さ
    れる化合物を脱水処理して、一般式(XIV) 【化46】 (式中、A、L及びWは前記した意味を有する)で表さ
    れる化合物とし、次いで一般式(V) 【化47】 (式中、B、D、E1、E2、Y、m及びnは前記した意
    味を有する)で表される含窒素化合物を反応させること
    を特徴とする一般式(Ij) 【化48】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前
    記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導体の製
    造法。
  20. 【請求項20】 一般式(Ih) 【化49】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前
    記した意味を有する)で表される化合物を脱水処理する
    ことを特徴とする一般式(Ij) 【化50】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前
    記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導体の製
    造法。
  21. 【請求項21】 一般式(XIV) 【化51】 (式中、A、L及びWは前記した意味を有する)で表さ
    れる化合物を還元して、一般式(XV) 【化52】 (式中、A、L及びWは前記した意味を有する)で表さ
    れる化合物とし、次いで一般式(V) 【化53】 (式中、B、D、E1、E2、Y、m及びnは前記した意
    味を有する)で表される含窒素化合物を反応させること
    を特徴とする一般式(Ik) 【化54】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、m及びnは前
    記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導体の製
    造法。
  22. 【請求項22】 一般式(XVI) 【化55】 (式中、A、L、W及びZ'は前記した意味を有する)
    で表される化合物を一般式(XVII) 【化56】 (式中、A、L、W及びZ'は前記した意味を有する)
    で表される化合物に変換した後、一般式(V) 【化57】 (式中、B、D、E1、E2、Y、m及びnは前記した意
    味を有する)で表される含窒素化合物を反応させること
    を特徴とする一般式(I') 【化58】 (式中、A、B、D、E1、E2、L、Y、Z'、m及び
    nは前記した意味を有する)で表されるチオピラン誘導
    体の製造法。
  23. 【請求項23】 一般式(XVIII) 【化59】 (式中、A、L、W及びZは前記した意味を有する)で
    表される医薬品製造のための中間体。
  24. 【請求項24】 一般式(XIX) 【化60】 (式中、Z1は前記した意味を有する)で表される医薬
    品製造のための中間体。
  25. 【請求項25】 請求項第1項記載のチオピラン誘導
    体またはその塩を有効成分として含有する医薬。
  26. 【請求項26】 請求項第1項記載のチオピラン誘導
    体またはその塩を有効成分として含有する循環器系疾患
    治療剤。
  27. 【請求項27】 請求項第1項記載のチオピラン誘導
    体またはその塩を有効成分として含有するセロトニン2
    受容体拮抗薬。
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