JPH0967255A - 低比重リポタンパク(ldl)酸化抑制剤 - Google Patents
低比重リポタンパク(ldl)酸化抑制剤Info
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- JPH0967255A JPH0967255A JP24508395A JP24508395A JPH0967255A JP H0967255 A JPH0967255 A JP H0967255A JP 24508395 A JP24508395 A JP 24508395A JP 24508395 A JP24508395 A JP 24508395A JP H0967255 A JPH0967255 A JP H0967255A
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Abstract
し、しかも副作用のない安全な抗酸化剤を提供する。 【解決手段】 2”−O−グルコシルイソビテキシンを
有効成分として含有することを特徴とするLDL酸化抑
制剤。
Description
イソビテキシンを有効成分として含有する低比重リポタ
ンパク(LDL)酸化抑制剤に関する。
心臓血管系疾患、白内障、アテローム性動脈硬化症等の
多くの疾患のイニシェーションとプロモーションに関与
するプロセスとして注目されている。
よる生成物の量の間には密接な関係があることが、既に
1950年代に示唆された。また、動脈硬化症が動脈内
壁の2−チオバルビツール酸(TBA)値の増加に対応
することも見いだされている。
きた組織に直接作用して疾病を軽減しまたは治療する手
段は現在のところ知られておらず、食事療法または薬物
療法により血清コレステロール値または/及び血清グリ
セライド値を低下させることを主要目標とする治療が行
われているに過ぎない。そのための薬物療法には、クロ
フィブラート製剤、ニコチン酸製剤、コレスチラミン製
剤の如き陰イオン交換樹脂製剤、HMG−CoA還元酵
素阻害剤、プロブコール製剤、エラスターゼ等が使用さ
れるが、適用症例に対する投薬の選択がむずかしいこ
と、副作用が顕著であること等の問題がある。
硬化症の発症と進行に対して重要な要因となることが多
くの実験結果により明らかにされているが、LDLの酸
化のメカニズムの詳細は十分に解明されておらず、その
酸化防止についてもまだ残された問題が多いのが現状で
ある。
ーム性動脈硬化症、中膜動脈硬化症、細動脈硬化症に大
別されるが、アテローム性動脈硬化症が臨床的に最も重
要とされている。動脈は一層からなる血管内皮と内皮下
組織からなる内膜、血管平滑筋からなる中膜及び最外層
の外膜からなっている。
の単球が多数血管内皮に付着し、内皮下に侵入してマク
ロファージは変性し、LDLを取り込み、細胞内はコレ
ステロールエステルで充満した泡沫細胞となる。その結
果、血管内皮と平滑筋の間に血中の脂質が多量に蓄積
し、血管内膜が泡厚して血管内膜の方に張り出した状態
になり、アテローム性動脈硬化症が発症する。
芯部と、トリグリセライドからなる殻と、それを取り巻
くりん脂質及びコレステロールからなる一重膜からでき
ており、全体をアポプロテインB100がとりまいてい
る。LDLはオレイン酸、リノール酸、アラキドン酸等
の不飽和脂肪酸を構成成分として含有するが、LDL脂
質の酸化は主として高度不飽和脂肪酸部位で起こり、そ
のメカニズムは均一な溶液反応の場合と本質的に同じで
ある。
ンパク側の変性とがある。また、LDLの脂質部分は表
層部分にあるリン脂質と核部分にあるコレステロール等
に分けられ、それぞれの脂質の酸化が起こる。酸化LD
Lとマロンアルデヒド修復LDLを変性LDLと称する
が、この変性LDLがマクロファージの貧食作用の対象
となる。上記のような構造をもつLDLの酸化抑制は一
般にはα−トコフエロール、アスコルビン酸等の抗酸化
剤では十分に行なうことはできない。
に対する抗酸化活性物質として有効であることは明らか
にされているが、一方では、ビタミンEはLDLの外側
から内側へのラジカルの運搬を行うことが知られてお
り、これはLDLの酸化を促進することになる。
しかも副作用のない安全な抗酸化剤を提供することにあ
る。
を解決するため、鋭意研究の結果、大麦若葉の青汁中よ
り分離した2”−O−グルコシルイソビテキシン{A Nov
el Antioxidant Isolated from Young Green Barley Le
aves : sawa, T., Katsuzaki, H., Hagiwara,Y., Hagiw
ara, H., Shibamoto, T. : J. Agric. Food Chem., 40,
1135-1138(1992) ; Antioxidative Activity of an Is
oflavonoid, 2"-O-GlycosylisovitexinIsolated from G
reen Barley Leaves : Kitta, K., Hagiwara, Y., Shib
amoto,T. : J. Agric. Food Chem., 40, 1843-1845(199
2)]が複雑な構造体であるLDLの酸化を顕著に抑制す
ることを見出した。
イソビテキシンを有効成分として含有することを特徴と
するLDL酸化抑制剤を提供するものである。
の重要な要因としてのLDLの酸化を著るしく抑制する
作用を有しており、これが不飽和脂肪酸の酸化をも抑制
するという性質と相俟って、動脈硬化症の処置のための
極めて有用な薬剤となることが期待される。
DL酸化抑制剤としてヒト、その他の動物に投与する場
合、2”−O−グルコシルイソビテキシンは、一般に
は、製薬学的に許容しうる各種の添加剤を配合して、投
与に適した剤型に製剤化することが好ましい。
ルコシルイソビテキシンの凍結乾燥もしくは噴霧乾燥に
際して通常用いられる添加剤類のほか、所望の剤型に製
剤化するために通常用いられる任意の調剤用添加剤をあ
げることができる。具体的に例えば、アスコルビン酸、
ビオチン、パントテン酸、カルシウム、カロチン、塩化
コリン、酸化マグネシウム、ナイアシン、塩化ピリドキ
シン、リボフラビン、パントテン酸ナトリウム、チアミ
ンヒドロクロライド、トコフェロール、ビタミンA、ビ
タミンB12、ビタミンD2等の如き栄養剤;メタリン酸
ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム等の如き隠蔽
剤;ソルビン酸カルシウム、安息香酸、パラオキシ安息
香酸メチル、安息香酸ソーダ等の如き保存料;アラビヤ
ゴム、トラガント、アルギン酸ナトリウム、、メチルセ
ルローズ、カルボキシメチルセルローズ、アルギン酸カ
ルシウム、けい酸アルミニウム、けい酸カルシウム、マ
ンニット、ソルビトール、乳糖、果糖、可溶性殿粉、ア
ミノ酸類、葡萄糖、砂糖、ハチミツ、蔗糖、脂肪酸エス
テルの如き担体乃至希釈剤類をあげることができる。
非経口投与することができ、それぞれの投与経路に適し
た任意の剤型に製剤化することができ、例えば、散剤、
顆粒剤、ペレットもしくは錠剤、コーティング錠剤、カ
プセル剤、トローチ剤、液剤、シロップ剤等の経口投与
に適した剤型;注射剤、点滴剤、坐薬、点鼻剤、噴霧剤
等の非経口投与に適した剤型にすることができる。さら
に、軟膏、クリーム、チンキ、パップ剤等の外用剤型に
することも可能である。
者の症状の軽量、性別、年齢、体重、医師の判断等に応
じて広い範囲で変えることができるが、一応の目安とし
て一般に、有効成分として約0.1〜約300mg/k
g体重/日、好ましくは約0.2〜約50mg/kg体
重/日の範囲を例示することができる。上記投与量は1
日1回または数回に分けて投与することができる。
明する。
5mlを採血し、EDTA 1mg/mlの含む試験管
に注加して混合し、25℃で1時間保ち、次いで4℃で
2時間保持した。血漿を5000rpm、40℃で30
分間遠心分離することにより分離した。血漿の比重を塩
化ナトリウムと臭化カリウムを含有する高比重塩溶液
(0.29g/ml)で1.019に調製した。70Ti
ローターを用いて Beckman L−70 ultracentrifuge
により4℃で16時間、60000rpmで遠沈した
後、沈降部分を集め、この部分を比重1.063に調整
し、同様に遠沈を行い、低比重部分(d=1.019−
1.063g/ml)を集めた。この部分をLDL標品
とした。
0.25m mol、塩化第2鉄:1m mol、過酸
化水素0.5mM及び塩化カリウム:0.75mmolを
含有する5ml水溶液に、2”−O−グルコシルイソビ
テキシン(2”−O−GIV)または比較のための抗酸
化剤フェルラ酸を添加し、37℃で15時間反応させ
た。反応中は試験管をパラフィルムで密封した。塩化第
2鉄と過酸化水素を含まない反応系をコントロールとし
た。反応は4%BHTエタノール溶液50μlを添加し
て停止した。この溶液に1.2Mシステアミン塩酸塩1
mlを添加し、pHを6N水酸化ナトリウムにより8に
調節した。室温で30分間振盪後、反応混合物を液−液
抽出器によりジクロロメタン10mlに液量を調節し
た。2,4,5−トリメチルチアゾール(40μL)の
標準溶液を内部標準としてガスクロマトグラフイーによ
りLDLの酸化をアセトアルデヒドの生成量により測定
した。その結果を表1に示す。
ロース、タルク及び結合剤を均一にし、顆粒状とした
後、ステアリン酸マグネシウムを加えて、1錠200m
gの錠剤に成型する。
を施し、1錠400mgの腸溶剤を製造した。
ンを均一に混合し、少量の水を加えて更に混合したのち
顆粒状にし乾燥する(粒径0.8mm柱状顆粒)。
い、それをカプセルに充填する。
g顆粒) 処方は前記実施例Bと同じ。
混合し、アラビアゴムを精製水少量にて溶かして加えて
練合し、顆粒としたのち乾燥し、打錠してトローチ剤と
した。
レンソルビタンモノステアレート、親油性モノステアリ
ン酸グリセリン、ポリエチレングリコール400及びポ
リエチレングリコール4000を60℃に加温して溶解
した後45℃まで冷却し、これに2”−O−グルコシル
イソビテキシンを加えて均一に混合したのち、坐薬成型
器にて2gの坐薬に成型した。
合しながら約50℃に加温し、次いで真空ポンプにより
タンク内を真空状態にし、2”−O−グルコシルイソビ
テキシンの微粉末を用いて調製し粒子均一分散液でコー
ティングを行った。コーティング終了後、Eudragit R S
(Roehm Pharma 社製)の塩化メチレン溶液(製品全重量
の1%のステアリン酸マグネシウムを含有)で同様に真
空下でコーティングを行い、2”−O−グルコシルイソ
ビテキシンのマイクロカプセルを得た。
Claims (1)
- 【請求項1】 2”−O−グルコシルイソビテキシンを
有効成分として含有することを特徴とする低比重リポタ
ンパク(LDL)酸化抑制剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24508395A JPH0967255A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 低比重リポタンパク(ldl)酸化抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24508395A JPH0967255A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 低比重リポタンパク(ldl)酸化抑制剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0967255A true JPH0967255A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=17128357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24508395A Pending JPH0967255A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 低比重リポタンパク(ldl)酸化抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0967255A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013040781A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-28 | Nec Corp | 心疾患診断マーカー |
JP2020000113A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 富士産業株式会社 | HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、コレステロール代謝改善剤、血中コレステロール低下剤及びそれらを含有する飲食品組成物 |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP24508395A patent/JPH0967255A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013040781A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-28 | Nec Corp | 心疾患診断マーカー |
JP2020000113A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 富士産業株式会社 | HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、コレステロール代謝改善剤、血中コレステロール低下剤及びそれらを含有する飲食品組成物 |
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