JPH0966963A - 瓶用容器の中仕切 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】硬質シートに押罫線及び切目を設けて、折曲
し、組立て、容器本体（外箱）内に挿入する中仕切と
し、酒類等の瓶のように比較的首が長い瓶を商品外観を
良いように収容する化粧箱のための、組立性、経済性が
良い中仕切を提供する。 【構 成】収容する瓶の形状に近い底部、底部の両側線
より立設し、瓶の外を囲む側壁、側壁の上縁に連設する
上面、側壁の上縁に連設する稜線、上面の他縁及び稜線
より垂設する外壁よりなる中仕切を１枚の硬質シートよ
り組立てる。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】この発明は瓶用容器の中仕切に関
する。さらに詳しくは、酒類の瓶等の比較的首部が長い
瓶を商品外観をよくするために収容する化粧箱の組立
性、クッション性、経済性がよい中仕切に関する。

【従来の技術】酒類の瓶等の比較的首部が長い瓶を化粧
箱に入れて販売する場合、厚紙・段ボール紙等の硬質シ
ートをコ字状に折り曲げて仕切壁としたり、前記仕切壁
に瓶の首部を載置する枕状物体を配置したり、あるいは
硬質シートに瓶の形状と一致した凹部を設けたりするこ
とが広く行なわれている。

【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の中、
前者はクッション性は良くてもデザイン上の美観が乏し
く、複数の部品を必要として手間とコストを必要とす
る。また後者は美観の点では良いとしても構造複数でコ
ストが高く、かつクッション性は必ずしも良くはない。
従って１枚の硬質シートより簡単に組立ができ、クッシ
ョン性が良く、かつデザイン上の美観も良い中仕切が市
場で望まれてきた。

【課題を解決するための手段】この発明は瓶を収容可能
な形状の底部、底部の側縁に連設する側壁、側縁の瓶肩
部に当たる位置に刻設する切目、側壁の上縁の瓶首部及
び肩部に当たる位置に連設する上面、側壁の上縁の瓶主
体に当たる位置に設ける稜線より構成することにより、
上記課題を解決した。

【実施例】次に図１〜図７に従ってこの発明の瓶用容器
の中仕切について２個の瓶を収容する中仕切を例として
詳細に説明する。Ａはこの発明の中仕切Ｂとともに２本
の酒類等の比較的首部が長い瓶（図示省略）を収容する
外箱であり、厚紙等の硬質シートよりなっている。Ｃは
中仕切Ｂの上部及び下部にクッション性を高めるために
外箱Ａと中仕切Ｂ間で挟持するクッション材であり、こ
れも硬質シートをコ字状に折り曲げて構成している。中
仕切Ｂも１枚の硬質シートに押罫線及び切目を設け、折
曲し組立てて、左右１対の瓶収容部Ｅｌ、Ｅｒを設けた
ものである。中仕切Ｂは図７のような１枚の厚紙、段ボ
ール紙、塩ビシート等の硬質シートを裁断し、押罫線及
び切目を押圧して設け、図１〜５となるよう折曲し組立
てた後クッション材Ｃとともに外箱Ａ内に嵌挿する。中
仕切Ｂは中心線Ｄより対称に１対の収容部Ｅｌ、Ｅｒを
配置しているが、それぞれの収容部Ｅｌ、Ｅｒは対称の
構成であるので、まず収容部Ｅｌについて説明する。１
は底部でその両側縁２ｌ、２ｒは上部が瓶上部の首部及
び肩部とほぼ同形、下部が瓶下部の主部よりやや大径と
なっていて、瓶肩部に当たる部分に切目３ｌ、３ｒを刻
設している。側縁２ｌ、２ｒの切目３ｌ、３ｒ以外の部
分は押罫線を施し、折曲可能となっている。側縁２ｌ、
２ｒ及び切目３ｌ、３ｒより側壁４ｌ、４ｒを上方に又
は斜上方に立設している。側壁４ｌ、４ｒは瓶の首部で
はほぼ垂直部４ａ、瓶の肩部では垂直より徐々に緩やか
となる傾斜部４ｂ、瓶の主部ではほぼ一定した最も緩や
かな傾斜部４ｃとなっている。そして側壁４ｌ、４ｒの
垂直部４ａ及び傾斜部４ｂの上端よりは上面５ｌ、５ｒ
を延設し、側壁４ｌ、４ｒの緩傾斜部４ｃの上縁は稜線
６ｌ、６ｒとなっている。上記の構成は右の収容部Ｅｒ
と同一である。左の収容部Ｅｌの右上面５ｒと右の収容
部Ｅｒの左上面５ｌは倍の大きさの一体の上面５となっ
ており、かつ左の収容部Ｅｌの右の稜線６ｒと右の収容
部Ｅｒの左の稜線６ｌは共通して一体となって稜線６と
なっている。７ｌ、７ｒは稜線６ｌ、６ｒ及び上面５
ｌ、５ｒより垂設する外壁である。また中心の上面５及
び左右の上面５ｌ、５ｒはそれぞれ平面視して緩やかな
曲面であり、側面視しても上部へ向かうに従い低くなる
曲面であって、平面ではなくて緩やかに上方に向かう凸
となっている（図２）。そして側壁４ｌ、４ｒの４ｂ部
は上記平面視及び側面視の曲面のために内方向に向かっ
てやや突出しており、側壁４ｌ、４ｒは切目３ｌ、３ｒ
より内方向に入り込んでいる（図４）。従って瓶を弾性
的に保持する力が大きい。上記は２本の瓶を収容する中
仕切であるが、図１を縦に２分して左収容部Ｅに右収容
部Ｅｒの外壁７ｒを接続すると１本の瓶を収容する中仕
切となる。又図１の中仕切の右側に図１を縦に２分して
右収容部Ｅｒを接続すると３本の瓶を収容する中仕切と
なる。次に図８〜図１４に従ってこの発明の瓶用中仕切
の第２実施例について説明する。第１実施例と共通する
記号を使用し、共通する構成については説明を省略し、
相違する構成についてのみ説明する。底部の両側縁２
ｌ、２ｒは下半分が平行する直線で押罫を施しており、
上半分が中心に向かうに従い幅狭となる直線であり、切
目３ｌ、３ｒを施している。そして上部は徐々に曲線を
描いて側壁４の上部、かつ先端まで上昇し、曲面部８、
及び曲面部８より押罫線を介し垂設する上壁９となり、
曲面部８及び上壁９にまたがる瓶首部載置用凹所１０を
設けている。左右角の上面５ｌ、５ｒは直角三角形、中
央の上面５は二等辺三角形となっている。また両収容部
間の稜線６よりは２側壁４ｌ、４ｒが垂設しており、両
側の側壁４ｌ、４ｒも垂直に垂設している。

【作用】この発明の瓶用容器の中仕切は１枚の硬質シー
トを押罫線及び切目に沿って折曲し、組立て、容器本体
である外箱内に挿入するだけで、中仕切の横方向への拡
開力で外箱に対し安定な容器として完成するので包装の
前処理がきわめて短時間でできて能率が良いし、硬質シ
ートの加工はきわめて簡単でコスト低廉である上、クッ
ション性良く瓶用容器の運搬保存に効率が良い。請求項
２〜４の第１実施例の中仕切にあっては、上面の上端よ
り下方に至る緩やかな曲面と、上面の縁線の緩やかな曲
線とその縁線に連設する側壁の上縁の緩やかな曲線によ
って側壁の瓶の肩に当たる部分は中心方向に張り出し瓶
肩部を保持する効果が大きくなる。紙の目を上下方向に
配するとこの効果はさらに大きい。また上記の曲面と曲
線は女性的な美しいデザイン効果を示す。請求項５〜６
の第２実施例の中仕切にあっては、底部上部の瓶の首載
置用凹所により瓶を安定させ、上面の三角形側縁、稜線
の直線は男性的なメカニカルな美しいデザイン効果を示
す。

【図面の簡単な説明】

【図１】 第１実施例の平面図。

【図２】 図１のＷ−Ｗ端面図。

【図３】 図１のＸ−Ｘ端面図。

【図４】 図１のＹ−Ｙ端面図。

【図５】 図１のＺ−Ｚ端面図。

【図６】 第１実施例の組立前の展開図。

【図７】 第２実施例の平面図。

【図８】 図７のＷ−Ｗ端面図。

【図９】 図７のＸ−Ｘ端面図。

【図１０】 図７のＹ−Ｙ端面図。

【図１１】 図７のＺ−Ｚ端面図。

【図１２】 第２実施例の組立前の展開図。

【符号の説明】

Ａ…………………外箱 Ｂ…………………中仕切 Ｃ…………………クッション材 Ｄ…………………中心線 Ｅ、Ｅｌ、Ｅｒ…収容部 １…………………底部 ２ｌ、２ｒ………側縁 ３ｌ、３ｒ………切目 ４ａ………………側壁の垂直部 ４ｂ………………側壁の徐々に変化する傾斜部 ４ｃ………………側壁の傾斜部 ４ｌ、４ｒ………側壁 ５、５ｌ、５ｒ…上面 ６、６ｌ、６ｒ…稜線 ７ｌ、７ｒ………外壁 ８…………………曲面部 ９…………………上壁 １０………………首載置用凹所

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】瓶を収容可能な形状の底部１、底部１の側
   縁２に連設する側壁４、側縁２の瓶肩部に当たる位置に
   刻設する切目３、側壁４の上縁の瓶首部及び肩部に当た
   る位置に連設する上面５、側壁４の上縁の瓶主体に当た
   る位置に設ける稜線６より構成することを特徴とする瓶
   用容器の中仕切。
2. 【請求項２】１個の底部１の両側に１対の側縁２、切目
   ３、側壁４、上面５、稜線６、外壁７をそれぞれ連設す
   る請求項１の瓶用容器の中仕切。
3. 【請求項３】複数個の底部１より両側に側縁２、切目
   ３、側壁４、上面５、稜線６をそれぞれ連設する請求項
   １の瓶用容器の中仕切。
4. 【請求項４】上面５の縁線がほぼ瓶首部及び肩部の形状
   の曲線である請求項１及至３の瓶用容器の中仕切。
5. 【請求項５】上面５の縁線が直線である請求項１〜３の
   瓶用容器の中仕切。
6. 【請求項６】底部１の瓶首部及び肩部に接する部分が順
   次高くなり、その端部に瓶首部を載置する凹所を設ける
   請求項５の瓶用容器の中仕切。