JPH0966776A - サンルーフ車用天井内張り材 - Google Patents

サンルーフ車用天井内張り材

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JPH0966776A
JPH0966776A JP24524695A JP24524695A JPH0966776A JP H0966776 A JPH0966776 A JP H0966776A JP 24524695 A JP24524695 A JP 24524695A JP 24524695 A JP24524695 A JP 24524695A JP H0966776 A JPH0966776 A JP H0966776A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
resin plate
vehicle
paper
base material
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Pending
Application number
JP24524695A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Kojima
明彦 児島
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0966776A publication Critical patent/JPH0966776A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンルーフ車に成形天井を取り付ける際、取
付時の衝撃などによって発生するルーフ開口Hのコーナ
ー部分の「折れ」をなくすこと。 【解決手段】 紙質波形中芯4と表皮側ライナー紙2と
の間に、熱可塑性樹脂板6を介装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、特にサンルーフと呼ばれ
る一部に開閉できる可動パネルを有する屋根を持つ乗用
車の内張りに使用して好適な段ボール製内装材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、段ボールを基材とする自動車
用内装材は知られている。この段ボール製内装材は、一
対のライナー紙13、14と紙質波形中芯12とを所用
の曲面形状に熱成形し得るようポリエチレン等の熱可塑
性フイルムを介して接着して形成させたものである。こ
の内装材は、使用に際して平板状の段ボール基材を自動
車の天井等車両の曲面形状に沿うように加熱プレス機2
1の上型22と下型23との間に挿入してプレスして曲
面を保持させ、その後、この曲面成形した段ボール基材
12の室内側のライナー紙の表面に熱溶融性フイルムを
介して表皮材16を貼り合わせ、さらにプレス成形して
自動車用内装材(天井材)が形成されている(図3、図
4参照)。
【0003】このものは自動車の内張りに要求されてい
る性能のうち断熱、防音吸音及び緩衝効果に富み、軽量
かつ安価であるうえ、加工も簡単であるところからわが
国で生産されている普通乗用車の大部分に使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記内装材は
表皮材16が接合された室内側のライナー紙側が表皮材
の接合の分だけ多層構造となっているだけで、成形後の
内装材の端末部分は他の部分より大なる曲率に絞りこむ
こともあって、伸縮が大きく、しわや裂け目等が発生し
やすいものである。
【0005】しかも、この内装材の端末部分は必要によ
り折り返され、ガーニッシュまたはウエルト等を利用し
て自動車のルーフ等に止着するために内装材自体の重み
やそのあ取り付け時の強い力がかかり変形し易いところ
である。さらに、特にサンルーフRと呼ばれる一部に解
放できる屋根を持つ乗用車10(図2参照)の天井内張
りに使用する段ボール基材(成形天井と呼ばれている)
は、図5に示すように、段ボール基材11の中央部にサ
ンルーフを設けるための開口Hが大きく開設されるため
に、成形天井の車両取付時に、そのルーフ開口Hの後縁
に沿った線上で該開口のコーナー部分に「折れ」と呼ば
れる現象が発生し易かった。その原因は恐らく段ボール
基材の中央部の断面欠損による強度低下によるものであ
り、段ボール基材の重みがその支持強度の一番弱いルー
フ開口Hの後部側コーナーのAで示した矢視部分に集中
して加わるので、その個所に「折れ」が発生するのでは
ないかと考えられている。
【0006】そこでこの折れ対策として従来の段ボール
基材にあっては該基材の前と左右の端末部分の室内側の
ライナー紙と中芯との間に、約100mm幅の板紙から
形成する補強紙(坪量470g/m2)を介装して段ボ
ール基材が持つ剛性を端末部分において向上させるも、
弾性に欠け伸びが少ないので厚さ2〜2.5mmの汎用
の基材にあってはルーフ開口Hの後部側コーナーのA矢
視部分に発生する「折れ」を防止することができなかっ
たものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するためになされたものであって、一対のライナー
紙と紙質波形中芯とを所用の曲面形状に熱成形し得るよ
う接着してなる自動車用天井内張りのための段ボール製
内装材において、前記紙質波形中芯と表皮側ライナー紙
との間に熱可塑性樹脂板を介装したことを特徴とするも
のである。前記熱可塑性樹脂板としては、ポリプロピレ
ン樹脂が最も好ましいものであるが、ABS樹脂あるい
はPVC樹脂を用いても差し支えない。
【0008】
【作用】本発明によれば、前記紙質波形中芯と表皮側ラ
イナー紙との間に熱可塑性樹脂板を介装したので段ボー
ル基材の初期曲げ弾性が基材のMD(縦)方向において
著しく向上する。この内装材をサンルーフと呼ばれる解
放できる屋根を持つ乗用車の成形天井として、従来のル
ーフ開口Hの後部側コーナーの部分に発生する車両取付
持の衝撃等による「折れ」を防止することが可能とな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の一例を図面を
参照して説明する。図1は本発明のサンルーフ付き車両
用段ボール基材の断面図である。符号1はこの発明によ
る段ボール基材であり、2と3は表裏のライナー紙、4
は紙質波形中芯である。これらは、いずれもポリエチレ
ン製フイルム5を介して一体に接着して形成させる。本
発明は前記紙質波形中芯4と表皮側ライナー紙2との間
に、熱可塑性樹脂板6を介装するものである。とりわけ
図5に示すように、ルーフ開口Hの後縁に沿った線上で
該開口のコーナー部分の斜線を施した部分7に、0.7
〜1.00mm程度の厚さの熱可塑性樹脂板6(図6参
照)を設けるのがよい。熱可塑性樹脂板6としては、通
常はポリプロピレンが用いられる。しかしこれに限るも
のではなくそれ以外としては例えばABS樹脂あるいは
PVC樹脂が好適である。
【0010】
【実施例】本発明の基材について、曲げ剛性並びに初期
曲げ弾性テストを行った。テスト結果を下記する。使用
した基材(テストサンプル)はいずれも本州製紙kk製
である。 基材1の構成:(表皮側ライナー紙2/PEフィルム5
/熱可塑性樹脂板6/中芯4/PEフィルム5/裏面側
ライナー紙3) 但し 表皮側ライナー紙2: クラフト紙(坪量50g/
2)とkライナー(坪量180g/m2)とを厚さ30
ミクロンのポリエチレンにて接合したラミネート加工紙 裏面側ライナー紙3: ポリエステル不織布(坪量50
g/m2)とkライナー(坪量180g/m2)とを厚さ
30ミクロンのポリエチレンにて接合したラミネート加
工紙 中芯4: kライナー(坪量180g/m2) 熱可塑性樹脂板6: 厚さ1.0mmのpp板 なお、比較例として、基材の左右の端末部分の室内側の
ライナー紙と中芯との間に約100mm幅の板紙から形
成する補強紙(坪量470g/m2)を介装したものつ
いて、その曲げ剛性並びに初期曲げ弾性テストを行っ
た。その結果、下表のように、本発明の構成によると剛
性と弾性が向上し、特に基材の初期曲げ弾性が基材のM
D方向において40%も向上することがわかった。
【0011】 テスト条件:n=5平均値 常温にてテスト
【0012】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、紙質波形中
芯と表皮側ライナー紙との間に熱可塑性樹脂板を介装し
たので、段ボール製基材の初期曲げ弾性が基材のMD方
向において著しく向上する。この内装材をサンルーフ車
の成形天井として使用すると、従来のルーフ開口Hの後
部側コーナーの部分に発生する車両取付時の衝撃や、荷
重による「折れ」を防止することが可能となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサンルーフ車用天井内張り材の断面
図である。
【図2】 サンルーフと呼ばれる一部解放できる屋根を
持つ乗用車の外観図である。
【図3】 段ボール製基材のホットプレス工程を示した
断面図である。
【図4】 同じく段ボール基材と表皮材の接着工程を示
した断面図である。
【図5】 サンルーフ開口用を持つ段ボール製基材の概
略平面図である。
【図6】 図5のVI-VI線に沿う部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 段ボール基材 2,3 ライナー紙 4 中芯 5 熱可塑性フィルム(PE) 6 熱可塑性樹脂板(PP) 10 自動車 H ルーフ開口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のライナー紙と紙質波形中芯とを所
    用の曲面形状に熱成形し得るよう接着してなる自動車用
    天井内張りのための段ボール基材であって、段ボール基
    材の中央部にサンルーフを設けるための開口が開設され
    る段ボール基材において、前記紙質波形中芯と表皮側ラ
    イナー紙との間に熱可塑性樹脂板を介装したことを特徴
    とするサンルーフ車用天井内張り材。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂板がポリプロピレン樹
    脂からなる請求項1記載の内張り材。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂板がABS樹脂からな
    る請求項1記載の内張り材。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂板が前記サンルーフ用
    開口のまわりに部分的に設けられている請求項1記載の
    内張り材。
JP24524695A 1995-08-31 1995-08-31 サンルーフ車用天井内張り材 Pending JPH0966776A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019064326A1 (ja) * 2017-09-26 2019-04-04 河西工業株式会社 自動車用フロアボード

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5312122B1 (ja) * 1970-04-30 1978-04-27
JPS5339912B2 (ja) * 1974-04-23 1978-10-24

Patent Citations (2)

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WO2019064326A1 (ja) * 2017-09-26 2019-04-04 河西工業株式会社 自動車用フロアボード

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