JP2648701B2 - 段ボール製基材 - Google Patents

段ボール製基材

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JP2648701B2 JP27497094A JP27497094A JP2648701B2 JP 2648701 B2 JP2648701 B2 JP 2648701B2 JP 27497094 A JP27497094 A JP 27497094A JP 27497094 A JP27497094 A JP 27497094A JP 2648701 B2 JP2648701 B2 JP 2648701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車、航空
機、船舶等の天井、側壁などの内装材(以下車両用内装
材)の曲面に使用する段ボール製基材に関するもので、
特に成型性を改善した段ボール製基材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在車両用内装材には軽量化ならびにコ
ストを低減ならしめるため、基材として段ボール製の基
材が多く使用されている。図1は、車両用内装材に使わ
れている段ボール製基材の基本構成を示したものであ
る。この図に示すように、この段ボール製基材1は紙質
波形中芯2とその中芯の両面に表裏一対の紙質ライナー
3,4を熱により溶融し得る合成樹脂膜5を介して貼合
して形成されている。この段ボール製基材を使用し、車
両の天井等の内面形状に沿うように加熱成型プレスして
曲面を保持させ、その後この成形基材の表面側のライナ
ー表面に熱により溶融し得る合成樹脂膜を介して表皮材
を積層し、プレス成形により、合成樹脂膜を加熱熔融
し、前記表皮材を基材に一体に接合して、車両用内装材
が形成されている。(図2)
【0003】ところで車両用内装材、特に自動車の天井
材は複雑な形をしており、その材料には成型性が要求さ
れる。しかしながら紙はプラスチックと異なり、熱によ
る成型性が悪い。このため段ボールを基材とした場合に
は、成型性の問題から割れ、しわ等のトラブルが発生す
ることが多い。
【0004】そこでライナー、中芯にポリプロピレン繊
維(以下PP繊維)等の熱可塑性合成樹脂繊維を10〜
50%混合し、成型性を良くした天井材が提案されてい
る。(例えば特開昭52−62816)また、特開昭5
7−57662号公報には、塩化ビニル、酢酸ビニル、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂を繊維状にしたも
のを古紙パルプと混合して抄紙することが記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法による
と、ある程度の改善は図れるものの、強度、伸縮などの
点でなお充分とはいいがたく、なお成型性に問題があ
る。そこで本発明の課題は、強度、伸縮をより一層改善
し、結果として成型性を改善した段ボール製基材を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、各種の合
成樹脂繊維の中で、ポリエステル繊維を使用することに
よって目的を達成することができることを見いだした。
すなわち本発明は、紙質波形中芯紙とその中芯紙の両面
に合成樹脂膜を介して接合されたライナー紙とからなる
段ボール製基材であって、ライナー紙はポリエステル繊
維50〜80%と木材パルプ20〜80%で構成される
段ボール製基材に関するものである。
【0007】また本発明は木材パルプとポリエステル繊
維の合計100%に対してPP繊維を10〜20%加え
た紙をライナー紙として使用する段ボール製基材に関す
るものである。
【0008】本発明者等はこの発明をなすに先立って、
車両用内装材として必要な条件は以下の通りであること
を発見した。 ライナー紙の引っ張り強度は6kgf以上必要であ
る。 段ボール製基材の成型時の伸び率は10%以上必要で
ある。 完成した成型材の伸縮は下記条件1の場合、絶対値で
0.35%以下、下記条件2の場合、絶対値で0.3%
以下とする。 条件1 完成した成型材を絶乾、常温の状態から絶乾、90℃の
状態に移し、4Hr放置したとき。 条件2 完成した成型材を20℃、65%RHの状態から20
℃、90%RHの状態に移し、4Hr放置したとき。
【0009】ライナー紙の引っ張り強度が6kgfに満
たず、また段ボール製基材の成型時の伸び率が10%に
満たないと割れの問題が生ずる。完成した成型材の伸縮
が条件1の場合、絶対値で0.35%を越えるか、ある
いは条件2の場合、絶対値で0.3%を越えると、ヘッ
ドライニングとして組みつけた場合、変形により他部品
とのアンマッチ現象が発生する。そこでこのような条件
を満足する段ボール製基材の研究を行い、本発明を完成
したものである。
【0010】本発明において、ポリエステル繊維のライ
ナー紙中での割合が50%に満たないと、強度等の物性
面において、パルプ製ライナー紙と比較して効果が顕著
ではなく、また80%を越えるとライナー紙の剛度が低
下する。本発明はライナー紙にのみポリエステル繊維を
使用し、中芯紙には使用しない。中芯紙にポリエステル
繊維を混合した場合は、パルプ製の中芯紙に比較して弾
性率の低下が顕著になり、強度が出ないため、本発明の
目的を達成することができない。
【0011】本発明に使用される合成繊維はポリエステ
ル繊維に限られる。さらに好ましくは鞘芯構造のポリエ
ステルが用いられる。PP繊維を木材パルプとポリエス
テル繊維の合計100%に対して10〜20%加える
と、PP繊維が溶融し、バインダーとなって木材パルプ
とポリエステル繊維の接着強度を上げるため、さらに良
い結果が得られる。本発明においてライナー紙と中芯紙
を貼り合わせる合成樹脂皮膜はポリエチレンが好まし
い。
【0012】
【発明の効果】本発明の段ボール基材によれば、該基材
のライナー紙にポリエステル繊維を混入したことによ
り、該基材を車両用内装材の内面形状に合うように深絞
り成形するにあたり、強度、伸縮をより一層改善したの
で成型性が改善され、成形時の割れ、しわ等のトラブル
を防止することができる。
【0013】
【実施例】次に本発明を以下の実施例にしたがって具体
的に説明する。
【0014】実施例1〜4、比較例1〜4 木材パルプとポリエステル繊維の割合を表1の様にかえ
て米坪180g/m2のライナー紙を抄造した。また木
材パルプ100%、米坪120g/m2の中芯紙を抄造
した。この両者をコルゲーターで厚さ30μのポリエチ
レンフィルム層を介して貼り合わせ、段ボールシートか
らなる段ボール製基材を造った。この基材に表皮材を貼
り、成型して自動車の内装材を得た。なお比較例4のみ
は木材パルプ100%のライナー紙を使用した。ライナ
ー紙の引っ張り強さ、成型時の段ボールシートの伸び、
内装材の伸縮を測定し、成型性を目視で評価した。成型
性は特に割れ、しわ等の観点を重視したが、その他基材
の剛性や作業性等を総合的に評価した。
【0015】
【表1】
【0016】注:表の説明 1)繊維は木材パルプ以外の繊維種類。PETはポリエス
テル繊維、PPはポリプロピレン繊維。 2)割合は木材パルプ以外の繊維の割合を%で表す。 3)強度はライナー紙の引っ張り強度でJIS P81
13で測定した。 4)伸びは段ボール製基材成型時の伸び率で、%で表
す。 5)伸縮(1)は出来た成型材の伸縮条件1 絶乾、常温から絶乾、90℃、4Hrにしたとき 6)伸縮(2)は出来た成型材の伸縮条件2 20℃、65%RHから20℃、90%RHにしたとき 7)伸縮データのプラス記号は伸びを示し、マイナスは
縮むことを示し、いずれも%で表す。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明にかかる段ボール製基材の断面図であ
る。
【図2】は図1のもののホットプレス成形後を示した説
明図である。
【符号の説明】
1 段ボール製基材 2、3 ライナー紙 4 中芯紙 5 ポリエチレンフィルム 6 ポリエチレンラミネート層 7 表皮材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙質波形中芯紙と、その中芯紙の両面
    に、合成樹脂膜を介して接合されたライナー紙とからな
    る段ボール製基材であって、ライナー紙はポリエステル
    繊維50〜80%と木材パルプ20〜80%で構成され
    る段ボール製基材。
  2. 【請求項2】 木材パルプとポリエステル繊維の合計1
    00%に対し、ポリプロピレン繊維を10〜20%加え
    た紙をライナー紙とする請求項1に記載の段ボール製基
    材。
JP27497094A 1994-11-09 1994-11-09 段ボール製基材 Expired - Lifetime JP2648701B2 (ja)

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CN105173314A (zh) * 2015-07-16 2015-12-23 常州市武进翔宇电子元器件有限公司 高防水性能纸质包装箱
CN105711220A (zh) * 2016-04-12 2016-06-29 宝艺新材料股份有限公司 一种多功能瓦楞纸板
CN110861356B (zh) * 2019-12-16 2021-04-06 上海定隆纸业有限公司 一种瓦楞纸板及瓦楞纸箱的生产工艺

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