JPH0965162A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH0965162A
JPH0965162A JP8153508A JP15350896A JPH0965162A JP H0965162 A JPH0965162 A JP H0965162A JP 8153508 A JP8153508 A JP 8153508A JP 15350896 A JP15350896 A JP 15350896A JP H0965162 A JPH0965162 A JP H0965162A
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JP
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color
image
amplification factor
unit
signal
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JP8153508A
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English (en)
Inventor
Masahiro Mochizuki
正裕 望月
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Publication of JPH0965162A publication Critical patent/JPH0965162A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーによる画像読み取り装置に関し、特に
三原色の各色の黒レベル側での色の再現性を向上でき
る。 【解決手段】 原稿(例えばフィルム原稿20)を照明す
る照明手段(例えば光源61)と、前記原稿の画像を複数
の色成分に分解する色分解手段(例えばRGB3色の色
フィルタ63)と、前記色分解手段によって色分解された
画像をそれぞれ読み取り、前記複数の色成分のそれぞれ
に対応する複数の画像信号を出力する撮像手段(例えば
CCD73)と、前記複数の画像信号に対して共通な増幅
率を設定する増幅率設定手段(91)と、前記共通な増幅率
によって前記複数の画像信号をそれぞれ増幅する増幅手
段(例えばアンプ82)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラーによる画
像読み取り装置に関し、特に赤色、緑色、青色の三原色
の各色の黒レベル側での色の再現性を向上できるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像読み取り装置として
は、CCDから出力された赤色信号、緑色信号、青色信
号の各色信号を、増幅率の異なる3つのアンプで個々に
増幅していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の画像読み取り装置では、高画質を得ようとすると、各
色信号を個々に増幅する3つのアンプの黒レベルのオフ
セット量のばらつきが問題となっていた。すなわち、従
来の画像読み取り装置では、各アンプの増幅率が異なる
ため、各アンプ毎のオフセット量も異なっていた。ま
た、CCDの特に黒レベルの出力が小さいことから、オ
フセット量の相違により、黒レベル側での色の再現性に
ばらつきが発生し易かった。
【0004】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、次の点にある、すなわ
ち、請求項1記載の発明は、アンプ等の増幅手段の増幅
率を共通化することで、黒レベル側での色の再現性を向
上できるようにしている。請求項2記載の発明は、上記
した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的と
する。
【0005】すなわち、請求項2記載の発明は、照明手
段の絶対光量比を測定することで、増幅率設定手段の共
通な増幅率を的確に設定できるようにしている。請求項
3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2
記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわ
ち、請求項3記載の発明は、アンプ等の増幅手段の増幅
率を共通に設定できることから、当該増幅手段のデータ
変換テーブルも的確に設定できるようにしている。
【0006】請求項4記載の発明によれば、上記した請
求項3記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、アンプ等の増幅手段
のデータ変換テーブルの共通化を図ることができるよう
にしている。請求項5記載の発明によれば、上記した請
求項3記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0007】すなわち、請求項5記載の発明は、CCD
等の撮像手段が色分解された画像を読み取る時間である
積分時間を、複数の色成分のそれぞれに対応して設定す
ることで、照明手段の絶対光量比のばらつきを的確に補
正できるようにしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】各請求項にそれぞれ記載
された各発明は、上記した各目的を達成するためになさ
れたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の
実施の形態を用いて、以下に説明する。 (請求項1)請求項1記載の発明は、例えば図1に示す
ように、照明手段(例えば光源61)と、色分解手段(例
えばRGB3色の色フィルタ63)と、撮像手段(例えば
CCD73)と、幅率設定手段(91)と、増幅手段(例えば
アンプ82)とを備えている点を特徴とする。
【0009】前記照明手段(例えば光源61)は、例えば
図1に示すように、原稿(例えばフィルム原稿20)を照
明するものである。前記色分解手段(例えばRGB3色
の色フィルタ63)は、例えば図1に示すように、原稿
(例えばフィルム原稿20)の画像を複数の色成分に分解
するものである。
【0010】前記複数の色成分としては、例えばRGB
の三原色に分解している。色分解手段は、例えば図1に
示すRGB3色の色フィルタ(63)に限らず、例えば図6
に示すように、撮像手段である例えばCCD73Bに3ラ
インカラーセンサ(73B)を用いても良い。前記撮像手段
(例えばCCD73)は、例えば図1に示すように、色分
解手段(例えばRGB3色の色フィルタ63)によって色
分解された画像をそれぞれ読み取り、複数の色成分のそ
れぞれに対応する複数の画像信号を出力するものであ
る。
【0011】前記複数の画像信号としては、例えば赤色
信号、緑色信号、青色信号を出力させている。前記幅率
設定手段(91)は、例えば図1に示すように、複数の画像
信号に対して共通な増幅率を設定するものである。前記
増幅手段(例えばアンプ82)は、例えば図1に示すよう
に、共通な増幅率によって複数の画像信号をそれぞれ増
幅するものである。 (請求項2)請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の特徴点に加え、次の2つの点を特徴とす
る。
【0012】第1に、例えば図1に示すように、絶対光
量測定手段(例えば光学的なものとしてCCD73)を備
えている。前記絶対光量測定手段(例えば光学的なもの
としてCCD73)は、例えば図1に示すように、色分解
手段(例えばRGB3色の色フィルタ63)によって色分
解された照明手段(例えば光源61)の絶対光量比を測定
するものである。
【0013】第2に、増幅率設定手段(91)は、絶対光量
測定手段(例えば光学的なものとしてCCD73)により
測定した絶対光量比と、撮像手段(例えばCCD73)か
ら出力される複数の画像信号の出力レベルとにもとづい
て、共通な増幅率を設定するようにしている。 (請求項3)請求項3記載の発明は、上記した請求項1
又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴
とする。
【0014】すなわち、請求項3記載の発明は、例えば
図1に示すように、オフセット量測定手段(例えば光学
的なものとしてCCD73)と、データ変換テーブル作成
手段(92)とを更に有している。前記オフセット量測定手
段(例えば光学的なものとしてCCD73)は、増幅率設
定手段(91)により設定された共通な増幅率にもとづい
て、黒レベルのオフセット量を測定するものである。
【0015】前記データ変換テーブル作成手段(92)は、
オフセット量測定手段(例えば光学的なものとしてCC
D73)により測定された黒レベルのオフセット量を補正
するデータ変換テーブル(例えば図4)を作成するもの
である。 (請求項4)請求項4記載の発明は、上記した請求項3
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0016】すなわち、前記データ変換テーブル(例え
ば図4)は、共通なテーブルによって複数の画像信号を
それぞれ変換するものである。 (請求項5)請求項5記載の発明は、上記した請求項3
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0017】すなわち、請求項5記載の発明は、図1に
示すように、積分時間設定手段(93)と、撮像駆動手段
(例えばCCDドライバ87)とを更に有する点を特徴と
する。上記積分時間設定手段(93)は、撮像手段(例えば
CCD73)が色分解された画像を読み取る時間である積
分時間を、複数の色成分のそれぞれに対応して設定する
ものである。
【0018】前記撮像駆動手段(例えばCCDドライバ
87)は、積分時間設定手段(93)の設定に基づいて、撮像
手段(例えばCCD73)を駆動するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)図1〜5は、本発明の実施の形態の第1
実施例を示すものである。図1は、画像読み取り装置の
概略構成図、図2は画像読み取り手順を示すフローチャ
ート、図3は各信号の波形図、図4はデータ変換テーブ
ルを示す説明図、図5はCCDの概略構成図を各々示
す。 (画像読み取り装置)図1中、10は、画像読み取り装置
を示し、この画像読み取り装置10は、原稿、例えば透過
原稿であるフィルム原稿20を読み取るカラースキャナー
等から構成されている。
【0020】なお、原稿として、透過原稿であるフィル
ム原稿20を例示したが、写真等の非透過原稿であっても
良い。また、前記フィルム原稿20は、図1に示すよう
に、額縁状の原稿ホルダ21に保持されている。上記画像
読み取り装置10には、図1に示すように、制御装置とし
てのホストコンピュータ30が接続されている。前記ホス
トコンピュータ30は、例えばコンピュータ本体、キーボ
ード、ディスプレイ等から構成されている。そして、こ
のホストコンピュータ30からの指令により、画像読み取
り装置10の読み取りを開始し、その後、フィルム原稿20
を読み取った画像データをホストコンピュータ30に送出
している。
【0021】前記画像読み取り装置10は、図1に示すよ
うに、大別すると、原稿ホルダ21を挿入する挿入口41を
有するキャリッジ40と、このキャリッジ40を装置内に向
かって移送する移送部50と、この移送部50により移送さ
れる前記原稿ホルダ21のフィルム原稿20を、赤色(以下
「R」という。)、緑色(以下「G」という。)又は青
色(以下「B」という。)の三原色で照明する照明部60
と、この照明部60により照明されたフィルム原稿20を読
み取り、赤色信号(以下「R信号」という。)、緑色信
号(以下「G信号」という。)、青色信号(以下「B信
号」という。)のカラー画像信号を出力する画像読み取
り部70と、前記移送部50及び画像読み取り部70を制御す
る制御部80とから構成されている。 (移送部)上記移送部50は、図1に示すように、キャリ
ッジ40をスライドできるように保持する左右一対のガイ
ドバー51,51と、両ガイドバー51に沿ってキャリッジ40
をスライドする、例えばステップモータ等の駆動モータ
52とから構成されている。 (照明部)前記照明部60は、図1に示すように、キャリ
ッジ40のスライド方向に平行に光を照射する照明手段と
しての光源61と、色フィルタパレット62に保持され、光
源61から照射された光をRGBの3色に分解する色分解
手段としてのRGB3色の色フィルタ63と、前記色フィ
ルタパレット62を回転させ、RGB3色の色フィルタ63
を切り換える色切り換えモータ64と、色フィルタ63を透
過した光を集光する照明用レンズ65と、この照明用レン
ズ65からの光を直角に折り曲げて、移送されるフィルム
原稿20に垂直方向から照射する第1ミラー66とから構成
されている。 (画像読み取り部)前記画像読み取り部70は、図1に示
すように、前記フィルム原稿20を透過した光をフィルム
原稿20の下方で直角に折り曲げる第2ミラー71と、この
第2ミラー71からの光を結像する結像レンズ72と、この
結像レンズ72により結像された光を入力し、光電変換し
た後、前記フィルム原稿20の画像をカラー画像信号とし
て出力する撮像手段としての、例えばライン型のCCD
73とから構成されている。
【0022】なお、撮像手段として、ライン型のCCD
73を例示したが、二次元撮像素子を用いても良い。 (制御部)前記制御部80は、図1に示すように、CPU
90を中心に構成され、そのデータバス上には、ROM、
EEPROM、RAM等の内部メモリ群が接続されてい
る。
【0023】なお、内部メモリに加えて、画像読み取り
装置10に、光磁気(MO)ディスクドライブやハードデ
ィスク等の外部メモリーを接続しておいても良い。ま
た、前記制御部80には、図1に示すように、CCD73か
ら出力されたカラー画像信号を、CDS(相関二重サン
プリング)81を介して入力し、当該カラー画像信号を増
幅する増幅率の設定可能な増幅手段としてのアンプ82
と、このアンプ82で増幅されたアナログ信号をデジタル
信号に変換してデータバスに出力するA/D変換器83
と、このA/D変換器83で変換されたディジタル信号を
データバスを介してホストコンピュータ30に出力するイ
ンターフェース84とを備えている。
【0024】なお、インターフェース84を介してホスト
コンピュータ30に出力するディジタル信号は、A/D変
換器83から直接出力されたディジタル信号でも良いし、
或いは内部メモリ群のRAM等に一旦、蓄積後、読み出
したディジタル信号でも良い。つぎに、制御部80の動作
について説明する。
【0025】CCD73は、受光する光をアナログ画像信
号に変換するためのものである。CCD73は、図示しな
いが、フォトセンサと転送部とを有している。フォトセ
ンサは受光する光に応じて電荷を蓄積する。また、転送
部はフォトセンサに蓄積された電荷を、CCD73の外部
に転送する。CCD73の概略の構成を図5に示す。CC
D73の一部に遮光マスクが取り付けられている。遮光マ
スクはフォトセンサの所定の部分に光が到達することを
妨げるマスクである。
【0026】CCDドライバ87は、CCD73を駆動する
制御信号を出力する回路であり、撮像駆動手段として機
能する。制御信号は、図3に示すように、ライン読み出
し信号TG、転送信号Φ1、転送信号Φ2及びリセット
信号R1がある。これらの各制御信号は信号線により、
CCDドライバ87からCCD73に出力される。CCD73
は、ライン読み出し信号TGに応答して、フォトセンサ
の電荷を転送部に送り込むと共に新たにフォトセンサに
電荷を蓄積し始める。
【0027】ライン読み出し信号TGの立ち上がりから
次の立ち上がりまでの間隔が、積分時間である。すなわ
ち、フォトセンサは積分時間だけ電荷を蓄積する。積分
時間が長くなるとCCD73の出力が増える。CCD出力
は、積分時間に比例し、積分時間が2倍になると出力も
2倍となる。また、フォトセンサが積分時間に電荷を蓄
積している間、転送部は前回フォトセンサに蓄積された
電荷を転送する。転送部は、転送信号Φ1、Φ2とリセ
ット信号R1の状態の変化(電位の変化)によって順次
バケツリレー方式で、電荷を送り出す。
【0028】図3のCCD出力は、CCD73(転送部)
から外部に出力される信号を示している。CCD出力は
リセット信号R1に同期している。CCD出力は、まず
ダミー信号BがCCD73から出力される。ダミー信号B
のうち、光学的黒信号Aは光学的黒レベルを示す信号で
ある。光学的黒信号Aは図5のフォトセンサの遮光マス
クの取り付けられている部分に対応する信号である。す
なわち図3のCCD信号の光学的黒信号Aの部分は、フ
ォトセンサのうち完全遮光状態の出力信号が得られるよ
うになっている。光学的黒信号Aに基づいて、CPU90
は黒レベルのオフセットを判断する。黒レベルのオフセ
ットに関しては後述する。
【0029】図3で示される有効信号の部分が、フォト
センサの有効画素に対応するアナログ画像信号である。
すなわち、フォトセンサの有効画素数分だけ有効信号の
信号がCCD73から出力される。CCD73は有効信号出
力後、積分時間の期間終了までダミー信号Cを出力す
る。CCD73から出力されたアナログ画像信号はCDS
81とアンプ82とを介してA/D変換器83に入力する。A
/D変換器83はアナログ画像信号をディジタル信号に変
換する。
【0030】タイマ86は、CCDドライバ87へのインタ
ーバル信号に同期して、A/D変換器83に割り込み信号
を出力する。ディジタル信号は割り込み信号に応じて、
一度RAMに蓄積される。CPU90はRAMのアドレス
を指定してディジタル信号を読みだすことによって、光
学的黒信号Aのデータのレベルを検知することができ
る。同様にしてCPU90は有効画素信号のレベルを検知
することができる。
【0031】つぎに、CCD73の積分時間の変更につい
て説明する。CCD73の積分時間は、タイマ86を駆動す
る積分時間設定手段93により設定される。すなわち、積
分時間設定手段93が設定する数値により、ライン読み出
し信号の間隔(積分時間)が変更される。積分時間設定
手段93の命令に基づいて、タイマ86がCCDドライバ87
に所定の間隔でインターバル信号を出力する。CCDド
ライバ87はタイマ86からのインターバル信号に基づいて
ライン読み出し信号TGをCCD73に出力する。
【0032】以上のようにして、例えばR、G、B各々
の色分類において、CCD73の積分時間を変えることが
できる。 (画像読み取り手順)つぎに、図2を用いて、上記した
構成を備えた画像読み取り装置10を使用したフィルム原
稿20の読み取り手順について、以下に説明する。
【0033】画像読み取り装置10は、ホストコンピュー
タ30からの指令にもとづいて、図2に示すように、ま
ず、プリスキャンを開始し、プリスキャン終了後、本ス
キャンを開始する。なお、各スキャンモードは、図示し
ないが、画像読み取り装置10の外部スイッチにより指示
できるようにしても良い。
【0034】まず、画像読み取り装置10は、ホストコン
ピュータ30からのプリスキャンコマンドにより、図2に
示すように、第1ステップS1に進み、光源61のRGBの
三原色の絶対光量比の測定が行われる。本実施例では、
光源61から照射された光を、CCD73で直接読み取るこ
とにより行っている。
【0035】すなわち、CPU90の指示により、図1に
示すように、モータドライバ85を介して駆動モータ52を
駆動し、キャリッジ40に装着された原稿ホルダ21を、照
明光が直接読み取ることができる位置、例えば排出位置
に一旦、搬送する。同様に、CPU90の指示により、図
1に示すように、モータドライバ85を介して色切り換え
モータ64を駆動し、色フィルタパレット62を最初の色フ
ィルタ63、例えばRフィルタをセットする。このとき、
光源61も点灯する。
【0036】その結果、Rフィルタを透過したR光は、
図1に示すように、照明用レンズ65,第1ミラー66、第
2ミラー71、結像レンズ72を経て、CCD73に直接照射
される。CPU90は、図1に示すように、タイマ86が付
与するタイミングでCCDドライバ87を駆動し、CCD
73より1ライン目のR信号を読み取る。読み取られたR
信号は、CDS81に出力され、アンプ82、A/D変換器
83を経た後、ディジタル化される。
【0037】このディジタル化されたR信号は、図1に
示すように、データバスを通じてCPU90に出力され、
その内部メモリー群に蓄積される。R信号の読み取り終
了後、同様にG信号、B信号が順次、読み取られ、同様
に内部メモリ群に蓄積される。その後、内部メモリ群か
ら各RGB信号を読み出し、RGB信号の出力レベル
比、すなわち光源61のRGB各色の絶対光量比が演算さ
れる。
【0038】上記演算は、図1に示すように、CPU90
内の増幅率設定手段91により行われ、実際はCPU90が
内部メモリ群上で実行している。上記した第1ステップ
S1の終了後、図2に示すように、第2ステップS2に進
み、プリスキャンが実行される。まず、CPU90の指示
により、駆動モータ52を駆動し、キャリッジ40に装着さ
れた原稿ホルダ21を、所定の読み取り位置まで搬送す
る。
【0039】そして、駆動モータ52の駆動によりフィル
ム原稿20を副走査方向に移動しながら、先に説明した第
1ステップS1と同様に、まず、R信号を読み取る。R信
号の読み取り終了後、同様に、G信号、B信号を順次読
み取る。なお、プリスキャンににおいては、各ライン毎
に色フィルタパレット62を回転させ、ライン毎にRGB
信号を読み取っても良い。
【0040】上記した第2ステップS2の終了後、図2に
示すように、第3ステップS3に進み、プリスキャンによ
り読み取った各RGB信号のヒストグラムを個々に作成
する。このヒストグラムの作成も、図1に示すように、
CPU90内の増幅率設定手段91により行われ、実際はC
PU90が内部メモリ群上で実行している。
【0041】上記した第3ステップS3の終了後、図2に
示すように、第4ステップS4に進み、RGB各色の絶対
光量比と、各RGB信号のヒストグラムとにより、アン
プ82のRGB信号に共通な増幅率が決定される。上記ア
ンプ82の増幅率の決定も、図1に示すように、CPU90
内の増幅率設定手段91により行われ、実際はCPU90が
内部メモリ群上で実行している。
【0042】第1ステップS1の絶対光量比の測定に基づ
いて、RGBのディジタル信号出力を、R:G:B=
1:1:1となるように換算する必要がある。具体例と
して、絶対光量比の測定がR:G:B=50:100:
40であるとする。この場合は、Rディジタル信号が1
00/50倍、Bディジタル信号が100/40倍とな
れば、RGBのディジタル信号出力を、R:G:B=
1:1:1となるように換算することができる。
【0043】絶対光量を測定する積分時間をT1とす
る。T1はこの装置がとり得る最小積分時間とする。す
ると、R、G、Bを同じ出力にするためには、Rは(1
00/50)*T1、GはT1、Bは(100/40)
*T1の積分時間をCPU90が設定すれば良い。第2ス
テップS2では上述した積分時間を、例えばCPU90が設
定して、プリスキャンを実行する。
【0044】第3ステップS3では第2ステップS2のプリ
スキャンに基づいて、各RGBディジタル信号のヒスト
グラムを作成する。そして各RGBディジタル信号のヒ
ストグラムから各RGBディジタル信号の最大値を求め
る。具体例としては、プリスキャンにおける各RGBデ
ィジタル信号の最大値が次の値の場合を説明する。
【0045】Rディジタル信号=「200」、Gディジ
タル信号「210」、Bディジタル信号=「180」。
上記値で最も大きな値はGディジタル信号の210であ
る。後述するデータ変換テーブル(以下「LUT」とい
う。)において、ディジタル信号を8ビットのフルレン
ジで取り扱うことが望ましい。8ビットのディジタル信
号で表すとすると、ディジタル信号の取り得る最小値は
0であり、最大値は255である。よってGディジタル
信号の210を255に換算するように増幅すればよ
い。すなわち、Gディジタル信号を255/210倍す
る。R、Bディジタル信号もGディジタル信号に合わせ
て255/210倍すればよい。この255/210を
換算比と呼ぶことにする。
【0046】第4ステップS4ではアンプ82のRGB各色
分解に共通な増幅率の設定をする。まず、例えばCPU
90は、各色について第2ステップS2で設定した積分時間
と第3ステップS3で求めた換算比を掛け算する。この掛
け算の値がS1の初期設定に対する目標増幅率である。各
色の目標増幅率は以下のとおりである。 Rの目標倍率:(100/50)*(255/210)
=2.43(倍) Gの目標倍率:255/210=1.21(倍) Bの目標倍率:(100/40)*(255/210)
=3.04(倍) 本実施例のアンプ82の増幅率設定は、1、2、3、4倍
の値を取り得る。増幅率設定手段91は、目標倍率の一番
低い値を判断する。本実施例においては、Gの目標倍率
の1.21倍が一番低い値である。
【0047】つぎに、増幅率設定手段91は、目標倍率の
一番低い値である1.21に基づいてRGB各色に共通
な増幅率を決定する。まず、目標倍率の一番低い値が以
下に示す式1に当てはまるnが存在するか否かを判断す
る。 n≦目標倍率の一番低い値<n+1 (1≦n≦4)・・・(式1) 本実施例においては1≦1.21<1+1であるので、
n=1が当てはまる。このように当てはまるnが存在す
る場合はこの値(本実施例では1倍)をRGB各色分解
に共通な増幅率として設定する。
【0048】仮に式1に当てはまるnが存在しない場合
は、アンプ82の取り得る最大値である4倍を、RGB各
色分解に共通な増幅率として設定する。第5ステップS5
では各RGB色分解における本スキャンの積分時間を、
CPU90内の積分時間設定手段93が設定する。第4ステ
ップS4で設定したアンプ82の増幅率を補うようにこの積
分時間を設定する。
【0049】積分時間は次の式2によって求める。 積分時間=(各色目標倍率/RGB各色に共通な増幅率)*T1・・・(式2) よって、本実施例におけるRGB各色分解における本ス
キャンの積分時間をT2(R)、T2(G)、T2
(B)とすると、次のようになる。 T2(R)=(2.43/1)*T1 T2(G)=(1.21/1)*T1 T2(B)=(3.04/1)*T1 つぎに、第6ステップS6において、アンプ82の黒レベル
のオフセット値の設定を、例えばCPU90が行う。
【0050】まず第5ステップS5で設定された積分時間
のうち、最も短い分解色は何であるかを判断する。本実
施例においてはGである。つぎに、照明部60を駆動して
Gの照明を行なわせ、CCDドライバ87を駆動してCC
D73にGアナログ画像信号を出力させる。そして、得ら
れた光学的黒信号Aに基づいて、例えばCPU90は黒レ
ベルのオフセット値を測定する。
【0051】なお、光学的に黒レベル信号を出力しない
CCDの場合は、ダミー信号に基づいて黒レベルのオフ
セット値を測定しても良い。つぎに、第7ステップS7
において、例えばCPU90のデータテーブル作成手段9
2は、オフセット値に基づいてオフセット補正量を演算
する。そして図4に示すように、データテーブル作成手
段92はオフセット補正量だけシフトしたLUTを作成
する。LUTは、装置が持つ所定の非線形の変換テーブ
ルと、オフセット補正量とを組み合わせて生成される。
【0052】つぎに、第8ステップS8において、ホス
トコンピュータ30からの指令に基づいて、本スキャンを
実行する。このとき、CPU90はCCDドライバ87を駆
動して、第5ステップS5において設定した積分時間によ
り、RGB各色のアナログ画像信号が取り込まれる。ま
た、アンプ83は第4ステップS4において設定したRG
B各色に共通な増幅率でアナログ画像信号を増幅する。
さらに、A/D変換器83により変換されたディジタル信
号を、第7ステップS7で作成したLUTにより、CP
U90が変換処理する。
【0053】上述したように本実施例においては、RG
B各色分解において画像信号を共通な増幅率で増幅し、
同一のLUTで変換処理する。よって黒レベル側での色
再現性が向上する。また、構成が単純であるので装置が
安価になる。また、RGB間の絶対光量比のばらつき
は、CCD73の積分時間を設定することにより補正して
いる。よって、黒レベル側での色再現性の良く、RGB
間の絶対光量比のばらつきを十分補正可能な装置を安価
に構成できる。 (第2実施例)つぎに、図6〜8を用いて、本願発明の
実施の形態の第2実施例について説明する。
【0054】本第2実施例ではホストコンピュータ30か
らの濃度指定に基づいてアンプ82の増幅率を設定する。
そのため、プリスキャンを行う必要がない。図2の実施
例におけるCPU90の制御を図8のフローチャートに示
す。先の実施例と同じ制御に関しては適宜説明を省略す
る。第1ステップS1Bにおいて、絶対光量比の測定を行
う。
【0055】このときのCCD73のGディジタル信号の
出力が、8ビット(255)出力の例えば80とする。
R、G、Bの光量比は、先の実施例と同じく、R:G:
B=50:100:40とする。つぎに、第2ステップ
S2Bにおいて、ホストコンピュータ30から濃度データが
入力される。本実施例では濃度データは0.3が入力さ
れたものとする。
【0056】各RGBのディジタル信号出力を、R:
G:B=1:1:1となるように換算するための、積分
時間をT3(R)、T3(G)、T3(B)は以下の様
になる。 T3(R)=10^0.3*(255/80)*T1*(100/50) =12.8T1 T3(G)=10^0.3*(255/80)*T1 =6.4T1 T3(B)=10^0.3*(255/80)*T1*(100/40) =15.9T1 先の実施例と同様にして、第4ステップS4Bにてアンプ
増幅率が1つ設定される。本実施例の場合は、4倍の増
幅率が選択される。
【0057】つぎに、第5ステップS5Bに各積分時間の
設定が計算され、第6ステップS6Bへとつづく。図6
は、3ラインカラーセンサを用いた場合の概略構成図で
ある。また、図7は3ラインカラーセンサの各信号波形
である。3ラインカラーセンサ73Bは以下の様な光電変
換素子である。3ラインカラーセンサは3列のフォトセ
ンサを有しており、各々の列にR、G、Bのフィルタが
取り付けられている(以下、それぞれをを「R列」、
「G列」、「B列」という。)。すなわち、第1実施例
の色フィルタパレット62の機能が、3ラインカラーセ
ンサ73BであるCCDにふくまれている。
【0058】図7に示すように、CCDドライバ87は、
3ラインカラーセンサ73BのR列、G列、B列にそれぞ
れに、独立の信号読み出しパルスTG R、TG G、
TGBを出力する。よってCCD出力R、CCD出力G
及びCCD出力Bが独立して、3ラインカラーセンサ73
Bから出力される。すなわち、CCDドライバ87はR
列、G列、B列をそれぞれ別々の積分時間で駆動するこ
とが可能である。 R列、G列、B列の3出力は、セレ
クト機能を含む81B回路によって必要な色の信号が、
次段の可変アンプ82に導かれる。
【0059】以上の様な構成の装置によっても本願発明
を実現することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、請求項1記載の発明は、アンプ等
の増幅手段の増幅率を共通化することで、黒レベル側で
の色の再現性を向上することができる。
【0061】請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。すなわち、請求項2記載の発明によれば、照明手段
の絶対光量比を測定することで、増幅率設定手段の共通
な増幅率を的確に設定することができる。請求項3記載
の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の
発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0062】すなわち、請求項3記載の発明によれば、
アンプ等の増幅手段の増幅率を共通に設定できることか
ら、当該増幅手段のデータ変換テーブルも的確に設定す
ることができる。請求項4記載の発明によれば、上記し
た請求項3記載の発明の効果に加え、次のような効果を
奏する。
【0063】すなわち、請求項4記載の発明によれば、
アンプ等の増幅手段のデータ変換テーブルの共通化を図
することができる。このため、黒レベル側での色再現性
を向上することができる。また、構成が単純であるの
で、装置を安価にすることができる。請求項5記載の発
明によれば、上記した請求項3記載の発明の効果に加
え、次のような効果を奏する。
【0064】すなわち、請求項5記載の発明によれば、
CCD等の撮像手段が色分解された画像を読み取る時間
である積分時間を、複数の色成分のそれぞれに対応して
設定することで、照明手段の絶対光量比のばらつきを的
確に補正することができる。このため、黒レベル側での
色再現性の良く、RGB間の絶対光量比のばらつきを十
分補正可能な装置を安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読み取り装置の概略構成図である。
【図2】画像読み取り手順を示すフローチャートであ
る。
【図3】各信号の波形図である。
【図4】データ変換テーブルを示す説明図である。
【図5】CCDの概略構成図である。
【図6】本発明の第2実施例を示し、画像読み取り装置
の概略構成図である。
【図7】本発明の第2実施例を示し、画像読み取り手順
を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施例を示し、各信号の波形図で
ある。
【符号の説明】
10 画像読み取り装置 20 フィルム原稿 21 原稿ホルダ 30 ホストコンピュータ 40 キャリッジ 41 挿入口 50 移送部 51 ガイドバー 52 駆動モータ 60 照明部 61 光源 62 色フィルタパレット 63 色フィルタ 64 色切り換えモータ 65 照明用レンズ 66 第1ミラー 70 画像読み取り部 71 第2ミラー 72 結像レンズ 73 CCD 80 制御部 81 CDS 82 アンプ 83 A/D変換器 84 インターフェース 85 モータドライバ 86 タイマ 87 CCDドライバ 90 CPU 91 増幅率設定手段 92 データ変換テーブル作成手段 93 積分時間設定手

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する照明手段と、 前記原稿の画像を複数の色成分に分解する色分解手段
    と、 前記色分解手段によって色分解された画像をそれぞれ読
    み取り、前記複数の色成分のそれぞれに対応する複数の
    画像信号を出力する撮像手段と、 前記複数の画像信号に対して共通な増幅率を設定する増
    幅率設定手段と、 前記共通な増幅率によって前記複数の画像信号をそれぞ
    れ増幅する増幅手段とを備えたことを特徴とする画像読
    み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記画像読み取り装置は、 前記色分解手段によって色分解された前記照明手段の絶
    対光量比を測定する絶対光量測定手段を備え、 前記増幅率設定手段は、前記絶対光量測定手段により測
    定した前記絶対光量比と、前記撮像手段から出力される
    複数の画像信号の出力レベルとにもとづいて、前記共通
    な増幅率を設定するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記増幅率設定手段により設定された前
    記共通な増幅率にもとづいて、黒レベルのオフセット量
    を測定するオフセット量測定手段と、 前記オフセット量測定手段により測定された前記黒レベ
    ルのオフセット量を補正するデータ変換テーブルを作成
    するデータ変換テーブル作成手段とを更に有することを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像読み取り装
    置。
  4. 【請求項4】 前記データ変換テーブルは、共通なテー
    ブルによって前記複数の画像信号をそれぞれ変換するこ
    とを特徴とする請求項3記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像手段が前記色分解された画像を
    読み取る時間である積分時間を、前記複数の色成分のそ
    れぞれに対応して設定する積分時間設定手段と、 前記積分時間設定手段の設定に基づいて、前記撮像手段
    を駆動する撮像駆動手段とを更に有することを特徴とす
    る請求項3記載の画像読み取り装置。
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JP7-148452 1995-06-15
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