JPH0965129A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0965129A
JPH0965129A JP7214504A JP21450495A JPH0965129A JP H0965129 A JPH0965129 A JP H0965129A JP 7214504 A JP7214504 A JP 7214504A JP 21450495 A JP21450495 A JP 21450495A JP H0965129 A JPH0965129 A JP H0965129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、安価でありかつ高品位な誤差
拡散法による階調変換が可能な画像処理装置を提供す
る。 【解決手段】 画像処理装置は、入力画像f(x,y)
を2値画像データg(x,y)に変換する。画像処理装
置は2値化誤差を周辺誤差へ分散させるための第1の演
算ループ23,24,25,26と2値化結果g(x,
y)を数ライン分格納し、注目画素の周辺の2値化結果
の重み付け平均をとった積分データBintxyと注目画
素の周辺の2値化結果の2次微分値をとった微分データ
Bdifferxyとを算出し、積分データBintxy
微分データBdifferxyを加算し、加算データBa
vexyと入力画像データf(x,y)との差を算出する
第2の演算ループ27,28,29,30,31とを含
み、その2値化平均誤差EBavexyを周辺画素へ分散
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は連続した階調を含
んだ画像を2値化する画像2値化処理を行なう画像処理
装置に関し、特に2値化と同時にエッジ強調を行なえる
高画質の2値化処理の可能な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像処理において連続した階調を
含んだ画像の明暗を0と1に2値化するデータ処理が行
なわれている。
【0003】図6は、そのような従来の画像処理装置の
構成を示すブロック図である。図6を参照して、従来の
画像処理装置10は、装置全体を制御するMPU(Micr
o Processor Unit)11と、画像処理装置の操作を行な
うための操作パネル12と、CCDなどの光電変換素子
およびこれを走査する駆動系からなる画像入力装置13
と、入力された画像データをアナログデータからデジタ
ルデータに変換するA/D変換装置14と、Log変換
装置15と、先鋭度MTF(Modulator Transfer Funct
ion )補正装置16と、ガンマ補正装置17と、画像2
値化装置18と、プリンタ(画像記録装置)19とを含
む。MPU11、操作パネル12と各装置13〜19と
の間はMPUシステムバス35で接続され、各装置間1
3〜19は画像バス36で接続される。
【0004】画像入力装置13は、たとえば連続階調画
像と線画像などからなる混在原稿をスキャンして標本化
アナログ信号を生成し、A/D変換装置14は、その標
本化アナログ信号を1画素がたとえば8ビット(256
階調)の値を持つ連続階調反射率データとして量子化す
る。Log変換装置15は、連続階調反射率データか
ら、連続階調反射率データとはlogの関係であるとこ
ろの8ビット連続階調濃度データを算出する。
【0005】先鋭度補正装置16は、たとえばラプラシ
アルフィルタなどのデジタルフィルタを用いて、連続階
調濃度画像の先鋭度補正を行なう。ガンマ補正装置17
は、画像入力装置13と画像記録装置19の階調カーブ
の差異を補正して画像処理装置全体として望ましいガン
マ特性を実現するため、もしくは操作者が自己の望まし
いガンマ特性を設定するためのものである。具体的に
は、たとえば256ワード8ビット程度のLUT(ルッ
クアップテーブル)RAMを用いて、MPU11により
非線形ガンマ補正データがRAMに設定され、ガンマ補
正を行なうものである。
【0006】画像2値化装置18は、たとえば誤差拡散
2値化方式等の面積階調2値化法を用いて、前述のガン
マ補正された8ビット連続階調濃度データを明暗に応じ
た1ビット2値データに変換する。変換された1ビット
2値データは、プリンタ19(電子写真プリンタもしく
はインクジェットプリンタなど)で記録媒体に印字され
る。
【0007】ところで、画像2値化装置18で行なわれ
る2値化手法である誤差拡散法は、入力画像濃度と出力
画像濃度の画像ごとの濃度差(2値化誤差)を算出し、
この算出結果を周辺画素に特定の重み付けを施した後に
分散させていく方法である。これについては、文献R.
W.Floyd,L.Steinberg “An adapt
ive algorithm for spatial gray scale” SID.1
7.pp.75〜77(1976)で報告がなされてい
る。
【0008】同文献によれば、入力多値画像の濃度を式
(1)、出力画像濃度を式(2)とすれば、2値化誤差
xyは式(3)で表わされる。誤差拡散法は、この2値
化誤差Exyを平均して小さくしようとするもので、入力
多値画像f(x,y)に対して周辺誤差の重み付け平均
値で補正を行なう。重み付け平均値をEavexyとすれ
ば、Eavexyは式(4)で表わされる。一般に重み付
け係数mk,l は注目画素に近いほど大きく、主走査方向
のマトリックサイズkは5画素、副走査方向サイズlは
2〜3ラインとする場合が多い。
【0009】
【数1】
【0010】なお、x,yは、画像データの画素のアド
レスを示す変数で、xの値は、副走査方向のアドレス、
yの値は、主走査方向のアドレスを示す。したがって、
f(x,y)は、アドレス(x,y)の画素の画像デー
タの値、g(x,y)は、アドレス(x,y)の画素の
出力画像濃度、同様にExy,Eavexyはそれぞれ、ア
ドレス(x,y)の画素に対する2値化誤差および積分
データの値を示す。
【0011】また、k,lは、係数がマトリックス状に
配置されたフィルタの縦、横方向のアドレスを示してお
り、k,lは、フィルタの範囲内で変動する。式(4)
におけるmk,l は、フィルタにおけるアドレス(k,
l)の係数を示す。
【0012】図7は従来の画像2値化装置18の内部構
成を示すブロック図である。図7を参照して、画像2値
化装置18は、多値(たとえば256階調)の画像デー
タf(x,y)を誤差データEavexyで補正するため
の加算器21と、加算器21に接続され、誤差補正デー
タf1(x,y)を所定の2値化しきい値Th(たとえ
ば128)で2値化して2値データg(x,y)を出力
する比較器22と、1ビットの2値データg(x,y)
を入力し、2値データg(x,y)が“1”であればH
igh基準値を、“0”であればLowを選択して出力
するセレクタ23と、セレクタ23から出力された値と
誤差補正データf1 (x,y)との差を算出する減算器
24と、算出された2値化誤差Exyをストアする誤差格
納メモリ25と、2値化された誤差データExyを他の画
素へ拡散するための重み付け平均値Eavexyを算出す
る周辺誤差重み付けフィルタ26とを含む。
【0013】図7に示すように、式(3)で表わされた
2値化誤差Exyは実際には Exy=f(x,y)+Eavexy−g(x,y)…(5) で表わされ、図に示すようなフィードバックループを構
成する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】誤差拡散2値化法の重
大な問題は、低濃度の再生の再現性がよくないことであ
る。誤差拡散は1ドットの大きさが固定で、その密度の
変化によって画像の濃淡を表わすため、薄い濃度領域で
は原理的に高周波画像が再現できない問題があった。こ
れらの問題に鑑みて、従来ラプラシアンフィルタ(2次
微分フィルタ)を用いた先鋭度補正装置16により、低
濃度細線の振幅レベルを増幅し、画像の先鋭度を高め、
低濃度細線の再現性を改善する方式が広く行なわれてき
た。
【0015】しかしながら、たとえばラプラシアンフィ
ルタによる先鋭度補正を行なうためには、従来、2値化
装置とは別に先鋭度補正のための回路を設ける必要があ
り、装置が複雑になるとともに高価になるという問題が
あった。
【0016】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、簡単な構成でかつ安価であると
ともに高品位な誤差拡散法による階調数変換が可能な画
像処理装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る、入力さ
れたM値の画像データをN値の画像データ(M>N)に
変換する誤差拡散法を用いた階調変換方式を有する画像
処理装置は、変換されたN値データを記憶する記憶手段
と、記憶されたN値データに対して局所的重み付け積分
値を算出する第1演算手段と、記憶されたN値データに
対して局所的微分値を算出する第2演算装置と、局所的
重み付け積分値と局所的微分値と入力されたM値画像デ
ータから補正データを算出する第3演算手段と、補正デ
ータで入力されたM値画像データを補正する補正手段と
を含む。
【0018】記憶されたN値データに対して局所的微分
値が第2演算手段で演算され、その演算結果も考慮して
入力画像データの補正データが算出される。局所的微分
値が演算され、それによってエッジ強調効果が得られ、
低濃度再生の再現性が向上するため、従来のような高価
なMTF補正回路が不要になる。
【0019】請求項2に係る画像処理装置においては、
請求項1の第3演算手段は局所的微分値に所望の比率を
乗算する乗算手段と、乗算結果と局所的重み付け積分値
を加算する手段と、加算結果と入力M値画像データとの
差を算出する手段とを含み、その算出結果が補正データ
とされる。
【0020】局所的微分値に応じて所望の比率を乗算す
るため、比率を選択することによりエッジ強調等を自由
に調整することができる。
【0021】請求項3に係る画像処理装置においては、
請求項1の第3演算手段が、入力されたM値画像データ
の画像の領域の特性を判別する領域判別手段と、領域判
別手段による判別結果により、所定の乗算係数を設定す
る手段と、局所的微分値に乗算係数を乗算する手段と、
乗算結果を局所的重み付け積分値に加算する手段と、加
算された値と入力M値画像データとの差を算出する手段
とを含み、その算出結果が補正データとされる。
【0022】入力画像データの画像領域の特性によって
乗算係数が所定の値に設定され、それが局所的微分値に
対して乗算されるため、入力された画像データの特性に
応じた補正が行なわれる。
【0023】請求項4に係る画像処理装置においては、
請求項3の領域判別手段が局所領域の入力されたM値画
像データの最大値/最小値を演算する第4演算手段と、
前記第4演算手段の演算結果に基づいて領域を判別する
判別手段とを含む。
【0024】入力M値画像データの最大値/最小値が演
算され、その結果に基づいて領域が判別される。
【0025】請求項5に係る画像処理装置においては、
領域判別手段は領域が文字領域かまたは写真領域かを判
別し、乗算係数を設定する手段は、文字領域では乗算係
数を写真領域よりも高い値に設定する。
【0026】入力画像データが文字データか写真データ
かが判定され、文字データであれば写真データよりも乗
算比が高く設定されるため文字データであればエッジが
強調され写真データであればエッジは強調されない。
【0027】請求項6に係る画像処理装置においては、
請求項3の領域判別手段が局所領域の入力されたM値画
像データのエッジを検出する手段と、エッジ検出結果に
基づいて領域を判別する判別手段を含む。
【0028】入力されたM値画像データのエッジを検出
することによって領域の特性が判別される。
【0029】請求項7に係る画像処理装置においては、
請求項6の領域判別手段は、領域が文字領域かまたは写
真領域かを判別し、乗算係数を設定する手段は文字領域
では乗算係数を写真領域よりも高い値に設定する。
【0030】したがって、文字データであれば写真デー
タに比べてエッジの強調が行なわれる。
【0031】
【発明の実施の形態】
(1) 第1実施形態 以下この発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0032】図1は第1の実施形態に係る画像処理装置
の要部を示すブロック図であり、従来の画像処理装置の
図7に対応する。図1を参照して、この発明の第1実施
形態に係る画像処理装置の画像2値化装置100は、従
来の画像2値化装置18に対して出力画像濃度g(x,
y)を入力し、その2値画像データを3ライン分ストア
する2値画像メモリ27と、2値画像メモリ27からの
2値画像データg(x,y)を受けてそれに対して注目
画素の周辺の2値化結果の重み付け平均をとった積分デ
ータBintxyを作成するための2値画像積分フィルタ
28と、同じく2値画像メモリ27からの2値画像デー
タg(x,y)を受けてそれに対して注目画素の周辺の
2値化結果の2次微分値をとった微分データを作成する
ための2値画像微分フィルタ29と、積分データBin
xyと、微分データBdifferxyとを加算する加算
器30と、加算器30からの加算データBavexyと入
力画像データf(x,y)との差データEBavexy
算出するための減算器31とが追加される。差データE
Bavexyが加算器21によって入力画像データf
(x,y)に加算されることにより、2値化平均誤差を
周辺画素へ分散させるための第2の演算ループが形成さ
れる。
【0033】次に動作について説明する。入力された式
(1)で表わされる多値画像濃度データf(x,y)が
加算器21に入力される。加算器21で誤差補正された
誤差補正データf1(x,y)は、比較器22により固
定2値化しきい値Thで2値化される。2値化された出
力画像濃度はg(x,y)(=0or1)(式(2))
で表わされ、この値がセレクタ23と2値画像メモリ2
7に入力される。セレクタ23において所定の基準値に
応じて選択された誤差データe1(x,y)が減算器2
4に入力され、そこで2値化誤差Exyが算出される。2
値化誤差Exyは誤差メモリ25に3ライン分記憶され、
誤差重み付けフィルタ26を用いて2値化誤差Exyを他
の画素へ拡散させるための重み付け平均値Eavexy
算出される。この値は式(4)で述べたとおりである。
【0034】2値画像メモリ27に入力された出力画像
濃度データg(x,y)は2値画像積分フィルタ28で
積分され、式(6)で表わされる2値画像積分値Bin
xyが得られる。また、出力画像データg(x,y)は
2値画像微分フィルタ29にも入力され、そこで式
(7)で表わされる2値画像微分値Bdifferxy
得られる。
【0035】ここで、Bdifferxy,Bavexy
よびEBavexyはそれぞれ、アドレス(x,y)の画
素に対する微分データ、加算データおよび差データの値
を示す。
【0036】ここで、式(6)中のm2k,l は、2値画
像積分フィルタ28に示すように中央になるに従い重み
の増す係数の総和=1の重み付け積分係数である。ま
た、式(7)におけるm3k,l は、2値画像微分フィル
タ29に示すように、総和=0の2次微分係数である。
これらはともに、式(4)と同様に各フィルタにおける
アドレス(k,l)の係数を示す。
【0037】次に加算器10により2値画像積分値Bi
ntxyに対して2値画像微分値Bdifferxyを加算
することでエッジ強調された2値化平均値Bavexy
式(8)に示すように得られる。この2値化平均値Ba
vexyと原画像データf(x,y)との差EBavexy
を減算器31で求める。差EBavexyは式(9)で表
わされる。これと周辺誤差の重み付け平均値Eavexy
を用いて入力画像データf(x,y)に対して加算器2
1で補正する。
【0038】この補正による効果を図2に示す。図2
(A)は従来の誤差拡散画像であり、図2(B)がこの
実施形態による画像の例である。従来の誤差拡散画像と
比較して、エッジの強調されたコントラストのよい高品
位な画像が得られるのがわかる。
【0039】
【数2】
【0040】(2) 第2実施形態 次にこの発明の第2実施形態について説明する。
【0041】図3はこの発明の第2実施形態の構成を示
すブロック図である。第1の実施形態に対して第2の実
施形態においては入力画像データf(x,y)の領域の
特性を判別する領域判別装置32が設けられている点が
第1の実施形態と異なる。すなわち第2の実施形態にお
いては、入力画像データf(x,y)の属する領域が文
字領域か写真領域かのいずれの領域であるかを判別し、
その判別結果に応じて2値画像微分値Bdifferxy
に対して定数Cを乗算器33で乗算し、式(10)で表
わされるBdiffer′xyを算出する。算出されたそ
れ以外の構成については第1の実施形態と同様であるの
で、同一部分に同一符号を付して構成の詳細な説明は省
略する。
【0042】次に、領域判別装置32の具体的な動作内
容について説明する。線画領域と連続階調写真画像領域
からなる混在原稿に対して、すべての領域で等しくエッ
ジを強調すると写真領域ではノイズが強調され、望まし
くない結果が得られる場合がある。したがって、入力画
像データが文字領域のものか写真画像領域のものかを判
別し、自動的に定数Cの増減を制御すれば画質的にも操
作上も効果的である。
【0043】領域判別装置32は、入力画像データが文
字領域と判定すれば、定数Cを写真領域よりも大きく
し、エッジ強調量を大きくする。その結果先鋭度の高い
画像が得られる。一方、写真領域と判定すれば、定数C
を文字領域よりも低く設定する。それによってエッジ強
調量が小さくなり、先鋭度の低い画像が得られる。
【0044】このようにエッジ強調量が調整された乗算
データBdiffer′xyが2値画像積分フィルタから
の出力Bintxyと加算され、式(11)で表わされる
2値化平均値Bave′xyが算出され、これと原画像デ
ータf(x,y)との差EBave′xy(式(12))
が加算器21に加算される。
【0045】
【数3】
【0046】次に、領域判別装置32の具体的な構成に
ついて説明する。図4は領域判別装置32の具体的構成
を示すブロック図である。図4を参照して、入力された
画像データf(x,y)はメモリ51に5ライン分記憶
され、最大値/最小値検出フィルタ52により注目画素
を中心とする5×5局所領域内のaからxまでの25画
素の最大値/最小値がそれぞれ検出される。検出された
最大値/最小値は減算器53によりその差(最大値−最
小値)が算出され、比較器54により、MPU11が与
える領域判別しきい値th1と比較される。
【0047】上記の差がしきい値th1より大きければ
文字領域と判定し、セレクタ55によってMPU11が
設定する文字領域用係数T(たとえば1.5)が選択さ
れ出力される。上記の差がしきい値th1よりも小さけ
れば写真領域と判定し、セレクタ55によってMPU1
1が設定する写真領域用係数P(たとえば0.0)が選
択され係数Cとして出力される。このような処理によ
り、文字領域はシャープに、写真領域はノイズが少なく
滑らかな高品位な画像が得られる。
【0048】次に領域判別装置32の別の具体例につい
て説明する。図5は領域判別装置32の他の実施形態を
示すブロック図である。図6を参照して、入力された画
像データf(x,y)はメモリ61により5ライン分記
憶され、1次微分フィルタや2次微分フィルタ、あるい
はそれらの組合せフィルタ等からなるエッジ検出フィル
タ62により5×5局所領域内エッジ量が検出され、そ
れらの絶対値が出力される。検出された絶対値エッジ量
は、比較器63によりMPU11が与える領域判別しき
い値th2と比較される。
【0049】上記の値がしきい値th2よりも大きけれ
ば文字領域と判定し、セレクタ65によってMPU11
が設定する文字領域用係数T(たとえば1.5)が選択
されて出力される。上記の差がしきい値thよりも小さ
ければ写真領域と判定し、セレクタ65によってMPU
11が設定する写真領域用係数P(たとえば0.0)が
選択されて係数Cとして出力される。
【0050】このような処理により、文字領域はシャー
プに、写真領域はノイズが少なく滑らかな高品位な画像
が得られる。
【0051】なお、上記実施形態では、領域判別装置を
設け、その判別結果に応じて所定の定数を乗算したが、
領域判別をすることなく、画像に対して所望のエッジ強
調を行なうため、所望の定数を乗算するようにしてもよ
い。
【0052】本実施形態においては、256階調(25
6値)の画像データを2値画像データに変換するものを
示したが、これに限るものではなく、多値画像データを
これより階調数の少ない画像データに変換するもの、す
なわち、M値の画像データをN値の画像データ(M>
N)に変換する画像処理装置に適用できることはいうま
でもない。
【0053】
【発明の効果】上記のように請求項1に係る画像処理装
置によれば、変換されたN値データに対して局所的微分
値を算出し、局所的微分値を用いて入力されたM値画像
データを補正するため、エッジ強調効果が得られ、低濃
度再生の再現性が向上する。したがって、従来のような
ラプラシアンフィルタによるMTF補正をする必要がな
くなる。その結果、装置が簡単になるとともに安価にで
きかつ高品位な階調数変換を行なえる画像処理装置が提
供できる。
【0054】請求項2に係る画像処理装置によれば、局
所的微分値に対して所望の比率を乗算するため、比率を
選択することによりエッジ強調量を自由に調整できる。
【0055】その結果、エッジ強調量を自由に調整でき
る画像処理装置が提供できる。請求項3,4および6に
係る画像処理装置においては、入力画像データの画像領
域の特性によって乗算係数が所定の値に設定され、それ
が局所的微分値に対して乗算されるため、入力された画
像データの特性に応じたデータ補正が行なわれる。
【0056】その結果、画像領域の特性に応じたエッジ
強調が行なわれる画像処理装置が提供できる。
【0057】請求項5および請求項7に係る画像処理装
置においては、入力画像データが文字データか写真デー
タかが判別され、文字データであれば写真データよりも
乗算係数が高く設定される。
【0058】その結果、文字データであれば写真データ
に比べてエッジが強調されるため、文字ははっきりと、
一方写真はノイズが抑えられた画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る画像2値化装置
のブロック図である。
【図2】この発明の効果を説明するための図である。
【図3】この発明の第2実施形態に係る画像2値化装置
のブロック図である。
【図4】領域判別装置の一実施形態を示す図である。
【図5】領域判別装置の他の実施形態を示す図である。
【図6】従来の画像処理装置の要部を示すブロック図で
ある。
【図7】従来の画像2値化装置のブロック図である。
【符号の説明】
11 MPU 12 操作パネル 13 画像入力装置 14 A/D変換装置 15 Log変換装置 16 先鋭度補正装置 17 ガンマ補正装置 18 画像2値化装置 19 プリンタ 21 加算器 22 比較器 23 セレクタ 24 減算器 25 誤差格納メモリ 26 誤差重み付けフィルタ 27 2値画像メモリ 28 2値画像積分フィルタ 29 2値画像微分フィルタ 30 加算器 31 減算器 32 領域判別装置 33 乗算器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたM値の画像データをN値の画
    像データ(M>N)に変換する誤差拡散法を用いた階調
    変換方式を有する画像処理装置であって、 変換されたN値データを記憶する記憶手段と、 前記記憶されたN値データに対して局所的重み付け積分
    値を算出する第1演算手段と、 前記記憶されたN値データに対して局所的微分値を算出
    する第2演算手段と、 前記局所的重み付け積分値と前記局所的微分値と前記入
    力されたM値画像データから補正データを算出する第3
    演算手段と、 前記補正データで前記入力されたM値画像データを補正
    する補正手段とを含む、画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第3演算手段は、前記局所的微分値
    に所望の比率を乗算する乗算手段と前記乗算結果と前記
    局所的重み付け積分値を加算する手段と、前記加算結果
    と前記入力M値画像データとの差を算出する手段とを含
    み、その算出結果を前記補正データとする、請求項1に
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第3演算手段は、 前記入力されたM値画像データの画像の領域の特性を判
    別する領域判別手段と、 前記領域判別手段による判別結果により、所定の乗算係
    数を設定する手段と、 前記局所的微分値に前記乗算係数を乗算する手段と、 前記乗算結果を前記局所的重み付け積分値に加算する手
    段と、 前記加算された値と前記入力M値画像データとの差を算
    出する手段とを含み、その算出結果を前記補正データと
    する、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記領域判別手段は、局所領域の前記入
    力されたM値画像データの最大値/最小値を演算する第
    4演算手段と、前記第4演算手段の演算結果に基づいて
    前記領域を判別する判別手段とを含む、請求項3に記載
    の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記領域判別手段は前記領域が文字領域
    かまたは写真領域かを判別し、 前記乗算係数を設定する手段は、前記文字領域では前記
    乗算係数を前記写真領域よりも高い値に設定する、請求
    項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記領域判別手段は、局所領域の前記入
    力されたM値画像データのエッジを検出する手段と、前
    記エッジ検出結果に基づいて前記領域を判別する判別手
    段を含む、請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記領域判別手段は、前記領域が文字領
    域かまたは写真領域かを判別し、 前記乗算係数を設定する手段は、前記文字領域では前記
    乗算係数を写真領域よりも高い値に設定する、請求項6
    に記載の画像処理装置。
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