JPH096367A - 車室内騒音低減装置 - Google Patents

車室内騒音低減装置

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Publication number
JPH096367A
JPH096367A JP7153359A JP15335995A JPH096367A JP H096367 A JPH096367 A JP H096367A JP 7153359 A JP7153359 A JP 7153359A JP 15335995 A JP15335995 A JP 15335995A JP H096367 A JPH096367 A JP H096367A
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JP
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noise
vibration
force
circuit
intermediate plate
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JP7153359A
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English (en)
Inventor
Manpei Tamamura
万平 玉村
Eiji Shibata
英司 柴田
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】安価で、スペースをとらず、軽量で、簡単に騒
音の騒音源信号を精度良く検出し運転条件によらず安定
した制御を行う車室内騒音低減装置を提供する。 【構成】振動伝達力は、エンジンマウント11のマウン
トラバーと中間板13に伝達し、圧電材料で形成された
中間板13の力に応じた電圧変化が入力信号変換回路1
4から、プライマリソースPs として適応フィルタ15
とCMN0 回路16とに入力される。適応フィルタ15で
はプライマリソースPs はフィルタ係数と合成され、ス
ピーカ20から相殺音として発せられ、受聴点で、振動
騒音と相殺音とが干渉し騒音が低減させられ、マイク2
1で騒音低減状態が検出されLMS演算回路17に入力
される。CMN0 回路16ではプライマリソースPs は補
償係数と合成されLMS演算回路17に出力される。そ
して、LMS演算回路17で騒音低減状態とCMN0 回路
16からの信号とに基づきフィルタ係数を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の騒音を、騒音
源と受聴点での騒音低減状態とに基づいて形成した相殺
音と干渉させて低減させる車室内騒音低減装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンやサスペンション等
の騒音源の振動を主要因とする車室内騒音に対して、マ
ウント、その他制振材により、騒音源の振動を抑え、車
室内騒音を低減することが行われている。
【0003】このようなエンジンやサスペンション等の
騒音源側と車体側との間に使用されるマウントや制振部
材には、図7に示すように、その振動特性(ばね特性や
共振周波数等)を調整するために中間板が多く用いられ
ている。図7(a)はエンジン1と車体2側との間に使
用されるマウントラバー3に中間板4を用いた例を、図
7(b)はアーム5と車体側(クロスメンバ)6との間
に使用されるラバーブッシュ7に中間板8を用いた例で
ある。
【0004】図8で上記図7(a)の原理・作用を説明
すると、中間板はマウントラバー3の圧縮方向(図中縦
方向の矢印)のばね定数を高め、せん断方向(図中横方
向の矢印)のばね定数への影響をほとんど与えない働き
がある。圧縮方向のばね定数は、中間板4によりゴムの
変形が抑えられるために上昇するが、ゴム形状によって
は、約2倍のばね定数にすることができる。すなわち、
図8(a)に示す中間板4のないマウントラバー9は、
図8(b)に示すように、圧縮方向の力P1 で大きく変
形することができるが、図8(c)(図7(a))に示
すように、中間板4をマウントラバー3に介装すること
により、図8(d)に示すように、圧縮方向の力P2 で
変形することが抑制され、同じ縦方向変位の変形を得る
ためにP1 より大きな力P2 (P2 はP1 の約2倍)を
必要とする。騒音源側からの振動伝達力は、騒音源側と
車体側の振動特性によって一概にいえないが、マウント
ラバーやラバーブッシュの圧縮方向のばね定数が、せん
断方向に比べて数倍(例えば、5倍)と大きく、中間板
によりさらに倍増するので圧縮方向の要因が非常に大き
くなる。
【0005】一方、最近では、特開平5−35282号
公報あるいは特開平5−86833号公報等に開示され
るように、LMS(Least Mean Square )アルゴリ
ズム、或いは、このLMSアルゴリズムを多チャンネル
に拡大したMEFX−LMS(Multiple Error Fil
tered X−LMS)アルゴリズムを利用し、エンジンや
サスペンション等の騒音源の振動を主要因とする車室内
騒音に対して、この振動騒音と同一振幅で逆位相の音
(相殺音)を音源から発生させ、車室内騒音を低減させ
る車室内騒音低減装置が提案され一部実用化され始めて
いる。
【0006】この車室内騒音低減装置では、消音しよう
とする振動騒音と相関の高い信号を騒音源信号(プライ
マリソース)として検出し、このプライマリソースから
適応フィルタによって騒音に対する相殺音を合成してス
ピーカから発生する。そして、受聴点における騒音低減
状態を誤差信号(エラー信号)としてマイクにより検出
し、このエラー信号と上記プライマリソースとからLM
Sアルゴリズムにより適応フィルタのフィルタ係数を更
新して受聴点における騒音低減を最適な値とするように
なっている。
【0007】車室内の振動騒音は、エンジンやサスペン
ション等の騒音源側の振動が、主に、マウントや制振部
材あるいは空気等の伝達媒体を伝達し、車体側を振動さ
せることによって生じる。このため、前記先行例では、
騒音源側の振動を振動センサで検出し、プライマリソー
スとして得ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、騒音源
側の振動を検出しても車体側の状態(振動)により、振
動騒音は変化してしまう。すなわち、騒音源側とともに
車体側も、それぞれ別の要因で振動しており、騒音源側
と車体側の相対的な変位(振動伝達力で示される変位)
によって振動騒音は変化してしまい、騒音源側の振動を
検出しても正確なプライマリソースを得られないといっ
た問題がある。
【0009】また、このような車室内騒音低減装置で
は、振動源の振動、或いは、振動伝達力を検出するた
め、検出の容易さから複数の加速度センサを用いたもの
が多い。しかし、この複数の加速度センサを用いた検出
システムでは、測定系の制御が複雑となる上、コスト、
スペース、重量の面で不利となるといった問題がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、安価で、スペースをとることなく、軽量で、簡単
に、車室内騒音に関わる騒音源信号を精度良く検出する
ことができ、運転条件によらず安定した制御を行うこと
ができる車室内騒音低減装置を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による車室内騒音低減装置は、車室内騒音の騒音
源の振動を騒音源信号として騒音源信号検出手段で検出
し、所定に変換して適応フィルタで合成し、相殺音発生
手段から騒音に対する相殺音として発生し、受聴点の騒
音低減状態を誤差信号として誤差信号検出手段で検出
し、上記誤差信号と車室内伝達特性で補償した上記騒音
源信号とに基づき上記適応フィルタの係数更新を行う車
室内騒音低減装置において、上記騒音源信号検出手段を
力検出部を有する力センサで形成するとともに、上記力
検出部を、上記騒音源の振動による力が伝達する部材の
振動特性を調整自在に設けたものである。
【0012】
【作 用】上記構成において、エンジン、サスペンショ
ン等の車室内騒音の騒音源の振動は、振動特性が騒音源
信号検出手段の力センサの力検出部で調整されている力
が伝達する部材を介して、車室内騒音として伝達され
る。一方、上記力検出部で検出された伝達力は、所定の
騒音源信号に変換され適応フィルタで合成されて、相殺
音発生手段から騒音に対する相殺音として発生される。
そして、受聴点での騒音低減状態は誤差信号として誤差
信号検出手段で検出され、上記誤差信号と車室内伝達特
性で補償した上記騒音源信号とに基づき上記適応フィル
タの係数更新が行なわれる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1〜図4は本発明の第一実施例を示し、図1は
車室内騒音低減装置のシステム概略図、図2は入力信号
変換回路の説明図、図3はマウントの構造の説明図、図
4は力センサの特性の説明図である。
【0014】図1において、符号10は騒音源としての
エンジンを示し、このエンジン10は、エンジン振動で
発生する力が伝達する部材としての制振構造のエンジン
マウント11を介して、車体側部材12に載置されてい
る。
【0015】後述するように、上記エンジンマウント1
1に設けられた中間板13は、力センサの力検出部とな
っており、上記中間板13からの信号が、入力信号変換
回路14を介して、騒音源信号(プライマリソースPs
)として適応フィルタ15とスピーカ/マイク間伝達
特性補償回路(以下「CMN0 回路」と略称)16とに入
力されるようになっている。
【0016】上記入力信号変換回路14は、図2に示す
ように、アンプ14a、フィルタ14b、A/D変換器
14c等から構成され、上記中間板13からのアナログ
信号を増幅してデジタル信号に変換する回路に形成され
ている。
【0017】また、上記適応フィルタ15は、LMS演
算回路17により更新可能なフィルタ係数W(n) を有す
るFIR(Finite Impulse Response )フィルタで
あり、所定のタップ数(例えば、512タップ)に形成
されている。
【0018】この適応フィルタ15に入力された上記プ
ライマリソースPs は、上記フィルタ係数W(n) と畳み
込み積和され、キャンセル信号として、D/A変換器1
8に出力され、フィルタ回路(図示せず)およびアンプ
回路(AMP回路)19を介して、相殺音発生手段とし
てのスピーカ20から相殺音を発生するようになってい
る。
【0019】上記スピーカ20は、例えば、図示しない
車内のフロントドア等に配設されており、車内の受聴点
(例えば、運転席の乗員の耳位置に近接する位置)に
は、誤差信号検出手段としてのマイク21が設けられて
いる。
【0020】上記マイク21にて検出された騒音低減状
態を示す誤差信号(相殺音とエンジン関連の振動騒音と
の干渉の結果を示す信号;エラー信号)は、アンプ回路
(AMP回路)22、フィルタ回路(図示せず)および
A/D変換器23を介して上記LMS演算回路17に入
力されるようになっている。
【0021】また、前記CMN0 回路16には、予めスピ
ーカ/マイク間伝達特性CMNが有限のインパルスレスポ
ンスで近似して(補償係数CMN0 として)設定されてお
り、入力されたプライマリソースPs に、上記補償係数
CMN0 を乗じる(畳み込み積和する)ことにより補償し
て、上記LMS演算回路17に信号を出力する回路とな
っている。
【0022】上記LMS演算回路17では、上記A/D
変換器23からの信号と、上記CMN0 回路16で補償さ
れた(畳み込み積和された)プライマリソースPs とか
ら、周知のLMSアルゴリズムにより前記適応フィルタ
3のフィルタ係数W(n) の修正量を求め、フィルタ係数
W(n) を更新する。
【0023】ここで、更新後のi番目のフィルタ係数を
Wi(n+1),更新するi番目のフィルタ係数をWi(n),ス
テップサイズをμ,上記LMS演算回路17に入力され
る上記A/D変換器23からの信号をE(n),上記補償係
数CMN0 (Jタップ)のj番目の係数をCMjN0,プライ
マリソースPs の値をx(n) とすると、 となる。
【0024】一方、前記エンジンマウント11は、図3
に示すように、マウントラバー24の略中間に、このエ
ンジンマウント11の振動特性(圧縮方向のばね定数
や、共振周波数)を調節するため、前記中間板13が介
装されている。すなわち、この中間板13により、上記
マウントラバー24の変形が抑制され、上記エンジンマ
ウント11の圧縮方向に対するばね定数の向上が図られ
ている。
【0025】上記中間板13は、周知の圧電材料(セラ
ミック圧電材料、高分子圧電材料、高分子複合材料等)
で形成されており、表面には、圧縮方向(図中縦方向)
の変位の変化により生じる電圧変化を測定する一対の電
極部25が設けられている。この電極部25からのリー
ド線26は、被覆27でそれぞれ覆われて前記入力信号
変換回路14に接続されている。
【0026】エンジン10の振動と車体側部材12の状
態(振動)で決まるマウントラバー24に伝達される力
(振動伝達力)は、一般に、マウントラバー24の圧縮
方向のばね定数が、せん断方向に比べて数倍(例えば、
5倍)と大きく、中間板13によりさらに倍増するので
圧縮方向の要因が非常に大きくなる。そして、中間板1
3やマウントラバー24の体積による共振が無視できる
低周波数域(例えば、500Hz以下)では、マウント
ラバー24の各部分に加わる力は同じであり、中間板1
3にもマウントラバー24と同じ力が加わるので、上記
中間板13により振動伝達力を検出することができるの
である。
【0027】力センサの力検出部である上記中間板13
は、さらに、アンプ、電源部、メモリ部、制御回路等
(いずれも図示せず)と接続されている。
【0028】力センサの力検出部である上記中間板13
の電歪効果の概要を説明すると、図4(a)に示すよう
に、圧電材料で形成されている上記中間板13は、力F
が加えられるとΔLの変位(形状変位)が生じる。図4
(c)に示すように、上記力Fと形状変位ΔLとの関係
は、上記中間板13の弾性領域において略直線的に変化
する。一方、上記中間板13は、圧電材料で形成されて
いるので、形状変位ΔLが生じると、表面電極間の電圧
Vに、図4(b)に示すような、電圧変化ΔVが発生す
る。このため、図4(b)のΔL−ΔV特性と図4
(c)のF−ΔL特性とを、予めメモリしておけば、電
圧変化ΔVから力Fが測定される。測定に際し、周知の
温度補正、0点補正等の各種補正が加えられることはい
うまでもない。
【0029】尚、図1中、符号Cはエンジン10の振動
騒音に対する車体伝達特性を示す。次に、上記構成によ
る実施例の作用について説明する。まず、車室内に伝達
される振動騒音は、エンジン10の振動と車体側部材1
2の状態(振動)により形成され、エンジンマウント1
1等を介して、車室内に伝播し、受聴点に達する。すな
わち、振動騒音は、車体伝達特性Cが乗ぜられて受聴点
に達する。
【0030】一方、上記振動騒音は、上記エンジンマウ
ント11を伝達する際、このエンジンマウント11のマ
ウントラバー24と中間板13に、その振動伝達力を伝
える。すなわち、上記エンジン10の振動と上記車体側
部材12の振動により、介装された上記エンジンマウン
ト11の上記マウントラバー24が変形させられ、この
ときに生じる変位変化が略振動伝達力となる。
【0031】上記振動伝達力は、上記中間板13も力の
大きさに応じて微小変位させ、この微小変位が電圧変化
として検出される。
【0032】上記中間板13の電圧変化は、入力信号変
換回路14に入力され、アンプ14a、フィルタ14
b、A/D変換器14c等により、上記中間板13から
のアナログ信号が増幅されデジタル信号に変換されて、
プライマリソースPs として適応フィルタ15とCMN0
回路16とに入力される。
【0033】上記適応フィルタ15に入力されたプライ
マリソースPs は、この適応フィルタ15のフィルタ係
数W(n) との畳み込み積和により、振動騒音を相殺する
キャンセル信号として、D/A変換器18に出力され、
図示しないフィルタ回路およびアンプ回路(AMP回
路)19を介して、スピーカ20に出力され、このスピ
ーカ20から上記受聴点における振動騒音に対する相殺
音として出力される。このとき、上記相殺音は、スピー
カ/マイク間伝達特性CMNを受けて上記受聴点に達す
る。
【0034】このため、上記受聴点では、上記エンジン
関連の振動騒音と上記相殺音とが干渉して振動騒音が低
減させられると同時に、上記受聴点の近傍に配設されて
いるマイク21により、振動騒音と相殺音との干渉の結
果が検出され、エラー信号E(n) として、アンプ回路
(AMP回路)22、フィルタ回路(図示せず)および
A/D変換器23を介してLMS演算回路17に入力さ
れる。
【0035】また、上記CMN0 回路16に入力されたプ
ライマリソースPs は、スピーカ/マイク間伝達特性C
MNを有限のインパルスレスポンスで近似した値(補償係
数CMN0 )と畳み込み積和され、上記LMS演算回路1
7に出力される。
【0036】そして、上記LMS演算回路17で、A/
D変換器23からの信号と、上記CMN0 回路16で補償
されたプライマリソースPs とから、LMSアルゴリズ
ムにより前記適応フィルタ15のフィルタ係数W(n) の
修正量を求め、フィルタ係数W(n) を更新する。
【0037】このように本第一実施例によれば、振動騒
音の振動伝達力を直接検出して騒音源信号としたので、
運転条件が変化しても、車室内騒音に関わる騒音源信号
を精度良く検出することができ、安定した消音制御を行
うことができる。
【0038】また、振動騒音の振動伝達力を検出する力
センサの力検出部を、騒音源の振動によるエンジンマウ
ントの振動特性を調整する部材、すなわち、中間板とし
て設けているため、センサ用のスペースを特に設ける必
要がない。
【0039】さらに、振動騒音の振動伝達力を検出する
力センサの力検出部を、圧電材料で形成して、直接、こ
の力検出部(中間板)に作用する力を検出するようにし
ているため、従来のように、複数の加速度センサを利用
して複雑に制御する測定システムに比べ、コストも安
く、軽量かつ簡単で、精度良く振動伝達力を検出するシ
ステムが実現できる。
【0040】尚、本第一実施例では、エンジンマウント
の、マウントラバーの略中間に中間板を介装して、エン
ジンマウントの振動特性を調節するようにしているが、
所望のエンジンマウントの振動特性を得るために、マウ
ントラバーの他の位置(中間から偏った位置等)に介装
するようにしても良い。
【0041】次いで、図5は本発明の第二実施例による
マウントの構造の説明図である。尚、本第二実施例は、
圧電材料で形成された力センサの力検出部を金属で覆
い、強度的に強化して中間板としたものである。他の部
分は前記第一実施例と同様である。
【0042】すなわち、中間板30は、圧電材料で形成
された力センサの力検出部31を、金属部分32で覆っ
て形成されている。上記力検出部31の表面には、圧縮
方向(図中縦方向)の変位の変化により生じる電圧変化
を測定する一対の電極部33が設けられており、この電
極部33からのリード線34は、被覆35でそれぞれ覆
われ上記中間板30の側面から導出され、前記第一実施
例と同様に前記入力信号変換回路14に接続されてい
る。
【0043】上記金属部分32は、振動伝達力が上記力
検出部31に十分に伝達されるように、上記力検出部3
1表面に密着されている。
【0044】本第二実施例のように中間板を形成するこ
とにより、マウントは、その役割上、圧縮方向に重量な
どのプリロードを受けた状態で使われるが、引張力を受
けるような場合においても十分な強度を有することがで
きる。
【0045】次に、図6は本発明の第三実施例によるマ
ウントの構造の説明図である。尚、本第三実施例は、圧
電材料で形成された力センサの力検出部をマウントラバ
ーに埋設し、マウントラバーの変形を抑制しないように
したもので、他の部分は前記第一実施例と同様である。
【0046】図6に示すように、圧電材料で形成された
力センサの力検出部36は、マウントラバー37内に埋
設されており、このマウントラバー37の側面からリー
ド線38が導出され、前記第一実施例と同様に前記入力
信号変換回路14に接続されている。
【0047】このように、マウントラバー37内に力検
出部36を埋設することにより、マウントラバー37は
中間板がない状態と略同様に変形できるため、圧縮力に
対するばね定数を高めることを防止できる。すなわち、
本第三実施例は、マウントの振動特性を、変化させない
ように調整した実施例となっている。
【0048】尚、前記各実施例では、エンジンマウント
の中間板についての例を説明したが、エンジン以外の振
動体に使用されるマウントや制振部材に用いられる中間
板にも適用できることはいうまでもない。(例えば、図
7(b)に示すようなサスペンションラバーブッシュに
用いられる中間板)また、前記各実施例では、1チャン
ネル(マイク1個、スピーカ1個)のLMSアルゴリズ
ムを利用した騒音低減装置の例について説明したが、L
MSアルゴリズムを多チャンネルに拡大したMEFX−
LMS(Multiple Error Filtered X−LMS)ア
ルゴリズムを利用した車室内騒音低減装置(例えば、マ
イク4個、スピーカ4個等の装置)についても適用可能
である。
【0049】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
車室内騒音の騒音源の振動を騒音源信号として騒音源信
号検出手段で検出し、所定に変換して適応フィルタで合
成し、相殺音発生手段から騒音に対する相殺音として発
生し、受聴点の騒音低減状態を誤差信号として誤差信号
検出手段で検出し、上記誤差信号と車室内伝達特性で補
償した上記騒音源信号とに基づき上記適応フィルタの係
数更新を行う車室内騒音低減装置において、上記騒音源
信号検出手段を力検出部を有する力センサで形成すると
ともに、上記力検出部を、上記騒音源の振動による力が
伝達する部材の振動特性を調整自在に設けたので、安価
で、スペースをとることなく、軽量で、簡単に、車室内
騒音に関わる騒音源信号を精度良く検出することがで
き、運転条件によらず安定した制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による車室内騒音低減装置
のシステム概略図
【図2】本発明の第一実施例による入力信号変換回路の
説明図
【図3】本発明の第一実施例によるマウントの構造の説
明図
【図4】本発明の第一実施例による力センサの電気的特
性の概要説明図
【図5】本発明の第二実施例によるマウントの構造の説
明図
【図6】本発明の第三実施例によるマウントの構造の説
明図
【図7】従来からの中間板の使用の説明図
【図8】図7(a)の原理・作用の説明図
【符号の説明】
10 エンジン 11 エンジンマウント(振動による力が伝達する
部材) 12 車体側部材 13 中間板(力検出部) 14 入力信号変換回路 15 適応フィルタ 16 スピーカ/マイク間伝達特性補償回路 17 LMS演算回路 20 スピーカ(相殺音発生手段) 21 マイク(誤差信号検出手段) 24 マウントラバー CMN0 補償係数 E(n) エラー信号(誤差信号) Ps プライマリソース(騒音源信号) W(n) フィルタ係数

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内騒音の騒音源の振動を騒音源信号
    として騒音源信号検出手段で検出し、所定に変換して適
    応フィルタで合成し、相殺音発生手段から騒音に対する
    相殺音として発生し、受聴点の騒音低減状態を誤差信号
    として誤差信号検出手段で検出し、上記誤差信号と車室
    内伝達特性で補償した上記騒音源信号とに基づき上記適
    応フィルタの係数更新を行う車室内騒音低減装置におい
    て、上記騒音源信号検出手段を力検出部を有する力セン
    サで形成するとともに、上記力検出部を、上記騒音源の
    振動による力が伝達する部材の振動特性を調整自在に設
    けたことを特徴とする車室内騒音低減装置。
JP7153359A 1995-06-20 1995-06-20 車室内騒音低減装置 Pending JPH096367A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7153359A JPH096367A (ja) 1995-06-20 1995-06-20 車室内騒音低減装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7153359A JPH096367A (ja) 1995-06-20 1995-06-20 車室内騒音低減装置

Publications (1)

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JPH096367A true JPH096367A (ja) 1997-01-10

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4952974A (en) * 1988-10-17 1990-08-28 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Detecting member for detecting the presence of an exchangeable unit in an image recording apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4952974A (en) * 1988-10-17 1990-08-28 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Detecting member for detecting the presence of an exchangeable unit in an image recording apparatus

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