JPH0963135A - 光ディスクの製造方法 - Google Patents

光ディスクの製造方法

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JPH0963135A
JPH0963135A JP23774195A JP23774195A JPH0963135A JP H0963135 A JPH0963135 A JP H0963135A JP 23774195 A JP23774195 A JP 23774195A JP 23774195 A JP23774195 A JP 23774195A JP H0963135 A JPH0963135 A JP H0963135A
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JP
Japan
Prior art keywords
stamper
information
optical disk
replica
molding die
Prior art date
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Pending
Application number
JP23774195A
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English (en)
Inventor
Minoru Kuwana
実 桑名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク本体に、その性能に影響を与え
ず、また、一般には目視できない表示を行なう。 【解決手段】 光ディスクの原版を成すスタンパー12
を成形金型10に挿入する前にスタンパー12の裏面に
筆記具又は刻印等で文字又は図形等の情報を記録する。
熱加塑性性樹脂を流し込んで、スタンパー12の表面形
状を転写したレプリカ16を形成する際に、スタンパー
12の裏面の情報がレプリカ16に伝えられる。この情
報は、一般には目視できず、シャドウマスクで観察でき
る。光ディスクのロット番号の表示やソフトウエアのオ
リジナルディスクである旨の表示等に利用できる。スタ
ンパー12の裏面に直接記録することに代えて、成形金
型10の鏡面に刻印する、スタンパー12と成形金型1
0との間に薄板14を挿入する等によってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの製造
方法に関し、更に詳しくは、光ディスクの製造に際して
光ディスク本体に所定の情報を記録する、光ディスクの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスクは、ガラス原盤の表
面に形成した凹凸を転写したスタンパーから形成され
る。スタンパーの形成にあたっては、まず、表面を研磨
したガラス原盤上に、スピンコート法によりフォトレジ
ストを塗布し、これを硬化させてフォトレジスト層とす
る。次いで、フォトレジスト層をレーザービームで露光
し、更に現像して、トラッキング溝や信号ピットを構成
するディスク凹部に対応する部分が除去されたフォトレ
ジストパターンを形成する。
【0003】引き続き、フォトレジストパターンの表面
に金属膜及び電鋳体を形成して、フォトレジスト表面パ
ターンを金属膜及び電鋳体に転写する。次いで、金属膜
及び電鋳体をガラス原盤及びフォトレジストパターンか
ら剥がすことで、金属膜表面に凹凸が形成されたディス
ク状のスタンパーを作製する。スタンパーを皿形状の成
形金型に入れ、その上から合成樹脂、例えば熱加塑性樹
脂を流し込む。熱加塑性樹脂を硬化させて、スタンパー
の表面形状を熱加塑性樹脂の表面に転写することで、レ
プリカが得られる。レプリカ表面に、スパッタ等により
記録膜、反射膜及び保護膜等を形成することによって、
最終的な光ディスク本体が作られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】各ディスクメーカは、
市場に出荷する製品に対して、自社製品であることを証
拠付ける、或いは宣伝等のために、その製品に関する情
報を含んで各種の表示を行なう。しかし、これら表示を
ディスク本体に行なうと、その記録性能に影響を与える
おそれがある。従って、一般にこのような情報は、ディ
スク本体への直接の表示に代えて、ディスクカートリッ
ジや梱包材に表示する等の間接的な表示方法が採用され
ている。
【0005】また、ディスクのユーザであるソフトウエ
ア製作者からは、違法のコピーを防止する等の目的で、
ディスク本体に対して、オリジナルのソフトウエアが記
録されたディスクである旨の情報を記録したい等の要望
がある。このような情報は、最終ユーザには直接に目視
できないように表示することが、その美観上の観点から
も好ましい。かかる情報の表示も、先の例と同様の理由
により、ディスク本体に対して行なわれる例はなかっ
た。
【0006】本発明は、上記に鑑み、光ディスクの性能
に大きな影響を与えることなく、或いは、最終ユーザが
容易に目視できないように、ディスク本体に対して所望
の情報を記録することを可能にする、光ディスクの製造
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のディスクの製造方法は、成形金型の鏡面で
スタンパーを支持し、該スタンパーの表面形状を合成樹
脂に転写してレプリカを形成する、光ディスクの製造方
法において、スタンパーの裏面又は成形金型の鏡面又は
スタンパーの裏面と成形金型の鏡面との間に挿入した部
材の何れかに、微細な凹凸を形成する文字又は図形情報
を記録し、スタンパーの裏面側からレプリカに対して情
報を与えることにより、文字又は図形情報を有するディ
スクを形成することを特徴とする。
【0008】ここで、本発明で使用する用語「微細な凹
凸」とは、約0.1μm〜約5μmの範囲の凹凸である。
凹凸が0.1μmよりも小さいと、レプリカに有効な情
報が記録されず、また、5μmよりも大きいと、スタン
パーが変形して良好な光ディスク製品が得られないおそ
れがある。
【0009】本発明の光ディスクの製造方法が対象とす
る光ディスクには、特に限定はなく、従来から知られて
いる、スタンパーにより製造される全ての光ディスクが
含まれる。
【0010】
【発明の実施の形態】情報の記録には、例えば、スタン
パーの裏面又は成形金型の鏡面の何れかに、筆記具若し
くはペイント、又は、刻印等により文字又は図形情報
(線図を含む)を記録する方法が採用できる。或いは、
これに代えて、成形金型或いはスタンパーの厚みを変え
る、スタンパーと成形金型との間に凹凸又は刻印を有す
る薄板を挟む等の方法も採用できる。これらの情報は、
スタンパーから形成されるレプリカに対してかすかな物
理的な影響を与え、通常の目視では判別できないもの
の、シャドウグラフ等により判別できる「すかし」とし
てレプリカに記録される。
【0011】スタンパーの裏面側からの情報が、スタン
パーの表面側で形成されるレプリカに与えられてこれに
記録される理由は、スタンパー裏面の凹凸等の形状が僅
かな凹凸となってスタンパー表面側のレプリカに転写さ
れ、これがシャドウグラフ等により判別できるものと考
えられている。
【0012】
【実施例】以下、実施例を参照して本発明の光ディスク
の製造方法を更に詳細に説明する。
【0013】本発明の光ディスクの製造方法は、一般に
以下のような工程で構成されている。図2はこの工程を
示すフローチャートである。まず、新たなガラス原盤を
用意し、または、以前に使用されたガラス原盤を回収し
て用意する(ステップS1)、これを所定の厚み及び表
面粗さとなるように研磨する(ステップS2)。研磨し
たガラス原盤は、汚れを落とすために洗浄工程に移され
(ステップS3)、例えばプライマー処理が行なわれ
る。
【0014】引き続き、ガラス原盤を回転支持台に支持
し、フォトレジストをスピンコート法で均一な厚みとな
るように塗布する(ステップS4)。フォトレジスト
は、プリベーク処理により硬化し、フォトレジスト層と
なる。次いで、レーザーカッティング工程において、ピ
ット及びグルーブを形成する位置のフォトレジスト層部
分にレーザー光を選択的に照射する(ステップS5)。
この工程により、フォトレジスト層の感光部分は、その
非感光部分に比較してアルカリ現像液に溶解しやすくな
る。これを利用し、フォトレジスト層にアルカリ現像液
を塗布して現像を行うことにより(ステップS6)、レ
ーザー光の照射部分のフォトレジスト層は、ピット及び
グルーブに相当する位置で選択的に除去される。
【0015】その後、フォトレジスト層上に、導電性を
付与する金属膜を形成する(ステップS7)。ここで金
属膜を構成する金属としては、例えば、銀(Ag)、ニ
ッケル(Ni)などが挙げられる。次いで、電鋳法によ
り、金属膜上に、たとえばニッケル(Ni)電鋳体を形
成する。このニッケル(Ni)電鋳体を、金属膜22と
ともにフォトレジスト層20およびガラス基板11から
剥離して、金属原盤(スタンパー)とする。
【0016】引き続き、スタンパーの裏面を研磨し(ス
テップS9)、スタンパーの内径及び外径を、成形金型
に合わせて加工をし(ステップS10)、これを検査す
ることでスタンパーを得る(ステップS11)。周囲に
リブ又は環状の突起を有する平皿形状の成形金型を用意
し、スタンパーをこの成形金型の内面を成す鏡面に装着
する(ステップS12)。次いで、上部から熱加塑性樹
脂を流し込んで(ステップS13)これを硬化させて、
レプリカを形成しこれを取り出す(ステップS14)。
レプリカ表面に所定の薄膜を形成してディスク本体を完
成させる(ステップS15)。なお、熱加塑性樹脂に代
えて、例えば光硬化性樹脂を使用してレプリカを形成す
ることも出来る。
【0017】図1は、上記製造工程中において、本発明
に従って、スタンパー12を成形金型10に装着した際
の様子の一例を示す側面図である。ここでスタンパー1
2を成形金型10に装着する前に、情報が刻印として記
録された薄板14を成形金型10の鏡面とスタンパー1
2の裏面との間に挿入している。スタンパーとしては、
例えば約3mm厚のものが採用される。
【0018】なお、薄板の挿入に代えて、例えば、スタ
ンパーの裏面にマジックインク(筆記具)或いはペイン
ト等により所望の情報を記録する、或いは、レーザによ
る刻印等で所望の情報を記録してもよい。また、鏡面と
して形成された成形金型の鏡面に刻印等を行なってもよ
い。更には、成形金型の鏡面に凹凸を設ける、成形金型
の厚みを各部で変える、スタンパーの厚みを各部で変え
る、成形金型とスタンパーとの間に、厚みが各部で異な
る別のスタンパーやテープ状の板を貼り付ける、或い
は、単に挟む等により行なってもよい。これらは、何れ
もスタンパーの裏面に約0.1〜5μmの範囲の凹凸と
して与えられる。
【0019】上記のような成形金型及び/又はスタンパ
ーを使用して、スタンパーの表面形状をレプリカに転写
すると、目に見えない情報が「すかし」として記録され
たレプリカが得られる。この情報は、レプリカが製品と
なった後の光ディスクの表面を、例えばシャドウグラフ
等で観察することで目視できる。シャドウグラフ装置
は、例えば水銀灯からの光をディスクの表面で反射さ
せ、これをスクリーン上に投影してディスクの表面を観
察する装置であり、従来から光ディスクの表面状態を観
察するために使用されている。
【0020】光ディスクに記録する情報の態様は、文
字、図形(線図を含む)等、いかなるものでもよい。こ
の情報は、一般に、光ディスクの使用者には目視できな
いので、ディスクメーカ自身の所望により任意に選択で
きる。例えば、ソフトウエア製作者からの、オリジナル
ディスクである旨の情報を表示したいとする要請に応え
て、その情報を記録することにより、ソフトウエアの違
法コピーを防止することに利用できる。或いは、ディス
クメーカ自身のための製造時のロット番号等の情報を記
録することも出来る。
【0021】光ディスクへの上記情報の記録場所は、光
ディスクの用途や役割により限定されるものではなく、
記録エリア内を含み任意に選択できる。ここで、記録エ
リアを避けて表示を行なう場合には、記録エリアよりも
内側の環状の領域を使用することも出来る。
【0022】以上、本発明をその好適な実施例に基づい
て説明をしたが、本発明の光ディスクの製造方法は、上
記実施例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実
施例の構成から種々の修正及び変更を施した光ディスク
の製造方法も、本発明の範囲に含まれる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
クの製造方法によると、ディスク使用者には通常目視で
きない表示を光ディスク本体に行なうことが出来るの
で、本発明は、光ディスクの性能や美観を損うことなく
光ディスク製作者が自身の必要とする任意の表示を行な
うことを可能にした顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光ディスクの製造方法によ
り、スタンパー及び成形金型を用いてレプリカを製作す
る際の様子を示す断面図。
【図2】本発明の光ディスクの製造方法の一例を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
10 成形金型 12 スタンパー 14 薄板 16 熱加塑性樹脂 18 上金型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形金型の鏡面でスタンパーを支持し、
    該スタンパーの表面形状を合成樹脂に転写してレプリカ
    を形成する、光ディスクの製造方法において、 スタンパーの裏面又は成形金型の鏡面又はスタンパーの
    裏面と成形金型の鏡面との間に挿入した部材の何れか
    に、微細な凹凸を形成する文字又は図形情報を記録し、
    スタンパーの裏面側からレプリカに対して情報を与える
    ことにより、文字又は図形情報を有するディスクを形成
    することを特徴とする光ディスクの製造方法。
JP23774195A 1995-08-23 1995-08-23 光ディスクの製造方法 Pending JPH0963135A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23774195A JPH0963135A (ja) 1995-08-23 1995-08-23 光ディスクの製造方法

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ID=17019792

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JP23774195A Pending JPH0963135A (ja) 1995-08-23 1995-08-23 光ディスクの製造方法

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JP (1) JPH0963135A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6168207B1 (en) 1997-10-09 2001-01-02 Victor Company Of Japan, Ltd. Optical discs, producing methods and production apparatus of the optical discs

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6168207B1 (en) 1997-10-09 2001-01-02 Victor Company Of Japan, Ltd. Optical discs, producing methods and production apparatus of the optical discs

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