JPH0962517A - タスク制御装置 - Google Patents

タスク制御装置

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JPH0962517A
JPH0962517A JP21197595A JP21197595A JPH0962517A JP H0962517 A JPH0962517 A JP H0962517A JP 21197595 A JP21197595 A JP 21197595A JP 21197595 A JP21197595 A JP 21197595A JP H0962517 A JPH0962517 A JP H0962517A
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JP
Japan
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message
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destination
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JP21197595A
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Hirobumi Tanaka
博文 田中
Masaru Sakamoto
賢 坂本
Chie Hirose
千枝 廣瀬
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、マルチタスクシステムにおいてタ
スクを制御するための装置に関するもので、RAMの少
ない組み込み型マイコンシステムにおいても、小粒度の
タスク制御を行なうことが可能なタスク制御装置を提供
することを目的とする。 【構成】 実行手段104は、送信元タスクのタスク制
御テーブル102にスタックポインタなどのコンテキス
ト情報をセーブし、スタック操作手段105がスタック
ポインタを送信元タスクのメッセージ受信処理が使用し
ていたスタックを継続して使用できるように設定し、送
信先タスクのメッセージ受信処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のタスクが並行も
しくは並列に動作するマルチタスクシステムにおけるタ
スク制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プログラムコードをROMに配置
した、いわゆる組込み型マイコン制御システムにおいて
も、対象システムの複雑化に伴いプログラムサイズの増
大化が進行しているが、一般に大きなプログラムの保守
性は低いため、1つの大きなプログラムを独立性の高い
複数の小さなタスク群に分割し、これらのタスクをリア
ルタイムOS等のタスク制御装置を用いて非同期に動作
させることによってシステムを構築する場合が多い。
【0003】図7は従来のタスク制御装置の構成図であ
る。図7において701は並行もしくは並列に動作する
タスクごとに保持するスタック、702はタスクごとに
保持する、少なくとも、タスク識別子とスタックポイン
タなどのコンテキスト情報を保持するタスク制御テーブ
ル、703は少なくとも、送信先タスク識別情報と、送
信先プログラム識別情報と、送信を同期で行なうか非同
期で行なうかを識別するタイミング情報からなるメッセ
ージパケット、704はメッセージパケット703の送
信先タスク識別情報から送信先タスクの送信先プログラ
ムを特定し、タイミング情報が同期である場合には、送
信元タスクのタスク制御テーブルにコンテキスト情報を
セーブし、タイミング情報にかかわらず、スタックポイ
ンタを送信先タスクのスタックを使用できるように更新
し、送信先タスクの送信先プログラムを実行する実行手
段、705はメッセージ到着順等のスケジューリング順
序をもとに、メッセージパケット703の待ち行列を管
理し、待ち行列からメッセージパケット703を外す場
合に実行手段704を起動する管理手段、706はタス
クがプログラム実行中にメッセージ送信命令を発行した
場合にメッセージパケットを作成し、このメッセージパ
ケットのタイミング情報が非同期の場合に管理手段70
4を起動して待ち行列に繋ぎ、同期の場合に実行手段を
起動する送信手段、707はタスクがプログラム実行中
にプログラム完了命令を発行した場合に、完了待ちがあ
る場合に最新の完了待ちタスクのタスク制御テーブルか
らコンテキスト情報をリカバしてこのタスクを再実行
し、完了待ちがない場合に管理手段を起動してメッセー
ジパケットを待ち行列から外す完了手段である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに構成された従来のタスク制御装置においては、各タ
スクごとにタスク制御テーブルが必要となるため、タス
ク数が多いと多量のRAMを必要とするという問題を有
していた。これは特に、RAMの少ない組み込み型マイ
コン制御システムで、小粒度のタスク分割を行なった場
合に問題となる。
【0005】本発明はかかる点に鑑み、RAMの少ない
組み込み型マイコンシステムにおいても、小粒度のタス
ク制御を行なうことが可能なタスク制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するために、並行もしくは並列に動作するタスク間
で共有するスタックと、タスクごとに保持する、少なく
とも、タスク識別子とスタックポインタなどのコンテキ
スト情報を保持するタスク制御テーブルと、少なくと
も、送信先タスク識別情報と、送信先プログラム識別情
報と、送信を同期で行なうか非同期で行なうかを識別す
るタイミング情報からなるメッセージパケットの、送信
先タスク識別情報と送信先プログラム識別情報から送信
先タスクの送信先プログラムを特定し、タイミング情報
が同期である場合には、送信元タスクのタスク制御テー
ブルにコンテキスト情報をセーブし、タイミング情報に
かかわらず、送信先タスクの送信先プログラムを実行す
る実行手段と、実行手段が送信先タスクの送信先プログ
ラムを実行する前に起動され、タイミング情報が同期で
ある場合には、スタックポインタを送信元タスクの送信
元プログラムが使用したスタックを継続して使用できる
ように更新し、非同期である場合には、スタックポイン
タを初期化するスタック操作手段と、メッセージ到着順
等のスケジューリング順序をもとに、メッセージパケッ
トの待ち行列を管理し、待ち行列からメッセージパケッ
トを外す場合に実行手段を起動する管理手段と、タスク
がプログラム実行中にメッセージ送信命令を発行した場
合にメッセージパケットを作成し、このメッセージパケ
ットのタイミング情報が非同期の場合に管理手段を起動
して待ち行列に繋ぎ、同期の場合に実行手段を起動する
送信手段と、タスクがプログラム実行中にプログラム完
了命令を発行した場合に、完了待ちがあれば最新の完了
待ちタスクのタスク制御テーブルからコンテキスト情報
をリカバしてこのタスクを再実行し、完了待ちがなけれ
ば管理手段を起動してメッセージパケットを待ち行列か
ら外す完了手段とを備えたことを特徴とするタスク制御
装置を構成する。
【0007】
【作用】本発明のタスク制御装置は前記した構成によ
り、実行手段は、送信元タスクのタスク制御テーブルに
スタックポインタなどのコンテキスト情報をセーブし、
スタック操作手段がスタックポインタを送信元タスクの
メッセージ受信処理が使用していたスタックを継続して
使用できるように設定し、送信先タスクのメッセージ受
信処理を実行することによって、複数のタスク間で1つ
のスタックを多重に使用することを可能とするものであ
る。
【0008】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例における装置の
構成図である。図1において101は並行もしくは並列
に動作するタスク間で共有するスタック、102はタス
クごとに保持する、少なくとも、タスク識別子とスタッ
クポインタなどのコンテキスト情報を保持するタスク制
御テーブル、103は少なくとも、送信先タスク識別情
報と、送信先プログラム識別情報と、送信を同期で行な
うか非同期で行なうかを識別するタイミング情報からな
るメッセージパケット、104はメッセージパケット1
03の、送信先タスク識別情報と送信先プログラム識別
情報から送信先タスクの送信先プログラムを特定し、タ
イミング情報が同期である場合には、送信元タスクのタ
スク制御テーブルにコンテキスト情報をセーブし、タイ
ミング情報にかかわらず、送信先タスクの送信先プログ
ラムを実行する実行手段、105は実行手段104が送
信先タスクの送信先プログラムを実行する前に起動さ
れ、タイミング情報が同期である場合には、スタックポ
インタを送信元タスクの送信元プログラムが使用したス
タック101を継続して使用できるように更新し、非同
期である場合には、スタックポインタを初期化するスタ
ック操作手段、106はメッセージ到着順等のスケジュ
ーリング順序をもとに、メッセージパケット103の待
ち行列を管理し、待ち行列からメッセージパケット10
3を外す場合に実行手段104を起動する管理手段であ
る。
【0009】107はタスクがプログラム実行中にメッ
セージ送信命令を発行した場合にメッセージパケット1
03を作成し、このメッセージパケットのタイミング情
報が非同期の場合に管理手段106を起動して待ち行列
に繋ぎ、同期の場合に実行手段104を起動する送信手
段、108はタスクがプログラム実行中にプログラム完
了命令を発行した場合に、完了待ちがあれば最新の完了
待ちタスクのタスク制御テーブル102からコンテキス
ト情報をリカバしてこのタスクを再実行し、完了待ちが
なければ管理手段106を起動してメッセージパケット
103を待ち行列から外す完了手段である。実際にはこ
れ以外にも、メッセージパケット用メモリを管理する手
段などが必要であるが本発明の主眼ではないので省略す
る。
【0010】以上のように構成された第1の実施例の装
置について、以下その動作を説明する。図3は本発明の
第1の実施例におけるタスク制御装置が、メッセージ送
受信を行ないながら協調動作する3つのタスクを制御す
る場合の説明図であり、図4はメッセージパケットの例
を示す説明図である。タスクAがメッセージA1の受信
処理中にタスクBにメッセージB2を送信し、タスクB
がメッセージB2の受信処理中にタスクCにメッセージ
C1を送信し、タスクCがメッセージC1の受信処理を
行なう場合を考える。また、各メッセージ受信処理で使
用するスタックサイズは図3に示すバイト数であるもの
とする(例えば、タスクAのメッセージA1の受信処理
では、100バイトのスタックを使用する)。タスクA
がメッセージA1の受信処理中にタスクBに同期メッセ
ージB2を送信すると、送信手段107は、図4のメッ
セージパケット(a)を作成し、タイミング情報が同期
であるため実行手段104を起動する。
【0011】実行手段104は、送信元タスクのタスク
制御テーブルにスタックポインタなどのコンテキスト情
報をセーブし、スタック操作手段105がスタックポイ
ンタをタスクAのメッセージA1の受信処理が使用して
いたスタックを継続して使用できるように設定し、タス
クBのメッセージB2の受信処理を実行する。次にタス
クBがメッセージB2の受信処理中にタスクCに同期メ
ッセージC1を送信すると、送信手段107は、図4の
メッセージパケット(b)を作成し、タイミング情報が
同期であるため実行手段104を起動する。実行手段1
04は、送信元タスクのタスク制御テーブルにスタック
ポインタなどのコンテキスト情報をセーブし、スタック
操作手段105がスタックポインタをタスクBのメッセ
ージB2の受信処理が使用していたスタックを継続して
使用できるように設定し、タスクCのメッセージC1の
受信処理を実行し、実行が完了して完了命令を発行する
と、タスクBが完了待ちであるため、タスクBのタスク
制御テーブルからコンテキスト情報をリカバしてタスク
BのメッセージB2の受信処理を継続実行し、実行が完
了して完了命令を発行すると、タスクAが完了待ちであ
るため、タスクAのタスク制御テーブルからコンテキス
ト情報をリカバしてタスクAのメッセージA1の受信処
理を継続実行し、実行が完了して完了命令を発行する
と、完了待ちのタスクがないため、管理手段106を起
動して待ち行列にメッセージパケットが繋がれるのを待
つ。
【0012】上述のように本発明の第1の実施例におけ
るタスク制御装置においては、実行手段104は、送信
元タスクであるタスクAのタスク制御テーブルにスタッ
クポインタなどのコンテキスト情報をセーブし、スタッ
ク操作手段105がスタックポインタをタスクAのメッ
セージA1の受信処理が使用していたスタックを継続し
て使用できるように設定し、タスクBのメッセージB2
の受信処理を実行し、同様にタスクCのメッセージC1
の受信処理も実行することによって、3つのタスク間で
1つのスタックを多重に使用することが可能(各タスク
でスタックを独立に持てば、200バイト+300バイ
ト+400バイト=900バイト必要であるが、タスク
間でスタックを共有すれば、100バイト+50バイト
+150バイト=300バイトでよい。)となる。
【0013】なお、第1の実施例においては、メッセー
ジパケットは固定長で、メッセージ引数などは含んでい
ないが、メッセージパケットを可変長にしてメッセージ
引数などを含ませることもできる。
【0014】図2は本発明の第2の実施例における装置
の構成図である。図2において201は並行もしくは並
列に動作するタスク間で共有するスタック、202はタ
スクごとに保持する、少なくとも、タスク識別子とスタ
ックポインタなどのコンテキスト情報を保持するタスク
制御テーブル、203は少なくとも、送信先タスク識別
情報と、送信先プログラム識別情報と、送信を同期で行
なうか非同期で行なうかを識別するタイミング情報から
なるメッセージパケット、204はメッセージパケット
203の、送信先タスク識別情報と送信先プログラム識
別情報から送信先タスクの送信先プログラムを特定し、
起動された場合に実行カウンタ205をインクリメント
し、タイミング情報が同期もしくは実行カウンタが初期
値以外の場合にはコンテキスト情報を送信元タスクのタ
スク識別子を持つタスク制御テーブルにコンテキスト情
報をセーブし、タイミング情報にかかわらず、送信先タ
スクの送信先プログラムを実行する実行手段である。
【0015】206は実行手段204が送信先タスクの
送信先プログラムを実行する前に起動され、タイミング
情報が同期もしくは実行カウンタがあらかじめ設定され
た最大実行カウンタ値より小さい場合には、スタックポ
インタを送信元タスクの送信元プログラムが使用したス
タック201を継続して使用できるように更新し、それ
以外の場合には、スタックポインタを初期化するスタッ
ク操作手段、207はメッセージ到着順等のスケジュー
リング順序をもとに、メッセージパケット203の待ち
行列を管理し、待ち行列からメッセージパケット203
を外す場合に実行手段204を起動する管理手段、20
8はタスクがプログラム実行中にメッセージ送信命令を
発行した場合にメッセージパケット203を作成し、こ
のメッセージパケットのタイミング情報が非同期かつ実
行カウンタが最大実行カウンタ以上の場合に管理手段2
07を起動して待ち行列に繋ぎ、それ以外の場合に実行
手段204を起動する送信手段、209は起動された場
合に実行カウンタをデクリメントし、タスクがプログラ
ム実行中にプログラム完了命令を発行した場合に、完了
待ちがあれば最新の完了待ちタスクのタスク制御テーブ
ル202からコンテキスト情報をリカバしてこのタスク
を再実行し、完了待ちがなければ管理手段207を起動
してメッセージパケット203を待ち行列から外す完了
手段である。実際にはこれ以外にも、メッセージパケッ
ト用メモリを管理する手段などが必要であるが本発明の
主眼ではないので省略する。
【0016】以上のように構成された第2の実施例の装
置について、以下その動作を説明する。図5は本発明の
第2の実施例におけるタスク制御装置が、メッセージ送
受信を行ないながら協調動作する3つのタスクを制御す
る場合の説明図であり、図6はメッセージパケットの例
を示す説明図である。タスクAがメッセージA1の受信
処理中にタスクBにメッセージB2、メッセージB3、
メッセージB4、メッセージB5、メッセージB6を送
信し、タスクBがメッセージB2の受信処理中にタスク
CにメッセージC1を送信する場合を考える。また、各
メッセージ受信処理で使用するスタックサイズは図5に
示すバイト数であるものとし(例えば、タスクAのメッ
セージA1の受信処理では、100バイトのスタックを
使用する)、タスクAがメッセージA1の受信処理を行
なっている時点での実行カウンタ値は1であるものと
し、最大実行カウンタ値は3であるものとする。タスク
AがメッセージA1の受信処理中にタスクBに非同期メ
ッセージB2を送信すると、送信手段208は、図6の
メッセージパケット(a)を作成し、タイミング情報が
非同期であるが、実行カウンタが最大実行カウンタより
小さいため、実行手段204を起動する。
【0017】実行手段204は、送信元タスクのタスク
制御テーブルにスタックポインタなどのコンテキスト情
報をセーブし、スタック操作手段206がスタックポイ
ンタを、タスクAのメッセージA1の受信処理が使用し
ていたスタックを継続して使用できるように設定し、タ
スクBのメッセージB2の受信処理を実行する。次にタ
スクBがメッセージB2の受信処理中にタスクCに同期
メッセージC1を送信すると、送信手段208は、図6
のメッセージパケット(b)を作成し、タイミング情報
が非同期であって実行カウンタが最大実行カウンタ値以
上であるため管理手段207を起動し、メッセージパケ
ットを待ち行列に繋ぎ、タスクBのメッセージB2の受
信処理を継続実行し、実行が完了して完了命令を発行す
ると、タスクAが完了待ちであるため、タスクAのタス
ク制御テーブルからコンテキスト情報をリカバしてタス
クAのメッセージA1の受信処理を継続実行する。
【0018】次にタスクAがメッセージA1の受信処理
中にタスクBに非同期メッセージB3を送信すると、送
信手段208は、図6のメッセージパケット(c)を作
成し、タイミング情報が非同期であるが、実行カウンタ
が最大実行カウンタより小さいため、実行手段204を
起動する。実行手段204は、送信元タスクのタスク制
御テーブルにスタックポインタなどのコンテキスト情報
をセーブし、スタック操作手段206がスタックポイン
タを、タスクAのメッセージA1の受信処理が使用して
いたスタックを継続して使用できるように設定し、タス
クBのメッセージB2の受信処理を実行し、実行が完了
して完了命令を発行すると、タスクAが完了待ちである
ため、タスクAのタスク制御テーブルからコンテキスト
情報をリカバしてタスクAのメッセージA1の受信処理
を継続実行し、以下同様に、メッセージB4、メッセー
ジB5の処理を行なう。
【0019】上述のように本発明の第2の実施例におけ
るタスク制御装置においては、送信手段208は、非同
期メッセージであっても、実行カウンタが最大実行カウ
ンタより小さい場合は、実行手段204を起動し、実行
手段204は、送信元タスクであるタスクAのタスク制
御テーブルにスタックポインタなどのコンテキスト情報
をセーブし、スタック操作手段206がスタックポイン
タをタスクAのメッセージA1の受信処理が使用してい
たスタックを継続して使用できるように設定し、タスク
BのメッセージB2、メッセージB3、メッセージB
4、メッセージB5、メッセージB6の受信処理を実行
することによって、3つのタスク間で1つのスタックを
多重に使用することが可能(各タスクでスタックを独立
に持てば、200バイト+300バイト+400バイト
=900バイト必要であるが、タスク間でスタックを共
有すれば、100バイト+50バイト+150バイト=
300バイトでよい。)となるばかりではなく、非同期
メッセージが多発してもメッセージパケットの待ち行列
が長くなることを防ぐことが可能(非同期メッセージの
メッセージパケットを常に待ち行列に繋ぐとすると、メ
ッセージB2〜メッセージB6の5つのメッセージパケ
ットが待ち行列に繋がれる)となる。
【0020】なお、第2の実施例においては、メッセー
ジパケットは固定長で、メッセージ引数などは含んでい
ないが、メッセージパケットを可変長にしてメッセージ
引数などを含ませることもできる。また、最大実行カウ
ンタが大きければスタックが深くなってスタック用メモ
リが大きくなり、最大実行カウンタが小さければメッセ
ージパケット用メモリが大きくなるため、実際の使用メ
モリを考慮しながら動的に最大実行カウンタを変化させ
てもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明のタスク制御装置においては、実
行手段は、送信元タスクのタスク制御テーブルにスタッ
クポインタなどのコンテキスト情報をセーブし、スタッ
ク操作手段がスタックポインタを送信元タスクのメッセ
ージ受信処理が使用していたスタックを継続して使用で
きるように設定し、送信先タスクのメッセージ受信処理
を実行することによって、複数のタスク間で1つのスタ
ックを多重に使用することができ、並行オブジェクト指
向プログラミングにおけるメッセージパッシングのよう
な、定型的なメッセージ受信を行なうような場合に、ス
タックをタスク間で共有することによって、少ないRA
Mで、小粒度で多数のタスクを用いて組み込みマイコン
制御システムを構築することが可能となるため、その実
用的効果は大きい。
【0022】また、送信手段は、非同期メッセージであ
っても、実行カウンタが最大実行カウンタより小さい場
合は、実行手段を起動し、実行手段は、送信元タスクの
制御テーブルにスタックポインタなどのコンテキスト情
報をセーブし、スタック操作手段がスタックポインタを
送信元タスクのメッセージ受信処理が使用していたスタ
ックを継続して使用できるように設定し、送信先タスク
のメッセージ受信処理を実行することによって、複数の
タスク間で1つのスタックを多重に使用することが可能
となるばかりではなく、非同期メッセージが多発しても
メッセージパケットの待ち行列が長くなることを防ぐこ
とができ、並行オブジェクト指向プログラミングにおけ
るメッセージパッシングのような、定型的なメッセージ
受信を行なうような場合に、スタックをタスク間で共有
し、かつ、待ち行列に繋がれるメッセージパケット数を
低減し、少ないRAMで、小粒度で多数のタスクを用い
て組み込みマイコン制御システムを構築することが可能
となるため、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のタスク制御装置の構成
図。
【図2】本発明の第2の実施例のタスク制御装置の構成
図。
【図3】本発明の第1の実施例におけるタスク制御装置
が、メッセージ送受信を行ないながら協調動作する3つ
のタスクを制御する場合の説明図。
【図4】同実施例におけるメッセージパケットの例を示
す説明図。
【図5】本発明の第2の実施例におけるタスク制御装置
が、メッセージ送受信を行ないながら協調動作する3つ
のタスクを制御する場合の説明図。
【図6】同実施例におけるメッセージパケットの例を示
す説明図。
【図7】従来技術におけるタスク制御装置の構成図。
【符合の説明】
101 スタック 102 タスク制御テーブル 103 メッセージパケット 104 実行手段 105 スタック操作手段 106 管理手段 107 送信手段 108 完了手段 201 スタック 202 タスク制御テーブル 203 メッセージパケット 204 実行手段 205 実行カウンタ 206 スタック操作手段 207 管理手段 208 発信手段 209 完了手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】並行もしくは並列に動作するタスク間で共
    有するスタックと、タスクごとに保持する、少なくと
    も、タスク識別子とスタックポインタなどのコンテキス
    ト情報を保持するタスク制御テーブルと、少なくとも、
    送信先タスク識別情報と、送信先プログラム識別情報
    と、送信を同期で行なうか非同期で行なうかを識別する
    タイミング情報からなるメッセージパケットの、送信先
    タスク識別情報と送信先プログラム識別情報から送信先
    タスクの送信先プログラムを特定し、タイミング情報が
    同期である場合には、送信元タスクのタスク制御テーブ
    ルにコンテキスト情報をセーブし、タイミング情報にか
    かわらず、送信先タスクの送信先プログラムを実行する
    実行手段と、実行手段が送信先タスクの送信先プログラ
    ムを実行する前に起動され、タイミング情報が同期であ
    る場合には、スタックポインタを送信元タスクの送信元
    プログラムが使用したスタックを継続して使用できるよ
    うに更新し、非同期である場合には、スタックポインタ
    を初期化するスタック操作手段と、メッセージ到着順等
    のスケジューリング順序をもとに、メッセージパケット
    の待ち行列を管理し、待ち行列からメッセージパケット
    を外す場合に実行手段を起動する管理手段と、タスクが
    プログラム実行中にメッセージ送信命令を発行した場合
    にメッセージパケットを作成し、このメッセージパケッ
    トのタイミング情報が非同期の場合に管理手段を起動し
    て待ち行列に繋ぎ、同期の場合に実行手段を起動する送
    信手段と、タスクがプログラム実行中にプログラム完了
    命令を発行した場合に、完了待ちがあれば最新の完了待
    ちタスクのタスク制御テーブルからコンテキスト情報を
    リカバしてこのタスクを再実行し、完了待ちがなければ
    管理手段を起動してメッセージパケットを待ち行列から
    外す完了手段とを備えたことを特徴とするタスク制御装
    置。
  2. 【請求項2】実行手段が、起動された場合に実行カウン
    タをインクリメントし、タイミング情報が非同期の場合
    であっても、実行カウンタが初期値以外の場合にはコン
    テキスト情報を送信元タスクのタスク識別子を持つタス
    ク制御テーブルにコンテキスト情報をセーブし、スタッ
    ク操作手段が、タイミング情報が非同期であっても、実
    行カウンタがあらかじめ設定された最大実行カウンタ値
    より小さい場合にはスタックポインタを送信元タスクが
    使用したスタックを継続して使用できるように更新し、
    送信手段が、メッセージパケットのタイミング情報が非
    同期であっても、実行カウンタが最大実行カウンタ値よ
    り小さい場合は実行手段を起動し、完了手段が、起動さ
    れた場合に実行カウンタをデクリメントすることを特徴
    とする請求項1記載のタスク制御装置。
JP21197595A 1995-08-21 1995-08-21 タスク制御装置 Pending JPH0962517A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116339956A (zh) * 2023-05-29 2023-06-27 天翼云科技有限公司 一种配置任务的分发方法、装置、电子设备及存储介质

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116339956A (zh) * 2023-05-29 2023-06-27 天翼云科技有限公司 一种配置任务的分发方法、装置、电子设备及存储介质
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