JPH0961420A - 土壌診断用前処理装置 - Google Patents

土壌診断用前処理装置

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JPH0961420A
JPH0961420A JP22140495A JP22140495A JPH0961420A JP H0961420 A JPH0961420 A JP H0961420A JP 22140495 A JP22140495 A JP 22140495A JP 22140495 A JP22140495 A JP 22140495A JP H0961420 A JPH0961420 A JP H0961420A
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JP
Japan
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soil
extraction
container
reagent
unit
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JP22140495A
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English (en)
Inventor
Toshio Ono
俊雄 小野
Masamoto Mizuhara
正元 水原
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Hitachi Ltd
Hitachi High Tech Control Systems Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Naka Electronics Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0961420A publication Critical patent/JPH0961420A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来手作業であった土壌成分分析迄の前処理工
程を、本装置によって全自動化する事を目的とする。ま
た更に、土壌及び、抽出試薬による人体への汚染の恐れ
を少しでも軽減する事を目的とする。 【構成】土壌の、酸度及び伝導度の測定、及びリン,カ
リ等の成分分析を行う土壌診断用前処理装置であって、
容器に土壌と抽出試薬を入れ自動計量する自動計量部
と、容器に入った土壌と抽出試薬を撹拌,振蘯を行う振
蘯部と、振蘯後土壌と試薬を撹拌した液の土壌を沈澱さ
せる為の沈澱部と、沈澱後、抽出上澄み液を吸入し、別
に設けた濾過容器に漏斗及び濾紙を介し、上澄み液を分
注し濾過する分注/濾過部とを設ける。 【効果】手間,時間のかかる土壌診断(分析)の前処理
作業を全自動で行う事により省力化と作業時間の短縮及
び、土壌,抽出試薬からの作業者への汚染が極端に軽減
されるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水田,畑,ハウス栽培
等、土壌を使って作物を栽培する分野において、土壌の
成分(養分)を分析する土壌分析と、その分析結果よ
り、土壌に栽培しようとしている作物に対し、各種養分
の過不足状態を診断し、アドバイスする土壌診断(分
析)のための土壌成分抽出のための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土壌診断(分析)用の前処理作業
としては、甫場から採土し、風乾後、篩で分級し、本装
置で行っている一連の作業(土壌計量,抽出試薬注入,
振蘯,沈殿,濾過液の生成)を手作業か、一部自動で行
なっているのが実状であり、土壌及び抽出試薬の自動計
量から振蘯,沈殿,濾過液の生成まで自動で行う装置は
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の前処理作業は、
手作業のため人手と時間が掛かり、処理能力に限界があ
る上に、土壌,抽出試薬を扱うため、衛生上も好ましく
ない環境におかれていた。
【0004】前処理装置としては、複数の抽出項目に対
し、土壌サンプル,抽出試薬をセットすれば、全自動で
連続して、土壌及び抽出試薬の自動計測,土壌と抽出試
薬を撹拌する振蘯,撹拌した抽出液を沈殿させ、その上
澄み液を濾過し成分分析用の抽出液生成まで一貫して行
う事で、作業の省力化と、同時に、土壌,抽出試薬等に
よる人体への汚染を軽減する必要がある。
【0005】また、土壌サンプル容器から微量の秤量、
及び土壌の質量に比例した抽出試薬量を高速で自動計測
する技術や、秤量と試薬量を比例計測する事により計測
による誤差を半減する技術、及び計測部と振動する振蘯
部を全自動で一貫処理する技術、そして抽出項目を自動
選択し、装置を操作する者のヒューマンエラーを少なく
することが求められる。
【0006】本発明は、従来手作業であった土壌成分分
析迄の前処理工程である、土壌及び抽出試薬の計量作
業,土壌と抽出試薬を撹拌する振蘯作業,抽出液の沈殿
作業,抽出液から濾過液をつくるための分注作業,濾過
液の抽出、及び抽出容器の閉栓/開栓等の手間と時間の
かかる前処理作業を、本装置によって全自動化する事を
目的とする。
【0007】また更に、土壌及び、抽出試薬による人体
への汚染の恐れを少しでも軽減する事を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴は、土壌の、PH(酸度)及びEC(伝
導度)の測定、及びリン,カリ/苦土/石灰及び窒素等
の成分分析を行う土壌診断用前処理装置であって、容器
に土壌と抽出試薬を入れ自動計量する自動計量部と、容
器に入った土壌と抽出試薬を撹拌,振蘯を行う振蘯部
と、振蘯後土壌と試薬を撹拌した液の土壌を沈澱させる
為の沈澱部と、沈澱後,抽出上澄み液を吸入し、別に設
けた濾過容器に漏斗及び濾紙を介し、上澄み液を分注し
濾過する分注/濾過部とを設け、上記自動計量部,振蘯
部,沈澱部,分注/濾過部を順に接続し、前工程で作業
が終了すると次工程に自動的に移行する搬送機構を有す
ることである。
【0009】
【作用】本発明の土壌診断用前処理装置は、抽出土壌成
分毎に専用の抽出容器を収納した収納箱に抽出項目別に
項目認識機構を設ける事で連続して収納箱の投入が可能
となった。
【0010】微量の土壌を電子天秤にて測定する自動計
測部は、土壌サンプル容器をセットした土壌投入機構部
に、容器を傾けるためのモータ駆動装置と、傾きの上限
及び下限検出センサを備え、セットした土壌容器の上下
方向に直線的に振動を加え振動数を可変できる振動発生
機構を有し、土壌サンプル容器の土壌を規定量投入する
電子天秤に載った前記抽出容器に、土壌サンプル容器を
傾け、振動を加える事により土壌を投入し、土壌の質量
を電子天秤によって計測し、その計測値をリアルタイム
にパソコンまたは、シーケンサに取り込み、土壌サンプ
ル容器の傾きと、振動数を制御する事により最適な土壌
量を自動計測する。
【0011】電子天秤の投入土壌量の計測内容により、
計測初期には、土壌サンプル容器の傾きを大きく、振動
数をゆっくりとして単位時間当たりの土壌の投下量を多
くし、規定値の80〜95%(任意)に土壌の計測値が
近づくと傾きを小さく、振動数を速くし土壌の投下量を
少なく制御する。
【0012】微量の土壌を計測する自動計測部は、装置
の筐体より分離し、土壌と抽出試薬を撹拌する振蘯部
は、振動が計測部に伝わらないように、振蘯機の振動数
を除振する防振構造(防振ゴム,空気ダンパー,オイル
ダンパー,スプリング等)上に設け、振蘯機を、本装置
筐体と隔離し、振動が装置全体に伝わらないようにし
た。また抽出試薬量は、土壌の計量値に比例した注入量
(土壌と試薬の量は一定比)を測定するため、土壌の実測
値に抽出成分によって決まる、一定の比を乗じた試薬の
量を注入する、比例注入方式により、土壌,注入試薬の
装置の計測誤差を半減させる方法とする。
【0013】この結果、土壌診断(分析)のための土壌
の計測,抽出試薬の計測,土壌と試薬の撹拌,沈殿,抽
出液の濾過までの前処理作業が全自動で可能となり、省
力化と、土壌,抽出試薬による人体への汚染の軽減が図
られた。
【0014】
【実施例】本発明の土壌診断前処理装置を図1乃至図7
により説明する。
【0015】図1を用いて本装置の全体構成を説明す
る。
【0016】本装置は、大きく分けて自動計測部10
1,振蘯部102,沈殿部103,分注/濾過部104
で構成される。
【0017】自動計測部101には、土壌サンプルが5
0g以上入る抽出容器115を最大50個収納できる収
納箱であるAラック114,150mlの土壌成分抽出
用の抽出容器113を最大50個収納できる収納箱であ
るBラック112、そしてBラック112には土壌サン
プル数と同数の抽出容器113がセットされる。同様に
抽出試薬部116に、図6で示される抽出成分用の異な
る試薬610〜612の入った複数の試薬タンク601
をセットし、更に抽出容器115の栓を入れた収納箱1
17をセットする。
【0018】分注/濾過部104には、図7の濾紙70
9,漏斗708,45mlの濾過容器119,濾過容器
119を最大50個収納した収納箱であるCラック11
8,図7の沈殿上澄み液を吸入する分注器702のノズ
ル部703に差し込み分注器702に上澄み液が分注器
まで到達しないようにする為の10mlのチップ121
と、チップ121を収納する収納箱であるDラック12
0がセットされる。
【0019】自動計測部101の左側に示されている自
動搬入機構123は、自動計測部101の前抽出項目用
のBラック112の作業が終了し、振蘯部102に搬出
されると自動的に次の抽出項目用のBラック112を自
動計測部101へと送る機構である。
【0020】装置には、土壌サンプルの抽出容器11
5,抽出容器113、及び抽出容器113の栓の搬送を
行うため、自動計測部101と振蘯部102にまたが
り、X,Y,Z軸およびθ回転動作を持ち、ハンド部に
容器を掴むハンドと容器の栓を掴み閉栓する為のハンド
を合わせ持つ第1のハンドロボット(図示せず)が存在
する。また更に、沈殿部103と分注/濾過部104に
またがり、X,Y,Z軸及びθ回転動作を持ち、ハンド
部に分注器702と、抽出容器113の開栓を行う開栓
機構の2つのハンドを合わせ持つ第2のハンドロボット
502(図示せず)も存在する。
【0021】次に、装置の動作について説明する。
【0022】装置が動作状態に入ると、先ずBラック1
12の抽出項目を確定する認識機構を自動計測部101
の搬入部の抽出項目読み取りセンサ108により抽出項
目を選択し該作業プログラムを起動する。同様に振蘯部
102,沈殿部103の該搬入部入口において、抽出項
目読み取りセンサ108により抽出項目の検出を行い、
誤りの無きようプログラムのチェックを行う。
【0023】また分注/濾過部104においても濾過容
器119のCラック118も同様に抽出項目読み取りセ
ンサ108による読み取りを行う機構を有する。
【0024】Bラック112の抽出項目を抽出項目読み
取りセンサ108により検出すると、土壌及び抽出試薬
の計測量が確定するので第1のハンドロボットにより、
Aラック114より抽出容器115を取り出し、土壌投
入ユニット106、すなわち図2の直線振動ユニット2
03のバネアクション構造のアーム207にセットす
る。
【0025】アーム207は、抽出容器115の開口部
が上に向くようにシーケンサ205によりパルスモータ
206,変換ギヤ210が制御される。
【0026】抽出容器115を直線振動ユニット203
にセット後、第1のハンドロボットは、Aラック114
の抽出容器115と相対する位置に収納されるBラック
112の抽出容器113を土壌計測ユニット105、すな
わち図2の防振ユニット202の上に搭載した電子天秤2
01に載せる。電子天秤201は、シーケンサ205に
より抽出容器113の質量を差引き指示値を零に制御す
る。
【0027】図2により土壌の自動計量を説明する。
【0028】直線振動ユニット203は、抽出容器11
5を傾けるためのパルスモータ206,変換ギヤ210,土
壌容器ハンド用のアーム207,周波数可変モータ20
9,回転運動を直線往復運動に変換するカム211、及
び直線運動機構217により構成され、制御用ケーブル
214、及び216で接続されたシーケンサ205と、
電子天秤201の計測値を通信ケーブル212によりシ
ーケンサ205に取り込み、土壌計測の初期は、単位時
間当たり土壌を多く投入するために、振動と土壌容器の
傾きが大きく、規定量に近づく(例えば、規定量の90
%)と振動と容器の傾きを緩やかにするようシーケンサ
205によりリアルタイムに土壌の計量値を制御する。
もちろん土壌の質,計量値,土壌容器内の残存土壌量に
より一義的に決まらない為、高速に計量するためには、
実験等により複雑な制御が必要であるが、基本は、直線
振動数,振幅,土壌容器の傾きをリアルタイムに制御す
る方法で対処する。計量誤差は、±5%程度で管理す
る。
【0029】土壌の自動計測が終了すると、第1のハン
ドロボットにより土壌の入つた抽出容器113は、図1
の抽出試薬部116に運ばれ、図6に示す抽出試薬部1
16のように抽出項目に該当する試薬注入部614に置
かれる。
【0030】抽出試薬部116は、試薬毎に専用に設け
た試薬タンク601,抽出項目に対応した数の試薬61
0乃至612,ポンプ603,配管606,607,試
薬の流れを変える電磁弁604,605,試薬投入ノズ
ル609、及び試薬タンク内に入れ試薬を吸入する為の
吸入ノズル608で構成される。
【0031】試薬注入部614に置かれた抽出容器11
3には、通常、試薬610が試薬タンク601より配管
606,ポンプ603,電磁弁604を開、電磁弁60
5を閉にしている為、配管607を通り試薬タンクに戻
されているものを電磁弁604を閉、電磁弁605を開に
する事により試薬610が注入される。
【0032】注入量の制御は、電磁弁604及び、電磁
弁605の弁の開閉をシーケンサ205で時間(流量一
定)で制御するが、前記土壌実測値に比例(土壌と試薬
の質量比一定)した注入を行う。尚、定量ポンプ603
は、該抽出項目のBラック112の抽出試薬投入が終わ
るまで連続運転(注入時以外は、試薬タンクに戻す)する
事で試薬の注入量の精度を良く制御可能としたが高精度
を必要な場合は、流量計を用いる。
【0033】試薬注入時、第1のハンドロボットは、前
記の土壌投入ユニット106より抽出容器115を取外
し、Aラック114に戻し、新たに次の土壌サンプルの
抽出容器115を土壌投入ユニット106にセットす
る。
【0034】抽出試薬の注入が終わると、抽出容器11
3を第1のハンドロボットにより、Bラック112の元
の位置に戻し、第1のハンドロボットは抽出容器113
の栓を取りに栓収納箱17に移動し、栓をハンドリング
しBラック112の抽出容器上に戻り容器に栓をする。
【0035】抽出容器に栓をする方法を図3,図4によ
り説明する。
【0036】第1のハンドロボットの専用ハンド302
は、左右に開閉し、抽出容器113の栓301を掴み、
下方に押し込めるよう図のように段差をつけ、同時に円
弧状にし、均一に栓301に力が加わるような構造とし
た。
【0037】以上説明したように自動計測部101で
は、土壌サンプルの土壌及び抽出試薬計測、及び閉栓作
業を行い、この作業を土壌サンプル数繰り返す。
【0038】自動計測部101の作業が終わると、Bラ
ック112は、次の工程の振蘯部102にコンベア12
2により搬送され、振蘯機130にセット固定され規定
の時間振蘯される。
【0039】振蘯部102の作業が終わると次の工程の
沈殿部103へBラック112は搬送され、約5分程静
止し、土壌の沈殿を待つ。この間に沈殿部103と分注
/濾過部104にまたがり、X,Y,Z軸及びθ回転動
作を持ち、ハンド部に分注器702と、抽出容器113
の開栓を行う開栓機構の2つのハンドを合わせ持つ第2
のハンドロボット502(図示せず)により、Bラック
112に収納された全ての抽出容器113の開栓を行
う。
【0040】開栓方法を図5により、以下に説明する。
【0041】第2のハンドロボット502は、ハンド部
が二重構造になっており、抽出容器113の外に露出し
ている栓501の上部つばの部分に爪を掛け、上方に引
き上げる機構を持つハンド部504と、抽出容器113
の上部の肩の部分に押し当て、前記ハンド部504が栓
を捕捉し、上方に引き上げる動作の時、内蔵のバネアク
ションにより、容器を押し下げるように働くハンド部5
03とで構成され、当初第2のハンドロボット502
は、当該抽出容器上に移動し、ハンド部504の爪が左
右に開き、爪で容器の栓を捕捉できる位置まで下降し、
爪を閉じ栓を捕捉する。ハンド部504が栓を捕捉した
状態で外側のハンド部503が容器113の上部に下降
する。
【0042】第2のハンドロボット502のハンド部5
04が栓を捕捉したまま上昇する時、ハンド部503の
バネアクションにより、容器を下方に押し下げ、栓を引
き抜く。
【0043】引き抜いた栓501は、そのまま第2のハ
ンドロボット502のハンド部504に捕捉されたまま、
チップシュータ109まで移動し、ハンド部504の爪
を開き栓501をチップシュータ109に投下し、栓5
01は、栓回収箱110に至る。
【0044】以上の動作を抽出容器個数分繰り返し、開
栓,栓回収作業を終了する。
【0045】その後、撹拌された抽出容器113内の土
壌と抽出試薬は、所定の沈殿時間を経過後、第2のハン
ドロボット502が相対する沈殿部103と分注/濾過
部104の間を土壌サンプル数分だけ往復し、抽出液の
分注/濾過作業を行う。
【0046】図1において、沈殿部103及び濾過部1
04のユニットは、以下のように構成される。沈殿部1
03の沈殿を終えたBラック112,濾過部104の濾
過容器119の収納されたCラック118,分注用のチ
ップ121の収納されたDラック120,使用済チップ
を投下するチップシュータ199、及びチップ回収箱1
11である。また、装置外部に配置した124は、濾過
済の濾過容器119の入ったDラック118を搬出回収
するためのストッカー、又は分析装置である。沈殿部1
03のコンベア122は、沈殿部103の分注/濾過が
全て終了し、用済みとなった抽出容器の収納されたBラ
ック112を前方に取り出し、回収するための機構であ
る。
【0047】図7により抽出上澄み液の分注方法につい
てを説明する。
【0048】第2のハンドロボット502には、前記の
開栓ハンド部の他に液体を吸入/排出する注射器状の吸
入器(以下、分注器702という)を備えたハンド部7
01を有する。
【0049】ハンド部701の分注器702のピストン
722は、モータ4の回転運動を直線往復動作に変換す
る機構705により、上下に動作させる事で、液体の吸
入/排出を行う。
【0050】以下に一連の動作について説明する。
【0051】第2のハンドロボット502は、先ずチッ
プ収納箱であるDラック120の上に移動し、ハンド部
701の分注器702の先端ノズル部703にチップ1
21を装着すべく降下する。
【0052】分注器702の先端に差し込むチップ12
1は、必要上澄み液を十分確保できる内容量を有した物
である。
【0053】沈殿部103のDラック120上に移動し
た第2のハンドロボット502は、ハンド部701の分
注器702に差し込まれたチップ121が、抽出容器1
13の抽出上澄み液を十分吸入出来る位置まで降下し、
分注器702の下降していたピストン722を必要容量
分上昇させ、チップ内に上澄み液を吸入する。必要量の
上澄み液を吸入した時点でピストン722を停止し、第
2のハンドロボット502全体を上昇させる。この場
合、移動中の液たれを防ぐため上昇後、吸入量の5〜1
0%程度の空吸入を行ってから、濾過部104のCラッ
ク118の相対する濾過容器119上に移動する。濾過
容器119は、濾紙709,漏斗708が付いており、
分注器702に装着されたチップ121より排出された
抽出液を濾過する。
【0054】第2のハンドロボット502の分注器70
2に装着された抽出上澄み液を吸入したチップ121
は、濾過容器119に移動し、濾過容器の漏斗708に
載せた成形された濾紙709上に、分注器702のピス
トン722を押し下げて抽出上澄み液を注入する。
【0055】注入された上澄み液は、濾紙709により
濾過され、濾過容器119で回収され成分分析用の抽出
濾過液を得る。
【0056】第2のハンドロボット502は、上澄み液
を濾過容器に注入後、図1のチップシュータ109に移
動し、図7のチップ取外し金具712の開口部(分注器
ノズル径より少し大きくチップ121の外径より小)に
分注器702のノズル部703を差し込み第2のハンドロ
ボット502を上方に引き上げ、チップ121を金具7
12の下面に当て下方のチップシュータ109に落と
し、チップ回収箱111でチップ121を回収する。
【0057】第2のハンドロボット502は、再びDラ
ック120に移動し、前記作業を抽出土壌サンプル数繰
り返し行い、抽出項目の1項目を終了する。
【0058】濾過を終えたCラック118は、装置右側
のストッカー124に収納され前処理工程を完了する。
【0059】また、ストッカー124の代りに、分析装
置を接続し、前処理から土壌成分の分析まで、全自動化
も可能である。
【0060】後続の残りの抽出項目についても、各部署
が空き次第、連続して前記作業が行なわれる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、土壌の自動計量,土壌
成分抽出試薬の自動計量,土壌と抽出試薬の自動撹拌
(振蘯),沈殿,上澄み液の分注,濾過液の抽出迄の土
壌成分分析の前処理を全自動で連続的に生成出来るよう
になり、該作業の省力化と迅速化が図られると同時に、
土壌や抽出用試薬による人体への汚染の機会が著しく低
減されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例として示した土壌診断前処理装
置の概略構成図である。
【図2】図1の土壌計測部と土壌投入機構部の図であ
る。
【図3】第1のハンドロボットの抽出容器閉栓機構の図
である。
【図4】第1のハンドロボットの抽出容器閉栓機構部下
面図である。
【図5】第2のハンドロボットの抽出容器開栓機構部の
図である。
【図6】抽出試薬注入概念図である。
【図7】沈殿上澄み液の分注と濾過液抽出法の説明する
図である。
【符号の説明】
101…自動計測部、102…振蘯部、103…沈殿
部、104…分注/濾過部、105…土壌計測ユニッ
ト、106…土壌投入ユニット、108…抽出項目読み
取りセンサ、109…チップシュータ、110…栓回収
箱、111…チップ回収箱、112…Bラック、11
3,115…抽出容器、114…Aラック、116…抽
出試薬部、117…収納箱、118…Cラック、119
…濾過容器、120…Dラック、121…チップ、12
2…コンベア、123…自動搬入機構、124…ストッ
カー、130…振蘯機、199…チップシュータ、20
1…電子天秤、202…防振ユニット、203…直線振
動ユニット、205…シーケンサ、206…パルスモー
タ、207…アーム、208…土壌、209…周波数可
変モータ、210…変換ギヤ、211…カム、212…
通信ケーブル、214,216…制御用ケーブル、21
7…直線運動機構、301,501…栓、302…専用
ハンド、502…第2のハンドロボット、503,50
4,701…ハンド部、601…試薬タンク、603…
定量ポンプ、604,605…電磁弁、606,607
…配管、608…吸入ノズル、609…試薬投入ノズ
ル、610,611,612…試薬、614…試薬注入
部、702…分注器、703…ノズル部、704…モー
タ、706…上澄み液、708…漏斗、709…濾紙、
712…チップ取外し金具、722…ピストン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土壌の、PH(酸度)及びEC(伝導度)
    の測定、及びリン,カリ/苦土/石灰及び窒素等の成分
    分析を行う土壌診断用前処理装置であって、 容器に土壌と抽出試薬を入れ自動計量する自動計量部
    と、 容器に入った土壌と抽出試薬を撹拌,振蘯を行う振蘯部
    と、 振蘯後土壌と試薬を撹拌した液の土壌を沈澱させる為の
    沈澱部と、 沈澱後、抽出上澄み液を吸入し、別に設けた濾過容器に
    漏斗及び濾紙を介し、上澄み液を分注し濾過する分注/
    濾過部とを設け、 上記自動計量部,振蘯部,沈澱部,分注/濾過部を順に
    接続し、前工程で作業が終了すると次工程に自動的に移
    行する搬送機構を有することを特徴とする土壌診断用前
    処理装置。
JP22140495A 1995-08-30 1995-08-30 土壌診断用前処理装置 Pending JPH0961420A (ja)

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