JPH096129A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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Publication number
JPH096129A
JPH096129A JP7154605A JP15460595A JPH096129A JP H096129 A JPH096129 A JP H096129A JP 7154605 A JP7154605 A JP 7154605A JP 15460595 A JP15460595 A JP 15460595A JP H096129 A JPH096129 A JP H096129A
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JP
Japan
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developer
developing
electrode
toner
control electrode
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Application number
JP7154605A
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English (en)
Inventor
Isao Endo
勇雄 遠藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 制御電極にトナー、キャリアが付着せず、解
像度と現像性の高い画像を安定できる非接触現像装置を
提供する。 【構成】 現像域Aに対応する現像剤搬送体81b内部
に主磁極821bを有し、現像剤搬送体の現像域又は現
像域上流部に、現像剤層に当接又は近接した絶縁部材8
3bに固定された、電圧印加可能な電極部841bを配
設してなる制御電極84bを有する非接触現像装置にお
いて、制御電極の電極部は、現像剤層との当接点又は近
接点よりも下流側前記絶縁部材の下流側端部よりも上流
側にその全体が配置され、1.5dc<t1<7dc、
2.5t1<t2<6t1、dc:キャリア体積平均粒
径(μm)、t1:電極部を含む部分の制御電極厚さ
(μm)、t2:電極部よりも現像剤搬送方向下流側の
部分の制御電極厚さ(μm)である現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式複写装置等
の画像形成装置において、1成分又は2成分の現像剤を
用いて静電潜像を非接触現像する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写装置等に用いられる
現像方法の一つとして、非磁性トナーからなる1成分現
像方法がある。この現像方法は、表面を粗面にして回転
可能に支持された円筒状のスリーブを有し、この現像ス
リーブ表面に帯電したトナーを支持し、現像領域に搬送
して現像を行うものである。
【0003】又、1成分現像法に対して、一般に粒径が
数十〜数百μmの磁性キャリアと、平均粒径10μm前
後の非磁性トナーからなる2成分現像剤を用いた2成分
現像方法も多く用いられている。
【0004】いずれの現像法も、トナー粒子として平均
粒径10μm前後のものを用いているため、繊細な線や
点或いは濃淡差等を再現する高画質画像が得られにくい
という問題がある。こうした高画質な画像を得るために
は、トナー粒子及びキャリア粒子をより微粒子にするこ
とが必須であると考えられる。しかし、トナー粒子を特
に10μm以下の微粒子にすると、現像時のクーロン
力に対して相対的にファンデルワールス力の影響が大き
くなるため、像背景の他部分にもトナー粒子が付着する
いわゆるカブリが生ずるようになり、現像剤搬送体への
直流バイアス印加によっても防ぐことが困難となる。
トナーのキャリア被覆率が高くなるため、帯電制御が困
難となる。又トナーの凝集も起こりやすくなる。2成
分現像法においては、トナーのキャリア被覆率が高くな
るため、更に帯電制御が困難となる。キャリア被覆率
を低下させるため、キャリア粒子を小さくしていくと、
キャリア粒子も像形成体の静電潜像部分に付着するよう
になる。この原因としては、磁気バイアスの力が低下し
て、キャリア粒子がトナー粒子と共に像形成体側に付着
したためと考えられる。又、バイアス電圧が大きくなる
と、像背景の他部分にもキャリア粒子が付着するように
なる。
【0005】トナー、キャリアの微粒子化には、上述の
ような副作用の方が目立って、鮮明な画像が得られない
という問題があるため、実際に微粒子化を行うことは困
難であった。この問題を解決する方法として現像域上流
部に電極を有する板状部材を現像スリーブに当接し、前
記電極と前記現像スリーブ、前記現像スリーブと感光体
の間に、前者の方が強くなるような振動電界を形成し、
現像剤中のトナーをクラウド化して現像を行う方法が、
特開平5−346736号公報、特開平6−17548
5号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した制御
電極法では、形成されたトナークラウドが、現像剤搬送
体−電極間に形成される電界に沿って移動し、電極部分
にトナーが付着、堆積する問題が生ずる。これらのトナ
ー堆積物が多くなると、像形成体上の非画層部分や、潜
像電界の強い画像のエッジ部に付着し、画質低下の原因
となる。
【0007】本発明の目的は、前記制御電極法の問題点
を解決し、制御電極板にトナーが付着することなく、解
像度、現像性が高い高画質な画像を、安定して得られる
非接触現像装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体に
対向し、非磁性1成分現像剤を搬送する現像剤搬送体の
現像域又は現像域上流部に、現像剤層に当接又は近接し
た絶縁部材に固定された、電圧印加可能な電極部を配設
してなる制御電極を有する非接触現像装置において、該
制御電極の電極部は、 前記現像剤層との当接点又は近接点よりも下流側 前記絶縁部材の下流側端部よりも上流側 にその全体が配置され、 5dt<t1<35dt 且つ 1.2t1<t2<5t1 dt:トナー体積平均粒径(μm) t1:電極部を含む部分の制御電極厚さ(μm) t2:電極部よりも現像剤搬送方向下流側の部分の制御
電極厚さ(μm) であることを特徴とする現像装置(第1発明)。
【0009】像形成体に対向し、内部に複数の磁極を有
する磁石体を固設した現像剤搬送体によって、磁性現像
剤を現像域に搬送し、像形成体上に形成された潜像の現
像を行う現像装置であって、前記現像域に対応する現像
剤搬送体内部に主磁極を有し、前記現像剤搬送体の現像
域又は現像域上流部に、現像剤層に当接又は近接した絶
縁部材に固定された、電圧印加可能な電極部を配設して
なる制御電極を有する非接触現像装置において、該制御
電極の電極部は、 前記現像剤層との当接点又は近接点よりも下流側 前記絶縁部材の下流側端部よりも上流側 にその全体が配置され、 1.5dc<t1<7dc 且つ 2.5t1<t2<6t1 dc:キャリア体積平均粒径(μm) t1:電極部を含む部分の制御電極厚さ(μm) t2:電極部よりも現像剤搬送方向下流側の部分の制御
電極厚さ(μm) であることを特徴とする現像装置(第2発明)。
【0010】像形成体に対向し、内部に複数の磁極を有
する磁石体を固設した現像剤搬送体によって、磁性現像
剤を現像域に搬送し、像形成体上に形成された潜像の現
像を行う現像装置であって、前記現像剤搬送体内の隣接
する磁極が、前記現像域を挟んで配置され、前記現像剤
搬送体の現像域又は現像域上流部に、現像剤層に当接又
は近接した絶縁部材に固定された、電圧印加可能な電極
部を配設してなる制御電極を有する非接触現像装置にお
いて、該制御電極の電極部は、 前記現像剤層との当接点又は近接点よりも下流側 前記絶縁部材の下流側端部よりも上流側 にその全体が配置され、 dc<t1<5dc 且つ 1.2t1<t2<6t1 dc:キャリア体積平均粒径(μm) t1:電極部を含む部分の制御電極厚さ(μm) t2:電極部よりも現像剤搬送方向下流側の部分の制御
電極厚さ(μm) であることを特徴とする現像装置(第3発明)。
【0011】上記第1〜3発明により達成される。
【0012】
【実施例】図1は本発明の現像装置を好適な現像手段と
して備えたカラー画像形成装置の一例を示す概略構成図
である。
【0013】図1において、1は光導電体を塗布あるい
は蒸着した可撓性のベルトからなるベルト状の像形成体
である感光体ベルトで、この感光体ベルト1は回動ロー
ラ2および3の間に架設されていて回動ローラ2の駆動
により時計方向に搬送される。
【0014】4は前記感光体ベルト1に内接するよう装
置本体に固定したガイド部材で、前記感光体ベルト1は
テンションローラ5の作用によって緊張状態とされるこ
とによりその内周面を前記ガイド部材4に摺擦させる。
【0015】6は帯電手段たるスコロトロン帯電器、7
は像露光手段たるレーザビームを用いたレーザ書込み装
置、8Aないし8Dはそれぞれ特定色の現像剤を収容し
た複数の現像手段たる本発明の現像装置であって、これ
等の像形成手段は感光体ベルト1の前記ガイド部材4に
接する部分に配設される。
【0016】前記各現像装置8A,8B,8C,8Dは
詳細については後述するが、例えばイエロー,マゼン
タ,シアン,黒色の各現像剤をそれぞれ収容するもので
前記感光体ベルト1と所定の間隙を保つ各現像スリーブ
81を備え、感光体ベルト1上の潜像を非接触の反転現
像法により顕像化する機能を有している。この非接触現
像は接触現像と異なり、感光体ベルト1の移動を妨げな
い長所を有する。
【0017】12は転写器、13はクリーニング装置で
このクリーニング装置13のブレード13aとトナー排
出ローラ13bは画像形成中には感光体ベルト1の表面
より離間した位置に保たれ画像転写後のクリーニング時
のみ図示のように感光体ベルト1の表面に圧接される。
【0018】かかるカラー画像形成装置によるカラー画
像形成のプロセスは次のようにして行われる。
【0019】先ず、本実施例による多色像の形成は、次
の像形成システムに従って遂行される。
【0020】(イ)オリジナル画像を撮像素子が走査す
る画像データ入力部でカラー画像データを得る。(ロ)
このデータを画像データ処理部で演算処理して画像デー
タを作成する。(ハ)その画像データは一旦画像メモリ
に格納される。(ニ)次いでこの画像データは記録時取
り出されて記録部である例えば図1のカラー画像形成装
置へ入力される。
【0021】すなわち、前記カラー画像形成装置とは別
体の画像読取装置から出力される色信号である画像デー
タが前記レーザ書込み装置7に入力されると、レーザ書
込み装置7においては図示しない書込み光源である半導
体レーザで発生されたレーザビーム(書込み光)は図示
しないコリメータレンズ及びシリンドリカルレンズを通
過し、駆動モータ71により回転される回転多面鏡74
により回転走査され、fθレンズ75とシリンドリカル
レンズ76を経てその間2個のミラー77,78により
光路を曲げられて、予めスコロトロンの帯電器6によっ
て一様な電荷を付与された感光体ベルト1の周面上に投
射されて行われる主走査と、感光体ベルト1の移動によ
る副走査によってラスター走査がなされて潜像が形成さ
れる。
【0022】一方、走査が開始されるとレーザビームが
図示しないインデックスセンサによって検知され、第1
の色信号により変調されたレーザビームが前記感光体ベ
ルト1の周面上を走査する。従ってレーザビームによる
主走査と感光体ベルト1の搬送による副走査により感光
体ベルト1の周面上に第1の色に対応する潜像が形成さ
れて行く。この潜像は現像手段の内イエロー(Y)のト
ナー(顕像媒体)の装填された現像装置8Aにより現像
されて、ベルト表面にトナー像が形成される。得られた
トナー像はベルト面に保持されたまま感光体ベルト1の
周面より引き離されている清掃手段たるクリーニング装
置13のブレード13a、トナー排出ローラ13bの下
を通過し、次の画像形成サイクルに入る。
【0023】すなわち、前記感光体ベルト1は前記帯電
器6により再び帯電され、次いで第2の色信号が前記レ
ーザ書込み装置7に入力され、前述した第1の色信号の
場合と同様にしてベルト表面への書込みが行われ潜像が
形成される。潜像は第2の色としてマゼンタ(M)のト
ナーを装填した現像装置8Bによって現像される。
【0024】このマゼンタ(M)のトナー像はすでに形
成されている前述のイエロー(Y)のトナー像の存在下
に形成される。
【0025】8Cはシアン(C)のトナーを有する現像
装置で、第1,第2の色と同様にベルト表面にシアン
(C)のトナー像を形成する。
【0026】さらに8Dは黒色のトナーを有する現像装
置であって、前記の色と同様の処理によりベルト表面に
黒色のトナー像を重ね合わせて形成する。これ等各現像
装置8A,8B,8C及び8Dの各現像スリーブ81には
直流あるいはさらに交流のバイアス電圧が印加され、顕
像手段である2成分現像剤による非接触現像が行われ、
基体が接地された感光体ベルト1には非接触で現像が行
われるようになっている。
【0027】かくして感光体ベルト1の周面上に形成さ
れたカラーのトナー画像は、転写部においてトナーと逆
極性の高電圧が印加されて、給紙カセット14より給紙
ガイド15を経て送られてきた転写材に転写される。
【0028】すなわち、給紙カセット14に収容された転
写材は,給紙ローラ16の回転によって最上層の一枚が
搬出されてタイミングローラ17を介し感光体ベルト1
上の像形成とタイミングを合わせて転写器12へと供給
される。
【0029】トナー画像の転写を受けた転写材は、前記
回動ローラ2に沿って急に方向転換をする感光体ベルト
1より確実に分離して上方に向かい、定着ローラ18に
よってトナー画像を溶着固定したのち排紙ローラ19を
経てトレイ20上に排出される。
【0030】一方、転写材への転写を終えた感光体ベル
ト1は,さらに搬送を続けてブレード13aとトナー排
出ローラ13bを圧接状態とした前記クリーニング装置
13において残留したトナーの除去を行いその終了をま
って再び前記ブレード13aを引き離し、それより少し
後にトナー排出ローラ13bを引き離し新たな画像形成
のプロセスに入る。
【0031】上記本発明の現像装置を用いるカラー画像
形成装置として、像形成体がベルト状のものについて述
べたが、ドラム状の像形成体を有する画像形成装置につ
いても同様に用いることができる。
【0032】前記現像装置8A〜8Dは同一の構成から
なり、また、前記現像装置は2成分現像剤を収容するも
のと、1成分現像剤を収容するものとの両方の現像装置
を用いることができる。本発明の1成分現像剤を収容し
た現像装置(第1発明)は符号8aをもって示し、2成
分現像剤を収容し現像域に対応する現像スリーブ内に主
磁極を有した現像装置(第2発明)は符号8bをもって
示し、2成分現像剤を収容し現像スリーブ内の隣接する
磁極が現像域を挟んで配置された現像装置(第3発明)
は符号8cをもって示す。以下各現像装置について説明
する。
【0033】本発明(第1〜3発明)の現像装置では、
共通して制御電極の電極部が現像剤層との当接又は近接
点よりも下流側にあって、電極部を支持する絶縁部材の
下流側端部よりも上流側にその全体が配置され、不要な
クラウド発生を防止している。制御電極は断面形状が図
2(a)に示すように電極部を含む厚さt1(mm)、
電極部よりも現像剤搬送方向下流側の部分厚さt2(m
m)とするときt1<t2の関係にあって、図2(b)
に示すようにクラウドが像形成体と電極間に侵入するの
を防止し、電極部が汚れて堆積するのを防止している。
【0034】以下、本発明の各現像器について説明を行
う。
【0035】〔実施例1(第1発明)〕図3は本発明の
非磁性1成分現像剤を収容する現像装置8a概略断面図
及び要部断面図を示している。
【0036】図において、81aはアルミニウム等の非
磁性材料からなる現像剤搬送担体の現像スリーブであ
る。851aは現像剤Dを撹拌して成分を均一にする撹
拌スクリュー、851aは現像剤Dを撹拌しながら現像
スリーブ81aに供給するファーブラシである。86a
は規制ブレードで、現像スリーブ81aとトナーを摺擦
させてトナーを帯電させるため、ウレタンゴム、シリコ
ンゴム等の弾性ゴムからなる弾性ブレードタイプが好ま
しい。
【0037】前記現像スリーブ81aと感光体ベルト1
との最近接位置と、制御電極84aの下流側先端との間
の回転中心Oを中心にした角度をθ4とすると、θ4は −5°≦θ4≦15° であるのが好ましい。 θ4が−5°より小さいと、現像域Aを覆いすぎて現像
性が低下し、θ4が15°より大きいと、現像域Aより
離れすぎて、発生したトナークラウドが現像域Aまで十
分に移行せず、現像性が低下する。
【0038】1成分現像剤Dを用いるこの実施例では現
像スリーブ81aの表面をトナーの帯電性に応じて、後
述するキャリア被覆材料と同様な材料で被覆するのが好
ましい。
【0039】現像スリーブ81aと電極部841aにバ
イアス電圧が印加される。現像スリーブ81aに印加す
る直流電圧と、電極部841aにバイアス電圧が印加す
る直流電圧が等しい場合は、直流バイアス電源E1を共
用することができ、装置の繁雑化を避けることができ
る。
【0040】ここで、非磁性1成分現像剤を用いた場合
に、現像スリーブ81aに印加する交流成分のゼロ・ピ
ーク電圧(VO-P)は、図3中に示した、前記像形成体
1と現像剤搬送体81aの最近接距離d1(mm)、前
記電極部841aの現像スリーブからの高さd2(m
m)、現像剤中のトナー体積平均粒径dt(μm)、該
トナーの平均帯電量をQ1(μC/g)とした場合に、
100・Q1・dt・d1>VO-P>5・Q1・dt・d2
の範囲であることが好ましい。ここで該非磁性1成分ト
ナーの平均帯電量Q1は、2cm×5cmの導電性板
を、前述した規制ブレード86aを備え、直径20mm
の現像ローラを有する現像装置8aに、最近接距離0.
7mmで対向させ、前記現像ローラに帯電させた1成分
現像剤を供給して200rpmで回転させながら前記現
像ローラDCとACの重畳電圧(例えばDC;1000
V、AC;750VO-P、AC周波数8kHz)を印加
して、前記導電性板上に現像剤中のトナーを現像し、こ
のトナーが現像された導電性板をファラデーゲージに接
続してトナーを窒素ガスによって吹き飛ばし、このとき
飛ばされたトナーの電荷量と重量とを測定することによ
り得られる値である。又、d2は、電極部841aの現
像スリーブ81aからの高さ(mm)で、現像スリー
ブ、像形成体への放電防止、現像性確保の点から、
(0.2〜0.6)d1が好ましい。又、印加される交
流成分の周波数は100Hz〜20kHz、特に1kH
z〜10kHzであることが好ましい。
【0041】図3(b)に示す制御電極84aは従来公
知のプリント基板製造方法を用い、絶縁部材83a(基
板)としては例えば、ポリエステル、ポリイミド、ガラ
スエポキシ、エチレン−4フッ化エチレン共重合体、4
フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体、ポリ4
フッ化エチレン、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ト
リアジン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材
料やガラス繊維強化樹脂、セラミックス、ガラス、アル
ミナ等の無機材料を用いることができる。これらの絶縁
部材83aに電解銅箔、焼きなまし電解銅箔、ベリリウ
ム銅箔等を接着剤によって貼り付け、従来公知のフォト
ポリマーを用いたフォトエッチング法、スクリーン印刷
によるエッチングレジスト構成法により、絶縁部材83
a上に必要な電極部841aを形成する。この他、導電
性インキを凸版、孔版、凹版、平版によって電極部84
1aに対応して印刷する方法や、金属を蒸着する方法を
用いることができる。さらに電極部841aから不要の
放電を防止するために、電極部841a上に絶縁層であ
る被覆部材844aを形成することが好ましく、この被
覆部材844aには上記絶縁部材83aと同種の材料を
用いることができる。また、被覆部材844aの代わり
に絶縁性インキを塗布する方法も用いることができる。
【0042】本発明の現像装置8aでは、絶縁部材83
a上に設けた電極部841aは図4の制御電極84aに
示すように、電極部841aを含む制御電極84aの厚
さt1(μm)に対して、電極部841aよりも現像剤
搬送方向下流側には絶縁部材83aの延長部材又は別部
材による段部831aがあって、当該部分の厚さt2
(μm)とするとき、 5dt<t1<35dt であって、且つ 1.2t1<t2<5t1 の関係にある。但し、dtはトナー体積平均粒径(μ
m)である。
【0043】上記の範囲内にあることを必要とする理由
は、 t1≦5dt:現像剤搬送体−電極距離が近すぎて、不
要なクラウドが発生する。電極部が低すぎ、汚れを防止
しきれない。
【0044】35dt≦t1:現像剤搬送体−電極距離
間が遠すぎて、十分なクラウド発生が不可能。
【0045】t2≦1.2t1:トナークラウドの回り
込みを十分に防ぐことができない。
【0046】5t1≦t2 :制御電極のバランスが悪く
(頭でっかちに)なり、像形成体の移動によって制御電
極が振動してしまい、安定した現像性を得ることができ
ない。像形成体に接触しやすくなる。
【0047】電極部841aの全体は、搬送上流部での
不要なトナークラウド発生を防止し、安定した搬送量を
得るために、図3(b)に示すように、絶縁部材83a
と現像スリーブ81aの最近接点812よりも現像スリ
ーブ81aの感光体ベルト1への最近接位置811a側
にのみ配置されるよう形成させる。電極部841aの周
方向長さは、現像スリーブ81aの径や搬送速度にもよ
るが、0.05〜5mm、特に0.1〜1mmが好まし
い。0.05mm以下では充分なトナークラウドを発生
させることができず、5mm以上ではトナーが振動によ
って帯電し、過剰帯電となるため現像性の低下が生ず
る。
【0048】電極部841aの幅(現像スリーブ81a
の軸方向の長さ)をW3、現像スリーブ81a上の現像
領域の幅(現像剤D層の幅)をW4とすると、W3>W4
として、電極部841aに直流電圧E3を印加するター
ミナル部842aも、現像領域の幅W4 より外側になる
部分に設け、不要なトナークラウドの発生を防止する。
【0049】さらに、現像スリーブ81aの表面粗さR
z1(μm)と絶縁部材83aの現像スリーブ81aに対
向する面の粗さRz2(μm)は、Rz2≧Rz1になると、
現像スリーブ81a上に搬送される現像剤が絶縁部材8
3aに搬送を阻害されて、現像域Aへのトナー搬送量が
低下し画像濃度低下を起こす。Rz1は0.2μm〜20
μmの範囲、Rz2は0.02μm〜5.0μmの範囲に
あるのが、良好な搬送性と、画像乱れのない、高い濃度
の画像を得るのに好ましい。なお、表面粗さRzはJI
S B 0601に準じ、ミツトヨ製Surftest
−402を用いて、基準長さ25mmで測定を行った。
【0050】以上のように構成された現像装置8aの制
御電極84aは、少なくとも像形成体である感光体ベル
ト1側の面に、界面活性剤を含有する材料からなる被
覆、又はシロキサン結合を有する化合物を含有する材
料、或いは界面活性剤とシロキサン結合を有する化合物
の両者を含有する材料によって被覆しても良い。
【0051】界面活性剤としては次のものが用いられ
る。
【0052】アニオン性界面活性剤 カルボン酸、脂肪族スルフォン酸塩、高級アルコール硫
酸エステル、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫
酸エステル、高級アルコールリン酸エステル、高級アル
コールエチレンオキサイド付加リン酸エステル等 カチオン性界面活性剤 第4級アンモニウム塩形カチオン性活性剤等 両性界面活性剤 ペダイン型両性活性剤等 非イオン性界面活性剤 エチレンオキサイド高級アルコールエーテル、ポリエチ
レングリコール脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸
エステル、アクリル酸エステル等 以上の界面活性剤を、水又はアルコール等の溶媒に分散
・溶解させて、制御電極84aの少なくとも像形成体側
の面上に塗布して乾燥させる。この際熱を加えて又、同
時に不溶化処理を行うこともできる。
【0053】シロキサン結合を有する化合物を含有する
被覆は例えば次のようにして行う。4塩化ケイ素を、1
価アルコール類、エステル類を適量配合したもので溶解
し、これを制御電極84aの少なくとも感光体ベルト1
側の面に塗布する。
【0054】これらの界面活性剤やシロキサンの薄膜の
形成は電極部841a上に直接行うのではなく、電極部
841aを電気絶縁性の被覆部材844aで被覆した
後、その上から上記薄膜を形成するのが好ましい。
【0055】又これらの塗布方法は、ここに記載した方
法に限らず、例えば、ポリマー溶液中に界面活性剤シロ
キサン含有化合物を添加してこれを塗布して制御電極上
に薄膜を形成する方法等を用いられることは言うまでも
ない。又これらの界面活性剤、シロキサン結合を含む化
合物を、前述した制御電極84aの被覆部材844aの
内部に内添させることも可能である。これらの方法によ
って、制御電極84aの少なくとも像形成体側の面の帯
電性を低下させることができ、トナー、キャリアの付着
を更に効果的に防止し、画像汚れを長期に亘って防ぐこ
とができる。
【0056】本発明に用いられる現像剤としては、スチ
レン系樹脂,ビニル系樹脂,エチル系樹脂,ロジン変性
樹脂,アクリル系樹脂,ポリアミド樹脂,エポキシ樹
脂,ポリエステル樹脂や、これらのスチレン-アクリル
系樹脂等の共重合体樹脂又は混合した樹脂等のバインダ
ー樹脂にカラー顔料等の着色成分や、必要に応じて帯電
制御剤、ワックス等の離型剤等を加えて、従来公知の粉
砕造粒法,懸濁重合法,乳化重合法等のトナー製造方法
で得られる。
【0057】本発明に用いられる現像剤粒子は、平均粒
径が小さくなると、定性的に粒径の二乗に比例して帯電
量が減少し、相対的にファンデルワールス力のような付
着力が大きくなって、飛散し易くなり、カブリが発生し
易くなる一方、磁気ブラシから離れにくくなったりす
る。そして、平均粒径が8μm以下になると、このよう
な問題が顕著に現れるようになる。その点を本発明の現
像装置では現像を二重の振動電界下で行うことで解消す
るようにしている。
【0058】トナーの体積平均粒径dcが8μm以上と
なると、解像力が不足し、画像の荒れが目立つようにな
る。平均粒径8μm以下の微粒子化したトナーを用いる
と、解像力は格段に向上して、濃淡差も忠実に再現した
鮮明な高画質画像を与えるようになる。体積平均粒径d
cが4μm以下になると凝集力が大きく摩擦帯電不良と
なりやすい。
【0059】以上の理由からトナーの粒径は体積平均粒
径dcは、好ましくは4〜8μmである。
【0060】ここで、平均粒径に用いた体積平均粒径は
コールターカウンターTA−II型(アパーチャー100
μm、コールター社製)で測定された。
【0061】本発明の1成分現像剤Dの場合は上記トナ
ーに、コロイダルシリカ等の流動化剤を添加してそのま
ま現像剤Dとして用いることができる。
【0062】1成分現像剤の帯電量は絶対値で1〜30
μC/g、特に1〜20μC/gにするのが、現像性確
保、カブリ・飛散防止の観点から好ましい。
【0063】ここで該非磁性1成分トナーの平均帯電量
1は、2cm×5cmの導電性板を、前述した規制ブ
レード86を備え、直径20mmの現像ローラを有する
現像装置(8a)に、最近接距離0.7mmで対向さ
せ、前記現像ローラに帯電させた1成分現像剤を供給し
て200rpmで回転させながら前記現像ローラにDC
とACの重畳電圧(例えばDC;1000V、AC;7
50VO-P、AC周波数8kHz)を印加して、前記導
電性板上に現像剤中のトナーを現像し、このトナーが現
像された導電性板をファラデーゲージに接続してトナー
を窒素ガスによって吹き飛ばし、このとき飛ばされたト
ナーの電荷量と重量とを測定することにより得られる値
である。
【0064】〔実施例2(第2発明)〕図5は本発明
(第2発明)の現像装置の一例(2成分現像剤を収容し
極上現像を行うもの)を示す概略断面図である。
【0065】図5(a)及び図5(b)は、本発明装置
の一例の概略断面図及び要部拡大断面図、図5(c)は
バイアス電源の他の例を示す図であって、81bはアル
ミニウム等の非磁性材料からなる現像剤搬送体である現
像スリーブで、図の矢示方向に回転可能である。82b
は現像スリーブ81bの内部に固設された複数のN,S
磁極を周方向に有する磁石体で、磁石体82bの一つの
磁極821bは現像スリーブ81bと感光体ベルト1と
の最近接位置の現像域Aの中に配設されこれを主磁極と
いうことにする。この現像スリーブ81bと磁石体82
bとで現像剤搬送機能を発揮する。磁石体82bの主磁
極821bを含む各磁極は500〜1,500ガウスの
磁束密度に磁化されており、その磁力によって現像スリ
ーブ81b上に磁性現像剤Dの層すなわち、磁気ブラシ
を形成する。この磁気ブラシは現像スリーブ81bの回
転によって同方向に移動し現像域Aに搬送される。この
現像スリーブ81b上に形成される磁気ブラシは感光体
ベルト1の表面に接触せず間隙を保つように、現像スリ
ーブ81bと規制ブレード86bの間隙及び現像スリー
ブ81bと感光体ベルト1の間隙を調整される。
【0066】84bは現像域Aの上流側に現像剤Dの層
に当接するよう設けた後述する電気的絶縁材よりなる絶
縁部材83b上に電圧印加可能な電極部841bと、さ
らに電極部841bの下流側に絶縁部材83bの延長部
材又は別部材による段部831bを配設してなる制御電
極、電極部841bは金属等の導電性材料からなり絶縁
部材83bの先端部上に線状に一体に設けられる。85
1b,852bは現像剤Dを撹拌して成分を均一にする
撹拌スクリュー、86bは磁気ブラシの高さ、量を規制
するため設けられた非磁性体あるいは磁性体からなる現
像剤規制手段である規制ブレード、87bは現像域Aを
通過した磁気ブラシを現像スリーブ81b上から除去す
るクリーニングブレード、88bは現像剤溜まり、89
bはケーシング、891bは絶縁部材83bの固定部を
支持するためケーシング89bに設けられた支持部、9
0bは制御電極84bを支持部891bに固定するため
の押え板と止めネジ901bである。
【0067】制御電極84bの設置位置は、図5(b)
に示すように、現像域A内部又は現像域Aより現像スリ
ーブ81bの回転に対し上流部にすると共に、現像スリ
ーブ81bの回転軸Oを中心にした、現像スリーブ81
bの感光体ベルト1との最近接位置811bと主磁極8
21bとの間の角度をθ1、同じく上記最近接位置81
1bと制御電極84bの先端部、又は段部831bの先
端部との間の角度をθ4とすると(図5のCは最近接位
置811bと現像スリーブ81bの回転軸Oを結ぶ中心
線であり、上記角度の値は最近接位置811bより上流
側を正、下流側を負とする)、 −10°≦θ1≦10° (θ1−5°)≦θ4≦(θ1+5°) となるようにするのが、現像域Aでの現像剤Dの穂立ち
を良好にして現像効率を高く維持し、トナーの飛散を防
止する上で好ましい。
【0068】θ1が10°未満、あるいは10°を超す
と、現像域Aでの現像剤Dの穂立ちが悪く現像性が低下
する。
【0069】θ4が(θ1−5°)より小さいと現像剤D
の穂立ちした部分を制御電極84bが覆いすぎて現像性
が低下する、またθ4が(θ1+5°)より大きいと現像
剤Dの穂立ちが大きくなりすぎて、感光体ベルト1の感
光体に現像剤Dが接触し、はき目やキャリア付着が発生
し画像乱れが生じる。
【0070】このように、現像域Aに主磁極821bを
配設し、制御電極84bをその近くに配設して現像剤D
層を押さえるようにすることによって、現像剤Dの穂立
ちを適度にしキャリア付着を起こすことなく、従来技術
では不可能であった現像性の向上を低い現像バイアス電
圧印加で実現することができる。
【0071】制御電極84bは現像スリーブ81b上に
現像剤Dが搬送されると、絶縁部材83bと現像スリー
ブ81bの間に現像剤Dが入り込むために若干湾曲して
絶縁部材83bは現像スリーブ81bに対して若干間隙
を有して対峙するか殆ど間隙のない状態、すなわち現像
スリーブ81bに当接/近接の状態で現像スリーブ81
bに対峙するようになる。制御電極84bの絶縁部材8
3bが上記現像スリーブ81bに当接/近接する現像ス
リーブ81bの部分を最近接点ということにし812b
で表す。
【0072】以上の実施例において、現像スリーブ81
bには直流バイアス電源E1と交流バイアス電源E2によ
り保護抵抗R1を介して直流成分に交流成分を重畳した
バイアス電圧が印加される。また、電極部841bには
直流バイアス電源E3から保護抵抗R2を介して直流成分
のみのバイアス電圧が印加される。電極部841bに
は、現像剤中のトナーと同極性の直流電圧を印加するの
がトナー付着防止の観点から好ましい。
【0073】また、現像スリーブ81bに印加する直流
電圧と、電極部841bに印加する直流電圧が等しい場
合は、図5(c)に示すように、直流バイアス電源E1
を共用することができ、装置の繁雑化を避けることがで
きる。
【0074】本発明の現像装置8bでは、以上のバイア
ス電圧印加によって、感光体ベルト1と現像スリーブ8
1bとの間に形成する交番電界(これを第2の振動電界
ということにする)と共に、制御電極84bの電極部8
41bと現像スリーブ81bとの間に第1の振動電界を
発生させるようにしてある。
【0075】この場合、電極部841bは感光体ベルト
1より現像スリーブ81bに近接して設けてあるため第
1の振動電界の強さが第2の振動電界の強さより大とな
る。
【0076】上記第1の振動電界によってその電気力線
に直角の方向に、電極部841b付近に達した現像剤D
のトナー粒子を振動させるので、そのトナー粒子をキャ
リアから分離飛翔させ、雲霞状のトナークラウドを十分
に発生させることができる。このトナークラウドは第2
の振動電界によって感光体ベルト1上の潜像に向う飛翔
を助けられ均一な現像が行われる。
【0077】この時、交流バイアスは現像スリーブ81
bのみに印加されているため、前記第1の振動電界と第
2の振動電界は同位相となり、トナー粒子を第1の振動
電界から第2の振動電界に円滑に移行させる。
【0078】以上の交流成分は波形が正弦波に限らず、
矩形波や三角波等であってもよい。そして周波数も関係
するが、電圧値は高い程現像剤Dの磁気ブラシを振動さ
せるようになって、キャリア粒子からトナー粒子の分離
飛翔が行われ易くなるが、反面、カブリや落雷現象のよ
うな絶縁破壊が発生し易くなる。カブリの発生は直流成
分で防止し、絶縁破壊は、現像スリーブ81bの表面を
樹脂や酸化皮膜等により絶縁ないしは半絶縁にコーティ
ングすること、あるいは現像剤Dのキャリア粒子に後述
するような絶縁性のキャリア粒子を用いること、等によ
って防止することができる。
【0079】この実施例を用いた前記カラー画像形成装
置において、感光体ベルト1の感光体として負に帯電さ
せるOPC感光体を用い反転現像が行われ、感光体が例
えば−850Vに帯電され、画像部最大濃度部の電位を
−50Vとすると、電極部841bには−750V、現
像スリーブ81bには−750Vの直流電圧に交流電圧
を重畳したバイアス電圧が好ましく印加される。ここ
で、現像スリーブ81bに印加する交流成分のゼロ・ピ
ーク電圧(V0-P)は、図5中に示した前記像形成体1
と現像剤搬送体81bの最近接距離d1(mm)、前記
電極部841bの現像スリーブからの高さd2(m
m)、現像剤中のトナー体積平均粒径dt(μm)、該
トナーの平均帯電量をQ2(μC/g)とした場合に、
20・Q2・dt・d1>V0-P>3・Q2・dt・d2
範囲であることが好ましい。ここで該トナーの平均帯電
量Q2は、2cm×5cmの導電性板を直径20mmの
現像ローラに最近接距離0.7mmで対向させ、前記現
像ローラに現像剤を供給して200rpmで回転させな
がら前記現像ローラにDCとACの重畳電圧(例えばD
C;1000V、AC;750VO-P、AC周波数8k
Hz)を印加して、前記導電性板上に現像剤中のトナー
を現像し、このトナーが現像された導電性板をファラデ
ーゲージに接続してトナーを窒素ガスによって吹き飛ば
し、このとき飛ばされたトナーの電荷量と重量とを測定
することにより得られる値である。
【0080】制御電極84bについては、先の第1発明
の実施例で説明したと同様電極84bは従来公知のプリ
ント基板製造方法を用い、絶縁部材83b(基板)とし
ては例えば、ポリエステル、ポリイミド、ガラスエポキ
シ、エチレン−4フッ化エチレン共重合体、4フッ化エ
チレン−6フッ化プロピレン共重合体、ポリ4フッ化エ
チレン、ポリアミドイミド、ポリスルホン、トリアジン
樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料やガラ
ス繊維強化樹脂、セラミックス、ガラス、アルミナ等の
無機材料を用いることができる。これらの絶縁部材83
bに電解銅箔、焼きなまし電解銅箔、ベリリウム銅箔等
を接着剤によって貼り付け、従来公知のフォトポリマー
を用いたフォトエッチング法、スクリーン印刷によるエ
ッチングレジスト構成法により、絶縁部材83b上に必
要な電極部841bを形成する。この他、導電性インキ
を凸版、孔版、凹版、平版によって電極部841bに対
応して印刷する方法や、金属を蒸着する方法を用いるこ
とができる。さらに電極部841bから不要の放電を防
止するために、電極部841b上に絶縁層である被覆部
材844bを形成することが好ましく、この被覆部材8
44bには上記絶縁部材83bと同種の材料を用いるこ
とができる。また、被覆部材844bの代わりに絶縁性
インキを塗布する方法も用いることができる。
【0081】本発明の現像装置8bでは、絶縁部材83
b上に設けた電極部841bを含む制御電極84bの厚
さt1(μm)に対して、電極部841bよりも現像剤
搬送方向下流側には絶縁部材84bの延長部材又は別部
材による段部831bがあって、当該部分の厚さt2
(μm)とするとき、 1.5dc<t1<7dc であって、且つ 2.5t1<t2<6t1 の関係にある。但しdcはキャリア体積平均粒径(μ
m)である。
【0082】上記範囲内にあることを必要とする理由
は、 t1≦1.5dc:現像剤搬送体−電極距離が近すぎ
て、不要なクラウドが発生する。電極部が低すぎ、汚れ
を防止しきれない。
【0083】7dt≦t1:現像剤搬送体−電極距離間
が遠すぎて十分なクラウド発生が不可能。
【0084】t2≦2.5t1:トナークラウドの回り
込みを十分に防ぐことができない。
【0085】6t1≦t2 :制御電極のバランスが悪く
(頭でっかちに)なり、像形成体の移動によって制御電
極が振動してしまい、安定した現像性を得ることができ
ない。像形成体に接触しやすくなる。
【0086】ここで、制御電極の厚みは、マイクロメー
タ(ミツトヨ製、M320−25A)によって、制御電
極のスリーブ軸方向について20点測定した値の平均値
を、制御電極の厚みとした。
【0087】電極部841bの全体は、搬送上流部での
不要なトナークラウド発生を防止し、安定した搬送量を
得るために、図5(b)に示すように、絶縁部材83b
と現像スリーブ81bの最近接点812bよりも現像ス
リーブ81bの感光体ベルト1への最近接位置811b
側にのみ配置されるよう形成させる。電極部841bの
周方向長さは、現像スリーブ81bの径や搬送速度にも
よるが、0.05〜5mm、特に0.1〜1mmが好ま
しい。0.05mm以下では充分なトナークラウドを発
生させることができず、5mm以上ではトナーが振動に
よって帯電し、過剰帯電となるため現像性の低下が生ず
る。
【0088】電極部841bの幅(現像スリーブ81b
の軸方向の長さ)をW3、現像スリーブ81b上の現像
領域の幅(現像剤D層の幅)をW4とすると、W3>W4
として、電極部841bに直流電圧E3を印加するター
ミナル部842bも、現像領域の幅W4より外側になる
部分に設け、不要なトナークラウドの発生を防止する。
【0089】さらに、現像スリーブ81bの表面粗さR
z1(μm)と絶縁部材83bの現像スリーブ81bに対
向する面の粗さRz2(μm)は、Rz2≧Rz1になると、
現像スリーブ81b上に搬送される現像剤が絶縁部材8
3bに搬送を阻害されて、現像域Aへのトナー搬送量が
低下し画像濃度低下を起こす。Rz1は0.2μm〜20
μmの範囲、Rz2は0.02μm〜5.0μmの範囲に
あるのが、良好な搬送性と、画像乱れのない、高い濃度
の画像を得るのに好ましい。なお、表面粗さRzはJI
S B 0601に準じ、ミツトヨ製Surftest
−402を用いて、基準長さ25mmで測定を行った。
【0090】以上のように構成された現像装置8bの制
御電極84bは、少なくとも像形成体である感光体ベル
ト1側の面に、先の第1発明の実施例で説明した界面活
性剤を含有する材料からなる被覆、又はシロキサン結合
を有する化合物を含有する材料、或いは界面活性剤とシ
ロキサン結合を有する化合物の両者を含有する材料で被
覆することで、より効果的にトナー、キャリアの堆積を
防止することができる。
【0091】本発明の現像装置は、2成分現像剤を像形
成体である感光体ベルト1に対して非接触に保ち、第1
及び第2の振動電界によってトナークラウドを発生さ
せ、感光体ベルト1への分離飛翔を向上させ、静電像へ
の選択吸着性を向上させて、キャリア粒子の感光体ベル
ト1への付着を防止し、従ってトナー粒子やキャリア粒
子に微粒子のものを用いることを可能にして、高画質画
像の現像が行われるようにしたものであるが、2成分現
像法においては次のようなキャリア粒子とトナー粒子か
らなる現像剤Dを用いることが好ましい。
【0092】一般に磁性キャリア粒子は平均粒径が大き
いと、現像スリーブ81b上に形成される磁気ブラシの
穂の状態が粗くなるために、電界により振動を与えなが
ら静電潜像を現像しても、トナー像にムラが現れ易く、
穂におけるトナー濃度が低くなるので高濃度の現像が行
われない等の問題点がある。この問題点を解消するに
は、磁性キャリア粒子の平均粒径を小さくすればよく、
実験の結果体積平均粒径が10〜60μm、好ましくは
20〜50μmであると上記問題点は発生しないことが
判明した。
【0093】10μm以下であると、キャリアを十分に
磁化させることが困難で、トナー粒子と共に感光体ベル
ト1表面に付着するようになったり、飛散し易くなる。
【0094】また、60μm以上になると、キャリアの
比表面積が小さくなるため、トナーを十分に帯電するこ
とができない。また、被覆率が高くなるためトナー飛散
も起こり易くなる。
【0095】上記体積平均粒径は、湿式分散機を備えた
レーザ回折式粒度分布測定装置「HEROS」(SYM
PATEC社製)により測定される。先ず、湿式分散機
で磁性粒子数10mgを界面活性剤と共に水50mgに
分散させ、次いで超音波ホモジナイザー(出力150
W)で発熱による再凝集が起こらぬよう注意しながら、
1〜10分間分散する前処理を行った後に測定した値で
ある。
【0096】キャリアの磁化の強さ(最大磁化)は、5
〜60emu/g、好ましくは10〜40emu/gで
ある。この強さは現像スリーブ81b上の磁束密度にも
よるが、現像スリーブ81bの一般的な磁束密度が50
0〜1,200ガウスにおいては、5emu/g未満で
は磁気的な束縛力が働かずキャリア飛散の原因となる。
また、60emu/gを超えるとキャリアの穂立ちが高
くなり過ぎ、感光体ベルト1と非接触状態を保つことが
困難になる。
【0097】キャリアの磁化の強さは、キャリア粒子を
0.25cm×3cm2の試料セルにタッピングしなが
ら充填した後、試料をピックアップコイルに付けて磁化
器にセットし、直流磁化特性自動記録装置「TYPE3
227」(横河北辰電機社製)を用いてX−Yレコーダ
にヒステリシスカーブを描かせることにより得られる。
【0098】このような磁性キャリアは、磁性体として
従来の磁性キャリアにおけると同様の、鉄,クロム,ニ
ッケル,コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や
合金、例えば、四三酸化鉄,γ−酸化第二鉄,二酸化ク
ロム,酸化マンガン,フェライト,マンガン−銅系合
金、といった強磁性体の球形化された粒子、又はそれら
の球形磁性体粒子の表面をスチレン系樹脂,ビニル系樹
脂,エチル系樹脂,ロジン変性樹脂,アクリル系樹脂,
ポリアミド樹脂,エポキシ系樹脂,ポリエステル系樹
脂,シリコン系樹脂、フッ素系樹脂等の単独、又は共重
合体で球形に被覆することで得られる。
【0099】また、これらの樹脂の中に、磁性体微粒子
を分散して含有させた、いわゆる樹脂分散型キャリアも
用いることができる。この場合、キャリアの形状が不定
形となるために、比表面積が増大し、現像に必要な充分
なトナー量を、より低い表面被覆率で得ることができ、
トナー飛散が起こりにくく、現像安定性の面から好まし
い。
【0100】キャリア密度は磁性体含有量にもよるが、
概ね1.8〜7g/cm3、好ましくは2〜6g/cm3
であるのが良好である。1.8g/cm3より小さいと
現像スリーブ81bの回転によりキャリアが飛散し易く
なる。7g/cm3より大きくなると、トナーへのスト
レスが大きくなり現像剤Dの耐久性が低下する。
【0101】密度の測定は、乾式密度計アキュピック1
330(Micromeritics社製)を用いて行
った。
【0102】次に、トナー粒子について説明する。一般
にトナー粒子は、平均粒径が小さくなると、定性的に粒
径の二乗に比例して帯電量が減少し、相対的にファンデ
ルワールス力のような付着力が大きくなって、飛散し易
くなり、カブリが発生し易くなる一方、磁気ブラシのキ
ャリア粒子から離れにくくなったりする。そして、従来
の磁気ブラシ現像方法では、平均粒径が10μm以下に
なると、このような問題が顕著に現れるようになる。そ
の点を本発明の現像装置では磁気ブラシによる現像を二
重の振動電界下で行うことで解消するようにしている。
【0103】トナーの体積平均粒径が大きくなると、既
に触れているように、画像の荒れが目立つようになる。
平均粒径10μm以下の微粒子化したトナーを用いる
と、解像力は格段に向上して、濃淡差も忠実に再現した
鮮明な高画質画像を与えるようになる。体積平均粒径が
20μm以上では、画質の低下を生じ、1μm以下にな
ると摩擦によるキャリアへの付着(トナースペント)や
キャリア被覆率が高くなるため、帯電不良、飛散等が起
こり易くなる。
【0104】以上の理由からトナーの粒径は体積平均粒
径が1〜20μm、好ましくは3〜10μmである。
【0105】ここで、平均粒径に用いた体積平均粒径は
コールターカウンターTA-II型(アパーチャー100
μm、コールター社製)で測定された。
【0106】また、トナー粒子が電界に追随するため
に、トナー粒子の帯電量の絶対値は2成分現像剤におい
ては1〜3μC/gより大きいこと好ましくは3〜50
μC/gであることが現像性確保、カブリや飛散防止の
観点から望ましい。特に粒径の小さい場合は高い帯電量
が必要である。
【0107】ここで2成分現像剤中のトナーの平均帯電
量Q2、2cm×5cmの導電性板を直径20mmの現
像ローラに最近接距離0.7mmで対向させ、前記現像
ローラに現像剤を供給して200rpmで回転させなが
ら前記現像ローラにDCとACの重畳電圧(例えばD
C;1000V、AC;750VO-P、AC周波数8k
Hz)を印加して、前記導電性板上に現像剤中のトナー
を現像し、このトナーが現像された導電性板をファラデ
ーゲージに接続してトナーを窒素ガスによって吹き飛ば
し、このとき飛ばされたトナーの電荷量と重量とを測定
することにより得られる値である。
【0108】このようなトナーとしては、スチレン系樹
脂,ビニル系樹脂,エチル系樹脂,ロジン変性樹脂,ア
クリル系樹脂,ポリアミド樹脂,エポキシ樹脂,ポリエ
ステル樹脂や、これらのスチレン−アクリル系樹脂等の
共重合体樹脂又は混合した樹脂等のバインダー樹脂にカ
ラー顔料等の着色成分や、必要に応じて帯電制御剤、ワ
ックス等の離型剤等を加えて、従来公知の粉砕造粒法,
懸濁重合法,乳化重合法等のトナー製造方法で得られ
る。すなわち、従来のトナーにおける球形や不定形の非
磁性又は磁性のトナー粒子を平均粒径選別手段によって
選別したトナーを用いることができる。
【0109】以上を纏めると、本発明の現像装置におい
て、好ましいトナー粒子は、キャリア粒子について述べ
たような樹脂及びさらには磁性体の微粒子を用い、それ
にカーボン等の着色成分や必要に応じて帯電制御剤等を
加えて、従来公知のトナー粒子製造方法と同様の方法に
よって作ることができる体積平均粒径が20μm以下、
特に好ましくは3〜10μmの粒子からなるものであ
る。
【0110】本発明の現像装置には、以上述べたような
球状のキャリア粒子とトナー粒子とが従来の2成分現像
剤におけると同様の割合で混合した現像剤が好ましく用
いられるが、キャリアとして、一般のコーティングキャ
リア(密度5〜8g/cm3)を使用した場合、現像剤
中のトナー濃度は2〜30重量%、好ましくは5〜20
重量%である。
【0111】2重量%より小であると、現像に必要なト
ナー数が確保できなく、被覆率が低下するため帯電過
剰、現像性低下を招く。
【0112】30重量%より大であると、被覆率が大と
なり、帯電不良、トナー飛散が起こり易くなる。
【0113】ただし、現像剤中のキャリアとして前述し
たような密度の比較的軽い(2〜4g/cm3)樹脂分
散型キャリアを用いた場合の現像剤中のトナー濃度は、
一般の樹脂被覆キャリアを用いる場合よりもやや高く、
5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%とするの
がよい。
【0114】〔実施例3(第3発明)〕図6は本発明
(第3発明)の現像装置の一例(2成分現像剤を収容し
極間現像を行うもの)を示し、図6(a)は概略断面図
で、図6(b)は要部拡大断面図である。
【0115】本実施例の現像装置8cは、現像スリーブ
81c内に固設した磁石体82cの隣接した2つの磁極
822cと823cとが現像スリーブ81cと感光体ベ
ルト1との最近接位置の現像域Aを挟んで位置してい
る。現像域Aと現像スリーブ81c内の下流側の磁極8
23cとの角度をθ3、上流側の磁極822cとの角度
をθ2、制御電極84cの下流側の先端部の角度θ4とす
ると、 −45°≦θ2≦−5° 5°≦θ3≦45° θ2+5°≦θ4≦θ3+5° θ2、θ3について、上記条件の角度範囲内では、現像剤
の穂立ち比較的低く、密に現像域Aに搬送されるため、
キャリア付着がなく、掃き目がなく粒状性に優れた画像
を得ることができる。
【0116】上記条件範囲外では、これらの効果が充分
に発現されない。
【0117】θ4について、θ2+5°未満では現像域を
電極板が覆いすぎて現像性は低下する。またθ4がθ3
5°より大では穂立ちが大きくなりすぎ、感光体に接触
し、掃き目、キャリア付着等の画像乱れが発生する。
【0118】本発明の現像装置8cでは、絶縁部材83
c上に設けた電極部841cを含む制御電極84cの厚
さt1(μm)に対して、電極部841cよりも現像剤
搬送方向下流側には絶縁部材84cの延長部材又は別部
材による段部831cがあって、当該部分の厚さt2
(μm)とするとき、 dc<t1<5dc であって、且つ 1.2t1<t2<6t1 の関係にある。但し、dtはキャリア体積平均粒径(μ
m)である。
【0119】上記の範囲内にあることを必要とする理由
は、 t1≦dc:現像剤帆走体−電極距離が近すぎて、不要
なクラウドが発生する。電極部が低すぎ、汚れを防止し
きれない。
【0120】3dc≦t1:現像剤搬送体−電極距離間
が遠すぎて十分なクラウド発生が不可能。特に磁極間現
像は、現像剤が密に搬送され、高い現像性が得られにく
いため、磁極上現像よりも電極位置を現像剤搬送体に近
い位置に設定する必要がある。
【0121】t2≦1.2t1:トナークラウドの回り
込みを十分に防ぐことができない。
【0122】6t1≦t2:制御電極のバランスが悪く
(頭でっかちに)なり、像形成体の移動によって制御電
極が振動してしまい、安定した現像性を得ることができ
ない。像形成体に接触しやすくなる。
【0123】本発明は、上記説明以外については第2発
明の実施例で説明したところが適用されるので、説明を
省略する。
【0124】〔第1〜第3発明の実施例と比較例のテス
ト〕本発明の第1〜第3発明について、図3(第1発
明)、図5(第2発明)、図6(第3発明)の現像装置
を用い、図7に示した制御電極の位置関係と図8に示し
た形状の制御電極によってテストを行った。
【0125】実施例及び比較例でのプロセス構成は図
7、図8に示したところで、電圧その他のプロセス条件
は表1に記載している。
【0126】制御電極については、共通して制御電極の
絶縁部材としてガラスエポキシ板を用い、図8に図示し
たように、周方向の幅0.5mmの電極部を、厚さ0.
02mmの銅泊を用いてラミネートエッチング法によっ
て形成した。更に、該電極部よりも下流側に所定の厚さ
のガラスエポキシ板を取り付けた。それぞれのt1,t
2の値は図8の下表に記載した。なお、現像スリーブ側
の表面粗さRZ2は0.8μmである。又、これらの制
御電極の像形成体側面は絶縁性インキにより絶縁被覆さ
れ、更にその上に4塩化ケイ素のアルコール溶液(商品
名コルコートN−130、フルコート(株))を塗布し
て乾燥させた。
【0127】第1発明の1成分現像剤を用いた比較実験
(実施例1(1)、2(1)、比較例1(1)、2
(1))では現像装置として図3に示したものを用い、
図1に示したカラー画像形成装置を用いて画像形成を行
った。感光体ベルト1はOPC感光体で、その周速は1
80mm/sec、感光体ベルト1上に形成された静電
潜像の最高電位−850V(非画像部電位)、最低電位
−50V(画像部電位)、現像スリーブ81の外径20
mm、該現像スリーブの回転数260rpm、現像スリ
ーブの表面粗さRz1は2.7μmである。現像剤規制
ブレード87はウレタンゴムよりなる弾性ブレードを用
いた。そして下記のトナーを用いている。
【0128】スチレン−アクリル樹脂100重量部、カ
ラー顔料10重量部、ニグロシン2重量部を溶融・混練
した後、粉砕・分級して、体積平均粒径5.5μmのイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナーを得
た。この各トナーに流動化剤としてコロイダルシリカを
それぞれ2重量部添加したものをそのまま現像剤として
用いた。
【0129】帯電量:Y;−3.2μC/g、M;−
2.7μC/g、C;−3.2μC/g、K;−3.4
μC/g 2成分現像剤を用いた第2発明の比較実験(実施例3
(2)、比較例3(2)、4(2))及び第3発明の比
較実験(実施例4(3)、5(3)、比較例5(3)、
6(3))では現像装置として図5,6に示したものを
用い、図1に示したカラー画像形成装置を用いて画像形
成を行った。感光体ベルト1はOPC感光体で、その周
速は180mm/sec、感光体ベルト1上に形成され
た静電潜像の最高電位−850V(非画像部電位)、最
低電位−50V(画像部電位)、現像スリーブ81の外
径20mm、該現像スリーブの回転数390rpm、現
像スリーブの表面粗さRz1=1.2μm、現像スリー
ブ内の磁石の強さ700ガウスである。そして下記の現
像剤を用いている。
【0130】キャリア:磁化の強さが25emu/g
の、球形フェライト粒子に、メチルメタクリレート/ス
チレン共重合樹脂を、表面被覆して得た球形キャリア。
体積平均粒径45μm。
【0131】トナー:スチレン−アクリル樹脂100重
量部、カラー顔料10重量部、ニグロシン1重量部を溶
融・混練した後、粉砕・分級して、体積平均粒径5.5
μmのイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナ
ーを得た。この各トナーに流動化剤としてコロイダルシ
リカをそれぞれ2重量部添加したものを実際には用い
た。
【0132】現像剤の調整:これらのトナー、キャリア
を、トナーの濃度が7wt%となるように混合して現像
剤を調整した。
【0133】帯電量:Y;−20.5μC/g、M;−
21.3μC/g、C;−20.7μC/g、K;−2
2.0μC/g
【0134】
【表1】
【0135】これらの現像プロセス、キャリア、トナー
を用い、表1中に示した条件で、5万枚のフルカラー画
像記録を行ったところ、本発明の実施例1〜5では、電
極上へのトナー堆積が起こらず、最初から最後まで画像
汚れのない、濃度、解像度の高い画像を安定して得るこ
とができた。
【0136】一方、これに対し、比較例1〜5では、現
像性不良が、電極上へのトナー堆積による画像汚れが発
生し、安定した画像形成を行うことができなかった。
【0137】
【発明の効果】本発明によるときは、制御電極板にトナ
ーが付着することなく、解像度、現像性が高い高画質な
画像が安定して得られる非接触現像がなされる現像装置
が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を備えたカラー画像形成装置
の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の効果を示す説明図である。
【図3】第1発明の現像装置の概略断面図及び要部拡大
断面図である。
【図4】制御電極の一例を示す斜視図及び拡大断面図で
ある。
【図5】第2発明の現像装置の一例を示す概略断面図、
拡大断面図及びバイアス電源の他の例を示す図である。
【図6】第3発明の現像装置の一例を示す概略断面及び
拡大断面図である。
【図7】比較テストに用いた制御電極の位置関係を示す
図である。
【図8】比較テストに用いた制御電極形状を示す図表で
ある。
【符号の説明】
1 感光体ベルト(像形成体) 6 スコロトロン帯電器 7 レーザ書込み装置 8,8a,8b,8c 現像装置 81 現像スリーブ(現像剤搬送体) 82 磁石体 821 主磁極 83 絶縁部材 831 段部 84 制御電極 841 電極部 86 規制ブレード A 現像域 D 現像剤 E1,E3 直流バイアス電源 E2 交流バイアス電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体に対向し、非磁性1成分現像剤
    を搬送する現像剤搬送体の現像域又は現像域上流部に、
    現像剤層に当接又は近接した絶縁部材に固定された、電
    圧印加可能な電極部を配設してなる制御電極を有する非
    接触現像装置において、該制御電極の電極部は、 前記現像剤層との当接点又は近接点よりも下流側 前記絶縁部材の下流側端部よりも上流側 にその全体が配置され、 5dt<t1<35dt 且つ 1.2t1<t2<5t1 dt:トナー体積平均粒径(μm) t1:電極部を含む部分の制御電極厚さ(μm) t2:電極部よりも現像剤搬送方向下流側の部分の制御
    電極厚さ(μm) であることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 像形成体に対向し、内部に複数の磁極を
    有する磁石体を固設した現像剤搬送体によって、磁性現
    像剤を現像域に搬送し、像形成体上に形成された潜像の
    現像を行う現像装置であって、前記現像域に対応する現
    像剤搬送体内部に主磁極を有し、前記現像剤搬送体の現
    像域又は現像域上流部に、現像剤層に当接又は近接した
    絶縁部材に固定された、電圧印加可能な電極部を配設し
    てなる制御電極を有する非接触現像装置において、該制
    御電極の電極部は、 前記現像剤層との当接点又は近接点よりも下流側 前記絶縁部材の下流側端部よりも上流側 にその全体が配置され、 1.5dc<t1<7dc 且つ 2.5t1<t2<6t1 dc:キャリア体積平均粒径(μm) t1:電極部を含む部分の制御電極厚さ(μm) t2:電極部よりも現像剤搬送方向下流側の部分の制御
    電極厚さ(μm) であることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 像形成体に対向し、内部に複数の磁極を
    有する磁石体を固設した現像剤搬送体によって、磁性現
    像剤を現像域に搬送し、像形成体上に形成された潜像の
    現像を行う現像装置であって、前記現像剤搬送体内の隣
    接する磁極が、前記現像域を挟んで配置され、前記現像
    剤搬送体の現像域又は現像域上流部に、現像剤層に当接
    又は近接した絶縁部材に固定された、電圧印加可能な電
    極部を配設してなる制御電極を有する非接触現像装置に
    おいて、該制御電極の電極部は、 前記現像剤層との当接点又は近接点よりも下流側 前記絶縁部材の下流側端部よりも上流側 にその全体が配置され、 dc<t1<5dc 且つ 1.2t1<t2<6t1 dc:キャリア体積平均粒径(μm) t1:電極部を含む部分の制御電極厚さ(μm) t2:電極部よりも現像剤搬送方向下流側の部分の制御
    電極厚さ(μm) であることを特徴とする現像装置。
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