JPH0961265A - トルクセンサ - Google Patents
トルクセンサInfo
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- JPH0961265A JPH0961265A JP24046695A JP24046695A JPH0961265A JP H0961265 A JPH0961265 A JP H0961265A JP 24046695 A JP24046695 A JP 24046695A JP 24046695 A JP24046695 A JP 24046695A JP H0961265 A JPH0961265 A JP H0961265A
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- Japan
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- cylindrical member
- window
- coil
- torque
- output shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡易な構成で検出感度が高まるようにする。
【解決手段】磁性材料からなる出力軸3に軸方向に長い
複数の溝3Aを形成するとともに、その溝3Aが形成さ
れた部分を包囲するように、導電性で且つ非磁性の材料
からなる肉薄の円筒部材8を、入力軸2と回転方向に一
体とする。そして、円筒部材8には、円筒部材8及び出
力軸3間の相対回転位置に応じて重なり具合が変化する
ように、複数の窓8a,8bを形成し、その窓8a,8
bの周方向幅を、溝3Aの間の凸部3Bの周方向幅より
も狭くする。円筒部材8の窓8aが形成された部分をコ
イル10で包囲し、窓8bが形成された部分はコイル1
1で包囲し、それらコイル10,11のインピーダンス
変化に基づいてトルクを求めるようにする。
複数の溝3Aを形成するとともに、その溝3Aが形成さ
れた部分を包囲するように、導電性で且つ非磁性の材料
からなる肉薄の円筒部材8を、入力軸2と回転方向に一
体とする。そして、円筒部材8には、円筒部材8及び出
力軸3間の相対回転位置に応じて重なり具合が変化する
ように、複数の窓8a,8bを形成し、その窓8a,8
bの周方向幅を、溝3Aの間の凸部3Bの周方向幅より
も狭くする。円筒部材8の窓8aが形成された部分をコ
イル10で包囲し、窓8bが形成された部分はコイル1
1で包囲し、それらコイル10,11のインピーダンス
変化に基づいてトルクを求めるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転軸に発生す
るトルクを検出するトルクセンサに関し、特に、発生す
るトルクに応じてインピーダンスが変化するコイルを有
するトルクセンサにおいて、簡易な構成で検出感度が高
まるようにしたものである。
るトルクを検出するトルクセンサに関し、特に、発生す
るトルクに応じてインピーダンスが変化するコイルを有
するトルクセンサにおいて、簡易な構成で検出感度が高
まるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】例えば車両の操舵系の一部に捩じれ方向
に弾性変形可能なトーションバーを設けることにより、
トーションバーを介して連結される軸間に操舵トルクに
比例した相対回転を発生させ、その相対回転を測定する
ことにより操舵トルクを検出することができ、その検出
されたトルクに応じて操舵補助トルクを発生させること
により運転者の負担を軽減するパワーステアリング装置
がある。そして、そのような相対回転を測定する形式の
トルクセンサとして、従来から、トルクに応じてコイル
のインピーダンスを変化させ、そのコイルのインピーダ
ンスを測定することによりトルクを検出するものが存在
する(例えば、特開平2−102428号公報等参
照。)。
に弾性変形可能なトーションバーを設けることにより、
トーションバーを介して連結される軸間に操舵トルクに
比例した相対回転を発生させ、その相対回転を測定する
ことにより操舵トルクを検出することができ、その検出
されたトルクに応じて操舵補助トルクを発生させること
により運転者の負担を軽減するパワーステアリング装置
がある。そして、そのような相対回転を測定する形式の
トルクセンサとして、従来から、トルクに応じてコイル
のインピーダンスを変化させ、そのコイルのインピーダ
ンスを測定することによりトルクを検出するものが存在
する(例えば、特開平2−102428号公報等参
照。)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述したよう
なトルクセンサにあっては、測定精度を上げるために検
出感度を高くすることが望まれている。そして、コイル
のインピーダンスの変化は、コイルに流れる交流電流の
周波数が一定の場合にはコイルのインダクタンスの変化
に依存することから、コイルのインピーダンスの変化を
大きくするためには、コイルのインダクタンスの変化を
大きくすればよい。しかし、コイルのインダクタンスの
変化が大きくなるように、そのコイルの巻数を増大させ
てしまうと、部品単価が上昇し、またトルクセンサの大
型化を招いてしまう。特に、装置の大型化は、上記のよ
うな車両用パワーステアリング装置のようにスペース的
に余裕の小さいものに適用されるトルクセンサにとって
は大きな問題である。
なトルクセンサにあっては、測定精度を上げるために検
出感度を高くすることが望まれている。そして、コイル
のインピーダンスの変化は、コイルに流れる交流電流の
周波数が一定の場合にはコイルのインダクタンスの変化
に依存することから、コイルのインピーダンスの変化を
大きくするためには、コイルのインダクタンスの変化を
大きくすればよい。しかし、コイルのインダクタンスの
変化が大きくなるように、そのコイルの巻数を増大させ
てしまうと、部品単価が上昇し、またトルクセンサの大
型化を招いてしまう。特に、装置の大型化は、上記のよ
うな車両用パワーステアリング装置のようにスペース的
に余裕の小さいものに適用されるトルクセンサにとって
は大きな問題である。
【0004】本発明はこのような従来の技術が有する未
解決の課題に着目してなされたものであって、コスト上
昇や装置の大型化等を招くことなく、検出感度を高くす
ることができるトルクセンサを提供することを目的とし
ている。
解決の課題に着目してなされたものであって、コスト上
昇や装置の大型化等を招くことなく、検出感度を高くす
ることができるトルクセンサを提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るトルクセンサは、同軸に配設された第
1及び第2の回転軸をトーションバーを介して連結する
とともに、導電性で且つ非磁性の材料からなる円筒部材
を、前記第1の回転軸の外周面を包囲するように、前記
第2の回転軸と回転方向に一体とし、前記第1の回転軸
の少なくとも前記円筒部材に包囲された被包囲部を磁性
材料で形成し、前記被包囲部には軸方向に延びる溝を形
成し、前記円筒部材には前記被包囲部の前記溝でない部
分よりも周方向幅の狭い窓を形成し、それら溝及び窓の
位置関係は、前記トーションバーに捩じれが生じていな
いときに前記窓の周方向中央部と前記溝の周方向端部と
が重なるように設定し、そして、前記円筒部材の前記窓
が形成された部分を包囲するようにコイルを配設し、前
記コイルのインピーダンス変化に基づいて前記第1及び
第2の回転軸に発生するトルクを検出するようにした。
に、本発明に係るトルクセンサは、同軸に配設された第
1及び第2の回転軸をトーションバーを介して連結する
とともに、導電性で且つ非磁性の材料からなる円筒部材
を、前記第1の回転軸の外周面を包囲するように、前記
第2の回転軸と回転方向に一体とし、前記第1の回転軸
の少なくとも前記円筒部材に包囲された被包囲部を磁性
材料で形成し、前記被包囲部には軸方向に延びる溝を形
成し、前記円筒部材には前記被包囲部の前記溝でない部
分よりも周方向幅の狭い窓を形成し、それら溝及び窓の
位置関係は、前記トーションバーに捩じれが生じていな
いときに前記窓の周方向中央部と前記溝の周方向端部と
が重なるように設定し、そして、前記円筒部材の前記窓
が形成された部分を包囲するようにコイルを配設し、前
記コイルのインピーダンス変化に基づいて前記第1及び
第2の回転軸に発生するトルクを検出するようにした。
【0006】ここで、本発明における非磁性の材料と
は、常磁性体及び一部の反磁性体のことであり、磁性材
料とは、強磁性体のことである。そして、非磁性材料の
透磁率は、空気と同程度であり、磁性体の透磁率に比べ
て小さい。
は、常磁性体及び一部の反磁性体のことであり、磁性材
料とは、強磁性体のことである。そして、非磁性材料の
透磁率は、空気と同程度であり、磁性体の透磁率に比べ
て小さい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態の
全体構成を示す断面図であって、これは、本発明に係る
トルクセンサを、車両用の電動パワーステアリング装置
に適用した例である。
面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態の
全体構成を示す断面図であって、これは、本発明に係る
トルクセンサを、車両用の電動パワーステアリング装置
に適用した例である。
【0008】先ず、構成を説明すると、ハウジング1内
には、トーションバー4を介して連結された入力軸2及
び出力軸3が、軸受5a及び5bによって回転自在に支
持されている。これら入力軸2,出力軸3及びトーショ
ンバー4は、同軸に配置されていて、入力軸2及びトー
ションバー4間は、それら各端部がスプライン結合され
るスリーブ2Aを介して連結され、トーションバー4の
他端側は出力軸3内の深く入り込んだ位置にスプライン
結合されている。また、入力軸2及び出力軸3は、鉄等
の磁性材料から形成されている。
には、トーションバー4を介して連結された入力軸2及
び出力軸3が、軸受5a及び5bによって回転自在に支
持されている。これら入力軸2,出力軸3及びトーショ
ンバー4は、同軸に配置されていて、入力軸2及びトー
ションバー4間は、それら各端部がスプライン結合され
るスリーブ2Aを介して連結され、トーションバー4の
他端側は出力軸3内の深く入り込んだ位置にスプライン
結合されている。また、入力軸2及び出力軸3は、鉄等
の磁性材料から形成されている。
【0009】そして、入力軸2の図示しない図1右端側
には、ステアリングホイールが回転方向に一体に取り付
けられており、また、出力軸3の図示しない図1左端側
には、例えば公知のラックアンドピニオン式ステアリン
グ装置を構成するピニオン軸が連結されている。従っ
て、操縦者がステアリングホイールを操舵することによ
って発生した操舵力は、入力軸2,トーションバー4,
出力軸3及びラックアンドピニオン式ステアリング装置
を介して、図示しない転舵輪に伝達する。
には、ステアリングホイールが回転方向に一体に取り付
けられており、また、出力軸3の図示しない図1左端側
には、例えば公知のラックアンドピニオン式ステアリン
グ装置を構成するピニオン軸が連結されている。従っ
て、操縦者がステアリングホイールを操舵することによ
って発生した操舵力は、入力軸2,トーションバー4,
出力軸3及びラックアンドピニオン式ステアリング装置
を介して、図示しない転舵輪に伝達する。
【0010】入力軸2端部に固定されたスリーブ2A
は、出力軸3端部外周面を包囲するような長さを有して
いる。そして、そのスリーブ2Aの出力軸3端部外周面
を包囲する部分の内周面には軸方向に長い複数の凸部2
aが形成され、これら凸部2aに対向する出力軸3の外
周面には軸方向に長い複数(凸部2aと同数)の溝3a
が形成され、それら凸部2a及び溝3aは周方向に余裕
を持って嵌め合わされていて、これにより、入力軸2及
び出力軸3間の所定範囲(例えば±5度程度)以上の相
対回転を防止している。
は、出力軸3端部外周面を包囲するような長さを有して
いる。そして、そのスリーブ2Aの出力軸3端部外周面
を包囲する部分の内周面には軸方向に長い複数の凸部2
aが形成され、これら凸部2aに対向する出力軸3の外
周面には軸方向に長い複数(凸部2aと同数)の溝3a
が形成され、それら凸部2a及び溝3aは周方向に余裕
を持って嵌め合わされていて、これにより、入力軸2及
び出力軸3間の所定範囲(例えば±5度程度)以上の相
対回転を防止している。
【0011】そして、出力軸3には、これと同軸且つ一
体に回転するウォームホイール6が外嵌し、このウォー
ムホイール6の樹脂製の噛合部6aと、電動モータ7の
出力軸7a外周面に形成されたウォーム7bとが噛み合
っている。従って、電動モータ7の回転力は、その出力
軸7a,ウォーム7b及びウォームホイール6を介して
出力軸3に伝達されるようになっており、電動モータ7
の回転方向を適宜切り換えることにより、出力軸3に任
意の方向の操舵補助トルクが付与されるようになってい
る。
体に回転するウォームホイール6が外嵌し、このウォー
ムホイール6の樹脂製の噛合部6aと、電動モータ7の
出力軸7a外周面に形成されたウォーム7bとが噛み合
っている。従って、電動モータ7の回転力は、その出力
軸7a,ウォーム7b及びウォームホイール6を介して
出力軸3に伝達されるようになっており、電動モータ7
の回転方向を適宜切り換えることにより、出力軸3に任
意の方向の操舵補助トルクが付与されるようになってい
る。
【0012】さらに、入力軸2と一体となっているスリ
ーブ2Aには、出力軸3の外周面に近接してこれを包囲
するように、肉薄の円筒部材8が回転方向に一体に固定
されている。即ち、円筒部材8は導電性で且つ非磁性の
材料(例えば、アルミニウム)から形成されていて、こ
の円筒部材8及びその周囲の斜視図である図2にも示す
ように、円筒部材8の出力軸3を包囲する部分のうち、
スリーブ2Aに近い側には、周方向に等間隔離隔した長
方形の複数(この実施例では、九つ)の窓8a,…,8
aが形成され、スリーブ2Aから遠い側には、窓8a,
…,8aと位相が180度ずれるように周方向に等間隔
離隔した長方形(窓8aと同形状)の複数(この実施例
では、九つ)の窓8b,…,8bが形成されている。
ーブ2Aには、出力軸3の外周面に近接してこれを包囲
するように、肉薄の円筒部材8が回転方向に一体に固定
されている。即ち、円筒部材8は導電性で且つ非磁性の
材料(例えば、アルミニウム)から形成されていて、こ
の円筒部材8及びその周囲の斜視図である図2にも示す
ように、円筒部材8の出力軸3を包囲する部分のうち、
スリーブ2Aに近い側には、周方向に等間隔離隔した長
方形の複数(この実施例では、九つ)の窓8a,…,8
aが形成され、スリーブ2Aから遠い側には、窓8a,
…,8aと位相が180度ずれるように周方向に等間隔
離隔した長方形(窓8aと同形状)の複数(この実施例
では、九つ)の窓8b,…,8bが形成されている。
【0013】また、出力軸3の円筒部材8に包囲された
部分の外周面には、軸方向に延びる横断面略長方形の複
数(窓8a,8bと同数、従ってこの例では九つ)の溝
3Aが形成されている。より具体的には、図1のA−A
線における円筒部材8及び出力軸3の断面図である図3
及び図1のB−B線における円筒部材8及び出力軸3の
断面図である図4にそれぞれ示すように、円筒部材8の
周面を周方向にN(この例ではN=9)等分した角度を
一周期角度θ(=360/N、この例ではθ=40度)
とし、円筒部材8のスリーブ2Aに近い側の部分では一
周期角度θの一方の端からa度の部分が窓8a,…,8
aとなり、残りの(θ−a)度の部分が塞がっており、
また、窓8a,…,8aとの位相が180度ずれるよう
に、円筒部材8のスリーブ2Aから遠い側の部分では一
周期角度θの他方の端からa度の部分が窓8b,…,8
bとなり、残りの(θ−a)度の部分が塞がっている。
なお、溝3A,…,3Aの間の横断面凸型の凸部3Bの
周方向幅をb度、円筒部材8及び出力軸3間(入力軸2
及び出力軸3間)の相対回転可能範囲をc度としてい
る。
部分の外周面には、軸方向に延びる横断面略長方形の複
数(窓8a,8bと同数、従ってこの例では九つ)の溝
3Aが形成されている。より具体的には、図1のA−A
線における円筒部材8及び出力軸3の断面図である図3
及び図1のB−B線における円筒部材8及び出力軸3の
断面図である図4にそれぞれ示すように、円筒部材8の
周面を周方向にN(この例ではN=9)等分した角度を
一周期角度θ(=360/N、この例ではθ=40度)
とし、円筒部材8のスリーブ2Aに近い側の部分では一
周期角度θの一方の端からa度の部分が窓8a,…,8
aとなり、残りの(θ−a)度の部分が塞がっており、
また、窓8a,…,8aとの位相が180度ずれるよう
に、円筒部材8のスリーブ2Aから遠い側の部分では一
周期角度θの他方の端からa度の部分が窓8b,…,8
bとなり、残りの(θ−a)度の部分が塞がっている。
なお、溝3A,…,3Aの間の横断面凸型の凸部3Bの
周方向幅をb度、円筒部材8及び出力軸3間(入力軸2
及び出力軸3間)の相対回転可能範囲をc度としてい
る。
【0014】ただし、トーションバー4に捩じれが生じ
ていないとき(操舵トルクが零のとき)に、図3に示す
ように、窓8aの周方向幅中央部と、溝3Aの周方向の
一方の端部(凸部3Bの一方のエッジ部)とが重なり、
図4に示すように、窓8bの周方向幅中央部と、溝3A
の周方向の他方の端部(凸部3Bの他方のエッジ部)と
が重なり合うようになっている。従って、窓8a及び溝
3Aの重なり状態と、窓8b及び溝3Aの重なり状態と
は、周方向で逆になっている。
ていないとき(操舵トルクが零のとき)に、図3に示す
ように、窓8aの周方向幅中央部と、溝3Aの周方向の
一方の端部(凸部3Bの一方のエッジ部)とが重なり、
図4に示すように、窓8bの周方向幅中央部と、溝3A
の周方向の他方の端部(凸部3Bの他方のエッジ部)と
が重なり合うようになっている。従って、窓8a及び溝
3Aの重なり状態と、窓8b及び溝3Aの重なり状態と
は、周方向で逆になっている。
【0015】そして、上記各角度の関係は、本実施の形
態では、 b>a ……(1) b≦θ−a/2−c ……(2) としている。なお、この(1)式の条件は、トルクセン
サとしての検出感度を上げるためのものであり、(2)
式の条件は、窓8a,8bから凸部3Bが完全に飛び出
さないようにするためのものである。つまり、トーショ
ンバー4に捩じれが生じていないときに窓8a及び8a
間の塞がった部分の内側にある凸部3Bのエッジ部が、
トーションバー4の捩じれを伴って円筒部材8及び出力
軸3間に相対回転が生じても窓8a,8bの内側に位置
しないようにするためには、 b−a/2+c≦θ−a ……(3) という条件を満足すればよいから、この(3)式をbに
ついて整理すると、上記(2)式のようになるのであ
る。
態では、 b>a ……(1) b≦θ−a/2−c ……(2) としている。なお、この(1)式の条件は、トルクセン
サとしての検出感度を上げるためのものであり、(2)
式の条件は、窓8a,8bから凸部3Bが完全に飛び出
さないようにするためのものである。つまり、トーショ
ンバー4に捩じれが生じていないときに窓8a及び8a
間の塞がった部分の内側にある凸部3Bのエッジ部が、
トーションバー4の捩じれを伴って円筒部材8及び出力
軸3間に相対回転が生じても窓8a,8bの内側に位置
しないようにするためには、 b−a/2+c≦θ−a ……(3) という条件を満足すればよいから、この(3)式をbに
ついて整理すると、上記(2)式のようになるのであ
る。
【0016】そして、円筒部材8は、同一規格のコイル
10及び11が巻き付けられたヨーク9で包囲されてい
る。即ち、コイル10及び11は、円筒部材8と同軸に
配置されていて、コイル10は窓8a,…,8aが形成
された部分を包囲するようにヨーク9に巻き付けられ、
コイル11は窓8b,…,8bが形成された部分を包囲
するようにヨーク9に巻き付けられていて、ヨーク9は
ハウジング1に固定されている。なお、ハウジング1内
のウォームホイール6が配設されている空間とヨーク9
が配設されている空間との間は、オイルシール12によ
って隔離されていて、これによりウォームホイール6及
びウォーム7の噛み合い部分に供給される潤滑油がヨー
ク9側に入り込まないようになっている。
10及び11が巻き付けられたヨーク9で包囲されてい
る。即ち、コイル10及び11は、円筒部材8と同軸に
配置されていて、コイル10は窓8a,…,8aが形成
された部分を包囲するようにヨーク9に巻き付けられ、
コイル11は窓8b,…,8bが形成された部分を包囲
するようにヨーク9に巻き付けられていて、ヨーク9は
ハウジング1に固定されている。なお、ハウジング1内
のウォームホイール6が配設されている空間とヨーク9
が配設されている空間との間は、オイルシール12によ
って隔離されていて、これによりウォームホイール6及
びウォーム7の噛み合い部分に供給される潤滑油がヨー
ク9側に入り込まないようになっている。
【0017】そして、コイル10及び11は、センサケ
ース13内の制御基板14上に構成されているモータ制
御回路に接続されている。モータ制御回路は、例えば図
5に示すように、所定周波数の交流電流を定電流部20
を介してコイル10,11に供給する発振部21と、コ
イル10の自己誘導起電力を整流及び平滑して出力する
整流・平滑回路22と、コイル11の自己誘導起電力を
整流及び平滑して出力する整流・平滑回路23と、整流
・平滑回路22の出力及び整流平滑回路23の出力の差
を増幅して出力する差動アンプ24A,24Bと、差動
アンプ24Aの出力から高周波ノイズ成分を除去するノ
イズ除去フィルタ25Aと、差動アンプ24Bの出力か
ら高周波ノイズ成分を除去するノイズ除去フィルタ25
Bと、それらノイズ除去フィルタ25A,25Bの出力
の例えば平均値に基づいて入力軸2及び円筒部材8の相
対回転変位の方向及び大きさを演算しその結果に例えば
所定の比例定数を乗じて操舵系に発生している操舵トル
クを求めるトルク演算部26と、トルク演算部26の演
算結果に基づいて操舵トルクを軽減する操舵補助トルク
が発生するような駆動電流Iを電動モータ7に供給する
モータ駆動部27と、から構成されている。
ース13内の制御基板14上に構成されているモータ制
御回路に接続されている。モータ制御回路は、例えば図
5に示すように、所定周波数の交流電流を定電流部20
を介してコイル10,11に供給する発振部21と、コ
イル10の自己誘導起電力を整流及び平滑して出力する
整流・平滑回路22と、コイル11の自己誘導起電力を
整流及び平滑して出力する整流・平滑回路23と、整流
・平滑回路22の出力及び整流平滑回路23の出力の差
を増幅して出力する差動アンプ24A,24Bと、差動
アンプ24Aの出力から高周波ノイズ成分を除去するノ
イズ除去フィルタ25Aと、差動アンプ24Bの出力か
ら高周波ノイズ成分を除去するノイズ除去フィルタ25
Bと、それらノイズ除去フィルタ25A,25Bの出力
の例えば平均値に基づいて入力軸2及び円筒部材8の相
対回転変位の方向及び大きさを演算しその結果に例えば
所定の比例定数を乗じて操舵系に発生している操舵トル
クを求めるトルク演算部26と、トルク演算部26の演
算結果に基づいて操舵トルクを軽減する操舵補助トルク
が発生するような駆動電流Iを電動モータ7に供給する
モータ駆動部27と、から構成されている。
【0018】次に、本実施の形態の動作を説明する。
今、操舵系が直進状態にあり、操舵トルクが零であるも
のとすると、入力軸2及び出力軸3間には相対回転は生
じない。従って、出力軸3と円筒部材8との間にも、相
対回転は生じない。一方、ステアリングホイールを操舵
して入力軸2に回転力が生じると、その回転力は、トー
ションバー4を介して出力軸3に伝達される。このと
き、出力軸3には、転舵輪及び路面間の摩擦力や出力軸
3の図示しない左端側に構成されたラックアンドピニオ
ン式ステアリング装置のギアの噛み合い等の摩擦力に応
じた抵抗力が生じるため、入力軸2及び出力軸3間に
は、トーションバー4が捩じれることによって出力軸3
が遅れる相対回転が発生し、出力軸3及び円筒部材8間
にも相対回転が生じる。
今、操舵系が直進状態にあり、操舵トルクが零であるも
のとすると、入力軸2及び出力軸3間には相対回転は生
じない。従って、出力軸3と円筒部材8との間にも、相
対回転は生じない。一方、ステアリングホイールを操舵
して入力軸2に回転力が生じると、その回転力は、トー
ションバー4を介して出力軸3に伝達される。このと
き、出力軸3には、転舵輪及び路面間の摩擦力や出力軸
3の図示しない左端側に構成されたラックアンドピニオ
ン式ステアリング装置のギアの噛み合い等の摩擦力に応
じた抵抗力が生じるため、入力軸2及び出力軸3間に
は、トーションバー4が捩じれることによって出力軸3
が遅れる相対回転が発生し、出力軸3及び円筒部材8間
にも相対回転が生じる。
【0019】ここで、例えば右操舵トルク(右回転方向
操舵時に発生する操舵トルク)発生時には、図3及び図
4において円筒部材8が反時計回りに回転することにな
るから、操舵トルク零の場合に比べて、窓8a及び凸部
3Bの重なり合った面積は大きくなり、窓8b及び凸部
3Bの重なり合った面積は小さくなる。逆に、左操舵ト
ルク(左回転方向操舵時に発生する操舵トルク)発生時
には、図3及び図4において円筒部材8が時計回りに回
転することになるから、操舵トルク零の場合に比べて、
窓8a及び凸部3Bの重なり合った面積は小さくなるの
に対し、窓8b及び凸部3Bの重なり合った面積は大き
くなる。
操舵時に発生する操舵トルク)発生時には、図3及び図
4において円筒部材8が反時計回りに回転することにな
るから、操舵トルク零の場合に比べて、窓8a及び凸部
3Bの重なり合った面積は大きくなり、窓8b及び凸部
3Bの重なり合った面積は小さくなる。逆に、左操舵ト
ルク(左回転方向操舵時に発生する操舵トルク)発生時
には、図3及び図4において円筒部材8が時計回りに回
転することになるから、操舵トルク零の場合に比べて、
窓8a及び凸部3Bの重なり合った面積は小さくなるの
に対し、窓8b及び凸部3Bの重なり合った面積は大き
くなる。
【0020】そして、円筒部材8はうず電流効果により
磁束を通し難い性質を有する導電性で且つ非磁性の材料
からなり、凸部3Aは磁性材料からなるため、窓8a及
び凸部3B,窓8b及び凸部3Bが重なり合った部分の
増減は、コイル10,11内側の磁性材料で占められた
領域の増減と同義であるから、誘導原理に基づけば、窓
8a,8bを通じて露出する凸部3Bの表面積が大きく
なる程、コイル10,11のインダクタンスLは増大
し、逆に、窓8a,8bを通じて露出する凸部3Bの表
面積が小さくなる程、コイル10,11のインダクタン
スLは減少することになる。
磁束を通し難い性質を有する導電性で且つ非磁性の材料
からなり、凸部3Aは磁性材料からなるため、窓8a及
び凸部3B,窓8b及び凸部3Bが重なり合った部分の
増減は、コイル10,11内側の磁性材料で占められた
領域の増減と同義であるから、誘導原理に基づけば、窓
8a,8bを通じて露出する凸部3Bの表面積が大きく
なる程、コイル10,11のインダクタンスLは増大
し、逆に、窓8a,8bを通じて露出する凸部3Bの表
面積が小さくなる程、コイル10,11のインダクタン
スLは減少することになる。
【0021】つまり、図6に示すように、右操舵トルク
が増大するに従って、コイル10のインダクタンスL10
は増大、コイル11のインダクタンスL11は減少し、左
操舵トルクが増大するに従って、コイル10のインダク
タンスL10は減少、コイル11のインダクタンスL11は
増大するのである。なお、図6には、円筒部材8及び出
力軸3間の相対回転角度と、操舵トルクとの関係も合わ
せて図示していて、これによれば、操舵トルクが0の位
置から右操舵トルク又は左操舵トルクが増大する方向に
角度(b−a/2+c)だけ相対角度が変化する範囲で
は、窓8a,8bと凸部3Bとの重なり面積は一方向に
のみ変化するため、インダクタンスL10及びL11は略直
線的に変化するが、それを越えると窓8a,8bと凸部
3Bとの重なり面積は逆方向に変化するため、インダク
タンスL10及びL11も逆方向に変化するようになる。そ
こで、上述のように、相対回転範囲を±c度の範囲に限
っているのである。
が増大するに従って、コイル10のインダクタンスL10
は増大、コイル11のインダクタンスL11は減少し、左
操舵トルクが増大するに従って、コイル10のインダク
タンスL10は減少、コイル11のインダクタンスL11は
増大するのである。なお、図6には、円筒部材8及び出
力軸3間の相対回転角度と、操舵トルクとの関係も合わ
せて図示していて、これによれば、操舵トルクが0の位
置から右操舵トルク又は左操舵トルクが増大する方向に
角度(b−a/2+c)だけ相対角度が変化する範囲で
は、窓8a,8bと凸部3Bとの重なり面積は一方向に
のみ変化するため、インダクタンスL10及びL11は略直
線的に変化するが、それを越えると窓8a,8bと凸部
3Bとの重なり面積は逆方向に変化するため、インダク
タンスL10及びL11も逆方向に変化するようになる。そ
こで、上述のように、相対回転範囲を±c度の範囲に限
っているのである。
【0022】そして、インダクタンスL10及びL11が図
6に示すように変化すれば、発振部21から供給される
電流の周波数ωが一定という条件下では、コイル10及
び11のインピーダンスも図6のインダクタンスL10及
びL11と同様の傾向で変化すし、コイル10及び11の
自己誘導起電力も同様の傾向で変化する。従って、コイ
ル10及び11の自己誘導起電力の差を求める差動アン
プ24A及び24Bの出力は、操舵トルクの方向及び大
きさに従ってリニアに変化するようになる。また、差動
アンプ24A及び24Bにおいて整流・平滑回路22,
23の差を求めているため、温度等による自己インダク
タンスの変化はキャンセルされる。
6に示すように変化すれば、発振部21から供給される
電流の周波数ωが一定という条件下では、コイル10及
び11のインピーダンスも図6のインダクタンスL10及
びL11と同様の傾向で変化すし、コイル10及び11の
自己誘導起電力も同様の傾向で変化する。従って、コイ
ル10及び11の自己誘導起電力の差を求める差動アン
プ24A及び24Bの出力は、操舵トルクの方向及び大
きさに従ってリニアに変化するようになる。また、差動
アンプ24A及び24Bにおいて整流・平滑回路22,
23の差を求めているため、温度等による自己インダク
タンスの変化はキャンセルされる。
【0023】そして、トルク演算部26は、ノイズ除去
フィルタ25A,25Bを介して供給される差動アンプ
24A,24Bの出力の平均値を演算し、その値に例え
ば所定の比例定数を乗じて操舵トルクを求め、その結果
をモータ駆動部27に供給する。モータ駆動部27は、
操舵トルクの方向及び大きさに応じた駆動電流Iを電動
モータ7に供給する。
フィルタ25A,25Bを介して供給される差動アンプ
24A,24Bの出力の平均値を演算し、その値に例え
ば所定の比例定数を乗じて操舵トルクを求め、その結果
をモータ駆動部27に供給する。モータ駆動部27は、
操舵トルクの方向及び大きさに応じた駆動電流Iを電動
モータ7に供給する。
【0024】すると、電動モータ7には、操舵系に発生
している操舵トルクの方向及び大きさに応じた回転力が
発生し、その回転力がウォームギア等を介して出力軸3
に伝達されるから、出力軸3に操舵補助トルクが付与さ
れたことになり、操舵トルクが減少し、操縦者の負担が
軽減される。ここで、図3及び図4に示したような角度
の関係において、窓8a,8b,溝3A,凸部3Bの周
方向幅を全て等しくした場合を考えると、 a=(θ−a)=b=(θ−b)=θ/2 となり、N=9であるから、 θ/2=20度 である。
している操舵トルクの方向及び大きさに応じた回転力が
発生し、その回転力がウォームギア等を介して出力軸3
に伝達されるから、出力軸3に操舵補助トルクが付与さ
れたことになり、操舵トルクが減少し、操縦者の負担が
軽減される。ここで、図3及び図4に示したような角度
の関係において、窓8a,8b,溝3A,凸部3Bの周
方向幅を全て等しくした場合を考えると、 a=(θ−a)=b=(θ−b)=θ/2 となり、N=9であるから、 θ/2=20度 である。
【0025】そこで、 b=(θ−b)=20度 に固定した状態で、角度a及び(θ−a)を20度を中
心に変化させて操舵トルク零の時のインピーダンスを測
定してみたところ、図7に示すような結果が得られた。
心に変化させて操舵トルク零の時のインピーダンスを測
定してみたところ、図7に示すような結果が得られた。
【0026】つまり、角度aを角度θ/2(=20度)
よりも大きくすると、インピーダンスは大きくなり、逆
に角度aを角度θ/2(=20度)よりも小さくする
と、インピーダンスは小さくなるのである。これを角度
aと角度bとの関係に置き換えると、角度aを角度bよ
りも大きくするとインピーダンスは大きくなり、逆に角
度aを角度bよりも小さくするとインピーダンスは小さ
くなる。
よりも大きくすると、インピーダンスは大きくなり、逆
に角度aを角度θ/2(=20度)よりも小さくする
と、インピーダンスは小さくなるのである。これを角度
aと角度bとの関係に置き換えると、角度aを角度bよ
りも大きくするとインピーダンスは大きくなり、逆に角
度aを角度bよりも小さくするとインピーダンスは小さ
くなる。
【0027】そして、コイル10,11のインピーダン
ス変化を差動アンプ24A,24Bを通じて検出してい
ることから、上記(1)式のように角度aを角度bより
も小さくすれば、インピーダンス変化は大きくなり、検
出感度が高くなるのである。例えば、図8は、角度aを
変化させた場合の感度比(a=20度のときの感度を1
としている)の変化を示すグラフであり、角度aを角度
bよりも小さくすれば、感度比が大きくなっていること
が判る。さらに、図9は、角度aと角度bとの差(a−
b)と感度比との関係を表すグラフであり、a=bのと
きの感度を1としている。これによっても、上記(1)
式を満足すれば、トルクセンサとしての検出感度が高く
なっていることが判る。
ス変化を差動アンプ24A,24Bを通じて検出してい
ることから、上記(1)式のように角度aを角度bより
も小さくすれば、インピーダンス変化は大きくなり、検
出感度が高くなるのである。例えば、図8は、角度aを
変化させた場合の感度比(a=20度のときの感度を1
としている)の変化を示すグラフであり、角度aを角度
bよりも小さくすれば、感度比が大きくなっていること
が判る。さらに、図9は、角度aと角度bとの差(a−
b)と感度比との関係を表すグラフであり、a=bのと
きの感度を1としている。これによっても、上記(1)
式を満足すれば、トルクセンサとしての検出感度が高く
なっていることが判る。
【0028】そして、検出感度が高くなれば、それだけ
検出精度が高くなるから、高い精度で操舵補助トルクを
付与することができるのである。さらに、本実施の形態
であれば、巻数等はそのままでコイル10,11のイン
ピーダンス変化を大きくできるから、コイル10,11
の高価格化やトルクセンサの大型化等を招くことない。
換言すれば、同じ検出精度であれば、それだけトルクセ
ンサを小型にできるということであるから、本実施の形
態のようにスペース的な余裕が小さい車両に適用される
装置にとっては特に有益である。
検出精度が高くなるから、高い精度で操舵補助トルクを
付与することができるのである。さらに、本実施の形態
であれば、巻数等はそのままでコイル10,11のイン
ピーダンス変化を大きくできるから、コイル10,11
の高価格化やトルクセンサの大型化等を招くことない。
換言すれば、同じ検出精度であれば、それだけトルクセ
ンサを小型にできるということであるから、本実施の形
態のようにスペース的な余裕が小さい車両に適用される
装置にとっては特に有益である。
【0029】ここで、本実施の形態では、入力軸2が第
2の回転軸に対応し、出力軸3が第1の回転軸に対応
し、凸部3Bが溝でない部分に対応し、出力軸3の円筒
部材8に包囲された部分が被包囲部に対応する。
2の回転軸に対応し、出力軸3が第1の回転軸に対応
し、凸部3Bが溝でない部分に対応し、出力軸3の円筒
部材8に包囲された部分が被包囲部に対応する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の回転軸と一体に回転する導電性で且つ非磁性の材
料からなる円筒部材に窓を形成するとともに、第2の回
転軸の少なくとも円筒部材に包囲された被包囲部を磁性
材料で形成し、その被包囲部に軸方向に延びる溝を形成
し、その窓の周方向幅を、被包囲部の溝でない部分の周
方向幅よりも狭くし、そして、それら窓と溝との重なり
具合の変化をコイルの起電力に基づいて測定し、その測
定結果に基づいて第1及び第2の回転軸に発生するトル
クを検出するようにしたため、コストアップや装置の大
型化等を招くことなく、検出感度を高くできるという効
果がある。
第1の回転軸と一体に回転する導電性で且つ非磁性の材
料からなる円筒部材に窓を形成するとともに、第2の回
転軸の少なくとも円筒部材に包囲された被包囲部を磁性
材料で形成し、その被包囲部に軸方向に延びる溝を形成
し、その窓の周方向幅を、被包囲部の溝でない部分の周
方向幅よりも狭くし、そして、それら窓と溝との重なり
具合の変化をコイルの起電力に基づいて測定し、その測
定結果に基づいて第1及び第2の回転軸に発生するトル
クを検出するようにしたため、コストアップや装置の大
型化等を招くことなく、検出感度を高くできるという効
果がある。
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す正断面図で
ある。
ある。
【図2】実施の形態の要部の斜視図である。
【図3】図1のA−A線における円筒部材及び出力軸の
断面図である。
断面図である。
【図4】図1のB−B線における円筒部材及び出力軸の
断面図である。
断面図である。
【図5】モータの制御回路の一例を示す回路図である。
【図6】操舵トルクとコイルのインダクタンスとの関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図7】操舵トルク零時の角度aとインピーダンスとの
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図8】角度aと感度比との関係を示すグラフである。
【図9】角度(a−b)と感度比との関係を示すグラフ
である。
である。
2 入力軸(第2の回転軸) 3 出力軸(第1の回転軸) 3A 溝 3B 凸部(溝でない部分) 4 トーションバー 8 円筒部材 8a,8b 窓 10,11 コイル 20 定電流部 21 発振部 22,23 整流・平滑回路 24A,24B 差動アンプ 25A,25B ノイズ除去フィルタ 26 トルク演算部 27 モータ駆動回路
Claims (1)
- 【請求項1】 同軸に配設された第1及び第2の回転軸
をトーションバーを介して連結するとともに、導電性で
且つ非磁性の材料からなる円筒部材を、前記第1の回転
軸の外周面を包囲するように、前記第2の回転軸と回転
方向に一体とし、前記第1の回転軸の少なくとも前記円
筒部材に包囲された被包囲部を磁性材料で形成し、前記
被包囲部には軸方向に延びる溝を形成し、前記円筒部材
には前記被包囲部の前記溝でない部分よりも周方向幅の
狭い窓を形成し、それら溝及び窓の位置関係は、前記ト
ーションバーに捩じれが生じていないときに前記窓の周
方向中央部と前記溝の周方向端部とが重なるように設定
し、そして、前記円筒部材の前記窓が形成された部分を
包囲するようにコイルを配設し、前記コイルのインピー
ダンス変化に基づいて前記第1及び第2の回転軸に発生
するトルクを検出することを特徴とするトルクセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24046695A JPH0961265A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | トルクセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24046695A JPH0961265A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | トルクセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0961265A true JPH0961265A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=17059935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24046695A Pending JPH0961265A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | トルクセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0961265A (ja) |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP24046695A patent/JPH0961265A/ja active Pending
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