JPH0961210A - 感温抵抗体の製造方法 - Google Patents

感温抵抗体の製造方法

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Publication number
JPH0961210A
JPH0961210A JP7213725A JP21372595A JPH0961210A JP H0961210 A JPH0961210 A JP H0961210A JP 7213725 A JP7213725 A JP 7213725A JP 21372595 A JP21372595 A JP 21372595A JP H0961210 A JPH0961210 A JP H0961210A
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JP
Japan
Prior art keywords
resistance
film
pattern
groove
resistance value
Prior art date
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Pending
Application number
JP7213725A
Other languages
English (en)
Inventor
Kingo Omura
金吾 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH0961210A publication Critical patent/JPH0961210A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発熱分布の製品間でのばらつきを低減できる感
温抵抗体の製造方法を提供する。 【解決手段】各感温抵抗体は、同一仕様に基づくもので
あり、抵抗パターン4形成段階で、それぞれの抵抗パタ
ーン4は、抵抗値が所望の規格内となるように、それぞ
れの抵抗膜2の膜厚に応じて異なるセグメント数で形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品間において生
じる抵抗値のばらつきを低減するための感温抵抗体の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気等の流体の流量(流速)を測定する
流量センサのセンサ素子として、図3に示すような感温
抵抗体が用いられている。この感温抵抗体は、例えばア
ルミナ等の絶縁基板1上に白金等の抵抗膜2からなる抵
抗パターン4が形成されており、絶縁基板1の長手方向
の一端側であって、抵抗パターン4の回路上での両端部
に電気的に接続された状態で引出電極5a,5bが形成
されている。
【0003】この感温抵抗体は、流量センサの公知の抵
抗ブリッジ回路の発熱用抵抗体として用いられ、絶縁基
板1の引出電極5a,5b側の所定の部分を取付部とし
て適当な支持部材に取付けられ、空気等の流路に配置さ
れ、引出電極5a,5bを介して抵抗パターン4に電流
を流し、一定温度(通常、空気の温度より150℃〜2
00℃高め)に発熱させた状態で使用される。流量の変
化による感温抵抗体(発熱用抵抗体)の放熱量に応じた
抵抗値の変化に対して、ブリッジ回路の平衡状態を保つ
ようにブリッジ回路への供給電圧が変化することによ
り、流量が検出される。
【0004】このような感温抵抗体において、抵抗値の
ばらつきは、抵抗膜の膜厚に大きく依存する。しかし、
膜厚の管理(膜厚を所望の範囲内で成膜する)には限界
があり、同一抵抗パターンで所望の精度の抵抗値を得る
ことは困難である。そこで、通常、感温抵抗体全体が有
する抵抗値の製品間でのばらつきを実質的に無くすた
め、抵抗値調整操作が行われる。
【0005】従来の感温抵抗体においては、図3に示す
ように、発熱領域となる抵抗パターン形成領域Raの一
部にパターン幅の広い抵抗値調整領域Rbが設けられ、
抵抗値調整領域4aの抵抗膜2をレーザトリミングし
て、破線で示すようなトリミング溝3aを形成すること
によって抵抗値調整操作が行われている。つまり、破線
で示すトリミング溝3aの長さを変えたり、トリミング
溝3aの数を変えることにより、感温抵抗体全体の抵抗
値が調整される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の抵抗値調整方法により抵抗値が調整された感温抵抗
体においては、図4に示すように製品間で発熱分布に差
が生じていた。図4において、実線はトリミング無しの
発熱分布、破線はフルトリミング(トリミング溝3aを
すべて形成した場合)の発熱分布を示す。
【0007】すなわち、従来の感温抵抗体においては、
抵抗値調整領域の抵抗パターンの形状が製品間で大きく
異なり、得られた感温抵抗体を動作(発熱)させたとき
の発熱分布が製品間で異なり、この発熱分布の差異が流
量センサ等の装置間での動作特性のばらつきの大きな要
因となっていた。
【0008】そこで、本発明の目的は、以上のような従
来の感温抵抗体の抵抗値調整方法が持つ問題点を解消
し、製品間での抵抗値のばらつきを低減するとともに発
熱領域における発熱分布の製品間でのばらつきを低減
し、製品間での動作特性のばらつきを低減することがで
きる感温抵抗体の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、絶縁基板に抵抗膜を形成し、該抵抗膜を
所定のパターン形状に削除して抵抗パターンを形成して
なる感温抵抗体の製造方法において、絶縁基板に抵抗膜
を形成する工程と、該抵抗膜の膜厚を測定する工程と、
抵抗膜の膜厚に応じて設定された複数のパターン形状を
予め準備しておく工程と、測定した前記抵抗膜の膜厚に
応じて前記複数のパターン形状のいずれか1つを選択
し、該パターン形状に前記抵抗膜を削除して抵抗パター
ンを形成する工程とを含んでなることを特徴とするもの
である。
【0010】上記の製法によれば、感温抵抗体は、予め
準備された発熱分布の差異のない複数の抵抗パターン形
状のいずれか1つを選択することにより、抵抗値調整が
成されているので、発熱分布の製品間でのばらつきを大
幅に低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1(a)〜図1(c)は、本発
明の製造方法により形成された同一仕様に基づく感温抵
抗体である。
【0012】各感温抵抗体は、例えばアルミナ等の絶縁
基板1上の全面に白金等からなる抵抗膜2が、蒸着、ス
パッタリング、あるいは白金ペーストの印刷、焼付けに
より形成され、その後、ドライエッチング、ケミカルエ
ッチング、レーザトリマー等により溝3が形成され、抵
抗パターン4が、図示したように蛇行状に形成されてい
る。溝3は抵抗膜2の削除部である。以下、蛇行状に形
成された抵抗パターンの1つのコ字状部を1セグメント
と定義する。
【0013】溝3は、絶縁基板1の周縁部及び抵抗パタ
ーン4形成領域の下部にも形成されている。抵抗パター
ン4形成領域の下部に形成された溝3は抵抗膜2を電気
的に分離するように形成され、この抵抗膜2上に金から
なる引出電極5a,5bが形成されている。絶縁基板1
の周縁部に形成された溝3は、抵抗膜2の端部での剥が
れが、溝3よりも内部に進行しないようにするためのも
のである。
【0014】各感温抵抗体は、抵抗値が所望の抵抗値規
格内になるように、異なるセグメント数で形成、つまり
抵抗パターン4のパターン幅Wがそれぞれ異なる幅で形
成されている。図1(a)に示す感温抵抗体は、図1
(b)のものに比べ抵抗膜の膜厚が薄く形成されたもの
であり、セグメント数は図1(b)のものよりも1つ少
なく11セグメントで形成されている。図(c)に示す
感温抵抗体は図1(b)のものに比べ抵抗膜の膜厚が厚
く形成されたものであり、セグメント数は図1(b)の
ものよりも1つ多く13セグメントで形成されている。
【0015】すなわち、抵抗パターン4を形成する段階
で、各抵抗膜2の膜厚に応じたピッチWで溝3を形成す
ることにより、抵抗パターン4が形成されている。各感
温抵抗体は、各抵抗パターン4のセグメント数すなわち
パターン幅W以外の構成については同一の形状、寸法で
形成されている。なお、個々の感温抵抗体は、親基板に
形成された多数の感温抵抗体を個々に分割して製造され
たものである。
【0016】上記の構成によれば、各感温抵抗体は、セ
グメント数を変えることにより所望の抵抗値内になるよ
うに抵抗値調整が行われており、個々の製品において
は、抵抗パターン4のいずれの箇所においてもパターン
幅Wは一定の幅で形成されているので、セグメント数の
異なる製品間でも発熱分布に差異はなく、装置間での動
作特性のばらつきを大幅に低減できる。
【0017】以下、本発明の製造方法による感温抵抗体
の抵抗値調整方法を具体的に説明する。
【0018】予め、白金の膜厚とRo値(0℃での抵抗
値)の関係をセグメント数をパラメータとして測定した
基礎データを作成しておく。図2はセグメント数を1
8、19、20としたときの膜厚とRo値の関係の一例
である。図2に示すように、セグメント数=19の抵抗
パターンを形成した場合、成膜工程での膜厚管理幅に対
してRo値は9.25Ω〜10.75Ωの分布を示し、
目的とするRo値管理幅10.00Ω±0.25Ωより
も大きな分布となっている。つまり、親基板、製造ロッ
トが異なった場合、同一のセグメント数では全製品を所
望の抵抗値管理幅内になるように製造することができな
いことが分かる。
【0019】まず、親基板に白金の抵抗膜を形成後、各
親基板毎に抵抗膜の膜厚を測定する。
【0020】次ぎに、図2に示す基礎データから膜厚に
応じた最適のセグメント数を選定してレーザトリマーに
より溝を形成して抵抗パターンを形成する。例えば、膜
厚が薄いゾーンAの場合にはセグメント数を18に設定
して、抵抗パターンを形成する。同様に膜厚がゾーンB
の場合にはセグメント数を19、ゾーンCの場合にはセ
グメント数を20に設定して抵抗パターンを形成する。
【0021】この製法により、感温抵抗体は所望の抵抗
値管理幅10.00Ω±0.25Ω内で製造することが
できる。また、上記それぞれの抵抗パターン形状は、セ
グメント数が異なるだけであり、いずれの抵抗パターン
形状で形成されても、動作時において製品間で発熱分布
に差異が生じることはない。
【0022】なお、上記実施例では、同一仕様(規格)
の製品にて3つのセグメント数の抵抗パターンを設定し
たもので説明したが、これに限るものではなく、製品の
仕様、膜厚管理条件などにより、2つまたは4つ以上の
セグメント数の抵抗パターンを設定するようにしてもよ
い。
【0023】また、上記実施例では個々の製品の各セグ
メントのパターン幅は一定のもので説明したが、これに
限るものではなく、予め設定される複数の抵抗パターン
形状は、動作時において発熱分布に差異を生じない形状
であればよい。
【0024】また、上記実施例では、引出電極5a,5
bが絶縁基板1の長手方向の一方端部側に形成されたも
ので説明したが、これに限るものではなく、引出電極5
a,5bを両端部側に対向して配置した感温抵抗体であ
ってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
感温抵抗体は、予め準備され、かつ発熱分布の考慮され
た複数の抵抗パターン形状のいずれか1つを選択するこ
とにより、抵抗値調整が成されているので、発熱分布の
製品間でのばらつきを大幅に低減することができる。し
たがって、本発明の製造方法により製造された感温抵抗
体を用いれば、動作特性の安定した装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、本発明の抵抗値調整方法に
より形成された同一仕様に基づく感温抵抗体である。
【図2】本発明の一実施例に係るセグメント数をパラメ
ータとして白金の膜厚とRo値(0℃での抵抗値)の関
係を示す図である。
【図3】従来の感温抵抗体の平面図である。
【図4】従来の感温抵抗体の発熱分布を示す図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 抵抗膜 3 溝 4 抵抗パターン 5a,5b 引出電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板に抵抗膜を形成し、該抵抗膜を
    所定のパターン形状に削除して抵抗パターンを形成して
    なる感温抵抗体の製造方法において、 絶縁基板に抵抗膜を形成する工程と、 該抵抗膜の膜厚を測定する工程と、 抵抗膜の膜厚に応じて設定された複数のパターン形状を
    予め準備しておく工程と、 測定した前記抵抗膜の膜厚に応じて前記複数のパターン
    形状のいずれか1つを選択し、該パターン形状に前記抵
    抗膜を削除して抵抗パターンを形成する工程とを含んで
    なることを特徴とする感温抵抗体の製造方法。
JP7213725A 1995-08-22 1995-08-22 感温抵抗体の製造方法 Pending JPH0961210A (ja)

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JP7213725A JPH0961210A (ja) 1995-08-22 1995-08-22 感温抵抗体の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013111496A1 (ja) * 2012-01-27 2013-08-01 ローム株式会社 チップ抵抗器の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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