JPH096095A - 帯電装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
帯電装置およびこれを備えた画像形成装置Info
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- JPH096095A JPH096095A JP15369595A JP15369595A JPH096095A JP H096095 A JPH096095 A JP H096095A JP 15369595 A JP15369595 A JP 15369595A JP 15369595 A JP15369595 A JP 15369595A JP H096095 A JPH096095 A JP H096095A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マグネットロールの極位置が感光ドラムと接
触するときに、極位置に存在する磁性粒子によって感光
ドラムを損傷させないようにし、長期にわたって高品位
の画像が形成できるようにする。 【構成】 キャリヤ23が担持されたマグネットロール
21を設けた磁気ブラシ2を回転させながら、感光ドラ
ム1に接触させて電圧を印加し、該感光ドラム1に電荷
を直接注入させて帯電させる。この際、磁気ブラシ2
は、マグネットロール21の極表面24と感光ドラム1
の表面とが最接近する第1距離を、マグネットロール2
1の極間表面25と感光ドラム1の表面とが最接近する
第2距離より大きく離して配置される。これにより、キ
ャリヤ23の穂が感光ドラム1に柔らかく接触すること
になる。
触するときに、極位置に存在する磁性粒子によって感光
ドラムを損傷させないようにし、長期にわたって高品位
の画像が形成できるようにする。 【構成】 キャリヤ23が担持されたマグネットロール
21を設けた磁気ブラシ2を回転させながら、感光ドラ
ム1に接触させて電圧を印加し、該感光ドラム1に電荷
を直接注入させて帯電させる。この際、磁気ブラシ2
は、マグネットロール21の極表面24と感光ドラム1
の表面とが最接近する第1距離を、マグネットロール2
1の極間表面25と感光ドラム1の表面とが最接近する
第2距離より大きく離して配置される。これにより、キ
ャリヤ23の穂が感光ドラム1に柔らかく接触すること
になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタなどの電子写真装置に設けられ、被帯電体に接
触させて直接注入帯電を行う接触導電部材を備えた帯電
装置に関するものである。
プリンタなどの電子写真装置に設けられ、被帯電体に接
触させて直接注入帯電を行う接触導電部材を備えた帯電
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置の帯電装置には、コ
ロナ帯電器が使用されていたが、近年はコロナ帯電器に
代わって接触帯電装置が実用化されている。この接触帯
電装置は、帯電の安定性の点から帯電部材として導電ロ
ーラを用いた帯電ローラ方式のものが用いられ、オゾン
の発生を低く抑えるとともに、電力消費を低く抑えるこ
とができるという利点を有している。
ロナ帯電器が使用されていたが、近年はコロナ帯電器に
代わって接触帯電装置が実用化されている。この接触帯
電装置は、帯電の安定性の点から帯電部材として導電ロ
ーラを用いた帯電ローラ方式のものが用いられ、オゾン
の発生を低く抑えるとともに、電力消費を低く抑えるこ
とができるという利点を有している。
【0003】帯電ローラ方式では、導電性の弾性ローラ
である帯電ローラを被帯電体である感光ドラムに加圧接
触させ、これに電圧を印加することによって感光ドラム
の帯電を行っている。また、帯電を帯電ローラから感光
ドラムへの放電によって行っているため、閾値以上、す
なわち帯電開始電圧Vth以上の帯電電圧を印加すること
によって始めて帯電が可能となる。例えば厚さ25μm
のOPC感光ドラムに対して帯電ローラを加圧接触させ
た場合には、約640V以上の電圧を印加すれば感光ド
ラムの表面電位が上昇し始め、それ以降は表面電位は印
加電圧に対して傾き1で線形に増加する。
である帯電ローラを被帯電体である感光ドラムに加圧接
触させ、これに電圧を印加することによって感光ドラム
の帯電を行っている。また、帯電を帯電ローラから感光
ドラムへの放電によって行っているため、閾値以上、す
なわち帯電開始電圧Vth以上の帯電電圧を印加すること
によって始めて帯電が可能となる。例えば厚さ25μm
のOPC感光ドラムに対して帯電ローラを加圧接触させ
た場合には、約640V以上の電圧を印加すれば感光ド
ラムの表面電位が上昇し始め、それ以降は表面電位は印
加電圧に対して傾き1で線形に増加する。
【0004】すなわち、電子写真の画像形成に必要とさ
れる感光ドラムの表面電位Vdを得るためには、帯電ロ
ーラなどの接触帯電部材には(Vd+Vth)以上の直流
電圧を印加する必要がある。しかし、直流電圧のみを帯
電ローラに印加して帯電を行う方式は、環境変動などに
よって帯電ローラの抵抗値が変動したり、また感光ドラ
ムが削れて膜厚が変化したりすると、帯電開始電圧Vth
が変動するので、感光ドラムの帯電電位を所定の値に設
定することが困難であった。
れる感光ドラムの表面電位Vdを得るためには、帯電ロ
ーラなどの接触帯電部材には(Vd+Vth)以上の直流
電圧を印加する必要がある。しかし、直流電圧のみを帯
電ローラに印加して帯電を行う方式は、環境変動などに
よって帯電ローラの抵抗値が変動したり、また感光ドラ
ムが削れて膜厚が変化したりすると、帯電開始電圧Vth
が変動するので、感光ドラムの帯電電位を所定の値に設
定することが困難であった。
【0005】このため、感光ドラムを接触帯電部材で均
一に帯電させるために、特開昭63−149669号公
報に開示されているように、交流帯電方式を用い、表面
電位Vdに相当する直流電圧に2×Vth以上のピーク間
電圧を有する交流成分を重畳した電圧を印加するように
している。これは、交流成分による電位のならし効果を
得るためのものであり、感光ドラムの表面電位Vdは交
流電圧のピーク間の中央となる値に収束し、環境などの
外乱に影響されることはない。
一に帯電させるために、特開昭63−149669号公
報に開示されているように、交流帯電方式を用い、表面
電位Vdに相当する直流電圧に2×Vth以上のピーク間
電圧を有する交流成分を重畳した電圧を印加するように
している。これは、交流成分による電位のならし効果を
得るためのものであり、感光ドラムの表面電位Vdは交
流電圧のピーク間の中央となる値に収束し、環境などの
外乱に影響されることはない。
【0006】ところが、このような接触帯電装置におい
ても、感光ドラムへの帯電は、実際は帯電ローラから感
光ドラムへの放電現象を利用しているため、帯電に必要
とされる印加電圧は感光ドラムの表面電位以上であり、
微量のオゾンは発生する。しかも、帯電均一化のために
交流帯電を行う場合には、オゾンの発生量の増加、交流
電圧の電界による帯電ローラと感光ドラムとの間での振
動や騒音(以下「帯電音」という)の発生および放電に
よる感光ドラムの表面の劣化などが顕著になるという問
題が生じる。
ても、感光ドラムへの帯電は、実際は帯電ローラから感
光ドラムへの放電現象を利用しているため、帯電に必要
とされる印加電圧は感光ドラムの表面電位以上であり、
微量のオゾンは発生する。しかも、帯電均一化のために
交流帯電を行う場合には、オゾンの発生量の増加、交流
電圧の電界による帯電ローラと感光ドラムとの間での振
動や騒音(以下「帯電音」という)の発生および放電に
よる感光ドラムの表面の劣化などが顕著になるという問
題が生じる。
【0007】そのため、新たな帯電方式として、特開平
6−3921号公報に開示されているように感光ドラム
への電荷の直接注入による帯電方式が考えられている。
この帯電方式は、帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電磁気ブ
ラシなどの接触導電部材に電圧を印加し、表面に電荷注
入層を設けた感光ドラム上のフロート電極に、電荷を注
入して接触注入帯電を行うようにしたもので、電荷注入
層として感光ドラム表面にアクリル樹脂に導電フィラー
であるアンチモンドープで導電化したSnO2粒子を分
散させたものを塗工して用いている。この直接注入帯電
方式では、放電現象を利用していないため、帯電に必要
とされる電圧は、感光ドラムが必要とする表面電位分の
みの直流電圧であるので、低電圧で帯電が行える。ま
た、交流電圧を印加しないので、帯電音の発生もなく帯
電ローラ方式と比較してもオゾンの発生をより低く抑え
ることができる。
6−3921号公報に開示されているように感光ドラム
への電荷の直接注入による帯電方式が考えられている。
この帯電方式は、帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電磁気ブ
ラシなどの接触導電部材に電圧を印加し、表面に電荷注
入層を設けた感光ドラム上のフロート電極に、電荷を注
入して接触注入帯電を行うようにしたもので、電荷注入
層として感光ドラム表面にアクリル樹脂に導電フィラー
であるアンチモンドープで導電化したSnO2粒子を分
散させたものを塗工して用いている。この直接注入帯電
方式では、放電現象を利用していないため、帯電に必要
とされる電圧は、感光ドラムが必要とする表面電位分の
みの直流電圧であるので、低電圧で帯電が行える。ま
た、交流電圧を印加しないので、帯電音の発生もなく帯
電ローラ方式と比較してもオゾンの発生をより低く抑え
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接触導
電部材として磁性粒子を直接マグネットロールに付着さ
せた磁気ブラシを使用し、これを回転させて感光ドラム
の表面を帯電させる場合に、マグネットロール表面に形
成された磁性粒子の穂によって感光ドラムの表面が摺擦
されて削られ、損傷を受ける。この損傷は、極間表面に
担持されている磁性粒子が帯電ニップ部に存在するとき
よりも極表面(極位置)に担持されている磁性粒子が帯
電ニップ部に存在するときの方が大きくなるという問題
がある。これは極位置の方が極間よりも磁性粒子の密度
が高いからである。
電部材として磁性粒子を直接マグネットロールに付着さ
せた磁気ブラシを使用し、これを回転させて感光ドラム
の表面を帯電させる場合に、マグネットロール表面に形
成された磁性粒子の穂によって感光ドラムの表面が摺擦
されて削られ、損傷を受ける。この損傷は、極間表面に
担持されている磁性粒子が帯電ニップ部に存在するとき
よりも極表面(極位置)に担持されている磁性粒子が帯
電ニップ部に存在するときの方が大きくなるという問題
がある。これは極位置の方が極間よりも磁性粒子の密度
が高いからである。
【0009】この問題を解決する方法として、マグネッ
トロールと感光ドラムとの距離を全体的に離すことが考
えられるが、極間部分では磁力が弱くなるために、極間
部分が帯電ニップ部に存在するときに磁性粒子を保持で
きなくなり、磁性粒子が感光ドラムへ付着してしまう。
また、磁気ブラシの穂を硬くさせないために、マグネッ
トロール全体の磁力を低下させることが考えられるが、
マグネットロールの極間表面が帯電ニップ部に存在する
ときのみならず、極表面が帯電ニップ部に存在するとき
も感光ドラムへの磁性粒子の付着が増加するという問題
がある。
トロールと感光ドラムとの距離を全体的に離すことが考
えられるが、極間部分では磁力が弱くなるために、極間
部分が帯電ニップ部に存在するときに磁性粒子を保持で
きなくなり、磁性粒子が感光ドラムへ付着してしまう。
また、磁気ブラシの穂を硬くさせないために、マグネッ
トロール全体の磁力を低下させることが考えられるが、
マグネットロールの極間表面が帯電ニップ部に存在する
ときのみならず、極表面が帯電ニップ部に存在するとき
も感光ドラムへの磁性粒子の付着が増加するという問題
がある。
【0010】そこで本発明は、上記のような問題点を解
決するためになされたもので、マグネットロールの極表
面が帯電ニップ部に存在するときに、極表面に存在する
磁性粒子によって被帯電体を損傷させないようにし、長
期にわたって高品位の画像が形成できるようにした帯電
装置およびこの帯電装置を備えた画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
決するためになされたもので、マグネットロールの極表
面が帯電ニップ部に存在するときに、極表面に存在する
磁性粒子によって被帯電体を損傷させないようにし、長
期にわたって高品位の画像が形成できるようにした帯電
装置およびこの帯電装置を備えた画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る帯電装導は、N極とS極とを周方向
に交互に配設したマグネットロールの表面に磁性粒子を
担持させて接触導電部材を構成し、該接触導電部材を回
転させて前記磁性粒子によって被帯電体の表面を摺接す
ると共に、前記接触導電部材に電圧を印加して前記磁性
粒子を介して前記被帯電体の表面に対して直接的に電荷
を注入するものであって、前記マグネットロールの表面
のうちの、前記N極またはS極に対応する部分を極表
面、また、相互に隣接するN極とS極との極間に対応す
る部分を極間表面とし、さらに、前記被帯電体表面に対
してこれら極表面、極間表面が最接近する位置を対向位
置としたときに、前記マグネットロールの回転に伴って
前記対向位置に交互に位置する前記極表面と極間表面と
について、前記対向位置における前記被帯電体表面から
前記極表面までの第1距離が、前記被帯電体表面から前
記極間表面までの第2距離よりも大きくなるように前記
接触導電部材を構成することを特徴とする。
めに、本発明に係る帯電装導は、N極とS極とを周方向
に交互に配設したマグネットロールの表面に磁性粒子を
担持させて接触導電部材を構成し、該接触導電部材を回
転させて前記磁性粒子によって被帯電体の表面を摺接す
ると共に、前記接触導電部材に電圧を印加して前記磁性
粒子を介して前記被帯電体の表面に対して直接的に電荷
を注入するものであって、前記マグネットロールの表面
のうちの、前記N極またはS極に対応する部分を極表
面、また、相互に隣接するN極とS極との極間に対応す
る部分を極間表面とし、さらに、前記被帯電体表面に対
してこれら極表面、極間表面が最接近する位置を対向位
置としたときに、前記マグネットロールの回転に伴って
前記対向位置に交互に位置する前記極表面と極間表面と
について、前記対向位置における前記被帯電体表面から
前記極表面までの第1距離が、前記被帯電体表面から前
記極間表面までの第2距離よりも大きくなるように前記
接触導電部材を構成することを特徴とする。
【0012】一例として、前記マグネットロールの前記
極表面の半径を、前記極間表面の半径よりも小さく形成
することにより、第1距離を第2距離よりも大きくす
る。
極表面の半径を、前記極間表面の半径よりも小さく形成
することにより、第1距離を第2距離よりも大きくす
る。
【0013】好ましくは、前記マグネットロールまたは
被帯電体のいずれか一方に、これら両者を離すスぺーサ
を装着し、該スぺーサは、前記対向位置における前記被
帯電体表面から極表面までの第1距離が、前記被帯電体
から極間表面までの第2距離よりも大きくなるように形
成されている。
被帯電体のいずれか一方に、これら両者を離すスぺーサ
を装着し、該スぺーサは、前記対向位置における前記被
帯電体表面から極表面までの第1距離が、前記被帯電体
から極間表面までの第2距離よりも大きくなるように形
成されている。
【0014】また、本発明の画像形成装置は、上述のい
ずれか記載の帯電装置と、該帯電装置により直接注入帯
電される被帯電体と、該被帯電体に形成された静電潜像
にトナーを付着させてトナー画像を形成する現像器と、
前記被帯電体上のトナー画像を記録材に転写させる転写
帯電器と、前記記録材上に転写されたトナー画像を定着
する定着器とを備えている。
ずれか記載の帯電装置と、該帯電装置により直接注入帯
電される被帯電体と、該被帯電体に形成された静電潜像
にトナーを付着させてトナー画像を形成する現像器と、
前記被帯電体上のトナー画像を記録材に転写させる転写
帯電器と、前記記録材上に転写されたトナー画像を定着
する定着器とを備えている。
【0015】好ましくは、前記被帯電体は、表面に電荷
注入層を有し、前記接触導電部材に電圧を印加して該電
荷注入層に直接電荷注入を行って帯電される。
注入層を有し、前記接触導電部材に電圧を印加して該電
荷注入層に直接電荷注入を行って帯電される。
【0016】
【作用】上記の構成に基づいて、N極とS極とを周方向
に交互に並設させたマグネットロールの表面に磁性粒子
を担持させてなる接触導電部材を回転させながら、被帯
電体に接触させるとともに、電圧を印加させる。これに
より該被帯電体は、電荷が直接注入されて帯電される。
この際、前記接触導電部材は、前記マグネットロールの
極表面と前記被帯電体の表面とが最接近する第1距離
を、前記マグネットロールの極間表面と前記被帯電体の
表面とが最接近する第2距離より大きく離して配置する
ことにより、前記磁性粒子の穂が前記被帯電体に柔らか
く接触することになる。
に交互に並設させたマグネットロールの表面に磁性粒子
を担持させてなる接触導電部材を回転させながら、被帯
電体に接触させるとともに、電圧を印加させる。これに
より該被帯電体は、電荷が直接注入されて帯電される。
この際、前記接触導電部材は、前記マグネットロールの
極表面と前記被帯電体の表面とが最接近する第1距離
を、前記マグネットロールの極間表面と前記被帯電体の
表面とが最接近する第2距離より大きく離して配置する
ことにより、前記磁性粒子の穂が前記被帯電体に柔らか
く接触することになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して詳細に説明す
る。 <実施例1>図1は本発明に係る帯電装置の接触導電部
材を示す断面図、また図2は図1の接触導電部材を用い
た画像形成装置を示す概略構成図である。
る。 <実施例1>図1は本発明に係る帯電装置の接触導電部
材を示す断面図、また図2は図1の接触導電部材を用い
た画像形成装置を示す概略構成図である。
【0018】まず、本実施例で用いる画像形成装置につ
いて説明する。
いて説明する。
【0019】図2に示す画像形成装置は電子写真プロセ
ス利用のレーザビームプリンタである。同図において、
被帯電体としての回転ドラム型の電子写真感光ドラム
(以下「感光ドラム」という)1は、直径30mmのOP
C感光ドラムで、矢印R1で示すように時計回り方向に
100mm/sec のプロセススピード(周速度)で回転駆
動される(感光ドラム1については後に詳述する)。そ
して、感光ドラム1の周囲には時計回り方向に、感光ド
ラム1に回転しながら接触している接触導電部材として
の磁気ブラシ(磁気ブラシについては後に詳述する)
2、露光手段としてのレーザビームスキャナ(不図
示)、反転現像装置3、接触転写装置4およびクリーニ
ング装置6が順に配設されている。また、上述の画像形
成装置は、感光ドラム1、磁気ブラシ2、反転現像装置
3およびクリーニング装置6の4つのプロセス機器を、
カートリッジ20に内蔵させて一体化し、装置本体(不
図示)に対して着脱自在に装着するようにしている。
ス利用のレーザビームプリンタである。同図において、
被帯電体としての回転ドラム型の電子写真感光ドラム
(以下「感光ドラム」という)1は、直径30mmのOP
C感光ドラムで、矢印R1で示すように時計回り方向に
100mm/sec のプロセススピード(周速度)で回転駆
動される(感光ドラム1については後に詳述する)。そ
して、感光ドラム1の周囲には時計回り方向に、感光ド
ラム1に回転しながら接触している接触導電部材として
の磁気ブラシ(磁気ブラシについては後に詳述する)
2、露光手段としてのレーザビームスキャナ(不図
示)、反転現像装置3、接触転写装置4およびクリーニ
ング装置6が順に配設されている。また、上述の画像形
成装置は、感光ドラム1、磁気ブラシ2、反転現像装置
3およびクリーニング装置6の4つのプロセス機器を、
カートリッジ20に内蔵させて一体化し、装置本体(不
図示)に対して着脱自在に装着するようにしている。
【0020】レーザダイオード、ポリゴンミラーなどを
有するレーザビームスキャナは、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザビー
ムによる走査露光光Lを出力し、感光ドラム1表面の被
帯電面に対して目的の画像情報に対応した静電潜像を形
成する。反転現像装置3は、直径16mmの非磁性現像ス
リーブ3aによりマグネット3bを内包したもので、感
光ドラム1から300μmの距離だけ離れて配設されて
いる。現像スリーブ3aには、現像バイアス電源S2が
接続されており、現像バイアス電圧が印加された現像ス
リーブ3aを感光ドラム1と等速で回転させ、磁性一成
分絶縁トナー(ネガトナー)をコートすることにより、
感光ドラム1上の静電潜像を現像してトナー画像が形成
される。この場合の電圧は−500Vの直流電圧と周波
数1800Hzでピーク間電圧1600Vの矩形の交流
電圧とを重畳させたものを用い、現像スリーブ3aと感
光ドラム1との間でジャンピング現像を行わせる。
有するレーザビームスキャナは、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザビー
ムによる走査露光光Lを出力し、感光ドラム1表面の被
帯電面に対して目的の画像情報に対応した静電潜像を形
成する。反転現像装置3は、直径16mmの非磁性現像ス
リーブ3aによりマグネット3bを内包したもので、感
光ドラム1から300μmの距離だけ離れて配設されて
いる。現像スリーブ3aには、現像バイアス電源S2が
接続されており、現像バイアス電圧が印加された現像ス
リーブ3aを感光ドラム1と等速で回転させ、磁性一成
分絶縁トナー(ネガトナー)をコートすることにより、
感光ドラム1上の静電潜像を現像してトナー画像が形成
される。この場合の電圧は−500Vの直流電圧と周波
数1800Hzでピーク間電圧1600Vの矩形の交流
電圧とを重畳させたものを用い、現像スリーブ3aと感
光ドラム1との間でジャンピング現像を行わせる。
【0021】一方、接触転写装置としての、中抵抗(抵
抗値は例えば5×108 Ω)の転写ローラ4は、感光ド
ラム1に所定の押圧力で接触するように配設されるとと
もに、+2000Vの直流電圧を印加する転写バイアス
電源S3に接続されている。不図示の給紙部から供給さ
れる記録材としての転写材Pは、感光ドラム1と、転写
ローラ4とが接触する圧接ニップ部(転写部)Tに所定
のタイミングで導入されるように構成されている。すな
わち、給紙部から供給される転写材Pは、その転写面が
感光ドラム1のトナー画像形成面と同期して転写部Tに
臨むようにタイミングローラによって搬送が一時停止す
るようになっている。そして、転写材Pが転写部Tに搬
送されたときに静電気力と押圧力とにより感光ドラム1
の表面からトナー画像が転写される。
抗値は例えば5×108 Ω)の転写ローラ4は、感光ド
ラム1に所定の押圧力で接触するように配設されるとと
もに、+2000Vの直流電圧を印加する転写バイアス
電源S3に接続されている。不図示の給紙部から供給さ
れる記録材としての転写材Pは、感光ドラム1と、転写
ローラ4とが接触する圧接ニップ部(転写部)Tに所定
のタイミングで導入されるように構成されている。すな
わち、給紙部から供給される転写材Pは、その転写面が
感光ドラム1のトナー画像形成面と同期して転写部Tに
臨むようにタイミングローラによって搬送が一時停止す
るようになっている。そして、転写材Pが転写部Tに搬
送されたときに静電気力と押圧力とにより感光ドラム1
の表面からトナー画像が転写される。
【0022】転写材Pは、感光ドラム1から分離された
後、熱定着方式などの定着装置5へ導入されてトナー画
像の定着を受け、画像形成物(プリント紙)として装置
外へ排出される。
後、熱定着方式などの定着装置5へ導入されてトナー画
像の定着を受け、画像形成物(プリント紙)として装置
外へ排出される。
【0023】また、トナー画像を転写材Pに転写した後
の感光ドラム1には残留トナーなどの付着汚染物が残留
している。クリーニング装置6はこの付着汚染物を除去
し、感光ドラム1を清掃する。これにより感光ドラム1
は繰り返して画像形成に使用される。
の感光ドラム1には残留トナーなどの付着汚染物が残留
している。クリーニング装置6はこの付着汚染物を除去
し、感光ドラム1を清掃する。これにより感光ドラム1
は繰り返して画像形成に使用される。
【0024】次に、感光ドラム1について説明する。
【0025】感光ドラム1は、アルミニウム製のドラム
基体上に5つの機能層を設けたものである。第1層は、
厚さ約20μmの導電層である下引き層で、アルミニウ
ム製のドラム基体の欠陥などを均すため、またレーザ露
光の反射によるモアレの発生を防止するために設けられ
ている。
基体上に5つの機能層を設けたものである。第1層は、
厚さ約20μmの導電層である下引き層で、アルミニウ
ム製のドラム基体の欠陥などを均すため、またレーザ露
光の反射によるモアレの発生を防止するために設けられ
ている。
【0026】第2層は、厚さ約1μmの中抵抗層である
正電荷注入防止層で、アルミニウム製のドラム基体から
注入された正電荷が感光ドラム1の表面に帯電された負
電荷を打ち消すことを防止する役割を果たすものであ
り、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって
106 Ωcm程度に抵抗調整されている。
正電荷注入防止層で、アルミニウム製のドラム基体から
注入された正電荷が感光ドラム1の表面に帯電された負
電荷を打ち消すことを防止する役割を果たすものであ
り、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって
106 Ωcm程度に抵抗調整されている。
【0027】第3層は、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散
させた厚さ約0.3μmの電荷発生層であり、レーザ露
光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
させた厚さ約0.3μmの電荷発生層であり、レーザ露
光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
【0028】第4層は、感光ドラム1の表面に帯電され
た負電荷を移動させず、電荷発生層で発生した正電荷の
みを感光ドラム1の表面に輸送させる電荷輸送層であ
り、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散させたP
型半導体である。
た負電荷を移動させず、電荷発生層で発生した正電荷の
みを感光ドラム1の表面に輸送させる電荷輸送層であ
り、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散させたP
型半導体である。
【0029】第5層は、光硬化性のアクリル樹脂にSn
O2 の超微粒子を分散させた電荷注入層である。具体的
には、アンチモンをドーピングし、低抵抗化した粒径約
0.03μmのSnΟ2 粒子をアクリル樹脂に対して7
0wt%分散させたものである。また、本実施例のような
マグネットロール回転系の場合、スリーブ系(説明は省
略)に比ベ磁性粒子(キャリヤ)23の穂が硬くなるた
め、テフロンを26%分散させて滑りをよくすることで
キャリヤ23を動き易くしている。
O2 の超微粒子を分散させた電荷注入層である。具体的
には、アンチモンをドーピングし、低抵抗化した粒径約
0.03μmのSnΟ2 粒子をアクリル樹脂に対して7
0wt%分散させたものである。また、本実施例のような
マグネットロール回転系の場合、スリーブ系(説明は省
略)に比ベ磁性粒子(キャリヤ)23の穂が硬くなるた
め、テフロンを26%分散させて滑りをよくすることで
キャリヤ23を動き易くしている。
【0030】次に、図1に示す磁気ブラシについて説明
する。
する。
【0031】磁気ブラシ2は、芯金22を中心に回転可
能なマグネットローラ21に磁性粒子(キャリヤ)23
(図2参照)を付着させて形成されたもので、マグネッ
トロール21はマンガン(Mn),アルミニウム(A
l)および炭素(C)を主原料としたマンガンアルミマ
グネットである。
能なマグネットローラ21に磁性粒子(キャリヤ)23
(図2参照)を付着させて形成されたもので、マグネッ
トロール21はマンガン(Mn),アルミニウム(A
l)および炭素(C)を主原料としたマンガンアルミマ
グネットである。
【0032】マグネットロール21は、N極とS極とを
周方向に交互に並設した、例えば等極8極で、極表面
(マグネットロールの表面に対して垂直方向の磁気力が
ピーク値の50%以上である範囲)24における直径が
17.6mmに、極間(極表面と極表面との間の範囲)2
5における直径が18mmに、長手方向の長さが230mm
に形成されている。すなわち、マグネットロール21
は、極表面24と感光ドラム1表面との最接近距離が極
間25と感光ドラム1表面との最接近距離より離れて形
成されている。このマグネットロール21は、マグネッ
ト自身が導電性を有するために、そのまま注入帯電用マ
グネットロールとして使用することができる。
周方向に交互に並設した、例えば等極8極で、極表面
(マグネットロールの表面に対して垂直方向の磁気力が
ピーク値の50%以上である範囲)24における直径が
17.6mmに、極間(極表面と極表面との間の範囲)2
5における直径が18mmに、長手方向の長さが230mm
に形成されている。すなわち、マグネットロール21
は、極表面24と感光ドラム1表面との最接近距離が極
間25と感光ドラム1表面との最接近距離より離れて形
成されている。このマグネットロール21は、マグネッ
ト自身が導電性を有するために、そのまま注入帯電用マ
グネットロールとして使用することができる。
【0033】マグネットロール21を着磁させる場合、
着磁後に極表面24を削って凹部を形成してもよいが、
このようにするとマグネット自体の磁力が落ちてしまう
ために、極表面24にキャリヤ23が十分に付着しない
ために、感光ドラム1に対するキャリヤ23の付着が不
利となる。そのため、マグネットロール21を型に入れ
て図1の形状に形成した後に着磁する。マグネットロー
ル21は極表面24だけ磁性体で形成し、極間25に当
る部分を非磁性体で形成してもよい。また、極間25に
突起部を装着するように形成してもよい。マグネットロ
ール21の両端にコロを装着して極間25と感光ドラム
1の表面との距離を所定の間隔(例えば500μm)に
保持させている。
着磁後に極表面24を削って凹部を形成してもよいが、
このようにするとマグネット自体の磁力が落ちてしまう
ために、極表面24にキャリヤ23が十分に付着しない
ために、感光ドラム1に対するキャリヤ23の付着が不
利となる。そのため、マグネットロール21を型に入れ
て図1の形状に形成した後に着磁する。マグネットロー
ル21は極表面24だけ磁性体で形成し、極間25に当
る部分を非磁性体で形成してもよい。また、極間25に
突起部を装着するように形成してもよい。マグネットロ
ール21の両端にコロを装着して極間25と感光ドラム
1の表面との距離を所定の間隔(例えば500μm)に
保持させている。
【0034】マグネットロール21の極数が4極未満の
場合、キャリヤ23に対する磁気拘束力の差が極表面2
4と極間25とで大きく異なり、極間25でキャリヤ2
3が感光ドラム1へ付着してしまうことが起こり易い。
一方、極数が多過ぎると、漏れ磁束が少なくなるため、
キャリヤ23の層厚が減ってしまい、帯電ニップ部が形
成されにくくなる。その結果、帯電性が落ちてしまう。
上述のことからマグネットロール21の極数としては4
〜40極が好ましく、できるだけ極間25が等間隔で、
磁気力の等しいものがよい。
場合、キャリヤ23に対する磁気拘束力の差が極表面2
4と極間25とで大きく異なり、極間25でキャリヤ2
3が感光ドラム1へ付着してしまうことが起こり易い。
一方、極数が多過ぎると、漏れ磁束が少なくなるため、
キャリヤ23の層厚が減ってしまい、帯電ニップ部が形
成されにくくなる。その結果、帯電性が落ちてしまう。
上述のことからマグネットロール21の極数としては4
〜40極が好ましく、できるだけ極間25が等間隔で、
磁気力の等しいものがよい。
【0035】マグネットロール21表面の磁極表面位置
での磁束密度は0.1T(テスラ)であった。磁束密度
としてはキャリヤ23に対する磁気拘束力を考慮すると
0.03T以上が好ましい。
での磁束密度は0.1T(テスラ)であった。磁束密度
としてはキャリヤ23に対する磁気拘束力を考慮すると
0.03T以上が好ましい。
【0036】本実施例のキャリヤ23は平均粒径30μ
m、最大磁化60Am2 /kg、密度が2.2g/cm
2 の中抵抗のフェライトキャリヤを使用している。マグ
ネットロール21上の搬送量を21gにした場合、キャ
リヤ溜りを含めた全体の帯電ニップ幅は約5mmとなる。
この帯電ニップ幅でのキャリヤ抵抗は直流電圧100V
を印加したとき5×106 Ωであった。
m、最大磁化60Am2 /kg、密度が2.2g/cm
2 の中抵抗のフェライトキャリヤを使用している。マグ
ネットロール21上の搬送量を21gにした場合、キャ
リヤ溜りを含めた全体の帯電ニップ幅は約5mmとなる。
この帯電ニップ幅でのキャリヤ抵抗は直流電圧100V
を印加したとき5×106 Ωであった。
【0037】また、磁気ブラシ2と感光ドラム1との周
速比は次式で定義する。
速比は次式で定義する。
【0038】周速比(%)={(磁気ブラシ周速−感光
ドラム周速)/感光ドラム周速}×100 磁気ブラシ2の周速は感光ドラム1の回転方向と磁気ブ
ラシ2の回転方向とが同方向である場合には、負の値と
なる。磁気ブラシ2と感光ドラム1との接触機会を考慮
すると、周速比の絶対値としては100%以上が望まし
いが、−100%は磁気ブラシ2が停止している状態で
あり、この場合、帯電ニップ部に位置する磁気ブラシ2
と感光ドラム1との表面が十分に接触しないところは帯
電不良となり、接触不良の箇所がそのまま画像に現れて
しまう。また、順方向の回転は、逆方向と同じ周速比を
得ようとすると、磁気ブラシ2の回転数が高くなってし
まい、キャリヤ23が飛散してしまうという不利が生じ
るので、本実施例においては周速比を−200%とす
る。この磁気ブラシ2に帯電バイアス印加電源S1から
−700Vの直流帯電バイアス電圧を印加したとき、感
光ドラム1の外周面はほぼ−700Vに一様に帯電され
た。この状態で10万枚の耐久試験を行い、画像形成し
たところ、良好な画像を出力することができた。
ドラム周速)/感光ドラム周速}×100 磁気ブラシ2の周速は感光ドラム1の回転方向と磁気ブ
ラシ2の回転方向とが同方向である場合には、負の値と
なる。磁気ブラシ2と感光ドラム1との接触機会を考慮
すると、周速比の絶対値としては100%以上が望まし
いが、−100%は磁気ブラシ2が停止している状態で
あり、この場合、帯電ニップ部に位置する磁気ブラシ2
と感光ドラム1との表面が十分に接触しないところは帯
電不良となり、接触不良の箇所がそのまま画像に現れて
しまう。また、順方向の回転は、逆方向と同じ周速比を
得ようとすると、磁気ブラシ2の回転数が高くなってし
まい、キャリヤ23が飛散してしまうという不利が生じ
るので、本実施例においては周速比を−200%とす
る。この磁気ブラシ2に帯電バイアス印加電源S1から
−700Vの直流帯電バイアス電圧を印加したとき、感
光ドラム1の外周面はほぼ−700Vに一様に帯電され
た。この状態で10万枚の耐久試験を行い、画像形成し
たところ、良好な画像を出力することができた。
【0039】従来、マグネットローラの極表面が帯電ニ
ップ部に到達すると、極表面では磁気拘束力が強く、ま
たキャリヤの穂が硬いため、極表面に担持されているキ
ャリヤが感光ドラムと接触するときには、キャリヤの穂
によって感光ドラムを削ってしまう。このため、極間に
担持されているキャリヤが感光ドラムと接触する場合に
比べて極表面に担持されているキャリヤが感光ドラムと
接触する方が感光ドラムを大きく損傷させることにな
る。
ップ部に到達すると、極表面では磁気拘束力が強く、ま
たキャリヤの穂が硬いため、極表面に担持されているキ
ャリヤが感光ドラムと接触するときには、キャリヤの穂
によって感光ドラムを削ってしまう。このため、極間に
担持されているキャリヤが感光ドラムと接触する場合に
比べて極表面に担持されているキャリヤが感光ドラムと
接触する方が感光ドラムを大きく損傷させることにな
る。
【0040】これに対して本実施例では、極表面24と
感光ドラム1との最接近距離が極間25と感光ドラム1
との最接近距離より長く形成したので、キャリヤ23の
穂が感光ドラム1と接触した場合には、穂が潰れ易く、
かつ穂が感光ドラム1と柔らかく接触することになるの
で、感光ドラム1に対する損傷を少なくすることができ
る。この結果、感光ドラム1の耐久性を向上させること
ができ、長期にわたり良好な画像を得ることができる。 <実施例2>次に、図3に基づいて実施例2について説
明する。
感光ドラム1との最接近距離が極間25と感光ドラム1
との最接近距離より長く形成したので、キャリヤ23の
穂が感光ドラム1と接触した場合には、穂が潰れ易く、
かつ穂が感光ドラム1と柔らかく接触することになるの
で、感光ドラム1に対する損傷を少なくすることができ
る。この結果、感光ドラム1の耐久性を向上させること
ができ、長期にわたり良好な画像を得ることができる。 <実施例2>次に、図3に基づいて実施例2について説
明する。
【0041】実施例2は、マグネットロール23の両端
における外周面に、感光ドラム1に接触するスぺーサ2
7を装着したもので、このスぺーサ27は、極表面24
と感光ドラム1表面との最接近位置が極間25と感光ド
ラム1表面との最接近位置より離れてマグネットロール
21を配設するように形成されている。すなわち、感光
ドラム1の表面に対して極表面24および極間表面25
が最接近する位置を対向位置としたときに、スぺーサ2
7は、この対向位置における感光ドラム1の表面から極
表面24までの第1距離が、感光ドラム1の表面から極
間表面25までの第2距離よりも大きくなるように形成
されている。
における外周面に、感光ドラム1に接触するスぺーサ2
7を装着したもので、このスぺーサ27は、極表面24
と感光ドラム1表面との最接近位置が極間25と感光ド
ラム1表面との最接近位置より離れてマグネットロール
21を配設するように形成されている。すなわち、感光
ドラム1の表面に対して極表面24および極間表面25
が最接近する位置を対向位置としたときに、スぺーサ2
7は、この対向位置における感光ドラム1の表面から極
表面24までの第1距離が、感光ドラム1の表面から極
間表面25までの第2距離よりも大きくなるように形成
されている。
【0042】実施例2のマグネットロール21は、例え
ば等極4極で、直径が18mmに、長手方向の長さが23
0mmに形成されたマンガンアルミマグネットである。ま
た、マグネットロール21の両端に装着されたスぺーサ
27は極間25に対応する部分の厚さd1 を500μ
m、極表面24に相当する部分の厚さd2 を700μm
に形成し、このスぺーサ27によりマグネットロール2
1の軸がわずか揺動し、かつマグネットロール21と感
光ドラム1との間の距離が、所定の距離となるように保
持されている。
ば等極4極で、直径が18mmに、長手方向の長さが23
0mmに形成されたマンガンアルミマグネットである。ま
た、マグネットロール21の両端に装着されたスぺーサ
27は極間25に対応する部分の厚さd1 を500μ
m、極表面24に相当する部分の厚さd2 を700μm
に形成し、このスぺーサ27によりマグネットロール2
1の軸がわずか揺動し、かつマグネットロール21と感
光ドラム1との間の距離が、所定の距離となるように保
持されている。
【0043】このように構成された磁気ブラシ2により
感光ドラム1を帯電し、画像形成を行ったところ、10
万枚の耐久試験後も、良好な画像を出力することが確認
できた。
感光ドラム1を帯電し、画像形成を行ったところ、10
万枚の耐久試験後も、良好な画像を出力することが確認
できた。
【0044】上述したように実施例2によれば、極間2
5と極表面24とに対応する部分の厚さが異なるスぺー
サ27を装着することで、感光ドラム1表面とマグネッ
トロール21の極間25や極表面24との距離を調節す
ることができるので、従来使用しているマグネットロー
ル21をそのまま使用することができ、コスト面でも有
利となる。
5と極表面24とに対応する部分の厚さが異なるスぺー
サ27を装着することで、感光ドラム1表面とマグネッ
トロール21の極間25や極表面24との距離を調節す
ることができるので、従来使用しているマグネットロー
ル21をそのまま使用することができ、コスト面でも有
利となる。
【0045】なお、上記実施例の画像形成装置は、感光
ドラム1、磁気ブラシ2、反転現像装置3およびクリー
ニング装置6の4つのプロセス機器を、カートリッジ2
0に内蔵させたもので、このカートリッジ20は画像形
成装置本体に対して一括して着脱交換自在に装着されて
いるが、これに限定されるものではない。
ドラム1、磁気ブラシ2、反転現像装置3およびクリー
ニング装置6の4つのプロセス機器を、カートリッジ2
0に内蔵させたもので、このカートリッジ20は画像形
成装置本体に対して一括して着脱交換自在に装着されて
いるが、これに限定されるものではない。
【0046】また、上記実施例では、被帯電体として表
面に電荷注入層を設けたOPC感光ドラムを用いて説明
したが、これに限定されず、被帯電体は、表面に注入ポ
イントを持つa−Siやa−Seなどの感光ドラムを用
いても上記実施例と同様の効果を奏する。
面に電荷注入層を設けたOPC感光ドラムを用いて説明
したが、これに限定されず、被帯電体は、表面に注入ポ
イントを持つa−Siやa−Seなどの感光ドラムを用
いても上記実施例と同様の効果を奏する。
【0047】さらに、上記実施例では、マグネットロー
ル21にスぺーサ27を装着するように説明したが、感
光ドラム1表面とマグネットロール21の表面との距離
を所望の距離離すために、スぺーサ27は感光ドラム1
に装着させてもよい。この場合、感光ドラム1およびマ
グネットロール21のそれぞれの回転数および径を適宜
考慮する必要がある。
ル21にスぺーサ27を装着するように説明したが、感
光ドラム1表面とマグネットロール21の表面との距離
を所望の距離離すために、スぺーサ27は感光ドラム1
に装着させてもよい。この場合、感光ドラム1およびマ
グネットロール21のそれぞれの回転数および径を適宜
考慮する必要がある。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接触導電部材は、N極とS極とを周方向に交互に並設し
たマグネットロールの極表面と被帯電体との最接近距離
を極間と被帯電体との最接近距離より離して配置したの
で、極表面が帯電ニップ部に来たときでも接触導電部材
における磁性粒子の穂が被帯電体に柔らかく接触するこ
とができ、被帯電体の損傷を小さくすることができる。
接触導電部材は、N極とS極とを周方向に交互に並設し
たマグネットロールの極表面と被帯電体との最接近距離
を極間と被帯電体との最接近距離より離して配置したの
で、極表面が帯電ニップ部に来たときでも接触導電部材
における磁性粒子の穂が被帯電体に柔らかく接触するこ
とができ、被帯電体の損傷を小さくすることができる。
【0049】また、マグネットロールの磁力を弱めずに
済むため、被帯電体への磁性粒子の付着に関しても有利
である。
済むため、被帯電体への磁性粒子の付着に関しても有利
である。
【0050】その結果、このような帯電装置を有する画
像形成装置を用いることにより、高品位な画像を長期に
わたり形成することができる。
像形成装置を用いることにより、高品位な画像を長期に
わたり形成することができる。
【図1】本発明に係る帯電装置に用いられているマグネ
ットロールの一例を示す断面図である。
ットロールの一例を示す断面図である。
【図2】本発明の帯電装置が設けられた画像形成装置の
一例を示す概略構成図である。
一例を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係る帯電装置に用いられているマグネ
ットロールの他の例を示す断面図である。
ットロールの他の例を示す断面図である。
1 被帯電体(感光ドラム) 2 接触導電部材(磁気ブラシ) 21 マグネットロール 23 磁性粒子(キャリヤ) 24 極表面 25 極間 27 スぺーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石山 晴美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 N極とS極とを周方向に交互に配設した
マグネットロールの表面に磁性粒子を担持させて接触導
電部材を構成し、該接触導電部材を回転させて前記磁性
粒子によって被帯電体の表面を摺接するとともに、前記
接触導電部材に電圧を印加して前記磁性粒子を介して前
記被帯電体の表面に対して直接的に電荷を注入する帯電
装置において、 前記マグネットロールの表面のうちの、前記N極または
S極に対応する部分を極表面、また、相互に隣接するN
極とS極との極間に対応する部分を極間表面とし、さら
に、前記被帯電体表面に対してこれら極表面、極間表面
が最接近する位置を対向位置としたときに、 前記マグネットロールの回転に伴って前記対向位置に交
互に位置する前記極表面と極間表面とについて、 前記対向位置における前記被帯電体表面から前記極表面
までの第1距離が、前記被帯電体表面から前記極間表面
までの第2距離よりも大きくなるように前記接触導電部
材を構成する、 ことを特徴とする帯電装置。 - 【請求項2】 前記マグネットロールの前記極表面の半
径を、前記極間表面の半径よりも小さく形成することに
より、前記第1距離を第2距離よりも大きくする、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。 - 【請求項3】 前記マグネットロールまたは被帯電体の
いずれか一方に、これら両者を離すスぺーサを装着し、 該スぺーサは、前記対向位置における前記被帯電体表面
から極表面までの第1距離が、前記被帯電体から極間表
面までの第2距離よりも大きくなるように形成されてい
る、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか記載
の帯電装置と、 該帯電装置により直接注入帯電される被帯電体と、 該被帯電体に形成された静電潜像にトナーを付着させて
トナー画像を形成する現像器と、 前記被帯電体上のトナー画像を記録材に転写させる転写
帯電器と、 前記記録材上に転写されたトナー画像を定着する定着器
とを備えた、 ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項5】 前記被帯電体は、表面に電荷注入層を有
し、前記接触導電部材に電圧を印加して該電荷注入層に
直接電荷注入を行って帯電される、 ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15369595A JPH096095A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 帯電装置およびこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15369595A JPH096095A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 帯電装置およびこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH096095A true JPH096095A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15568116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15369595A Pending JPH096095A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 帯電装置およびこれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH096095A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4963828A (en) * | 1988-03-04 | 1990-10-16 | Hitachi, Ltd. | Picture quality testing method and apparatus for color cathode-ray tube |
-
1995
- 1995-06-20 JP JP15369595A patent/JPH096095A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4963828A (en) * | 1988-03-04 | 1990-10-16 | Hitachi, Ltd. | Picture quality testing method and apparatus for color cathode-ray tube |
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