JPH096008A - 水溶性パターン形成材料 - Google Patents
水溶性パターン形成材料Info
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- JPH096008A JPH096008A JP17277995A JP17277995A JPH096008A JP H096008 A JPH096008 A JP H096008A JP 17277995 A JP17277995 A JP 17277995A JP 17277995 A JP17277995 A JP 17277995A JP H096008 A JPH096008 A JP H096008A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 水、特に純水を含有すると共に、下記一般式
(1)で示されるパーフルオロアルキルエーテルカルボ
ン酸型界面活性剤を水100重量部に対して0.000
01〜30重量部添加してなり、更に水溶性高分子化合
物を添加してなる水溶性パターン形成材料。 【化1】 (但し、上記式中pは1〜10の整数である。) 【効果】 フォトレジスト膜を用いたフォトリソグラフ
ィー法によるパターン形成におけるフォトレジスト膜上
層の保護膜の形成材料として有用であり、特に、その成
膜時の優れた濡れ性及び低い起泡性によりパターン欠陥
の発生を防止することができ、従来設備を増設すること
なく微細パターンを容易に形成することが可能となる。
(1)で示されるパーフルオロアルキルエーテルカルボ
ン酸型界面活性剤を水100重量部に対して0.000
01〜30重量部添加してなり、更に水溶性高分子化合
物を添加してなる水溶性パターン形成材料。 【化1】 (但し、上記式中pは1〜10の整数である。) 【効果】 フォトレジスト膜を用いたフォトリソグラフ
ィー法によるパターン形成におけるフォトレジスト膜上
層の保護膜の形成材料として有用であり、特に、その成
膜時の優れた濡れ性及び低い起泡性によりパターン欠陥
の発生を防止することができ、従来設備を増設すること
なく微細パターンを容易に形成することが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォトレジスト膜を用い
たフォトリソグラフィーでのパターン形成材料に関し、
より詳しくはフォトレジスト膜の上層に水溶性膜を成膜
するプロセスに用いる水溶性のパターン形成材料に関す
る。
たフォトリソグラフィーでのパターン形成材料に関し、
より詳しくはフォトレジスト膜の上層に水溶性膜を成膜
するプロセスに用いる水溶性のパターン形成材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】半導体
集積回路の高集積化や高密度化に伴い、パターン形成プ
ロセスに関して種々の厳しいパターン寸法の高精度化が
必要となっている。
集積回路の高集積化や高密度化に伴い、パターン形成プ
ロセスに関して種々の厳しいパターン寸法の高精度化が
必要となっている。
【0003】周知のように、各種の微細パターンの形成
には、一般にフォトリソグラフィーと呼ばれる方法が用
いられている。この方法は、基盤にフォトレジスト膜を
スピンコーティング等の方法で成膜し、その後の露光工
程、現像工程によりマスクパターンをフォトレジスト膜
に転写した後、エッチング工程により基盤にパターンを
形成するものである。この方法に使用される露光機とし
ては、パターン形成プロセスにおけるパターン寸法の縮
小及びパターン寸法の高精度化のため、縮小投影露光機
(ステッパー)が一般的に使われている。
には、一般にフォトリソグラフィーと呼ばれる方法が用
いられている。この方法は、基盤にフォトレジスト膜を
スピンコーティング等の方法で成膜し、その後の露光工
程、現像工程によりマスクパターンをフォトレジスト膜
に転写した後、エッチング工程により基盤にパターンを
形成するものである。この方法に使用される露光機とし
ては、パターン形成プロセスにおけるパターン寸法の縮
小及びパターン寸法の高精度化のため、縮小投影露光機
(ステッパー)が一般的に使われている。
【0004】しかしながら、このようにフォトレジスト
膜のみを使用する方法では、パターン寸法の縮小や高精
度化が進められるにつれて満足な寸法安定性を維持する
ことが難しくなってきている。その原因の一つには、パ
ターン寸法縮小による焦点深度低下の問題がある。この
問題を解決するために、フォトレジスト膜上にコントラ
スト増強膜を設ける方法があり、この方法はコントラス
ト増強フォトリソグラフィー(CEL:Contras
t Enhancement Lithography
又はContrast Enhancement la
yer)として知られている。ここで使用されるコント
ラスト増強膜は、欧州公開公報第361627号、同3
55934号及び米国特許第4702996号等で開示
されているように、アリールニトロン化合物のような光
退色性化合物と重合結合剤とを含み、光によって退色す
るものである。
膜のみを使用する方法では、パターン寸法の縮小や高精
度化が進められるにつれて満足な寸法安定性を維持する
ことが難しくなってきている。その原因の一つには、パ
ターン寸法縮小による焦点深度低下の問題がある。この
問題を解決するために、フォトレジスト膜上にコントラ
スト増強膜を設ける方法があり、この方法はコントラス
ト増強フォトリソグラフィー(CEL:Contras
t Enhancement Lithography
又はContrast Enhancement la
yer)として知られている。ここで使用されるコント
ラスト増強膜は、欧州公開公報第361627号、同3
55934号及び米国特許第4702996号等で開示
されているように、アリールニトロン化合物のような光
退色性化合物と重合結合剤とを含み、光によって退色す
るものである。
【0005】また、もう一つの原因として、フォトレジ
スト膜のみを使用する方法では、その露光工程において
単一波長で露光するために、フォトレジスト膜内で光の
干渉、即ち定在波が生じることが挙げられる。つまり、
露光工程における光は、まず、フォトレジスト膜に入射
し、次いで基盤から反射し、更にフォトレジスト膜と空
気との界面において反射・通過するものであるが、この
過程においてフォトレジスト膜の膜厚が変化すると、フ
ォトレジスト膜と空気との界面での反射率が変化する。
反射率の段差部分では、フォトリソグラフィーの膜厚変
動が生じるので、その膜厚の変動により露光量が変化
し、パターン寸法の変動によりその寸法精度が低下して
しまう。
スト膜のみを使用する方法では、その露光工程において
単一波長で露光するために、フォトレジスト膜内で光の
干渉、即ち定在波が生じることが挙げられる。つまり、
露光工程における光は、まず、フォトレジスト膜に入射
し、次いで基盤から反射し、更にフォトレジスト膜と空
気との界面において反射・通過するものであるが、この
過程においてフォトレジスト膜の膜厚が変化すると、フ
ォトレジスト膜と空気との界面での反射率が変化する。
反射率の段差部分では、フォトリソグラフィーの膜厚変
動が生じるので、その膜厚の変動により露光量が変化
し、パターン寸法の変動によりその寸法精度が低下して
しまう。
【0006】基盤表面の凹凸によって生じるこれらの問
題を解決し、良好なパターニングを行う方法として、透
過型反射防止膜ARCOR:Anti Reflect
ive Coat On Resist(特開昭62−
62520号公報)が提案されている。この方法は、フ
ォトレジスト膜の上層に所定の膜を設ける方法である
が、この場合、フォトレジスト膜とのミキシング層が形
成されないようにし、且つ従来設備を使えるようにする
ならば、フォトレジスト膜の上層の所定の膜を水溶性材
料により形成することが望ましい。
題を解決し、良好なパターニングを行う方法として、透
過型反射防止膜ARCOR:Anti Reflect
ive Coat On Resist(特開昭62−
62520号公報)が提案されている。この方法は、フ
ォトレジスト膜の上層に所定の膜を設ける方法である
が、この場合、フォトレジスト膜とのミキシング層が形
成されないようにし、且つ従来設備を使えるようにする
ならば、フォトレジスト膜の上層の所定の膜を水溶性材
料により形成することが望ましい。
【0007】また、フォトレジスト膜がi線露光で用い
られてきたノボラック樹脂、ナフトキノンジアジド感光
剤系のレジスト材料に代えて、KrFエキシマレーザー
のような遠紫外線露光に用いられる化学増幅型レジスト
材料により形成される場合、露光後のポストエクスポジ
ュアーベーク(PEB)までの放置時間が長くなると、
レジスト膜の空気と接している面に難溶層が発生し、現
像後のレジストプロファイルに庇が生じるという問題も
生じている。
られてきたノボラック樹脂、ナフトキノンジアジド感光
剤系のレジスト材料に代えて、KrFエキシマレーザー
のような遠紫外線露光に用いられる化学増幅型レジスト
材料により形成される場合、露光後のポストエクスポジ
ュアーベーク(PEB)までの放置時間が長くなると、
レジスト膜の空気と接している面に難溶層が発生し、現
像後のレジストプロファイルに庇が生じるという問題も
生じている。
【0008】この問題を解決するために、レジスト膜の
上に保護膜を形成する方法が提案されている(特開平4
−221814号公報)。上記ARCORは、このよう
なフォトレジスト膜の上層の保護膜としての機能も有す
る場合がある。この方法の場合、例えば従来装置を増設
することなくCEL膜、反射防止膜又は上層保護膜の剥
離を行うには、現像ユニットを使って剥離を行うのが最
も望ましい。この場合、ポジ型フォトレジスト膜の現像
ユニットで用いられる溶液は、現像液であるアルカリ水
溶液及びリンス液である純水であるので、これらの溶液
で容易に剥離できるCEL膜材料、反射防止膜材料及び
上層保護膜材料が望ましい。このような材料として、例
えば特開平5−208949号公報に記載されたアルカ
リ水溶液可溶性ニトロン含有水溶性コントラスト増強
膜、特開平6−51523号公報に記載された反射防止
膜及び特開平4−221814号公報に記載されたレジ
スト上層保護膜等のような水溶性パターン形成材料が提
案されている。
上に保護膜を形成する方法が提案されている(特開平4
−221814号公報)。上記ARCORは、このよう
なフォトレジスト膜の上層の保護膜としての機能も有す
る場合がある。この方法の場合、例えば従来装置を増設
することなくCEL膜、反射防止膜又は上層保護膜の剥
離を行うには、現像ユニットを使って剥離を行うのが最
も望ましい。この場合、ポジ型フォトレジスト膜の現像
ユニットで用いられる溶液は、現像液であるアルカリ水
溶液及びリンス液である純水であるので、これらの溶液
で容易に剥離できるCEL膜材料、反射防止膜材料及び
上層保護膜材料が望ましい。このような材料として、例
えば特開平5−208949号公報に記載されたアルカ
リ水溶液可溶性ニトロン含有水溶性コントラスト増強
膜、特開平6−51523号公報に記載された反射防止
膜及び特開平4−221814号公報に記載されたレジ
スト上層保護膜等のような水溶性パターン形成材料が提
案されている。
【0009】しかしながら、これらの水溶性パターン形
成材料の共通の欠点として、泡の発生があり、水溶性パ
ターン形成材料をスピンコーティングして成膜するとき
に、その泡がはじけてストリエーションの原因になった
り、成膜された水溶性膜中に泡が取り込まれて円形のパ
ターン欠陥の原因になったりする。このような泡は、水
溶液の表面に生じる泡沫と水溶液中に生じる気泡とに分
類できるが、この場合問題となるのは気泡、特にミクロ
ンオーダーの大きさのマイクロバブルであり、これを消
泡し、その発生を抑えることが、パターン欠陥低減にお
いて非常に重要である。
成材料の共通の欠点として、泡の発生があり、水溶性パ
ターン形成材料をスピンコーティングして成膜するとき
に、その泡がはじけてストリエーションの原因になった
り、成膜された水溶性膜中に泡が取り込まれて円形のパ
ターン欠陥の原因になったりする。このような泡は、水
溶液の表面に生じる泡沫と水溶液中に生じる気泡とに分
類できるが、この場合問題となるのは気泡、特にミクロ
ンオーダーの大きさのマイクロバブルであり、これを消
泡し、その発生を抑えることが、パターン欠陥低減にお
いて非常に重要である。
【0010】また、水溶性パターン形成材料を疎水性で
あるフォトレジスト膜上にスピンコートする場合、その
表面張力がフォトレジスト膜表面の表面張力よりも低く
なければ満足な濡れ性を得ることはできない。そこで、
十分な濡れ性を得るために、水溶性パターン形成材料に
界面活性剤を添加することが行われているが、例えば炭
化水素系及びシリコーン系界面活性剤ではフォトレジス
ト膜上にスピンコートする際に十分な表面張力低下効果
を得ることができないため、従来よりパーフルオロアル
キル系界面活性剤が用いられている。
あるフォトレジスト膜上にスピンコートする場合、その
表面張力がフォトレジスト膜表面の表面張力よりも低く
なければ満足な濡れ性を得ることはできない。そこで、
十分な濡れ性を得るために、水溶性パターン形成材料に
界面活性剤を添加することが行われているが、例えば炭
化水素系及びシリコーン系界面活性剤ではフォトレジス
ト膜上にスピンコートする際に十分な表面張力低下効果
を得ることができないため、従来よりパーフルオロアル
キル系界面活性剤が用いられている。
【0011】しかしながら、一般的に、水性溶液に界面
活性剤を添加して表面張力を低下させると、その起泡性
が増すことが良く知られている。このような起泡性の向
上は、水溶性パターン形成材料中の泡沫の増加だけでな
く、その成膜時におけるマイクロバブル数の増加、パタ
ーン欠陥数の増加にもつながる。そこで、水溶性パター
ン形成材料の起泡性を増すことなく、その表面張力を低
下させることができる界面活性剤が望まれている。
活性剤を添加して表面張力を低下させると、その起泡性
が増すことが良く知られている。このような起泡性の向
上は、水溶性パターン形成材料中の泡沫の増加だけでな
く、その成膜時におけるマイクロバブル数の増加、パタ
ーン欠陥数の増加にもつながる。そこで、水溶性パター
ン形成材料の起泡性を増すことなく、その表面張力を低
下させることができる界面活性剤が望まれている。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、水溶性パターン形成材料の起泡性を増すことなく、
その表面張力を低下させることができる界面活性剤が添
加され、パターン欠陥の発生を防止する水溶性パターン
形成材料を提供することを目的とするものである。
で、水溶性パターン形成材料の起泡性を増すことなく、
その表面張力を低下させることができる界面活性剤が添
加され、パターン欠陥の発生を防止する水溶性パターン
形成材料を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討した結果、下記一般式
(1)で示されるパーフルオロアルキルエーテルカルボ
ン酸型界面活性剤を水溶性パターン形成材料に添加する
ことによって、水溶性パターン形成材料中のマイクロバ
ブル数を低下できることを見い出し、本発明をなすに至
ったものである。
記目的を達成するため鋭意検討した結果、下記一般式
(1)で示されるパーフルオロアルキルエーテルカルボ
ン酸型界面活性剤を水溶性パターン形成材料に添加する
ことによって、水溶性パターン形成材料中のマイクロバ
ブル数を低下できることを見い出し、本発明をなすに至
ったものである。
【0014】
【化3】 (但し、上記式中pは1〜10の整数である。)
【0015】即ち、本発明は、水を含有すると共に、上
記一般式(1)で示されるパーフルオロアルキルエーテ
ルカルボン酸型界面活性剤を添加してなることを特徴と
する水溶性パターン形成材料を提供する。
記一般式(1)で示されるパーフルオロアルキルエーテ
ルカルボン酸型界面活性剤を添加してなることを特徴と
する水溶性パターン形成材料を提供する。
【0016】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の水溶性パターン形成材料は、下記一般式
(1)で示される界面活性剤を水に添加してなるもので
ある。なお、ここで使用する水は純水であることが好ま
しい。
と、本発明の水溶性パターン形成材料は、下記一般式
(1)で示される界面活性剤を水に添加してなるもので
ある。なお、ここで使用する水は純水であることが好ま
しい。
【0017】
【化4】
【0018】上記式においてpは1〜10、好ましくは
1〜4、より好ましくは1〜3の整数である。pが0で
ある場合、十分な界面張力低下効果及び消泡効果が得ら
れず、pが10より大きいと水に溶けなくなり、成膜性
が低下する。
1〜4、より好ましくは1〜3の整数である。pが0で
ある場合、十分な界面張力低下効果及び消泡効果が得ら
れず、pが10より大きいと水に溶けなくなり、成膜性
が低下する。
【0019】上記界面活性剤は、その1種を単独で又は
2種以上を混合して用いることができる。
2種以上を混合して用いることができる。
【0020】本発明の水溶性パターン形成材料における
上記界面活性剤の添加量は、水100重量部に対して
0.00001〜30重量部、好ましくは0.001〜
10重量部、より好ましくは0.005〜2重量部とす
ると好適である。添加量が0.00001重量部未満で
は界面活性剤としての本来の性能が発揮できない場合が
あり、30重量部を超えると得られる水溶性膜がフォト
レジスト膜表面とミキシングして現像後のパターン形状
が劣化する場合がある。
上記界面活性剤の添加量は、水100重量部に対して
0.00001〜30重量部、好ましくは0.001〜
10重量部、より好ましくは0.005〜2重量部とす
ると好適である。添加量が0.00001重量部未満で
は界面活性剤としての本来の性能が発揮できない場合が
あり、30重量部を超えると得られる水溶性膜がフォト
レジスト膜表面とミキシングして現像後のパターン形状
が劣化する場合がある。
【0021】本発明の水溶性パターン形成材料は、その
成膜性を向上させるために、上記界面活性剤に加えて、
更に各種の水溶性高分子化合物を添加すると好適であ
る。このような水溶性高分子化合物として、例えばポリ
ビニルアルコール及びそのエーテル誘導体、ポリアクリ
ル酸及びそのエステル誘導体、ポリメタクリル酸及びそ
のエステル誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリエチレ
ンオキシド、アミロース、デキストラン、セルロース及
びプルラン等を挙げることができ、これらは1種単独、
2種以上を任意の割合で含有する混合物又は2種以上を
任意の割合で含有するコポリマーとして添加することが
でき、その添加量は、いずれの場合であっても、水10
0重量部に対して0.1〜30重量部、好ましくは0.
5〜10重量部とすると好適である。上記範囲以外では
成膜性が低下する場合がある。
成膜性を向上させるために、上記界面活性剤に加えて、
更に各種の水溶性高分子化合物を添加すると好適であ
る。このような水溶性高分子化合物として、例えばポリ
ビニルアルコール及びそのエーテル誘導体、ポリアクリ
ル酸及びそのエステル誘導体、ポリメタクリル酸及びそ
のエステル誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリエチレ
ンオキシド、アミロース、デキストラン、セルロース及
びプルラン等を挙げることができ、これらは1種単独、
2種以上を任意の割合で含有する混合物又は2種以上を
任意の割合で含有するコポリマーとして添加することが
でき、その添加量は、いずれの場合であっても、水10
0重量部に対して0.1〜30重量部、好ましくは0.
5〜10重量部とすると好適である。上記範囲以外では
成膜性が低下する場合がある。
【0022】本発明の水溶性パターン形成材料は、その
屈折率を下げて反射防止効果を高めるために、上記パー
フルオロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤以外
にも、例えば特開平6−51523号公報に記載されて
いるパーフルオロアルキル界面活性剤を含有させること
もできる。この場合、パーフルオロアルキル界面活性剤
の添加量は、水100重量部に対して0.00001〜
20重量部、好ましくは0.001〜10重量部とする
ことができる。0.00001重量部未満では界面活性
剤としての本来の性能が発揮できない場合があり、30
重量部を超えると得られる水溶性膜がフォトレジスト膜
表面とミキシングして現像後のパターン形状が劣化する
場合がある。
屈折率を下げて反射防止効果を高めるために、上記パー
フルオロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤以外
にも、例えば特開平6−51523号公報に記載されて
いるパーフルオロアルキル界面活性剤を含有させること
もできる。この場合、パーフルオロアルキル界面活性剤
の添加量は、水100重量部に対して0.00001〜
20重量部、好ましくは0.001〜10重量部とする
ことができる。0.00001重量部未満では界面活性
剤としての本来の性能が発揮できない場合があり、30
重量部を超えると得られる水溶性膜がフォトレジスト膜
表面とミキシングして現像後のパターン形状が劣化する
場合がある。
【0023】本発明の水溶性パターン形成材料をコント
ラスト増強膜の材料として使用する場合は、上記添加物
以外に、更に特開平5−208949号公報に記載さ
れ、下記一般式(2)で示されるアルカリ水溶液可溶な
ニトロン化合物を添加すると好適であり、この場合、そ
の添加量は水100重量部に対して1〜30重量部とす
ることが好ましい。1重量部未満ではコントラスト増強
効果が極めて小さくなる場合があり、30重量部を超え
ると均一な膜を形成することが困難となる場合がある。
ラスト増強膜の材料として使用する場合は、上記添加物
以外に、更に特開平5−208949号公報に記載さ
れ、下記一般式(2)で示されるアルカリ水溶液可溶な
ニトロン化合物を添加すると好適であり、この場合、そ
の添加量は水100重量部に対して1〜30重量部とす
ることが好ましい。1重量部未満ではコントラスト増強
効果が極めて小さくなる場合があり、30重量部を超え
ると均一な膜を形成することが困難となる場合がある。
【0024】
【化5】 (但し、式中R1、R2及びR3は互いに同一又は異種の
アルキル基、アリール基又は水素原子、R4、R5、
R6、R7及びR8は互いに同一又は異種のアルキル基、
水素原子又は−COOHであり、R4〜R8の少なくとも
1つは−COOHである。XはR10O−で示されるアル
コキシ基、R11R12N−で示されるジアルキルアミノ基
又は水素原子であり、R10はアルキル基、R11及びR12
は互いに同一又は異種のアルキル基である。nは0、1
又は2である。)
アルキル基、アリール基又は水素原子、R4、R5、
R6、R7及びR8は互いに同一又は異種のアルキル基、
水素原子又は−COOHであり、R4〜R8の少なくとも
1つは−COOHである。XはR10O−で示されるアル
コキシ基、R11R12N−で示されるジアルキルアミノ基
又は水素原子であり、R10はアルキル基、R11及びR12
は互いに同一又は異種のアルキル基である。nは0、1
又は2である。)
【0025】ここで、上記各アルキル基は炭素数1〜
8、特に1〜4のものが好ましく、ジアルキルアミノ基
のアルキル基も同様である。アリール基は炭素数6〜1
0、特に6〜8のものが好ましく、アルコキシ基は炭素
数1〜8、特に1〜4のものが好ましい。
8、特に1〜4のものが好ましく、ジアルキルアミノ基
のアルキル基も同様である。アリール基は炭素数6〜1
0、特に6〜8のものが好ましく、アルコキシ基は炭素
数1〜8、特に1〜4のものが好ましい。
【0026】このように本発明の水溶性パターン形成材
料をコントラスト増強膜の材料として使用する場合、上
記のアルカリ水溶液可溶なアリールニトロン化合物の水
への溶解性を向上させるために、更に種々の有機塩基を
添加することができ、このような有機塩基として、例え
ばトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、ピリジ
ン、トリエチルアミン、水酸化テトラメチルアンモニウ
ム溶液、水酸化テトラエチルアンモニウム溶液、2,
2’,2”−ニトロトリエタノール及びトリエチレンジ
アミン(DABCO)等を挙げることができ、これらは
1種単独で又は2種以上を併用して添加することがで
き、本発明の水溶性パターン形成材料における上記有機
塩基の添加量は、水100重量部に対して上記有機塩基
を1〜30重量部とすると好適である。1重量部未満で
は成膜性が悪くなる場合があり、30重量部を超えると
フォトレジスト膜表面とミキシングして現像後のパター
ン形状が劣化する場合がある。
料をコントラスト増強膜の材料として使用する場合、上
記のアルカリ水溶液可溶なアリールニトロン化合物の水
への溶解性を向上させるために、更に種々の有機塩基を
添加することができ、このような有機塩基として、例え
ばトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、ピリジ
ン、トリエチルアミン、水酸化テトラメチルアンモニウ
ム溶液、水酸化テトラエチルアンモニウム溶液、2,
2’,2”−ニトロトリエタノール及びトリエチレンジ
アミン(DABCO)等を挙げることができ、これらは
1種単独で又は2種以上を併用して添加することがで
き、本発明の水溶性パターン形成材料における上記有機
塩基の添加量は、水100重量部に対して上記有機塩基
を1〜30重量部とすると好適である。1重量部未満で
は成膜性が悪くなる場合があり、30重量部を超えると
フォトレジスト膜表面とミキシングして現像後のパター
ン形状が劣化する場合がある。
【0027】本発明の水溶性パターン形成材料の調製方
法は、上記の各成分を水、好ましくは純水に均一に溶解
することができる限り、その手順は特に制限されず、常
法により調製することができる。
法は、上記の各成分を水、好ましくは純水に均一に溶解
することができる限り、その手順は特に制限されず、常
法により調製することができる。
【0028】本発明の水溶性パターン形成材料は、フォ
トレジスト膜の上層にその保護膜として水溶性膜を成膜
するプロセスに用いる材料として好適に使用されるもの
であり、特にその表面張力が低く、且つその起泡性も低
いという特性により、スピンコーティング時の濡れ性に
優れるのみならず、マイクロバブルの発生も抑えられ、
パターン欠陥の発生を効果的に防止することができる。
トレジスト膜の上層にその保護膜として水溶性膜を成膜
するプロセスに用いる材料として好適に使用されるもの
であり、特にその表面張力が低く、且つその起泡性も低
いという特性により、スピンコーティング時の濡れ性に
優れるのみならず、マイクロバブルの発生も抑えられ、
パターン欠陥の発生を効果的に防止することができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0030】[実施例1]平均分子量1000、ケン化
度88%のポリビニルアルコール5重量部を純水100
重量部に溶解させ、次いで下記化学式(3)で示される
パーフルオロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤
0.1重量部を添加してレジストオーバーコート用水溶
液(水溶性パターン形成材料)を調製し、この水溶液を
0.05μm径のテフロンフィルターで濾過し、1昼夜
放置した。その後、上記水溶液中のマイクロバブル数を
液中パーティクルカウンター:リオン製KL−22を用
いて測定した。また、上記水溶液をクラス100以下の
清浄な雰囲気下でシリコンウェハー上にディスペンス
し、その後、1000rpmで5秒、次いで2000r
pmで30秒スピンコートして成膜した。得られた水溶
性膜の欠陥測定をテンコール製サーフスキャン4500
を用いて行った。
度88%のポリビニルアルコール5重量部を純水100
重量部に溶解させ、次いで下記化学式(3)で示される
パーフルオロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤
0.1重量部を添加してレジストオーバーコート用水溶
液(水溶性パターン形成材料)を調製し、この水溶液を
0.05μm径のテフロンフィルターで濾過し、1昼夜
放置した。その後、上記水溶液中のマイクロバブル数を
液中パーティクルカウンター:リオン製KL−22を用
いて測定した。また、上記水溶液をクラス100以下の
清浄な雰囲気下でシリコンウェハー上にディスペンス
し、その後、1000rpmで5秒、次いで2000r
pmで30秒スピンコートして成膜した。得られた水溶
性膜の欠陥測定をテンコール製サーフスキャン4500
を用いて行った。
【0031】
【化6】
【0032】[実施例2]平均分子量1000、ケン化
度88%のポリビニルアルコール5重量部を純水100
重量部に溶解させ、次いで下記化学式(4)で示される
パーフルオロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤
0.1重量部を添加してレジストオーバーコート用水溶
液を調製し、この水溶液を0.05μm径のテフロンフ
ィルターで濾過し、1昼夜放置した。その後、上記水溶
液中のマイクロバブル数を液中パーティクルカウンタ
ー:リオン製KL−22を用いて測定した。また、上記
水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下でシリコン
ウェハー上にディスペンスし、その後、1000rpm
で5秒、次いで2000rpmで30秒スピンコートし
て成膜した。得られた水溶性膜の欠陥測定をテンコール
製サーフスキャン4500を用いて行った
度88%のポリビニルアルコール5重量部を純水100
重量部に溶解させ、次いで下記化学式(4)で示される
パーフルオロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤
0.1重量部を添加してレジストオーバーコート用水溶
液を調製し、この水溶液を0.05μm径のテフロンフ
ィルターで濾過し、1昼夜放置した。その後、上記水溶
液中のマイクロバブル数を液中パーティクルカウンタ
ー:リオン製KL−22を用いて測定した。また、上記
水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下でシリコン
ウェハー上にディスペンスし、その後、1000rpm
で5秒、次いで2000rpmで30秒スピンコートし
て成膜した。得られた水溶性膜の欠陥測定をテンコール
製サーフスキャン4500を用いて行った
【0033】
【化7】
【0034】[実施例3]平均分子量2000のポリア
クリル酸5重量部及びテトラメチルアンモニウムパーフ
ルオロオクタノエート5重量部を純水100重量部に溶
解させ、次いで上記化学式(3)で示されるパーフルオ
ロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤0.1重量
部を添加して反射防止膜用水溶液(水溶性パターン形成
材料)を調製し、この水溶液を0.05μm径のテフロ
ンフィルターで濾過し、1昼夜放置した。その後、上記
水溶液中のマイクロバブル数を液中パーティクルカウン
ター:リオン製KL−22を用いて測定した。また、上
記水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下でシリコ
ンウェハー上にディスペンスし、その後、1000rp
mで5秒、次いで2000rpmで30秒スピンコート
し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテンコール製サーフ
スキャン4500を用いて行った。
クリル酸5重量部及びテトラメチルアンモニウムパーフ
ルオロオクタノエート5重量部を純水100重量部に溶
解させ、次いで上記化学式(3)で示されるパーフルオ
ロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤0.1重量
部を添加して反射防止膜用水溶液(水溶性パターン形成
材料)を調製し、この水溶液を0.05μm径のテフロ
ンフィルターで濾過し、1昼夜放置した。その後、上記
水溶液中のマイクロバブル数を液中パーティクルカウン
ター:リオン製KL−22を用いて測定した。また、上
記水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下でシリコ
ンウェハー上にディスペンスし、その後、1000rp
mで5秒、次いで2000rpmで30秒スピンコート
し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテンコール製サーフ
スキャン4500を用いて行った。
【0035】[実施例4]下記化学式(5)で示される
アリールニトロン化合物4.5重量部、化学式(OHC
H2)3CNH2で示されるトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン2.0重量部、ポリビニルピロリドン60
%とポリアクリル酸エチル40%との共重合ポリマーで
あるLuviscolVA−64(商品名、BASF社
製)3.5重量部及び上記化学式(3)で示されるパー
フルオロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤0.
1重量部を90重量部の純水に良く溶解させて水溶性コ
ントラスト増強液(水溶性パターン形成材料)を調製
し、この水溶液を0.05μm径のテフロンフィルター
で濾過し、1昼夜放置した。その後、上記水溶液中のマ
イクロバブル数を液中パーティクルカウンター:リオン
製KL−22を用いて測定した。また、上記水溶液をク
ラス100以下の清浄な雰囲気下でシリコンウェハー上
にディスペンスし、その後、1000rpmで5秒、次
いで2000rpmで30秒スピンコートして成膜し
た。得られた水溶性膜の欠陥測定をテンコール製サーフ
スキャン4500を用いて行った。
アリールニトロン化合物4.5重量部、化学式(OHC
H2)3CNH2で示されるトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン2.0重量部、ポリビニルピロリドン60
%とポリアクリル酸エチル40%との共重合ポリマーで
あるLuviscolVA−64(商品名、BASF社
製)3.5重量部及び上記化学式(3)で示されるパー
フルオロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤0.
1重量部を90重量部の純水に良く溶解させて水溶性コ
ントラスト増強液(水溶性パターン形成材料)を調製
し、この水溶液を0.05μm径のテフロンフィルター
で濾過し、1昼夜放置した。その後、上記水溶液中のマ
イクロバブル数を液中パーティクルカウンター:リオン
製KL−22を用いて測定した。また、上記水溶液をク
ラス100以下の清浄な雰囲気下でシリコンウェハー上
にディスペンスし、その後、1000rpmで5秒、次
いで2000rpmで30秒スピンコートして成膜し
た。得られた水溶性膜の欠陥測定をテンコール製サーフ
スキャン4500を用いて行った。
【0036】
【化8】
【0037】[実施例5]上記化学式(5)で示される
アリールニトロン化合物4.5重量部、化学式(OHC
H2)3CNH2で示されるトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン2.0重量部、平均分子量2000のプル
ラン3.5重量部及び上記式(3)で示されるパーフル
オロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤0.1重
量部を90重量部の純水に良く溶解させて水溶性コント
ラスト増強液を調製し、この水溶液を0.05μm径の
テフロンフィルターで濾過し、1昼夜放置した。その
後、上記水溶液中のマイクロバブル数を液中パーティク
ルカウンター:リオン製KL−22を用いて測定した。
また、上記水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下
でシリコンウェハー上にディスペンスし、その後、10
00rpmで5秒、次いで2000rpmで30秒スピ
ンコートして成膜し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテ
ンコール製サーフスキャン4500を用いて行った。
アリールニトロン化合物4.5重量部、化学式(OHC
H2)3CNH2で示されるトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン2.0重量部、平均分子量2000のプル
ラン3.5重量部及び上記式(3)で示されるパーフル
オロアルキルエーテルカルボン酸型界面活性剤0.1重
量部を90重量部の純水に良く溶解させて水溶性コント
ラスト増強液を調製し、この水溶液を0.05μm径の
テフロンフィルターで濾過し、1昼夜放置した。その
後、上記水溶液中のマイクロバブル数を液中パーティク
ルカウンター:リオン製KL−22を用いて測定した。
また、上記水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下
でシリコンウェハー上にディスペンスし、その後、10
00rpmで5秒、次いで2000rpmで30秒スピ
ンコートして成膜し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテ
ンコール製サーフスキャン4500を用いて行った。
【0038】[比較例1]平均分子量1000、ケン化
度88%のポリビニルアルコール5重量部を純水100
重量部に溶解させ、次いで化学式CF3(CF2)6CO
O-(CH3)4NH+で示されるパーフルオロアルキル系
界面活性剤0.1重量部を添加してレジストオーバーコ
ート用水溶液を調製し、この水溶液を0.05μm径の
テフロンフィルターで濾過し、1昼夜放置した。その
後、上記水溶液中のマイクロバブル数を液中パーティク
ルカウンター:リオン製KL−22を用いて測定した。
また、上記水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下
でシリコンウェハー上にディスペンスし、その後、10
00rpmで5秒、次いで2000rpmで30秒スピ
ンコートして成膜し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテ
ンコール製サーフスキャン4500を用いて行った。
度88%のポリビニルアルコール5重量部を純水100
重量部に溶解させ、次いで化学式CF3(CF2)6CO
O-(CH3)4NH+で示されるパーフルオロアルキル系
界面活性剤0.1重量部を添加してレジストオーバーコ
ート用水溶液を調製し、この水溶液を0.05μm径の
テフロンフィルターで濾過し、1昼夜放置した。その
後、上記水溶液中のマイクロバブル数を液中パーティク
ルカウンター:リオン製KL−22を用いて測定した。
また、上記水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下
でシリコンウェハー上にディスペンスし、その後、10
00rpmで5秒、次いで2000rpmで30秒スピ
ンコートして成膜し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテ
ンコール製サーフスキャン4500を用いて行った。
【0039】[比較例2]平均分子量1000、ケン化
度88%のポリビニルアルコール5重量部を純水100
重量部に溶解させ、次いで化学式CF3(CF2)8CO
O-(CH3)4NH+で示されるパーフルオロアルキル系
界面活性剤0.1重量部を添加してレジストオーバーコ
ート用水溶液を調製し、この水溶液を0.05μm径の
テフロンフィルターで濾過し、1昼夜放置した。その
後、上記水溶液中のマイクロバブル数を液中パーティク
ルカウンター:リオン製KL−22を用いて測定した。
また、上記水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下
でシリコンウェハー上にディスペンスし、その後、10
00rpmで5秒、次いで2000rpmで30秒スピ
ンコートして成膜し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテ
ンコール製サーフスキャン4500を用いて行った。
度88%のポリビニルアルコール5重量部を純水100
重量部に溶解させ、次いで化学式CF3(CF2)8CO
O-(CH3)4NH+で示されるパーフルオロアルキル系
界面活性剤0.1重量部を添加してレジストオーバーコ
ート用水溶液を調製し、この水溶液を0.05μm径の
テフロンフィルターで濾過し、1昼夜放置した。その
後、上記水溶液中のマイクロバブル数を液中パーティク
ルカウンター:リオン製KL−22を用いて測定した。
また、上記水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下
でシリコンウェハー上にディスペンスし、その後、10
00rpmで5秒、次いで2000rpmで30秒スピ
ンコートして成膜し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテ
ンコール製サーフスキャン4500を用いて行った。
【0040】[比較例3]平均分子量1000、ケン化
度88%のポリビニルアルコール5重量部を純水100
重量部に溶解させ、次いで化学式CF3(CF2)8CO
O Hで示されるパーフルオロアルキル系界面活性剤0.
1重量部を添加してレジストオーバーコート用水溶液を
調製し、この水溶液を0.05μm径のテフロンフィル
ターで濾過し、1昼夜放置した。その後、上記水溶液中
のマイクロバブル数を液中パーティクルカウンター:リ
オン製KL−22を用いて測定した。また、上記水溶液
をクラス100以下の清浄な雰囲気下でシリコンウェハ
ー上にディスペンスし、その後、1000rpmで5
秒、次いで2000rpmで30秒スピンコートして成
膜し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテンコール製サー
フスキャン4500を用いて行った。
度88%のポリビニルアルコール5重量部を純水100
重量部に溶解させ、次いで化学式CF3(CF2)8CO
O Hで示されるパーフルオロアルキル系界面活性剤0.
1重量部を添加してレジストオーバーコート用水溶液を
調製し、この水溶液を0.05μm径のテフロンフィル
ターで濾過し、1昼夜放置した。その後、上記水溶液中
のマイクロバブル数を液中パーティクルカウンター:リ
オン製KL−22を用いて測定した。また、上記水溶液
をクラス100以下の清浄な雰囲気下でシリコンウェハ
ー上にディスペンスし、その後、1000rpmで5
秒、次いで2000rpmで30秒スピンコートして成
膜し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテンコール製サー
フスキャン4500を用いて行った。
【0041】[比較例4]平均分子量2000のポリア
クリル酸5重量部及び化学式CF3(CF2)8COO
-(CH3)4NH+で示されるパーフルオロアルキル系界
面活性剤5重量部を純水100重量部に溶解させて反射
防止膜用水溶液を調製し、この水溶液を0.05μm径
のテフロンフィルターで濾過し、1昼夜放置した。その
後、上記水溶液中のマイクロバブル数を液中パーティク
ルカウンター:リオン製KL−22を用いて測定した。
また、上記水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下
でシリコンウェハー上にディスペンスし、その後、10
00rpmで5秒、次いで2000rpmで30秒スピ
ンコートして成膜し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテ
ンコール製サーフスキャン4500を用いて行った。
クリル酸5重量部及び化学式CF3(CF2)8COO
-(CH3)4NH+で示されるパーフルオロアルキル系界
面活性剤5重量部を純水100重量部に溶解させて反射
防止膜用水溶液を調製し、この水溶液を0.05μm径
のテフロンフィルターで濾過し、1昼夜放置した。その
後、上記水溶液中のマイクロバブル数を液中パーティク
ルカウンター:リオン製KL−22を用いて測定した。
また、上記水溶液をクラス100以下の清浄な雰囲気下
でシリコンウェハー上にディスペンスし、その後、10
00rpmで5秒、次いで2000rpmで30秒スピ
ンコートして成膜し、得られた水溶性膜の欠陥測定をテ
ンコール製サーフスキャン4500を用いて行った。
【0042】[比較例5]上記化学式(5)で示される
アリールニトロン化合物4.5重量部、化学式(OHC
H2)3CNH2で示されるトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン2.0重量部、ポリビニルピロリドン60
%とポリアクリル酸エチル40%との共重合ポリマーで
あるLuviscolVA−64(商品名、BASF社
製)3.5重量部及び化学式CF3(CF2)8COO
-(CH3)4NH+で示されるパーフルオロアルキル系界
面活性剤0.1重量部を90重量部の純水に良く溶解さ
せて水溶性コントラスト増強液を調製し、この水溶液を
0.05μm径のテフロンフィルターで濾過し、1昼夜
放置した。その後、上記水溶液中のマイクロバブル数を
液中パーティクルカウンター:リオン製KL−22を用
いて測定した。また、上記水溶液をクラス100以下の
清浄な雰囲気下でシリコンウェハー上にディスペンス
し、その後、1000rpmで5秒、次いで2000r
pmで30秒スピンコートして成膜し、得られた水溶性
膜の欠陥測定をテンコール製サーフスキャン4500を
用いて行った。
アリールニトロン化合物4.5重量部、化学式(OHC
H2)3CNH2で示されるトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン2.0重量部、ポリビニルピロリドン60
%とポリアクリル酸エチル40%との共重合ポリマーで
あるLuviscolVA−64(商品名、BASF社
製)3.5重量部及び化学式CF3(CF2)8COO
-(CH3)4NH+で示されるパーフルオロアルキル系界
面活性剤0.1重量部を90重量部の純水に良く溶解さ
せて水溶性コントラスト増強液を調製し、この水溶液を
0.05μm径のテフロンフィルターで濾過し、1昼夜
放置した。その後、上記水溶液中のマイクロバブル数を
液中パーティクルカウンター:リオン製KL−22を用
いて測定した。また、上記水溶液をクラス100以下の
清浄な雰囲気下でシリコンウェハー上にディスペンス
し、その後、1000rpmで5秒、次いで2000r
pmで30秒スピンコートして成膜し、得られた水溶性
膜の欠陥測定をテンコール製サーフスキャン4500を
用いて行った。
【0043】[比較例6]上記化学式(5)で示される
アリールニトロン化合物4.5重量部、化学式(OHC
H2)3CNH2で示されるトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン2.0重量部、平均分子量2000のプル
ラン3.5重量部、化学式CF3(CF2)8COO-(C
H3)4NH+で示されるパーフルオロアルキル系界面活
性剤0.1重量部を90重量部の純水に良く溶解させて
水溶性コントラスト増強液を調製し、この水溶液を0.
05μm径のテフロンフィルターで濾過し、1昼夜放置
した。その後、上記水溶液中のマイクロバブル数を液中
パーティクルカウンター:リオン製KL−22を用いて
測定した。また、上記水溶液をクラス100以下の清浄
な雰囲気下でシリコンウェハー上にディスペンスし、そ
の後、1000rpmで5秒、次いで2000rpmで
30秒スピンコートして成膜し、得られた水溶性膜の欠
陥測定をテンコール製サーフスキャン4500を用いて
行った。
アリールニトロン化合物4.5重量部、化学式(OHC
H2)3CNH2で示されるトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン2.0重量部、平均分子量2000のプル
ラン3.5重量部、化学式CF3(CF2)8COO-(C
H3)4NH+で示されるパーフルオロアルキル系界面活
性剤0.1重量部を90重量部の純水に良く溶解させて
水溶性コントラスト増強液を調製し、この水溶液を0.
05μm径のテフロンフィルターで濾過し、1昼夜放置
した。その後、上記水溶液中のマイクロバブル数を液中
パーティクルカウンター:リオン製KL−22を用いて
測定した。また、上記水溶液をクラス100以下の清浄
な雰囲気下でシリコンウェハー上にディスペンスし、そ
の後、1000rpmで5秒、次いで2000rpmで
30秒スピンコートして成膜し、得られた水溶性膜の欠
陥測定をテンコール製サーフスキャン4500を用いて
行った。
【0044】上記実施例1〜5及び比較例1〜6の水溶
液中のマイクロバブル数の測定結果及び水溶性膜の欠陥
測定の結果を表1〜4に示す。なお、下記表において、
例えば「0.2−0.3μm」は、0.2μmを超え、
且つ0.3μm以下であることを意味する。
液中のマイクロバブル数の測定結果及び水溶性膜の欠陥
測定の結果を表1〜4に示す。なお、下記表において、
例えば「0.2−0.3μm」は、0.2μmを超え、
且つ0.3μm以下であることを意味する。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【発明の効果】本発明の水溶性パターン形成材料は、フ
ォトレジスト膜を用いたフォトリソグラフィー法による
パターン形成におけるフォトレジスト膜上層の保護膜の
形成材料として有用であり、特に、その成膜時の優れた
濡れ性及び低い起泡性によりパターン欠陥の発生を防止
することができ、従来設備を増設することなく微細パタ
ーンを容易に形成することが可能となる。
ォトレジスト膜を用いたフォトリソグラフィー法による
パターン形成におけるフォトレジスト膜上層の保護膜の
形成材料として有用であり、特に、その成膜時の優れた
濡れ性及び低い起泡性によりパターン欠陥の発生を防止
することができ、従来設備を増設することなく微細パタ
ーンを容易に形成することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 俊信 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内 (72)発明者 梅村 光雄 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 岡崎 智 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 水を含有すると共に、下記一般式(1)
で示されるパーフルオロアルキルエーテルカルボン酸型
界面活性剤を添加してなることを特徴とする水溶性パタ
ーン形成材料。 【化1】 (但し、上記式中pは1〜10の整数である。) - 【請求項2】 パーフルオロアルキルエーテルカルボン
酸型界面活性剤の添加量が水100重量部に対して0.
00001〜30重量部である請求項1記載の水溶性パ
ターン形成材料。 - 【請求項3】 水が純水であり、更に水溶性高分子化合
物を添加してなる請求項1又は2記載の水溶性パターン
形成材料。 - 【請求項4】 下記一般式(2) 【化2】 (但し、式中R1、R2及びR3は互いに同一又は異種の
アルキル基、アリール基又は水素原子、R4、R5、
R6、R7及びR8は互いに同一又は異種のアルキル基、
水素原子又は−COOHであり、R4〜R8の少なくとも
1つは−COOHである。XはR10O−で示されるアル
コキシ基、R11R12N−で示されるジアルキルアミノ基
又は水素原子であり、R10はアルキル基、R11及びR12
は互いに同一又は異種のアルキル基である。nは0、1
又は2である。)で示されるアリールニトロン化合物を
添加した請求項1、2又は3記載の水溶性パターン形成
材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17277995A JPH096008A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 水溶性パターン形成材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17277995A JPH096008A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 水溶性パターン形成材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH096008A true JPH096008A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15948203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17277995A Pending JPH096008A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 水溶性パターン形成材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH096008A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006059555A1 (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-08 | Jsr Corporation | 反射防止膜形成用組成物、積層体およびレジストパターンの形成方法 |
JPWO2009066768A1 (ja) * | 2007-11-22 | 2011-04-07 | Azエレクトロニックマテリアルズ株式会社 | 表面反射防止膜用組成物およびパターン形成方法 |
-
1995
- 1995-06-15 JP JP17277995A patent/JPH096008A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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