JPH0960055A - 緊急災害用貯蔵施設 - Google Patents

緊急災害用貯蔵施設

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JPH0960055A
JPH0960055A JP21054295A JP21054295A JPH0960055A JP H0960055 A JPH0960055 A JP H0960055A JP 21054295 A JP21054295 A JP 21054295A JP 21054295 A JP21054295 A JP 21054295A JP H0960055 A JPH0960055 A JP H0960055A
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water
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emergency disaster
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Hiroyuki Yamaguchi
裕之 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 災害発生により水や電気等が断たれた場合、
これらが復旧するまでの間に被災者に水や電気を供給で
きる緊急災害用貯蔵施設を提供することである。 【解決手段】 昇降口6から出入り自在な前室4と、発
電機設備8及びオイルタンク9を備えてなる機械室5と
から構成された耐震構造物2の上面に、ポンプ室12が
一体となった貯水槽3が設置され、前記ポンプ室12に
は貯水槽3内の水を滅菌する滅菌装置13が設置されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大地震の発生時
や、その他の災害時に水及び電気を供給する緊急災害用
貯蔵施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】我国は地震、台風、大雨等の各種の自然
災害に見舞われやすいところに位置し、毎年これらの災
害によって多くの人命が奪われ、家屋や公共施設等に多
大な被害を与えている。
【0003】特に、人口が密集する大都市で災害が発生
すると水、電気、ガス等が寸断され、火災等が発生した
場合に迅速な対応できない他、これらが復旧までの間は
被災者も通常の生活ができない状態となる。そこで、こ
のような災害時における断水等に備えて防火水槽等の緊
急災害施設を設け、火災が発生した場合の消火水を確保
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の緊急災害
施設は火災が発生した場合の消火水を確保する防火水槽
であり、生活に必要な飲料水などは給水車等に頼ってい
るのが現状であった。そのため災害時には被災者に十分
な水等が迅速かつ万遍なく供給されなかった。さらに、
停電した場合は各家庭において懐中電灯又は蝋燭等が使
用されるため火災等の二次災害を招くという危険もあっ
た。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、災害発生により水や電気等
が断たれた場合、これらが復旧するまでの間に被災者に
水や電気を供給できる緊急災害用貯蔵施設を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、発電機設備を備えた耐震構造物の上面に、
ポンプ室一体構造の貯水槽が設置され、前記ポンプ室に
は貯水槽内の水を滅菌する滅菌装置が設置されたことで
あり、前記耐震構造物は昇降口から出入り自在な前室
と、発電機設備が設置された機械室とから構成され、前
記ポンプ室には加圧ポンプユニットが設置されたことで
あり、前記耐震構造物は外防水が施されたことであり、
前記貯水槽は給水管により耐震構造物の周囲に設置した
水栓、もしくは既存建物の水栓と接続されていることで
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の緊急災害用貯蔵施
設の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は緊急災害用貯蔵施設の断面図、図2は同正面
図、図3は同平面図、図4は貯水槽の一部切欠断面図、
図5は既存建物に隣接して設けた緊急災害用貯蔵施設の
平面図である。
【0008】緊急災害用貯蔵施設1は地震等の災害によ
って水と電気が断たれた場合に、これらが復旧するまで
の間に飲料水や電気を被災地住民に供給するものであ
る。
【0009】これは官庁、地方公共団体等の建物に近接
して建設される他、学校やその他の公共施設、公園等の
指定避難所、病院等に建設される。また一定の人口に応
じて建設される他、市、区、町等の単位で建設すること
もできる。
【0010】この場合、使用人数、使用期日を設定し、
その規模に応じた緊急災害用貯蔵施設1を建設すること
により、緊急災害時において被災住民に必要な飲料水等
を迅速かつ万遍なく供給することが可能となる。例え
ば、災害発生時から7日間程度の水や電気を供給するこ
とができる。しかし、これは7日間に限らずそれ以上供
給することも可能である。
【0011】緊急災害用貯蔵施設1は、図1に示すよう
に、耐震構造物2と、その上面に設けた貯水槽3とから
構成され、耐震構造物2が通常建物の4倍程度の強度を
有した鉄筋コンクリート造で、アースドリル杭2aによ
って支持され、震度6〜7程度の地震にも十分に耐えら
れる構成になっている。
【0012】耐震構造物2は海抜面以上の高さを有し、
その外面に防水シートが貼着された外防水が施されてい
る。また内部は前室4と機械室5とに区画され、前室4
へは上面の昇降口6からタラップ6aで出入りするため
緊急災害用貯蔵施設1の周辺が冠水した場合であっても
内部に浸水することはない。仮に昇降口6から前室4に
水が入ったとしても防水扉7で密閉された機械室5に入
ることはない。
【0013】さらに防水扉7は前室4の床面4aから適
宜高さの位置に設けてあり、前室4に多少の水が貯った
としても機械室5へ流れ込むことはない。また昇降口6
から入った雨水等は釜場6bに設けた排水ポンプ6cで
排水される。このような2重、3重の防水処置が施され
た機械室5には発電機設備8及びオイルタンク9が設置
されている。
【0014】発電機設備8は発電機8aと、発電機8a
で発電した電気を各所に配電する配電盤8bとから構成
されている。発電機8aは床面から突出した基礎8c上
にアンカーボルトで固定され、オイルタンク9から供給
される軽油で駆動し、前記配電盤8bを介して各所に電
気を供給できるようになっている。また発電機8aの駆
動による排気は排気管8dによって外部に排気される。
またオイルタンク9は防油堤10内の機枠11上に設置
されている。
【0015】前記貯水槽3は、図3及び図4に示すよう
に、FRP製の保温パネルでポンプ室12が一体となる
ように組立形成され、基礎12a上にアンカーボルトで
設置されている。ポンプ室12には発電機8を電源とし
て駆動する滅菌装置13及び加圧ポンプユニット14が
設置されている。
【0016】滅菌装置13は貯水槽3内の水を濾過及び
滅菌するものであり、循環管15を介して貯水槽3と接
続されている。よって貯水槽3内の水が滅菌装置13を
通って定期的に循環されることにより常に飲料水として
使用可能な状態となっている。そして、この水は水中ポ
ンプ16で汲み上げられ、加圧ポンプユニット14によ
って耐震構造物2周辺に設置した水栓17や既存建物の
水栓に自動給水されて使用される。
【0017】また使用により貯水槽3内の水が減った場
合は、既設給水管18から給水されて常に一定の水位を
保つようにしている。しかし、既設給水管18からの給
水は、地震等によって貯水槽3内の圧力が変化すると遮
断されるようになっている。
【0018】なお、前記滅菌装置13は毎月保守点検を
行うとともに殺菌に用いる薬液の補充を行う。さらに、
貯水槽3は定期的、少なくとも1年に1回程度の保守点
検及び槽内の清掃や消毒を行う。
【0019】図5は既設建物19に隣接して緊急災害用
貯蔵施設1を建設し、その貯水槽3から既存建物19の
水栓に自動給水するようにしたものである。このような
場合、地震等の発生で断水すると、貯水槽3への給水も
遮断されるため、槽内の水がそのまま緊急災害用の飲料
水として使用される。
【0020】一方、停電すると、それを感知して発電機
設備8が自動的に駆動してポンプ室12内の滅菌装置1
3、加圧ポンプユニット14、水中ポンプ16が駆動す
るとともに、既設建物19やその周辺家屋等への電気の
供給を可能にする。尚、本発明は上記実施の形態に限定
されるものではない。
【0021】
【発明の効果】発電機設備を備えた耐震構造物の上面
に、ポンプ室一体構造の貯水槽が設置され、前記ポンプ
室には貯水槽内の水を滅菌する滅菌装置が設置されたこ
とにより、緊急災害時に水道及び電気が断たれたとして
も、被災地域の住民に4日〜7日程度、あるいはそれ以
上の飲料水と電気とを迅速かつ万遍なく供給することが
できる。
【0022】停電になった災害時、又は平常時であって
も、耐震構造物内の発電機設備によりポンプ室内の滅菌
装置や加圧ポンプユニットを駆動させることができると
ともに、貯蔵設備周辺の非常用照明灯等へ電気の供給が
できる。
【0023】ポンプ室に設けた滅菌装置で貯水槽内の水
を循環させて濾過及び滅菌することにより、常に貯水槽
内の水を飲料水として使用できる状態に保つことができ
る。
【0024】ポンプ室に加圧ポンプユニットが設置され
たことにより、緊急災害用貯蔵施設の周辺に設けた水栓
に自動給水できる。
【0025】耐震構造物に外防水が施されたことによ
り、耐震構造物への水の浸入を完璧に防ぐことができ
る。
【0026】貯水槽が給水管により耐震構造物の周囲に
設置した水栓又は既存建物の水栓に接続されていること
により、これらの水栓が災害時における緊急災害用とし
て使用できる。
【0027】耐震構造物は昇降口から出入りする前室と
機械室とに区画形成されたことにより、機械室への水の
浸入を前室において防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】緊急災害用貯蔵施設の断面図である。
【図2】緊急災害用貯蔵施設の正面図である。
【図3】緊急災害用貯蔵施設の平面図である。
【図4】貯水槽の一部切欠断面図である。
【図5】既存建物に隣接して設けた緊急災害用貯蔵施設
の平面図である。
【符号の説明】
1 緊急災害用貯蔵施設 2 耐震構造物 3 貯水槽 4 前室 5 機械室 6 昇降口 7 防水扉 8 発電機設備 9 オイルタンク 12 ポンプ室 13 滅菌装置 14 加圧ポンプユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機設備を備えた耐震構造物の上面
    に、ポンプ室一体構造の貯水槽が設置され、前記ポンプ
    室には貯水槽内の水を滅菌する滅菌装置が設置されたこ
    とを特徴とする緊急災害用貯蔵施設。
  2. 【請求項2】 前記耐震構造物は昇降口から出入り自在
    な前室と、発電機設備が設置された機械室とから構成さ
    れ、前記ポンプ室には加圧ポンプユニットが設置された
    ことを特徴とする請求項1に記載の緊急災害用貯蔵施
    設。
  3. 【請求項3】 前記耐震構造物は外防水が施されたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の緊急災害用貯蔵施
    設。
  4. 【請求項4】 前記貯水槽は給水管により耐震構造物の
    周囲に設置した水栓、もしくは既存建物の水栓と接続さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、3に記載の緊
    急災害用貯蔵施設。
JP21054295A 1995-08-18 1995-08-18 緊急災害用貯蔵施設 Expired - Lifetime JP2688571B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005240452A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Ogaki Kyoritsu Bank Ltd 地下シェルター
JP2013060724A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Jfe Engineering Corp ビル・マンション用緊急時電源・水源システム
JP2013060725A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Jfe Engineering Corp ビル・マンション用緊急時電源・水源システム
JP2014089134A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子力発電プラントの安全対策設備

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