JPH0959795A - メッキ用治具 - Google Patents
メッキ用治具Info
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- JPH0959795A JPH0959795A JP21564295A JP21564295A JPH0959795A JP H0959795 A JPH0959795 A JP H0959795A JP 21564295 A JP21564295 A JP 21564295A JP 21564295 A JP21564295 A JP 21564295A JP H0959795 A JPH0959795 A JP H0959795A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体ウェーハのバンプ電極をメッキで形成
するときに、バンプ形状に異常が発生しないメッキ用治
具を提供する。 【解決手段】 陰極電極体14を設け、外方周面に雄ネ
ジ11dを形成したベース部材11外周部分に設けたパ
ッキン15に、半導体ウェーハ4を周縁部分4a裏面で
支承し、リング部材22の内方周面に形成した雌ネジ2
2bを雄ネジ11dと螺合してリング部材22に設けた
押圧部分22cで半導体ウェーハ4の周縁部分4a表面
と係合して半導体ウェーハ4裏面をベース部材11に気
密的に固定する。リング部材22は、泡抜き手段とし
て、押圧部分22cの内方端面22dを順テーパ形状に
し、かつ、押圧部分22cに内方端面22dから外方に
抜ける泡抜き孔fを形成している。
するときに、バンプ形状に異常が発生しないメッキ用治
具を提供する。 【解決手段】 陰極電極体14を設け、外方周面に雄ネ
ジ11dを形成したベース部材11外周部分に設けたパ
ッキン15に、半導体ウェーハ4を周縁部分4a裏面で
支承し、リング部材22の内方周面に形成した雌ネジ2
2bを雄ネジ11dと螺合してリング部材22に設けた
押圧部分22cで半導体ウェーハ4の周縁部分4a表面
と係合して半導体ウェーハ4裏面をベース部材11に気
密的に固定する。リング部材22は、泡抜き手段とし
て、押圧部分22cの内方端面22dを順テーパ形状に
し、かつ、押圧部分22cに内方端面22dから外方に
抜ける泡抜き孔fを形成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェーハの電解メ
ッキに用いるメッキ用治具に関し、特にウェーハを縦置
きしてメッキするときに用いるメッキ用治具に関する。
ッキに用いるメッキ用治具に関し、特にウェーハを縦置
きしてメッキするときに用いるメッキ用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェーハ用電解メッキ装置には噴流式と
浸漬式とがある。前者はウェーハを横置きしてメッキす
るもので、例えばウェーハとして半導体ウェーハに電極
高さ20μmのストレートバンプ電極を形成するには、
20〜25μmの厚いフォトレジスト膜で被覆し(マッ
シュルームバンプ電極の場合は薄くてもよい。)、半導
体ウェーハのメッキされる部分にレジスト窓の深い凹部
をパターニングする。このストレートバンプ電極を噴流
式メッキ装置を用いて形成する場合、パターニング面を
下にしてメッキするため、メッキ時発生した気泡がレジ
スト窓の深い凹部に入り込みやすく、またその凹部から
出にくいため、噴流を一時停止し、半導体ウェーハをメ
ッキ液から離し、後再度噴流させて脱泡していた。後者
の浸漬式メッキ装置は、図5に示すように、メッキ液1
を収容したメッキ槽2に、負極側に電気的接続したメッ
キ用治具3で、上記のようにパターニングされた半導体
ウェーハ4を保持して縦置きし、正極側の陽極板5を電
気的接続して半導体ウェーハ4と所定距離離れて対向配
置してメッキが行なわれるようになっている。
浸漬式とがある。前者はウェーハを横置きしてメッキす
るもので、例えばウェーハとして半導体ウェーハに電極
高さ20μmのストレートバンプ電極を形成するには、
20〜25μmの厚いフォトレジスト膜で被覆し(マッ
シュルームバンプ電極の場合は薄くてもよい。)、半導
体ウェーハのメッキされる部分にレジスト窓の深い凹部
をパターニングする。このストレートバンプ電極を噴流
式メッキ装置を用いて形成する場合、パターニング面を
下にしてメッキするため、メッキ時発生した気泡がレジ
スト窓の深い凹部に入り込みやすく、またその凹部から
出にくいため、噴流を一時停止し、半導体ウェーハをメ
ッキ液から離し、後再度噴流させて脱泡していた。後者
の浸漬式メッキ装置は、図5に示すように、メッキ液1
を収容したメッキ槽2に、負極側に電気的接続したメッ
キ用治具3で、上記のようにパターニングされた半導体
ウェーハ4を保持して縦置きし、正極側の陽極板5を電
気的接続して半導体ウェーハ4と所定距離離れて対向配
置してメッキが行なわれるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、浸漬式メッ
キ装置で上記のストレートバンプを形成する場合、半導
体ウェーハ4を縦置きにするので、レジスト窓の深い凹
部に気泡が溜まるという問題はないが、メッキ用治具3
で半導体ウェーハ4周縁部分表面を保持するため周縁部
分表面に気泡が留まり易い箇所が発生し、その箇所はバ
ンプが形成されなかったり、部分的に欠けが発生すると
言う問題があった。また、このメッキ用治具3で保持し
ているウェーハ周縁部分近傍はメッキ液1の移動が制限
され攪拌が不足するために、メッキ液1中の金属が少な
くなり、バンプの高さが低くなると言う問題があった。
キ装置で上記のストレートバンプを形成する場合、半導
体ウェーハ4を縦置きにするので、レジスト窓の深い凹
部に気泡が溜まるという問題はないが、メッキ用治具3
で半導体ウェーハ4周縁部分表面を保持するため周縁部
分表面に気泡が留まり易い箇所が発生し、その箇所はバ
ンプが形成されなかったり、部分的に欠けが発生すると
言う問題があった。また、このメッキ用治具3で保持し
ているウェーハ周縁部分近傍はメッキ液1の移動が制限
され攪拌が不足するために、メッキ液1中の金属が少な
くなり、バンプの高さが低くなると言う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために提案されたもので、陰極電極体を設け、外方
周面に雄ネジを形成したベース部材と、このベース部材
にウェーハを周縁部分裏面で気密的に支承可能にして、
ベース部材外周部分に設けたシール部材と、ベース部材
の雄ネジに螺合する雌ネジを内方周面に形成し、ウェー
ハの周縁部分表面と係合する押圧部分を設けたリング部
材とを具備し、このリング部材に電解メッキ時に生成さ
れる気泡の泡抜き手段を設けたメッキ用治具を提供す
る。尚、具体的な泡抜き手段として、リング部材の押圧
部分の内方端面を順テーパ形状にして形成されたことを
特徴とする。また他の具体的泡抜き手段として、押圧部
分に内方端面から外方に抜けるよう形成した泡抜き孔で
あることを特徴とする。また上記の2つの具体的泡抜き
手段を合わせ持つことが好ましい。またリング部材の押
圧部分の内方端面の高さを10mm以下で、かつ内方端
面のテーパ角度を30〜60度の範囲で設定することが
好ましい。
するために提案されたもので、陰極電極体を設け、外方
周面に雄ネジを形成したベース部材と、このベース部材
にウェーハを周縁部分裏面で気密的に支承可能にして、
ベース部材外周部分に設けたシール部材と、ベース部材
の雄ネジに螺合する雌ネジを内方周面に形成し、ウェー
ハの周縁部分表面と係合する押圧部分を設けたリング部
材とを具備し、このリング部材に電解メッキ時に生成さ
れる気泡の泡抜き手段を設けたメッキ用治具を提供す
る。尚、具体的な泡抜き手段として、リング部材の押圧
部分の内方端面を順テーパ形状にして形成されたことを
特徴とする。また他の具体的泡抜き手段として、押圧部
分に内方端面から外方に抜けるよう形成した泡抜き孔で
あることを特徴とする。また上記の2つの具体的泡抜き
手段を合わせ持つことが好ましい。またリング部材の押
圧部分の内方端面の高さを10mm以下で、かつ内方端
面のテーパ角度を30〜60度の範囲で設定することが
好ましい。
【0005】
【作用】ウェーハの周縁部分表面を押さえるリング部材
に泡抜き手段を設けることによりウェーハ周縁部分表面
近傍で気泡が留まりにくくなる。泡抜き手段として、具
体的には、リング部材の押圧部の内方端面を順テーパ形
状にすることにより、メッキ液中でウェーハが装着され
たメッキ用治具を縦置きしてメッキをした場合、メッキ
中に発生し上昇しながら内方端面に移動した気泡は順テ
ーパ形状の内方端面に沿って上昇しながら移動して容易
に内方端面から泡抜きできる。また、押圧部に内方端面
から外方に抜けるように泡抜き孔を形成させることによ
り、気泡は内方端面に沿って上昇しながら移動中に孔か
ら上昇して抜けるためさらに容易に内方端面から泡抜き
し易くなる。上記において内方端面の高さを10mm以
下で、内方端面のテーパ角を30〜60°の範囲に設定
すると気泡と内方端面との接触距離が短く内方端面に沿
って上昇する気泡の上昇速度が大きくとれ最適に泡抜き
できる。また上記において気泡だけでなく、内方端面近
傍のメッキ液の攪拌もよくなる。
に泡抜き手段を設けることによりウェーハ周縁部分表面
近傍で気泡が留まりにくくなる。泡抜き手段として、具
体的には、リング部材の押圧部の内方端面を順テーパ形
状にすることにより、メッキ液中でウェーハが装着され
たメッキ用治具を縦置きしてメッキをした場合、メッキ
中に発生し上昇しながら内方端面に移動した気泡は順テ
ーパ形状の内方端面に沿って上昇しながら移動して容易
に内方端面から泡抜きできる。また、押圧部に内方端面
から外方に抜けるように泡抜き孔を形成させることによ
り、気泡は内方端面に沿って上昇しながら移動中に孔か
ら上昇して抜けるためさらに容易に内方端面から泡抜き
し易くなる。上記において内方端面の高さを10mm以
下で、内方端面のテーパ角を30〜60°の範囲に設定
すると気泡と内方端面との接触距離が短く内方端面に沿
って上昇する気泡の上昇速度が大きくとれ最適に泡抜き
できる。また上記において気泡だけでなく、内方端面近
傍のメッキ液の攪拌もよくなる。
【0006】
【実施例】本発明のメッキ用治具の一実施例を図1及び
図3を参照して説明する。このメッキ用治具の略外観と
して図1に、半導体ウェーハ4を載置自在にした円板状
ベース部材11と、ベース部材11に載置された半導体
ウェーハ4を係合するリング部材12と、ベース部材1
1に固着された把手13と、ベース部材11に載置され
た半導体ウェーハ4の裏面に圧接して電圧を印加する陰
極電極体14とが示されている。図3において、ベース
部材11はその表側中央部に半導体ウェーハ4より小径
の円形凹部11aと、ベース部材11の外周部に内周径
が半導体ウェーハ4より大径で外周径がベース部材11
の外周径より小径のリング状凸部11bとを有してお
り、また円形凹部11aとリング状凸部11bとの間の
リング状のベース部材11表面をシール部材のパッキン
15を介して半導体ウェーハ4を載置する受け台11c
としている。また、リング状凸部11bの外方周面にリ
ング部材12と螺合する雄ネジ11dを形成している。
尚、受け台11c上にパッキン15を介して載置した半
導体ウェーハ4表面の高さ位置は、リング状凸部11b
の高さよりやや高くなるようにしている。ベース部材1
1の円形凹部11a内には半導体ウェーハ4裏面に圧接
して電気的に負極側に接続する陰極電極体14が設けら
れている。リング部材12は、リング部材12の外周部
裏側にリング状凸部12aを有してその凸部12aの内
方周面に雄ネジ11dと螺合する雌ネジ12bを形成
し、ネジ11d,12b同志が螺合した状態で、受け台
11c上にパッキン15を介して載置した半導体ウェー
ハ4周縁部分4a表面を押さえて固定する押圧部分12
cをリング部材12の内周部に設けている。このリング
部材12は、押圧部分12cの内方端面12d高さを1
0mm以下に制限し、押圧部分12Cの押圧面に対し角
度90°以下、好ましくは30〜60°の順テーパ形状
にすることにより本発明の特徴である泡抜き手段を形成
している。尚、内方端面12dの下端の内周径は半導体
ウェーハ4より小径でリング状凸部12aの外周径はベ
ース部材11のリング状凸部11bの外周径より大径で
ある。また上記のメッキ用治具は、陰極電極体14以外
は絶縁体から成っている。
図3を参照して説明する。このメッキ用治具の略外観と
して図1に、半導体ウェーハ4を載置自在にした円板状
ベース部材11と、ベース部材11に載置された半導体
ウェーハ4を係合するリング部材12と、ベース部材1
1に固着された把手13と、ベース部材11に載置され
た半導体ウェーハ4の裏面に圧接して電圧を印加する陰
極電極体14とが示されている。図3において、ベース
部材11はその表側中央部に半導体ウェーハ4より小径
の円形凹部11aと、ベース部材11の外周部に内周径
が半導体ウェーハ4より大径で外周径がベース部材11
の外周径より小径のリング状凸部11bとを有してお
り、また円形凹部11aとリング状凸部11bとの間の
リング状のベース部材11表面をシール部材のパッキン
15を介して半導体ウェーハ4を載置する受け台11c
としている。また、リング状凸部11bの外方周面にリ
ング部材12と螺合する雄ネジ11dを形成している。
尚、受け台11c上にパッキン15を介して載置した半
導体ウェーハ4表面の高さ位置は、リング状凸部11b
の高さよりやや高くなるようにしている。ベース部材1
1の円形凹部11a内には半導体ウェーハ4裏面に圧接
して電気的に負極側に接続する陰極電極体14が設けら
れている。リング部材12は、リング部材12の外周部
裏側にリング状凸部12aを有してその凸部12aの内
方周面に雄ネジ11dと螺合する雌ネジ12bを形成
し、ネジ11d,12b同志が螺合した状態で、受け台
11c上にパッキン15を介して載置した半導体ウェー
ハ4周縁部分4a表面を押さえて固定する押圧部分12
cをリング部材12の内周部に設けている。このリング
部材12は、押圧部分12cの内方端面12d高さを1
0mm以下に制限し、押圧部分12Cの押圧面に対し角
度90°以下、好ましくは30〜60°の順テーパ形状
にすることにより本発明の特徴である泡抜き手段を形成
している。尚、内方端面12dの下端の内周径は半導体
ウェーハ4より小径でリング状凸部12aの外周径はベ
ース部材11のリング状凸部11bの外周径より大径で
ある。また上記のメッキ用治具は、陰極電極体14以外
は絶縁体から成っている。
【0007】以上のように構成されたメッキ用治具への
半導体ウェーハ4の装着方法およびメッキ方法を以下に
説明する。ベース部材11の受け台11c上にパッキン
15を載置する。次に、このパッキン15上に半導体ウ
ェーハ4を載置する。この状態でリング部材12を被
せ、雌ネジ12bと雄ネジ11dとを螺合する。このと
きリング部材12の押圧部分12cが半導体ウェーハ4
をパッキン15に押しつけ固定する。この状態で、半導
体ウェーハ4の裏面はパッキン15を介してベース部材
11の円形凹部11aで密封され、メッキ液が円形凹部
11aに入って半導体ウェーハ4裏面がメッキ液に触れ
るのを防止すると共に、半導体ウェーハ4裏面に陰極電
極体14が圧接され電気的に接続される。以上のように
半導体ウェーハ4が装着されたメッキ用治具を図5に示
す浸漬式メッキ装置のメッキ治具3の代わりに縦置きに
セットして、陽極側と負極側に電源を接続すると、メッ
キ液1中の銀または銅等の金属が半導体ウェーハ4のメ
ッキされる部分に析出し、数十μmの厚さのバンプ電極
が形成される。このとき、メッキ中に発生し上昇しなが
らリング部材12の内方端面12dに移動した気泡は順
テーパ形状の短い内方端面12dに沿って上昇しながら
移動して容易に内方端面12dから泡抜きされる。また
上記において気泡だけでなく、内方端面12d近傍のメ
ッキ液の攪拌もよくなる。これによりリング部材12近
傍においても均一なメッキが可能となる。
半導体ウェーハ4の装着方法およびメッキ方法を以下に
説明する。ベース部材11の受け台11c上にパッキン
15を載置する。次に、このパッキン15上に半導体ウ
ェーハ4を載置する。この状態でリング部材12を被
せ、雌ネジ12bと雄ネジ11dとを螺合する。このと
きリング部材12の押圧部分12cが半導体ウェーハ4
をパッキン15に押しつけ固定する。この状態で、半導
体ウェーハ4の裏面はパッキン15を介してベース部材
11の円形凹部11aで密封され、メッキ液が円形凹部
11aに入って半導体ウェーハ4裏面がメッキ液に触れ
るのを防止すると共に、半導体ウェーハ4裏面に陰極電
極体14が圧接され電気的に接続される。以上のように
半導体ウェーハ4が装着されたメッキ用治具を図5に示
す浸漬式メッキ装置のメッキ治具3の代わりに縦置きに
セットして、陽極側と負極側に電源を接続すると、メッ
キ液1中の銀または銅等の金属が半導体ウェーハ4のメ
ッキされる部分に析出し、数十μmの厚さのバンプ電極
が形成される。このとき、メッキ中に発生し上昇しなが
らリング部材12の内方端面12dに移動した気泡は順
テーパ形状の短い内方端面12dに沿って上昇しながら
移動して容易に内方端面12dから泡抜きされる。また
上記において気泡だけでなく、内方端面12d近傍のメ
ッキ液の攪拌もよくなる。これによりリング部材12近
傍においても均一なメッキが可能となる。
【0008】次に本発明の第2の実施例を図2及び図4
を参照して説明する。尚、リング部材を除いて図1及び
図3に示す第1の実施例と同様であるため、同一部分に
は同一参照符号を付してその説明を省略する。このメッ
キ用治具の略外観として図2に、ベース部材11に載置
された半導体ウェーハ4を係合するリング部材22が示
され、そこには凹部22eと泡抜き孔22fが形成され
ている。図4において、リング部材22は、リング部材
22の外周部裏側にリング状凸部22aを有してその凸
部22aの内方周面に雄ネジ11dと螺合する雌ネジ2
2bを形成し、ネジ11d,22b同志が螺合した状態
で、受け台11c上にパッン15を介して置いた半導体
ウェーハ4周縁部分4a表面を押さえて固定する押圧部
分22cをリング部材22の内周部に設けている。この
リング部材22は、押圧部分22cの内方端面22dの
高さを10mm以下に制限し、押圧部分22cの押圧面
に対し角度90°以下、好ましくは30〜60°の順テ
ーパ形状であり、内方端面22dの下端の内周径が半導
体ウェーハ4より小径でリング状凸部22aの外周径が
ベース部材11のリング状凸部11bの外周径より大径
である。さらにリング部材22の押圧部分22cの押圧
面に形成した凹部22eを介して、内方端面22dと外
方周面22g及び上面22h間を貫通した泡抜き孔22
fを本発明の特徴である泡抜き手段として形成してい
る。以上のように構成されたメッキ用治具へ第1実施例
と同様に半導体ウェーハ4を装着して、図5に示す浸漬
式メッキ装置に縦置きにセットしてメッキすると、メッ
キ中に発生し上昇しながらリング部材22の内方端面2
2dに移動した気泡は順テーパ形状の短い内方端面22
dに沿って上昇しながら移動して容易に内方端面22d
から泡抜きされると共に、さらに内方端面22dに沿っ
て上昇しながら移動中に泡抜き孔22fからも上昇して
抜けるためさらに容易に内方端面22dから泡抜きされ
易くなる。また上記において気泡だけでなく、内方端面
22d近傍のメッキ液の攪拌もさらによくなる。これに
よりリング部材22近傍においても均一なメッキが可能
となる。その結果、従来数%あったメッキ外観不良率が
0.数%以下に改善された。
を参照して説明する。尚、リング部材を除いて図1及び
図3に示す第1の実施例と同様であるため、同一部分に
は同一参照符号を付してその説明を省略する。このメッ
キ用治具の略外観として図2に、ベース部材11に載置
された半導体ウェーハ4を係合するリング部材22が示
され、そこには凹部22eと泡抜き孔22fが形成され
ている。図4において、リング部材22は、リング部材
22の外周部裏側にリング状凸部22aを有してその凸
部22aの内方周面に雄ネジ11dと螺合する雌ネジ2
2bを形成し、ネジ11d,22b同志が螺合した状態
で、受け台11c上にパッン15を介して置いた半導体
ウェーハ4周縁部分4a表面を押さえて固定する押圧部
分22cをリング部材22の内周部に設けている。この
リング部材22は、押圧部分22cの内方端面22dの
高さを10mm以下に制限し、押圧部分22cの押圧面
に対し角度90°以下、好ましくは30〜60°の順テ
ーパ形状であり、内方端面22dの下端の内周径が半導
体ウェーハ4より小径でリング状凸部22aの外周径が
ベース部材11のリング状凸部11bの外周径より大径
である。さらにリング部材22の押圧部分22cの押圧
面に形成した凹部22eを介して、内方端面22dと外
方周面22g及び上面22h間を貫通した泡抜き孔22
fを本発明の特徴である泡抜き手段として形成してい
る。以上のように構成されたメッキ用治具へ第1実施例
と同様に半導体ウェーハ4を装着して、図5に示す浸漬
式メッキ装置に縦置きにセットしてメッキすると、メッ
キ中に発生し上昇しながらリング部材22の内方端面2
2dに移動した気泡は順テーパ形状の短い内方端面22
dに沿って上昇しながら移動して容易に内方端面22d
から泡抜きされると共に、さらに内方端面22dに沿っ
て上昇しながら移動中に泡抜き孔22fからも上昇して
抜けるためさらに容易に内方端面22dから泡抜きされ
易くなる。また上記において気泡だけでなく、内方端面
22d近傍のメッキ液の攪拌もさらによくなる。これに
よりリング部材22近傍においても均一なメッキが可能
となる。その結果、従来数%あったメッキ外観不良率が
0.数%以下に改善された。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、メッキ中に発生してリ
ング部材の内方端面に移動した気泡は順テーパ形状の短
い内方端面に沿って移動して容易に内方端面から泡抜き
される。また、気泡は内方端面に沿って移動中に孔から
抜けるためさらに容易に内方端面から泡抜きされ易くな
る。また上記において気泡だけでなく、内方端面近傍の
メッキ液の攪拌もよくなる。その結果として、均一な形
状のメッキが形成でき、メッキ外観不良率を十分の一以
下に低減できた。
ング部材の内方端面に移動した気泡は順テーパ形状の短
い内方端面に沿って移動して容易に内方端面から泡抜き
される。また、気泡は内方端面に沿って移動中に孔から
抜けるためさらに容易に内方端面から泡抜きされ易くな
る。また上記において気泡だけでなく、内方端面近傍の
メッキ液の攪拌もよくなる。その結果として、均一な形
状のメッキが形成でき、メッキ外観不良率を十分の一以
下に低減できた。
【図1】 本発明の第1実施例のメッキ用治具の斜視図
【図2】 本発明の第2実施例のメッキ用治具の斜視図
【図3】 図1のメッキ用治具のA−A断面図
【図4】 図2のメッキ用治具のB−B断面図
【図5】 浸漬式メッキ装置の断面図
4 半導体ウェーハ 4a 周縁部分 11 ベース部材 11d 雄ネジ 12 リング部材 12b 雌ネジ 12c 押圧部分 12d 内方端面 14 陰極電極体 15 パッキン(シール部材) 22 リング部材 22b 雌ネジ 22c 押圧部分 22d 内方端面 22f 泡抜き孔
Claims (5)
- 【請求項1】陰極電極体を設け、外方周面に雄ネジを形
成したベース部材と、 このベース部材にウェーハを周縁部分裏面で気密的に支
承可能にして、前記ベース部材外周部分に設けたシール
部材と、 前記ベース部材の雄ネジに螺合する雌ネジを内方周面に
形成し、前記ウェーハの周縁部分表面と係合する押圧部
分を設けたリング部材とを具備し、このリング部材に電
解メッキ時に生成される気泡の泡抜き手段を設けたメッ
キ用治具。 - 【請求項2】前記泡抜き手段が、前記リング部材の押圧
部分の内方端面を順テーパ形状にして形成されたことを
特徴とする請求項1記載のメッキ用治具。 - 【請求項3】前記泡抜き手段が、前記押圧部分に内方端
面から外方に抜けるよう形成した泡抜き孔であることを
特徴とする請求項1記載のメッキ用治具。 - 【請求項4】前記泡抜き手段が、前記リング部材の押圧
部分の内方端面を順テーパ形状にして形成され、かつ前
記押圧部分に内方端面から外方に抜けるよう形成した泡
抜き孔であることを特徴とする請求項1記載のメッキ用
治具。 - 【請求項5】前記押圧部分の内方端面の高さを10mm
以下で、かつ内方端面のテーパ角度を30〜60度の範
囲で設定したことを特徴とする請求項2または4記載の
メッキ用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21564295A JPH0959795A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | メッキ用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21564295A JPH0959795A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | メッキ用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959795A true JPH0959795A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16675793
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21564295A Pending JPH0959795A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | メッキ用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0959795A (ja) |
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