JPH0959662A - 潤滑油組成物 - Google Patents
潤滑油組成物Info
- Publication number
- JPH0959662A JPH0959662A JP21503195A JP21503195A JPH0959662A JP H0959662 A JPH0959662 A JP H0959662A JP 21503195 A JP21503195 A JP 21503195A JP 21503195 A JP21503195 A JP 21503195A JP H0959662 A JPH0959662 A JP H0959662A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- general formula
- group
- lubricating oil
- oil composition
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Lubricants (AREA)
Abstract
在下の劣化時においても良好な摩擦低減作用を示す潤滑
油組成物を提供することにある。 【解決手段】 本発明の潤滑油組成物は、潤滑油基油
に、(A)成分として、硫化オキシモリブデンジチオカー
バメート、硫化オキシモリブデンジチオホスフェート及
びモリブデン酸アミンからなる群から選択される1種ま
たは2種以上のモリブデン化合物と、(B)成分として、
特定の(ポリ)オキシアルキレングリコールエーテルを配
合してなることを特徴とする。
Description
し、更に詳しくはモリブデンジチオカーバメ−ト、及び
/またはモリブデンジチオフォスフェ−ト、及び/また
はモリブデン酸アミン、及び(ポリ)オキシアルキレング
リコールエ−テル、及び必要に応じてジンクジチオフォ
スフェ−トを潤滑油基油に配合することにより得られ
る、加水分解安定性に優れ、水分混入時の劣化において
も優れた摩擦低減作用を持続できる潤滑油組成物に関す
る。
制、排ガス規制等厳しくなっている。この背景には地球
温暖化、大気汚染、酸性雨等の環境問題と、有限である
石油エネルギ−の枯渇の懸念からの資源保護がある。こ
れらの対策として、現在のところ燃費の向上が最も有効
的である。
軽量化、エンジンの改良等、自動車自体の改良と共にエ
ンジンでの摩擦ロスを防ぐ為のエンジン油の低粘度化、
良好な摩擦調整剤の添加等、エンジン油の改善も重要な
要素となっている。エンジン油はピストン・ライナ間で
の潤滑剤として作用するが、この部分では流体潤滑が多
い為エンジン油の低粘度化により摩擦ロスを低減するこ
とができる。この為近年では油の低粘度化が進んでいる
が、低粘度化に伴うシ−ル性の悪化、摩耗量の増大とい
う問題が発生している。またエンジン油は動弁系、ベア
リングにおいても重要な役割を果たしているが、この部
分では混合潤滑、境界潤滑が多い為、油の低粘度化は摩
耗の増大を引き起こす。そこで、油の低粘度化に伴う摩
擦損失の低減、摩耗防止の目的で摩擦調整剤、極圧剤等
が添加されている。
ステアリン酸などの高級脂肪酸、オレイルアルコ−ル等
の高級アルコ−ル、エステル、アミン、硫化油脂、塩素
化油脂、有機モリブデン化合物などが用いられている。
また、極圧剤としては、硫化油脂類、スルフィド類など
の硫黄系、りん系、ジンクジチオホスフェート(ZnD
TP)などの有機金属化合物系などが用いられている。
剤として、グリセリンモノアルキルエ−テルあるいはグ
リセリンモノアルケニルエ−テルを提案しており、また
ZnDTP、及び無灰型清浄分散剤を組み合わせること
により製造される共通潤滑油組成物を提案している。
を解決する為には、混合・境界潤滑下において低摩擦を
与える摩擦調整剤である有機モリブデン化合物の使用が
必須となりつつある。特開平5−279686号には有機モリ
ブデン化合物、脂肪酸エステル、金属清浄剤(カルシウ
ムスルホネ−ト、マグネシウムスルホネ−ト、カルシウ
ムフェネ−ト及びマグネシウムフェネ−ト)、無灰清浄
分散剤(ベンジルアミン、ベンジルアミンのホウ素誘導
体、アルケニルこはく酸イミド及びアルケニルこはく酸
イミドのホウ素誘導体)、耐摩耗剤[ZnDTP、ジン
クジチオカーバメート(ZnDTC)]を配合することに
より耐摩耗やその他の特性を損なうことなく、摩擦特性
を改善できることが提案されている。
4以下のジチオカルバミン酸金属塩と油溶性アミン化合
物との併用系、硫化オキシモリブデンジチオカルバメ−
ト及び/または硫化オキシモリブデンオルガノホスホロ
ジチオエ−ト、脂肪酸エステル及び/または有機アミド
化合物を特定量比で含有せしめることにより、潤滑油の
摩擦係数を大幅に低下させ得ることが提案されている。
開平5−311186号公報に開示されている組成物では、水
分存在時にはモリブデン化合物が存在しているにも関わ
らず摩擦低減作用がみられない等の問題点があった。
る水分が混入する。特にエンジン油が温まらない状況
下、すなわち近距離運転の多発時には水分が蒸発しない
為水分増加を引き起こす。この水分は添加剤の劣化を引
き起こすだけでなく、ブロ−バイガスの活性化をも引き
起こしエンジン油に大きな悪影響を与える。したがっ
て、水分混入時にも劣化が少なく優れた摩擦低減作用を
持続させ、省燃費の性能が持続できる油の開発が必要で
あった。
リ−を目標とした潤滑油のロングドレイン化が望まれて
いるが、それに加えて初期からの性能である省燃費性を
持続させるということも重要な課題の一つとなってい
る。例えば、エンジン油は潤滑油の中でも酸化劣化条件
が最も厳しいものであり、自動車走行と共に劣化がはじ
まる。この時、潤滑油基油とともに添加剤も劣化する。
そこで省燃費油の性能を持続させていく為には添加剤の
長寿命化も必要である。つまり、現在の目標である省燃
費化を実現していくにはモリブデン化合物の使用が必須
であることから、モリブデン化合物の性能をいかに発揮
させ、更に持続させるかが重要である。
ず、水分存在下の劣化時においても良好な摩擦低減作用
を示す潤滑油組成物を提供することにある。
する潤滑油添加剤について鋭意検討した結果、モリブデ
ン化合物と、(ポリ)オキシアルキレングリコールエーテ
ルとを組み合わせることにより水分混入時の劣化におい
ても優れた摩擦低減作用を持続できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
油に、(A)成分として、一般式
子または硫黄原子を表す)で表わされる硫化オキシモリ
ブデンジチオカーバメート(MoDTC)、一般式
子または硫黄原子を表す)で表わされる硫化オキシモリ
ブデンジチオホスフェート(MoDTP)、一般式
し、bは0.95≦b≦1.05、cは0≦c≦1)で表
わされるモリブデン酸アミン(MoAm)なる群から選ば
れる1種または2種以上のモリブデン化合物と、(B)成
分として、一般式
基を表し、nは1〜10の範囲の数である)で表わされ
る(ポリ)オキシアルキレングリコールエーテルを配合す
ることを特徴とする。
(C)成分として、一般式
は炭化水素基を表す)で表されるジンクジチオホスフェ
ート(ZnDTP)を含有することができる。
分である(A)成分たるモリブデン化合物は、一般式(1)
で表されるMoDTC、一般式(2)で表されるMoDT
P、一般式(3)で表わされるMoAmのうち、1種であ
っても、2種以上を併用してもよい。
合物において、R1〜R10は炭化水素基であり、例え
ば、アルキル基、アルケニル基、アルキルアリール基、
シクロアルキル基、シクロアルケニル基等である。
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、ターシャリブチル、ペンチル、イソペンチル、ネ
オペンチル、ターシャリペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、
ウンデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、
ミリスチル、パルミチル、ステアリル、イコシル、ドコ
シル、テトラコシル、トリアコンチル、2−オクチルド
デシル、2−ドデシルヘキサデシル、2−テトラデシル
オクタデシル、モノメチル分岐−イソステアリル等が挙
げられる。
ル、アリル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、
イソブテニル、ペンテニル、イソペンテニル、ヘキセニ
ル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウ
ンデセニル、ドデセニル、テトラデセニル、オレイル等
が挙げられる。
ば、フェニル、トルイル、キシリル、クメニル、メシチ
ル、ベンジル、フェネチル、スチリル、シンナミル、ベ
ンズヒドリル、トリチル、エチルフェニル、プロピルフ
ェニル、ブチルフェニル、ペンチルフェニル、ヘキシル
フェニル、ヘプチルフェニル、オクチルフェニル、ノニ
ルフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル基等が挙げら
れる。
ル基としては例えば、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチルシ
クロヘキシル、メチルシクロヘプチル、シクロペンテニ
ル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、メチルシク
ロペンテニル、メチルシクロヘキセニル、メチルシクロ
ヘプテニル基等が挙げられる。
いては、R9及びR10は水素原子でもよい。
てもよい。即ち、R1〜R4、R5〜R8、R9〜R10も、
互いに同一であっても異なってもよい。R1〜R4が互い
に異なる場合は、潤滑油組成物のロングドレイン化(長
寿命化)を図る上では好ましいものである。
oDTCにおいては、R1〜R4は、炭素原子数8〜13
のアルキル基、一般式(2)で表されるMoDTPにおい
ては、R5〜R8は、炭素原子数6〜13のアルキル基、
一般式(3)で表されるMoAmにおいては、R9〜R10
は、炭素原子数6〜18のアルキル基が好ましい。
び一般式(2)で表されるMoDTPにおいては、X1並
びにX2は硫黄原子または酸素原子であり、X1並びにX
2の全てが硫黄原子あるいは酸素原子であってもよい
が、潤滑性および腐食性を考慮した場合、硫黄原子/酸
素原子の比が1/3〜3/1であるのが特に好ましい。
MoDTCの製造方法は、例えば特公昭56−12638号公
報に記載された方法によることが好ましい。つまり、三
酸化モリブデンもしくはモリブデン酸塩と、硫化アルカ
リあるいは水硫化アルカリを反応させ、次いで二硫化炭
素と二級アミンを加えて適当な温度で反応させることに
より得ることができる。
されるMoDTPの製造方法は、例えば特開昭61−8769
0号公報、特開昭61−106587号公報に記載された方法に
よることが好ましい。つまり、三酸化モリブデンもしく
はモリブデン酸塩と、硫化アルカリあるいは水硫化アル
カリを反応させ、次いでP2S5と二級アルコールを加え
て適当な温度で反応させることにより得ることができ
る。
されるMoAmは、モリブデン酸(H2MoO4)と、1級
あるいは2級のアミンの塩であって、例えば特開昭61−
285293号公報に示された方法により製造することが好ま
しい。つまり、三酸化モリブデンもしくはモリブデン酸
塩と、1級あるいは2級のアミンを室温から100℃の
間で反応させることにより得ることができる。ここで、
bの値は製造の際の反応条件によって異なり、0.95
≦b≦1.05なる範囲のものが使用できる。MoAm
は、水和型と非水和型の混合物であるので、cは0≦c
≦1なる数である。
たるモリブデン化合物は、MoDTC、MoDTP、M
oAmのうち、1種であっても、2種以上を併用しても
よいが、少なくとも1種はMoDTCを用いるのが好ま
しい。添加量は特に制限されないが、添加量があまりに
少ないと摩擦低減効果が十分でなく、添加量があまりに
多いとスラッジや腐蝕の原因になる傾向があるため、潤
滑油基油に対して、好ましくはモリブデン量にして0.
001〜1重量%、なお好ましくは0.005〜0.5重
量%、最も好ましくは0.01〜0.1重量%がよい。
である一般式(4)で表される化合物は、(ポリ)オキシア
ルキレングリコールエーテルである。一般式(4)で表さ
れる(ポリ)オキシアルキレングリコールエーテルにおい
て、R11は炭化水素基であり、前述のR1〜R10と同じ
く、アルキル基、アルケニル基、アルキルアリール基、
シクロアルキル基、シクロアルケニル基等が挙げられ
る。なかでも、直鎖あるいは分岐鎖の炭素原子数1〜2
0のアルキル基、アルケニル基が好ましい。また、潤滑
性の面からは直鎖が更に好ましい。更に、炭素原子数1
2〜20のアルキル基、アルケニル基が好ましく、ラウ
リル基、オレイル基が最も好ましい。
原子数2〜4のアルキレン基、すなわちエチレン基、プ
ロピレン基、ブチレン基が好ましい。(R12−O)n部
は、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等を付加させることにより得られ、付加
させるアルキレンオキサイド等は単独重合、2種類以上
のランダム重合あるいはブロック重合であってよい。
ルキレングリコールのエーテルでもポリオキシアルキレ
ングリコールのエーテルであってもよい。但し、nが大
きくなると、油溶性、熱安定性が低下し、泡立ちが起こ
るので、nは1〜5が好ましく、2〜4がさらに好まし
い。
たる(ポリ)オキシアルキレングリコールエーテルは、1
種であっても、2種以上を併用してもよい。添加量は特
に制限されないが、添加量があまりに少ないと水混入時
における摩擦低減効果が十分でなく、添加量があまりに
多いと油溶性に問題があるため、潤滑油基油に対して、
好ましくは0.01〜5重量%、さらに好ましくは0.1
〜1重量%がよい。
レングリコールエーテルは、潤滑油中に混入する水によ
る加水分解を受けない。従って、常に加水分解の問題を
抱えるエステル系の添加剤と比べて優れたものであり、
特にモリブデン化合物との組み合わせにおいて、優れた
潤滑性を示す。
アルキレングリコールエーテルに、一般式(5)で表され
るZnDTPを加えた潤滑油組成物は、さらに優れた潤
滑性を示す。
たる一般式(5)で表わされるZnDTPにおいて、R13
及びR14は炭化水素基であり、互いに同一であっても異
なってもよく、また、前述のR1 〜R10と同じく、アル
キル基、アルケニル基、アルキルアリール基等が好まし
い。これらの中でも、炭素数3〜14のアルキル基が好
ましい。
TPのR13及びR14のうち、60%以上が1級アルキル
基であるのが好ましい。残る40%以下は2級および/
または3級アルキル基であってもよい。
合、中性ZnDTPと呼ばれ、a=1/3の場合、塩基
性ZnDTPと呼ばれる。
特公昭48−37251号公報に示す方法で製造されうる。す
なわち、P2S5と所望のアルコールを反応させてアルキ
ル置換ジチオリン酸を生成し、それを酸化亜鉛で中性化
あるいは塩基性化し、亜鉛塩を形成させることにより製
造される。
たるZnDTPは、1種であっても、2種以上を併用し
てもよい。添加量は特に制限されないが、添加量があま
りに少ないと十分な極圧効果が得られず、添加量があま
りに多いとZnDTPはリンを含有するため、排ガス処
理装置の触媒を被毒してしまう傾向があるので、潤滑油
基油に対して、好ましくはリン量にして0.001〜1
重量%、なお好ましくは0.005〜0.5重量%、さら
に好ましくは0.01〜0.15重量%がよい。
る潤滑油基油は、鉱油、合成油のいずれであってもよ
い。ここで、鉱油とは、天然の原油から分離、蒸留、精
製されるものをいい、パラフィン系、ナフテン系、ある
いはこれらを水素化処理、溶剤精製したもの、水素化分
解VHVI油などが挙げられる。また合成油とは、化学
的に合成された潤滑油であって、ポリ−α−オレフィ
ン、ポリイソブチレン(ポリブテン)、ジエステル、ポリ
オールエステル、リン酸エステル、ケイ酸エステル、ポ
リアルキレングリコール、ポリフェニルエーテル、シリ
コーン、フッ素化化合物、アルキルベンゼン等である。
て公知の各種添加剤、例えば、高級脂肪酸、高級アルコ
ール、アミン、エステル等の摩擦緩和剤、硫黄系、塩素
系、リン系、有機金属系等の極圧剤、フェノール類、ア
ミン類等の酸化防止剤、中性または高塩基性のアルカリ
土類金属スルフォネ−ト、フェネ−ト、カルボキシレー
ト等の清浄剤、コハク酸イミド、ベンジルアミン等の分
散剤、高分子量のポリ(メタ)アクリレート、ポリイソブ
チレン、ポリスチレン、エチレン−プロピレン共重合
体、スチレン−イソブチレン共重合体等の粘度指数向上
剤、あるいはエステル類、シリコーン類等の消泡剤、そ
の他の防錆剤、流動点降下剤等を通常の使用量の範囲で
加えることもできる。
両用エンジン、2サイクルエンジン、航空機用エンジ
ン、船舶用エンジン、機関車用エンジン(これらのエン
ジンはガソリン、ディーゼル、ガス、タービンを問わな
い)等を含む内燃機関用潤滑油、自動トランスミッショ
ン液体、トランスアクスル潤滑剤、ギヤ潤滑剤、金属加
工潤滑剤等に用いることができる。
詳細に説明する。なお、以下の本発明品及び比較品に使
用した各成分は次の通りである。潤滑油基油:原油から
得られた鉱油を水素化分解プロセス法により得られた鉱
油系高VI油。動粘度は100℃で4.1cSt、VI
=126。
チルヘキシル基、X2=S/O=2.2であるMoDT
P。 Mo化合物2:一般式(1)において、R1〜R4=2−エ
チルヘキシル基、X1=S/O=2.2であるMoDT
C。 Mo化合物3:一般式(1)において、R1〜R4=2−エ
チルヘキシル基:イソトリデシル基=1:1、X1=S
/O=2.2であるMoDTC。 Mo化合物4:下記の方法で合成される一般式(3)の化
合物。窒素気流下で三酸化モリブデン1モルを水540
mlに分散させ、次いで2モルのジトリデシルアミンを
50〜60℃に保ちつつ、1時間で滴下し、更に同温度
で1時間熟成した。この後、水層を分離除去し、淡青色
オイル状のモリブデン酸アミン化合物(MoAm)を合成
した。(R9及びR10=イソトリデシル基、b=0.95
〜1.05、c=0〜1の混合物)
式(4)において、R11=ラウリル基、R12=エチレン
基、n=3]。 エーテル2:オレイルアルコールエトキシレート(R11
=オレイル基、R12=エチレン基、n=3)。 エーテル3:ラウリルアルコールプロポキシレート(R
11=ラウリル基、R12=プロピレン基、n=4)。 エーテル4:オレイルアルコールプロポキシレート(R
11=オレイル基、R12=プロピレン基、n=2)。 エーテル5:オクチルアルコールブトキシレート(R11
=オクチル基、R12=ブチレン基、n=8)。 エーテル6:ミリスチルアルコールエトキシプロポキシ
レート(R11=ミリスチル基、R12=エチレン基:プロ
ピレン基=2:1、n=3)。
−エチルヘキシル基(1級アルキル基)、中性塩(a=
0):塩基性塩(a=1/3)=55:45(モル比)であ
るZnDTP。 ZnDTP2:一般式(5)において、R13及びR14=ド
デシル基(1級アルキル基)、中性塩:塩基性塩=62:
38(モル比)であるZnDTP。 ZnDTP3:一般式(5)において、R13及びR14=
1,3−ジメチルブチル基(2級アルキル基):イソプロ
ピル基=1:1、中性塩:塩基性塩=62:38(モル
比)であるZnDTP。
合することにより本発明品並びに比較品の潤滑油組成物
を得た。なお、表中の数値のうち、Mo化合物は潤滑油
基油に対するモリブデン重量%、エーテル、エステルは
重量%、ZnDTPはリン重量%である。
滑油組成物について、下記の方法により加水分解安定性
試験を行った: 加水分解安定試験 本発明品並びに比較品の潤滑油組成物に対し、水を0.
2重量%添加し、93℃にて1週間保存し、下記の摩擦
係数測定試験を行った。 摩擦係数測定試験 摩擦係数測定試験はSRV測定試験機を用いて下記の条
件にて行った。 <条件> 線接触:試験条件はシリンダ−オンプレ−トの線接触条
件で行った。即ち、上部シリンダ−(φ15×22mm)
をプレ−ト(φ24×7.85mm)上に摺動方向に垂直
にセットし、往復振動させ、15分後に摩擦係数を測定
した。尚、材質は両者共SUJ−2であった。 荷重:200N 温度:80℃ 測定時間:15分 振幅:1mm サイクル:50Hz 測定の結果を以下の表に併記する。
(ポリ)オキシアルキレングリコールエ−テル、さらに所
望によりZnDTPを組み合わせることにより水分混入
時の劣化においても優れた摩擦低減作用を持続できる潤
滑油組成物を提供したことにある。
Claims (5)
- 【請求項1】 潤滑油基油に、(A)成分として、一般式 【化1】 (式中、R1〜R4は、炭化水素基を表し、X1は、酸素原
子または硫黄原子を表す)で表わされる硫化オキシモリ
ブデンジチオカーバメート、一般式 【化2】 (式中、R5〜R8は、炭化水素基を表し、X2は、酸素原
子または硫黄原子を表す)で表わされる硫化オキシモリ
ブデンジチオホスフェート、一般式 【化3】 (式中、R9及びR10は、水素原子または炭化水素基を表
し、bは0.95≦b≦1.05、cは0≦c≦1)で表
されるモリブデン酸アミンからなる群から選択される1
種または2種以上のモリブデン化合物と、 (B)成分として、一般式 【化4】 (式中、R11は、炭化水素基を表し、R12は、アルキレ
ン基を表し、nは1〜10の範囲の数である)で表わさ
れる(ポリ)オキシアルキレングリコールエーテルを配合
してなることを特徴とする潤滑油組成物。 - 【請求項2】 (A)成分の配合量はモリブデン量にして
0.001〜1重量%であり、(B)成分の配合量は0.0
1〜5重量%である請求項1記載の潤滑油組成物。 - 【請求項3】 一般式(4)において、R11が炭素数1〜
20の直鎖または分岐鎖のアルキル基および/またはア
ルケニル基であり、R12が炭素数2〜4のアルキレン基
であり、nは1〜5の範囲の数である請求項1または2
記載の潤滑油組成物。 - 【請求項4】 潤滑油組成物が、(C)成分として、一般
式 【化5】 (式中、aは0または1/3の値であり、R13及びR14
は炭化水素基を表す)で表されるジンクジチオホスフェ
ートを含有する請求項1ないし3のいずれか1項記載の
潤滑油組成物。 - 【請求項5】 (C)成分の配合量はリン量にして0.0
01〜1重量%である請求項1ないし4のいずれか1項
記載の潤滑油組成物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21503195A JP3719534B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 潤滑油組成物 |
US08/692,462 US5858931A (en) | 1995-08-09 | 1996-08-05 | Lubricating composition |
EP96305807A EP0761804B1 (en) | 1995-08-09 | 1996-08-07 | Lubricating composition |
DE69635258T DE69635258T2 (de) | 1995-08-09 | 1996-08-07 | Schmiermittelzusammensetzung |
CA002182916A CA2182916C (en) | 1995-08-09 | 1996-08-08 | Lubricating composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21503195A JP3719534B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 潤滑油組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959662A true JPH0959662A (ja) | 1997-03-04 |
JP3719534B2 JP3719534B2 (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=16665611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21503195A Expired - Lifetime JP3719534B2 (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-23 | 潤滑油組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3719534B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003193086A (ja) * | 2001-11-26 | 2003-07-09 | Infineum Internatl Ltd | 潤滑油組成物 |
WO2005118755A1 (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 潤滑油基油及び潤滑油組成物 |
JP2006131766A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Asahi Denka Kogyo Kk | エンジン油組成物 |
JP2009149890A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Chevron Oronite Co Llc | モリブデン化合物とジアルキルジチオリン酸亜鉛とを含む潤滑油組成物 |
WO2014168275A2 (ko) * | 2013-04-12 | 2014-10-16 | 주식회사 오일시티 | 엔진오일 첨가제 및 제조방법 |
JP2018123240A (ja) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | Emgルブリカンツ合同会社 | 潤滑油組成物 |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP21503195A patent/JP3719534B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003193086A (ja) * | 2001-11-26 | 2003-07-09 | Infineum Internatl Ltd | 潤滑油組成物 |
JP4563082B2 (ja) * | 2004-06-03 | 2010-10-13 | 出光興産株式会社 | 潤滑油基油及び潤滑油組成物 |
WO2005118755A1 (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | 潤滑油基油及び潤滑油組成物 |
JP2005344017A (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 潤滑油基油及び潤滑油組成物 |
US7550414B2 (en) | 2004-06-03 | 2009-06-23 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Lube based oil and lubricating oil composition |
JP2006131766A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Asahi Denka Kogyo Kk | エンジン油組成物 |
JP4718159B2 (ja) * | 2004-11-05 | 2011-07-06 | 株式会社Adeka | エンジン油組成物 |
JP2009149890A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Chevron Oronite Co Llc | モリブデン化合物とジアルキルジチオリン酸亜鉛とを含む潤滑油組成物 |
JP2014129552A (ja) * | 2007-12-20 | 2014-07-10 | Chevron Oronite Co Llc | モリブデン化合物とジアルキルジチオリン酸亜鉛とを含む潤滑油組成物 |
WO2014168275A2 (ko) * | 2013-04-12 | 2014-10-16 | 주식회사 오일시티 | 엔진오일 첨가제 및 제조방법 |
WO2014168275A3 (ko) * | 2013-04-12 | 2015-07-16 | 주식회사 오일시티 | 엔진오일 첨가제 및 제조방법 |
JP2018123240A (ja) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | Emgルブリカンツ合同会社 | 潤滑油組成物 |
WO2018143365A1 (ja) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | エクソンモービル リサーチ アンド エンジニアリング カンパニー | 潤滑油組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3719534B2 (ja) | 2005-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5858931A (en) | Lubricating composition | |
JP4201902B2 (ja) | 潤滑性組成物 | |
JP2000273480A (ja) | 潤滑性組成物 | |
US10358617B2 (en) | Lubricating oil compositions | |
JP3556355B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JPH06336592A (ja) | 潤滑油組成物 | |
CN103314089A (zh) | 用于包含铝系材料的滑动部的润滑油组合物及润滑方法 | |
EP0699739B1 (en) | Engine oil composition | |
JPH0693281A (ja) | エンジン油組成物 | |
CN103074143A (zh) | 润滑油组合物 | |
US20150344813A1 (en) | Lubricating oil compositions | |
JPH06100880A (ja) | 潤滑組成物 | |
US20150344812A1 (en) | Lubricating oil compositions | |
CN1990840B (zh) | 润滑油组合物 | |
JP3719534B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JP4376990B2 (ja) | 潤滑性組成物 | |
JP3554087B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JPH11302680A (ja) | 潤滑油組成物 | |
JPH10130680A (ja) | 潤滑油組成物 | |
JPH1192778A (ja) | 潤滑油組成物 | |
EP0803566B1 (en) | Lubricating oil for internal combustion engine | |
JP3529467B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JP2001262173A (ja) | 潤滑性組成物 | |
JPH10121079A (ja) | 潤滑油組成物 | |
JPH09194866A (ja) | アルコール系燃料用エンジン油組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040427 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040617 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050816 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050901 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130916 Year of fee payment: 8 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |