JPH0959617A - アルミン酸塩蛍光体の製造方法 - Google Patents
アルミン酸塩蛍光体の製造方法Info
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- JPH0959617A JPH0959617A JP21583095A JP21583095A JPH0959617A JP H0959617 A JPH0959617 A JP H0959617A JP 21583095 A JP21583095 A JP 21583095A JP 21583095 A JP21583095 A JP 21583095A JP H0959617 A JPH0959617 A JP H0959617A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 少ない原料でアルミン酸塩蛍光体を得られる
ようにする。 【構成】 アルカリ土類金属元素とユーロピウム元素と
弗素元素を含有する化合物と、酸化アルミニウムとを還
元雰囲気中で加熱して合成するアルミン酸塩蛍光体の製
造方法であって、例えば、1molのBa1-xEuxMg
F4化合物と、17/3molの酸化アルミニウム(A
l2O3)から、1molのBaMgAl 10O17:Eu2+
蛍光体が合成でき、同時に、4/3molのAlF3化
合物が生成するが、AlF3化合物は昇華してなくなる
製法である。
ようにする。 【構成】 アルカリ土類金属元素とユーロピウム元素と
弗素元素を含有する化合物と、酸化アルミニウムとを還
元雰囲気中で加熱して合成するアルミン酸塩蛍光体の製
造方法であって、例えば、1molのBa1-xEuxMg
F4化合物と、17/3molの酸化アルミニウム(A
l2O3)から、1molのBaMgAl 10O17:Eu2+
蛍光体が合成でき、同時に、4/3molのAlF3化
合物が生成するが、AlF3化合物は昇華してなくなる
製法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光灯やプラズマ表示
装置(PDP:Plasma Display Pan
el)に応用可能なアルミン酸塩蛍光体の製造方法に関
する。
装置(PDP:Plasma Display Pan
el)に応用可能なアルミン酸塩蛍光体の製造方法に関
する。
【0002】また、光照射後は、暗闇でも数時間以上に
渡り発光する蓄光特性を有し、時計の文字盤など、夜間
表示装置への幅広い応用が可能な蓄光性能を有するアル
ミン酸塩蛍光体の製造方法に関するものでもある。
渡り発光する蓄光特性を有し、時計の文字盤など、夜間
表示装置への幅広い応用が可能な蓄光性能を有するアル
ミン酸塩蛍光体の製造方法に関するものでもある。
【0003】
【従来の技術】従来のアルミン酸塩蛍光体の製造方法に
おいては、例えば、BaCO3、SrCO3、Mg4(C
O3)3OH・3H2O、などのアルカリ土類金属炭酸塩
と酸化アルミニウムAl2O3と酸化ユーロピウムEu2
O3と適量のフラックスを原料に用いている(例えば、
蛍光体ハンドブック:オーム社参照)。フラックスに
は、弗化アルミニウム(AlF3)、弗化マグネシウム
(MgF2)などの弗化物や、酸化ほう素系化合物を用
いている(例えば、蛍光体ハンドブック:オーム社や、
特開平7−11250号公報参照)。上記アルカリ土類
金属炭酸塩と酸化アルミニウムAl2O3と酸化ユーロピ
ウムEu2O3と適量のフラックスの混合体を、還元雰囲
気中に配置して、1200〜1750℃の温度で加熱し
てアルミン酸塩蛍光体を製造している。
おいては、例えば、BaCO3、SrCO3、Mg4(C
O3)3OH・3H2O、などのアルカリ土類金属炭酸塩
と酸化アルミニウムAl2O3と酸化ユーロピウムEu2
O3と適量のフラックスを原料に用いている(例えば、
蛍光体ハンドブック:オーム社参照)。フラックスに
は、弗化アルミニウム(AlF3)、弗化マグネシウム
(MgF2)などの弗化物や、酸化ほう素系化合物を用
いている(例えば、蛍光体ハンドブック:オーム社や、
特開平7−11250号公報参照)。上記アルカリ土類
金属炭酸塩と酸化アルミニウムAl2O3と酸化ユーロピ
ウムEu2O3と適量のフラックスの混合体を、還元雰囲
気中に配置して、1200〜1750℃の温度で加熱し
てアルミン酸塩蛍光体を製造している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のア
ルミン酸塩蛍光体の製造方法にあっては、多種類の原料
を用いるだけでなく、フラックスまで用いなければなら
ず、蛍光体の製造工程や原料の管理が複雑になり、製造
コストが増加する問題があった。
ルミン酸塩蛍光体の製造方法にあっては、多種類の原料
を用いるだけでなく、フラックスまで用いなければなら
ず、蛍光体の製造工程や原料の管理が複雑になり、製造
コストが増加する問題があった。
【0005】本発明は、フラックスを用いずに高輝度の
蛍光体を製造する製造方法を提供するだけでなく、蛍光
体の合成に必要な原料の種類を大幅に減らす製造方法を
提供することも目的としている。
蛍光体を製造する製造方法を提供するだけでなく、蛍光
体の合成に必要な原料の種類を大幅に減らす製造方法を
提供することも目的としている。
【0006】同時に、蛍光体の製造工程や原料の管理を
簡単にして、製造コストの低い蛍光体の製造方法を提供
することも目的としている。
簡単にして、製造コストの低い蛍光体の製造方法を提供
することも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のアルミン酸塩蛍光体の製造方法において
は、アルカリ土類金属元素とユーロピウム元素と弗素元
素を含有する化合物と、酸化アルミニウムとを還元雰囲
気中で加熱して合成するものである。
に、本発明のアルミン酸塩蛍光体の製造方法において
は、アルカリ土類金属元素とユーロピウム元素と弗素元
素を含有する化合物と、酸化アルミニウムとを還元雰囲
気中で加熱して合成するものである。
【0008】アルカリ土類金属元素とユーロピウム元素
と弗素元素を含有する化合物は、純度が99%以上のB
a1-xEuxMgF4、あるいは、Sr1-xEuxF2の化学
式で表わされる弗化物がよい。
と弗素元素を含有する化合物は、純度が99%以上のB
a1-xEuxMgF4、あるいは、Sr1-xEuxF2の化学
式で表わされる弗化物がよい。
【0009】前記弗化物と酸化アルミニウムを接触して
加熱すると蛍光体が合成できる。加熱には、管状電気炉
を使い、加熱雰囲気は、窒素と水素の混合ガスを使い、
加熱する温度は、1600℃を越えて1900℃以下の
範囲の温度にするのが好ましい。
加熱すると蛍光体が合成できる。加熱には、管状電気炉
を使い、加熱雰囲気は、窒素と水素の混合ガスを使い、
加熱する温度は、1600℃を越えて1900℃以下の
範囲の温度にするのが好ましい。
【0010】
【作用】上記のように構成された製造方法で、アルミン
酸塩蛍光体を合成すると、高い輝度が得られるように働
く。また、弗化物をSr1-xEuxF2とした場合では、
蓄光性能がよくなるように働く。すなわち、蛍光性能が
良くなるように働く。さらに、従来の製造方法で必要と
されたフラックスを不用にするように働くだけでなく、
蛍光体の合成に必要な原料の種類を大幅に減らすように
も働く。
酸塩蛍光体を合成すると、高い輝度が得られるように働
く。また、弗化物をSr1-xEuxF2とした場合では、
蓄光性能がよくなるように働く。すなわち、蛍光性能が
良くなるように働く。さらに、従来の製造方法で必要と
されたフラックスを不用にするように働くだけでなく、
蛍光体の合成に必要な原料の種類を大幅に減らすように
も働く。
【0011】
(実施例1)以下、本発明の実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は、本発明にかかるアルミン
酸塩蛍光体の合成過程を示す化学反応を示す図である。
照しながら説明する。図1は、本発明にかかるアルミン
酸塩蛍光体の合成過程を示す化学反応を示す図である。
【0012】アルミン酸塩蛍光体の一例としてBaMg
Al10O17:Eu2+蛍光体の合成過程を示す化学反応を
図1に示している。
Al10O17:Eu2+蛍光体の合成過程を示す化学反応を
図1に示している。
【0013】図1は、1molのBa1-xEuxMgF4
化合物と、17/3molの酸化アルミニウム(Al2
O3)から、1molのBaMgAl10O17:Eu2+蛍
光体が合成できることを示している。同時に、4/3m
olのAlF3化合物が生成することも示しているが、
AlF3化合物は昇華してなくなることも表わしてい
る。
化合物と、17/3molの酸化アルミニウム(Al2
O3)から、1molのBaMgAl10O17:Eu2+蛍
光体が合成できることを示している。同時に、4/3m
olのAlF3化合物が生成することも示しているが、
AlF3化合物は昇華してなくなることも表わしてい
る。
【0014】図2は、本発明にかかるアルミン酸塩蛍光
体の合成方法を示す図である。アルミン酸塩蛍光体の一
実施例であるBaMgAl10O17:Eu2+蛍光体の合成
方法を記述する。アルカリ土類金属元素とユーロピウム
元素と弗素元素を含有する化合物は、Ba1-xEuxMg
F4化合物とした。
体の合成方法を示す図である。アルミン酸塩蛍光体の一
実施例であるBaMgAl10O17:Eu2+蛍光体の合成
方法を記述する。アルカリ土類金属元素とユーロピウム
元素と弗素元素を含有する化合物は、Ba1-xEuxMg
F4化合物とした。
【0015】xの値を0.1として、モル比3:17
の、Ba0.9Eu0.1MgF4化合物と酸化アルミニウム
(Al2O3)との粉末を、自動乳鉢を用いて1時間混合
した。次に管1の内部に、上記混合物2を設置し、ガス
ボンベ4に充填した窒素と水素の混合ガス5を、管1の
一端から管1の内部に流し、管1の内部を窒素と水素の
混合ガス5で満たしながら、バブラー6を経て放出し
た。なお、混合ガス中に、酸化性ガス、例えば、酸素や
水蒸気が多く混入すると性能のよい蛍光体は製造できな
い。次に、管1の内部を窒素と水素の混合ガス5で十分
満たした後、ヒーター3に通電して、前記混合物2を、
1700℃で2時間加熱した。
の、Ba0.9Eu0.1MgF4化合物と酸化アルミニウム
(Al2O3)との粉末を、自動乳鉢を用いて1時間混合
した。次に管1の内部に、上記混合物2を設置し、ガス
ボンベ4に充填した窒素と水素の混合ガス5を、管1の
一端から管1の内部に流し、管1の内部を窒素と水素の
混合ガス5で満たしながら、バブラー6を経て放出し
た。なお、混合ガス中に、酸化性ガス、例えば、酸素や
水蒸気が多く混入すると性能のよい蛍光体は製造できな
い。次に、管1の内部を窒素と水素の混合ガス5で十分
満たした後、ヒーター3に通電して、前記混合物2を、
1700℃で2時間加熱した。
【0016】図3は、前記製造方法で製造した物質の構
造をX線回折法で調べたときのX線回折パターンであ
る。
造をX線回折法で調べたときのX線回折パターンであ
る。
【0017】このX線回折パターンは、製造した物質
が、BaMgAl10O17を主体とする化合物であること
を示している。
が、BaMgAl10O17を主体とする化合物であること
を示している。
【0018】図4は、前記製造方法で製造した物質に、
波長254nmの紫外線を当てたときの発光スペクトル
を示す図である。図4には、比較のために、従来の手法
で製造したBaMgAl10O17:Eu2+蛍光体の発光ス
ペクトルも示した。
波長254nmの紫外線を当てたときの発光スペクトル
を示す図である。図4には、比較のために、従来の手法
で製造したBaMgAl10O17:Eu2+蛍光体の発光ス
ペクトルも示した。
【0019】この発光スペクトルは、本発明の製造方法
で製造した物質が、BaMgAl10O17:Eu2+蛍光体
であることを示している。
で製造した物質が、BaMgAl10O17:Eu2+蛍光体
であることを示している。
【0020】(表1)は、従来の手法で製造したBaM
gAl10O17:Eu2+蛍光体と、本発明の製造方法で製
造したBaMgAl10O17:Eu2+蛍光体の輝度を比較
したものである。
gAl10O17:Eu2+蛍光体と、本発明の製造方法で製
造したBaMgAl10O17:Eu2+蛍光体の輝度を比較
したものである。
【0021】
【表1】
【0022】(表1)は、本発明の製造方法で製造した
蛍光体が、従来の手法で製造したBaMgAl10O17:
Eu2+蛍光体と同等の発光性能を示すことを示してい
る。
蛍光体が、従来の手法で製造したBaMgAl10O17:
Eu2+蛍光体と同等の発光性能を示すことを示してい
る。
【0023】(実施例2)第2の実施例として、SrA
l2O4:Eu2+の化学式で表わされるアルミン酸塩蛍光
体について説明する。図5は、本発明の実施例2にかか
るアルミン酸塩蛍光体の合成過程を示す化学反応を示す
図である。
l2O4:Eu2+の化学式で表わされるアルミン酸塩蛍光
体について説明する。図5は、本発明の実施例2にかか
るアルミン酸塩蛍光体の合成過程を示す化学反応を示す
図である。
【0024】図5は、1molのSr1-xEuxF2化合
物と、8/3molの酸化アルミニウム(Al2O3)か
ら、1molのSrAl2O4:Eu2+蛍光体が合成でき
ることを示している。同時に、2/3molのAlF3
化合物が生成することも示しているが、AlF3化合物
は昇華してなくなることも表わしている。アルカリ土類
金属元素とユーロピウム元素と弗素元素を含有する化合
物は、Sr1-xEuxF 2の化学式で表わされる化合物と
した。
物と、8/3molの酸化アルミニウム(Al2O3)か
ら、1molのSrAl2O4:Eu2+蛍光体が合成でき
ることを示している。同時に、2/3molのAlF3
化合物が生成することも示しているが、AlF3化合物
は昇華してなくなることも表わしている。アルカリ土類
金属元素とユーロピウム元素と弗素元素を含有する化合
物は、Sr1-xEuxF 2の化学式で表わされる化合物と
した。
【0025】xの値を0.01として、モル比3:8
の、Sr0.9Eu0.1F2化合物と酸化アルミニウム(A
l2O3)との粉末を、自動乳鉢を用いて1時間混合し
た。実施例1と同じ手法で、上記混合粉末を加熱して、
アルミン酸塩蛍光体を合成した。
の、Sr0.9Eu0.1F2化合物と酸化アルミニウム(A
l2O3)との粉末を、自動乳鉢を用いて1時間混合し
た。実施例1と同じ手法で、上記混合粉末を加熱して、
アルミン酸塩蛍光体を合成した。
【0026】図6は、前記製造方法で製造した物質の構
造をX線回折法で調べたときのX線回折パターンであ
る。このX線回折パターンは、製造した物質が、SrA
l2O4を主体とする化合物であることを示している。
造をX線回折法で調べたときのX線回折パターンであ
る。このX線回折パターンは、製造した物質が、SrA
l2O4を主体とする化合物であることを示している。
【0027】図7は、前記製造方法で製造した物質に、
波長254nmの紫外線を当てたときの発光スペクトル
を示す図である。図7には、比較のために、従来の手法
で製造したSrAl2O4:Eu2+蛍光体の発光スペクト
ルも示した。この発光スペクトルは、本発明の製造方法
で製造した物質が、SrAl2O4:Eu2+蛍光体である
ことを示している。
波長254nmの紫外線を当てたときの発光スペクトル
を示す図である。図7には、比較のために、従来の手法
で製造したSrAl2O4:Eu2+蛍光体の発光スペクト
ルも示した。この発光スペクトルは、本発明の製造方法
で製造した物質が、SrAl2O4:Eu2+蛍光体である
ことを示している。
【0028】(表2)は、従来の手法で製造したSrA
l2O4:Eu2+蛍光体と、本発明の製造方法で製造した
SrAl2O4:Eu2+蛍光体の輝度と残光時間とを比較
したものである。
l2O4:Eu2+蛍光体と、本発明の製造方法で製造した
SrAl2O4:Eu2+蛍光体の輝度と残光時間とを比較
したものである。
【0029】
【表2】
【0030】(表2)は、本発明の製造方法で製造した
蛍光体が、従来の手法で製造したSrAl2O4:Eu2+
蛍光体と同等の発光性能を示すことを示している。
蛍光体が、従来の手法で製造したSrAl2O4:Eu2+
蛍光体と同等の発光性能を示すことを示している。
【0031】尚、本実施例では、アルカリ土類金属元素
とユーロピウム元素と弗素元素を含有する化合物を、B
a1-xEuxMgF4とSr1-xEuxF2化合物として、各
々、BaMgAl10O17:Eu2+とSrAl2O4:Eu
2+蛍光体を製造した場合を記述したが、例えば、アルカ
リ土類金属元素とユーロピウム元素と弗素元素を含有す
る化合物をSr1-xEuxMgF4化合物とすれば、Sr
MgAl10O17:Eu2 +蛍光体を製造できたし、Ca
1-xEuxF2化合物とすれば、CaAl2O4:Eu 2+を
製造できた。
とユーロピウム元素と弗素元素を含有する化合物を、B
a1-xEuxMgF4とSr1-xEuxF2化合物として、各
々、BaMgAl10O17:Eu2+とSrAl2O4:Eu
2+蛍光体を製造した場合を記述したが、例えば、アルカ
リ土類金属元素とユーロピウム元素と弗素元素を含有す
る化合物をSr1-xEuxMgF4化合物とすれば、Sr
MgAl10O17:Eu2 +蛍光体を製造できたし、Ca
1-xEuxF2化合物とすれば、CaAl2O4:Eu 2+を
製造できた。
【0032】また、アルカリ土類金属元素とユーロピウ
ム元素と弗素元素を含有する化合物を、(Ba1-yS
ry)1-xEuxMgF4とすると、Ba1-ySryMgAl
10O17:Eu2+も製造できた。
ム元素と弗素元素を含有する化合物を、(Ba1-yS
ry)1-xEuxMgF4とすると、Ba1-ySryMgAl
10O17:Eu2+も製造できた。
【0033】また、アルカリ土類金属元素とユーロピウ
ム元素と弗素元素を含有する化合物と酸化アルミニウム
の混合比を調整すると、Sr4Al14O25:Eu2+蛍光
体も製造できた。
ム元素と弗素元素を含有する化合物と酸化アルミニウム
の混合比を調整すると、Sr4Al14O25:Eu2+蛍光
体も製造できた。
【0034】なお、前記アルカリ土類金属元素とユーロ
ピウム元素と弗素元素を含有する化合物と酸化アルミニ
ウムの形状は粉体であってもよいが、一方が固形物であ
ってもよいし、両者が固形物であってもよい。
ピウム元素と弗素元素を含有する化合物と酸化アルミニ
ウムの形状は粉体であってもよいが、一方が固形物であ
ってもよいし、両者が固形物であってもよい。
【0035】また、本発明は、アルカリ土類金属元素と
ユーロピウム元素と弗素元素を含有する化合物と、酸化
アルミニウムとを還元雰囲気中で加熱して合成すること
を特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法に関するも
のであるので、蛍光体を製造する出発原料が、アルカリ
土類金属元素とユーロピウム元素と弗素元素を含有する
化合物と、酸化アルミニウムであればよく、アルカリ土
類金属元素の種類や、アルカリ土類金属元素とユーロピ
ウム元素と弗素元素を含有する化合物の組成が限定され
るものではない。また、ユーロピウムの添加量も限定さ
れるものではない。
ユーロピウム元素と弗素元素を含有する化合物と、酸化
アルミニウムとを還元雰囲気中で加熱して合成すること
を特徴とするアルミン酸塩蛍光体の製造方法に関するも
のであるので、蛍光体を製造する出発原料が、アルカリ
土類金属元素とユーロピウム元素と弗素元素を含有する
化合物と、酸化アルミニウムであればよく、アルカリ土
類金属元素の種類や、アルカリ土類金属元素とユーロピ
ウム元素と弗素元素を含有する化合物の組成が限定され
るものではない。また、ユーロピウムの添加量も限定さ
れるものではない。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アルカリ
土類金属元素とユーロピウム元素と弗素元素を含有する
化合物と、酸化アルミニウムとを還元雰囲気中で加熱し
て合成することにより、フラックスを用いなくとも従来
の製造方法と同等の高性能を示す蛍光体を製造できる。
土類金属元素とユーロピウム元素と弗素元素を含有する
化合物と、酸化アルミニウムとを還元雰囲気中で加熱し
て合成することにより、フラックスを用いなくとも従来
の製造方法と同等の高性能を示す蛍光体を製造できる。
【0037】さらに2種類の原料だけで、高性能の蛍光
体を製造できため、蛍光体の製造工程や原料の管理を簡
単にすることができる。したがって、製造コストの低い
蛍光体の製造方法を提供することができる。
体を製造できため、蛍光体の製造工程や原料の管理を簡
単にすることができる。したがって、製造コストの低い
蛍光体の製造方法を提供することができる。
【0038】このように本発明は、2種類の原料だけで
従来通りの高性能の蛍光体を製造するものであり、製造
工程や原料の管理を大幅に単純化して、製造コストの低
い蛍光体の製造方法を提供するものである。
従来通りの高性能の蛍光体を製造するものであり、製造
工程や原料の管理を大幅に単純化して、製造コストの低
い蛍光体の製造方法を提供するものである。
【図1】本発明の一実施例におけるBaMgAl
10O17:Eu2+蛍光体の合成過程を示す化学反応を示す
図
10O17:Eu2+蛍光体の合成過程を示す化学反応を示す
図
【図2】蛍光体の製造方法の実施例を示す図
【図3】製造したBaMgAl10O17:Eu2+蛍光体の
構造を示すX線回折パターン図
構造を示すX線回折パターン図
【図4】製造したBaMgAl10O17:Eu2+蛍光体の
発光を示す発光スペクトル図
発光を示す発光スペクトル図
【図5】SrAl2O4:Eu2+蛍光体の合成過程を示す
化学反応を示す図
化学反応を示す図
【図6】製造したSrAl2O4:Eu2+蛍光体の構造を
示すX線回折パターン図
示すX線回折パターン図
【図7】製造したSrAl2O4:Eu2+蛍光体の発光を
示す発光スペクトル図
示す発光スペクトル図
1 管 2 アルカリ土類金属元素とユーロピウム元素と弗素元
素を含有する化合物と酸化アルミニウムとの混合物 3 ヒーター 4 ガスボンベ 5 窒素と水素の混合ガス 6 バブラー
素を含有する化合物と酸化アルミニウムとの混合物 3 ヒーター 4 ガスボンベ 5 窒素と水素の混合ガス 6 バブラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 滋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松岡 富造 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】アルカリ土類金属元素とユーロピウム元素
と弗素元素を含有する化合物と、酸化アルミニウムとを
還元雰囲気中で加熱して合成することを特徴とするアル
ミン酸塩蛍光体の製造方法。 - 【請求項2】アルカリ土類金属元素とユーロピウム元素
と弗素元素を含有する化合物が、Ba1-xEuxMgF4
の化学式で表わされる弗化物を主体とした化合物である
ことを特徴とする請求項1記載のアルミン酸塩蛍光体の
製造方法。 - 【請求項3】アルミン酸塩蛍光体が、Ba1-xEuxMg
Al10O17の化学式で表わされる化合物を主体とする蛍
光体であることを特徴とする請求項1記載のアルミン酸
塩蛍光体の製造方法。 - 【請求項4】アルカリ土類金属元素とユーロピウム元素
と弗素元素を含有する化合物が、Sr1-xEuxF2の化
学式で表わされる弗化物を主体とした化合物であること
を特徴とする請求項1記載のアルミン酸塩蛍光体の製造
方法。 - 【請求項5】アルミン酸塩蛍光体が、Sr1-xEuxAl
2O4の化学式で表わされる化合物を主体とする蛍光体で
あることを特徴とする請求項1記載のアルミン酸塩蛍光
体の製造方法。 - 【請求項6】1600℃を越え1900℃以下の温度で
加熱することを特徴とする請求項1記載のアルミン酸塩
蛍光体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21583095A JPH0959617A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | アルミン酸塩蛍光体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21583095A JPH0959617A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | アルミン酸塩蛍光体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959617A true JPH0959617A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16678975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21583095A Pending JPH0959617A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | アルミン酸塩蛍光体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0959617A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1999024999A1 (fr) * | 1997-11-06 | 1999-05-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Substance luminophore, poudre de substance luminophore, television a ecran plat a plasma et procedes de production |
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