JPH095940A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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Publication number
JPH095940A
JPH095940A JP14876895A JP14876895A JPH095940A JP H095940 A JPH095940 A JP H095940A JP 14876895 A JP14876895 A JP 14876895A JP 14876895 A JP14876895 A JP 14876895A JP H095940 A JPH095940 A JP H095940A
Authority
JP
Japan
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cartridge
film
lens
chamber
spool
Prior art date
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Pending
Application number
JP14876895A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kamata
和雄 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP14876895A priority Critical patent/JPH095940A/ja
Publication of JPH095940A publication Critical patent/JPH095940A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不適切なフイルム感度の写真フイルムパトロ
ーネが装填されて使用されることを防止する。 【構成】 パトローネ室34の上部には、センサ部品4
0が配置されている。このセンサ部品40は、支持板4
1上にロックピン42とセンサピン43とを植設した構
成となっており、支持板41の背面側に設けられたバネ
44によって、ロックピン42とセンサピン43とがパ
トローネ室34の上壁に形成れた開口34a,34bか
らパトローネ室34内に突出するように付勢されてい
る。ロックピン42及びセンサピン43は、パトローネ
室34にパトローネ本体11が収納された際に、パトロ
ーネ本体11の開口17及びフイルム感度検出位置37
のそれぞれと対峙する位置に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、未露光の写真フイルム
と、これを収納するためのパトローネ本体とを予め内蔵
したレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】いつでも手軽に写真撮影を楽しむことが
できるように、本出願人によりレンズ付きフイルムユニ
ットが製造販売されている。レンズ付きフイルムユニッ
トは、撮影レンズやシャッタ装置などの撮影機構を組み
込んだユニット本体に予め未露光の写真フイルムを内蔵
させたもので、購入したその場ですぐに写真撮影がで
き、また撮影後にもそのまま現像取り扱い店に出せばよ
いという簡便性から、一般に広く利用されている。この
レンズ付きフイルムユニットは、低価格で提供できるこ
とを利点としており、可能な限りローコストで製造する
必要性から、非常に簡単な構成となっている。
【0003】このようなレンズ付きフイルムユニットに
は、例えば「写ルンですSuper800」(商品名)等のよう
に基本的な撮影機構のみを組み込んだものから、「写ル
ンですFlash 」(商品名)等のようにストロボ装置を備
え、夜間や室内での撮影を可能としたものなど様々な種
類があり、ユーザーは用途に応じたものを選択すること
ができる。これらのレンズ付きフイルムユニットには、
いずれの種類を用いても良好な画像を得ることができる
ように、撮影機構や対象とする撮影シーンに応じた感度
の写真フイルムが内蔵されている。
【0004】現在種々の写真フイルムが用いられている
が、一般撮影用としてはパトローネ本体の内部にスプー
ルを回動自在に設け、このスプールに帯状の写真フイル
ムの終端部を固定して巻きつけた写真フイルムパトロー
ネが広く利用されている。最近では、米国特許第483
4306号明細書や本出願人による特開平3−2679
32号公報等に記載されているように、パトローネ本体
を樹脂成形品で組み立てるとともに、未使用状態では写
真フイルムの全てをパトローネ本体内に収納しておき、
スプールの回転によって写真フイルムをパトローネ本体
外に送り出す機能をもった写真フイルムパトローネが公
知である。このような写真フイルムパトローネの中に
は、収納されている写真フイルムに関する様々な情報が
バーコードとして記録されたデータディスクを備えるも
のがある。
【0005】図10は、データディスクを備える写真フ
イルムパトローネの一例を示すものである。写真フイル
ムパトローネ10は、パトローネ本体11の内部に写真
フイルム12を巻きつけたスプール13を回動自在に収
納して構成されている。パトローネ本体11は、樹脂の
一体成型品からなる上ケース11aと下ケース11bと
から構成され、上・下ケース11a,11bの正面側合
わせ目には、写真フイルム12を送り出すためのフイル
ム送出口14が形成されている。
【0006】スプール13には、このスプール13と一
体に回転するように扇状のデータディスク15が取り付
けられている。データディスク15には、収納されてい
る写真フイルム12の感度や露光枚数等、様々な情報を
表すバーコード15aが印刷されている。バーコード1
5aは、スプール13がフイルム送り出し方向に回転さ
れた際に、パトローネ本体11の側面に形成された読取
り開口16を介してカメラ側に設けられた読取りセンサ
によって読み取られ、露出値の算出や、写真フイルム1
2の露光枚数のカウント等に用いられる。
【0007】この写真フイルムパトローネ10では、写
真フイルム12の先端までも全部パトローネ本体11内
に収納するため、その外観からは収納されている写真フ
イルム12が未露光のものなのか、それとも露光済みの
ものなのかを区別することはできない。そこで、露光済
みの写真フイルム12を収納した写真フイルムパトロー
ネ10が再度カメラに装填されて撮影が行われることを
防止するために、パトローネ本体11の読取り開口16
の形成面と同じ側面に、フイルム使用状態識別用の開口
17が形成されている。写真フイルムパトローネ10
は、露光済みの写真フイルムを収納している場合には開
口17にデータディスク15を露呈した状態となるよう
に、また未露光の写真フイルムを収納している場合には
開口17にデータディスク15を露呈していない状態と
なるようにスプール13の停止位置が制御される。した
がって、この開口17からデータディスク15を露呈し
ているか否かによって、写真フイルム12の使用状態を
識別することができる。
【0008】また写真フイルムパトローネ10では、読
取りセンサを備えていない安価なカメラにおいても、収
納されている写真フイルム12の感度をパトローネ本体
11の外観から識別することができるように工夫されて
いる。写真フイルムパトローネ10は、ISO感度40
0以上の写真フイルムが収納されている場合に、パトロ
ーネ本体11の読取り開口16と同じ側面にノッチ18
が形成され、ISO感度400未満の写真フイルムが収
納されている場合には、ノッチ18は形成されない。し
たがって、このノッチ18の有無により写真フイルム1
2の感度を識別できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のレン
ズ付きフイルムユニットは自動組立装置により大量生産
されており、組立性の簡便化のために、所定の外形をし
た写真フイルムパトローネであればユニット本体に収納
できるようになっている。したがって、このレンズ付き
フイルムユニットに上記の写真フイルムパトローネ10
を収納させる場合には、フイルム感度検出用のノッチの
有無に係わらず、いずれの写真フイルムパトローネも収
納できることになる。このため、レンズ付きフイルムユ
ニットの組立工程内にフイルム感度の異なる写真フイル
ムパトローネが混入した場合にはそのままユニット本体
内に組み込まれ、不良品を製造,販売してしまう恐れが
ある。
【0010】また、本来レンズ付きフイルムユニット
は、撮影終了後にはそのまま現像取り扱い店に提出さ
れ、ユーザーによる写真フイルムの詰め替えは行われな
いものである。ところが、ユーザーの中には、購入時に
収納されていた写真フイルムを使い切った後に、新しい
写真フイルムに詰め替えてレンズ付きフイルムユニット
を不当に再使用するものがいる。前述したように、レン
ズ付きフイルムユニットは非常に簡単な構成となってお
り、様々な感度の写真フイルムに適応させて撮影条件を
変えることができないので、組み込まれている撮影機構
に応じて内蔵される写真フイルムの感度も決定されてい
る。したがって、不適切な感度の写真フイルムに詰め替
えられて使用されると、良好な画像を得ることができな
くなり、ユーザーの商品に対する印象を悪くする恐れが
ある。
【0011】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
もので、不適切なフイルム感度の写真フイルムパトロー
ネが装填されて使用されることを防止できるレンズ付き
フイルムユニットを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、バネの付
勢によりパトローネ室に突出し、パトローネ室に収納さ
れたパトローネ本体の外壁に設けられた凹部の有無に応
じて変位するセンサ部材と、このセンサ部材の変位に応
答し、パトローネ本体に回転自在に組み込まれたスプー
ルの回転を禁止又は許容するロック部材とを設けるもの
である。
【0013】また請求項2に記載のレンズ付きフイルム
ユニットは、ロック部材がパトローネ本体に形成された
開口からパトローネ本体内に進入し、スプールと一体に
回転する回転板に係合してスプールの回転を禁止するも
のである。
【0014】また請求項3に記載のレンズ付きフイルム
ユニットは、パトローネ本体の凹部の有無は、そのパト
ローネ本体とともに用いられる写真フイルムの感度が一
定値以上であるか否かを表す感度標識とするものであ
る。
【0015】また請求項4に記載のレンズ付きフイルム
ユニットは、センサ部材とロック部材とを互いに平行な
ピン形状をもつ一体化部品で構成し、この一体化部品を
バネによってセンサ部材とロック部材とが共にパトロー
ネ室に突出するように付勢し、センサ部材がパトローネ
本体の凹部に嵌入することによりロック部材が回転板に
係合してスプールの回転を禁止するものである。
【0016】また請求項5に記載のレンズ付きフイルム
ユニットは、センサ部材とロック部材とを互いに平行な
ピン形状をもつ一体化部品で構成し、この一体化部品を
バネによりセンサ部材がパトローネ室内に突出するよう
に回転付勢し、凹部のないパトローネ本体によってセン
サ部材がパトローネ室から押し出されることによりロッ
ク部材が回転板に係合してスプールの回転を禁止するも
のである。
【0017】
【実施例】図8は、本発明を用いたレンズ付きフイルム
ユニットを示すものである。ユニット本体21は主にプ
ラスチック成形され、全体を外装体22によって覆われ
ている。外装体22は、レンズ付きフイルムユニット2
0の外観を綺麗にするためのものであり、表面に印刷が
施された紙箱等が用いられる。外装体22の所要部に
は、撮影レンズ23,ファインダー対物窓24,巻上げ
ノブ25,シャッターボタン26,及びカウンタ窓27
等を外部に露呈させるための開口が設けられており、こ
の外装体22をユニット本体21に被せたままの状態で
撮影操作が行えるようになっている。
【0018】ユニット本体21は、図9に分解して示し
たように、本体基部31と、その上面,前面,及び左右
側面を覆うように被せられる前カバー32と、本体基部
31の背面に被せられる後カバー33とから構成されて
いる。本体基部31には、図10に示したパトローネ本
体11を収納するパトローネ室34と、パトローネ本体
11から引き出された未露光の写真フイルム12をロー
ル状に巻いて収納するフイルムロール室35とが一体に
形成されている。本体基部31の前面には、シャッタベ
ース36a上に撮影レンズ23,ファインダー光学系,
フイルム巻上げ機構,及びシャッター機構等を組み付け
てユニット化した露光ユニット36が取り付けられ、前
カバー32と後カバー33とで挟持される。なお、写真
フイルム12はISO感度400未満のものであり、こ
の写真フイルム12を収納するパトローネ本体11のフ
イルム感度検出位置37には、図10に示したフイルム
感度検出用のノッチ18は形成されていない。
【0019】前カバー32には、ファインダー対物窓2
4,シャッターボタン26,及びカウンタ窓27が一体
に形成されている。また後カバー33の底面側には、パ
トローネ室34及びフイルムロール室35の底面をそれ
ぞれ覆うプルトップ式の蓋38,39が設けられてい
る。蓋38は、露光済みの写真フイルム12が巻き込ま
れたパトローネ本体11をパトローネ室34から取り出
すときの取り出し蓋となる。
【0020】図1に示すように、パトローネ室34の上
部には、センサ部品40が配置されている。このセンサ
部品40は、支持板41上にロックピン42とセンサピ
ン43とを平行に植設した構成となっており、支持板4
1の背面側に設けられたバネ44によって、ロックピン
42とセンサピン43とがパトローネ室34の上壁に形
成された開口34a,34bからパトローネ室34内に
突出するように付勢されている。ロックピン42及びセ
ンサピン43は、パトローネ室34にパトローネ本体1
1が収納された際に、パトローネ本体11の開口17及
びフイルム感度検出位置37のそれぞれと対峙する位置
に設けられている。
【0021】レンズ付きフイルムユニット20の組立工
程において、まず、樹脂成型された本体基部31の前面
に予め組み立てられた露光ユニット36が取り付けら
れ、前カバー32が被せられる。次に、本体基部31に
未使用の写真フイルムパトローネ10が収納され、背面
に後カバー33が被せられる。なお、写真フイルムパト
ローネ10は、パトローネ本体11に写真フイルム12
を全て巻き込んだままの状態でパトローネ室34に装填
される。
【0022】この後、写真フイルムパトローネ10のス
プール13がフイルム送り出し方向に回動され、これに
伴ってパトローネ本体11から写真フイルム12が送り
出される。そして、写真フイルム12は全てが引き出さ
れてロール状にフイルムロール室35に収納される。
【0023】この際、写真フイルム12がISO感度4
00未満であり、パトローネ本体11のフイルム感度検
出位置37にはノッチ18が形成されていないので、図
2(A)に示すように、このパトローネ本体11をパト
ローネ室34内に装填すると、センサピン43がパトロ
ーネ本体11の側壁に当接し、センサ部品40全体がバ
ネ44の付勢に抗してパトローネ室34から押し出され
ている。これにより、センサ部品40は、ロックピン4
2がパトローネ本体11の開口17内から退避した位置
で位置決めされるので、スプール13の回転が許容さ
れ、写真フイルム12がパトローネ本体11から送り出
される。一方、ISO感度400以上の写真フイルムを
収納したパトローネ本体11がパトローネ室34に装填
されると、同図(B)に示したように、センサピン43
がパトローネ本体11のノッチ18内に入り込み、セン
サ部品40はロックピン42が開口17内に侵入した位
置で位置決めされる。そして、スプール13が回転する
とデータディスク15の端縁部がロックピン42に当接
し、スプール13の回転が阻止される。これにより、写
真フイルム12の送り出しが不能となるので、フイルム
感度の異なる写真フイルムパトローネ10が装填されて
いることを検知できる。
【0024】写真フイルム12がフイルムロール室35
に収納されると、パトローネ室34及びフイルムロール
室35の蓋38,39が閉じられる。そして、このよう
にして組み立てられたユニット本体21に外装体22が
被せられ、レンズ付きフイルムユニット20が完成す
る。
【0025】ユーザーがレンズ付きフイルムユニット2
0を用いて写真フイルム12の全コマに撮影を行い、巻
き上げノブ25を回動操作すると、写真フイルム12の
全てがパトローネ本体11内に巻き込まれる。
【0026】ここで、ユーザーが使用済みのレンズ付き
フイルムユニット20に新しい写真フイルムパトローネ
10を詰め替えて再使用しようとした場合には、まずレ
ンズ付きフイルムユニット20の底部に設けられたフイ
ルム取り出し用の蓋38を開き、パトローネ室34から
撮影済み写真フイルム12が巻き込まれたパトローネ本
体11を取り出す。この後、空になったパトローネ室3
4内に未使用の写真フイルム12を収納したパトローネ
本体11を装填し、スプール13をフイルム送り出し方
向に回動させると、パトローネ本体11から写真フイル
ム12が送り出される。そして、写真フイルム12が全
てフイルムロール室35に収納されたら、蓋38を閉じ
る。
【0027】この際、適切なフイルム感度(ISO感度
400未満)の写真フイルムパトローネ10が装填され
た場合には、パトローネ本体11の側壁がパトローネ室
34内に突出しているセンサピン43を押圧し、センサ
部品40がパトローネ室34外に押し出されるので、ス
プール13の回転が許容される。しかし、不適切なフイ
ルム感度(ISO感度400以上)の写真フイルムパト
ローネ10が装填された場合には、パトローネ本体11
の側面に形成された開口17及びノッチ18内にロック
ピン42及びセンサピン43が侵入するので、ロックピ
ン42にデータディスク15が当接してスプール13の
回転が阻止される。したがって、レンズ付きフイルムユ
ニット20は、不適切なフイルム感度の写真フイルムパ
トローネ10が装填された状態ではユーザーに使用され
ることはない。
【0028】なお、上記実施例では、パトローネ室34
の上壁に開口34a,34bのみを形成し、これらの開
口34a,34b内にロックピン42とセンサピン43
とを挿通させただけの状態でセンサ部品40を配置した
が、図3に示すように、パトローネ室34の上壁にセン
サ部品40の移動方向に沿って一対のガイド壁46a,
46bを設けるようにしてもよい。この実施例によれ
ば、センサ部品40の上下移動がより安定して行われる
ようになる。
【0029】次に図4及び図5を参照し、ISO感度4
00以上の写真フイルムを収納し、パトローネ本体のフ
イルム感度検出位置にノッチが形成された写真フイルム
パトローネを組み込む本発明のレンズ付きフイルムユニ
ットについて説明する。なお、図1及び図9に示したレ
ンズ付きフイルムユニット10と同じ部材には、共通の
符号を付してある。
【0030】図4に示すように、パトローネ室34の上
部には、センサ部品50が設けられている。センサ部品
50は、支持部51の両端部にロックピン52とセンサ
ピン53とを平行に植設した構成となっている。ロック
ピン52及びセンサピン53は、パトローネ室34内に
パトローネ本体11を収納した際に、パトローネ本体1
1の開口17及びノッチ18のそれぞれと対峙する位置
に設けられており、パトローネ室34の上壁に形成され
た開口34a,34bからパトローネ室34内に突出す
る。支持部51の側面には、ロックピン52とセンサピ
ン53との中央となる位置に軸54が設けられており、
この軸54がパトローネ室34の上壁に設けられた軸受
け55a,55bに嵌め込まれる。また、軸54にはバ
ネ56が通され、バネ56の両端部56a,56bがパ
トローネ室34の上壁と、支持部51の側面に植設され
た突起57とに掛けられる。これにより、センサ部品5
0は軸54を中心にして図中時計方向に回転付勢され、
ロックピン52がパトローネ室34外に退避し、センサ
ピン53がパトローネ室34内に突出した状態で位置決
めされる。なお、軸受け55a,55bは、図6に示す
ように、軸54を嵌着させるための挿入口55cが軸5
4の径よりも僅かに狭くなるように形成するのが好まし
い。これによれば、軸54は、一旦軸受け55a,55
bに嵌め込まれた後には容易に離脱することがなく、確
実に固定される。
【0031】パトローネ室34にISO感度400以上
の写真フイルム12が収納されたパトローネ本体11を
装填すると、図5(A)に示したように、センサピン5
3がパトローネ本体11に形成されたノッチ18内に入
り込み、センサ部品50はロックピン52がパトローネ
本体11の開口17外に退避した状態で位置決めされ
る。これにより、データディスク15がロックピン52
に当接することがないので、スプール13の回転が許容
され、写真フイルム12をパトローネ本体11から送り
出すことが可能となる。一方、ISO感度400未満の
写真フイルムを収納したパトローネ本体11がパトロー
ネ室34に装填されると、同図(B)に示したように、
パトローネ本体11の側壁にセンサピン53が当接する
ので、このセンサピン53がバネ56の付勢に抗してパ
トローネ室34から押し出される。これにより、ロック
ピン52がパトローネ室34内に突出してパトローネ本
体11の開口17内に侵入するので、スプール13が回
転するとデータディスク15の端縁部がロックピン52
に当接し、スプール13の回転が阻止される。したがっ
て、写真フイルム12の送り出しが不能となる。
【0032】なお、上記実施例では、ロックピンをパト
ローネ室内に突出するように設け、これをデータディス
クに当接させることでスプールの回転を禁止する例につ
いて説明したが、スプールの回転はセンサピンの変位に
応答して禁止されればよいので、必ずしもロックピンが
スプールに対して直接的に作用する必要はない。例え
ば、図7に示す例では、スプール13を回転させるため
の駆動軸61に周方向に突出したロック板62が設けら
れているとともに、センサピン63がパトローネ本体1
1のノッチ18に嵌入するように配置されている。そし
て同図(B)に示すように、ノッチ18が形成されてい
ないパトローネ本体11によってセンサピン63がパト
ローネ室34から押し出された時に、センサピン63の
上部63aがロック板62と係合して駆動軸61の回転
を禁止する。この実施例によれば、データディスクを備
えていない写真フイルムパトローネに対しても、スプー
ルの回転を禁止又は許容することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パトロー
ネ室に収納されたパトローネ本体の外壁に設けられた凹
部の有無が正常時と異なる場合には、センサ部材が変位
し、この変位に伴ってロック部材がスプールの回転を禁
止する。これにより、写真フイルムの送り出しが不能と
なるので、種類の異なる写真フイルムパトローネが誤装
填されていることを検知できる。特に、凹部の有無が、
パトローネ本体とともに用いられる写真フイルムの感度
を表す感度標識である場合には、フイルム感度の異なる
写真フイルムパトローネが誤装填されていることを検知
でき、不適切な感度の写真フイルムを用いて撮影が行わ
れることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットの構成を
示す要部説明図である。
【図2】図1に示したセンサ部品の位置決め状態を示す
説明図であり、(A)はパトローネ本体にフイルム感度
検出用のノッチが形成されていない場合、(B)はノッ
チが形成されている場合を表す。
【図3】図1に示したセンサ部品を用いるパトローネ室
上壁の別の形状例を示す説明図である。
【図4】本発明のレンズ付きフイルムユニットの別の構
成例を示す要部説明図である。
【図5】図4に示したセンサ部品の位置決め状態を示す
説明図であり、(A)はパトローネ本体にフイルム感度
検出用のノッチが形成されている場合、(B)はノッチ
が形成されていない場合を表す。
【図6】図4に示した軸受けの形状を示す説明図であ
る。
【図7】センサ部品の別の構成例を示す概略図で、
(A)はスプールの回転が許容される状態、(B)はス
プールの回転が禁止される状態を表す。
【図8】レンズ付きフイルムユニットの外観図である。
【図9】図8に示したユニット本体の分解図である。
【図10】写真フイルムパトローネの構成を示す概略図
である。
【符号の説明】
10 写真フイルムパトローネ 11 パトローネ本体 12 写真フイルム 13 スプール 15 データディスク 17 フイルム使用状態識別用開口 18 フイルム感度検出用ノッチ 20 レンズ付きフイルムユニット 21 ユニット本体 34 パトローネ室 34a,34b 開口 35 フイルムロール室 37 フイルム感度検出位置 40,50 センサ部品 42,52 ロックピン 43,53,63 センサピン 44,56 バネ 62 ロック板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 17/28 G03B 17/28 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影機構を有するユニット本体にパトロ
    ーネ室とフイルムロール室とを設け、製造時に前記パト
    ローネ室にパトローネ本体を組み込むとともにフイルム
    ロール室には写真フイルムがロール状に収納されるレン
    ズ付きフイルムユニットにおいて、 バネの付勢により前記パトローネ室に突出し、パトロー
    ネ室に収納されたパトローネ本体の外壁に設けられた凹
    部の有無に応じて変位するセンサ部材と、このセンサ部
    材の変位に応答し、前記パトローネ本体に回転自在に組
    み込まれたスプールの回転を禁止又は許容するロック部
    材とを備えたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記ロック部材は、パトローネ本体に形
    成された開口からパトローネ本体内に進入し、前記スプ
    ールと一体に回転する回転板に係合してスプールの回転
    を禁止することを特徴とする請求項1記載のレンズ付き
    フイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記凹部の有無は、そのパトローネ本体
    とともに用いられる写真フイルムの感度が、一定値以上
    であるか否かを表す感度標識であることを特徴とする請
    求項2記載のレンズ付きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記センサ部材とロック部材とは互いに
    平行なピン形状をもつ一体化部品で構成され、この一体
    化部品は前記バネによってセンサ部材とロック部材とが
    共にパトローネ室に突出するように付勢され、センサ部
    材がパトローネ本体の凹部に嵌入することによりロック
    部材が前記回転板に係合してスプールの回転を禁止する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載のレンズ付きフイ
    ルムユニット。
  5. 【請求項5】 前記センサ部材とロック部材とは互いに
    平行なピン形状をもつ一体化部品で構成され、この一体
    化部品は前記バネによりセンサ部材がパトローネ室内に
    突出するように回転付勢され、前記凹部のないパトロー
    ネ本体によってセンサ部材がパトローネ室から押し出さ
    れることによりロック部材が前記回転板に係合してスプ
    ールの回転を禁止することを特徴とする請求項2又は3
    記載のレンズ付きフイルムユニット。
JP14876895A 1995-06-15 1995-06-15 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH095940A (ja)

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