JPH0959322A - プロピレン−エチレン−ブテン−1三元共重合体の製造方法 - Google Patents

プロピレン−エチレン−ブテン−1三元共重合体の製造方法

Info

Publication number
JPH0959322A
JPH0959322A JP21865595A JP21865595A JPH0959322A JP H0959322 A JPH0959322 A JP H0959322A JP 21865595 A JP21865595 A JP 21865595A JP 21865595 A JP21865595 A JP 21865595A JP H0959322 A JPH0959322 A JP H0959322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
propylene
dimethoxysilane
butene
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21865595A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Kaminaka
学 紙中
Yoshiyuki Kitajima
佳幸 北島
Junichi Ito
順一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP21865595A priority Critical patent/JPH0959322A/ja
Publication of JPH0959322A publication Critical patent/JPH0959322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低分子量非晶成分の量が少なく、共重合体に含
まれる触媒残査が極めて少なく、且つフィルム及びシー
トに成形した際の耐ブロッキング性、耐衝撃性および低
温ヒートシール性を有するプロピレンエチレンブテン−
1三元共重合体を製造する。 【解決手段】〔A〕マグネシウム、チタン、及びハロゲ
ンを必須成分として含有する固体チタン化合物、〔B〕
有機アルミニウム化合物及び〔C〕t−ブチル(エチ
ル)ジメトキシシランからなる触媒の存在化にプロピレ
ン、エチレン並びにブテン−1をランダム共重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低分子量非晶成分の量
が少なく、フィルムおよびシートに成形した際の、耐ブ
ロッキング性、低温ヒートシール性に優れ、且つ共重合
体中に含まれる触媒残渣が極めて少ないプロピレンエチ
レンブテン−1三元共重合体の製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりプロピレンとエチレンをランダ
ム共重合することにより得られる共重合体は、プロピレ
ンの単独重合体に比べ、耐衝撃性、透明性に優れ、更
に、比較的低融点となるためにヒートシール性が優れる
などの特徴を有しており、各種フィルムに成形すること
により包装材料として幅広く利用されている。
【0003】ところが、従来の製造方法によるプロピレ
ン−エチレンランダム共重合体は、上記用途分野でその
品質面で十分満足すべきものとは言えず、未だ用途によ
ってはその使用が制限される課題があった。例えば、耐
衝撃性、ヒートシール性をより向上させる手段と一般に
ランダム共重合体中のエチレン含有量を高くする方法が
知られているが、エチレン含有量を高くすることによ
り、低分子量非晶成分の副生量が著しく増加し、フィル
ム、シートのべたつき性が増加し、ブロッキング現象を
引き起こすため商品価値を損ねるという課題があった。
一方、該ランダム共重合体の製造に於いても、プロピレ
ンを媒体としたスラリー重合により製造する際には、共
重合体粒子の互着、重合系の粘度の増加により生産性が
低下するばかりか、生産上の重大なトラブルとなる課題
があった。
【0004】このような課題を解決する手段についても
これまでに種々提案されている。例えば、特開昭59−
47210号公報には、プロピレン、エチレン及びブテ
ン−1をランダム共重合することにより、ヒートシール
性に優れ、且つ溶剤可溶性重合体の副生を抑える方法が
開示されている。しかし、この方法で得られた三元共重
合体では低分子量非晶成分の量は比較的低減されるもの
のフィルムに成形された際の耐ブロッキング性は未だ満
足のいくものではなく、低温ヒートシール性と耐ブロッ
キング性のバランスにおいては更に改良が望まれてい
た。
【0005】一方、ポリプロピレン、及び、プロピレン
系共重合体は、一般に、ハロゲン化チタン化合物、有機
アルミニウム化合物よりなる触媒を用いて製造されが、
これら触媒残渣が重合体中に多量に残存した場合には、
成形品の色調が黄色となる外観不良の問題が生じる。特
に、重合体中に塩素原子が多量に残存している場合に
は、重合体に加工助剤、塩素捕捉剤として一般に用いら
れるステアリン酸カルシウム等の金属石鹸が配合された
際、塩素原子と反応してステアリン酸などの脂肪酸を遊
離し、フィルムに成形する場合のロール汚れや目やに現
象を生じフィルムの品質を損なうという課題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、フィルムに成形される際の成形性、低温ヒートシー
ル性、耐衝撃性、耐ブロッキング性に優れ、更に、透明
性、外観等の品質バランスを十分に満足する共重合体の
製造法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を行った。その結果、前記プロピ
レン、エチレン及びブテン−1の重合に於いて、特定の
重合触媒を使用することにより、低分子量非晶成分の量
が少なく、これを成形して得られるフィルムの耐ブロッ
キング性、耐衝撃性、低温ヒートシール性に優れ、且つ
触媒残渣の少ない共重合体を効率良く製造することに成
功し、上記の課題を解決できることを見い出して本発明
を完成した。
【0008】即ち、本発明は、〔A〕マグネシウム、チ
タン及びハロゲンを必須成分として含有する固体チタン
化合物、〔B〕有機アルミニウム化合物、並びに〔C〕
t−ブチル(エチル)ジメトキシシランからなる触媒の
存在下に、プロピレン、エチレンおよびブテン−1をラ
ンダム共重合させることを特徴とするポリプロ−エチレ
ン−ブテン−1三元共重合体(以下、単に三元共重合体
ともいう)の製造方法である。
【0009】尚、本願明細書において、「フィルム」と
は厚みに関して厳密な意味を有するものではなく、シー
トをも含めて総称する場合もある。
【0010】本発明で用いられる固体チタン化合物
〔A〕は、チタン、マグネシウム及びハロゲンを必須成
分として含有する触媒活性の高い固体チタン化合物であ
る。このような触媒活性の高い固体チタン化合物は、ハ
ロゲン化チタン、特に四塩化チタンを種々のマグネシウ
ム化合物に担持させたものが好適に用いられる。この触
媒の製法は公知の方法が何ら制限なく採用される。例え
ば、四塩化チタンを塩化マグネシウムなどのマグネシウ
ム化合物と共粉砕する方法、アルコール、エーテル、エ
ステル、ケトン又はアルデヒド等の電子供与体の存在下
にハロゲン化チタンとマグネシウム化合物とを共粉砕す
る方法、または、溶媒中でハロゲン化チタン、マグネシ
ウム化合物及び電子供与体を接触させる方法等が挙げら
れる。
【0011】かかる固体チタン化合物の製造方法は、例
えば、特開昭56−155206号公報、同56−13
6806、同57−34103、同58−8706、同
58−83006、同58−138708、同58−1
83709、同59−206408、同59−2193
11、同60−81208、同60−81209、同6
0−186508、同60−192708、同61−2
11309、同61−271304、同62−1520
9、同62−11706、同62−72702、同62
−104810等に示されている公知の方法が特に制限
なく採用される。
【0012】次に、本発明において、使用される有機ア
ルミニウム化合物〔B〕も、従来より、オレフィンの重
合に用いられる、公知の有機アルミニウム化合物が何等
制限なく使用できる。例えば、トリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリ−nプロピルアルミ
ニウム、トリ−nブチルアルミニウム、トリ−iブチル
アルミニウム、トリ−nヘキシルアルミニウム、トリ−
nオクチルアルミニウム、トリ−nデシルアルミニウム
等のトリアルキルアルミニウム類、エチルアルミニウム
ジクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、
ジエチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウ
ムブロマイド、ジエチルアルミニウムアイオダイド、ジ
イソブチルアルミニウムクロライド、ジn−プロピルア
ルミニウムクロライド、エチルアルミニウムジブロマイ
ド、エチルアルミニウムジアイオダイド、イソブチルア
ルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウムジブ
ロマイド、イソブチルアルミニウムジアイオダイド等の
ハロゲン原子含有のアルキルアルミニウム類が挙げられ
る。また、モノエトキシジエチルアルミニウム、ジエト
キシモノエチルアルミニウム等のアルコキシアルミニウ
ム類を用いることもできる。
【0013】本発明において、触媒の第3成分〔C〕と
して、t−ブチル(エチル)ジメトキシシランが用いる
ことが極めて重要である。即ち、該第3成分としてt−
ブチル(エチル)ジメトキシシラン以外の化合物では、
得られる三元共重合体の成形体、特にフィルムに成形し
た際のヒートシール性、耐ブロッキング性および耐衝撃
性の向上効果が見られず、本発明の目的を達成すること
が困難となる。
【0014】本発明の三元共重合体の製造方法、上記の
触媒成分の存在下にプロピレンとエチレンとブテン−1
の三元ランダム共重合を行うことにより実施される。
【0015】上記の重合方法は、該特定の触媒をするも
のであれば、公知の条件が特に制限なく採用される。
【0016】例えば、三元共重合体の低温トルエン可溶
分をより低減させ、且つ重合により得られる重合体粒子
の粒子性状を向上させるためには三元ランダム共重合を
施すに先立ってチタン化合物〔A〕をプロピレンまたは
他のαーオレフィンにより予備重合を施すことが有効で
ある。該予備重合の条件は特に限定されるものではない
が、下記の条件で行われることがより好ましい。即ち、 〔A〕チタン化合物 〔B〕有機アルミニウム化合物 〔D〕一般式〔I〕 R1 nSi(OR24-n 〔I〕 (ここで、R1およびR2は、同一または異なる炭素数1
〜20の炭化水素基である。)で示される有機ケイ素化
合物および、必要に応じ、 〔E〕一般式〔II〕 R3I 〔II〕 (ここで、R3は、ヨウ素原子であるかあるいは炭素数
1〜20の炭化水素基である。)で示されるヨウ素化合
物の存在下にプロピレンまたは他のα−オレフィンを
〔A〕チタン化合物の1g当たり0.1〜50gを重合
せしめる方法が好適である。
【0017】上記の予備重合で用いられる〔B〕有機ア
ルミニウム化合物は、上記に示した化合物をそのまま採
用することができる。
【0018】また、予備重合で使用する有機アルミニウ
ム化合物〔B〕の使用量は特に制限されるものではない
が、一般にチタン化合物中のTi原子に対しAl/Ti
(モル比)で1〜100であることが好ましく、さらに
3〜10であることが好ましい。
【0019】さらに、有機ケイ素化合物〔D〕は、前記
一般式〔I〕で示される化合物を何ら制限なく採用され
るが、ランダム共重合に用いられるt−ブチル(エチ
ル)ジメトキシシラン以外の化合物を用いることが得ら
れる三元共重合体粒子の互着を防止でき、粒子性状をよ
り向上させることができるためにより好ましい態様とな
る。
【0020】前記有機ケイ素化合物を示す一般式中、R
1およびR2で示される炭素数1〜20の炭化水素基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ペン
チル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、お
よび後述するようなシクロペンチル基、アルキル基置換
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アルキル基置換
シクロヘキシル基、t−ブチル基、t−アミル基、フェ
ニル基、アルキル置換フェニル基等が挙げられる。
【0021】本発明において好適に用いられる有機ケイ
素化合物を例示すると次の通りである。例えば、トリメ
チルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、ジt
−ブチルジメトキシシラン、ジt−アミルジメトキシシ
ラン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、ジ(2−メ
チルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ジ(3−メチ
ルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ジ(2−エチル
シクロペンチル)ジメトキシシラン、ジ(2,3−ジメ
チルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ジ(2,4−
ジメチルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ジ(2,
5−ジメチルシクロペンチル)ジメトキシシラン、ジ
(2,3−ジエチルシクロペンチル)ジメトキシシラ
ン、ジ(2,3,4−トリメチルシクロペンチル)ジメ
トキシシラン、ジ(2,3,5−トリメチルシクロペン
チル)ジメトキシシラン、ジ(2,3,4−トリエチル
シクロペンチル)ジメトキシシラン、ジ(テトラメチル
シクロペンチル)ジメトキシシラン、ジ(テトラエチル
シクロペンチル)ジメトキシシラン、ジ(2−メチルシ
クロヘキシル)ジメトキシシラン、ジ(3−メチルシク
ロヘキシル)ジメトキシシラン、ジ(4−メチルシクロ
ヘキシル)ジメトキシシラン、ジ(2−エチルシクロヘ
キシル)ジメトキシシラン、ジ(2,3−ジメチルシク
ロヘキシル)ジメトキシシラン、ジ(2,4−ジメチル
シクロヘキシル)ジメトキシシラン、ジ(2,5−ジメ
チルシクロヘキシル)ジメトキシシラン、ジ(2,6−
ジメチルシクロヘキシル)ジメトキシシラン、ジ(2,
3−ジエチルシクロヘキシル)ジメトキシシラン、ジ
(2,3,4−トリメチルシクロヘキシル)ジメトキシ
シラン、ジ(2,3,5−トリメチルシクロヘキシル)
ジメトキシシラン、ジ(2,3,6−トリメチルシクロ
ヘキシル)ジメトキシシラン、ジ(2,4,5−トリメ
チルシクロヘキシル)ジメトキシシラン、ジ(2,4,
6−トリメチルシクロヘキシル)ジメトキシシラン、ジ
(2,3,4−トリエチルシクロヘキシル)ジメトキシ
シラン、ジ(2,3,4,5−テトラメチルシクロヘキ
シル)ジメトキシシラン、ジ(2,3,4,6−テトラ
メチルシクロヘキシル)ジメトキシシラン、ジ(2,
3,5,6−テトラメチルシクロヘキシル)ジメトキシ
シラン、ジ(2,3,4,5−テトラエチルシクロヘキ
シル)ジメトキシシラン、ジ(ペンタメチルシクロヘキ
シル)ジメトキシシラン、ジ(ペンタエチルシクロヘキ
シル)ジメトキシシラン、t−アミルメチルジメトキシ
シラン、シクロペンチルメチルジメトキシシラン、シク
ロペンチルエチルジメトキシシラン、シクロペンチルイ
ソブチルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキ
シシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、シ
クロヘキシルエチルジメトキシシラン、シクロヘキシル
イソブチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシ
ラン、フェニルメチルジメトキシシラン、エチルトリメ
トキシシラン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリ
メトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、デ
シルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、t−ブチルトリエトキシシラン、n−ブチルトリ
エトキシシラン、シクロペンチルトリメトキシシラン、
シクロヘキシルトリメトキシシラン、シクロペンチルト
リエトキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、ケイ酸エチル、ケイ
酸ブチルなどを挙げることができる。
【0022】更に、予備重合で用いる有機ケイ素化合物
の使用量は特に制限されるものではないが、一般にはチ
タン化合物中のTi原子に対しSi/Ti(モル比)で
0.1〜100であることが好ましく、0.5〜10で
あることが好ましい。
【0023】更にまた、予備重合において、得られる三
元共重合体の低温トルエン可溶分量をより低下させるた
めにヨウ素化合物〔E〕を用いることが好ましい。
【0024】ヨウ素化合物〔E〕は、前記一般式〔II〕
で示される化合物が何等制限なく採用される。前記一般
式〔II〕中のR3は、ヨウ素原子であるかあるいは炭素
数1〜20の炭化水素基であり、炭化水素基の場合はア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはアリール
基等の炭化水素基である。本発明において好適に使用で
きるヨウ素化合物を具体的に例示すれば、例えば、ヨウ
素、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル、ヨ
ウ化ブチル、ヨウ化ベンゼン、p−ヨウ化トルエン等で
ある。中でもヨウ素、ヨウ化メチル、ヨウ化エチルなど
が好ましい。
【0025】前記予備重合で用いるヨウ素化合物の使用
量は特に制限されないが、一般にはチタン化合物中のT
i原子に対し、I/Ti(モル比)で0.1〜100で
あることが好ましく、さらに0.5〜50であることが
好ましい。
【0026】また、予備重合で用いる上記の各成分は逐
次添加されてもよく、一括混合されたものを用いても良
い。逐次添加の場合の添加順序は特に限定されない。
【0027】予備重合でのプロピレンまたはα−オレフ
ィンの重合量は、チタン化合物1g当り0.1〜50
g、好ましくは1〜20gの範囲であり、工業的には1
〜10gの範囲が好適である。上記予備重合で用いられ
るプロピレン以外のα−オレフィンとしては、エチレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1等の直鎖
状α−オレフィンの他に3−メチルブテン−1、4−メ
チルペンテン−1、ビニルシクロアルカン等の分岐αー
オレフィンが挙げられる。また、上記のプロピレンまた
はα−オレフィンを2種類以上同時に使用することも可
能である。また、予備重合で水素を共存させることも可
能である。
【0028】予備重合は、通常、スラリー重合を適用さ
せるのが好ましく、溶媒として、ヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンなどの飽和脂肪族
炭化水素もしくは芳香族炭化水素を単独で、又はこれら
の混合溶媒を用いることができる。また、予備重合温度
は、一般に−20〜100℃、特に0〜60℃の温度が
好ましく、予備重合を多段階に行う場合には各段で異な
る温度の条件下で行ってもよい。更に、予備重合時間
は、予備重合温度及び予備重合での重合量に応じ適宜決
定すればよく、予備重合における圧力は限定されるもの
ではないが、スラリー重合の場合は、一般に大気圧〜5
kg/cm2程度である。
【0029】予備重合は、回分、半回分、連続のいずれ
の方法で行ってもよい。予備重合終了時には、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等
の飽和脂肪族炭化水素もしくは芳香族炭化水素を単独
で、又は混合溶媒で洗浄することが好ましく、洗浄回数
は通常の場合5〜6回が好ましい。
【0030】本発明において、プロピレンとエチレンと
ブテン−1の三元ランダム共重合は上記予備重合を行っ
た場合、得られる予備重合触媒、〔B〕有機アルミニウ
ム化合物及び〔C〕t−ブチル(エチル)ジメトキシシ
ラン
【0031】
【化1】
【0032】の存在下に、また、予備重合を行わなかっ
た場合、〔A〕前記の固体チタン化合物、〔B〕有機ア
ルミニウム化合物及び〔C〕t−ブチル(エチル)ジメ
トキシシランの存在下に本重合が行われる。
【0033】上記製造方法においては、触媒成分として
該t−ブチル(エチル)ジメトキシシランを使用するこ
とにより、得られる三元共重合体は、重合後、溶剤によ
る抽出、分別、洗浄等の処理をしない場合においても、
低温トルエン可溶分が前記範囲の低い値を示す。また、
かかる方法により得られる三元共重合体は、重合後、溶
剤による抽出、分別、洗浄等の後処理をしない場合で
も、原子の濃度が前記した低い値を示す。
【0034】本発明における本重合における重合条件
は、本発明の効果が認められる限り特に制限されず、公
知の方法を採用することができるが、一般には次の条件
が好ましい。
【0035】また、有機アルミニウム化合物〔B〕の使
用量も特に制限されない。予備重合を採用した場合を例
に挙げれば、固体チタン化合物中のTi原子に対しAl
/Ti(モル比)で10〜1000であることが好まし
く、さらには20〜500であることが好適である。
【0036】更に、t−ブチル(エチル)ジメトキシシ
ラン〔C〕の使用量も特に制限されるものではないが、
一般にはチタン化合物のTi原子に対しSi/Ti(モ
ル比)で0.1〜1000であることが好ましく、さら
に1〜100であることが好ましい。
【0037】上記方法において、これら本重合に用いら
れる成分の添加順序はとくに制限されない。例えば、有
機アルミニウム化合物と有機ケイ素化合物を混合して用
いても差し支えない。
【0038】また、本重合における重合温度は20〜2
00℃、好ましくは50〜150℃であり、分子量調節
剤として水素を共存させることもできる。また、重合
は、スラリー重合、無溶媒重合、及び気相重合にも適用
でき、回分式、半回分式、連続式のいずれの方法でもよ
く、更に重合を条件の異なる2段以上に分けて行うこと
もできる。
【0039】本発明の製造方法によって得られる三元共
重合体のメルトフローレイトは、0.1〜30g/10
分とすることが好ましい。即ち、0.1g/10分以下
では溶融流動性に劣り、また30g/10分以上では、
溶融張力に劣り、いずれも成形性が低下する傾向があ
る。特に、成形性を勘案すると、好ましい範囲は、0.
3〜25g/10分、更に好ましくは、0.5〜20g
/10分である。
【0040】本発明の製造方法において得られる三元共
重合体は、実質的にプロピレン、エチレン及びブテン−
1に基づく単量体単位から構成されるランダム共重合体
であり、共重合体中に含有されるエチレンに基づく単量
体単位(以下、単に「エチレン単位」ともいう)は、1
〜10モル%、ブテン−1に基づく単量体単位(以下、
単に「ブテン−1単位」ともいう)は、1〜6モル%と
なるように原料の供給割合を調節することが望ましい。
即ち、上記組成を外れた場合には、フィルムに成形した
場合のヒートシール性と耐ブロッキング性を勘案したバ
ランスが十分に発揮されないために好ましくない。例え
ば、エチレン単位又はブテン−1単位がそれぞれ1モル
%未満では、これを使用して得られるフィルムにおける
ヒートシール性、透明性が低下する傾向がある。一方、
エチレン単位が10モル%を越える場合、又はブテン−
1単位が6モル%を越える場合には、耐ブロッキング
性、ヤング率が低下する傾向がある。上記の品質バラン
スを勘案し、より好ましい組成範囲は、エチレン単位
が、1.2〜8モル%、更に好ましくは、1.5〜6モ
ル%であり、ブテン−1単位は、1.5〜5.5モル
%、更に好ましくは、2〜5モル%の範囲である。
【0041】本発明の製造方法によって得られる三元共
重合体は、共重合体中に残存する触媒残渣が少なく、塩
素捕捉剤として金属石鹸を用いた場合の脂肪酸の遊離に
よるロール汚れがなく、且つ色調、外観にも優れること
も特徴である。即ち、本発明の方法によれば、使用する
触媒の高い活性により、得られる三元共重合体中に存在
するチタン原子を3ppm以下、特に2ppm以下とす
ることが可能である。一方、塩素原子の濃度は30pp
m以下、特に、20ppm以下とすることが可能であ
る。
【0042】上記チタン原子の濃度が3ppmを越える
場合には、得られる成形体の色調が黄色なり、また、塩
素原子の濃度が、30ppmを越えると、添加した金属
石鹸から脂肪酸が遊離し、フィルムおよびシートへの成
型時、装置のロール汚れを生じてフィルムの外観不良の
原因となることがあり、本発明の製造方法によれば、か
かる問題を効果的に防止することができる。
【0043】尚、これらの原子の濃度は、蛍光X線法に
よって測定した値である。本発明の三元共重合体につい
てこれらの値は、重合により得られた三元共重合体その
ものについての値である。
【0044】また、本発明製造方法による三元共重合体
は、低温トルエン可溶分量で示される低分子量非晶成分
の量が少ないという特徴をも有する。本発明の三元共重
合体の低温トルエン可溶分量S(wt%)の値は、エチ
レンに基づく単量体単位E(モル%)との関係に於い
て、下記式、 S≦0.37×E+1.5 を満足する。
【0045】かかる低温トルエン可溶分量が上記の関係
式の範囲外では、成形品のべたつき性、耐ブロッキング
性が低下する傾向があり、本発明の方法によって得られ
た三元共重合体は、優れた特性を有するものである。
【0046】特に本発明の製造方法により得られる三元
共重合体の好ましい範囲は、 S≦0.37×E+1.0 であり、更に好ましくは、 S≦0.35×E+1.0 である。
【0047】尚、本発明の製造法による三元共重合体の
低温トルエン可溶分量S(wt%)の値は、該三元共重
合体をトルエンに100℃で完全に溶かした後、−18
℃に冷却後、静置して析出した成分は濾別し、トルエン
溶液よりトルエンを完全に蒸発することによりトルエン
可溶分量を得、これより下記式により求めた値である。
【0048】S=(可溶分の量(g)/使用した三元共
重合体の量(g))×100 更に、本発明の製造方法によって得られる三元共重合体
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)で測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)の比(Mw/Mn)で表される分子量分布が
4.0以上であるものが好ましい。Mw/Mnが4.0
未満では、溶融張力が低下し、加工性が低下するばかり
か、フィルムに成形した場合のヤング率が低下し好まし
くない。
【0049】
【効果】本発明の製造方法により得られる三元共重合体
は、低分子量の非晶成分が少なく、重合体中に残存する
触媒残渣が極めて少なく、且つフィルム等の成形体に成
形した際の耐ブロッキング性、耐衝撃性および低温ヒー
トシール性において優れた特性を有する。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例を掲げて説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。以下の実施例において用いた測定方法について
説明する。
【0051】(1)メルトフロ−レイト(以下、MFR
と略す) ASTM D−790に準拠した。
【0052】(2)エチレンおよびブテン−1含有量 赤外分光法により測定した。
【0053】(3)低温トルエン可溶分量 ポリマー1gをトルエン100ccに加え攪拌しながら
100℃まで昇温した後、更に30分攪拌を続け、ポリ
マーを完全に溶かした後、トルエン溶液を−18℃、2
4時間放置した。析出物は濾別し、トルエン溶液を完全
に留去することで可溶分を得た。上記測定値より、低温
トルエン可溶分量S(wt%)を下記式S=(トルエン
可溶分(g)/使用したホ゜リマー量(g))×100によ
り算出した。
【0054】(4)重合体中の残存チタン濃度、塩素濃
度の測定 ポリマー約10gを230℃でプレス成形を行い、円盤
状のシートを作成した後、理学電機社製全自動蛍光X線
分析装置システム3080を用い測定を行った。
【0055】(5)嵩比重 JIS K6721に準拠した。
【0056】(6)ブロッキング性 2枚のフィルムまたはシート(12cm×12cm)を
重ね合わせ、10kgの荷重をかけて温度40℃、湿度
90%RHの雰囲気に24時間放置後、4cm×4cm
にサンプルを切り出し、引張り試験機(速度:100m
m/min)で剥離強度を測定した。
【0057】(7)ヒートシール温度 2枚のフィルムをヒートシーラーを用いて所定の温度で
1kg/cm2の荷重をかけ1秒間圧着して得た幅15
mmの試料を引張り試験機(速度:100mm/mi
n)で剥離強度を測定し剥離抵抗力が300g/15m
mの時の温度をヒートシール温度とした。
【0058】(8)デュポン衝撃強度 デュポン衝撃測定装置を用いて23℃で撃芯半径1/4
インチで行った。
【0059】(9)ロールの汚れ 8時間連続製膜後、目視により判定した。
【0060】実施例1 〔チタン化合物の調製〕チタン成分の調製法は、特開昭
58−83006号公報の実施例1の方法に準じて行っ
た。即ち、無水塩化マグネシウム0.95g(10mm
ol)、デカン10ml、及び2−エチルヘキシルアル
コール4.7ml(30mmol)を125℃で2時間
加熱攪拌した。この溶液中に無水フタル酸0.55g
(6.75mmol)を添加し、125℃にて更に1時
間攪拌混合を行い均一溶液とした。室温まで冷却した
後、120℃に保持された四塩化チタン40ml(0.
36mol)中に1時間にわたって全量滴下装入した。
その後、この混合溶液の温度を2時間かけて110℃に
昇温し、110℃に達したところでジイソブチルフタレ
ート0.54mlを添加し、これより2時間110℃に
て攪拌下に保持した。2時間の反応終了後、濾過し固体
部を採取し、この固体部を200mlのTiCl4にて
再懸濁させた後、再び110℃で2時間の加熱反応を行
った。反応終了後、再び熱濾過にて固体部を採取し、デ
カン及びヘキサンにて、洗液中に遊離のチタン化合物が
検出されなくなるまで十分洗浄した。固体Ti触媒の組
成はチタン2.1重量%、塩素57重量%、マグネシウ
ム18.0%、及びジイソブチルフタレート21.9重
量%であった。
【0061】〔予備重合〕N2置換を施した内容積1l
のオートクレーブに、精製n−ヘキサン200ml、ト
リエチルアルミニウム50mmol、ジフェニルジメト
キシシラン10mmol、ヨウ化エチル50mmol、
及び固体Ti触媒成分をTi原子換算で5mmol装入
した後、プロピレンを固体触媒成分1gに対し3gとな
るように30分間連続的にオートクレーブに導入した。
なお、この間の温度は15℃に保持した。30分後に反
応を停止し、オートクレーブ内をN2で充分に置換し
た。得られたスラリーの固体部分を精製n−ヘキサンで
4回洗浄し、チタン含有ポリプロピレンを得た。分析の
結果、固体Ti触媒成分1gに対し2.1gのプロピレ
ンが重合されていた。
【0062】〔本重合〕内容積2m3の重合槽にプロピ
レンを545kg及びブテン−1を55kg装入し、ト
リエチルアルミニウム612mmol、t−ブチル(エ
チル)ジメトキシシラン306mmol、更に水素ガス
を導入した後、重合槽の内温を55℃に昇温した。つい
でエチレンを導入し、チタン含有ポリプロピレンをTi
原子として1.5mmol装入した。続いてオートクレ
ーブの内温を70℃まで昇温しエチレンガス濃度を一定
に保つようにエチレンを供給しながら2時間重合を行っ
た。重合終了後、未反応のプロピレンをパージし、白色
顆粒状の重合体を得た。得られた重合体は70℃で1時
間の乾燥を行った。結果を表1に示した。
【0063】〔造粒〕得られたプロピレンエチレンブテ
ン−1ランダム共重合体100重量部に、酸化防止剤と
して2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.1重
量部、塩素補足剤としてステアリン酸カルシウム0.0
5重量部、ブロッキング防止剤としてサイロイド55
(平均粒径2.73μm)0.15重量部、滑剤として
エルカ酸アミド0.06重量部を添加し、ヘンシェルミ
キサーで5分間混合した後、スクリュ−径65mmφの
押出造粒機を用いて230℃で押し出し、ペレットを造
粒し原料ペレットを得た。
【0064】〔フィルムの作成〕造粒したプロピレンエ
チレンブテン−1共重合体ペレットを用いて以下の方法
で無延伸フィルムを作成した。原料ペレットをスクリュ
ー径40mmφのTダイ製膜機でダイ温度230℃で溶
融押出しを行い、表面温度37℃の冷却ロールで冷却し
厚み30μmの無延伸フィルムを得た。得られたフィル
ムは成形後、24時間後に物性測定を行った。結果を表
3に示した。
【0065】〔シートの作成〕造粒したプロピレンエチ
レンブテン−1共重合体ペレットを用いて以下の方法で
無延伸シートを作成した。原料ペレットをスクリュー径
40mmφのTダイ製膜機でダイ温度230℃で溶融押
出しを行い、表面温度20℃の冷却ロールで冷却し厚み
0.5mmの無延伸シートを得た。得られたシートは成
形後、24時間後に物性測定を行った。結果を表4に示
した。
【0066】実施例2 実施例1の予備重合においてヨウ化エチルに変えてヨウ
素を50mmol用いた以外は、実施例1と同様の方法
で行った。結果を表2、3及び4に示した。
【0067】実施例3 実施例1の予備重合においてヨウ化エチルを用いなかっ
たほかは、実施例1と同様の方法で行った。結果を表
2、3及び4に示した。
【0068】実施例4〜6 実施例1の本重合においてエチレンガス濃度を変え、ポ
リマー中のエチレン含量を1.5モル%(実施例4)、
3.5モル%(実施例5)、6.0モル%(実施例6)
とした以外は、実施例1と同様の方法で行った。結果を
表2、3及び4に示した。
【0069】実施例7、8 実施例1の本重合においてブテン−1装入量を変え、ポ
リマー中のブテン−1含量を1.5モル%(実施例
7)、5.0モル%(実施例8)とした以外は実施例1
と同様の方法で行った。結果を表2、3及び4に示し
た。
【0070】実施例9、10 実施例1において水素ガス濃度を変え、MFRを0.5
g/分(実施例9)、20g/分(実施例10)とした
以外は実施例1と同様の方法で行った。
【0071】結果を表、2、3及び4に示した。
【0072】比較例1 〔予備重合〕N2置換を施した内容積1lのオートクレ
ーブに、精製n−ヘキサン200ml、ジエチルアルミ
ニウムクロライド50mmol、及び丸紅ソルベー社製
三塩化チタンを3.5g挿入した後、プロピレンを固体
触媒成分1gに対し3gとなるように30分間連続的に
オートクレーブに導入した。なお、この間の温度は15
℃に保持した。30分後に反応を停止し、オートクレー
ブ内をN2で充分に置換した。得られたスラリーの固体
部分を精製n−ヘキサンで4回洗浄し、チタン含有ポリ
プロピレンを得た。分析の結果、三塩化チタン触媒成分
1gに対し2.1gのプロピレンが重合されていた。
【0073】〔本重合〕内容積2m3の重合槽にプロピ
レンを545kg、及びブテン−1を55kg装入し、
ジエチルアルミニウムクロライド612mmol、更に
水素ガスを導入した後、重合槽の内温を60℃に昇温し
た。ついでエチレンを導入し、チタン含有ポリプロピレ
ンを三塩化チタン換算で20g装入した。続いてオート
クレーブの内温を70℃まで昇温しエチレンガス濃度を
一定に保つようにエチレンを供給しながら2時間重合を
行った。重合終了後、未反応のプロピレンをパージし、
白色顆粒状の重合体を得た。得られた重合体は70℃で
1時間の乾燥を行った。結果を表2、3及び4に示し
た。
【0074】実施例11〜18 実施例1の予備重合においてジフェニルジメトキシシラ
ンの代わりに表1に示す様に、シクロヘキシルメチルジ
メトキシシラン(実施例11)、ジシクロヘキシルジメ
トキシシラン(実施例12)、フェニルメチルジメトキ
シシラン(実施例13)、シクロヘキシルエチルジメト
キシシラン(実施例14)、トリメチルメトキシシラン
(実施例15)、フェニルトリエトキシシラン(実施例
16)、ケイ酸エチル(実施例17)、t−ブチル(エ
チル)ジメトキシシラン(実施例18)を用いた他は、
実施例1と同様に行った。
【0075】結果を表2、3及び4に示した。
【0076】比較例2〜6 実施例1の本重合で用いたt−ブチル(エチル)ジメト
キシシランに代えて、表1に示したシラン化合物を用い
た以外は実施例1と同様に行った。結果を表2、3及び
4に示した。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
【0080】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の代表的な重合手順を示すフロ
ーチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 〔A〕マグネシウム、チタン及びハロゲ
    ンを必須成分として含有する固体チタン化合物、〔B〕
    有機アルミニウム化合物、並びに〔C〕t−ブチル(エ
    チル)ジメトキシシランからなる触媒の存在下に、プロ
    ピレン、エチレン及びブテン−1をランダム共重合する
    ことを特徴とするプロピレン−エチレン−ブテン−1三
    元共重合体の製造方法。
JP21865595A 1995-08-28 1995-08-28 プロピレン−エチレン−ブテン−1三元共重合体の製造方法 Pending JPH0959322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21865595A JPH0959322A (ja) 1995-08-28 1995-08-28 プロピレン−エチレン−ブテン−1三元共重合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21865595A JPH0959322A (ja) 1995-08-28 1995-08-28 プロピレン−エチレン−ブテン−1三元共重合体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0959322A true JPH0959322A (ja) 1997-03-04

Family

ID=16723354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21865595A Pending JPH0959322A (ja) 1995-08-28 1995-08-28 プロピレン−エチレン−ブテン−1三元共重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0959322A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001114814A (ja) * 1999-10-19 2001-04-24 Idemitsu Petrochem Co Ltd オレフィン重合触媒、オレフィン重合体の製造方法及びオレフィン重合体
US10227427B2 (en) * 2014-01-17 2019-03-12 Borealis Ag Process for preparing propylene/1-butene copolymers

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001114814A (ja) * 1999-10-19 2001-04-24 Idemitsu Petrochem Co Ltd オレフィン重合触媒、オレフィン重合体の製造方法及びオレフィン重合体
US10227427B2 (en) * 2014-01-17 2019-03-12 Borealis Ag Process for preparing propylene/1-butene copolymers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101171128B1 (ko) 마그네슘 화합물, 올레핀 중합용 촉매 및 올레핀 중합체의제조 방법
KR100474452B1 (ko) 프로필렌-에틸렌랜덤공중합체,이의제조방법및이의필름
US5159021A (en) Process for producing polypropylene and stretched polypropylene film
JPH0370710A (ja) α―オレフイン重合体の製造
EP0360497B1 (en) Olefin polymerization catalyst, component thereof and process for polymerizing olefins with the catalyst, the film and injection-molded article from the obtained polyolefin
JP2882237B2 (ja) ポリプロピレンランダム共重合体及びそのフィルム
JP4204676B2 (ja) プロピレン系樹脂並びにそれを用いたフィルム及び積層体
JP3777203B2 (ja) プロピレン−エチレン−ブテン−1三元共重合体及びその製造方法
CN1237591A (zh) 聚烯烃树脂组合物和其拉伸薄膜
JPH0959322A (ja) プロピレン−エチレン−ブテン−1三元共重合体の製造方法
JPH07309913A (ja) ポリプロピレン
JPH09208629A (ja) プロピレン系共重合体及びそれからなるフィルム
JP7096682B2 (ja) ポリプロピレン組成物および成形品
JPH0952909A (ja) プロピレン系ランダム共重合体及びその製造方法
JP4244433B2 (ja) ポリオレフィン系積層ストレッチフィルム
JP4240870B2 (ja) プロピレン−エチレンランダム共重合体及びその製造方法
JPH0959321A (ja) プロピレン系ランダム共重合体及びその製造方法
JPH10204232A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物
JPH11335421A (ja) プロピレン系ランダム共重合体およびその製造方法
JP3688081B2 (ja) ポリプロピレン樹脂組成物
JP2883356B2 (ja) 3―メチル―1―ブテン重合体単位含有組成物
JP4059803B2 (ja) ポリプロピレン樹脂組成物および二軸延伸フィルム
JPH10158319A (ja) ポリプロピレンの製造方法
JP2000063457A (ja) プロピレン−エチレンブロック共重合体
JP2883357B2 (ja) ポリプロピレンフィルム