JPH0958471A - 地上送信器、地上装置及び車両制御装置 - Google Patents

地上送信器、地上装置及び車両制御装置

Info

Publication number
JPH0958471A
JPH0958471A JP21177895A JP21177895A JPH0958471A JP H0958471 A JPH0958471 A JP H0958471A JP 21177895 A JP21177895 A JP 21177895A JP 21177895 A JP21177895 A JP 21177895A JP H0958471 A JPH0958471 A JP H0958471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
emergency stop
frequency
vehicle
carrier signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21177895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3422395B2 (ja
Inventor
Jun Yagi
遵 八木
Kenji Fujita
健治 藤田
Toshihiro Uchida
敏博 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd, East Japan Railway Co filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP21177895A priority Critical patent/JP3422395B2/ja
Publication of JPH0958471A publication Critical patent/JPH0958471A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3422395B2 publication Critical patent/JP3422395B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル送信システムにおいて、非常停止信
号の識別時間の短縮化を可能にし得る地上送信器、地上
装置及び車両制御装置を提供する。 【解決手段】 信号発生回路1は、周波数の異なる2つ
のキャリア信号F1、F2を発生する。第1のキャリア
信号F1及び第2のキャリア信号F2の周波数は、上り
線及び下り線に割り当てられる周波数f1、f2のそれ
ぞれに個別に対応する。第1のキャリア信号F1の周波
数は、車両の進行方向に応じて設定される。車両を非常
停止させるべき非常停止条件が成立しない場合には、制
御情報に応じたデジタル信号S1によって、第1のキャ
リア信号F1の周波数を変化させた制御信号S2を軌道
回路2に出力し、非常停止条件が成立した場合には、第
2のキャリア信号F2を非常停止信号S3として軌道回
路2に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上送信器、地上
装置及び車両制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動列車制御装置等の車両制御装置は、
車両制御の高度化に伴なう情報量の増加に対応するた
め、制御情報をデジタル化して送信するデジタル送信シ
ステムを採用する。デジタル送信システムでは、一つの
制御情報(以下電文と称する。)が、例えばスタートフ
ラグ(8ビット)、データ(48ビット)、CRCC
(Cyclic Redundancy Check Character 、16ビッ
ト)、エンドフラグ(8ビット)で構成される。一つの
電文を識別する場合は、受信した電文がノイズの混入に
より誤りを生じていないかをCRC検定でチェックし、
連続して入力された4電文のうち2電文がCRC検定を
合格し、かつ、合格電文の内容が一致しているかを4C2
検定でチェックし、これらを合格した電文を正しい電
文として認定した上でデータの解析を行なう。このた
め、一つの制御情報を地上側または車上側から送信して
車上側または地上側でその制御情報を識別するまでの時
間が長くなる。現行の車両制御装置では、制御情報の識
別に約1秒かかっている。このため、車両を非常停止さ
せるときに、ブレーキ制御が遅れ、車両が停止するまで
に長い距離を必要とする。その結果、車両の運行間隔が
制限され、高密度運転の障害となっている。
【0003】また、折り返し駅においては、逆方向への
誤出発を防止するため、地上側に誘導ループと非常停止
用の送信器とを敷設し、非常停止用の送信器が発生した
非常停止信号を誘導ループから送信するようになってい
る。このため、折り返し駅の設備が大掛りになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、デジ
タル送信システムにおいて、非常停止信号の識別時間の
短縮化を可能にし得る地上送信器、地上装置及び車両制
御装置を提供することである。
【0005】本発明のもう一つの課題は、逆方向への誤
出発を防止し得る地上装置及び車両制御装置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る地上送信器は、信号発生回路を含み、
軌道回路に信号を出力する。前記信号発生回路は、周波
数の異なる2つのキャリア信号を発生し、第1のキャリ
ア信号及び第2のキャリア信号の周波数が上り線及び下
り線に割り当てられる周波数のそれぞれに個別に対応
し、第1のキャリア信号の周波数が車両の進行方向に応
じて設定される。前記信号発生回路は、前記車両を非常
停止させるべき非常停止条件が成立しない場合に、制御
情報に応じたデジタル信号によって、第1のキャリア信
号の周波数を変化させた制御信号を出力し、非常停止条
件が成立した場合に、第2のキャリア信号を非常停止信
号として出力する。
【0007】前記信号発生回路は、好ましくは、デジタ
ル信号発生回路と、第1のキャリア信号発生回路と、第
2のキャリア信号発生回路と、変調回路とを含む。前記
デジタル信号発生回路は、前記制御情報に対応する前記
デジタル信号を発生する。前記第1のキャリア信号発生
回路は、上り線または下り線に割り当てられた周波数に
対応する前記第1のキャリア信号を発生する。前記第2
のキャリア信号発生回路は、前記第1のキャリア信号発
生回路とは逆の下り線または上り線に割り当てられた周
波数に対応する前記第2のキャリア信号を発生する。前
記変調回路は、前記デジタル信号によって、前記第1の
キャリア信号の周波数を変化させ、上り線または下り線
の前記制御信号を得る。
【0008】別の好ましい例では、前記信号発生回路
は、更に選択回路を含む。前記選択回路は、前記非常停
止条件が成立しない場合に、上り方向または下り方向に
応じて前記第1のキャリア信号または前記第2のキャリ
ア信号を択一的に選択して前記変調回路に供給し、前記
非常停止条件が成立した場合に、選択されない前記第2
のキャリア信号または前記第1のキャリア信号を前記変
調回路に供給する。前記変調回路は、前記非常停止条件
が成立しない場合に、前記デジタル信号によって、供給
された前記第1のキャリア信号または前記第2のキャリ
ア信号の周波数を変化させた上り線または下り線の前記
制御信号を出力し、前記非常停止条件が成立した場合
に、供給された前記第2のキャリア信号または前記第1
のキャリア信号を変調しないで前記非常停止信号を出力
する。
【0009】本発明に係る地上装置は、軌道と、複数の
地上送信器とを含む。前記軌道は、複数の閉塞区間に区
画され、前記閉塞区間のそれぞれが軌道回路を構成す
る。前記地上送信器のそれぞれは、本発明に係る地上送
信器で構成され、それぞれの閉塞区間の進路前方の閉塞
境界または進路前方及び進路後方の両閉塞境界に接続さ
れ、上り方向または下り方向に応じた前記制御信号及び
非常停止信号を送信する。
【0010】本発明に係る車両制御装置は、地上装置
と、車上装置とを含む。前記地上装置は、上述した本発
明に係る地上装置で構成される。前記車上装置は、前記
制御信号を解読して前記制御信号に応じた制御出力を行
ない、前記非常停止信号の周波数に基づき非常停止を識
別して非常停止出力を行なう。
【0011】前記車上装置は、好ましくは、受電器と、
制御信号処理回路と、非常停止信号処理回路とを含む。
前記受電器は、車両の上り方向の先頭部分に設けられ、
上り方向に応じた前記制御信号及び前記非常停止信号を
受信する。前記制御信号処理回路は、前記制御信号を解
読して上りの制御出力を行なう。前記非常停止信号処理
回路は、前記非常停止信号の周波数に基づき非常停止を
識別して上りの非常停止出力を行なう。
【0012】前記車上装置は、更に好ましくは、別の受
電器と、別の制御信号処理回路と、別の非常停止信号処
理回路とを含む。前記別の受電器は、前記受電器とは逆
の下り方向の先頭部分に設けられ、下り方向に応じた前
記制御信号及び前記非常停止信号を受信する。前記別の
制御信号処理回路は、前記制御信号を解読して下りの制
御出力を行なう。前記別の非常停止信号処理回路は、前
記非常停止信号の周波数に基づき非常停止を識別して下
りの非常停止出力を行なう。
【0013】更に好ましい例では、前記受電器は、下り
方向の前記制御信号を受信する。前記非常停止信号処理
回路は、前記車両が下り方向に走行しようとするとき
に、下り方向の前記制御信号の周波数に基づき非常停止
出力を行なう。前記別の受電器は、上り方向の前記制御
信号を受信する。前記別の非常停止信号処理回路は、前
記車両が上り方向に走行しようとするときに、上り方向
の前記制御信号の周波数に基づき非常停止出力を行な
う。
【0014】上述のように、信号発生回路は、周波数の
異なる2つのキャリア信号を発生し、車両を非常停止さ
せるべき非常停止条件が成立しない場合に、制御情報に
応じたデジタル信号によって、第1のキャリア信号の周
波数を変化させた制御信号を軌道回路に出力するから、
車上装置は、軌道回路を介して、制御情報をデジタル化
した制御信号を得ることができる。このため、地上送信
器は、デジタル信号の伝送が可能になり、1種類の周波
数で他種類の制御情報を送信できる。
【0015】信号発生回路は、非常停止条件が成立した
場合に、第2のキャリア信号を非常停止信号として軌道
回路に出力する。このため、非常停止信号を受けた車上
装置は、制御信号の場合のようなCRC検定、 4C2 検
定をすることなく、第2のキャリア信号の周波数を識別
するだけで非常停止信号であることを識別できる。従っ
て、デジタル送信システムにおいて、非常停止信号の識
別時間の短縮化が可能になる。その結果、ブレーキ制御
が早く開始され、高密度運転が可能になる。
【0016】第1のキャリア信号及び第2のキャリア信
号の周波数は上り線及び下り線に割り当てられた周波数
のそれぞれに個別に対応し、第1のキャリア信号の周波
数が車両の進行方向に応じて設定されるから、例えば、
第1のキャリア信号が上り線に割り当てられた周波数に
対応し、第2のキャリア信号が下り線に割り当てられた
周波数に対応している場合は、第1のキャリア信号に基
づき上りの制御信号が得られ、第2のキャリア信号に基
づき上りの非常停止信号が得られる。このため、上りの
制御信号により車両を上り方向に走行させ、上りの非常
停止信号により上り方向に走行する車両を非常停止させ
ることができる。第1のキャリア信号が下り線に割り当
てられた周波数に対応し、第2のキャリア信号が上り線
に割り当てられた周波数に対応している場合は、第1の
キャリア信号に基づき下りの制御信号が得られ、第2の
キャリア信号に基づき下りの非常停止信号が得られる。
このため、下りの制御信号により車両を下り方向に走行
させ、下りの非常停止信号により下り方向に走行する車
両を非常停止させることができる。
【0017】選択回路は、非常停止条件が成立しない場
合に、上り方向または下り方向に応じて第1のキャリア
信号または第2のキャリア信号を択一的に選択して変調
回路に供給し、変調回路は、非常停止条件が成立しない
場合に、デジタル信号によって、供給された第1のキャ
リア信号または第2のキャリア信号の周波数を変化させ
た上り線または下り線の制御信号を出力する好ましい例
では、車両の進行方向に応じて適切な制御信号を得るこ
とができる。
【0018】選択回路は、非常停止条件が成立した場合
に、選択されない第2のキャリア信号または第1のキャ
リア信号を変調回路に供給し、変調回路は、非常停止条
件が成立した場合に、供給された第2のキャリア信号ま
たは第1のキャリア信号を変調しないで非常停止信号を
出力する好ましい例では、車両の進行方向に応じて適切
な非常停止信号を得ることができる。
【0019】地上装置は、軌道が複数の閉塞区間に区画
され、閉塞区間のそれぞれが軌道回路を構成し、地上送
信器のそれぞれが、本発明に係る地上送信器で構成さ
れ、それぞれの閉塞区間に接続されているから、本発明
に係る地上送信器の有する特徴及び利点の全てを有する
地上装置が得られる。
【0020】地上送信器のそれぞれは、それぞれの閉塞
区間の進路前方の閉塞境界に接続される構成の場合は、
上り線または下り線を一方向に走行する車両に適切な制
御信号及び非常停止信号を送信できる。
【0021】地上送信器のそれぞれは、それぞれの閉塞
区間の進路前方及び進路後方の両閉塞境界に接続される
構成の場合は、上り方向の進路前方の閉塞境界から上り
方向に走行する車両に対して適切な制御信号及び非常停
止信号を送信でき、下り方向の進路前方の閉塞境界から
下り方向に走行する車両に対して適切な制御信号及び非
常停止信号を送信できる。
【0022】車上装置は、一般に、車両が上り方向に進
行する場合には、車両の上り方向の先頭部分に設けた受
電器により上りの制御信号を受信し、制御信号が上り線
に割り当てられる周波数である場合にのみ、その制御信
号に応じた制御出力を行なうように構成される。車両が
下り方向に進行する場合には、車両の下り方向の先頭部
分に設けた別の受電器により下りの制御信号を受信し、
制御信号が下り線に割り当てられる周波数である場合に
のみ、その制御信号に応じた制御出力を行なう。このた
め、地上送信器が閉塞区間の進路前方及び進路後方の両
閉塞境界から上りの制御信号を送信した場合、車両が上
り方向に進行するときには、正常な上りの制御信号とな
り、車両が誤って下り方向に進行するときには、上りの
制御信号は下りの非常停止信号となる。同様に、地上送
信器が下りの制御信号を送信した場合、車両が下り方向
に進行するときには、正常な下りの制御信号となり、車
両が誤って上り方向に進行するときには、下りの制御信
号は上りの非常停止信号となる。これにより、車両の逆
方向への誤出発を防止できる。
【0023】地上装置は、本発明に係る地上装置で構成
される。車上装置は、制御信号を解読して制御信号に応
じた制御出力を行ない、非常停止信号の周波数に基づき
非常停止を識別して非常停止出力を行なう。このため、
本発明に係る地上装置の有する特徴及び利点の全てを有
する車両制御装置が得られる。
【0024】本発明の他の特徴及びそれによる作用効果
は、図面を参照し、更に詳しく説明する。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る地上送信器の
構成を示すブロック図である。本発明に係る地上送信器
Aは、信号発生回路1を含む。参照符号2は、軌道回路
である。
【0026】信号発生回路1は、周波数の異なる2つの
キャリア信号F1、F2を発生する。第1のキャリア信
号F1及び第2のキャリア信号F2の周波数は、上り線
及び下り線に割り当てられる周波数f1及びf2のそれ
ぞれに個別に対応する。第1のキャリア信号F1の周波
数は車両の進行方向に応じて設定される。信号発生回路
1は、車両を非常停止させるべき非常停止条件が成立し
ない場合に、制御情報に応じたデジタル信号S1によっ
て、第1のキャリア信号F1の周波数を変化させた制御
信号S2を軌道回路2に出力する。非常停止条件が成立
した場合に、第2のキャリア信号F2を非常停止信号S
3として軌道回路2に出力する。
【0027】車両の進行方向が上り方向である場合に
は、第1のキャリア信号F1の周波数が上り線に割り当
てられる周波数f1に設定され、第2のキャリア信号F
2の周波数は下り線に割り当てられる周波数f2に設定
される。信号発生回路1は、車両を非常停止させるべき
非常停止条件が成立しない場合に、制御情報に応じたデ
ジタル信号S1によって、第1のキャリア信号F1の周
波数f1を変化させた上りの制御信号S21を出力し、
非常停止条件が成立した場合に、第2のキャリア信号F
2を上りの非常停止信号S31として出力する。
【0028】実施例の信号発生回路1は、デジタル信号
発生回路11と、第1のキャリア信号発生回路12と、
第2のキャリア信号発生回路13と、変調回路14とを
含む。デジタル信号発生回路11は、制御情報に応じた
デジタル信号S1を発生する。第1のキャリア信号発生
回路12は、上り線に割り当てられる周波数f1に対応
する第1のキャリア信号F1を発生する。第2のキャリ
ア信号発生回路13は、第1のキャリア信号発生回路1
2とは逆の下り線に割り当てられる周波数f2に対応す
る第2のキャリア信号F2を発生する。変調回路14
は、デジタル信号S1によって、第1のキャリア信号F
1の周波数f1を変化させ、上りの制御信号S21を得
る。制御信号S21は、周波数偏移キーイング(FS
K)信号で構成され、論理値「1」に対応して周波数が
(f1+f0)となり、論理値「0」に対して周波数が
(f1−f0)となる。非常停止条件は、地上送信器で
判断することもできるが、図示しない地上側の制御装置
から供給される。非常停止条件が成立しない場合は、落
下接点E1が導通し、リレーERが励磁され、扛上接点
ER1が導通する。上りの制御信号S21は、扛上接点
ER1、増幅器16を介して出力される。非常停止条件
が成立した場合は、落下接点E1が非導通となって、リ
レーERが無励磁となり、落下接点ER2が導通する。
第2のキャリア信号F2は、上りの非常停止信号S31
となり、落下接点ER2、増幅器16を介して出力され
る。
【0029】車両の進行方向が下り方向である場合に
は、第1のキャリア信号F1の周波数が下り線に割り当
てられる周波数f2に設定され、第2のキャリア信号F
2の周波数は上り線に割り当てられる周波数f1に設定
される。信号発生回路1は、車両を非常停止させるべき
非常停止条件が成立しない場合に、制御情報に応じたデ
ジタル信号S1によって、第1のキャリア信号F1の周
波数f2を変化させた下りの制御信号S22を出力し、
非常停止条件が成立した場合に、第2のキャリア信号F
2を下りの非常停止信号S32として出力する。具体的
な回路構成は、上りの場合と同様である。
【0030】上述したように、信号発生回路1は、周波
数の異なる2つのキャリア信号F1、F2を発生し、車
両を非常停止させるべき非常停止条件が成立しない場合
に、制御情報に応じたデジタル信号S1によって、第1
のキャリア信号F1の周波数を変化させた制御信号S2
を軌道回路2に出力するから、図示しない車上装置は、
軌道回路2を介して、制御情報をデジタル化した制御信
号S2を得ることができる。このため、地上送信器は、
デジタル信号の伝送が可能になり、1種類の周波数で他
種類の制御情報を送信できる。
【0031】信号発生回路1は、非常停止条件が成立し
た場合に、第2のキャリア信号F2を非常停止信号S3
として軌道回路2に出力する。このため、非常停止信号
S3を受けた車上装置は、制御信号S2の場合のような
CRC検定、 4C2 検定をすることなく、第2のキャリ
ア信号F2の周波数を識別するだけで非常停止信号S3
であることを識別できる。従って、デジタル送信システ
ムにおいて、非常停止信号S3の識別時間の短縮化が可
能になる。その結果、ブレーキ制御が早く開始され、高
密度運転が可能になる。
【0032】第1のキャリア信号F1及び第2のキャリ
ア信号F2の周波数は上り線及び下り線に割り当てられ
た周波数f1、f2のそれぞれに個別に対応し、第1の
キャリア信号F1の周波数が車両の進行方向に応じて選
択されるから、例えば、第1のキャリア信号F1が上り
線に割り当てられた周波数f1に対応し、第2のキャリ
ア信号F2が下り線に割り当てられた周波数f2に対応
している場合は、第1のキャリア信号F1に基づき上り
の制御信号S21が得られ、第2のキャリア信号F2に
基づき上りの非常停止信号S31が得られる。このた
め、上りの制御信号S21により車両を上り方向に走行
させ、上りの非常停止信号S31により上り方向に走行
する車両を非常停止させることができる。第1のキャリ
ア信号F1が下り線に割り当てられた周波数f2に対応
し、第2のキャリア信号F2が上り線に割り当てられた
周波数f1に対応している場合は、第1のキャリア信号
F1に基づき下りの制御信号S22が得られ、第2のキ
ャリア信号F2に基づき下りの非常停止信号S32が得
られる。このため、下りの制御信号S22により車両を
下り方向に走行させ、下りの非常停止信号S32により
下り方向に走行する車両を非常停止させることができ
る。
【0033】図2は本発明に係る地上送信器の別の実施
例の構成を示すブロック図である。図において、図1と
同一参照符号は同一性ある構成部分を示してある。
【0034】信号発生回路1は、選択回路15を含む。
選択回路15は、非常停止条件が成立しない場合に、上
り方向または下り方向に応じて第1のキャリア信号F1
または第2のキャリア信号F2を択一的に選択して変調
回路14に供給する。非常停止条件が成立した場合に、
選択されない第2のキャリア信号F2または第1のキャ
リア信号F1を変調回路14に供給する。変調回路14
は、非常停止条件が成立しない場合に、制御情報に応じ
たデジタル信号S1によって、供給された第1のキャリ
ア信号F1または第2のキャリア信号F2の周波数を変
化させた上りの制御信号S21または下りの制御信号S
22を出力する。非常停止条件が成立した場合に、供給
された第2のキャリア信号F2または第1のキャリア信
号F1を変調しないで上りの非常停止信号S31または
下りの非常停止信号S32を出力する。
【0035】実施例の選択回路15は、リレー上R、下
Rで構成される。リレー上Rは、上りを選択する扛上接
点SR1が導通したときに励磁され、扛上接点上R1が
導通する。扛上接点ER1と扛上接点下R1の直列回路
は、第1のキャリア信号発生回路12と変調回路14と
の間に設けられ、非常停止条件が成立しない場合に、第
1のキャリア信号発生回路12が発生する第1のキャリ
ア信号F1を変調回路14に供給する。リレー下Rは、
下りを選択する扛上接点SR2が導通したときに励磁さ
れ、扛上接点下R1が導通する。扛上接点ER3と扛上
接点下R1の直列回路は、第2のキャリア信号発生回路
13と変調回路14との間に設けられ、第2のキャリア
信号発生回路13が発生する第2のキャリア信号F2を
変調回路14に供給する。このため、車両が上り方向に
進行するときは上り周波数f1に応じた上りの制御信号
S21が得られ、下り方向に進行するときは下りの周波
数f2に応じた下りの制御信号S22が得られ、車両の
進行方向に応じて適切な制御信号S2を得ることができ
る。
【0036】非常停止条件が成立した場合は、扛上接点
ER1、ER3が不導通となり、落下接点ER2、ER
4が導通する。落下接点ER2は、第2のキャリア信号
発生回路13と変調回路14との間に設けられ、第2の
キャリア信号発生回路13が発生する第2のキャリア信
号F2を変調回路14に供給する。落下接点ER4は、
第1のキャリア信号発生回路12と変調回路14との間
に設けられ、第1のキャリア信号発生回路12が発生す
る第1のキャリア信号F2を変調回路14に供給する。
このため、車両が上り方向に進行するときには、下り線
の周波数f2に応じた上りの非常停止信号S31が得ら
れ、下り方向に進行するときには、上り線の周波数f1
に応じた下りの非常停止信号S32が得られ、車両の進
行方向に応じて適切な非常停止信号S3を得ることがで
きる。
【0037】図3は本発明に係る地上装置の構成を示す
ブロック図である。本発明に係る地上装置Bは、上り線
の地上装置を示し、軌道2と、複数の地上送信器A1〜
A3とを含む。図において、参照符号3は車両である。
【0038】軌道2は、複数の閉塞区間1T〜3Tに区
画され、閉塞区間1T〜3Tのそれぞれが軌道回路を構
成する。地上送信器A1〜A3のそれぞれは、図1に示
す本発明に係る地上送信器により構成され、それぞれの
閉塞区間1T〜3Tの進路前方の閉塞境界に接続され、
上り方向に応じた上りの制御信号S21及び非常停止信
号S31を送信する。下り線の地上装置も同様である。
【0039】上述したように、地上装置は、軌道2が複
数の閉塞区間1T〜3Tに区画され、閉塞区間1T〜3
Tのそれぞれが軌道回路を構成しており、地上送信器A
1〜A3のそれぞれが、本発明に係る地上送信器A1〜
A3で構成され、それぞれの閉塞区間1T〜3Tに接続
されているから、軌道回路を介して制御信号S2及び非
常停止信号S3を送信でき、本発明に係る地上送信器A
1〜A3の有する特徴及び利点の全てを有する地上装置
が得られる。
【0040】地上送信器A1〜A3のそれぞれは、それ
ぞれの閉塞区間1T〜3Tの進路前方の閉塞境界に接続
されているから、上り線を走行する車両に適切な上りの
制御信号S21及び非常停止信号S31を送信できる。
【0041】図4は本発明に係る地上装置の別の実施例
の構成を示すブロック図である。図において、図3と同
一参照符号は同一性ある構成部分を示している。閉塞区
間2Tは、地上送信器A1〜A3は、図2に示す本発明
に係る地上送信器により構成され、閉塞区間1T〜3T
の進路前方及び進路後方の両閉塞境界に接続され、上り
方向または下り方向に応じた制御信号S21、S22及
び非常停止信号S31、S32を送信する。このため、
上り方向の進路前方の閉塞境界から上り方向に走行する
車両3に対して適切な上りの制御信号S21及び非常停
止信号S31を送信でき、下り方向の進路前方の閉塞境
界から下り方向に走行する車両3に対して適切な下りの
制御信号S22及び非常停止信号S32を送信できる。
【0042】車上装置は、一般に、車両3が上り方向に
進行する場合には、車両3の上り方向の先頭部分に設け
た受電器により上りの制御信号S21を受信し、制御信
号S21が上り線に割り当てられる周波数f1に応じた
ものである場合にのみ、その制御信号S21に応じた制
御出力を行なうように構成される。車両3が下り方向に
進行する場合には、車両3の下り方向の先頭部分に設け
た別の受電器により下りの制御信号S22を受信し、制
御信号S22が下り線に割り当てられる周波数f2に応
じたものである場合にのみ、その制御信号S22に応じ
た制御出力を行なうように構成される。このため、地上
送信器A1〜A3が閉塞区間1T〜3Tの進路前方及び
進路後方の両閉塞境界から上り線の周波数f1に応じた
上りの制御信号S21を送信した場合、車両3が上り方
向に進行するときには、正常な上りの制御信号S21と
なり、車両3が誤って下り方向に進行するときには、上
りの制御信号S21が下りの非常停止信号S32とな
る。同様に、地上送信器A1〜A3が下り線の周波数f
2に応じた下りの制御信号S22を送信した場合、車両
3が下り方向に進行するときには、正常な下りの制御信
号S22となり、車両3が誤って上り方向に進行すると
きには、下りの制御信号S22が上りの非常停止信号S
31となる。これにより、車両3の逆方向への誤出発を
防止できる。その結果、逆方向への誤出発を防止すべき
閉塞区間に、従来のような誘導ループと非常停止用の送
信器を設ける必要がなくなる。
【0043】図5は本発明に係る地上装置の更に別の実
施例の構成を示すブロック図である。本実施例は、折り
返し駅5で車両3を上り線のホームトラック2Tから下
り線のホームトラック5Tに入れ換える場合を示してあ
る。地上送信器A1、A3、A4、A6は、図1に示す
地上送信器により構成され、閉塞区間1T、3T、4
T、6Tの進路前方の閉塞境界に接続される。地上送信
器A2、A5は、図2に示す地上送信器により構成さ
れ、ホームトラック2T、5Tの両閉塞境界に接続され
る。地上送信器A1〜A3は、車両3が上り線を上り方
向に走行するときに、上りの制御信号を閉塞区間1T〜
3Tに送信する。地上送信器A4〜A6は、車両3が下
り線を下り方向に走行するときに、下りの制御信号を閉
塞区間4T〜6Tに送信する。地上送信器A2は、車両
3を上り線のホームトラック2Tから下り線のホームト
ラック5Tに入れ換える際に、ホームトラック2Tに下
りの制御信号S22を送信する。このため、下りの制御
信号S22を受けた車上装置は、車両3が上り方向へ誤
出発することを防止できる。地上送信器A5は、ホーム
トラック5Tに上りの制御信号S21を送信する。この
ため、上りの制御信号S21を受けた車上装置は、上り
の制御信号S21により車両3の適切な速度制御を行な
うことができ、車両3がホームトラック5Tから上り方
向に過走することを防止できる。
【0044】図6は本発明に係る車両制御装置の構成を
示すブロック図である。本発明に係る車両制御装置は、
地上装置Bと、車上装置Cとを含む。地上装置Bは、図
3乃至図5に示す本発明に係る地上装置で構成される。
車上装置Cは、制御信号S2を解読して制御信号S2に
応じた制御出力S4を行ない、非常停止信号S3の周波
数に基づき非常停止を識別して非常停止出力S5を行な
う。このため、本発明に係る地上装置の有する特徴及び
利点の全てを有する車両制御装置が得られる。
【0045】地上送信器が非常停止信号S3を出力して
から車上装置が非常停止出力S5を出力するまでの非常
停止信号の識別時間は、従来の車両制御装置によれば1s
ecであるのに対し、本発明の車両制御装置によれば350m
sec となり、1/3程度に短縮される。
【0046】実施例の車上装置Cは、受電器41と、制
御信号処理回路42と、非常停止信号処理回路43とを
含む。受電器41は、車両3の上り方向の先頭部分に設
けられ、上り方向に応じた制御信号S2及び非常停止信
号S3を受信する。制御信号処理回路42は、制御信号
S2を解読して上りの制御出力S41を行なう。非常停
止信号処理回路43は、非常停止信号S3の周波数に基
づき非常停止を識別して上りの非常停止出力S51を行
なう。これにより、上りの制御信号S21及び非常停止
信号S31を受信して、適切な上りの制御出力S41及
び非常停止出力S51を行なうことができる。
【0047】制御信号処理回路42は、バンドパスフィ
ルタ421と、復調器422と、出力423とを含む。
バンドパスフィルタ421は、選択中心周波数が上りの
周波数f1に対応して設定され、上りの制御信号S21
を通過させる。復調器422は、上りの制御信号S21
を復調し、デジタル信号S1に復元する。出力回路42
3は、復元されたデジタル信号S1を解読し、制御情報
に応じた上りの制御出力S41を行なう。
【0048】非常停止信号処理回路43は、バンドパス
フィルタ431と、判定回路432とを含む。バンドパ
スフィルタ431は、選択中心周波数が下りの周波数f
2に対応して設定され、上りの非常停止信号S31を通
過させる。判定回路432は、非常停止信号S31の周
波数が周波数f2である場合に上りの非常停止出力(非
常ブレーキ信号)S51を行なう。
【0049】車上装置Cは、別の受電器44と、別の制
御信号処理回路45と、別の非常停止信号処理回路46
とを含む。別の受電器44は、受電器41とは逆の下り
方向の先頭部分に設けられ、下り方向に応じた制御信号
S22及び非常停止信号S32を受信する。別の制御信
号処理回路45は、制御信号S22を解読して下りの制
御出力S42を行なう。別の非常停止信号処理回路46
は、非常停止信号S32の周波数に基づき非常停止を識
別して下りの非常停止出力S52を行なう。これによ
り、下りの制御信号S22及び非常停止信号S32を受
信して、適切な下りの制御出力S42及び非常停止出力
S52を行なうことができる。
【0050】別の制御信号処理回路45は、バンドパス
フィルタ451と、復調器452と、出力回路453と
を含む。バンドパスフィルタ451は、選択中心周波数
が下りの周波数f2に対応して設定され、下りの制御信
号S22を通過させる。復調器452は、下りの制御信
号S22を復調し、デジタル信号S1に復元する。出力
回路453は、復元されたデジタル信号S1を解読し、
制御情報に応じた下りの制御出力S42を行なう。
【0051】非常停止信号処理回路46は、バンドパス
フィルタ461と、判定回路462とを含む。バンドパ
スフィルタ461は、選択中心周波数が上りの周波数f
1に対応して設定され、下りの非常停止信号S32を通
過させる。判定回路462は、非常停止信号S32の周
波数が周波数f1である場合に下りの非常停止出力(非
常ブレーキ信号)S52を行なう。
【0052】更に、受電器41は、下り方向の制御信号
S22を受信する。非常停止信号処理回路43は、車両
3が下り方向に走行しようとするときに、下り方向の制
御信号S22の周波数f2に基づき非常停止出力S51
を行なう。別の受電器44は、上り方向の制御信号S2
1を受信する。別の非常停止信号処理回路46は、車両
3が上り方向に走行しようとするときに、上り方向の制
御信号S21の周波数f1に基づき非常停止出力S52
を行なう。これにより、車両3の進行方向が上り方向で
ある場合に、車両3が下り方向に進行しようとすると、
別の非常停止信号処理回路46が上り方向の制御信号S
21の周波数f1に基づき非常停止出力S52を行な
う。車両3の進行方向が下り方向である場合に、車両が
上り方向に進行しようとすると、非常停止信号処理回路
43が下り方向の制御信号S22の周波数f1に基づき
非常停止出力S51を行なう。このため、車両の逆方向
への誤出発を防止できる。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)デジタル送信システムにおいて、非常停止信号の
識別時間の短縮化を可能にし得る地上送信器、地上装置
及び車両制御装置を提供できる。 (b)逆方向への誤出発を防止し得る地上装置及び車両
制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地上送信器の構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明に係る地上送信器の別の実施例の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明に係る地上装置の構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明に係る地上装置の別の実施例の構成を示
すブロック図である。
【図5】本発明に係る地上装置の更に別の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る車両制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
A 地上送信器 1 信号発生回路 11 デジタル信号発生回路 12 第1のキャリア信号発生回路 13 第2のキャリア信号発生回路 14 変調回路 B 地上装置 2 軌道 3 車両 C 車上装置 41 受電器 42 制御信号処理回路 43 非常停止信号処理回路 44 別の受電器 45 別の制御信号処理回路 46 別の非常停止信号処理回路 S1 デジタル信号 F1 第1のキャリア信号 F2 第2のキャリア信号 S2 制御信号 S3 非常停止信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 敏博 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社与野事業所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号発生回路を含み、軌道回路に信号を
    出力する地上送信器であって、 前記信号発生回路は、周波数の異なる2つのキャリア信
    号を発生し、第1のキャリア信号及び第2のキャリア信
    号の周波数が上り線及び下り線に割り当てられる周波数
    のそれぞれに個別に対応し、前記第1のキャリア信号の
    周波数が車両の進行方向に応じて設定され、前記車両を
    非常停止させるべき非常停止条件が成立しない場合に、
    制御情報に応じたデジタル信号によって、前記第1のキ
    ャリア信号の周波数を変化させた制御信号を出力し、非
    常停止条件が成立した場合に、前記第2のキャリア信号
    を非常停止信号として出力する地上送信器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された地上送信器であっ
    て、 前記信号発生回路は、デジタル信号発生回路と、第1の
    キャリア信号発生回路と、第2のキャリア信号発生回路
    と、変調回路とを含み、 前記デジタル信号発生回路は、前記制御情報に対応する
    前記デジタル信号を発生するものであり、 前記第1のキャリア信号発生回路は、上り線または下り
    線に割り当てられた周波数に対応する前記第1のキャリ
    ア信号を発生するものであり、 前記第2のキャリア信号発生回路は、前記第1のキャリ
    ア信号発生回路とは逆の下り線または上り線に割り当て
    られた周波数に対応する前記第2のキャリア信号を発生
    するものであり、 前記変調回路は、前記デジタル信号によって、前記第1
    のキャリア信号の周波数を変化させ、上り線または下り
    線の前記制御信号を得るものである地上送信器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された地上送信器であっ
    て、 前記信号発生回路は、更に選択回路を含んでおり、 前記選択回路は、前記非常停止条件が成立しない場合
    に、上り方向または下り方向に応じて前記第1のキャリ
    ア信号または前記第2のキャリア信号を択一的に選択し
    て前記変調回路に供給し、前記非常停止条件が成立した
    場合に、選択されない前記第2のキャリア信号または前
    記第1のキャリア信号を前記変調回路に供給するもので
    あり、 前記変調回路は、前記非常停止条件が成立しない場合
    に、前記デジタル信号によって、供給された前記第1の
    キャリア信号または前記第2のキャリア信号の周波数を
    変化させた上り線または下り線の前記制御信号を出力
    し、前記非常停止条件が成立した場合に、供給された前
    記第2のキャリア信号または前記第1のキャリア信号を
    変調しないで前記非常停止信号を出力する地上送信器。
  4. 【請求項4】 軌道と、複数の地上送信器とを含む地上
    装置であって、 前記軌道は、複数の閉塞区間に区画され、前記閉塞区間
    のそれぞれが軌道回路を構成しており、 前記地上送信器のそれぞれは、請求項1〜3に記載され
    たものでなり、それぞれの閉塞区間の進路前方の閉塞境
    界または進路前方及び進路後方の両閉塞境界に接続さ
    れ、上り方向または下り方向に応じた前記制御信号及び
    非常停止信号を送信するものである地上装置。
  5. 【請求項5】 地上装置と、車上装置とを含む車両制御
    装置であって、 前記地上装置は、請求項4に記載されたものでなり、 前記車上装置は、前記制御信号を解読して前記制御信号
    に応じた制御出力を行ない、前記非常停止信号の周波数
    に基づき非常停止を識別して非常停止出力を行なうもの
    である車両制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の車両制御装置であっ
    て、 前記車上装置は、受電器と、制御信号処理回路と、非常
    停止信号処理回路とを含み、前記受電器が車両の上り方
    向の先頭部分に設けられ、上り方向に応じた前記制御信
    号及び前記非常停止信号を受信し、前記制御信号処理回
    路が前記制御信号を解読して上りの前記制御出力を行な
    い、前記非常停止信号処理回路が前記非常停止信号の周
    波数に基づき非常停止を識別して上りの前記非常停止出
    力を行なうものである車両制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載された車両制御装置であ
    って、 前記車上装置は、別の受電器と、別の制御信号処理回路
    と、別の非常停止信号処理回路とを含み、前記別の受電
    器が前記受電器とは逆の下り方向の先頭部分に設けら
    れ、下り方向に応じた前記制御信号及び前記非常停止信
    号を受信し、前記別の制御信号処理回路が前記制御信号
    を解読して下りの前記制御出力を行ない、前記別の非常
    停止信号処理回路が前記非常停止信号の周波数に基づき
    非常停止を識別して下りの前記非常停止出力を行なうも
    のである車両制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された車両制御装置であ
    って、 前記受電器は、下り方向の前記制御信号を受信し、前記
    非常停止信号処理回路は、前記車両が下り方向に走行し
    ようとするときに、下り方向の前記制御信号の周波数に
    基づき非常停止出力を行ない、 前記別の受電器は、上り方向の前記制御信号を受信し、
    前記別の非常停止信号処理回路は、前記車両が上り方向
    に走行しようとするときに、上り方向の前記制御信号の
    周波数に基づき非常停止出力を行なう車両制御装置。
JP21177895A 1995-08-21 1995-08-21 地上送信器、地上装置及び車両制御装置 Expired - Fee Related JP3422395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21177895A JP3422395B2 (ja) 1995-08-21 1995-08-21 地上送信器、地上装置及び車両制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21177895A JP3422395B2 (ja) 1995-08-21 1995-08-21 地上送信器、地上装置及び車両制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0958471A true JPH0958471A (ja) 1997-03-04
JP3422395B2 JP3422395B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=16611448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21177895A Expired - Fee Related JP3422395B2 (ja) 1995-08-21 1995-08-21 地上送信器、地上装置及び車両制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3422395B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012218533A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Hitachi Ltd 信号制御システム
JP2014011848A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Hitachi Ltd Atc車上装置及び鉄道車両

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012218533A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Hitachi Ltd 信号制御システム
JP2014011848A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Hitachi Ltd Atc車上装置及び鉄道車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP3422395B2 (ja) 2003-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6732023B2 (en) Train control method and apparatus
JPH09193804A (ja) 列車制御システム
JP3422395B2 (ja) 地上送信器、地上装置及び車両制御装置
JP3342979B2 (ja) 列車保安制御システム
US3666217A (en) Track communication system for continuous rail
JPH10278799A (ja) 自動列車制御装置
JP3433958B2 (ja) 移動体制御装置
JP3410229B2 (ja) 地上装置
JP3363932B2 (ja) 列車制御装置
JP4025955B2 (ja) 車上主体型自動列車制御装置
JP3437871B2 (ja) 列車制御用通信装置
JP4678920B2 (ja) ループ式atc/td地上装置、及び列車検知方法
JP4678937B2 (ja) 移動体位置検知システム、及び移動体位置検知方法
JP2002330502A (ja) 車上主体型自動列車制御装置
JP4132924B2 (ja) 列車制御システム
JP2003226240A (ja) 自動列車制御装置
KR102094256B1 (ko) 다정보 전송이 가능한 궤도회로 장치 및 그 제어방법
JP2000289616A (ja) 移動体位置検知システム、及び移動体位置検知方法
JP3197913B2 (ja) 列車通信制御方式
JP4845985B2 (ja) 列車制御信号の生成方法と信号送信装置と車上演算処理装置及び列車制御方法
JP3321183B2 (ja) 列車制御装置
KR100505051B1 (ko) 선로주변 환경정보 알림장치 및 처리방법
JP2966808B2 (ja) 定位置停止制御装置
JP4553438B2 (ja) Atc地上装置、及びatc地上装置におけるatc情報の送信方法
JP2001010496A (ja) 無電源地上子

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees