JPH0957218A - プラスチックフィルムの表面清浄装置 - Google Patents

プラスチックフィルムの表面清浄装置

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JPH0957218A
JPH0957218A JP7233271A JP23327195A JPH0957218A JP H0957218 A JPH0957218 A JP H0957218A JP 7233271 A JP7233271 A JP 7233271A JP 23327195 A JP23327195 A JP 23327195A JP H0957218 A JPH0957218 A JP H0957218A
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liquid
film
plastic film
surface cleaning
films
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JP7233271A
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Renichi Akahori
廉一 赤堀
Yoshio Tazaki
儀夫 田崎
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムに付着混入したほこりや屑を効果的
に取り除くことができるプラスチックフィルムの表面清
浄装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 プラスチックフィルム表面を液体でぬら
すための手段と、該プラスチックフィルム表面と接触す
るように配置された回転ブラシから構成されることを特
徴とし、例えば、図1に示すように、プラスチックフィ
ルム12を液体に浸漬する液体タンク14、液体中でフ
ィルム12の表面と接触するように配置された回転ブラ
シ16、該表面に液体を吹き付けるリンス用ノズル1
8、及び該表面に付着した液体を乾燥させるための乾燥
炉20が、フィルムの走行方向に順次配置されるように
構成する。かかる表面清浄装置10は、繰り出し装置2
6から巻取り装置28へプラスチックフィルム12を走
行させる過程で、フィルム12をフリーロール30によ
り液体タンク14内に導いてブラッシングした後に、リ
ンス用ノズル18から液体を吹き付けることでフィルム
12の表面清浄処理を行い、次いで、該表面を乾燥する
乾燥処理を連続的に実施できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルム表面を効果
的に洗浄できるプラスチックフィルムの表面清浄装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】押出し法やキャスト法によって得られる
プラスチックフィルムは、多くの精密電子部品に使用さ
れるため、通常クリーンルーム内で製造される。しか
し、プラスチックフィルムは非常に帯電しやすいため、
多くのほこりが付着するという問題があった。また、フ
ィルムはさまざまな幅や長さにスリットされて使用され
るが、そのスリットの際に多くの屑が発生し、フィルム
中に混入するという問題点もあった。そのため、従来は
これらの問題に対して、フィルムの静電気除去を行った
り、フィルムにエアーを吹き付けることで異物の付着防
止や異物除去を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
電気・電子工業における精密加工等の分野においては異
物付着が製品不良や欠陥を生じる原因となるために、フ
ィルム表面の清浄化が強く要求されてきている。そのた
め、従来の静電気除去やエアー吹き付けにより異物の付
着防止や異物除去を行っても、このような精密加工等の
分野における高度な要求に応えることが困難になってき
ている。
【0004】そこで、本発明者らは上記従来の問題点を
解決し、フィルムに付着混入したほこりや屑を効果的に
取り除くことができるプラスチックフィルムの表面清浄
装置を提供することを目的に鋭意研究を重ねた結果、本
発明に至ったのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプラスチッ
クフィルムの表面清浄装置の要旨とするところは、プラ
スチックフィルム表面を液体でぬらすための手段と、該
プラスチックフィルム表面と接触するように配置された
回転ブラシから構成されることにある。
【0006】更には、かかるプラスチックフィルムの表
面清浄装置において、プラスチックフィルム表面を液体
でぬらすための手段、該プラスチックフィルム表面と接
触するように配置された回転ブラシ及び該プラスチック
フィルム表面に液体を吹き付けるリンス用ノズルが、プ
ラスチックフィルム走行方向に順次配置されていること
にある。
【0007】そして、かかるプラスチックフィルムの表
面清浄装置において、前記フィルム表面を液体でぬらす
ための手段が、プラスチックフィルムを液体中に浸漬す
る液体タンクであることにある。
【0008】また、かかるプラスチックフィルムの表面
清浄装置において、前記回転ブラシが、液体中でプラス
チックフィルム表面と接触するように配置されることに
ある。
【0009】また、かかるプラスチックフィルムの表面
清浄装置において、前記回転ブラシが、液体浸漬後にプ
ラスチックフィルム表面と接触するように配置されるこ
とにある。
【0010】あるいは、かかるプラスチックフィルムの
表面清浄装置において、前記フィルム表面を液体でぬら
すための手段が、プラスチックフィルム表面に液体を吹
き付けるノズルであることにある。
【0011】更に、かかるプラスチックフィルムの表面
清浄装置において、前記フィルム表面を液体でぬらすた
めの手段と回転ブラシが、プラスチックフィルムの両面
に配置されていることにある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るプラスチックフィル
ムの表面清浄装置は、プラスチックフィルム表面を液体
でぬらす手段と該プラスチックフィルム表面と接触する
ように配置された回転ブラシから構成されることを特徴
とし、液体でフィルム表面をぬらした状態でプラスチッ
クフィルムを回転ブラシと接触させることにより、プラ
スチックフィルムの表面を効果的に清浄できる。なお、
フィルム表面を液体でぬらす手段としては、液体中にフ
ィルムを浸漬させる液体タンクや、フィルム表面に液体
を吹き付けるノズルなどを挙げることができる。
【0013】以下に、本発明に係るプラスチックフィル
ムの表面清浄装置について、図面に基づいて詳細に説明
する。
【0014】図1に示す表面清浄装置10は、フィルム
表面を液体でぬらす手段としてプラスチックフィルム1
2を液体に浸漬する液体タンク14を備えており、該液
体タンク14と液体中でフィルム12の表面と接触する
ように配置された回転ブラシ16から構成されることを
必須要件とし、フィルム表面がぬれた状態で回転ブラシ
に接触するように構成されている。かかる装置10にお
いては、回転ブラシ16はフィルム12の両側に該表面
と接触するように配置されており、フィルム12を液体
タンク14内の液体中に浸漬させる。そして、液体中で
フィルム12の表面と接触するように配置された回転ブ
ラシ16を回転させることにより、液体でぬらされたフ
ィルム12の両面がブラッシングされ、フィルム表面の
ゴミや屑が除去されるのである。
【0015】また、かかる装置10はブラッシングされ
たフィルム12の表面に液体を吹き付けるリンス用ノズ
ル18を備え、更に該フィルム12の表面に付着した液
体を乾燥させるための乾燥炉20が設けられている。更
に、リンス用ノズル18は液体タンク14から循環ポン
プ22、フィルター24を介して設けられていて、吹き
付けた液体を液体タンク14で回収して繰り返し使用す
ることができるように構成されている。そして、繰り出
し装置26から巻取り装置28へプラスチックフィルム
12を走行させる過程で、フィルム12をフリーロール
30により液体タンク14内に導いて液体中でブラッシ
ングした後に、リンス用ノズル18から液体を吹き付け
ることでフィルム12の表面清浄処理が行われ、次い
で、該表面を乾燥する乾燥処理が連続的に実施できるよ
うに構成されている。
【0016】その他、本発明に係るプラスチックフィル
ムの表面清浄装置としては、液体でフィルム表面をぬら
した状態でプラスチックフィルムを回転ブラシと接触さ
せればよく、上述のように、回転ブラシが液体中でフィ
ルムと接触するように構成するのではなく、図2に示す
表面清浄装置32のように、フィルム12を液体タンク
14内の液体中に浸漬した後に、該フィルム12の表面
と回転ブラシ16とが接触するように構成してもよい。
なお、かかる装置32においても、上記装置10のよう
に、フィルムの両側に配置した回転ブラシ16に続いて
リンス用ノズル18及び乾燥炉20を設け、繰り出し装
置26から巻取り装置28へプラスチックフィルム12
を走行させる過程で、液体でぬらされたフィルム12の
両面をブラッシングした後に液体を吹き付けて表面清浄
を行い、次いで乾燥処理を連続的に実施できるように構
成するのが好ましい。
【0017】また、フィルム表面を液体でぬらす手段と
して、このようにフィルムを液体タンク内の液体中に浸
漬させるのではなく、図3に示す表面清浄装置34のよ
うに、フィルム12の表面に液体を吹き付けるノズル1
7を設け、続いてフィルム12の両側にフィルム表面と
接触するように回転ブラシ16を配置し、そして、回転
ブラシ16に続いてリンス用ノズル18及び乾燥炉20
を設けるように構成してもよい。なお、ノズル17は、
ノズル18とともに液体タンク14から循環ポンプ2
2、フィルター24を介して設けられていて、吹き付け
た液体を液体タンク14で回収して繰り返し使用するこ
とができるように構成されている。また、液体を吹き付
けるノズル17は回転ブラシ16の直前に配置し、フィ
ルム表面がぬれた状態で回転ブラシが接触するようにす
る。また、片面に複数個の回転ブラシを設置する場合
は、ブラシ間にもノズル17を設置することが好まし
い。
【0018】ここで、回転ブラシ16は、図1乃至図3
ではフィルムに対して対称な位置の両側に配置されてい
るが、回転ブラシの配置位置は限定されるものではな
く、フィルムの片面若しくは両面のいずれであってもよ
く、また両面に配置する際にはフィルムに対して対称な
位置であっても非対称な位置であってもよい。特には、
効果的に洗浄するためにはフィルムの両面に配置するこ
とが好ましく、更には、ブラシの個数は片面に2個以
上、両面で4個以上設置することが好ましい。そして、
回転ブラシを回転させる方向はフィルムの進行方向であ
っても進行方向と逆向きであってもよい。
【0019】なお、本発明に適用されるブラシの形態、
材質は特に制限はなく、フィルム表面に実用上有害な傷
を付けないものや、使用する液体によって劣化、溶解、
膨潤等が起きない充分な耐薬品性を有するものを選択す
ればよい。例えば、ブラシの形態には紙、布、不織布、
バフやスポンジ状のもの等あらゆるものを用いることが
でき、材質には樹脂、綿、絹等あらゆる材質が用いられ
る。
【0020】そして、このように液体でフィルム表面を
ぬらした状態でブラッシングすることにより、フィルム
表面のゴミや屑が除去されるのであるが、ブラッシング
だけでは依然ゴミや屑の残存や、あるいはブラシから発
生するゴミの付着も考えられる。そのため、より効果的
に清浄化するためには、上記表面清浄装置10(あるい
は装置32又は装置34)のようにリンス用ノズル18
を設け、フィルム12の表面を液体でぬらした状態でブ
ラッシングした後、次いでリンス用ノズル18からプラ
スチックフィルム12に液体を吹き付けることが好まし
い。かかるリンス用ノズル18から液体を吹き付ける際
は、液体タンク14で回収して繰り返して使用してもよ
いし、専用のタンクを用いてもよい。その他、何ら限定
されるものではない。
【0021】更に、かかる表面清浄装置10(あるいは
装置32又は装置34)は、上記処理工程によりフィル
ム表面に付着した液体を乾燥させるための乾燥炉20が
設けられ、当該表面洗浄処理工程に次いで引き続き乾燥
処理工程を順次連続的に実施することができる。乾燥炉
20における乾燥温度は使用する液体の沸点及び使用す
るプラスチックフィルムの耐熱性を勘案して適宜決定す
ればよい。なお、乾燥炉20は必ずしも必要ではない
が、能率的にフィルムの処理を行うためには乾燥炉20
を設けて構成することが好ましい。その他、乾燥炉20
に変えて冷風や温風により乾燥させる装置を設けてもよ
い等、何ら限定されない。
【0022】なお、処理速度は特に限定されるものでは
なく、実使用を考慮してプラスチックフィルムの走行速
度は1〜20m/分が好ましい。
【0023】ところで、本発明でいう液体としては、水
及びアルカン類、アルケン類、アルコール類、ケトン
類、エーテル類、ハロゲン類、カルボン酸類、アルデヒ
ド類、アミド類等の有機溶媒を単独で又は同一の類若し
くは異なる類から2種類以上の混合物として用いること
ができるが、使用されるプラスチックフィルムの耐薬品
性を勘案し、物性を著しく低下させないものを適宜使用
すればよい。また、表面処理時の温度は特に制限はな
く、使用する液体の融点以上沸点以下の温度を設定すれ
ばよい。
【0024】また、本発明に適用されるプラスチックフ
ィルムは従来公知のもので、例えばフッ素系樹脂フィル
ム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、
ポリアリレートフィルム、ポリプロピレン(PP)フィ
ルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドフィルム等あら
ゆるものを含む。
【0025】このように、本発明に係るプラスチックフ
ィルムの表面清浄装置は液体でぬらされたフィルム表面
をブラッシングするように構成することでフィルム表面
のゴミや屑が除去され、更にブラッシング後に再度液体
を吹き付けることで効果的にフィルムの表面清浄を行う
ことができる。そして、続いて乾燥炉を設けることで該
フィルムの乾燥を速やかに行うことができ、フィルム表
面を清浄化するための処理工程を能率的に行うことがで
きるのである。
【0026】以上、本発明に係るプラスチックフィルム
の表面清浄装置の実施例を説明したが、本発明はこれら
の実施例のみに限定されるものではなく、例えば、リン
ス用ノズル18の代わりに洗浄槽を設け、ブラッシング
されたフィルムを洗浄槽内に導いて洗浄用の液体中に浸
漬させるように構成してもよい。また、液体吹き付けノ
ズル17とリンス用ノズル18には、それぞれ専用のタ
ンクを用いるように構成してもよい等、本発明はその趣
旨を逸脱しない範囲内で当業者の知識に基づき、種々な
る改良、変更、修正を加えた態様で実施しうるものであ
る。
【0027】
【実施例】以下に実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるも
のではない。
【0028】〔実施例 1〕図1に示したものとほぼ同
じ表面清浄装置を用い、厚み25μm、幅1mのPET
フィルムの表面清浄処理を連続的に行った。処理条件は
フィルム走行速度を5m/min とし、液体には水を使用
し、乾燥温度は100℃とした。また、回転ブラシはブ
ラシ径20cmのレーヨンの不織布を基材としたものを用
い、ニップ圧を3kg/m、回転数をフィルムの進行方向
とは逆向きに200rpmとした。また、リンス用ノズ
ルとPETフィルム間の距離は50cmとした。
【0029】このようにして表面清浄処理を行ったPE
Tフィルムについて、測定装置には液体パーティクルカ
ウンター(HIAC/ROYCO社製 Model 8000 A)を用い、以下
の方法でフィルム表面に付着する異物の個数(個/c
m2 )を測定し、フィルムのクリーン度を調べた。
【0030】まず、上記処理済PETフィルムから7
0mm×70mm×3枚をクリーンルーム内でサンプリング
した。サンプリングに用いるカッターナイフと定規はア
ルコール洗浄したものを用い、サンプリングはシリコー
ンウェハー上で行った。 次に測定用サンプルとして、クリーンルーム内で使用
しているポリ容器(250ml)に超純水200mlを入
れ、その中に上記サンプリングしたPETフィルム1枚
を投入して5分間超音波洗浄した水を得た。また、ブラ
ンクとしては、クリーンルーム内で使用しているポリ容
器(250ml)に超純水200mlを入れ、5分間超音波
洗浄した水を得た。 そして、液体パーティクルカウンターを用いて、この
測定用サンプルとブランクの異物の個数(個/cm2 )を
異物のサイズ別に測定し、ブランクの値を基準として測
定用サンプルにおける値を求めた。測定条件は流速25
ml/min、測定量は100ml(20ml×5回)とした。
でサンプリングした3枚のPETフィルムそれぞれにつ
いての操作を行い、その平均値を表1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】〔実施例 2〕図1に示したものとほぼ同
じ表面清浄装置を用い、処理条件を変更して厚み25μ
m、幅1mのPETフィルムの表面清浄処理を連続的に
行った。処理条件はフィルム走行速度を10m/min と
し、液体にはメタノールを使用し、乾燥温度は80℃と
した。回転ブラシはブラシ径20cmのナイロンの不織布
を基材としたものを用い、ニップ圧を3kg/m、回転数
をフィルムの進行方向とは逆向きに200rpmとし
た。また、リンス用ノズルとPETフィルム間の距離は
50cmとした。このようにして表面清浄処理を行ったP
ETフィルムについて、実施例1と同様にして異物のサ
イズ別に異物の個数(個/cm2 )を測定し、フィルムの
クリーン度を調べた。その結果を表1に示す。
【0033】〔実施例 3〕図1に示したものとほぼ同
じ表面清浄装置を用い、処理条件を変更して厚み25μ
m、幅1mのPETフィルムの表面清浄処理を連続的に
行った。処理条件はフィルム走行速度を15m/min と
し、液体には水を使用し、乾燥温度は100℃とした。
回転ブラシはブラシ径20cmのポリエステルの不織布を
基材としたものを用い、ニップ圧を3kg/m、回転数を
フィルムの進行方向と同じ向きに200rpmとした。
また、リンス用ノズルとPETフィルム間の距離は50
cmとした。このようにして表面清浄処理を行ったPET
フィルムについて、実施例1と同様にして異物のサイズ
別に異物の個数(個/cm2 )を測定し、フィルムのクリ
ーン度を調べた。その結果を表1に示す。
【0034】〔実施例 4〜6〕図2に示したものとほ
ぼ同じ表面清浄装置を用い、厚み25μm、幅1mのP
ETフィルムについて、実施例1〜3と同様の処理条件
で表面清浄処理を連続的に行った。このようにして表面
清浄処理を行ったそれぞれのPETフィルムについて、
実施例1と同様にして異物のサイズ別に異物の個数(個
/cm2 )を測定し、フィルムのクリーン度を調べた。そ
れぞれの結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】〔実施例 7〜9〕図3に示したものとほ
ぼ同じ表面清浄装置を用い、厚み25μm、幅1mのP
ETフィルムについて、実施例1〜3と同様の処理条件
で表面清浄処理を連続的に行った。なお、液体吹き付け
ノズルとPETフィルム間の距離も50cmとした。この
ようにして表面清浄処理を行ったそれぞれのPETフィ
ルムについて、実施例1と同様にして異物のサイズ別に
異物の個数(個/cm2 )を測定し、フィルムのクリーン
度を調べた。それぞれの結果を表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】〔比較例 1〕比較のために、実施例1で
使用した厚み25μm、幅1mのPETフィルムについ
て、フィルム走行速度を5m/分としてエアー吹き付け
による表面清浄処理を連続的に行った。このようにして
表面清浄処理を行ったPETフィルムについて、実施例
1と同様にして異物のサイズ別に異物の個数(個/c
m2 )を測定し、フィルムのクリーン度を調べた。その
結果を表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】〔比較例 2〕比較のために、実施例1で
使用した厚み25μm、幅1mのPETフィルムについ
て、図1に示したものとほぼ同じ表面清浄装置を用い、
液体タンクに液体を入れずにブラッシングのみでフィル
ムの表面清浄処理を連続的に行った。処理条件はフィル
ム走行速度を5m/min とし、回転ブラシはブラシ径2
0cmのレーヨンの不織布を基材としたものを用い、ニッ
プ圧を3kg/m、回転数をフィルムの進行方向と逆向き
に200rpmとした。このようにして表面清浄処理を
行ったPETフィルムについて、実施例1と同様にして
異物のサイズ別に異物の個数(個/cm2 )を測定し、フ
ィルムのクリーン度を調べた。その結果を表4に示す。
【0041】〔比較例 3〕比較のために、実施例1で
使用した厚み25μm、幅1mのPETフィルムについ
て、図1に示したものとほぼ同じ表面清浄装置を用い、
ブラッシングを行わないで液体中に浸漬させることによ
りフィルムの表面清浄処理を連続的に行った。処理条件
はフィルム走行速度を5m/min とし、液体には水を使
用し、乾燥温度は100℃とした。また、リンス用ノズ
ルとPETフィルム間の距離は50cmとした。このよう
にして表面清浄処理を行ったPETフィルムについて、
実施例1と同様にして異物のサイズ別に異物の個数(個
/cm2 )を測定し、フィルムのクリーン度を調べた。そ
の結果を表4に示す。
【0042】〔比較例 4〕比較のために、実施例1で
使用した厚み25μm、幅1mのPETフィルムについ
て、図3に示したものとほぼ同じ表面清浄装置を用い、
ブラッシングを行わないで液体吹き付けノズルで水を吹
き付けることによりフィルムの表面清浄処理を連続的に
行った。処理条件はフィルム走行速度を5m/min と
し、乾燥温度は100℃とした。また、液体吹き付けノ
ズル及びリンス用ノズルと、PETフィルム間の距離は
50cmとした。このようにして表面清浄処理を行ったP
ETフィルムについて、実施例1と同様にして異物のサ
イズ別に異物の個数(個/cm2 )を測定し、フィルムの
クリーン度を調べた。その結果を表4に示す。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るプラスチッ
クフィルムの表面清浄装置は、フィルムを液体でぬらす
ための手段と、該プラスチックフィルム表面と接触する
ように配置された回転ブラシから構成することにより、
プラスチックフィルム表面の異物を効果的に取り除くこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチックフィルムの表面清浄
装置を示した説明図である。
【図2】本発明に係る他のプラスチックフィルムの表面
清浄装置を示した説明図である。
【図3】本発明に係る更に他のプラスチックフィルムの
表面清浄装置を示した説明図である。
【符号の説明】
10,32,34;表面清浄装置 12;プラスチックフィルム 14;液体タンク 16;回転ブラシ 17,18;ノズル 20;乾燥炉 26;繰り出し装置 28;巻取り装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルム表面を液体でぬら
    すための手段と、該プラスチックフィルム表面と接触す
    るように配置された回転ブラシから構成されることを特
    徴とするプラスチックフィルムの表面清浄装置。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルム表面を液体でぬら
    すための手段、該プラスチックフィルム表面と接触する
    ように配置された回転ブラシ及び該プラスチックフィル
    ム表面に液体を吹き付けるリンス用ノズルが、プラスチ
    ックフィルム走行方向に順次配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載するプラスチックフィルムの表面
    清浄装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルム表面を液体でぬらすための
    手段が、プラスチックフィルムを液体中に浸漬する液体
    タンクであることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載するプラスチックフィルムの表面清浄装置。
  4. 【請求項4】 前記回転ブラシが、液体中でプラスチッ
    クフィルム表面と接触するように配置されることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載するプラ
    スチックフィルムの表面清浄装置。
  5. 【請求項5】 前記回転ブラシが、液体浸漬後にプラス
    チックフィルム表面と接触するように配置されることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する
    プラスチックフィルムの表面清浄装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルム表面を液体でぬらすための
    手段が、プラスチックフィルム表面に液体を吹き付ける
    ノズルであることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載するプラスチックフィルムの表面清浄装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルム表面を液体でぬらすための
    手段と回転ブラシが、プラスチックフィルムの両面に配
    置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6に
    記載するプラスチックフィルムの表面清浄装置。
JP7233271A 1995-08-18 1995-08-18 プラスチックフィルムの表面清浄装置 Withdrawn JPH0957218A (ja)

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